JP4008724B2 - モータ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータを弱め磁束制御するモータ制御装置に係り、特に、永久磁石によるトルクとリラクタンストルクとの合成トルクを発生する永久磁石リラクタンスモータに適用されて好適なモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電車や電気自動車等の用途に用いる永久磁石モータやリラクタンスモータをインバータ駆動する場合、高速回転時の一定出力運転時に、モータ端子電圧がインバータの出力可能な最大電圧以下になるように、弱め磁束制御をする場合が多い。
【0003】
永久磁石モータの弱め磁束制御は、一般に、永久磁石磁束と電機子に流す電流でつくられる磁束が逆方向になるような電機子電流、いわゆるマイナスのd軸電流を流すことが行われている。
【0004】
また、インダクタンス値の大きい軸(q軸)とインダクタンス値の小さい軸(d軸)とがあるリラクタンスモータの弱め磁束制御は、一般に、より弱め磁束効果の高いq軸電流を小さくすることが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、永久磁石磁束によるトルクとリラクタンストルクとの合成トルクを発生する永久磁石リラクタンスモータの弱め磁束制御を行う場合、d軸またはq軸のどちらか一方の軸に固定して弱め磁束制御のための電流を流すと、出力したいトルクによって可変にする電流振幅の大きさによっては、弱め磁束の効果が得られず、結果としてモータ端子電圧をインバータ出力最大電圧以下に制御することが不可能となって制御不安定に陥ってしまう。
【0006】
これは、回転子鉄心内部に永久磁石を埋め込んだ形状により永久磁石トルクとリラクタンストルクの合成トルクを出力する、いわゆる埋め込み型永久磁石モータにおいても同様の現象が発生する可能性がある。
【0007】
この問題点の解決方法として、発明者は、先に、永久磁石リラクタンスモータにおけるトルク指令又は電流指令の大きさに応じて弱め磁束制御のために流す電流の方向を可変にすることによりいかなるトルクを出力している状態においても、安定かつ有効に弱め磁束制御を可能にする永久磁石リラクタンスモータの制御装置を提案している(特開2001−197800)。
【0008】
しかしながら、本方式は、弱め磁束制御の安定性と有効性に主眼を置いた解決方法であり、必ずしもトルクのトルク指令値への追従性を考慮したものではなく、実際に発生するトルクとトルク指令値との偏差が大きくなって、予想以上のトルクが出ることによる暴走や、機械的な振動を誘発するなどシステム制御が不安定になりやすくなる問題があった。
【0009】
本発明の目的は、永久磁石磁束によるトルクとリラクタンストルクとの合成トルクを発生する永久磁石リラクタンスモータに適用した場合にあって、いかなるトルクを出力している状態においても、トルク指令に対して追従性の良いトルクを出力しながら、安定かつ有効に弱め磁束制御を可能にするモータ制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、永久磁石によるトルクとリラクタンストルクとの合成トルクを発生する永久磁石リラクタンスモータの制御装置であって、
前記永久磁石リラクタンスモータのモータ端子電圧がインバータ出力最大電圧を越えないように電流指令値を補正するための弱め磁束電流を演算する弱め磁束電流演算手段と、
トルク指令及び前記弱め磁束電流演算手段により演算された前記弱め磁束電流に基づいて、前記弱め磁束電流の電流ベクトルの回転子永久磁石磁束方向に対する角度である弱め磁束角度及び前記弱め磁束電流の電流ベクトルの到達目標点である弱め磁束目標点を決定する弱め磁束角度決定手段と、
前記トルク指令及び前記弱め磁束角度設定手段により決定された前記弱め磁束角度及び前記弱め磁束目標点に基づいて、前記永久磁石リラクタンスモータを制御する制御手段と
を備えたことを特徴とするモータ制御装置、である。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1に示すように本実施形態のモータ制御装置は、主回路として永久磁石によるトルクとリラクタンストルクとの合成トルクを発生する永久磁石リラクタンスモータを駆動するインバータに適用されるものであり、dq軸電流指令設定部11と、弱め磁束軸角度設定部12と、ft座標変換部13と、f軸電流指令補正部14と、ft逆座標変換部15と、d軸電流制御部16と、q軸電流制御部17と、電圧ベクトル長演算部18と、電圧ベクトル長制限部19と、端子電圧一定制御部20と、dq3相変換部21とで構成される。
【0016】
dq軸電流指令設定部11は、トルク指令TorqRefを入力として、そのトルクを出力するのに最も適したd軸電流指令IdRefと、q軸電流指令IqRefとを求めて出力する。IdRef、IqRefの最適値としては、例えば、同一トルクを出力するのに必要なモータ電流ベクトル長I1Refが最も小さくなるものを選ぶ。この時のdq軸電流指令IdRef、IqRefは、次の手順により求める。
【0017】
【数1】
【0018】
電流振幅I1Refをパラメータとして変化させた時の上記式を満たすId、Iqを求め、さらにこの時モータが発生するトルクTrqを次の式で求める。
【0019】
【数2】
【0020】
モータ等価回路定数が、ΦPM=0.068、Ld=0.18mH、Lq=0.47mH、極対数p=5である永久磁石リラクタンスモータのトルクとdq軸電流指令IdRef、IqRefとの関数を図2に示す。入力されたトルク指令から図2の関数グラフに従ってd軸電流指令IdRef、q軸電流指令IqRefを求めて出力する。
【0021】
弱め磁束軸角度設定部12においては、トルク指令TrqRefと端子電圧一定制御部20から出力されるf軸電流指令補正値ΔIfRefを入力として、入力されたトルク指令TrqRefに対応する等トルク線上を弱め磁束制御出来るように、あらかじめ実験的または解析的に求めておいた弱め磁束角度最適値Qft及び弱め磁束目標点IdZを、トルク指令TrqRefとf軸電流指令補正値ΔIfRefに応じてメモリテーブル参照などの方式により求めて出力する。
【0022】
IdZとQftの物理的意味を、図3にて説明すると、弱め磁束方向を示す直線の、d軸に対する角度がQft、d軸との交点が(−IdZ、0)で示される座標である。
【0023】
トルク指令のみでなく、f軸電流指令補正値によってもQft、IdZを可変とすることにより、f軸電流指令補正値ΔIfRefによって曲線的に変化する等トルク曲線をなぞる弱め磁束制御が可能になる。
【0024】
ft座標変換部13は、dq軸電流指令設定部から出力されるd軸電流指令IdRefと、q軸電流指令IqRefと、弱め磁束軸角度設定部12から出力される弱め磁束軸角度Qft及び弱め磁束目標点IdZとを入力として、次の演算によりf軸電流指令IfRefと、t軸電流指令ItRefを求めて出力する。
【0025】
【数3】
【0026】
f軸電流指令補正部14は、ft座標変換部13から出力されるf軸電流指令IfRefと、後述する端子電圧一定制御部20から出力されるf軸電流指令補正値ΔIfRefとを入力として、新たなf軸電流指令IfRefを求めて出力する。
【0027】
IfRef=IfRef+ΔIfRef
ft逆座標変換部15においては、f軸電流指令補正部14から出力されるf軸電流指令IfRefと、ft座標変換部13から出力されるt軸電流指令ItRefと、弱め磁束軸角度設定部12から出力される弱め磁束軸角度Qftおよび弱め磁束目標点IdZを入力として次の演算により新たなdq軸電流指令IdRef、IqRefを求めて出力する。
【0028】
【数4】
【0029】
d軸電流制御部16は、dq軸電流指令補正部13から出力されるd軸電流指令IdRefと、主回路側から得られるd軸電流フィードバック値Idとを入力として、次の演算により、IdがIdRefに追従するようにd軸電圧指令Vdを求めて出力する。
【0030】
Vd=(Kp+Ki/s)×(IdRef−Id)
(sはラプラス演算子、Kp:比例ゲイン、Ki:積分ゲイン)
q軸電流制御部17は、dq軸電流指令補正部13から出力されるq軸電流指令IqRefと、主回路側から得られるq軸電流フィードバック値Iqとを入力として、次の演算により、IqがIqRefに追従するようにq軸電圧指令Vqを求めて出力する。
【0031】
Vq=(Kp+Ki/s)×(IqRef−Id)
(sはラプラス演算子、Kp:比例ゲイン、Ki:積分ゲイン)
電圧ベクトル長演算部18は、d軸電流制御部16から出力されるd軸電圧指令Vdと、q軸電流制御部17から出力されるq軸電圧指令Vqとを入力として、次の演算により電圧ベクトル長V1を求めて出力する。
【0032】
【数5】
【0033】
電圧ベクトル長制限部19は、電圧ベクトル長演算部18から出力される電圧ベクトル長V1と、インバータ入力直流電圧Vdcを入力として、次の演算により電圧ベクトル長V1Limを求めて出力する。
【0034】
最初に最大電圧V1Maxを次の演算により求める。
【0035】
【数6】
【0036】
(上記式は、1パルスモードでの基本波電圧振幅を表し、0.9は制御余裕のために10%差し引いた値で設定するための係数である)
(1) 端子電圧V1がV1Maxよりも小さい時、V1Lim=V1
(2) 端子電圧V1がV1Maxよりも大きい時、V1Lim=V1Max
端子電圧一定制御部20は、電圧ベクトル長演算部18から出力される電圧ベクトル長V1と、電圧ベクトル長制限部19から出力される電圧ベクトル長V1Limとを入力として、次の演算によりf軸電流指令補正値ΔIfRefを求めて出力する。
【0037】
【数7】
【0038】
dq3相変換部21は、d軸電流制御部16から出力されるd軸電圧指令Vdと、q軸電流制御部17から出力されるq軸電圧指令Vqと、図示しない永久磁石リラクタンスモータに付設されたセンサー等により得られるモータ回転子位相θrを入力として次の演算によりUVW3相電圧指令Vu、Vv、Vwを求めて出力する。
【0039】
【数8】
【0040】
以上のように構成された本実施形態のモータ制御装置によれば、弱め磁束軸角度設定部12を、弱め磁束角度最適値Qftおよび弱め磁束目標点IdZをあらかじめ実験的または解析的に求めてメモリテーブルとし、これらをトルク指令TrqRefとf軸電流指令補正値ΔIfRefとに応じて参照することができるように構成しておくことで、従来のようにトルク指令のみでなく、f軸電流指令補正値によってもQft、IdZを可変とすることが可能となり、f軸電流指令補正値ΔIfRefで表される弱め磁束深さによって曲線的に変化する等トルク曲線をなぞる弱め磁束制御が可能になる。
【0041】
よって、トルク指令のほかに弱め磁束電流の大きさも考慮に入れて弱め磁束制御のために流す電流の方向を可変設定にすることが可能となり、これにより、いかなるトルクを出力している状態においても、トルク指令に対して追従性の良いトルクを出力しながら、安定かつ有効に弱め磁束制御を行うことが可能となる。
【0042】
(第2の実施形態)図4に示すように本実施形態のモータ制御装置は、先の実施形態と同様に、主回路として永久磁石によるトルクとリラクタンストルクとの合成トルクを発生する永久磁石リラクタンスモータを駆動するインバータに適用されるものであり、dq軸電流指令設定部11と、弱め磁束軸角度設定部12と、ft座標変換部13と、f軸電流指令補正部14と、ft逆座標変換部15と、d軸電流制御部16と、q軸電流制御部17と、電圧ベクトル長演算部18と、電圧ベクトル長制限部19と、端子電圧一定制御部20と、dq3相変換部21と、第1実電流ft座標変換部22と、第2実電流ft座標変換部23と、弱め磁束方向切替え判定部24と、磁束弱め量最大値設定部25で構成される。
【0043】
ft座標変換部13と、f軸電流指令補正部14と、ft逆座標変換部15と、d軸電流制御部16と、q軸電流制御部17と、電圧ベクトル長演算部18と、電圧ベクトル長制限部19と、dq3相変換部21とは、第1の実施形態と同一の動作である。
【0044】
dq軸電流指令設定部11は、トルク指令TorqRefと、磁束弱め量最大値設定部25から出力される磁束弱め量最大値ΔIfRefMaxと、弱め磁束方向切替え判定部24から出力される弱め磁束方向切替フラグFLG_MaxQと、弱め磁束軸角度設定部12から出力される第1の弱め磁束目標点IdZ1とおよび第1の弱め磁束角度QftSを入力として、FLG_MaxQの値に応じて、次の設定演算によりdq軸電流指令IdRef、IqRefを求めて出力する。
【0045】
(1) FLG_MaxQ=0の時
第1の実施形態と同様に、トルク指令に応じてそのトルクを出力するのに最も適したd軸電流指令IdRef、q軸電流指令IqRefを求めて出力する。IdRef、IqRefの演算方法は第1の実施形態と同一である。
【0046】
(2) FLG_MaxQ=1の時
FLG_MaxQ=0時のdq軸電流指令をIdRefS、IqRefSとしてまず求める。これに対して、ΔIfRefMaxとIdZ1とQftSとを用いて、あらたなdq軸電流指令を次の演算により求めて出力する。
【0047】
まずft軸電流指令IfRef、ItRefを求める。
【0048】
【数9】
上記ft軸電流指令をもとに、新たなdq軸電流指令を求める。
【0049】
【数10】
【0050】
以上の演算により、第1の弱め磁束方向線と第2の弱め磁束方向線との交点の座標を新たなdq軸電流指令として求めたことになる。
【0051】
弱め磁束軸角度設定部12においては、トルク指令TrqRefと、端子電圧一定制御部20から出力されるf軸電流補正値ΔIfRefと、弱め磁束方向切替判定部から出力される弱め磁束方向切替フラグFLG_MaxQを入力として、第1の弱め磁束角度QftS、第2の弱め磁束角度QftQ及び第3の弱め磁束角度Qftと、第1の弱め磁束目標点IdZ1、第2の弱め磁束目標点IdZ0及び第3の弱め磁束目標点IdZを、FLG_MaxQの条件に応じて求めて出力する。
【0052】
(1) QftSおよびIdZ1は、第1の実施形態における弱め磁束角度Qft、IdZとそれぞれ同様に求める。
【0053】
(2) QftQおよびIdZ0は、請求項記載の第2の弱め磁束方向を定義する値に設定する。
【0054】
第2の弱め磁束方向としては、たとえば、図5に示すように等電圧楕円の中心を目標点として、等電圧楕円上で最大トルクが得られる点を直線近似した方向に設定する。
【0055】
第1の弱め磁束方向線に沿って弱め磁束制御すると、第1に実施形態に記述した通りほぼトルク指令に追従した等トルク特性を維持しながらモータ端子電圧を低減する弱め磁束制御を行うことが出来るが、上記のように設定した第2の弱め磁束方向線との交点を過ぎてさらに第1の弱め磁束方向線に沿った弱め磁束制御を行うと、モータ端子電圧は反対に上昇してしまい、有効な弱め磁束制御が出来なくなって、制御不能状態に陥ってしまうので、次のようにする。
【0056】
(3) QftおよびIdZについては、FLG_MaxQの状態に応じて、次のように設定出力する。
【0057】
・ FLG_MaxQ=1の時、Qft=QftQ、IdZ=IdZ0
・ FLG_MaxQ=0の時、Qft=QftS、IdZ=IdZ1
端子電圧一定制御部20は、電圧ベクトル長演算部18から出力される電圧ベクトル長V1と、電圧ベクトル長制限部19から出力される電圧ベクトル長V1Limと、磁束弱め量最大値設定部25から出力される磁束弱め量最大値ΔIfRefMaxと、弱め磁束方向切替判定部24から出力される弱め磁束方向切替フラグFLG_MaxQとを入力として、次の演算により電流指令補正値ΔI1Refを求めて出力する。
【0058】
(1) FLG_MaxQ=0の時、
【数11】
【0059】
(2) FLG_MaxQ=1の時、
【数12】
【0060】
第1実電流ft座標変換部22においては、主回路側から得られるdq軸電流フィードバック値Id、Iqと、弱め磁束軸角度設定部12から出力される第1の弱め磁束角度QftSおよび第1の弱め磁束目標点IdZ1を入力として、次の演算により第1のt軸電流ItSを求めて出力する。
【0061】
【数13】
【0062】
第2実電流ft座標変換部23においては、主回路側から得られるdq軸電流フィードバック値Id、Iqと、弱め磁束軸角度設定部12から出力される第2の弱め磁束角度QftQおよび第2の弱め磁束目標点IdZ0を入力として、次の演算により第2のt軸電流ItQを求めて出力する。
【0063】
【数14】
【0064】
弱め磁束方向切替判定部24においては、第1実電流ft座標変換部22から出力される第1のt軸電流ItSと、第2実電流ft座標変換部23から出力される第2のt軸電流ItQとを入力として、次の条件分岐により弱め磁束方向切替フラグFLG_MaxQを求めて出力する。
【0065】
(1) ItS>0の時、FLG_MaxQ=0
(2) ItS<0の時、
・ItQ>0であれば、FLG_MaxQ=1
・ItQ<0の時は、FLG_MaxQは変更しない
(前回値を保持)
FLG_MaxQ=0は、第1の弱め磁束方向線に沿って弱め磁束制御するモードであることを示し、FLG_MaxQ=1は、第2の弱め磁束方向線に沿って弱め磁束制御するモードであることを示す。
【0066】
上記のような条件分岐を行えば、FLG_MaxQ=0時、第1の弱め磁束方向線に沿って弱め磁束制御を行っていて、これ以上その方向に弱め磁束制御を行うことができない点(IdRefQ,IqRefQ)を越えると、ItQが正となって、FLG_MaxQが1になる。その結果、弱め磁束方向は第2の弱め磁束方向となり、安定に弱め磁束制御が継続できる。
【0067】
FLG_MaxQ=1時、第2の弱め磁束方向線に沿って弱め磁束制御を行っている状態において、弱め磁束制御が不要になって第1の弱め磁束方向線と交差する点をまたぐ場合も同様にモード切り替えを行うことが出来る。
【0068】
磁束弱め量最大値設定部25においては、トルク指令TrqRefを入力として、dq軸電流指令設定部11で設定されるdq軸電流指令(IdRefS,IqRefS)と、(IdRefQ、IqRefQ)とのベクトル長に相当する電流値をあらかじめ求めて、メモリテーブル参照などの方法により出力する。
【0069】
以上のように構成された本実施形態のモータ制御装置によれば、等トルク特性を維持しながら弱め磁束制御を行うことの出来る運転条件では、等トルク特性を維持し、それ以上等トルク特性を維持しながら弱め磁束制御を行うことのできない運転状態においては、制御異常を起こすことなしに安定な弱め磁束制御を行うことが出来る。
【0070】
(第3の実施形態)
図6に示すように本実施形態のモータ制御装置は、先の実施形態と同様に、主回路として永久磁石によるトルクとリラクタンストルクとの合成トルクを発生する永久磁石リラクタンスモータを駆動するインバータに適用されるものであり、dq軸電流指令設定部11と、弱め磁束軸角度設定部12と、ft座標変換部13と、f軸電流指令補正部14と、ft逆座標変換部15と、d軸電流制御部16と、q軸電流制御部17と、電圧ベクトル長演算部18と、電圧ベクトル長制限部19と、端子電圧一定制御部20と、dq3相変換部21と、第1電流指令ft座標変換部41と、第2電流指令ft座標変換部42と、弱め磁束方向切替え判定部24と、磁束弱め量最大値設定部25で構成される。
【0071】
dq軸電流指令設定部11と、弱め磁束軸角度設定部12と、ft座標変換部13と、f軸電流指令補正部14と、ft逆座標変換部15と、d軸電流制御部16と、q軸電流制御部17と、電圧ベクトル長演算部18と、電圧ベクトル長制限部19と、端子電圧一定制御部20と、dq3相変換部21と、弱め磁束方向切替え判定部24と、磁束弱め量最大値設定部25の動作は、第2の実施形態と同一である。
【0072】
第1電流指令ft座標変換部41においては、ft逆座標変換部15から出力されるdq軸電流指令値IdRef’、IqRef’と、弱め磁束軸角度設定部12から出力される第1の弱め磁束角度QftSおよび第1の弱め磁束目標点IdZ1を入力として、次の演算により第1のt軸電流ItSを求めて出力する。
【0073】
【数15】
【0074】
第2電流指令ft座標変換部42においては、ft逆座標変換部15から出力されるdq軸電流指令値IdRef’、IqRef’と、弱め磁束軸角度設定部12から出力される第2の弱め磁束角度QftQおよび第2の弱め磁束目標点IdZ0を入力として、次の演算により第2のt軸電流ItQを求めて出力する。
【0075】
【数16】
【0076】
以上の構成のモータ制御装置を用いれば、第2の実施形態と同様に、等トルク特性を維持しながら弱め磁束制御を行うことの出来る運転条件では、等トルク特性を維持し、それ以上等トルク特性を維持しながら弱め磁束制御を行うことのできない運転状態においては、制御異常を起こすことなしに安定な弱め磁束制御を行うことが出来る。
【0077】
特に、制御モードの切替において、電流制御特性や、電流リプルなどの外乱に影響されずに確実な切替を行うことが出来る。
【0078】
(第4の実施形態)
図7に示すように本実施形態のモータ制御装置は、先の実施形態と同様に、主回路として永久磁石によるトルクとリラクタンストルクとの合成トルクを発生する永久磁石リラクタンスモータを駆動するインバータに適用されるものであり、dq軸電流指令設定部11と、弱め磁束軸角度設定部12と、ft座標変換部13と、f軸電流指令補正部14と、ft逆座標変換部15と、d軸電流制御部16と、q軸電流制御部17と、電圧ベクトル長演算部18と、電圧ベクトル長制限部19と、端子電圧一定制御部20と、dq3相変換部21と、弱め磁束方向切替え判定部24と、磁束弱め量最大値設定部25で構成される。
【0079】
dq軸電流指令設定部11と、弱め磁束軸角度設定部12と、ft座標変換部13と、f軸電流指令補正部14と、ft逆座標変換部15と、d軸電流制御部16と、q軸電流制御部17と、電圧ベクトル長演算部18と、電圧ベクトル長制限部19と、端子電圧一定制御部20と、dq3相変換部21と、磁束弱め量最大値設定部25の動作は、第2の実施形態と同一である。
【0080】
弱め磁束方向切替え判定部24においては、端子電圧一定制御部20から出力されるf軸電流補正値ΔIfRefと、磁束弱め量最大値設定部25から出力される磁束弱め量最大値ΔIfRefMaxとの入力として、次の条件判別により、弱め磁束方向切替フラグFLG_MaxQを求めて出力する。
【0081】
(1) ΔIfRef>ΔIfRefMaxの時、FLG_MaxQ=1
(2) ΔIfRef<ΔIfRefMaxの時、FLG_MaxQ=0
以上の構成のモータ制御装置を用いれば、第2の実施形態と同様に、等トルク特性を維持しながら弱め磁束制御を行うことの出来る運転条件では、等トルク特性を維持し、それ以上等トルク特性を維持しながら弱め磁束制御を行うことのできない運転状態においては、制御異常を起こすことなしに安定な弱め磁束制御を行うことが出来る。
【0082】
(第5の実施形態)
図8〜図9に示すように本実施形態のモータ制御装置は、先の実施形態と同様に、主回路として永久磁石によるトルクとリラクタンストルクとの合成トルクを発生する永久磁石リラクタンスモータを駆動するインバータに適用されるものであり、dq軸電流指令設定部11と、弱め磁束軸角度設定部12と、ft座標変換部13と、実電流ft座標変換部51と、弱め深さ演算部52と、t軸電流制御部53と、1パルス波形演算部54とで構成される。
【0083】
dq軸電流指令設定部11と、ft座標変換部13との動作は第1の実施形態と同一である。
【0084】
弱め磁束軸角度設定部12においては、トルク指令TrqRefと弱め深さ演算部52から出力される弱め深さΔIfを入力として、入力されたトルク指令TrqRefに対応する等トルク線上を弱め磁束制御出来るように、あらかじめ実験的または解析的に求めておいた弱め磁束角度最適値Qft及び弱め磁束目標点IdZを、トルク指令TrqRefと弱め深さΔIfに応じてメモリテーブル参照などの方式により求めて出力する。
【0085】
IdZとQftの物理的意味は、図9に示すとおりである。すなわち、弱め磁束方向を示す直線の、d軸に対する角度がQft、d軸との交点が(−IdZ、0)で示される座標である。
【0086】
トルク指令のみでなく、弱め深さΔIfによってもQft、IdZを可変とすることにより、曲線的に変化する等トルク曲線をなぞる弱め磁束制御が可能になる。
【0087】
弱め深さ演算部52においては、ft座標変換部13から出力されるf軸電流指令IfRefと、実電流ft座標変換部51から出力されるf軸電流Ifを入力として、次の演算により弱め深さΔIfを求めて出力する。
【0088】
ΔIf=IfRef−If
t軸電流制御部53は、ft座標変換部13から出力されるt軸電流指令ItRefと、実電流ft座標変換部51から出力されるt軸電流Itを入力として、次の演算により電圧位相角δVを求めて出力する。
【0089】
δV=G(s)×(ItRef−It)
(sは微分演算子、G(s)は制御ゲイン、比例積分制御が考えられる)
1パルス波形演算部54は、t軸電流制御部53から出力される電圧位相角δVと、モータ回転子位相θrと、インバータ入力直流電圧Vdcを入力として次の演算により、3相1パルス波形Vu、Vv、Vwを求めて出力する。
【0090】
まず、3相電圧正弦波Vu0、Vv0、Vw0を次の式により求める。
【0091】
【数17】
次の条件分岐により、Vu、Vv、Vwをそれぞれ求める。
【0092】
Vu0>0の時にVu=+Vdc/2、Vu0<0の時にVu=−Vdc/2
Vv0>0の時にVv=+Vdc/2、Vv0<0の時にVv=−Vdc/2
Vw0>0の時にVw=+Vdc/2、Vw0<0の時にVw=−Vdc/2
以上の構成のモータ制御装置により、第1の実施形態と同様にいかなるトルクを出力している状態においても、トルク指令に対して追従性の良いトルクを出力しながら弱め磁束制御を行うことが可能となり、さらに1パルス波形を適用することでインバータ電圧利用率が向上し、装置の低コスト化、高効率化を図ることが可能になる。
【0093】
(第6の実施形態)
図10に示すように本実施形態のモータ制御装置は、先の実施形態と同様に、主回路として永久磁石によるトルクとリラクタンストルクとの合成トルクを発生する永久磁石リラクタンスモータを駆動するインバータに適用されるものであり、dq軸電流指令設定部11と、弱め磁束軸角度設定部12と、ft座標変換部13と、第1実電流ft座標変換部22と、第2実電流ft座標変換部23と、弱め磁束方向切替え判定部24と、弱め深さ演算部52と、t軸電流制御部53と、1パルス波形演算部54とで構成される。
【0094】
dq軸電流指令設定部11と、ft座標変換部13と、弱め深さ演算部52と、1パルス波形演算部54の動作は第5の実施形態と同一である。
【0095】
第1実電流ft座標変換部22と、第2実電流ft座標変換部23と、弱め磁束方向切替判定部24の動作は第2の実施形態と同一である。
【0096】
弱め磁束軸角度設定部12においては、トルク指令TrqRefと、弱め深さ演算部52から出力される弱め深さΔIfと、弱め磁束方向切替判定部から出力される弱め磁束方向切替フラグFLG_MaxQを入力として、第1の弱め磁束角度QftS、第2の弱め磁束角度QftQ及び第3の弱め磁束角度Qftと、第1の弱め磁束目標点IdZ1、第2の弱め磁束目標点IdZ0及び第3の弱め磁束目標点IdZを、FLG_MaxQの条件に応じて求めて出力する。
【0097】
第2の実施形態における弱め磁束軸角度設定部12との違いは、第2の実施形態における入力ΔIfRefの代わりにΔIfを入力として各演算を行うようにした点である。
【0098】
(1) QftSおよびIdZ1は、第5の実施形態における弱め磁束角度Qft、IdZとそれぞれ同一である。
【0099】
(2) QftQおよびIdZ0は、請求項記載の第2の弱め磁束方向を定義する値に設定する。
【0100】
第2の弱め磁束方向としては、第2の実施形態と同様、例えば図5に示すように等電圧楕円の中心を目標点として、等電圧楕円上で最大トルクが得られる点を直線近似した方向に設定する。
【0101】
第1の弱め磁束方向線に沿って弱め磁束制御すると、第1に実施形態に記述した通りほぼトルク指令に追従した等トルク特性を維持しながらモータ端子電圧を低減する弱め磁束制御を行うことが出来るが、上記のように設定した第2の弱め磁束方向線との交点を過ぎてさらに第1の弱め磁束方向線に沿った弱め磁束制御を行うと、モータ端子電圧は反対に上昇してしまい、有効な弱め磁束制御が出来なくなって、制御不能状態に陥ってしまう。
【0102】
(3) QftおよびIdZについては、FLG_MaxQの状態に応じて、次のように設定出力する。
【0103】
・FLG_MaxQ=1の時、Qft=QftQ、IdZ=IdZ0
・FLG_MaxQ=0の時、Qft=QftS、IdZ=IdZ1
t軸電流制御部53においては、ft座標変換部13から出力されるt軸電流指令ItRefと、実電流ft座標変換部22から出力される第1のt軸電流ItSと、実電流ft座標変換部23から出力される第2のt軸電流ItQと、弱め磁束方向切替え判定部24から出力される弱め磁束方向切替フラグFLG_MaxQとを入力として、次の演算により電圧位相角δVを求めて出力する。
【0104】
(1) FLG_MaxQ=1の時、δV=G(s)×(ItRef―ItQ)
(2) FLG_MaxQ=0の時、δV=G(s)×(ItRef−ItS)
(sは微分演算子、G(s)は制御ゲイン、比例積分制御が考えられる)
以上の構成のモータ制御装置を用いれば、等トルク特性を維持しながら弱め磁束制御を行うことの出来る運転条件では、等トルク特性を維持し、それ以上等トルク特性を維持しながら弱め磁束制御を行うことのできない運転状態においては、制御異常を起こすことなしに安定な弱め磁束制御を行うことが出来る。
【0105】
さらに、1パルス波形を適用することによりインバータ電圧利用率が向上し、装置の低コスト化、高効率化も合わせて実現することが可能になる。
【0106】
(第7の実施形態)
図11に示すように本実施形態のモータ制御装置は、先の実施形態と同様に、主回路として永久磁石によるトルクとリラクタンストルクとの合成トルクを発生する永久磁石リラクタンスモータを駆動するインバータに適用されるものであり、dq軸電流指令設定部11と、弱め磁束軸角度設定部12と、ft座標変換部13と、第1実電流ft座標変換部22と、第2実電流ft座標変換部23と、弱め磁束方向切替え判定部24と、弱め深さ演算部52と、t軸電流制御部53と、1パルス波形演算部54とで構成される。
【0107】
弱め磁束方向切替え判定部24以外の構成要素の動作は、第6の実施形態と同一である。
【0108】
弱め磁束方向切替え判定部24の動作は、IfSに基づきFLG_MaxQを求める点以外は、第3の実施形態における弱め磁束方向切替え演算部24の動作と同様である。
【0109】
以上の構成のモータ制御装置を用いれば、第6の実施形態と同様に、等トルク特性を維持しながら弱め磁束制御を行うことの出来る運転条件では、等トルク特性を維持し、それ以上等トルク特性を維持しながら弱め磁束制御を行うことのできない運転状態においては、制御異常を起こすことなしに安定な弱め磁束制御を行うことが出来る。
【0110】
さらに、1パルス波形を適用することによりインバータ電圧利用率が向上し、装置の低コスト化、高効率化も合わせて実現することが可能になる。
【0111】
尚、上述した各実施形態において、モータ制御装置が適用されるインバータにより駆動されるモータは、永久磁石によるトルクとリラクタンストルクとの合成トルクを発生する永久磁石リラクタンスモータにであった。しかし、本発明のモータ制御装置は、永久磁石リラクタンスモータ限らず、永久磁石モータやリラクタンスモータ等の弱め磁束制御にも適用できる。
【0112】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、トルク指令のほかに、弱め磁束電流の大きさも考慮に入れて弱め磁束制御のために流す電流の方向を可変設定にすることによりいかなるトルクを出力している状態においても、トルク指令に対して追従性の良いトルクを出力しながら、安定かつ有効に弱め磁束制御を可能にするモータ制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るモータ制御装置の機能ブロック図。
【図2】dq軸電流指令設定部の設定値を説明する図。
【図3】弱め磁束軸角度設定部の設定値の物理意味を説明する図。
【図4】第2の実施形態に係るモータ制御装置の機能ブロック図。
【図5】第2の実施形態における第2の弱め磁束方向の設定を説明する図。
【図6】第3の実施形態に係るモータ制御装置の構成を説明する機能ブロック図。
【図7】第4の実施形態に係るモータ制御装置の構成を説明する機能ブロック図。
【図8】第5の実施形態に係るモータ制御装置の構成を説明する機能ブロック図。
【図9】第5の実施形態における弱め深さを説明する図。
【図10】第6の実施形態に係るモータ制御装置の構成を説明する機能ブロック図。
【図11】第7の実施形態に係るモータ制御装置の構成を説明する機能ブロック図。
【符号の説明】
11…dq軸電流指令設定部
12…弱め磁束軸角度設定部
13…ft座標変換部
14…f軸電流指令補正部
15…ft逆座標変換部
16…d軸電流制御部
17…q軸電流制御部
18…電圧ベクトル長演算部
19…電圧ベクトル長制限部
20…端子電圧一定制御部
21…dq3相変換部
Claims (5)
- 永久磁石によるトルクとリラクタンストルクとの合成トルクを発生する永久磁石リラクタンスモータの制御装置であって、
前記永久磁石リラクタンスモータのモータ端子電圧がインバータ出力最大電圧を越えないように電流指令値を補正するための弱め磁束電流を演算する弱め磁束電流演算手段と、
トルク指令及び前記弱め磁束電流演算手段により演算された前記弱め磁束電流に基づいて、前記弱め磁束電流の電流ベクトルの回転子永久磁石磁束方向に対する角度である弱め磁束角度及び前記弱め磁束電流の電流ベクトルの到達目標点である弱め磁束目標点を決定する弱め磁束角度決定手段と、
前記トルク指令及び前記弱め磁束角度設定手段により決定された前記弱め磁束角度及び前記弱め磁束目標点に基づいて、前記永久磁石リラクタンスモータを制御する制御手段と
を備えたことを特徴とするモータ制御装置。 - 永久磁石によるトルクとリラクタンストルクとの合成トルクを発生する永久磁石リラクタンスモータの制御装置であって、
前記永久磁石リラクタンスモータのモータ端子電圧がインバータ出力最大電圧を越えないように電流指令値を補正するための弱め磁束電流を演算する弱め磁束電流演算手段と、
トルク指令及び前記弱め磁束電流演算手段により演算された前記弱め磁束電流に基づいて、前記弱め磁束電流の電流ベクトルの回転子永久磁石磁束方向に対する角度である弱め磁束角度及び前記弱め磁束電流の電流ベクトルの到達目標点である弱め磁束目標点を決定する弱め磁束角度決定手段と、
前記トルク指令に基づいて、dq軸座標上のd軸電流指令及びq軸電流指令を演算するdq軸電流指令演算手段と、
前記弱め磁束角度決定手段により決定された前記弱め磁束角度及び前記弱め磁束目標点に基づいて、前記dq軸電流指令演算手段により演算された前記d軸電流指令及び前記q軸電流指令を、前記弱め磁束角度及び前記弱め磁束目標点により定まる弱め磁束方向であるf軸及び前記弱め磁束方向に対して垂直方向であるt軸によるft座標上のf軸電流指令及びt軸電流指令に変換するft座標変換手段と、
前記弱め磁束電流演算手段により演算された前記弱め磁束電流に基づいて、前記ft座標変換手段により変換された前記f軸電流指令を補正するf軸電流指令補正手段と、
前記弱め磁束角度決定手段により決定された前記弱め磁束角度及び前記弱め磁束目標点に基づいて、前記f軸電流指令補正手段により補正された前記f軸電流指令及び前記ft座標変換手段により変換された前記t軸電流指令を、dq座標軸上のd軸電流指令及びq軸電流指令に変換するft逆座標変換手段と、
前記永久磁石リラクタンスモータに流れる実電流を検出する実電流検出手段と、
前記実電流検出手段により検出された前記実電流及び前記ft逆座標変換手段により変換された前記d軸電流指令及び前記q軸電流指令に基づいて、前記永久磁石リラクタンスモータを制御する制御手段と
を備えたことを特徴とするモータ制御装置。 - 前記弱め磁束角度決定手段により決定された前記弱め磁束角度及び前記弱め磁束目標点で定まる方向を第一の弱め磁束方向とし、前記第一の弱め磁束方向以外に、前記モータ端子電圧がdq軸電流座標上に構成する等電圧楕円の中心方向を通り、予め設定された角度を前記回転子永久磁石磁束方向からずれた第二の弱め磁束方向を設定する第二の弱め磁束角度設定手段と、
前記実電流検出手段により検出された前記実電流の前記第一の弱め磁束方向に対する垂直成分である第一のt軸実電流を演算する第一の実電流t座標演算手段と、
前記実電流検出手段により検出された前記実電流の前記第二の弱め磁束角度設定手段により設定された前記第二の弱め磁束方向に対する垂直成分である第二のt軸実電流を演算する第二の実電流t座標演算手段と、
前記第一の実電流t座標演算手段により演算された前記第一のt軸実電流及び前記第二の実電流t座標演算手段により演算された前記第二のt軸実電流に基づいて、前記モータ端子電圧がインバータ出力最大電圧を越えないように制御するため磁束方向を、前記第一の弱め磁束方向又は前記第二の弱め磁束方向のいずれか1つに切替える判定をする弱め磁束方向切替え判定手段と
を備えたことを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。 - 前記弱め磁束角度決定手段により決定された前記弱め磁束角度及び前記弱め磁束目標点で定まる方向を第一の弱め磁束方向とし、前記第一の弱め磁束方向以外に、前記モータ端子電圧がdq軸電流座標上に構成する等電圧楕円の中心方向を通り、予め設定された角度を前記回転子永久磁石磁束方向からずれた第二の弱め磁束方向を設定する第二の弱め磁束角度設定手段と、
前記第二の弱め磁束角度決定手段により決定された前記第二の弱め磁束方向に基づいて、前記dq軸電流指令演算手段により演算された前記d軸電流指令及び前記q軸電流指令を、前記第二の弱め磁束方向に対して垂直方向であるt軸及び前記第二の弱め磁束方向であるf軸によるft座標上の第二のf軸電流指令及び第二のt軸電流指令に変換する第二のft座標変換手段と、
前記ft座標変換手段により変換されたt軸電流指令及び前記第二のft座標変換手段により変換された前記第二のt軸電流指令に基づいて、前記モータ端子電圧がインバータ出力最大電圧を越えないように制御するため磁束方向を、前記第一の弱め磁束方向又は前記第二の弱め磁束方向のいずれか1つに切替える判定をする弱め磁束方向切替え判定手段と
を備えたことを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。 - 前記弱め磁束角度決定手段により決定された前記弱め磁束角度及び前記弱め磁束目標点で定まる方向を第一の弱め磁束方向とし、前記第一の弱め磁束方向以外に、前記モータ端子電圧がdq軸電流座標上に構成する等電圧楕円の中心方向を通り、予め設定された角度を前記回転子永久磁石磁束方向からずれた第二の弱め磁束方向を設定する第二の弱め磁束角度設定手段と、
前記弱め磁束電流演算手段により演算された前記弱め磁束電流が予め設定された一定値以上になった場合、前記モータ端子電圧がインバータ出力最大電圧を越えないように制御するため磁束方向を、前記第一の弱め磁束方向又は前記第二の弱め磁束方向のいずれか1つに切替える判定をする弱め磁束方向切替え判定手段と
を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータ制御装置。
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