JP2000116037A - モータの積層鉄心の製造方法、モータおよび洗濯機 - Google Patents
モータの積層鉄心の製造方法、モータおよび洗濯機Info
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- JP2000116037A JP2000116037A JP10275101A JP27510198A JP2000116037A JP 2000116037 A JP2000116037 A JP 2000116037A JP 10275101 A JP10275101 A JP 10275101A JP 27510198 A JP27510198 A JP 27510198A JP 2000116037 A JP2000116037 A JP 2000116037A
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- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 積層鉄心の各部が切欠の形成から残された僅
かな幅の橋絡部で繋がっているだけであっても、十分な
強度を得ることができるようにする。 【解決手段】 単位鉄心素板２２の相互間が幅狭の橋絡
部２４でしか繋がっていなくても、コイルを装着される
部分に絶縁層が形成されているので、その絶縁層によっ
て積層鉄心２６全体の強度向上を図ることができる。
かな幅の橋絡部で繋がっているだけであっても、十分な
強度を得ることができるようにする。 【解決手段】 単位鉄心素板２２の相互間が幅狭の橋絡
部２４でしか繋がっていなくても、コイルを装着される
部分に絶縁層が形成されているので、その絶縁層によっ
て積層鉄心２６全体の強度向上を図ることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、材料ロスが少なく
なるように構成したモータの積層鉄心の製造方法、モー
タおよび洗濯機に関する。
なるように構成したモータの積層鉄心の製造方法、モー
タおよび洗濯機に関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】モータの固定子鉄心
は、通常、珪素鋼板から打ち抜いた積層板を多数積層し
て構成される。積層板は、固定子鉄心と同形状の環状に
打ち抜かれるため、外側の部分と内側の円形部分が、鉄
心として利用されない無駄な部分となる。
は、通常、珪素鋼板から打ち抜いた積層板を多数積層し
て構成される。積層板は、固定子鉄心と同形状の環状に
打ち抜かれるため、外側の部分と内側の円形部分が、鉄
心として利用されない無駄な部分となる。
【０００３】この鉄心打ち抜き用の珪素鋼板の無駄をで
きるだけ少なくするために、特開昭５０−１３３４０７
号公報に開示された技術がある。これは、四角形のヨー
クを形成する場合に適用したものであるが、長尺な帯状
の珪素鋼板にほぼＶ字形の切欠を形成し、この切欠の両
側の部分が切欠の形成から残された橋絡部で相互に繋が
るように構成し、そして、橋絡部で内側に折り曲げつつ
スパイラル状に巻きながら積層して、四角形の積層ヨー
クを形成するというものである。
きるだけ少なくするために、特開昭５０−１３３４０７
号公報に開示された技術がある。これは、四角形のヨー
クを形成する場合に適用したものであるが、長尺な帯状
の珪素鋼板にほぼＶ字形の切欠を形成し、この切欠の両
側の部分が切欠の形成から残された橋絡部で相互に繋が
るように構成し、そして、橋絡部で内側に折り曲げつつ
スパイラル状に巻きながら積層して、四角形の積層ヨー
クを形成するというものである。
【０００４】ところが、このように形成された鉄心で
は、積層板の各部が切欠の形成から残された僅かな幅の
橋絡部で繋がっているだけであるため、全体としての強
度が弱いという問題があった。本発明は上記の事情に鑑
みてなされたもので、その目的は、積層される板材の各
部が切欠の形成から残された僅かな幅の橋絡部で繋がっ
ているだけであっても、十分な強度を得ることができる
モータの積層鉄心の製造方法、モータおよび洗濯機を提
供するにある。
は、積層板の各部が切欠の形成から残された僅かな幅の
橋絡部で繋がっているだけであるため、全体としての強
度が弱いという問題があった。本発明は上記の事情に鑑
みてなされたもので、その目的は、積層される板材の各
部が切欠の形成から残された僅かな幅の橋絡部で繋がっ
ているだけであっても、十分な強度を得ることができる
モータの積層鉄心の製造方法、モータおよび洗濯機を提
供するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のモータの積層鉄心の製造方法は、板材か
ら、１個以上のティースを有した単位鉄心素板を、該単
位鉄心素板の相互間を連ねるための橋絡部を残すように
切欠を形成して離間させた形態に形成する第１工程と、
連続する前記単位鉄心素板を前記切欠を閉じるように前
記橋絡部を変形させて環状または円弧状に形成して積層
し、或いは、螺旋状に巻きながら積層し、或いは、連続
する前記単位鉄心素板を積層して前記切欠を閉じるよう
に前記橋絡部を変形させて環状または円弧状に形成する
ことにより、積層鉄心を形成する第２工程と、前記積層
鉄心のうち、少なくともコイルが装着される部分に電気
絶縁材料からなる絶縁層を形成する第３工程とを有する
ことを特徴とするものである。
めに本発明のモータの積層鉄心の製造方法は、板材か
ら、１個以上のティースを有した単位鉄心素板を、該単
位鉄心素板の相互間を連ねるための橋絡部を残すように
切欠を形成して離間させた形態に形成する第１工程と、
連続する前記単位鉄心素板を前記切欠を閉じるように前
記橋絡部を変形させて環状または円弧状に形成して積層
し、或いは、螺旋状に巻きながら積層し、或いは、連続
する前記単位鉄心素板を積層して前記切欠を閉じるよう
に前記橋絡部を変形させて環状または円弧状に形成する
ことにより、積層鉄心を形成する第２工程と、前記積層
鉄心のうち、少なくともコイルが装着される部分に電気
絶縁材料からなる絶縁層を形成する第３工程とを有する
ことを特徴とするものである。
【０００６】また、本発明のモータは、板材から、１個
以上のティースを有した単位鉄心素板を、該単位鉄心素
板の相互間を連ねるための橋絡部を残すように切欠を形
成して離間させ、連続する前記単位鉄心素板を前記切欠
を閉じるように前記橋絡部を変形させて環状または円弧
状に形成して積層し、或いは、螺旋状に巻きながら積層
し、或いは、連続する前記単位鉄心素板を積層して前記
切欠を閉じるように前記橋絡部を変形させて環状または
円弧状に形成することにより形成した積層鉄心と、この
積層鉄心に装着されるコイルと、前記積層鉄心のうち、
少なくとも前記コイルが装着される部分を覆う電気絶縁
材料からなる絶縁層とを有する固定子と、前記コイルが
装着された前記ティースと対向して設けられた永久磁石
を有する回転子とからなるものである。
以上のティースを有した単位鉄心素板を、該単位鉄心素
板の相互間を連ねるための橋絡部を残すように切欠を形
成して離間させ、連続する前記単位鉄心素板を前記切欠
を閉じるように前記橋絡部を変形させて環状または円弧
状に形成して積層し、或いは、螺旋状に巻きながら積層
し、或いは、連続する前記単位鉄心素板を積層して前記
切欠を閉じるように前記橋絡部を変形させて環状または
円弧状に形成することにより形成した積層鉄心と、この
積層鉄心に装着されるコイルと、前記積層鉄心のうち、
少なくとも前記コイルが装着される部分を覆う電気絶縁
材料からなる絶縁層とを有する固定子と、前記コイルが
装着された前記ティースと対向して設けられた永久磁石
を有する回転子とからなるものである。
【０００７】また、本発明の洗濯機は、外箱の内部に回
転可能に設けられた回転槽と、この回転槽の内部に回転
可能に設けられた撹拌体と、この撹拌体または前記回転
槽の少なくとも一方をダイレクトドライブ方式で回転駆
動するブラシレスモータとを有し、前記ブラシレスモー
タは、板材から、１個以上のティースを有した単位鉄心
素板を、該単位鉄心素板の相互間を連ねるための橋絡部
を残すように切欠を形成して離間させ、連続する前記単
位鉄心素板を前記切欠を閉じるように前記橋絡部を変形
させて環状または円弧状に形成して積層し、或いは、螺
旋状に巻きながら積層し、或いは、連続する前記単位鉄
心素板を積層して前記切欠を閉じるように前記橋絡部を
変形させて環状または円弧状に形成することにより形成
した積層鉄心と、この積層鉄心に装着されるコイルと、
前記積層鉄心のうち、少なくとも前記コイルが装着され
る部分を覆う電気絶縁材料からなる絶縁層とを有する固
定子と、前記コイルが装着された前記ティースと対向し
て設けられた永久磁石を有する回転子とからなるモータ
であることを特徴とするものである。
転可能に設けられた回転槽と、この回転槽の内部に回転
可能に設けられた撹拌体と、この撹拌体または前記回転
槽の少なくとも一方をダイレクトドライブ方式で回転駆
動するブラシレスモータとを有し、前記ブラシレスモー
タは、板材から、１個以上のティースを有した単位鉄心
素板を、該単位鉄心素板の相互間を連ねるための橋絡部
を残すように切欠を形成して離間させ、連続する前記単
位鉄心素板を前記切欠を閉じるように前記橋絡部を変形
させて環状または円弧状に形成して積層し、或いは、螺
旋状に巻きながら積層し、或いは、連続する前記単位鉄
心素板を積層して前記切欠を閉じるように前記橋絡部を
変形させて環状または円弧状に形成することにより形成
した積層鉄心と、この積層鉄心に装着されるコイルと、
前記積層鉄心のうち、少なくとも前記コイルが装着され
る部分を覆う電気絶縁材料からなる絶縁層とを有する固
定子と、前記コイルが装着された前記ティースと対向し
て設けられた永久磁石を有する回転子とからなるモータ
であることを特徴とするものである。
【０００８】以上のような構成によれば、単位鉄心素板
の相互間が幅狭の橋絡部のみで繋がっていても、積層鉄
心としてはコイルを装着する部分を覆う絶縁層によって
補強されるので、積層鉄心全体の強度向上を図ることが
できる。
の相互間が幅狭の橋絡部のみで繋がっていても、積層鉄
心としてはコイルを装着する部分を覆う絶縁層によって
補強されるので、積層鉄心全体の強度向上を図ることが
できる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明を洗濯機モータに適
用した第１実施例につき図１〜図５を参照しながら説明
する。洗濯機を示す図５において、外箱１内には水受槽
２が弾性吊持機構の吊り棒３により揺動自在に支持され
ており、その水受槽２内には撹拌体４を備えた洗濯槽兼
用の脱水槽５が配設されている。撹拌体４と脱水槽５と
を駆動する洗濯機モータ６は、水受槽２の外底部に取り
付けられたハウジング７に配設されている。上記脱水槽
５は中空の脱水軸８に連結されており、その脱水軸８は
ハウジング７に設けられたボールベアリング９，１０に
回転可能に支持されている。また、上記撹拌体４は脱水
軸８に回転可能に挿通支持された撹拌軸１１に連結され
ている。
用した第１実施例につき図１〜図５を参照しながら説明
する。洗濯機を示す図５において、外箱１内には水受槽
２が弾性吊持機構の吊り棒３により揺動自在に支持され
ており、その水受槽２内には撹拌体４を備えた洗濯槽兼
用の脱水槽５が配設されている。撹拌体４と脱水槽５と
を駆動する洗濯機モータ６は、水受槽２の外底部に取り
付けられたハウジング７に配設されている。上記脱水槽
５は中空の脱水軸８に連結されており、その脱水軸８は
ハウジング７に設けられたボールベアリング９，１０に
回転可能に支持されている。また、上記撹拌体４は脱水
軸８に回転可能に挿通支持された撹拌軸１１に連結され
ている。
【００１０】前記洗濯機モータ６は、アウターロータ型
のブラシレスモータにより構成され、本発明に係る積層
鉄心からなる固定子鉄心１２にコイル１３を装着した固
定子１４と、ヨーク１５の内側に永久磁石１６を装着し
固定子１４の外側を回転する回転子１７とを備えてい
る。そして、固定子鉄心１２は前記ハウジング７に固定
され、回転子１７は撹拌軸１１に直結されている。ま
た、回転子１７と脱水軸８との間には図示しないクラッ
チが設けられており、そのクラッチは、脱水時には脱水
軸８を回転子１７に連結して脱水槽５が撹拌体４と共に
一体的に回転するようにし、洗濯時には脱水軸８を回転
子１７から切り離して脱水槽５が駆動されないように機
能する。なお、上記クラッチは、洗濯時には脱水軸８を
ハウジング７に連結して撹拌体４の回転に伴って脱水槽
５が回転することのないようにしている。
のブラシレスモータにより構成され、本発明に係る積層
鉄心からなる固定子鉄心１２にコイル１３を装着した固
定子１４と、ヨーク１５の内側に永久磁石１６を装着し
固定子１４の外側を回転する回転子１７とを備えてい
る。そして、固定子鉄心１２は前記ハウジング７に固定
され、回転子１７は撹拌軸１１に直結されている。ま
た、回転子１７と脱水軸８との間には図示しないクラッ
チが設けられており、そのクラッチは、脱水時には脱水
軸８を回転子１７に連結して脱水槽５が撹拌体４と共に
一体的に回転するようにし、洗濯時には脱水軸８を回転
子１７から切り離して脱水槽５が駆動されないように機
能する。なお、上記クラッチは、洗濯時には脱水軸８を
ハウジング７に連結して撹拌体４の回転に伴って脱水槽
５が回転することのないようにしている。
【００１１】さて、洗濯機モータ６のうち、固定子鉄心
１２は、図４に示すように、環状のヨーク１８の外周部
に多数のティース１９を突設してなり、ティース１９相
互間に形成されたスロット２０には図示はしないがコイ
ル１３のコイル辺が納められるようになっている。
１２は、図４に示すように、環状のヨーク１８の外周部
に多数のティース１９を突設してなり、ティース１９相
互間に形成されたスロット２０には図示はしないがコイ
ル１３のコイル辺が納められるようになっている。
【００１２】上記の固定子鉄心１２は、薄板材を積層し
て形成されるもので、以下にその製造方法を説明する。
まず、順送プレス装置等によって板材、例えば図２に示
すような長尺帯状の珪素鋼板２１から、単位鉄心素板２
２を連続的に打ち抜く（第１工程）。この単位鉄心素板
２２は、固定子鉄心１２のヨーク１８を、相互に隣接す
る２個のティース１９間の中央部でほぼＶ字形の切欠２
３によって隔てられた形態に打ち抜かれる。このとき、
切欠２３は、隣接する単位鉄心素板２２相互を繋ぐため
の橋絡部２４を、環状或いは円弧状のヨーク１８として
形成したとき外周側となる側に残して該橋絡部２４から
同内周側となる側に向かって拡開するように形成され
る。
て形成されるもので、以下にその製造方法を説明する。
まず、順送プレス装置等によって板材、例えば図２に示
すような長尺帯状の珪素鋼板２１から、単位鉄心素板２
２を連続的に打ち抜く（第１工程）。この単位鉄心素板
２２は、固定子鉄心１２のヨーク１８を、相互に隣接す
る２個のティース１９間の中央部でほぼＶ字形の切欠２
３によって隔てられた形態に打ち抜かれる。このとき、
切欠２３は、隣接する単位鉄心素板２２相互を繋ぐため
の橋絡部２４を、環状或いは円弧状のヨーク１８として
形成したとき外周側となる側に残して該橋絡部２４から
同内周側となる側に向かって拡開するように形成され
る。
【００１３】このようにして、１個のティース１９を有
した単位鉄心素板２２は、橋絡部２４で繋げられて直線
状に連続する連板２５となる。このような連板２５は、
その後、図３に示すように、Ｖ字形の切欠２３を閉じて
その左右両内側面を接触させるように橋絡部２４を変形
させてスパイラル状に巻きながら積層され、積層鉄心２
６（固定子鉄心１２）に形成される（第２工程）。
した単位鉄心素板２２は、橋絡部２４で繋げられて直線
状に連続する連板２５となる。このような連板２５は、
その後、図３に示すように、Ｖ字形の切欠２３を閉じて
その左右両内側面を接触させるように橋絡部２４を変形
させてスパイラル状に巻きながら積層され、積層鉄心２
６（固定子鉄心１２）に形成される（第２工程）。
【００１４】所定の厚さに形成された積層鉄心２６は、
インサート成形によりティース１９の外周面部を除い
て、その全体を電気絶縁材料であるプラスチックからな
る絶縁層２７によって覆われる（第３工程）。なお、絶
縁層２７によって覆う部分は、少なくともコイル１３が
装着される部分、すなわちコイル１３のコイル辺が納め
られるスロット２０の内面およびコイル１３のコイルエ
ンドが配設される積層鉄心２６の軸方向両端面であれば
良い。以上により積層鉄心２６を絶縁層２７により覆っ
た固定子鉄心１２が形成される。そして、この固定子鉄
心１２にコイル１３が装着され、固定子１４として構成
される。
インサート成形によりティース１９の外周面部を除い
て、その全体を電気絶縁材料であるプラスチックからな
る絶縁層２７によって覆われる（第３工程）。なお、絶
縁層２７によって覆う部分は、少なくともコイル１３が
装着される部分、すなわちコイル１３のコイル辺が納め
られるスロット２０の内面およびコイル１３のコイルエ
ンドが配設される積層鉄心２６の軸方向両端面であれば
良い。以上により積層鉄心２６を絶縁層２７により覆っ
た固定子鉄心１２が形成される。そして、この固定子鉄
心１２にコイル１３が装着され、固定子１４として構成
される。
【００１５】このように本実施例によれば、積層鉄心２
６が単位鉄心素板２２を橋絡部２４により繋いで構成さ
れた連板２５から製造されるため、橋絡部２４において
変形し易く、強度が弱いという事情があっても、その積
層鉄心２６は絶縁層２７により覆われるので、橋絡部２
４が変形しないように固められ、従って、該絶縁層２７
によって積層鉄心２６（固定子鉄心１２）の補強がなさ
れ、強度が向上する。また、上記の絶縁層２７は、コイ
ル１３と積層鉄心２６との間を電気的に絶縁するので、
スロット２０内にＵ字形の絶縁紙を挿入したりせずとも
済み、作業性の向上を図ることができる。
６が単位鉄心素板２２を橋絡部２４により繋いで構成さ
れた連板２５から製造されるため、橋絡部２４において
変形し易く、強度が弱いという事情があっても、その積
層鉄心２６は絶縁層２７により覆われるので、橋絡部２
４が変形しないように固められ、従って、該絶縁層２７
によって積層鉄心２６（固定子鉄心１２）の補強がなさ
れ、強度が向上する。また、上記の絶縁層２７は、コイ
ル１３と積層鉄心２６との間を電気的に絶縁するので、
スロット２０内にＵ字形の絶縁紙を挿入したりせずとも
済み、作業性の向上を図ることができる。
【００１６】図６は本発明の第２実施例を示すもので、
この実施例は、積層鉄心２６（固定子鉄心１２）の内周
部に、固定子鉄心１２をハウジング７に取付けるための
取付部２８を絶縁層２７と一体に形成したものである。
このように絶縁層２７に取付部２８を一体に形成した場
合には、単位鉄心素板２２に取付部分を一体に設ける場
合とは異なり、単位鉄心素板２２の材料取りが良くな
る。また、取付部２８は絶縁層２７と一体で、プラスチ
ック製であるので、ハウジング７との電気的絶縁を行う
ことができる。
この実施例は、積層鉄心２６（固定子鉄心１２）の内周
部に、固定子鉄心１２をハウジング７に取付けるための
取付部２８を絶縁層２７と一体に形成したものである。
このように絶縁層２７に取付部２８を一体に形成した場
合には、単位鉄心素板２２に取付部分を一体に設ける場
合とは異なり、単位鉄心素板２２の材料取りが良くな
る。また、取付部２８は絶縁層２７と一体で、プラスチ
ック製であるので、ハウジング７との電気的絶縁を行う
ことができる。
【００１７】図７および図８は本発明の第３実施例を示
すもので、この実施例では、積層鉄心２６の軸方向両端
面には、補強部材２９が重ねられている。この補強部材
２９は、珪素鋼板等の電磁鋼板から積層鉄心２６の平面
形状と同形状に打ち抜いたもので、積層鉄心２６の積層
板の一部として作用する。
すもので、この実施例では、積層鉄心２６の軸方向両端
面には、補強部材２９が重ねられている。この補強部材
２９は、珪素鋼板等の電磁鋼板から積層鉄心２６の平面
形状と同形状に打ち抜いたもので、積層鉄心２６の積層
板の一部として作用する。
【００１８】このように構成した本実施例によれば、補
強部材２９には、連板２５のような切欠２３が形成され
ていないので、強度的に強く、従って、絶縁層２７によ
る補強作用と相俟って固定子鉄心１２の強度をより一層
強くすることができる。なお、補強部材２９は、１枚で
も良い。また、補強部材２９を配置する箇所は積層鉄心
２６の途中部であっても良い。
強部材２９には、連板２５のような切欠２３が形成され
ていないので、強度的に強く、従って、絶縁層２７によ
る補強作用と相俟って固定子鉄心１２の強度をより一層
強くすることができる。なお、補強部材２９は、１枚で
も良い。また、補強部材２９を配置する箇所は積層鉄心
２６の途中部であっても良い。
【００１９】図９は本発明の第４実施例を示す。この実
施例では、前記第３実施例と同様に、積層鉄心２６の軸
方向両端面に補強部材３０が重ねられている。この補強
部材３０は、珪素鋼板から積層鉄心２６の平面形状と同
形状に打ち抜いたもので、更に、内周部に取付補強部３
０ａが一体に形成されている。そして、積層鉄心２６の
内周部には、上記の第２実施例と同様に取付部３１が絶
縁層２７と一体に形成され、この取付部３１内に上記の
取付補強部３０ａが埋め込まれている。このように構成
した本実施例によれば、取付部３１を補強部材３０と一
体の取付補強部３０ａによって補強することができる。
施例では、前記第３実施例と同様に、積層鉄心２６の軸
方向両端面に補強部材３０が重ねられている。この補強
部材３０は、珪素鋼板から積層鉄心２６の平面形状と同
形状に打ち抜いたもので、更に、内周部に取付補強部３
０ａが一体に形成されている。そして、積層鉄心２６の
内周部には、上記の第２実施例と同様に取付部３１が絶
縁層２７と一体に形成され、この取付部３１内に上記の
取付補強部３０ａが埋め込まれている。このように構成
した本実施例によれば、取付部３１を補強部材３０と一
体の取付補強部３０ａによって補強することができる。
【００２０】本発明はインナーロータ型のモータの固定
子鉄心に適用することもできる。図１０および図１１に
示す第５実施例はインナーロータ型のモータの固定子鉄
心を形成する場合に適用したもので、単位鉄心素板３２
は、隣接する２個のティース間の中央部でほぼＶ字形の
切欠３３によって隔てられた形態に打ち抜かれる。この
とき、切欠３３は、隣接する単位鉄心素板３２相互を繋
ぐために、環状或いは円弧状のヨークとして形成したと
き外周側となる側に橋絡部３４を残して該橋絡部３４か
ら同内周側となる側に向かって拡開するように形成され
る。
子鉄心に適用することもできる。図１０および図１１に
示す第５実施例はインナーロータ型のモータの固定子鉄
心を形成する場合に適用したもので、単位鉄心素板３２
は、隣接する２個のティース間の中央部でほぼＶ字形の
切欠３３によって隔てられた形態に打ち抜かれる。この
とき、切欠３３は、隣接する単位鉄心素板３２相互を繋
ぐために、環状或いは円弧状のヨークとして形成したと
き外周側となる側に橋絡部３４を残して該橋絡部３４か
ら同内周側となる側に向かって拡開するように形成され
る。
【００２１】このように橋絡部３４によって連ねられた
単位鉄心素板３２からなる連板３５は橋絡部３４を変形
させてスパイラル状に巻きながら積層され、積層鉄心３
６に形成されるものである。その後、積層鉄心３６に
は、第１実施例で説明したと同様にティース３７の内周
面を除いて絶縁層（図示せず）により覆われる。
単位鉄心素板３２からなる連板３５は橋絡部３４を変形
させてスパイラル状に巻きながら積層され、積層鉄心３
６に形成されるものである。その後、積層鉄心３６に
は、第１実施例で説明したと同様にティース３７の内周
面を除いて絶縁層（図示せず）により覆われる。
【００２２】また、本発明では、連板から積層鉄心を形
成する方式は前記第１および第５の各実施例で説明した
ようなスパイラル状に巻きながら積層して行く方式ばか
りでなく、図１２に示す第６実施例のように、連板３５
を一周分巻いて切断して得た環状の積層板３８を多数枚
重ねて積層鉄心３６を形成するようにしても良い。
成する方式は前記第１および第５の各実施例で説明した
ようなスパイラル状に巻きながら積層して行く方式ばか
りでなく、図１２に示す第６実施例のように、連板３５
を一周分巻いて切断して得た環状の積層板３８を多数枚
重ねて積層鉄心３６を形成するようにしても良い。
【００２３】また、図１３〜図１６に示す第７実施例の
ようにして積層鉄心３９を形成するようにしても良い。
すなわち、まず、連板４０は、積層鉄心３９の例えば半
周分の長さを有するものとして形成され、そのヨーク相
当部分の両端部に、連結手段を構成する凹部４１と凸部
４２が形成されている。
ようにして積層鉄心３９を形成するようにしても良い。
すなわち、まず、連板４０は、積層鉄心３９の例えば半
周分の長さを有するものとして形成され、そのヨーク相
当部分の両端部に、連結手段を構成する凹部４１と凸部
４２が形成されている。
【００２４】上記連板４０は、図１４に示すように多数
枚積み重ねられ、そして図１５に示すように円弧状、例
えば半円状に曲げられる。この半円状に曲げられた半割
鉄心４３を２個用意し、その２個の半割鉄心４３を、凹
部４１と凸部４２との嵌合によって連結し、図１６に示
す積層鉄心３９として構成する。
枚積み重ねられ、そして図１５に示すように円弧状、例
えば半円状に曲げられる。この半円状に曲げられた半割
鉄心４３を２個用意し、その２個の半割鉄心４３を、凹
部４１と凸部４２との嵌合によって連結し、図１６に示
す積層鉄心３９として構成する。
【００２５】なお、積層鉄心としては、コギングをなく
すために、積層鉄心４４単体で示す図１７および取付部
４５を一体に有した絶縁層４６を形成した状態で示す図
１８の本発明の第８実施例のようにティース４７の大き
さを大小異ならせるようにしても良い。
すために、積層鉄心４４単体で示す図１７および取付部
４５を一体に有した絶縁層４６を形成した状態で示す図
１８の本発明の第８実施例のようにティース４７の大き
さを大小異ならせるようにしても良い。
【００２６】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、例えば単位鉄心素板は
２個或いはそれ以上のティースを有していても良く、単
位鉄心素板のティース数は材料ロスとの兼ね合いで決定
すれば良い等、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更し
て実施することができる。
施例に限定されるものではなく、例えば単位鉄心素板は
２個或いはそれ以上のティースを有していても良く、単
位鉄心素板のティース数は材料ロスとの兼ね合いで決定
すれば良い等、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更し
て実施することができる。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、単
位鉄心素板の相互間が幅狭の橋絡部のみで繋がっていて
も、コイルを装着する部分に絶縁層が形成されるので、
その絶縁層によって積層鉄心全体の強度向上を図ること
ができる。
位鉄心素板の相互間が幅狭の橋絡部のみで繋がっていて
も、コイルを装着する部分に絶縁層が形成されるので、
その絶縁層によって積層鉄心全体の強度向上を図ること
ができる。
【図１】本発明の第１実施例を示すもので、固定子の部
分的な斜視図
分的な斜視図
【図２】板材から単位鉄心素板を打ち抜く場合の材料取
りを示す平面図
りを示す平面図
【図３】連続する単位鉄心素板から積層鉄心を形成する
状態の斜視図
状態の斜視図
【図４】積層鉄心の平面図
【図５】洗濯機の断面図
【図６】本発明の第２実施例を示す図１相当図
【図７】本発明の第３実施例を示す図１相当図
【図８】補強部材の平面図
【図９】本発明の第４実施例を示す図１相当図
【図１０】本発明の第５実施例を示す図３相当図
【図１１】積層鉄心の斜視図
【図１２】本発明の第６実施例を示すもので、連続する
単位鉄心素材を環状に形成して示す斜視図
単位鉄心素材を環状に形成して示す斜視図
【図１３】本発明の第７実施例を示すもので、連続する
単位鉄心素材の平面図
単位鉄心素材の平面図
【図１４】積層した状態の斜視図
【図１５】積層した連板を半円弧状に形成した状態の斜
視図
視図
【図１６】積層鉄心の斜視図
【図１７】本発明の第８実施例を示す積層鉄心の斜視図
【図１８】絶縁層を形成した状態の斜視図
図中、１２は固定子鉄心、１３はコイル、１８はヨー
ク、１９はティース、２０はスロット、２１は珪素鋼板
（板材）、２２は単位鉄心素板、２３は切欠、２４は橋
絡部、２５は連板、２６は積層鉄心、２７は絶縁層、２
８は取付部、２９，３０は補強部材、３０ａは取付補強
部、３１は取付部、３２は単位鉄心素板、３３は切欠、
３４は橋絡部、３５は連板、３６は積層鉄心、３７はテ
ィース、３８は積層板、３９，４０は積層鉄心、４１は
連板、４４は積層鉄心、４５は取付部、４６は絶縁層４
６、４７はティースである。
ク、１９はティース、２０はスロット、２１は珪素鋼板
（板材）、２２は単位鉄心素板、２３は切欠、２４は橋
絡部、２５は連板、２６は積層鉄心、２７は絶縁層、２
８は取付部、２９，３０は補強部材、３０ａは取付補強
部、３１は取付部、３２は単位鉄心素板、３３は切欠、
３４は橋絡部、３５は連板、３６は積層鉄心、３７はテ
ィース、３８は積層板、３９，４０は積層鉄心、４１は
連板、４４は積層鉄心、４５は取付部、４６は絶縁層４
６、４７はティースである。
Claims (7)
- 【請求項１】 板材から、１個以上のティースを有した
単位鉄心素板を、該単位鉄心素板の相互間を連ねるため
の橋絡部を残すように切欠を形成して離間させた形態に
形成する第１工程と、 連続する前記単位鉄心素板を前記切欠を閉じるように前
記橋絡部を変形させて環状または円弧状に形成して積層
し、或いは、螺旋状に巻きながら積層し、或いは、連続
する前記単位鉄心素板を積層して前記切欠を閉じるよう
に前記橋絡部を変形させて環状または円弧状に形成する
ことにより、積層鉄心を形成する第２工程と、 前記積層鉄心のうち、少なくともコイルが装着される部
分に電気絶縁材料からなる絶縁層を形成する第３工程と
を有することを特徴とするモータの積層鉄心の製造方
法。 - 【請求項２】 積層鉄心に補強部材を付加した状態で絶
縁層を形成することを特徴とする請求項１記載のモータ
の積層鉄心の製造方法。 - 【請求項３】 積層鉄心を配置部位に固定するための取
付部を、絶縁層と一体に形成したことを特徴とする請求
項１または２記載のモータの積層鉄心の製造方法。 - 【請求項４】 補強部材は積層鉄心とほぼ同形状に形成
されて積層鉄心の一部を構成するように重ねられている
ことを特徴とする請求項２記載のモータの積層鉄心の製
造方法。 - 【請求項５】 補強部材は取付補強部を有し、積層鉄心
を配置部位に固定するための取付部を、前記取付補強部
を埋め込むようにして前記絶縁層と一体に形成したこと
を特徴とする請求項２または４記載のモータの積層鉄心
の製造方法。 - 【請求項６】 板材から、１個以上のティースを有した
単位鉄心素板を、該単位鉄心素板の相互間を連ねるため
の橋絡部を残すように切欠を形成して離間させ、連続す
る前記単位鉄心素板を前記切欠を閉じるように前記橋絡
部を変形させて環状または円弧状に形成して積層し、或
いは、螺旋状に巻きながら積層し、或いは、連続する前
記単位鉄心素板を積層して前記切欠を閉じるように前記
橋絡部を変形させて環状または円弧状に形成することに
より形成した積層鉄心と、この積層鉄心に装着されるコ
イルと、前記積層鉄心のうち、少なくとも前記コイルが
装着される部分を覆う電気絶縁材料からなる絶縁層とを
有する固定子と、 前記コイルが装着された前記ティースと対向して設けら
れた永久磁石を有する回転子とからなるモータ。 - 【請求項７】 外箱の内部に回転可能に設けられた回転
槽と、 この回転槽の内部に回転可能に設けられた撹拌体と、 この撹拌体または前記回転槽の少なくとも一方をダイレ
クトドライブ方式で回転駆動するブラシレスモータとを
有し、 前記ブラシレスモータは、 板材から、１個以上のティースを有した単位鉄心素板
を、該単位鉄心素板の相互間を連ねるための橋絡部を残
すように切欠を形成して離間させ、連続する前記単位鉄
心素板を前記切欠を閉じるように前記橋絡部を変形させ
て環状または円弧状に形成して積層し、或いは、螺旋状
に巻きながら積層し、或いは、連続する前記単位鉄心素
板を積層して前記切欠を閉じるように前記橋絡部を変形
させて環状または円弧状に形成することにより形成した
積層鉄心と、この積層鉄心に装着されるコイルと、前記
積層鉄心のうち、少なくとも前記コイルが装着される部
分を覆う電気絶縁材料からなる絶縁層とを有する固定子
と、 前記コイルが装着された前記ティースと対向して設けら
れた永久磁石を有する回転子とからなるモータであるこ
とを特徴とする洗濯機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10275101A JP2000116037A (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | モータの積層鉄心の製造方法、モータおよび洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10275101A JP2000116037A (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | モータの積層鉄心の製造方法、モータおよび洗濯機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000116037A true JP2000116037A (ja) | 2000-04-21 |
Family
ID=17550783
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10275101A Pending JP2000116037A (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | モータの積層鉄心の製造方法、モータおよび洗濯機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000116037A (ja) |
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