JP2000108677A - 定温輸送用ウイング車 - Google Patents

定温輸送用ウイング車

Info

Publication number
JP2000108677A
JP2000108677A JP10318290A JP31829098A JP2000108677A JP 2000108677 A JP2000108677 A JP 2000108677A JP 10318290 A JP10318290 A JP 10318290A JP 31829098 A JP31829098 A JP 31829098A JP 2000108677 A JP2000108677 A JP 2000108677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wing
partition wall
wall
partition
floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10318290A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Takamura
洋治 高村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trantechs Ltd
Original Assignee
Hino Auto Body Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Auto Body Ltd filed Critical Hino Auto Body Ltd
Priority to JP10318290A priority Critical patent/JP2000108677A/ja
Publication of JP2000108677A publication Critical patent/JP2000108677A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Refrigerator Housings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷室内を簡単に間仕切りで複数に分割するこ
とができるとともに、ウイングを解放させて荷室の側面
から荷物を自由に出し入れできる構造にした定温輸送用
ウイング車を提供する。 【解決手段】 荷箱13内の空間を天井部から床12に
渡って閉じて、荷室内の空間を前後に仕切る間仕切り壁
26と、この間仕切り壁26が着脱自在に取り付けられ
る支柱25と、支柱25を抜き差しして自由に着脱でき
る状態にして荷台の床12に前後方向に点在して複数設
けられている支柱取付孔29と、間仕切り壁26で区切
られた隣り合う前後の部屋との間を強制通気する間仕切
り壁26に設けられた電動ファン31を取り付けた通気
孔30とを備え、支柱25が取り付けられる支柱取付孔
29の位置を変えることによって前後の積み荷空間の割
合を切り替えできるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックの荷台に
おける天井部の中心から側板部までが一体化されている
ウイングを上方に回動させて、側部を大きく開放するこ
とができる荷室を備え、さらに荷室の内部を冷却・加温
器で定温雰囲気に保持しておくことを可能にした定温輸
送用ウイング車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トラックには、荷台に設けた荷箱
の、その天井部の中心から側壁までが一体化されている
ウイングを上方に回動させて、荷室の側面を一度に大き
く開放させることができるタイプのトラック、いわゆる
ウイング車がある。このウイング車は、荷室が側面から
天面にかけて大きく開放するため、荷物の積み卸し作業
が非常に簡単になることから広く採用されている。
【0003】また、最近では、物流事情等により、種類
の異なった様々な荷物を同時に一台の車両で運ぶことが
ある。しかし、同じ定温で運ぶ荷物の中にも、冷凍を要
するもの、冷蔵を要するもの等があるが、これらは同じ
荷室に積み込んで輸送することはできない。ところが、
従来のウイング車では、荷室内を冷蔵室と冷凍室等、複
数の部屋に分割できる構造のものがなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のウイング車では、荷室内を冷蔵室と冷凍室等、簡単に
複数の部屋に分割できる構造のものがなかった。したが
って、定温の荷物を輸送する場合、冷蔵のものと冷凍の
もの等とに分けて別々に輸送する必要があり、効率が悪
かった。このような理由から、ウイング車の荷室内を簡
単に間仕切りして冷蔵室と冷凍室等とを形成でき、かつ
ウイングを解放することによって荷室の横から荷物が自
由に出し入れできるウイング車が望まれている。
【0005】本発明は、上記した問題に鑑みなされたも
のである。その目的は、荷室内を簡単に間仕切りで複数
に分割することができるとともに、ウイングを解放させ
て荷室の側面から荷物を自由に出し入れできる構造にし
た定温輸送用ウイング車を提供することにある。さら
に、他の目的は、以下に説明する内容の中で順次明らか
にして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次の技術手段を講じたことを特徴とする。
すなわち、荷台の床の前後に立設されている壁と、前記
前後の壁の間で側板部と天井部の一部とが一体化されて
いて前記天井部の中心を支点として上方に向かって開け
ることが可能なウイングとを有して、内部に密閉された
箱状の荷室が形成される荷箱と、前記荷室内を定温にす
るための冷却・加温器を備えてなる定温輸送用ウイング
車において、前記荷室内を前記天井部から前記床に渡っ
て閉じて、前記荷室内の空間を前後に仕切ることが可能
な間仕切り壁と、前記間仕切り壁が着脱自在に取り付け
られる支柱と、前記支柱を抜き差しして自由に着脱でき
る状態にして前記荷台の床に前後方向に点在して複数設
けられている支柱取付孔と、前記間仕切り壁で区切られ
た隣り合う前後の部屋との間を強制通気する前記間仕切
り壁に設けられた電動ファン付きの通気孔とを備えてな
る構成としたものである。
【0007】この構成によれば、支柱取付孔を選択し、
その選択された支柱取付孔に支柱を差し込んで荷台の上
に立て、この支柱に間仕切り壁を取り付けると、この間
仕切り壁で荷室内を前後に複数の部屋に分割することが
できる。しかも、支柱が取り付けられる支柱取付孔の位
置を変えると、各部屋の大きさの割合を荷物の量に応じ
て変更することができるという作用を有する。また、一
部の部屋には電動ファン付きの通気孔を通して冷気等を
強制的に送って冷却(または加温)することができ、例
えば冷却・加温器から直に吹き出されて来る部屋を冷凍
室に、電動ファン付きの通気孔を通して冷気が送られる
部屋を冷蔵室にと言うように、一つの荷箱内に例えば冷
凍室と冷蔵室の複数の定温室を作っておくことができ
る。このように、一つの荷箱内に種類の異なった定温室
を複数作っておくことができるので、例えば冷凍を要す
る荷物と冷蔵を要する荷物等を同時に一台の車両で運ぶ
ことができるという作用を有する。さらに、ウイングを
上方に開けると、荷台の横から自由に荷物が出し入れで
き、ウイング車が持つ特有のメリットをそのまま生かす
ことができるという作用を有する。
【0008】また、請求項2に記載される定温輸送用ウ
イング車のように、間仕切り壁を複数に分割しておき、
その分割された各間仕切り壁を前記支柱に個々に取り付
けできるようにした場合では、間仕切り壁の移動を初め
として、支柱に対する着脱が簡単に行えるという作用を
有する。
【0009】また、請求項3に記載される定温輸送用ウ
イング車のように、後壁の一部を形成している開閉式の
扉の内面側にポケットを設けておき、分割された間仕切
り壁をポケットに収納させ、その収納したままの状態で
扉を開閉できるように構成した場合では、間仕切り壁を
使用しない場合にもコンパクトな状態にして保管してお
くことができるとともに、扉の開閉動作に支障を生じさ
せることもないという作用を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、好適な具体例であり技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲は、こ
の実施形態に限られるものではない。
【0010】図1及び図2は本発明に係る定温輸送用ウ
イング車の一実施形態例を示すもので、図1はウイング
を広げた状態で示す定温輸送用ウイング車の斜視図、図
2はウイングを閉じた状態で示す定温輸送用ウイング車
の側面図である。図1及び図2において、この定温輸送
用ウイング車11は、荷台の床12上に、その床12を
底面とした、内部に荷室を画成している六面体の荷箱1
3が形成されている。この荷箱13は、床12の前側端
に前壁14が、後側端に後壁15がそれぞれ設けられて
いるとともに、左右の側壁部分には側煽り板16とウイ
ング17が設けられている。また、後壁15には観音開
き状の扉18が設けられている。
【0011】上記各ウイング17は、両端を前壁14と
後壁15の上部にそれぞれ固定されて、天壁部の中心を
前後に横切って配設されている梁19に左右対称な状態
にして設けられており、梁19を支点として上下方向に
回動されて、開閉可能に取り付けられている。また、各
ウイング17は、2つの面17A,17Bを有して断面
形状が略L字状に形成されており、このうちの一面17
Bが荷箱13における天壁部の片側半分を、他面17A
が片側側壁の上部をそれぞれ形成する状態にして設けら
れている。そして、各ウイング17は閉じられたとき、
他面17Aの下端側が側煽り板16の上端部に当接さ
れ、これによって天壁部と側壁とを同時に形成できる状
態になっている。なお、各ウイング17の開閉動作は、
油圧シリンダー20を有する駆動手段を備えるウイング
開閉装置によって制御される。
【0012】以上は、荷箱13を外観的に見た構造につ
いて説明した。次に、内部的な構造、すなわち荷室内の
構造を説明すると、内部に荷室を画成している荷箱13
の前壁14には冷却・加温器としての冷凍機21が取り
付けられている。この冷却・加温器としては、冷凍機だ
けでなく、加温可能なエアコンデショナが使用される場
合もある。また、前壁14と後壁15との間は間仕切り
板22で仕切られ、この間仕切り板22で荷室内空間の
前側を冷凍室23、後側を冷蔵室24として使用できる
構造になっている。なお、その間仕切り板22は、荷室
内で取り外すことができ、さらに取り外して荷室内で前
または後ろ側に移動させることができ、この移動で前後
の部屋(冷凍室23と冷蔵室24)の大きさの割合を簡
単に変えることができる構造になっている。
【0013】上記間仕切り板22は、図3にその全体構
造が正面図として示されている。また、図4は図3のA
−A線に沿う拡大断面図、図5は図3のB−B線に沿う
要部拡大断面図、図6は間仕切り板22の要部拡大分解
斜視図である。そこで、図3乃至図6を加えて図1及び
図2に示す間仕切り板22の構造をさらに説明すると、
その間仕切り板22は、支柱25と、この支柱25に取
り外し自在にして取り付けられる間仕切り壁26等で構
成されている。
【0014】支柱25は左右に離れて一対設けられてい
る。また、各支柱25の上端部分と中間部分にはそれぞ
れ水平連結板27がボルト28で着脱自在に取り付けら
れ、その水平連結板27により左右の支柱25が一つに
結合され、図3に示すように、全体として略井桁状に組
み立てられている。そして、各支柱25の下端部25a
は、この下端部25aと対応して荷台の床12に各々形
成されている支柱取付孔29に抜き差し自在に取り付け
られて、床12に固定できる構造になっている。
【0015】その支柱取付孔29は、各支柱25毎に、
荷箱13の前後方向に点在して床12の中間部分に5つ
(図2中に符号P1,P2,P3,P4,P5で示す部
分と対応している床12上の位置)、両側で10個設け
られている。そして、中間部分の5つの孔の中の1つの
支柱取付孔29を選択して支柱25を挿入させて固定す
ると、間仕切り板22を荷室内で図2中のP1,P2,
P3,P4,P5の何れかに位置決めすることができ、
この位置決め変更を行うことによって荷室内の冷凍室2
3と冷蔵室24とのスペースの割合を、図2中に符号L
で示す範囲内で簡単に変えることができる。
【0016】なお、後壁15の一部を構成している観音
開き状の各扉18の内面には、図7に斜視図として、そ
の構造を概略的に示しているように、有底形のポケット
部51が各々設けられている。このポケット部51に
は、後述するところの分解された間仕切り壁26の各壁
部26a〜26e及び支柱25,水平連結板28等を所
定枚(個)づつ収納させ、これを扉18の内面に取り付
けられている固定ベルト52で解除可能に保持しておく
ことができる構造になっている。そして、間仕切り壁2
6を使用しないときには、間仕切り壁26を分解し、各
壁部26a〜26eを支柱25,水平連結板28と共に
ポケット部51に収納し、固定ベルト52で保持してお
くと、扉18の開閉時には、その扉18と一体に移動さ
れて後ろ側からの荷物の出し入れの邪魔にならないよう
することができる構造となっている。また、このように
間仕切り壁26等をポケット部51に収納させた状態で
は、荷室内が1つのスペース(部屋)となる。すなわ
ち、荷室内を冷凍室23または冷蔵室24だけの状態に
して使用することができる。
【0017】間仕切り壁26は、壁部26a,壁部26
b,壁部26c,壁部26d,壁部26eの5つ部分に
分割され、この5つの壁部26a〜26eが組み合わさ
れて1つの壁として形成されている。また、これらの壁
部26a〜26eのうち、壁部26aには表裏に通じて
いる2つの通気孔30が設けられているとともに、壁部
26bには電動ファン31が取り付けられた通気孔32
が設けられ、壁部26eには間仕切り壁26の表裏に通
じる開口33を閉じている開閉自在なドア34が設けら
れている。
【0018】加えて、上記各壁部26a〜26eには、
支柱25及び水平連結板27に対応して締結バンド35
が取り付けられている。その締結バンド35は、図6に
詳細に示しているように、その中間部分を各壁部26a
〜26eの一面に固定させて取り付けられている。ま
た、締結バンド35の両端側はフリーの状態にされてい
るとともに、その両端には互いに係脱自在に結合される
ファスナー36が取り付けられている。そして、各壁部
26a〜26eは、支柱25または水平連結板27に当
接された状態で、その支柱25または水平連結板27と
対応している締結バンド35の両端を、支柱25または
水平連結板27を抱え込むようにして前側に回し、その
両端のファスナー36を互いに結合させると、締結バン
ド35を介して保持され、支柱25または水平連結板2
7に各壁部26a〜26eで固定された状態で取り付け
ることができる。
【0019】また、各壁部26a〜26eは、断熱構造
材で形成されている。その断熱構造材としては、発泡樹
脂材、例えばPF(フェノール樹脂)や発泡ポリエチレ
ン等を芯材37とし、その芯材37の表裏面をPP(ポ
リプロピレン)にガラス繊維を混入させてなる樹脂製シ
ート38で覆って板状にして作られている。加えて、図
5及び図6に示すように、ウイング17の面17A,1
7Bと対応している端面には、その各面17A,17B
にシール性を持って当接される、可撓性を有した舌状の
シール材39がブラケット41及び固定部材42で取り
付けられている。さらに、同じく図5及び図6に示すよ
うに、隣り合う各壁部26a〜26eと当接し合う端面
には、隣り合う各壁部26a〜26eの一面側にシール
性を持って当接される、可撓性を有した舌状のシール材
40がブラケット41及び固定部材42で取り付けられ
ている。
【0020】なお、シール材40は、隣り合う各壁部2
6a〜26e同志で、互いに反対の面に当接されてい
る。すなわち、図5及び図6に示すように、一方の壁部
(26a)のシール材40は他方の壁部(26e)の前
側の面に密着して当接され、他方の壁部(26e)のシ
ール材40は一方の壁部(26a)の後側の面に密着し
て当接される。また、そのシール材40の内面と、その
内面と当接する他方の壁部26a〜26eの外面端部に
は、図6に示しているように、互いに押し付け合うだけ
で解除可能に係合されるマジックテープ(商標名)53
が取り付けられており、この係合でシール材40と壁部
26a〜26eとの間の密着性を向上させている。
【0021】そして、この各壁部26a〜26eは、図
3に示すように、互いに隣接し合う各壁部26a〜26
e同志の端面を当接させた状態にして組み、さらに各々
の締結バンド35を支柱25または水平連結板27に固
定させると、図3(及び図1,図2)に示すように、一
枚の間仕切り壁26を有した間仕切り板22が形成され
る。このようにして組み立てられ、また支柱25の下端
を支柱取付孔29に差し込んで床12上に取り付けられ
た間仕切り板22では、荷箱13内を天井部から床12
に渡って前後に完全に区切りることができる。
【0022】したがって、このように構成されたウイン
グ車の荷箱13では、荷台の床12に設けられている支
柱取付孔29の位置を選択して取り付けることにより、
荷箱13内を間仕切り壁26で前後の部屋に区切ること
ができる。しかも、図2で説明したように、支柱取付孔
29の位置(P1〜P5)を選択することにより、荷箱
13内における前後のスペースの割合、すなわち前後の
部屋の大きさを自由に選択することができる。また、冷
凍機21を駆動させと、間仕切り壁26で区切られた荷
箱13の前側のスペース(部屋)内に直接冷気を吹き込
むことができ、この冷気で前側のスペース(部屋)を冷
凍室23として使用することができるとともに、通気孔
30及び通気孔32を介し空気循環するようにして冷気
が送られて来る荷箱13の後側のスペース(部屋)内を
冷蔵室24として使用することができる。さらに、通気
孔30に設けられている電動ファン31を駆動させる
と、冷凍室23側から冷蔵室24側に冷気を強制的に送
って温度コントロールをすることもできる。なお、電動
ファン31を駆動させるか否かは、図示せぬ温度センサ
からの情報に基づき、同じく図示せぬ温度コントロール
手段により制御される。
【0023】また、ウイング17を閉じた状態におい
て、扉18を開けると、冷蔵室24内に入ることがで
き、さらに冷凍室23内と冷蔵室24との間で荷物のや
り取りを行う場合はドア34を開けることによって行う
ことができる。さらに、ウイング17を開放すると、荷
箱13の側面が大きく開放され、荷箱13内の荷物を荷
箱13の横より簡単に積み降ろしすることができる。
【0024】なお、本発明は次のようにしても実施可能
である。 ・上記実施形態例では、間仕切り壁26を5つ(26a
〜26e)に分割した構造について説明したが、5つ以
外に分割した場合であっても差し支えないものである。 ・また、各壁部26a〜26eを支柱25または水平連
結板27に取り付ける手段も、締結バンド35以外のも
のを用いても良いものである。 ・間仕切り壁26の断熱構造材の構造は、上記形態例以
外の構造であっても差し支えないものである。 ・上記実施形態例では荷室内に冷凍室23と冷蔵室24
を形成する場合について説明したが、両側の部屋を冷凍
室23同志、あるいは冷蔵室24同志としても差し支え
ないものである。 ・上記実施形態例では冷凍または冷蔵で輸送する場合に
ついて説明したが、冷凍または冷蔵に限ることなく、定
温輸送の場合として使用できるものである。
【0025】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る定温
輸送用ウイング車によれば、支柱取付孔を選択し、その
選択された支柱取付孔に支柱を差し込んで荷台の上に立
て、この支柱に間仕切り壁を取り付けると、この間仕切
り壁で荷室内を前後に複数の部屋に分割することがで
き、しかも支柱が取り付けられる支柱取付孔の位置を変
えると各部屋の大きさの割合を荷物の量に応じて変更す
ることができるので、利便性が向上する。また、一部の
部屋には電動ファン付きの通気孔を通して冷気等を強制
的に送って温度コントロールをすることができ、例えば
冷却・加温器から直に吹き出されて来る部屋を冷凍室
に、電動ファン付きの通気孔を通して冷気が送られる部
屋を冷蔵室と言うように、一つの荷箱内に冷凍室と冷蔵
室の、複数の定温室を作っておくことができるので、様
々な荷物を同時に一台の車両で運ぶことができ、利便性
が向上する。さらに、ウイングを上方に開けると、荷台
の横から自由に荷物を出し入れすることができるので、
ウイング車が持つ特有のメリットをそのまま生かすこと
ができる。
【0026】加えて、請求項2に記載される定温輸送用
ウイング車のように、間仕切り壁を複数に分割してお
き、その分割された各間仕切り壁を前記支柱に個々に取
り付けできるようにした場合では、間仕切り壁の移動を
初めとして、支柱に対する着脱が簡単に行えるので、取
り扱いが楽になり、さらに利便性が向上する。
【0027】また、さらに請求項3に記載される定温輸
送用ウイング車のように、後壁の一部を形成している開
閉式の扉の内面側にポケットを設けておき、分割された
間仕切り壁をポケットに収納させ、その収納したままの
状態で扉を開閉できるようにした場合では、間仕切り壁
を使用しないときに、その間仕切り壁が邪魔になった
り、扉の開閉動作に支障を生じさせたりすることをなく
すことができ、さらに利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定温輸送用ウイング車をウイング
を広げた状態で示す斜視図である。
【図2】本発明に係る定温輸送用ウイング車をウイング
を閉じた状態で示す側面図である。
【図3】本発明に係る定温輸送用ウイング車における間
仕切り板の全体構造を示す正面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図5】図3のB−B線に沿う拡大断面図である。
【図6】図3に示した間仕切り板の要部分解斜視図であ
る。
【図7】本発明に係る定温輸送用ウイング車の扉内面の
構造を模式的に示す解斜視図である。
【符号の説明】
11…定温輸送用ウイング車、12…床、13…荷箱、
14…前壁、15…後壁、16…側煽り部、17…ウイ
ング、21…冷凍機(冷却・加温器)、22…間仕切り
板、23…冷凍室、24…冷蔵室、25…支柱、26…
間仕切り壁、27…水平連結板、29…支柱取付孔、3
0…通気孔、31…電動ファン、32…通気孔、51…
ポケット部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台の床の前後に立設されている壁と、
    前記前後の壁の間で前記床の左右両端に各々設けられて
    いる煽り部と、前記煽り部の上方の側板部と天井部の一
    部とが一体化されていて前記天井部の中心を支点として
    上方に向かって開けることが可能なウイングとを有し
    て、内部に密閉された箱状の荷室が形成される荷箱と、
    前記荷室内を定温にするための冷却・加温器を備えてな
    る定温輸送用ウイング車において、 前記荷室内を前記天井部から前記床に渡って閉じて、前
    記荷室内の空間を前後に仕切ることが可能な間仕切り壁
    と、 前記間仕切り壁が着脱自在に取り付けられる支柱と、 前記支柱を抜き差しして自由に着脱できる状態にして前
    記荷台の床に前後方向に点在して複数設けられている支
    柱取付孔と、 前記間仕切り壁で区切られた隣り合う前後の部屋との間
    を強制通気する前記間仕切り壁に設けられた電動ファン
    付きの通気孔、 とを備えたことを特徴とする定温輸送用ウイング車。
  2. 【請求項2】 前記間仕切り壁が複数に分割されてい
    て、その分割されている間仕切り壁を前記支柱に個々に
    取り付けて一体化できるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の定温輸送用ウイング車。
  3. 【請求項3】 前記後壁の一部を開閉式の扉で形成して
    いるとともに、前記扉の内面側に分割された前記間仕切
    り壁を収納しておくポケット部を設け、前記ポケットに
    前記間仕切り壁を収納した状態で前記扉を開閉できるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項2記載の定温輸送
    用ウイング車。
JP10318290A 1998-10-06 1998-10-06 定温輸送用ウイング車 Pending JP2000108677A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10318290A JP2000108677A (ja) 1998-10-06 1998-10-06 定温輸送用ウイング車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10318290A JP2000108677A (ja) 1998-10-06 1998-10-06 定温輸送用ウイング車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000108677A true JP2000108677A (ja) 2000-04-18

Family

ID=18097560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10318290A Pending JP2000108677A (ja) 1998-10-06 1998-10-06 定温輸送用ウイング車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000108677A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149846A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Torantekkusu:Kk 貨物自動車
JP2016222215A (ja) * 2015-06-04 2016-12-28 小野谷機工株式会社 タイヤサービスカーにおけるボックス内部の空調装置
CN110979142A (zh) * 2019-12-17 2020-04-10 浙江大丰实业股份有限公司 一种舞台用万向车台
WO2022210050A1 (ja) 2021-03-31 2022-10-06 ダイキン工業株式会社 温度調節装置及び貯蔵庫

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149846A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Torantekkusu:Kk 貨物自動車
JP4536707B2 (ja) * 2006-12-15 2010-09-01 株式会社トランテックス 貨物自動車
JP2016222215A (ja) * 2015-06-04 2016-12-28 小野谷機工株式会社 タイヤサービスカーにおけるボックス内部の空調装置
CN110979142A (zh) * 2019-12-17 2020-04-10 浙江大丰实业股份有限公司 一种舞台用万向车台
WO2022210050A1 (ja) 2021-03-31 2022-10-06 ダイキン工業株式会社 温度調節装置及び貯蔵庫

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61222835A (ja) 冷凍車などのボデ−
JP2007099186A (ja) 車両の荷室構造
JP2000108677A (ja) 定温輸送用ウイング車
JP4536707B2 (ja) 貨物自動車
JP5995900B2 (ja) 車両の箱型荷台の中仕切り用開閉ドア
JPH0510202Y2 (ja)
JP2007106172A (ja) 貨物用車両
JPH10329600A (ja) 荷室床部に冷凍室等の低温管理室を設けたバン型車両
JP3163246B2 (ja) 冷凍冷蔵貨物自動車の荷箱構造
JP2004142601A (ja) 貨物車両の荷室構造
JP2007127317A (ja) 車載用小型保冷庫の移動間仕切り構造
JPH09254704A (ja) 貨物自動車用荷箱の中仕切装置
JP6086877B2 (ja) 箱型荷台
JP3212953B2 (ja) 低温保存品輸配送車用液化ガス供給装置
JP2002206838A (ja) 荷室に車載用冷蔵庫を有するバン型車両
JP2022170333A (ja) 保冷容器
JPH0541333Y2 (ja)
JPH10281613A (ja) 冷蔵・冷凍品の保存装置
JP2002195744A (ja) 冷凍・冷蔵車
JPH0444444Y2 (ja)
JP3678146B2 (ja) 冷凍・冷蔵車
JP3529728B2 (ja) 定温車両の荷箱
JP2001280798A (ja) 冷凍庫の荷室構造
JPH1130473A (ja) 輸送用荷箱の移動式中仕切壁
JPH082314A (ja) 低温保存品輸配送車及び液化ガス供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060829