JP2000113918A - 端子台 - Google Patents

端子台

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JP2000113918A
JP2000113918A JP10281731A JP28173198A JP2000113918A JP 2000113918 A JP2000113918 A JP 2000113918A JP 10281731 A JP10281731 A JP 10281731A JP 28173198 A JP28173198 A JP 28173198A JP 2000113918 A JP2000113918 A JP 2000113918A
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JP
Japan
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cover
base
terminal
groove
terminal block
Prior art date
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JP10281731A
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English (en)
Inventor
Kenji Kamoi
健司 鴨居
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TDK Lambda Corp
Original Assignee
TDK Lambda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な作業により端子の上部を覆うようにカ
バーを確実に装着できる端子台を提供する。 【解決手段】 基台4にカバー24を装着するには、外壁
7に形成した溝部27にカバー24を挿入した後、この溝部
27に沿ってカバー24をスライドさせ、カバー24を係合部
25に係合する。この場合、工具を用いてねじなどの固定
手段でカバー24を固定したり、予めカバー24を弾性変形
させる必要はない。カバー24を溝部27に挿入しスライド
させるだけの簡単な作業により、端子6の上部を覆うよ
うにカバー24を確実に装着できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばノイズフィ
ルターや電源装置などの各種電子機器の入出力接続用に
用いられる端子台に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、この種の各種
電子機器に取付けられる端子台は、絶縁体で形成した基
台に一対の外壁を立設し、この外壁の間に各々が隔壁で
区画された複数個の端子を並設しており、指や導電部品
などが誤って端子に触れることがないように、各端子の
上部を板状のカバーで覆うように構成している。そし
て、カバーを基台に装着するには、例えばねじなどの固
定手段を介在して、カバーを基台にねじ止めしたり、あ
るいは基台の上部に嵌合部を形成し、この嵌合部に対し
て端部をU字状に折り曲げたカバーを弾性変形させて嵌
め込むようにしていた。
【0003】ところが、上記の固定手段によるカバーの
装着構造では、カバーを基台に取付ける毎に、いちいち
専用の工具を用いたねじ止め作業を強いられることにな
り、作業効率の著しい低下を招いていた。また、後者の
嵌合部を利用したカバーの装着構造も、カバーの端部に
折曲げ部を形成しなければならず、カバーをプレスで簡
単に成形できない欠点がある上に、カバーがちょうど嵌
合部に嵌合し得る状態に、カバーを予め弾性変形させて
おく必要があるため、この場合も作業効率が低下し、工
数の増加を招くという問題を生じていた。
【0004】本発明は上記問題点を解決するものであ
り、その目的は、簡単な作業により端子の上部を覆うよ
うにカバーを確実に装着できる端子台を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の端子台は、前記
目的を達成するために、基台に立設した外壁の間に複数
個の端子を設け、前記端子の上部を覆うカバーを装着可
能に設けた端子台において、前記端子の一側に形成した
カバー挿入部より前記カバーを挿入可能にする溝部を前
記外壁に形成するとともに、前記基台に前記カバーとの
係合部を設けたものである。
【0006】上記構成によれば、基台にカバーを装着す
る際には、外壁に形成した溝部にカバーを挿入した後、
この溝部に沿ってカバーをスライドさせ、カバーを係合
部に係合させるだけでよい。すなわち、工具を用いてね
じなどの固定手段でカバーを固定したり、予めカバーを
弾性変形させておく必要もなく、カバーを溝部に挿入し
スライドさせるだけの簡単な作業により、端子の上部を
覆うようにカバーを確実に装着できる。
【0007】
【発明の実施形態】以下、本発明における端子台の各実
施例を、添付図面を参照しながら説明する。図1〜図3
は本発明の第1実施例を示すものである。同図におい
て、1は端子台、2はこの端子台1を取付けた各種電子
機器たるノイズフィルターであり、ノイズフィルター2
と図示しない外部配線との中継台として端子台1が設け
られている。端子台1はノイズフィルタ2の一側面に位
置おいて、ノイズフィルタ2の底部に形成したフランジ
部3と干渉しないように、側方に突出して設けられてい
る。
【0008】端子台1の構成をさらに詳述すると、4は
プラスチック樹脂製の基台であり、この基台4の略水平
な平坦面5上には、複数個の導電性の端子6が等間隔に
並設される。端子6は基台4に立設した外壁7の間に設
けられているとともに、隣り合う端子6,6の間には、
双方の間の沿面距離を確保するために、隔壁たる絶縁バ
リア8が基台4に各々立設している。そして、外壁7お
よび絶縁バリア8にて各々区画された各平坦面5には、
ノイズフィルタ2の内外に跨って、導電性の板状部材9
が各々設けられている。
【0009】各端子6は、いずれも同一形状,同一材質
で、前記板状部材9に各々接続される。すなわち、板状
部材9に挿通するねじ11と、平坦面5に形成した凹部に
嵌合するナット12と、板状部材9の上部にあって、ねじ
11が挿通可能なワッシャ13とにより構成され、ねじ11と
ナット12との螺合により、端子6が板状部材9に取付け
固定される。基台4のノイズフィルタ2から離れた側に
ある端子6の一側は、外部配線の先端部を基台4の側方
から挿入しやすいように、壁部などのない開口部21が形
成される。これとは反対側にあって、基台4のノイズフ
ィルタ2に近い側には、端子6の配設方向に沿って壁部
22が形成される。よって、端子6はその一側に形成した
開口部21以外は、いずれも絶縁性の基台4によって三方
を囲まれた状態にある。
【0010】24は、各端子6に共通して、これらの端子
6の上部を覆うように基台4に装着可能に設けられるカ
バーである。このカバー24は透明樹脂製で絶縁性を有
し、若干弾性を有してプレス加工ができるように板状に
形成される。カバー24には、前記各絶縁バリア8の上面
に形成した突起状の係合部25に対応して、2個の係合孔
26が形成される。一方、基台4の外壁7の内側には、カ
バー挿入部でもある開口部21から反対側の壁部22に向け
て溝部27が形成される。この溝部27は、カバー24の厚み
とほぼ同一か、あるいは若干厚く形成されており、開口
部21からカバー24を挿入でき得る形状を有している。ま
た、溝部27に沿ってカバー24をスライドさせる際に、途
中で前記係合部25がカバー24の進行を妨げることのない
ように、係合部25は開口部21側に比較的緩やかな第1の
傾斜面28を有している。この第1傾斜面28とカバー24自
身の弾性を利用することで、カバー24を溝部27に沿って
円滑にスライドさせることが可能となる。これとは逆
に、カバー24の係合孔26に基台4の係合部25が係合した
カバー24の装着状態において、端子6の上部を覆うよう
にカバー24を位置させるために、係合部25は壁部22側に
比較的急に立ち上がった第2の傾斜面29を有している
が、カバー24を外力により弾性変形させると、この第2
の傾斜面29を乗り越えて、溝部27に沿ってカバー24を簡
単に引抜くことができるようになっている。
【0011】そして、基台4にカバー24を装着する場合
は、カバー24の前端面を開口部21に向けた状態で、カバ
ー24を各々の外壁7の溝部27に挿入させ、この溝部27に
沿ってカバー24を水平方向にスライドさせる。この途中
で、カバー24の前端面は係合部25の第1の傾斜面28に当
接するが、カバー24は弾性変形してこの第1の傾斜面28
を何等支障なく乗り越える。その後、各端子6の上部を
覆う位置にカバー24をさらにスライドさせると、絶縁バ
リア8の上面より突出した係合部25が、カバー24の係合
孔26に嵌り込む。これによって、カバー24を外力により
弾性変形させない限り、係合部25と係合孔26との係合を
解除することはできなくなる。
【0012】一方、カバー24の係合孔26に基台4の係合
部25が係合したカバー24の装着状態において、カバー24
を意図的に弾性変形させて、基台4の上部より浮かせる
と、前記係合部25と係合孔26との係合が解除される。よ
って、ここからカバー24を開口部21に向けてスライドさ
せると、係合部25の第2の傾斜面29を乗り越えて、溝部
27に沿ってカバー24を簡単に引抜くことができる。
【0013】以上のように、上記構成によれば、基台4
に立設した外壁7の間に複数個の端子6を設け、これら
の各端子6の上部を覆うカバー24を装着可能に設けた端
子台1において、端子6の一側に形成したカバー挿入部
である開口部21より、カバー24を挿入可能にする溝部27
を外壁7に形成するとともに、基台4にカバー24と係合
する係合部25を設けている。
【0014】このようにすれば、基台4にカバー24を装
着する際には、外壁7に形成した溝部27にカバー24を挿
入した後、この溝部27に沿ってカバー24をスライドさ
せ、カバー24を係合部25に係合させるだけでよい。すな
わち、工具を用いてねじなどの固定手段でカバー24を固
定したり、予めカバー24を弾性変形させておく必要もな
く、カバー24を溝部27に挿入しスライドさせるだけの簡
単な作業により、端子6の上部を覆うようにカバー24を
確実に装着できる。
【0015】また、前記係合部25は、端子6,6間を区
画する隔壁すなわち絶縁バリア8の上面に形成されてい
る。したがって、カバー24は端子6の外側にある外壁7
に形成した溝部27と、端子6,6間に位置する係合部25
とにより支持されることになり、カバー24が部分的に浮
いたりせず、安定した状態で基台4に装着することがで
きる。さらに、絶縁バリア8の上面より係合部25が突出
形成されるので、この係合部25が端子6,6間の沿面距
離の確保と、カバー24に対する係合の2つの機能を兼用
することになり、合理的な構造を実現することが可能に
なる。また、カバー24の挿入方向に対し、係合孔26を左
右対称な位置に設け、ここに前記係合部25が係合する構
成を有しているので、カバー24を挿入するに際しいちい
ち方向性を考える必要がなく、作業性をさらに向上させ
ることが可能になる。
【0016】図4は、本発明の第2実施例を示す端子台
1をノイズフィルタ2に取付けた状態の正面図である。
なお、第1実施例と同一部分には同一符号を付し、その
共通する箇所の詳細な説明は省略する。
【0017】本実施例では、係合部25を絶縁バリア8の
上面ではなく、溝部27の下側の平坦面上に形成してい
る。また、これに対応してカバー24には、係合孔26に代
わる切欠き部31が形成される。そして、本実施例におい
ても、端子6の一側に形成したカバー挿入部である開口
部21より、カバー24を挿入可能にする溝部27を外壁7に
形成するとともに、基台4にカバー24と係合する係合部
25を設けているので、基台4にカバー24を装着する際に
は、外壁7に形成した溝部27にカバー24を挿入した後、
この溝部27に沿ってカバー24をスライドさせ、カバー24
を係合部25に係合させるだけでよい。すなわち、工具を
用いてねじなどの固定手段でカバー24を固定したり、予
めカバー24を弾性変形させておく必要もなく、カバー24
を溝部27に挿入しスライドさせるだけの簡単な作業によ
り、端子6の上部を覆うようにカバー24を確実に装着で
きる。
【0018】図5は、本発明の第3実施例を示す端子台
をノイズフィルタに取付けた状態の側面図である。な
お、第1実施例と同一部分には同一符号を付し、その共
通する箇所の詳細な説明は省略する。ここでは、前記傾
斜面29に代わり、略垂直をなす垂直面31が形成されてい
る。前記第1実施例では、傾斜面29によりカバー24を容
易に引抜くことができる効果が得られるが、本実施例で
は垂直面31がカバー24の抜け止めとなっている。特に、
端子6の数が多くなると、基台4やカバー24は幅広にな
ってカバー24は撓みやすくなり、基台4から簡単に外れ
てしまうという懸念を生じるが、本実施例の場合は、カ
バー24に当接してその動きを規制する垂直面31が形成さ
れているので、こうした懸念は払拭される。
【0019】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、本実施例では端子台1をノイ
ズフィルタ2に取付けたものを示したが、他の例えば電
源装置などの各種電子機器に対応させることも可能であ
る。また、カバー24側に突起部を設け、この突起部と係
合する基台4側の凹部を係合部25としてもよい。さら
に、溝部27の入口をテーパー状に拡げて形成し、カバー
24が挿入しやすいようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明の端子台は、基台に立設した外壁
の間に複数個の端子を設け、前記端子の上部を覆うカバ
ーを装着可能に設けた端子台において、前記端子の一側
に形成したカバー挿入部より前記カバーを挿入可能にす
る溝部を前記外壁に形成するとともに、前記基台に前記
カバーとの係合部を設けたものであり、簡単な作業によ
り端子の上部を覆うようにカバーを確実に装着すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す端子台をノイズフィ
ルタに取付けた状態の平面図である。
【図2】同上端子台をノイズフィルタに取付けた状態の
側面図である。
【図3】同上カバーを取付けた後の端子台の斜視図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例を示す端子台をノイズフィ
ルタに取付けた状態の平面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す端子台をノイズフィ
ルタに取付けた状態の側面図である。
【符号の説明】
4 基台 6 端子 7 外壁 24 カバー 25 係合部 27 溝部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月14日(1999.7.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 端子台
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばノイズフィ
ルターや電源装置などの各種電子機器の入出力接続用に
用いられる端子台に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、この種の各種
電子機器に取付けられる端子台は、絶縁体で形成した基
台に一対の外壁を立設し、この外壁の間に各々が隔壁で
区画された複数個の端子を並設しており、指や導電部品
などが誤って端子に触れることがないように、各端子の
上部を板状のカバーで覆うように構成している。そし
て、カバーを基台に装着するには、例えばねじなどの固
定手段を介在して、カバーを基台にねじ止めしたり、あ
るいは基台の上部に嵌合部を形成し、この嵌合部に対し
て端部をU字状に折り曲げたカバーを弾性変形させて嵌
め込むようにしていた。
【0003】ところが、上記の固定手段によるカバーの
装着構造では、カバーを基台に取付ける毎に、いちいち
専用の工具を用いたねじ止め作業を強いられることにな
り、作業効率の著しい低下を招いていた。また、後者の
嵌合部を利用したカバーの装着構造も、カバーの端部に
折曲げ部を形成しなければならず、カバーをプレスで簡
単に成形できない欠点がある上に、カバーがちょうど嵌
合部に嵌合し得る状態に、カバーを予め弾性変形させて
おく必要があるため、この場合も作業効率が低下し、工
数の増加を招くという問題を生じていた。
【0004】本発明は上記問題点を解決するものであ
り、その目的は、簡単な作業により端子の上部を覆うよ
うにカバーを確実に装着できる端子台を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の端子台は、前記
目的を達成するために、基台に立設した外壁の間に複数
個の端子を設け、前記端子の上部を覆うカバーを装着可
能に設けた端子台において、前記端子の一側に形成した
カバー挿入部より前記カバーを挿入可能にする溝部を前
記外壁に形成するとともに、前記基台に前記カバーの係
合受部と嵌合する係合部を突設し、この係合部の前部及
び後部に前記カバーを案内する第1及び第2の傾斜面を
形成したものである。
【0006】上記構成によれば、基台にカバーを装着す
る際には、外壁に形成した溝部にカバーを挿入した後、
この溝部に沿ってカバーをスライドさせる。このとき、
カバーの前端縁が係合部の第1の傾斜面に沿って案内さ
れカバーが第1の傾斜面を何等支障なく乗り越えるか
ら、カバーが湾曲状に撓んで弾性変形し、その後、各端
子の上部を覆う位置にカバーをさらにスライドさせる
と、係合部と係合受部とが一致し、カバーが弾性復帰し
て係合部と係合受部とが係合する。これにより、カバー
は固定保持される。一方、カバーを端子台から取り外す
場合、カバーを引き出すことによって、カバーが第2の
傾斜面によって湾曲状に撓んで弾性変形するから係合部
と係合受部との係合が解除される。よって、ここからカ
バーを引き抜き方向にスライドさせると、溝部に沿って
カバーを簡単に引抜くことができる。すなわち、工具を
用いてねじなどの固定手段でカバーを固定したり、予め
カバーを弾性変形させておく必要もなく、カバーを溝部
に挿入しスライドさせるだけの簡単な作業により、端子
の上部を覆うようにカバーを確実に装着できる。
【0007】
【発明の実施形態】以下、本発明における端子台の各実
施例を、添付図面を参照しながら説明する。図1〜図3
は本発明の第1実施例を示すものである。同図におい
て、1は端子台、2はこの端子台1を取付けた各種電子
機器たるノイズフィルターであり、ノイズフィルター2
と図示しない外部配線との中継台として端子台1が設け
られている。端子台1はノイズフィルタ2の一側面に位
置し、ノイズフィルタ2の底部に形成したフランジ部3
と干渉しないように、側方に突出して設けられている。
【0008】端子台1の構成をさらに詳述すると、4は
プラスチック樹脂製の基台であり、この基台4の略水平
な平坦面5上には、複数個の導電性の端子6が等間隔に
並設される。端子6は基台4に立設した外壁7の間に設
けられているとともに、隣り合う端子6,6の間には、
双方の間の沿面距離を確保するために、隔壁たる絶縁バ
リア8が基台4に各々立設している。そして、外壁7お
よび絶縁バリア8にて各々区画された各平坦面5には、
ノイズフィルタ2の内外に跨って、導電性の板状部材9
が各々設けられている。
【0009】各端子6は、いずれも同一形状,同一材質
で、前記板状部材9に各々接続される。すなわち、板状
部材9に挿通するねじ11と、平坦面5に形成した凹部に
嵌合するナット12と、板状部材9の上部にあって、ねじ
11が挿通可能なワッシャ13とにより構成され、ねじ11と
ナット12との螺合により、端子6が板状部材9に取付け
固定される。基台4のノイズフィルタ2から離れた側に
ある端子6の一側は、外部配線の先端部を基台4の側方
から挿入しやすいように、壁部などのない開口部21が形
成される。これとは反対側にあって、基台4のノイズフ
ィルタ2に近い側には、端子6の配設方向に沿って壁部
22が形成される。よって、端子6はその一側に形成した
開口部21以外は、いずれも絶縁性の基台4によって三方
を囲まれた状態にある。
【0010】24は、各端子6に共通して、これらの端子
6の上部を覆うように基台4に装着可能に設けられるカ
バーである。このカバー24は透明樹脂製で絶縁性を有
し、若干弾性を有してプレス加工ができるように板状に
形成される。カバー24には、前記各絶縁バリア8の上面
に形成した突起状の係合部25に対応して、係合受部たる
2個の係合孔26が形成される。一方、基台4の外壁7の
内側には、カバー挿入部でもある開口部21から反対側の
壁部22に向けて溝部27が形成される。この溝部27は、カ
バー24の厚みとほぼ同一か、あるいは若干厚く形成され
ており、開口部21からカバー24を挿入でき得る形状を有
している。また、溝部27に沿ってカバー24をスライドさ
せる際に、途中で前記係合部25がカバー24の進行を妨げ
ることのないように、係合部25は開口部21側に比較的緩
やかな第1の傾斜面28を有している。この第1傾斜面28
とカバー24自身の弾性を利用することで、カバー24を溝
部27に沿って円滑にスライドさせることが可能となる。
これとは逆に、カバー24の係合孔26に基台4の係合部25
が係合したカバー24の装着状態において、端子6の上部
を覆うようにカバー24を位置させるために、係合部25は
壁部22側に比較的急に立ち上がった第2の傾斜面29を有
しているが、カバー24を外力により弾性変形させると、
この第2の傾斜面29を乗り越えて、溝部27に沿ってカバ
ー24を簡単に引抜くことができるようになっている。
【0011】そして、基台4にカバー24を装着する場合
は、カバー24の前端面を開口部21に向けた状態で、カバ
ー24を各々の外壁7の溝部27に挿入させ、この溝部27に
沿ってカバー24を水平方向にスライドさせる。この途中
で、カバー24の前端面は係合部25の第1の傾斜面28に当
接するが、カバー24は弾性変形してこの第1の傾斜面28
を何等支障なく乗り越える。その後、各端子6の上部を
覆う位置にカバー24をさらにスライドさせると、絶縁バ
リア8の上面より突出した係合部25が、カバー24の係合
孔26に嵌り込む。これによって、カバー24を外力により
弾性変形させない限り、係合部25と係合孔26との係合を
解除することはできなくなる。
【0012】一方、カバー24の係合孔26に基台4の係合
部25が係合したカバー24の装着状態において、カバー24
を意図的に弾性変形させて、基台4の上部より浮かせる
と、前記係合部25と係合孔26との係合が解除される。よ
って、ここからカバー24を開口部21に向けてスライドさ
せると、係合部25の第2の傾斜面29を乗り越えて、溝部
27に沿ってカバー24を簡単に引抜くことができる。
【0013】以上のように、上記構成によれば、基台4
に立設した外壁7の間に複数個の端子6を設け、これら
の各端子6の上部を覆うカバー24を装着可能に設けた端
子台1において、端子6の一側に形成したカバー挿入部
である開口部21より、カバー24を挿入可能にする溝部27
を外壁7に形成するとともに、基台4にカバー24と係合
する係合部25を設けている。
【0014】このようにすれば、基台4にカバー24を装
着する際には、外壁7に形成した溝部27にカバー24を挿
入した後、この溝部27に沿ってカバー24をスライドさ
せ、カバー24を係合部25に係合させるだけでよい。すな
わち、工具を用いてねじなどの固定手段でカバー24を固
定したり、予めカバー24を弾性変形させておく必要もな
く、カバー24を溝部27に挿入しスライドさせるだけの簡
単な作業により、端子6の上部を覆うようにカバー24を
確実に装着できる。
【0015】また、前記係合部25は、端子6,6間を区
画する隔壁すなわち絶縁バリア8の上面に形成されてい
る。したがって、カバー24は端子6の外側にある外壁7
に形成した溝部27と、端子6,6間に位置する係合部25
とにより支持されることになり、カバー24が部分的に浮
いたりせず、安定した状態で基台4に装着することがで
きる。さらに、絶縁バリア8の上面より係合部25が突出
形成されるので、この係合部25が端子6,6間の沿面距
離の確保と、カバー24に対する係合の2つの機能を兼用
することになり、合理的な構造を実現することが可能に
なる。また、カバー24の挿入方向に対し、係合孔26を左
右対称な位置に設け、ここに前記係合部25が係合する構
成を有しているので、カバー24を挿入するに際しいちい
ち方向性を考える必要がなく、作業性をさらに向上させ
ることが可能になる。
【0016】図4は、本発明の第2実施例を示す端子台
1をノイズフィルタ2に取付けた状態の正面図である。
なお、第1実施例と同一部分には同一符号を付し、その
共通する箇所の詳細な説明は省略する。
【0017】本実施例では、係合部25を絶縁バリア8の
上面ではなく、溝部27の下側の平坦面上に形成してい
る。また、これに対応してカバー24には、係合孔26に代
わる係合受部たる切欠き部31が形成される。そして、本
実施例においても、端子6の一側に形成したカバー挿入
部である開口部21より、カバー24を挿入可能にする溝部
27を外壁7に形成するとともに、基台4にカバー24と係
合する係合部25を設けているので、基台4にカバー24を
装着する際には、外壁7に形成した溝部27にカバー24を
挿入した後、この溝部27に沿ってカバー24をスライドさ
せ、カバー24を係合部25に係合させるだけでよい。すな
わち、工具を用いてねじなどの固定手段でカバー24を固
定したり、予めカバー24を弾性変形させておく必要もな
く、カバー24を溝部27に挿入しスライドさせるだけの簡
単な作業により、端子6の上部を覆うようにカバー24を
確実に装着できる。
【0018】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、本実施例では端子台1をノイ
ズフィルタ2に取付けたものを示したが、他の例えば電
源装置などの各種電子機器に対応させることも可能であ
る。また、カバー24側に突起部を設け、この突起部と係
合する基台4側の凹部を係合部25としてもよい。さら
に、溝部27の入口をテーパー状に拡げて形成し、カバー
24が挿入しやすいようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明の端子台は、基台に立設した外壁
の間に複数個の端子を設け、前記端子の上部を覆うカバ
ーを装着可能に設けた端子台において、前記端子の一側
に形成したカバー挿入部より前記カバーを挿入可能にす
る溝部を前記外壁に形成するとともに、前記基台に前記
カバーの係合受部と嵌合する係合部を突設し、この係合
部の前部及び後部に前記カバーを案内する第1及び第2
の傾斜面を形成したものであり、簡単な作業により端子
の上部を覆うようにカバーを確実に装着することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す端子台をノイズフィ
ルタに取付けた状態の平面図である。
【図2】同上端子台をノイズフィルタに取付けた状態の
側面図である。
【図3】同上カバーを取付けた後の端子台の斜視図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例を示す端子台をノイズフィ
ルタに取付けた状態の平面図である。
【符号の説明】 4 基台 6 端子 24 カバー 7 外壁 21 開口部(カバー挿入部) 25 係合部 26 係合孔26(係合受部) 27 溝部 28 第1の傾斜面 29 第2の傾斜面 31 切欠き部(係合受部)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】削除

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に立設した外壁の間に複数個の端子
    を設け、前記端子の上部を覆うカバーを装着可能に設け
    た端子台において、前記端子台の一側に形成したカバー
    挿入部より前記カバーを挿入可能にする溝部を前記外壁
    に形成するとともに、前記基台に前記カバーとの係合部
    を設けたことを特徴とする端子台。
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