JP2000116199A - 電動機制御装置 - Google Patents

電動機制御装置

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JP2000116199A
JP2000116199A JP10280112A JP28011298A JP2000116199A JP 2000116199 A JP2000116199 A JP 2000116199A JP 10280112 A JP10280112 A JP 10280112A JP 28011298 A JP28011298 A JP 28011298A JP 2000116199 A JP2000116199 A JP 2000116199A
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axis
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JP10280112A
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Yoshito Kato
義人 加藤
Tadamitsu Yoshikawa
忠光 吉川
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
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    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/06Rotor flux based control involving the use of rotor position or rotor speed sensors
    • H02P21/08Indirect field-oriented control; Rotor flux feed-forward control
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/22Current control, e.g. using a current control loop

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、トルク精度の劣化を抑制し、高
精度で安定したトルク出力を実現する電動機制御装置を
提供する。 【解決手段】 本発明は、ベクトル制御により、交流
電動機を可変速制御する電動機制御装置において、上記
交流電動機により決定される界磁パターンについて異な
る複数のパターンを記憶するパターン記憶手段と、上記
交流電動機の負荷状況により前記パターン記憶手段に記
憶された界磁パターンを選択切替するパターン選択切替
手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機を駆動する
制御装置に係り、特に高精度のトルク出力を必要とする
電動機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】IGBTインバータ装置の一般的な構成
を図7に示す。図7は、速度帰還、電流帰還制御を有す
るベクトル制御による電動機駆動装置の例を示したもの
で、入力された速度基準信号ωr* が速度検出器1並び
に一次磁束角演算器2、微分器3より演算された速度帰
還信号ω' と帰還演算され、演算結果が速度制御器4に
よりトルク基準信号Trに変換され、このトルク基準信
号Trと主幹装置より入力されるトルク基準信号Tr*
を加算することで新たにトルク基準信号を算出し、この
値を二次磁束基準Φ2 で除算させることによりq軸トル
ク電流基準信号Iqを算出し、一方で速度帰還信号ω'
り界磁弱め制御器5並びに磁束飽和パターン6によりd
軸電流基準信号Id* を算出し、d軸並びにq軸電流帰
還信号Id' 、Iq' との帰還演算によって、それぞれ
の最終的な電流基準信号Id* 、Iq* として生成さ
れ、d軸及びq軸それぞれの電流制御器7、8により各
々の電圧基準Vd* 、Vq* として出力され、2−3軸
/PWM変換器9からの素子ゲート点弧パルス指令によ
り電力変換器10が、直流電源から供給される直流電圧
Vdcを所望の交流電圧Vacに変換して出力し、電動
機11に所望の電流を供給して駆動する。
【0003】上記構成において、ベクトル制御における
電動機界磁成分であるd軸界磁電流Idは、界磁弱め制
御器5内にあるーつの界磁パターンによって速度帰還信
号ω' に応じて二次磁束基準Φ2 が演算される。その界
磁パターンは、電動機制御装置に接続される個々の電動
機により決定され、固定値として設定される。よって、
ある大きさの速度帰還信号ωが入力されると界磁パター
ンに沿った電動機のd軸界磁電流成分Idが演算され
る。また一次磁束角演算器2により演算される一次磁束
角θrとベクトル制御により算出されるすべり角θsに
より、2−3軸変換並びに3−2軸変換などベクトル制
御に必要な二次磁束角θ0 が求められる。このため二次
磁束角θ0 の演算には、演算遅れが生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電動機
制御装置では、電動機制御装置の負荷にあたる電動機負
荷が低い領域において、図8に示すようにベクトル制御
における電動機電流ベクトルI1 が励磁電流成分である
d軸方向にほぼ沿った形となり、 I1 = Id ・・・・・・ (1) と見なせる。この電動機電流I1 が界磁電流成分である
d軸にほぼ沿った形となることで、電流帰還ループにお
ける電流帰還座標変換器7及び2−3軸/PWM変換器
8の変換・演算遅れに起因する誤差の占める割合がベク
トル制御におけるトルク成分であるq軸トルク電流成分
信号Iqに対し、低負荷時において高く、そのためトル
ク精度の劣化が生じていた。
【0005】従って、本発明は、上記問題を解消しよう
としてなされたもので、その目的とするところは、トル
ク精度の劣化を抑制し、高精度で安定したトルク出力を
実現する電動機制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、主幹装置より速度基準信
号及びトルク基準信号のうち少なくとも何れか一つの信
号を入力し、入力した少なくとも一つの上記速度基準信
号及びトルク基準信号に従い所望の交流電圧及び周波数
を出力し、交流電動機を可変速制御する電動機制御装置
において、上記交流電動機により決定される界磁パター
ンについて異なる複数のパターンを記憶するパターン記
憶手段と、上記交流電動機の負荷状況により前記パター
ン記憶手段に記憶された界磁パターンを選択切替するパ
ターン選択切替手段とを有することを特徴とする。
【0007】請求項1記載の発明にあっては、界磁パタ
ーンを切り替えることによりベクトル制御におけるd軸
界磁電流ベクトルの大きさを変え、それにより電動機電
流ベクトルを任意の最適なベクトルとすることで電流帰
還ループにおける電流帰還座標変換器及び2−3軸/P
WM変換器の変換・演算遅れに起因するトルク精度の粗
さを抑制し、高精度のトルク出力を実現することができ
る。
【0008】請求項2記載の発明は、界磁パターン記憶
手段に、界磁弱めパターンを強制的にフラットな界磁パ
ターンとする手段を設け、交流電動機の負荷状況が所望
の低い領域に達した際に、磁束パターンの界磁弱め領域
の弱め磁束カーブを除しフラットな界磁パターンを与え
ることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明にあっては、交流電動
機の負荷状況が所望の低い領域に達した際に、磁束パタ
ーンの界磁弱め領域の弱め磁束カーブを除しフラットな
界磁パターンを与えることで低負荷領域の飽和パターン
近似によるd軸電流成分の誤差をなくし、より高精度で
安定したトルクを出力することが可能となる。
【0010】請求項3記載の発明は、界磁パターン切替
レートを記憶するレート記憶手段を設け、界磁パターン
を切り替える際に所望のレートで制限しつつ界磁をスム
ーズに切り替えることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明にあっては、交流電動
機の負荷状況に応じて界磁パターンを切り替える際に任
意のレートにより制限することで、滑らかな界磁パター
ン切り替えが可能となり、急峻な界磁電流ベクトルの変
化を抑えて、より高精度で安定したトルクを出力するこ
とができる。
【0012】また、請求項4記載の発明は、主幹装置か
らの界磁パターン切り替え信号により界磁パターンを切
り替える手段を設け、上記主幹装置より界磁パターン切
り替え信号が入力されることにより、制御装置内の界磁
パターンを切り替えることを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明にあっては、交流電動
機の負荷状況あるいは操業運転方案により主幹装置から
出力される多段階の界磁パターン切り替え信号が本装置
に入力されることにより、制御装置内の界磁パターンを
多段階に切り替えることで、操業方法に沿った高精度の
トルク出力を実現することができる。
【0014】更に、請求項5記載の発明は、交流電動機
の負荷状況に応じて界磁パターンをシフトさせるシフト
幅を演算するシフト幅演算手段を設け、上記交流電動機
の負荷状況に応じて界磁パターンを動的にシフトさせる
ことを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明にあっては、交流電動
機の負荷状況に応じて界磁パターンを動的にシフトさせ
ることにより、高精度かつ滑らかなトルクを出力するこ
とができる。
【0016】更に、請求項6記載の発明は、ベクトル制
御における電動機電流ベクトルのベクトル角がある所望
範囲内になるように上記交流電動機の負荷状況に応じて
動的に界磁パターンをシフトさせることを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明にあっては、ベクトル
制御におけるd−q平面上において電動機電流ベクトル
角がベクトル角45度を中心としたある所望の範囲内と
なるよう界磁パターンを動的にシフトさせ、電動機電流
を制御することにより、全負荷領域に亘ってより高精度
かつ滑らなトルクを出力することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態を示すブロック図である。図1に示した電動機制御装
置は、上位主幹装置から入力される速度基準信号ωr*
と一次磁束角演算器2及び微分器3より演算される速度
帰還信号ω' を帰還演算させ、該速度基準信号をトルク
基準信号Trに変換する速度制御器4、該速度制御器4
からのトルク基準信号Trを二次磁束基準Φ2 で除算し
q軸トルク電流基準信号Iq* を算出し、該q軸トルク
電流基準信号Iq* とq軸電流帰還信号Iq' の帰還演
算結果をq軸電圧基準信号Vq* に変換する電流制御器
8、速度帰還信号ωを2次磁束基準Φ2 に変換する界磁
弱め制御器5、該界磁弱め制御器5からの2次磁束基準
Φ2 をd軸界磁電流基準信号Id* に変換する磁束飽和
パターン6、該磁束飽和パターン6からのd軸界磁電流
基準信号Id* とd軸電流帰還信号Id' を帰還演算結
果をd軸電圧基準信号Vd* に変換する電流制御器7、
2つのd軸及びq軸電圧基準信号Vd* 、Vq* から2
−3軸変換しPWM(パルス幅変調)信号を生成する2
−3軸/PWM変換器9、該2−3軸/PWM変換器9
からのPWM信号を電動機駆動用交流電圧に変換して電
動機11に所望の電流を供給して駆動する電力変換器1
0、電動機11の回転速度を検出する速度検出器1、電
動機11に流れる電流を検出する電流検出器12、該電
流検出器12から検出される電流帰還信号を3−2軸及
びd−q軸変換しベクトル制御におけるd軸帰還電流成
分Id' 及びq軸帰還電流成分Iq' とする電流帰還座
標変換器13、該界磁弱め制御器5からの2次磁束基準
Φ2 とq軸トルク電流基準信号Iq* からすべりωsを
演算しすべりωsを積分するすべり積分器14、該電流
帰還座標変換器13からのq軸電流帰還信号Iq' を基
に電動機の負荷状況を判断し界磁パターン切り替え指令
を出力する界磁パターン選択部22、該界磁パターン選
択部22からの選択信号により所望の界磁パターンを界
磁弱め制御器2へ出力する界磁パターン記憶部21から
構成されている。
【0019】界磁パターン選択部21では、予め界磁切
り替えレベルとして設定しておくトルク電流値と電動機
制御装置のトルク電流分にあたるq軸トルク電流基準信
号Iq* の比較を行い、界磁切り替えレベルよりもq軸
電流基準信号Iq* が小さい時には、界磁パターン記憶
部22に記憶されている低負荷用界磁パターンを界磁弱
め制御器2に対し出力し、界磁弱め制御器2はこれを基
に演算を行う。
【0020】この値により通常あるいは従来のd軸界磁
電流基準信号Idより小さいd軸界磁電流基準信号Id
* が演算される。このd軸界磁電流基準信号Id* の抑
制により、q軸トルク電流基準信号Iq* はそれに反比
例して大きくなるため電動機電流ベクトルI1 の大きさ
は変わらず、図2に示すように、d軸界磁電流基準信号
Id* とq軸トルク電流基準信号Iq* の相対的比率が
ほぼ同じとなり、電動機電流ベクトル角θ1 はd軸及び
q軸のほぼ中間にあたるベクトル角45度付近の大きさ
に制御される。
【0021】これにより、電動機の負荷が低負荷となる
事象において、二次磁束角θ0 に起因する電流帰還ルー
プの座標変換並びに2−3軸/PWM変換など制御系統
の演算遅延誤差に対し、トルク電流成分の割合が高くな
ることから生じるトルク精度劣化を抑制する。例えば、
電動機制御装置の出力である電動機電流I1 にあたる電
流帰還信号から、その時に制御装置より出力しているト
ルク量であるトルク電流帰還信号Iq' が演算されてい
る。このトルク電流帰還信号Iq' が定格に対し7%程
度の電流の時、予め設定しておく界磁パターン切り替え
レベル10%よりも低いと、界磁パターン選択部22に
より、界磁パターン切り替えが必要と判断され、低負荷
用界磁パターンの選択指令が出力される。
【0022】そして、界磁パターン記憶部21は、この
選択指令を受け取ると、低負荷用界磁パターンをベクト
ル制御のd軸電流基準信号演算制御系に対し与え、これ
を基に通常より低い値のd軸界磁電流基準信号Id*
演算される。d軸界磁電流基準信号Id* が抑えられる
と、d軸電流基準信号Id* に反比例してq軸電流基準
信号Iq* は増加し、d−q軸平面上では電動機電流べ
クトルI1 のなすベクトル角θ1 が増大し、d軸とq軸
のほぼ中間に電動機電流べクトルI1 が位置するよう制
御される。
【0023】このように、q軸トルク電流Iqを増やす
ことによって、この電動機電流べクトルI1 が界磁電流
成分であるd軸にほぼ沿った形、つまり電動機電流べク
トルI1 のべクトル角θ1 が小さくなることで発生して
いた二次磁束角θ0 に起因する電流帰還座標変換器7及
び2−3軸/PWM変換器8の変換・演算遅れ誤差の影
響を抑制し、低負荷時のトルク精度劣化を改善すること
ができる。
【0024】上記構成において、上記界磁パターン記憶
部22に界磁弱めパターンを強制的にフラットな界磁パ
ターンとする手段を設け、電動機負荷が所望の低い領域
に達した際に、磁束パターンにおける界磁弱め領域の弱
め磁束カーブを除しフラットな界磁パターンを与えるこ
とで、低負荷領域の飽和パターン近似によるd軸電流成
分の誤差をなくし、より高精度で安定したトルクを出力
することが可能となる。
【0025】次に、第2の実施の形態を図面を用いて説
明する。図3に示すように、第1の実施の形態で示した
構成の他に、界磁パターン切替レートを記憶する手段で
ある界磁切替レート器23を設けたことに特徴を有す
る。この特徴により、本実施の形態によれば、電動機負
荷に応じ界磁パターンを切り替える際に所望の界磁切替
レートで切り替えることで、滑らかな界磁パターン切り
替えが可能となり、急峻なd軸界磁電流ベクトルIdの
変化を抑えることができる。
【0026】尚、界磁パターン切替指令を制御装置内の
界磁パターン選択部21ではなく、上位主幹装置から界
磁パターン記憶部22に対し直接入力してもよい。これ
により、任意のプラント操業運転方案により高精度のト
ルク出力が必要な用途において、制御装置の界磁パター
ンを多段階に切り替えることで、その操業方法・用途別
の切り替えが可能となる。
【0027】次に、第3の実施の形態を図面を用いて説
明する。図4に示すように、本実施の形態は、プラント
操業運転方案に依存する電動機負荷に応じて動的にシフ
トさせるために、界磁パターン選択部21の代わりにq
軸電流帰還信号Iq' の大きさからシフト幅を演算する
界磁シフト演算部24を設ける。これにより、高精度且
つ滑らかなトルク出力が可能な電動機の制御が実現でき
る。例えば、図5に示すように、電動機負荷に比例する
d軸電流帰還信号Iq' の大きさにより界磁パターン全
体を上下にシフトさせることによりべクトル制御d−q
平面におけるq軸トルク電流を増やし、トルク精度、特
に低トルク領域における精度を向上させる。
【0028】更に、図6に示すように、本実施の形態に
おいて、界磁シフト演算部24でベクトル制御における
電動機電流ベクトルI1 のベクトル角θ1 がd−q軸ベ
クトル平面上のd軸及びq軸の中間にあたるべクトル角
45度を中心としたある所望の範囲内となるよう界磁パ
ターンを動的にシフトさせ電動機電流べクトルI1 を制
御することによりトルク精度の面において能動的なべク
トル制御が可能となる。
【0029】例えば、電動機負荷に関係なく、d軸電流
基準信号とq軸電流基準信号の割合つまり電動機電流べ
クトルI1 がd軸側に偏るような時に、界磁パターンを
弱める方向つまり下側にシフトさせることにより、d軸
界磁電流を弱め、それによりq軸トルク電流を増やすこ
とでこれら二つの電流成分の合成ベクトルである電動機
電流ベクトルI1 がd軸とq軸の中心位置であるベクト
ル角45度に常にあるようベクトル制御し、高精度のト
ルク出力が可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トルク精度の劣化を抑制し、高精度で安定したトルク出
力を実現することができる。また、請求項1記載の本発
明によれば、界磁パターンを多段階に切り替える事によ
りベクトル制御におけるd軸界磁電流ベクトルの大きさ
を最適にし、それにより電動機電流ベクトルを任意の最
適なベクトルとすることで二次磁束角に起因する電流帰
還ループにおける電流帰還座標変換器及び2−3軸/P
WM変換器の変換・演算遅れ誤差によるトルク精度の劣
化を抑制し、高精度で安定したトルク出力を実現するシ
ステムの構築が可能となる。
【0031】また、請求項2記載の本発明によれば、電
動機負荷が所望の低い領域に達した際に、磁束パターン
における界磁弱め領域の弱め磁束カーブを除しフラット
な界磁パターンを与えることで、低負荷領域の飽和パタ
ーン近似によるd軸電流成分の誤差をなくし、より高精
度で安定したトルクの出力が実現できる。
【0032】更に、請求項3記載の本発明によれば、電
動機負荷の大きさに応じて界磁パターンを切り替える際
に任意のレートにより制限させる事で、滑らかな界磁パ
ターン切り替えが可能となり、急峻な界磁電流ベクトル
Idの変化を抑えることで、より高精度で且つ滑らかな
トルクを出力することができ、電動機に接続される機械
系への負担を減少させることができる。
【0033】更に、請求項4記載の本発明によれば、電
動機負荷あるいは上位主幹装置により決定される操業運
転方案によってトルク精度を向上させる必要が生じた際
に、上位主幹装置から出力される多段階の界磁パターン
切り替え信号が本装置に入力されることにより、制御装
置内の界磁パターンを多段階に切り替え高精度のトルク
出力を実現することができる。
【0034】更に、請求項5記載の本発明によれば、電
動機負荷の大きさに応じて界磁パターン全体を動的に上
下にシフトさせることにより、高精度かつ滑らかで安定
したトルクを出力することができる。
【0035】更に、請求項6記載の本発明によれば、べ
クトル制御における電動機電流がd−q軸べクトル平面
上のd軸とq軸の中心にあたるべクトル角45度を基点
に所望の範囲内となるよう界磁パターンを動的にシフト
させ、d軸界磁電流ベクトル並びにq軸トルク電流ベク
トルの合成ベクトルである電動機電流ベクトルを制御す
ることにより、トルク精度の面において能動的なベクト
ル制御を実現し高精度かつ滑らかで安定したトルクを出
力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す概要構成図
である。
【図2】 図1に示した第1の実施の形態での界磁パタ
ーン切り替え時のベクトル制御におけるd軸並びにq軸
電流ベクトルとその合成ベクトルである電動機電流ベク
トルの関係を示す図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態を示す概要構成図
である。
【図4】 本発明の第3の実施の形態を示す概要構成図
である。
【図5】 図5に示した第3の実施の形態における電動
機負荷の大きさと界磁パターンのシフトの関係を示す図
である。
【図6】 図5に示した第3の実施の形態におけるd−
q平面上における電動機電流ベクトルの制御範囲を示す
図である。
【図7】 従来の電動機制御装置を示す概要構成図であ
る。
【図8】 図7に示した従来の電動機制御装置における
d−q平面上の低負荷時電動機電流を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・・速度検出器 2・・・・・・一次磁束角演算器 3・・・・・・微分器 4・・・・・・速度制御器 5・・・・・・界磁弱め制御器 6・・・・・・磁束飽和パターン 7・・・・・・d軸成分電流制御器 8・・・・・・q軸成分電流制御器 9・・・・・・2−3軸・PWM変換器 10・・・・電力変換器 11・・・・電動機 12・・・・電流検出器 13・・・・電流帰還座標変換器 14・・・・すべり積分器 21・・・・・・界磁パターン記憶部 22・・・・・・界磁パターン選択部 23・・・・・・界磁パターン切替レート 24・・・・・・界磁シフト演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H576 BB06 BB10 CC01 DD02 DD04 EE01 EE11 GG02 GG04 HA04 HB02 JJ03 JJ05 JJ17 JJ22 JJ23 JJ24 JJ26 KK06 KK08 LL01 LL22 LL30 LL41

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主幹装置より速度基準信号及びトルク
    基準信号のうち少なくとも何れか一つの信号を入力し、
    入力した少なくとも一つの前記速度基準信号及びトルク
    基準信号に従い所望の交流電圧及び周波数を出力し、交
    流電動機を可変速制御する電動機制御装置において、前
    記交流電動機により決定される界磁パターンについて異
    なる複数のパターンを記憶するパターン記憶手段と、前
    記交流電動機の負荷状況により前記パターン記憶手段に
    記憶された界磁パターンを選択切替するパターン選択切
    替手段とを具備したことを特徴とする電動機制御装置。
  2. 【請求項2】 前記界磁パターン記憶手段は、界磁弱
    めパターンを強制的にフラットな界磁パターンとする手
    段を有し、前記交流電動機の負荷状況が所望の低い領域
    に達した際に、磁束パターンの界磁弱め領域の弱め磁束
    カーブを除しフラットな界磁パターンを与えることを特
    徴とする請求項1記載の電動機制御装置。
  3. 【請求項3】 界磁パターン切替レートを記憶するレ
    ート記憶手段を設け、界磁パターンを切り替える際に所
    望のレートで制限しつつ界磁をスムーズに切り替えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電動機制御装置。
  4. 【請求項4】 前記主幹装置からの界磁パターン切り
    替え信号により界磁パターンを切り替える手段を設け、
    前記主幹装置より界磁パターン切り替え信号が入力され
    ることにより、制御装置内の界磁パターンを切り替える
    ことを特徴とする請求項1記載の電動機制御装置。
  5. 【請求項5】 前記交流電動機の負荷状況に応じて界
    磁パターンをシフトさせるシフト幅を演算するシフト幅
    演算手段を設け、前記交流電動機の負荷状況に応じて界
    磁パターンを動的にシフトさせることを特徴とする請求
    項1記載の電動機制御装置。
  6. 【請求項6】 ベクトル制御における電動機電流ベク
    トルのベクトル角がある所望範囲内になるように前記交
    流電動機の負荷状況に応じて動的に界磁パターンをシフ
    トさせることを特徴とする請求項1記載の電動機制御装
    置。
JP10280112A 1998-10-01 1998-10-01 電動機制御装置 Pending JP2000116199A (ja)

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JP10280112A JP2000116199A (ja) 1998-10-01 1998-10-01 電動機制御装置
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