JPH07194199A - 誘導電動機のベクトル制御システムにおける磁束制御装置 - Google Patents

誘導電動機のベクトル制御システムにおける磁束制御装置

Info

Publication number
JPH07194199A
JPH07194199A JP5347822A JP34782293A JPH07194199A JP H07194199 A JPH07194199 A JP H07194199A JP 5347822 A JP5347822 A JP 5347822A JP 34782293 A JP34782293 A JP 34782293A JP H07194199 A JPH07194199 A JP H07194199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque current
command
torque
magnetic flux
current error
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5347822A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Kitajima
康彦 北島
Yasutake Ishikawa
泰毅 石川
Yoshinori Yamamura
吉典 山村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP5347822A priority Critical patent/JPH07194199A/ja
Publication of JPH07194199A publication Critical patent/JPH07194199A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モ−タ定数変化に追従して安定にベクトル制
御を行う。 【構成】 トルク電流指令iδS*からトルク電流iδS
を減算した減算器30からの出力値が比較器11で基準
値と比較される。また、微分回路16によるトルク指令
Te*の時間微分値が比較器12で基準値と比較される。
各比較器の出力はゲ−ト13を経て、(iδS*−iδS
)が基準値より大きく、Te*の時間微分値が基準値よ
り小さいときに弱め界磁演算器15をアクティブとし、
(iδS*−iδS )を基に、弱める界磁の大きさφW が
出力される。そして、磁束指令φγr*は減算器33でφ
W を減じられて磁束指令φγr*compとなる。このφ
γr*compをLPF14に通したφγr*’が補正され
た新たな磁束指令としてモータのベクトル制御に用いら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導電動機のベクトル
制御システムにおける磁束制御装置に関し、とくに弱め
界磁を行なう磁束制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に誘導電動機のベクトル制御は、
回転子磁束のベクトルとγ軸のベクトルを一致させるこ
とでδ軸回転子磁束鎖交数を0とし、電動機の出力トル
クがγ軸回転子磁束鎖交数φγr とδ軸固定子電流iδ
S の積に比例するように制御を行うものであり、出力ト
ルクTe は次の式(1)で与えられる。 Te =p・(M/Lr )・φγr ・iδS (1) 但し、 p:電動機の極対数 M:固定子−回転子の相互インダクタンス Lr :回転子の自己インダクタンス φγr :γ軸回転子鎖交磁束数 iδS :δ軸固定子電流 である。
【0003】また、高回転領域では速度起電力が大きく
なり、ベクトル制御が不可能になるので、これを防ぐた
めにγ軸回転子鎖交磁束数を少なくする弱め界磁制御が
行なわれる。従来、このような誘導電動機における弱め
界磁の方法として、例えば特開昭59−149785号
公報に開示されたものがある。この従来例では、図7に
示すように、回転子速度ωrとインバ−タ(電圧型)の
直流電圧Vdcを検出し、Vdc/ωrが所定値以下の
領域では磁束φγr をVdc/ωrに比例させて弱め制
御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Vdc
/ωr若しくは1/ωrに比例させて弱め制御を行う場
合、この比例係数は次の式(2)に示すようにモ−タ定
数に依存することになる。すなわち、ベクトル制御が可
能な磁束鎖交数の上限値φγrlimは、次式で表わされ
る。 φγrlim=k・(M/(ω・LS ))・Vdc (2) 但し、 k:定数 M:固定子−回転子間の相互インダクタンス LS :固定子の自己インダクタンス ω:固定子電流の周波数 Vdc:インバ−タの直流電源電圧 である。
【0005】式(2)における相互インダクタンスM
は、回転子磁束鎖交数φγr を発生させるための励磁電
流iγS により変化する。 また、式(2)自体が実際
は近似式であり、ベクトル制御可能な磁束鎖交数の上限
値φγrlimは、すべり角周波数ωseとトルク電流iδS
にも依存しているので、モ−タ定数が変化した場合には
それに伴なって変化させる必要があり、単にVdc/ω
rに比例して磁束を弱めるだけでは不十分だという問題
がある。
【0006】これらの条件全てを勘案した完全な制御は
難しいため、実際には式(2)における定数kを余裕を
見込んで小さな値に設定するような手法を取らざるを得
ない。しかし、そうするとモ−タを駆動するバッテリ電
源等の電力効率上得策ではないし、また制御上からは特
性の変動に追従・対応するように設定するのが望ましい
という問題がある。したがって本発明は、上述の問題点
に鑑み、モ−タ定数変化等の発生により弱め界磁が必要
な領域が変化した場合にも、これに追従・対応して安定
にベクトル制御を行うことができる誘導電動機のベクト
ル制御システムにおける磁束制御装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の本発明は、外部より与えられた
トルク指令と磁束指令に従うように、誘導電動機に流す
一次電流の励磁電流成分とトルク電流成分をモ−タ定数
を用いて演算し、前記一次電流を制御するベクトル制御
システムにおいて、トルク電流成分を検出するトルク電
流検出手段1と、トルク電流指令と前記トルク電流検出
手段1の検出出力とよりトルク電流誤差を演算するトル
ク電流誤差演算手段2と、前記トルク電流誤差とトルク
電流誤差の基準値とを比較するトルク電流誤差比較手段
3と、前記トルク電流誤差演算手段2およびトルク電流
誤差比較手段3の出力に応じて決定される磁束補正値
を、外部より与えられた磁束指令値から減算すること
で、新たな磁束指令を演算する磁束指令補正手段4とを
有して、前記トルク電流誤差が所定値以上である場合に
は前記励磁電流成分を小さくするように構成されたもの
とした。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、さらに、
外部から与えられるトルク指令の時間変化を検出するト
ルク指令変化量検出手段5と、該トルク指令変化量検出
手段5により検出したトルク指令変化量とトルク指令変
化量の基準値とを比較するトルク指令変化量比較手段6
とを有し、磁束指令補正手段は前記トルク電流誤差演
算手段2、トルク電流誤差比較手段3およびトルク指令
変化量比較手段6の出力に応じて決定される磁束補正値
を外部より与えられた磁束指令値から減算することで新
たな磁束指令を演算するようにし、前記トルク電流誤差
が所定値以上であって且つトルク指令の時間変化が所定
値以下である場合に前記励磁電流成分を小さくするよう
に構成されたものとした。
【0009】さらに請求項3に記載の発明はまた、トル
ク電流指令の時間変化を検出するトルク電流指令変化量
検出手段7と、該トルク電流指令変化量検出手段7によ
り検出したトルク電流指令変化量とトルク電流指令変化
量の基準値とを比較するトルク電流指令変化量比較手段
8とを有し、磁束指令補正手段は、前記トルク電流誤差
演算手段2、トルク電流誤差比較手段3およびトルク電
流指令変化量比較手段8の出力に応じて決定される磁束
補正値を外部より与えられた磁束指令値から減算するこ
とで新たな磁束指令を演算するようにし、前記トルク電
流誤差が所定値以上であって且つトルク電流指令の時間
変化が所定値以下である場合に前記励磁電流成分を小さ
くするように構成されたものとした。また、上記の小さ
くする励磁電流成分はそれぞれトルク電流誤差の2乗に
比例させて小さくされる。
【0010】
【作用】請求項1のものでは、トルク電流誤差演算手段
2においてトルク電流とトルク電流指令よりトルク電流
誤差を演算し、演算したトルク電流誤差をトルク電流誤
差比較手段3によりトルク誤差の基準値と比較する。そ
してトルク電流誤差が所定値以上であるとき、磁束指令
補正手段4がトルク電流誤差に応じた磁束補正値分を外
部からの磁束指令値から減算して新たな磁束指令とす
る。これにより、モ−タ定数変化に追従する磁束制御が
得られ、安定にベクトル制御を行うことができる。
【0011】請求項2のものでは、さらにトルク指令の
変化量をトルク指令変化量検出手段5により検出し、ト
ルク指令変化量をトルク指令変化量比較手段6で基準値
と比較する。そしてトルク電流誤差が所定値以上で、ト
ルク指令の時間変化が所定値以下のとき、磁束指令補正
手段がトルク電流誤差およびトルク指令変化量に応じた
磁束補正値分を外部からの磁束指令値から減算して新た
な磁束指令とする。
【0012】また請求項3のものでは、トルク電流指令
の変化量をトルク電流指令変化量検出手段7により検出
し、トルク電流指令変化量をトルク電流指令変化量比較
手段8で基準値と比較する。そしてトルク電流誤差が所
定値以上で、トルク電流指令の時間変化が所定値以下の
場合には、磁束指令補正手段がトルク電流誤差およびト
ルク電流指令変化量に応じた磁束補正値分を外部からの
磁束指令値から減算して新たな磁束指令とする。請求項
2、3のものでは、変化するパラメータをさらに取り込
んで磁束補正値に反映させているので、一層安定なベク
トル制御が行なわれる。
【0013】
【実施例】図2は本発明の実施例を示す誘導電動機のベ
クトル制御システムの構成図である。まず、誘導電動機
であるモータ21を制御するベクトル制御ブロック20
には、指令値として磁束指令φγr*とトルク指令Te*が
入力する。電流演算器26は、これらの指令よりトルク
電流指令iδS*と励磁電流指令iγS*を演算する。ただ
し、電流演算器26に入力される磁束指令φγr*は、後
述するように所定の条件下で調整される。
【0014】インバ−タ22の出力側に設けられた電流
センサ18u と18v により、線電流iu 、iv が検出
される。そして3相/γ−δ座標変換器24が、これら
線電流iu 、iv を座標変換して、トルク電流iδS 、
励磁電流iγS を求める。電流演算器26から出力され
たトルク電流指令iδS*、および励磁電流指令iγS*
は、減算器30、31でそれぞれトルク電流iδS 、励
磁電流iγS で減算されたあと、PI段25でPI制御
された結果がγ−δ/3相座標変換器23へ入力され
る。
【0015】γ−δ/3相座標変換器23は、これらを
座標変換して3相の電圧指令Vu*、Vv*、Vw*をインバ
−タ22へ出力し、インバ−タ22は、この指令に従っ
てPWMにより直流/交流変換を行い、誘導電動機21
に電流を供給する。なお、トルク電流指令iδS*と後述
する磁束指令φγr*’を基に、すべり周波数演算器27
によりすべり周波数ωseが演算される。このすべり周波
数ωseと、速度センサ17により検出する電動機回転速
度ωrが加算器32で加算され、この加算値が積分器2
8により積分されて、γ−δ/3相座標変換器23、お
よび3相/γ−δ座標変換器24における座標変換の際
に必要な電動機印加電圧の位相θが求められるようにな
っている。以上の構成により磁束とトルク電流を制御す
るベクトル制御ブロック20は、既に公知のベクトル制
御装置である。
【0016】弱め界磁制御を行う弱め界磁ブロック10
では、まず、比較器11において、トルク電流指令iδ
S*からトルク電流iδS を減算する減算器30からの出
力値が、所定の基準値と比較される。また、トルク指令
Te* を微分回路16により微分した時間微分値を基準
値と比較する比較器12が設けられている。
【0017】比較器11、12の出力はゲ−ト13へ入
力され、ゲ−ト13は(iδS*−iδS )が基準値より
大きく、トルク指令Te*の時間微分値が基準値より小さ
いときに出力が「H」になる。この「H」出力によりア
クティブとなる弱め界磁演算器15が設けられ、トルク
電流指令iδS*からトルク電流iδS を減算した減算器
30からの出力値を基に、弱める界磁の大きさφW を出
力する。そして、外部から与えられる磁束指令φγr*
は、減算器33においてφW を減じられて磁束指令φγ
r*compとなる。このφγr*compをLPF14に
通してφγr*’とされたものが、先の電流演算器26お
よびすべり周波数演算器27に入力されるようになって
いる。
【0018】つぎに、動作について説明する。まず、上
のようなベクトル制御ブロックでベクトル制御を行った
場合、誘導電動機21の回転子の磁束鎖交数φγr の関
係は、次式(3)で表わされる。
【数1】 但し、 ω:固定子電流の周波数 ωse:すべり周波数 LS :固定子の自己インダクタンス Lr:回転子の自己インダクタンス M:固定子−回転子間相互インダクタンス RS :固定子巻線抵抗 Rr :回転子の抵抗 Vdc:直流電源電圧 iδS :トルク電流 a:PWMの変調度 である。
【0019】また、上式の変調度は、0≦a≦1 であ
るので、ベクトル制御を成立させるには、回転子の磁束
鎖交数φγr は次の式(4)の関係が必要である。
【数2】
【0020】逆に、式(4)を満たしていない(φγr
が大きすぎる)場合は、トルク電流iδS が制御不能に
なる。なぜならば、式(3)を変形すると次の式(5)
になり、変調度をa=1 としてもベクトル制御に必要
なトルク電流を流すことが不可能になるためである。
【数3】
【0021】従って、この場合は、トルク電流iδS は
トルク電流指令値iδS*より小さな値となってしまうの
で、トルク電流iδS とトルク電流指令値iδS*の差が
所定値以上になった場合は、電動機21の磁束を弱める
弱め界磁制御を行う。一方、過渡的にトルク電流iδS
とトルク電流指令iδS*の偏差が大きくなった場合に
も、弱め界磁を行ってしまうことを防止するため、トル
ク指令値Te*の時間変化が所定値以下の場合にのみ、弱
め界磁制御を行うように条件づけを行っている。これに
より、直流電源電圧が低下した場合や高回転領域でも良
好な制御が行なわれる。
【0022】この場合の弱め界磁ブロックにおける動作
としては、図2に示すゲ−ト13が比較器11、12の
出力により「H」になった場合、弱め界磁演算器15が
アクティブになり、「L」の場合には出力が0になる。
弱め界磁演算器15は、トルク電流指令iδS*とトルク
電流iδS の差から演算した値をアクティブ時に出力す
る。この出力が弱める界磁の大きさφW となる。
【0023】例えば、φW =k(iδS*−iδS )2
し、外部から与えられる磁束指令φγr*からこのφW を
減算器33で減じたものが、弱め界磁を行った磁束指令
φγr*compとなる。ここでは、上記φγr*comp
が急激に変化すると大きな過渡電流が流れるので、φγ
r*compをLPF14に通してφγr*’としたものを
用いるようにしている。
【0024】この弱め界磁ブロックの動作をまとめたの
が図3に示す動作表である。図の表のように、比較器1
1と比較器12の出力が各々「H」、「L」のとき、つ
まりトルク電流指令iδS*とトルク電流iδS の差が基
準値以上であって、且つトルク指令Te*の時間変化が所
定値以下である場合には、磁束指令φγr*compは外
部からの磁束指令φγr*からk(iδS*−iδS )2
け磁束を弱めた値となる。
【0025】すなわち、トルク電流指令iδS*にトルク
電流iδS が追従しない状態は、磁束指令φγr*が大き
すぎる場合、あるいはトルク指令変化またはトルク電流
指令変化が大きい場合に発生するが、後者の場合に弱め
界磁を実行してしまうのを防止するため、微分回路1
6、比較器12およびゲート13により、トルク指令T
e*の時間変化が基準値以下である場合にのみ界磁を弱め
るように条件制御している。
【0026】比較器11と比較器12の出力が上記以外
の場合は、図3の表に示すように弱め界磁の必要がない
ので、φγr*comp=φγr*とする。このようにし
て、上記作用により式(4)を満足するように磁束φγ
r が制御されるから、安定にベクトル制御が実行でき
る。とくにトルク指令の時間変化によるチェックは、例
えば外部の被駆動側のウエイトが大きい場合に有効であ
る。
【0027】図4は、上記実施例による弱め界磁を適用
した電動機の出力トルクのシミュレ−ション結果を示す
図であり、図5は、磁束指令を一定に保ち、弱め界磁を
行わない従来の場合のシミュレ−ション結果を示す図で
ある。両図を比較すると、図5の場合においては、回転
数が上昇し磁束の上限値が磁束指令値以下となるt1以
降では、出力トルクはトルク指令に追従できずトルク指
令より小さくなり、また大きく振動してしまう。一方、
図4の本実施例では、小さなトルク振動は見られるが出
力トルクはほぼトルク指令に追従しており、従来例に比
較してはるかに安定なベクトル制御が実行されている。
【0028】図6は発明の第2の実施例を示す。これ
は、図2における微分回路16のかわりに、電流演算器
26から出力されるトルク電流指令iδS*の時間微分値
を比較器12’へ送出する微分回路16’を設けたもの
である。比較器12’は、トルク電流指令iδS*の時間
微分値が基準値より小さいときにHを出力する。その他
の構成は第1の実施例と同じである。
【0029】ゲ−ト13は、(iδS*−iδS )が基準
値より大きく、トルク電流指令iδS*の時間微分値が基
準値より小さいときに出力がHになり、弱め界磁演算器
15がアクティブとなって弱め界磁を行うように構成さ
れている。これにより、図4に示されたのと同様に安定
なベクトル制御が実行される。この実施例のトルク電流
指令の時間変化によるチェックは、とくに当該システム
をモータを急に加減速する用途に適用する場合に有効で
ある。
【0030】以上のように第1および第2の実施例は、
システムの外部のウエイトが大きいときやモータを急に
加減速する用途に有効であるから、制御条件により適宜
使い分けることもできるし、さらには、微分回路16、
16’の双方とも備えて、常に一方が検出、他方が監視
動作を受け持つように構成することもできる。
【0031】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、トルク
電流誤差が所定値以上であるとき、磁束を弱める弱め界
磁を行うように構成したので、モ−タ定数変化に追従す
る磁束制御が得られ、安定にベクトル制御を行うことが
できる。そしてさらに、トルク指令の時間変化、あるい
はトルク電流指令の時間変化が所定値以下であることを
も条件に加えることにより、トルク指令変化やトルク電
流指令変化が大きい場合にまで逆に上記弱め界磁が実行
されてしまうのが防止され、必要な場合にのみ限定しな
がら確実に弱め界磁がなされて安定なベクトル制御が行
なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】実施例における動作状況を示す図である。
【図4】実施例におけるモ−タ−の出力トルクのシミュ
レ−ション結果を示す図である。
【図5】従来のモ−タ−の出力トルクのシミュレ−ショ
ン結果を示す図である。
【図6】第2の実施例を示すブロック図である。
【図7】従来のモ−タ−の回転数と磁束の特性図であ
る。
【符号の説明】
1 トルク電流検出手段 2 トルク電流誤差演算手段 3 トルク電流誤差比較手段 4 磁束指令補正手段 5 トルク指令変化量検出手段 6 トルク指令変化量比較手段 7 トルク電流指令変化量検出手段 8 トルク電流指令変化量比較手段 10 弱め界磁ブロック 11、12、12’ 比較器 13 ゲ−ト 14 LPF 15 弱め界磁演算器 16、16’ 微分回路 17 速度センサ 18u 、18v 電流センサ 20 ベクトル制御ブロック 21 モータ 22 インバ−タ 23 γ−δ/3相座標変換器 24 3相/γ−δ座標変換器 25 PI段 26 電流演算器 27 すべり周波数演算器 28 積分器 30、31、33 減算器 32 加算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部より与えられたトルク指令と磁束指
    令に従うように、誘導電動機に流す一次電流の励磁電流
    成分とトルク電流成分をモ−タ定数を用いて演算し、前
    記一次電流を制御するベクトル制御システムにおいて、
    トルク電流成分を検出するトルク電流検出手段と、トル
    ク電流指令と前記トルク電流検出手段の検出出力とより
    トルク電流誤差を演算するトルク電流誤差演算手段と、
    前記トルク電流誤差とトルク電流誤差の基準値とを比較
    するトルク電流誤差比較手段と、前記トルク電流誤差演
    算手段およびトルク電流誤差比較手段の出力に応じて決
    定される磁束補正値を、外部より与えられた磁束指令値
    から減算することで、新たな磁束指令を演算する磁束指
    令補正手段とを有して、前記トルク電流誤差が所定値以
    上である場合には前記励磁電流成分を小さくするように
    構成されたことを特徴とする誘導電動機のベクトル制御
    システムにおける磁束制御装置。
  2. 【請求項2】 外部より与えられたトルク指令と磁束指
    令に従うように、誘導電動機に流す一次電流の励磁電流
    成分とトルク電流成分をモ−タ定数を用いて演算し、前
    記一次電流を制御するベクトル制御システムにおいて、
    トルク電流成分を検出するトルク電流検出手段と、トル
    ク電流指令と前記トルク電流検出手段の検出出力とより
    トルク電流誤差を演算するトルク電流誤差演算手段と、
    前記トルク電流誤差とトルク電流誤差の基準値とを比較
    するトルク電流誤差比較手段と、外部から与えられるト
    ルク指令の時間変化を検出するトルク指令変化量検出手
    段と、該トルク指令変化量検出手段により検出したトル
    ク指令変化量とトルク指令変化量の基準値とを比較する
    トルク指令変化量比較手段と、前記トルク電流誤差演算
    手段、トルク電流誤差比較手段およびトルク指令変化量
    比較手段の出力に応じて決定される磁束補正値を外部よ
    り与えられた磁束指令値から減算することで新たな磁束
    指令を演算する磁束指令補正手段とを有し、前記トルク
    電流誤差が所定値以上であって且つトルク指令の時間変
    化が所定値以下である場合に前記励磁電流成分を小さく
    するように構成されたことを特徴とする誘導電動機のベ
    クトル制御システムにおける磁束制御装置。
  3. 【請求項3】 外部より与えられたトルク指令と磁束指
    令に従うように、誘導電動機に流す一次電流の励磁電流
    成分とトルク電流成分をモ−タ定数を用いて演算し、前
    記一次電流を制御するベクトル制御システムにおいて、
    トルク電流成分を検出するトルク電流検出手段と、トル
    ク電流指令と前記トルク電流検出手段の検出出力とより
    トルク電流誤差を演算するトルク電流誤差演算手段と、
    前記トルク電流誤差とトルク電流誤差の基準値とを比較
    するトルク電流誤差比較手段と、トルク電流指令の時間
    変化を検出するトルク電流指令変化量検出手段と、該ト
    ルク電流指令変化量検出手段により検出したトルク電流
    指令変化量とトルク電流指令変化量の基準値とを比較す
    るトルク電流指令変化量比較手段と、前記トルク電流誤
    差演算手段、トルク電流誤差比較手段およびトルク電流
    指令変化量比較手段の出力に応じて決定される磁束補正
    値を外部より与えられた磁束指令値から減算することで
    新たな磁束指令を演算する磁束指令補正手段とを有し、
    前記トルク電流誤差が所定値以上であって且つトルク電
    流指令の時間変化が所定値以下である場合に前記励磁電
    流成分を小さくするように構成されたことを特徴とする
    誘導電動機のベクトル制御システムにおける磁束制御装
    置。
  4. 【請求項4】前記磁束指令補正手段は、前記トルク電流
    誤差の2乗に比例させて前記励磁電流成分を小さくする
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の誘導電動
    機のベクトル制御システムにおける磁束制御装置。
JP5347822A 1993-12-24 1993-12-24 誘導電動機のベクトル制御システムにおける磁束制御装置 Withdrawn JPH07194199A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5347822A JPH07194199A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 誘導電動機のベクトル制御システムにおける磁束制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5347822A JPH07194199A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 誘導電動機のベクトル制御システムにおける磁束制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07194199A true JPH07194199A (ja) 1995-07-28

Family

ID=18392836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5347822A Withdrawn JPH07194199A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 誘導電動機のベクトル制御システムにおける磁束制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07194199A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100356260B1 (ko) * 1998-10-01 2002-10-18 가부시끼가이샤 도시바 전동기 제어 장치
JP2015100834A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 アイダエンジニアリング株式会社 プレス機械の運転方法およびプレス機械の制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100356260B1 (ko) * 1998-10-01 2002-10-18 가부시끼가이샤 도시바 전동기 제어 장치
JP2015100834A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 アイダエンジニアリング株式会社 プレス機械の運転方法およびプレス機械の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6809492B2 (en) Speed control device for AC electric motor
US4767976A (en) Control system for PWM inverter
JP3399156B2 (ja) ブラシレスdcモータの制御装置
KR100795283B1 (ko) 유도 전동기의 벡터 제어 장치
US4800327A (en) Three-phase induction motor control method
WO1998042070A1 (en) Apparatus and method for controlling induction motor
JPH1127999A (ja) 誘導電動機の誘導起電力推定方法、速度推定方法、軸ずれ補正方法及び誘導電動機制御装置
JP3674741B2 (ja) 永久磁石同期電動機の制御装置
JP4008724B2 (ja) モータ制御装置
JP4010195B2 (ja) 永久磁石式同期モータの制御装置
JP2585376B2 (ja) 誘導電動機の制御方法
JP3637209B2 (ja) 速度センサレスベクトル制御を用いた電力変換装置
JPH1198900A (ja) 電力変換器の電流制御装置
JP4596906B2 (ja) 電動機の制御装置
JPH0928099A (ja) 誘導モータのベクトル制御装置
JP2005287148A (ja) 巻線界磁式同期機のベクトル制御装置
JP2002218799A (ja) 電動機駆動制御装置
EP0616417B1 (en) Method for control of ac motor
JPH07194199A (ja) 誘導電動機のベクトル制御システムにおける磁束制御装置
JP3751991B2 (ja) Acサーボモータの電流制御方法
JP3166525B2 (ja) 誘導電動機のベクトル制御装置
JPH06225574A (ja) 電動機の制御方法及び装置
JP3768476B2 (ja) ステッピングモータの駆動装置
JP3715276B2 (ja) ステッピングモータの駆動装置
JP3277138B2 (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010306