JP2000107968A - 円筒物体のセンタリング装置 - Google Patents

円筒物体のセンタリング装置

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JP2000107968A
JP2000107968A JP10284327A JP28432798A JP2000107968A JP 2000107968 A JP2000107968 A JP 2000107968A JP 10284327 A JP10284327 A JP 10284327A JP 28432798 A JP28432798 A JP 28432798A JP 2000107968 A JP2000107968 A JP 2000107968A
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JP
Japan
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pallet
cylindrical object
centering
cylindrical article
clamp
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JP10284327A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Hiratsuka
勝彦 平塚
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】円筒物体の端面直角度が悪くても、円筒物体を
パレットに搭載したままで高精度なセンタリングができ
る円筒物体のセンタリング装置を提供する。 【解決手段】円筒物体11を搭載したパレット12と、
このパレット12を1点支持する球状支持体14と、こ
の球状支持体14によりパレット12が支持された状態
で円筒物体11の周面をクランプして円筒物体11をセ
ンタリングするセンタリングクランプ13と、このセン
タリングクランプ13によりクランプされた円筒物体1
1をパレット12に対して押える上部押え15とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生産機械等にお
ける、パレット上の円筒物体のセンタリング装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、円筒物体の組立工程などでは、そ
の生産性の向上を目的として、治具パレット上に円筒物
体を搭載した状態で、搬送、加工、組立を行なう形態を
取ることが多くなってきている。また、組立作業の高速
化、高精度化が進むとともに、円筒物体の位置決め、セ
ンタリングに対する要求も、高い精度になってきてい
る。
【0003】以下に、従来の方法により、パレット上に
位置決めされた円筒物体のセンタリング装置について説
明する。
【0004】図3は、従来の方法で、パレット上に搭載
された円筒物体と、センタリングする装置の概要を示す
ものである。図3において、21は円筒物体である。2
2はパレットで、センタリングクランプされる円筒物体
21を搭載している。23はセンタリングクランプで、
円筒物体21を両側から押えこむ構造となっており、V
型形状の基準側クランプ23aと、フラット型形状の押
し切り側クランプ23bで構成されている。24はパレ
ット位置決め装置で、パレット22を下部より固定し、
位置決めするものである。25は上部クランプで、円筒
物体21およびパレット22の浮き上がりを防止するも
のである。
【0005】以上のように構成されたパレット上の円筒
物体のセンタリング装置について、以下にその動作につ
いて説明する。
【0006】まず、コンベア等で搬送されてきた円筒物
体21を搭載したパレット22は、パレット位置決め装
置24によって、パレット22が位置決めされる。次
に、センタリングクランプ23aおよび23bのクラン
プ力により円筒物体21を規制し直立させ、センタリン
グするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】円筒物体21そのもの
を高精度にセンタリングしたい場合には、図3に示すよ
うに、円筒物体21をセンタリングクランプ23により
直接クランプし、位置決めする方法が最も効果的であ
る。
【0008】しかし、図3に示すように円筒物体21の
端面精度、すなわち端面直角度が悪い場合、円筒物体2
1は、パレット22との間のクリアランス分の極めて小
さい範囲での自由度しか持たないため、センタリングク
ランプ23a、23bによる水平方向及び垂直方向の姿
勢を決める規制力をパレット22が阻害し、円筒物体2
1を正確にセンタリングする能力に限界があるという問
題を有している。
【0009】すなわち、図3の構成で、円筒物体21の
精度が悪い場合、円筒物体21を直立させてセンタリン
グするためには、円筒物体21がパレット22に対して
自由に移動・傾斜できる自由度を有していないければな
らない。
【0010】しかし、円筒物体21がパレット22に対
して自由度を持ち、移動できる状態であるということ
は、パレット22に円筒物体21を搭載した状態で搬送
・加工・組立を行なう場合の姿勢が不安定となり、パレ
ット搬送の本来の目的を阻害する要因となる。このた
め、円筒物体21とパレット22間の自由度(クリアラ
ンス)は自ずと制限され、図3に示す装置で高精度なセ
ンタリングを行なうには、自由度に限界があった。
【0011】この発明は、上記の従来の問題を解決する
もので、円筒物体の端面直角度が悪くても、円筒物体を
パレットに搭載したままで高精度なセンタリングができ
る円筒物体のセンタリング装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の円筒物体
のセンタリング装置は、円筒物体を搭載したパレット
と、このパレットを1点支持する球状支持体と、この球
状支持体によりパレットが支持された状態で円筒物体の
周面をクランプして円筒物体をセンタリングするセンタ
リングクランプと、このセンタリングクランプによりク
ランプされた円筒物体を前記パレットに対して押える上
部押えとを備えたものである。
【0013】請求項1記載の円筒物体のセンタリング装
置によれば、パレットの保持機構として、パレットを球
状支持体で1点支持することにより、パレットに5自由
度を与えることができ、円筒物体の端面直角度が悪く円
筒物体が垂直に立っていない場合にも、センタリングク
ランプの位置決め動作を阻害することなく円筒物体を直
立させることができ、パレットと円筒物体の端面精度に
関係なく直立性の高い高精度なセンタリングを有効に行
なうことができる。また円筒物体とパレットの相対関係
は従来通りであるため、高精度なセンタリングを要求し
ない加工・組立の場合は従来通りの運用が可能である。
【0014】請求項2記載の円筒物体のセンタリング装
置は、請求項1において、前記パレットが前記球状支持
体に支持された状態で前記パレットの回動範囲を規制す
るラフガイドを有するものである。
【0015】請求項2記載の円筒物体のセンタリング装
置によれば、請求項1と同様な効果のほか、ラフガイド
によりパレットがある角度以上に回動しないのでパレッ
トの円滑な搬送を確保でき、円筒物体およびパレットの
転倒防止となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて、図1および図2により説明する。図1におい
て、11は円筒物体で、パレット12上に搭載されてい
る。13はセンタリングクランプで、従来例と同様にV
型形状の基準側クランプ13aとフラット型の押し切り
側クランプ13bで構成されている。14は上下動作可
能な球状支持体たとえば球状ローラで、パレット12の
中心下部を支持する構造となっている。15は円筒物体
11の上部を押える上部押えたとえば上部クランプ、1
6はラフガイドである。
【0017】以上のように構成されたセンタリングクラ
ンプ装置について、以下にその動作を説明する。
【0018】搬送コンベア等により搬送されてきたパレ
ット12およびパレット12上に位置決めされた円筒物
体11は、下から上昇してきた球状ローラ14により円
筒物体11およびパレット12の真下を支持されてリフ
トアップされる。次に、センタリング基準クランプ13
aおよびセンタリング押し切りクランプ13bによりク
ランプされる。このとき、円筒物体11の端面精度が悪
く、パレット12に対して、円筒物体11が垂直に立っ
ていない場合には、センタリングクランプ13a、13
bによる規制力によって、円筒物体11を垂直に立てよ
うとする力が働き、円筒物体11とパレット12は球状
ローラ14で1点支持されている中心点を基準として、
5自由度、すなわち2方向の水平移動、3方向の回転
(傾斜)、内で自在に傾斜・移動することにより、クラ
ンプ13に追従する。次に、円筒物体11の上部クラン
プ15により、円筒物体11およびパレット12の浮き
上がりを防止する。
【0019】このとき、円筒物体11の上端面は、前述
のように傾斜しているため、上部クランプ15は傾斜で
きる機構を有している。これら一連の動作により、パレ
ット12に円筒物体11が搭載され、円筒物体11の端
面の垂直精度が悪い場合でも、円筒物体11とパレット
12の相対関係に影響されることなく円筒物体11を直
立させ、高精度にセンタリングを行うことができる。ラ
フガイド16は、必要以上にパレット12が傾くことを
防止し、パレット12の円滑な搬送を行なうために設置
しているが、ラフガイド16とパレット12のクリアラ
ンスについては、図2より下記の関係により決定するこ
とができる。
【0020】円筒物体11の直径φD、円筒物体11の
端面の傾きθ、パレット12の一辺の長さL、必要最小
限のクリアランスxとして、 x=(L×sinθ)/2 以上より、パレット12とラフガイド16のクリアラン
スを決定し、球状ローラ14のリフトアップ量を調整す
ることにより、パレット12とラフガイド16のクリア
ランスを必要最小限に決定し、円筒物体11およびパレ
ット12の円滑な搬送性を確保することができる。
【0021】以上、従来の位置決め装置24の上端部に
球状ローラ14を搭載した例について述べたが、従来の
位置決め装置24のいかなる部位に球状ローラ14また
は球状ローラ14と同様の機能をもつ装置を取付けても
上記と同じ効果が得られ、球状ローラ14の機能を全く
持たない形態が従来の位置決め装置24であるというこ
とができる。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載の円筒物体のセンタリング
装置によれば、パレットの保持機構として、パレットを
球状支持体で1点支持することにより、パレットに5自
由度を与えることができ、円筒物体の端面直角度が悪く
円筒物体が垂直に立っていない場合にも、センタリング
クランプの位置決め動作を阻害することなく円筒物体を
直立させることができ、パレットと円筒物体の端面精度
に関係なく直立性の高い高精度なセンタリングを有効に
行なうことができる。また円筒物体とパレットの相対関
係は従来通りであるため、高精度なセンタリングを要求
しない加工・組立の場合は従来通りの運用が可能であ
る。
【0023】請求項2記載の円筒物体のセンタリング装
置によれば、請求項1と同様な効果のほか、ラフガイド
によりパレットがある角度以上に回動しないのでパレッ
トの円滑な搬送を確保でき、円筒物体およびパレットの
転倒防止となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の円筒物体のセンタリ
ングを説明する説明図である。
【図2】パレットとラフガイドのクリアランスを説明す
る説明図である。
【図3】従来のセンタリング装置によるセンタリングの
問題点を説明するもので、(a)は平面図、(b)はそ
の正面図である。
【符号の説明】
11 円筒物体 12 パレット 13 センタリングクランプ 14 球状ローラ 15 上部クランプ 16 ラフガイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒物体を搭載したパレットと、このパ
    レットを1点支持する球状支持体と、この球状支持体に
    より前記パレットが支持された状態で前記円筒物体の周
    面をクランプして前記円筒物体をセンタリングするセン
    タリングクランプと、このセンタリングクランプにより
    クランプされた前記円筒物体を前記パレットに対して押
    える上部押えとを備えた円筒物体のセンタリング装置。
  2. 【請求項2】 パレットが球状支持体に支持された状態
    で前記パレットの回動範囲を規制するラフガイドを有す
    る請求項1記載の円筒物体のセンタリング装置。
JP10284327A 1998-10-06 1998-10-06 円筒物体のセンタリング装置 Pending JP2000107968A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10512995B2 (en) 2016-10-05 2019-12-24 Fanuc Corporation Work clamping device
CN114892245A (zh) * 2022-05-07 2022-08-12 苏州信元德环保机械有限公司 一种工位可旋转的电镀装置底座

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