JP2000103935A - Abs系樹脂組成物 - Google Patents

Abs系樹脂組成物

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JP2000103935A
JP2000103935A JP28865998A JP28865998A JP2000103935A JP 2000103935 A JP2000103935 A JP 2000103935A JP 28865998 A JP28865998 A JP 28865998A JP 28865998 A JP28865998 A JP 28865998A JP 2000103935 A JP2000103935 A JP 2000103935A
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Japan
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rubbery polymer
monomer
polymerization
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JP28865998A
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Inventor
Hiroshi Sakai
比呂志 酒井
Hideyuki Shigemitsu
英之 重光
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型成形物とする場合の成形性及びめっきの
密着性が優れたABS系樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 脂肪族共役ジエン系単量体30〜100
重量部と、シアン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単
量体70〜0重量部(合計100重量部)を重合して得
られ、重量平均分子量が100,000以上、ゲル含有
率が40重量%以上、膨潤度が15〜50であるゴム状
重合体5〜70重量部の存在下に、シアン化ビニル系単
量体10〜40重量%、芳香族ビニル系単量体60〜9
0重量%(合計100重量%)からなる単量体混合物9
5〜30重量部を重合してなるグラフト共重合体からな
り、該グラフト共重合体における上記ゴム状重合体の重
量平均分子粒径が0.15〜0.4μmであり、グラフ
ト率が15〜100重量%であるABS樹脂に重量平均
分子量100万〜500万のアクリロニトリル−スチレ
ン共重合体0.1〜5重量部(上記ABS樹脂100重
量部に対して)を配合してなるABS系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ABS系樹脂組成
物、更に詳しくは、成形時ジェッティングやフローマー
クの発生の少ない成形性及びめっき性に優れたABS系
樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ABS樹脂は、シアン化ビニル系単量体、芳香族ビニル
単量体からなる単量体混合物をゴム状重合体にグラフト
重合してなる樹脂であり、成形性が良好でめっき外観、
めっき膜の密着強度が優れている等の特性からプラスチ
ックのめっき用途に於いて大量に使用されている。
【0003】本発明者らは、さきに特定のABS樹脂に
有機ケイ素化合物を0.01〜0.5重量部配合するこ
とによってめっき膨れ性(冷熱サイクル時)を改良出来
る事を見いだした(特開平8−193162号公報参
照)が、最近、たとえば自動車のフロントグリルのよう
に細かい格子形状などデザインの複雑化から格子内部の
ウエルドに気泡膨れやフローマークが発生し易くなって
おり、大型成形性の問題を有している。また、成形時に
発生した外観不良は、めっき密着強度の低下からめっき
膨れ等の問題も発生している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この様な
現状に鑑み大型成形性が優れ、めっき特性が良好なAB
S樹脂組成物を提供することを目的として鋭意検討した
結果、特定のABS樹脂に高分子量アクリロニトリル−
スチレン共重合体(以下、AS樹脂と称す。)を組み合
わせることによってABS系樹脂組成物の大型成形性
と、めっき特性を大きく改良できることを見出し本発明
を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、脂肪族共役ジエン系単
量体30〜100重量部と、シアン化ビニル系単量体、
芳香族ビニル系単量体及び不飽和カルボン酸エステル系
単量体よりなる群から選ばれる少なくとも1種の共重合
可能な他の単量体70〜0重量部(合計100重量部)
を重合して得られ、トルエン可溶分の重量平均分子量が
100,000以上、ゲル含有率が40重量%以上、膨
潤度が15〜50であるゴム状重合体5〜70重量部の
存在下に、シアン化ビニル系単量体10〜40重量%、
芳香族ビニル系単量体60〜90重量%及びこれらと共
重合可能な他のビニル系単量体の少なくとも1種0〜2
0重量%(合計100重量%)からなる単量体混合物9
5〜30重量部を重合してなるグラフト共重合体からな
り、該グラフト共重合体における上記ゴム状重合体の重
量平均分子粒径が0.15〜0.4μmであり、グラフ
ト率が15〜100重量%であるABS樹脂に、重量平
均分子量100万〜500万のAS樹脂0.1〜5重量
部(上記ABS樹脂100重量部に対して)を配合して
なるABS系樹脂組成物にある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のゴム状重合体を製造するのに用いられる単量体
としては、脂肪族共役ジエン系単量体単独、またはこれ
とシアン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単量体及び
不飽和カルボン酸エステル系単量体よりなる群から選ば
れる少なくとも1種の共重合可能な他の単量体との混合
物が挙げられる。
【0007】脂肪族共役ジエン系単量体の例としては、
例えば1,3−ブタジエン、イソブレン、クロロプレン
等が挙げられ、物性面(耐衝撃性)から1,3−ブタジ
エンが好ましい。
【0008】脂肪族共役ジエン系単量体と共重合可能な
他の単量体の例としては、例えばアクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等のシアン化ビニル系単量体、スチレ
ン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン、p−メ
チルスチレン等の芳香族ビニル系単量体、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−ヘキシル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の不飽和カ
ルボン酸エステル系単量体等が挙げられる。
【0009】ゴム状重合体を得るのに使用される上記脂
肪族共役ジエン系単量体と、これと共重合可能な他の単
量体との使用割合は、脂肪族共役ジエン系単量体30〜
100重量部に対し、共重合可能な他の単量体70〜0
重量部(合計100重量部)の範囲である。脂肪族共役
ジエン系単量体の使用量が30重量部未満の場合には、
得られるABS系樹脂組成物の物性(耐衝撃性)やめっ
き特性が低下する。
【0010】このゴム状重合体は、チーグラー系の触媒
を用いて溶液重合し、これを乳化剤と水でホモジナイズ
して乳化分散したものや、乳化重合により得られるもの
を用いてもよく、その製造方法は限定されない。しか
し、ゴム状重合体の分散粒子径や分子量、ゲル含有率、
膨潤度の制御の容易さ、高性能なABS系樹脂組成物を
製造するための自由度の大きさから、乳化重合が最適で
ある。
【0011】本発明に用いるゴム状重合体は、トルエン
可溶分の重量平均分子量が100,000以上、好まし
くは130,000以上である事が必要である。ゴム共
重合体のトルエン可溶分の重量平均分子量が100,0
00未満では得られるABS系樹脂組成物の物性(耐衝
撃性)並びにめっき特性が低下するようになる。ゴム状
重合体のトルエン可溶分の重量平均分子量を調整する方
法としては、いかなる方法であってもよいが、重合開始
剤の種類及び量、重合温度、メルカプタン類等の連鎖移
動剤の種類及び量等を目的に応じて変更することにより
達成できる。
【0012】なお、トルエン可溶分の重量平均分子量と
は、乾燥したゴム状重合体0.5gをトルエン60ml
に30℃で48時間浸漬した後、100メッシュ金網で
不溶分を除去し、トルエン溶液を乾固させた試料をテト
ラヒドロフランに溶解し(試料濃度2.4mg/m
l)、GPC((株)島津製作所、LC−6A)のポリ
スチレン換算により求められる値をいう。
【0013】また、ゴム状重合体は、ゲル含有率が40
重量%以上、好ましくは60重量%以上であり、更に、
膨潤度が15〜50、好ましくは20〜40の範囲であ
ることが必要である。ゲル含有率が40重量%未満では
得られるABS系樹脂組成物の物性(耐衝撃性)及び外
観(光沢)が低下するようになる。更に、膨潤度が15
未満では得られる組成物の物性(耐衝撃性)が低下し、
また、50を超える場合には得られる組成物の曲げ弾性
率が低下し、また、めっき特性も低下する。
【0014】ここでゲル含有率及び膨潤度とは、乾燥し
たゴム状重合体0.5gをトルエン60mlに30℃で
48時間浸漬した後、100メッシュの金網で濾別し、
金網上の不溶分及びそれの乾燥後の重量を測定し、下記
の式(A)及び(B)で求めた値をいう。
【0015】
【数1】 ゲル含有率(%)=[M2 /M0 ]×100 (A)
【0016】
【数2】 膨潤度=[(M1 −M2 )/M2 ] (B) ただし、上記式(A)及び(B)中、M0 は乾燥ゴム状
重合体の重量、M1 は100メッシュの金網上に残った
不溶分の膨潤度量、M2 は不溶分の乾燥後の重量を表
す。
【0017】ゴム状重合体のゲル含有率及び膨潤度の調
整は、公知の方法が利用出来、例えば、ジビニルベンゼ
ン、メタクリル酸アリル、エチレングリコールジメタク
リレート、ジアリルアジペート等の架橋弾性単量体の使
用、重合温度の調節、開始剤濃度の調節、重合転化率の
調節、メルカプタン類等の連鎖移動剤の使用によって行
うことができる。
【0018】本発明のABS系樹脂組成物は、上記ゴム
状重合体に、単量体混合物を重合することにより得られ
るグラフト共重合体から構成されるが、本発明において
はグラフト共重合体におけるゴム状重合体の重量平均粒
子径が0.15〜0.4μm、好ましくは0.20〜
0.35μmの範囲にあることが重要である。グラフト
共重合体における重量平均粒子径が0.15μm未満で
は、得られるABS系樹脂組成物の物性(耐衝撃性)、
成形性(流動性)が劣るものとなり、一方、0.4μm
を超える場合には成形性は良好となるが、物性(耐衝撃
性)及び成形外観(表面光沢)が悪くなる。
【0019】なお、ゴム状重合体の分散粒子径の分布に
は制限はなく粒子径の異なるゴム状重合体を2種以上併
用してもよい。例えば、平均粒子径0.35〜0.50
μmのゴム(b−1−1)5〜30重量%(固形分とし
て)、平均粒子径0.2〜0.32μmのゴム(b−1
−2)70〜95重量%(固形分として)、及び平均粒
子径0.10μm以下のゴム(b−1−3)0〜15重
量%(固形分として)(但し、(b−1−1)〜(b−
1−3)成分の合計を100重量%とする。)からなる
多分散の粒子径分布のゴム状重合体であってもよい。
【0020】ゴム状重合体の重量平均粒子径の調整は、
公知の方法が使用出来、例えば、ゴム状重合体の重合中
のアグロメーションによる肥大化、粒子径0.1μm以
下の比較的小さなゴム状重合体を予め製造し、これを酸
や塩、撹拌等によるせん断応力によって肥大化する方
法、酸基を含有する共重合体ラテックスをゴム状重合体
ラテックスに添加する方法等が利用できる。
【0021】本発明のABS系樹脂組成物を構成するグ
ラフト共重合体は、公知のグラフト重合によって製造す
ることが可能である。グラフト重合の方法としては、乳
化重合、懸濁重合、溶液重合、塊状重合、あるいはこれ
ら2種以上の組み合わせが使用出来るが、ゴム状重合体
が乳化重合で容易に製造されることから、乳化重合が最
適である。例えば、乳化重合で得られた前記ゴム状重合
体に単量体混合物を添加し、公知の方法でグラフト重合
される。
【0022】グラフト重合に使用される単量体混合物
は、シアン化ビニル単量体10〜40重量%、芳香族ビ
ニル単量体60〜90重量%及びこれらと共重合可能な
他のビニル系単量体の少なくとも1種0〜20重量%か
らなる単量体混合物(合計100重量%)である。
【0023】グラフト重合に用いられるシアン化ビニル
系単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、シアン化ビニリデン等が使用できる。これらの中
アクリロニトリルが好適である。シアン化ビニル系単量
体の使用量は、グラフト重合される単量体混合物中、1
0〜40重量%、好ましくは15〜35重量%である。
10重量%未満では得られるABS系樹脂組成物の物性
(耐衝撃性)が低く、また40重量%を超える場合には
得られるABS系樹脂組成物の流動性が低下する。
【0024】グラフト重合に用いられる芳香族ビニル系
単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン等のビニルトルエン類、p−ク
ロルスチレン等のハロゲン化スチレン類、p−t−ブチ
ルスチレン、ジメチルスチレン、ビニルナフタレン類等
が使用できるが、スチレンまたはα−メチルスチレンが
好ましい。これら、芳香族ビニル系単量体は、1種で、
または2種以上を併用することができる。これら芳香族
ビニル系単量体の使用量は、グラフトされる単量体混合
物中、60〜90重量%、好ましくは65〜85重量%
の範囲である。60重量%未満では樹脂組成物の流動性
が低下し、また、90重量%を超えると樹脂組成物の耐
衝撃性が低下する。
【0025】グラフト重合に用いられる上記シアン化ビ
ニル系単量体、芳香族ビニル系単量体と共重合可能な他
のビニル系単量体としては、不飽和カルボン酸エステル
系単量体、不飽和ジカルボン酸無水物及び不飽和ジカル
ボン酸イミド化合物等が挙げられ、これらは1種で、ま
たは2種以上を併用して使用することができる。
【0026】グラフト重合に用いることのできる不飽和
カルボン酸エステル系単量体としては、例えば、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−ヘ
キシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等が
挙げられる。これらの不飽和カルボン酸エステル系単量
体は、1種で、または2種以上を併用することができ
る。
【0027】また、グラフト重合に用いることのできる
不飽和ジカルボン酸無水物としては、例えば無水マレイ
ン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等が挙げられ
る。好ましくは無水マレイン酸である。
【0028】更に、グラフト重合に用いることのできる
不飽和ジカルボン酸のイミド化合物としては、例えば、
マレイミド、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイ
ミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマ
レイミド等が挙げられる。好ましくはN−フェニルマレ
イミドである。
【0029】グラフト重合に用いることのできるこれら
の他の共重合可能な単量体の使用量は、グラフト重合に
用いられる単量体混合物中、20重量%迄の範囲であ
り、その使用量が20重量%を超えるとABS系樹脂組
成物の耐衝撃性が低下する。
【0030】なお、本発明においては、更に必要に応じ
てグリシジルメタクリレート、メタクリル酸、アクリル
酸、メタクリルアミド、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート等
の他の単量体を20重量%以下、好ましくは15重量%
以下の量を単量体混合物中に併用することも可能であ
る。
【0031】本発明において前記のゴム状重合体にグラ
フトさせる上記単量体混合物の割合は、ゴム状重合体5
〜70重量部に対して、単量体混合物95〜30重量
部、好ましくはゴム状重合体10〜70重量部に対して
単量体混合物90〜30重量部(合計100重量部)の
範囲である。ゴム状重合体の量が5重量部未満では得ら
れるABS系樹脂組成物の耐衝撃性が低下するようにな
り、また、70重量部を超える場合にはゴム状重合体へ
のグラフト率が低くなり、得られるABS系樹脂組成物
中へのゴム状重合体の量を多くしても耐衝撃性及び光沢
が低下するようになる。
【0032】ゴム状重合体に単量体混合物をグラフト重
合させる場合、単量体混合物は一度に加えても、また
は、分割添加や連続的に滴下してもよく、特にその添加
方法には制限はない。
【0033】グラフト重合に当り乳化重合を採用する場
合は、通常公知の乳化剤、触媒及び開始剤が使用され、
その種類や添加量、添加方法については特に限定されな
い。
【0034】この様にして得られたグラフト共重合体
は、通常のラテックスからポリマーの回収方法である酸
または塩による凝固、乾燥工程により粉末状の固体とし
て回収される。
【0035】本発明に係るグラフト共重合体におけるグ
ラフト率は15〜100重量%の範囲にあることが重要
であり、好ましくは、20〜80重量%である。グラフ
ト率が15重量%未満では得られるABS系樹脂組成物
の耐衝撃性及び外観、めっき性が悪くなり、一方、グラ
フト率が100重量%を超えると得られるABS系樹脂
組成物の流動性が低下する。
【0036】なお、本発明でいうグラフト率とは、乾燥
した粉末状のグラフト共重合体2.5gをアセトン60
mlに入れ、55℃で3時間加熱した後、不溶分を遠心
分離機で分離し、これを乾燥して不溶分の重量を測定
し、下記の式(C)で求めた値をいう。
【0037】
【数3】 グラフト率(重量%)=[(S2−S1)/S1]×100 (C) ただし、上記式(C)中、S1はグラフト共重合体中の
ゴム状重合体の重量、S2はアセトン不溶分の重量を表
す。
【0038】本発明のABS系樹脂組成物は、以上詳細
に説明した脂肪族共役ジエン系単量体を主体とするゴム
状重合体に、シアン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系
単量体及び共重合可能な他のビニル系単量体からなる混
合物をグラフト共重合してなるABS樹脂に、高分子量
のAS樹脂を配合してなることを特徴とする。
【0039】高分子量のAS樹脂はABS樹脂100重
量部に対し0.1〜5重量部の範囲で配合される必要が
ある。0.1重量部未満ではジェッティングやフローマ
ークの改良効果が乏しく、5重量部を超えると流動性が
低下する傾向にある。
【0040】また、ABS樹脂に上記の割合で配合する
AS樹脂は、高分子量であることが必要で、その数値は
重量平均分子量で100万〜500万の範囲にあること
が重要である、好ましくは200万〜400万の範囲の
ものである。該AS樹脂の重量平均分子量が100万未
満では得られるABS系樹脂組成物の成形性(ジェッテ
ィングやフローマーク等が発生)が悪くなり、一方50
0万を超えたものではABS系樹脂組成物の流動性が低
下する。
【0041】ここに、AS樹脂の重量平均分子量は、乾
燥重合体0.5gをトルエン60mlに30℃で48時
間浸漬した後、100メッシュ金網で不溶分を除去し、
トルエン溶液を乾固させた試料をテトラヒドロフランに
溶解し(試料濃度2.4mg/ml)、GPC((株)
島津製作所製、LC−6A)のポリスチレン換算により
求められる値をいう。
【0042】本発明において用いる高分子量のAS樹脂
は、アクリロニトリルとスチレンの共重合比は仕込み組
成として15:85〜40:60の範囲から選ばれ、好
ましくは20:80〜35:65である。重合は乳化重
合によって得ることが好ましい。乳化重合に際しては公
知の乳化剤、重合触媒及び重合開始剤が使用でき、その
種類や添加量、添加方法等重合条件について特に限定は
ない。乳化重合法によって得られた乳化重合体は、通
常、ラテックスからポリマー回収方法である酸または塩
により凝固し、乾燥して粉末状の固体として採取され
る。
【0043】本発明のABS系樹脂組成物は、もちろん
単独でも使用することができるが、目的に応じて他の熱
可塑性樹脂と配合して使用することも可能である。他の
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリスチレン、アクリ
ロニトリル−スチレン共重合体、スチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、アクリロニトリル−スチレン−マレイミ
ド系化合物三元共重合体、アクリロニトリル−αメチル
スチレン共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩
化ビニル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレ
ート等が挙げられる。
【0044】本発明のABS系樹脂組成物と上記の他の
熱可塑性樹脂との配合割合は、特に限定されないが、A
BS樹脂5〜100重量部(合計100重量部)に対
し、他の熱可塑性樹脂の配合が95〜0重量部(合計1
00重量部)の範囲であり、他の熱可塑性樹脂の配合割
合が95重量部を超えると本発明の樹脂組成物中のゴム
状重合体の含有量が少なくなり、得られる樹脂の耐衝撃
性が低下する。
【0045】また、本発明のABS系樹脂組成物には、
通常使用される各種安定剤、滑剤、金属石鹸、帯電防止
剤を添加することができ、これらの混合にはヘンシェル
ミキサーやバンバリーミキサー、押出機、加熱ロール等
の装置が用いられ、また、更に射出成形や押出成形等様
々な加工法によって成形された後、通常のABS樹脂め
っき工程設備を用いてめっき加工することができる。本
発明のABS系樹脂組成物は、めっき用として使用する
のが特に好ましい。また、本発明のABS系樹脂組成物
から得られる成形品は、電機(器)、自動車、雑貨等種
々の用途に用いられる。特に自動車の外装、内装品とし
て好ましく用いられる。
【0046】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明するが、本発明は以下の例に限定される
ものではない。なお、説明中「%」及び「部」数は明記
しない限りは重量基準である。また、例の説明中におけ
る各種物性の測定は、以下の方法により測定した。
【0047】(1)ゴム状重合体の重量平均粒子径 透過型電子顕微鏡を用いて、300〜400個の重合体
粒子のサイズをカウントし、重量平均粒子径を求めた。
【0048】(2)トルエン可溶分の重量平均分子量 前記段落番号0012に記載した方法で測定した。
【0049】(3)高分子量AS樹脂の重量平均分子量 前記段落番号0041に記載した方法で測定した。
【0050】(4)ゲル含有率、膨潤度 前記段落番号0014〜0016に記載した方法で測定
した。
【0051】(5)グラフト率 前記段落番号0036に記載した方法で測定した。
【0052】(6)アイゾッド衝撃強度 ASTM D−256に準拠して測定した。
【0053】(7)メルトフローレート JIS K−7210に従い、温度200℃、荷重5k
gの条件で測定し、10分間あたりの流出量をg数で表
示した。
【0054】(8)曲げ弾性率 ASTM D−790に準拠して測定した。
【0055】(9)表面光沢 ASTM D−523に準拠して測定した。
【0056】(10)密着強度 下記に示す工程でめっき用平板(50mm×90mm×
3mm(厚さ)、1箇所タブ付き)にめっき加工を行
い、荷重測定器上でめっき膜を垂直方向に引き剥がして
その強度を測定した。 「めっき工程」(1)脱脂(60℃×3分)→(2)水
洗→(3)エッチング(クロム酸;400g/1、硫
酸;200cc/1)→(4)水洗→(5)酸処理(常
温1分)→(6)水洗→(7)触媒化処理(25℃×3
分)→(8)水洗→(9)活性化処理(40℃×5分)
→(10)水洗→(11)化学Niめっき(40℃×5
分)→(12)水洗→(13)電気銅めっき(めっき膜
厚35μm、20℃×60分)→(14)水洗→(1
5)乾燥
【0057】(11)成形性(ジェッティング) 金型;平板50mm×90mm×3mm(厚さ)、ゲー
ト幅2.4mm、ゲート厚さ1.5mm 成形機;JSW75E11P 成形条件;シリンダー温度200℃、射出速度10%、
射出圧力ショートショット+10kg/cm2 、金型温
度60℃ 上記成形条件で成形しゲート近傍のジェッティング状態
を調べた。
【0058】実施例1 (1)ゴム状重合体ラテックス(A−1)の製造 10リットルのステンレス製オートクレーブに、脱イオ
ン水(以後、単に水と略記する。)2300部、ロジン
酸カリウム16.0部、オレイン酸カリウム16.0
部、水酸化ナトリウム1.0部、亡硝8.0部及びt−
ドデシルメルカプタン4.8部を仕込み、窒素置換した
後、1,3−ブタジエン2000部を仕込み、60℃に
昇温した。次いで、過硫酸カリウム4.8部を水100
部に溶解した水溶液を圧入して重合を開始した。重合
中、重合温度を65℃にコントロールして、12時間重
合させた後未反応のブタジエンを回収した。その後、内
温を80℃に昇温して1時間保持し、ゴム状ラテックス
(A−1)を得た。得られたゴム状ラテックスの重量平
均粒子径は0.08μm、固形分は41.0%、重合転
化率は81.2%であった。また、トルエン可溶分の重
量平均分子量は157,000、ゲル含有率は75%、
膨潤度は41であった。
【0059】(2)酸基含有共重合体ラテックス(B−
1)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水3000部、オレイ
ン酸カリウム30部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム15部及びナトリウムホルムアルデヒド・スルホキ
シレート(ロンガリット)4.5部を仕込み、60℃に
昇温し、その時点から、アクリル酸n−ブチル1275
部、メタクリル酸225部及びクメンハイドロパーオキ
サイド6.0部からなる混合物を120分かけて連続的
に滴下した後、更に、2時間熟成をおこない、重合転化
率が98%で、重量平均粒子径が0.08μmの酸基含
有共重合体ラテックス(B−1)を得た。
【0060】(3)ゴム状重合体ラテックス(A−2)
の製造 5リットルのガラス製反応器に、上記の(1)で得たゴ
ム状重合体ラテックス(A−1)2489部(ゴム状重
合体として1000部)を入れ、次いで、撹拌下に上記
の(2)で得た酸基含有共重合体ラテックス(B−1)
61部(固形分として20部)を添加した後、引き続き
30分間撹拌し、重量平均粒子径が0.28μm、固形
分が40.7%の肥大化されたゴム状重合体ラテックス
(A−2)を得た。
【0061】(4)グラフト共重合体(C−1)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水1500部、上記の
(3)で得たゴム状重合体ラテックス(A−2)250
0部(ゴム状重合体として1000部)、テキストロー
ズ6.0部、ピロリン酸ナトリウム1.0部及び硫酸第
一鉄七水塩0.1部を仕込み、窒素置換した後60℃に
昇温し、アクリロニトリル300部、スチレン700
部、t−ドデシルメルカプタン12.0部及びクメンハ
イドロパーオキシド3.0部からなる単量体混合物を2
00分かけて滴下した。その間、内温が65℃になるよ
うにコントロールした。
【0062】滴下終了後、クメンハイドロパーオキシド
1.2部を添加し、更に、70℃で1時間保持し、老化
防止剤(川口化学工業(株)製アンテージW−400、
商品名)10部を添加した後、冷却した。このグラフト
共重合体ラテックスを5%硫酸水溶液で凝固し、洗浄、
乾燥して乳白粉末のグラフト共重合体(C−1)193
0部を得た。重合転化率は97%、グラフト率は46%
であった。
【0063】(5)アクリロニトリル(AN)−スチレ
ン(ST)共重合体(D−1)の製造 アクリロニトリル 30部 スチレン 70部 アゾビスイソブチロニトリル 0.15部 tert−ドデシルメルカプタン 0.40部 リン酸カルシウム 0.50部 蒸留水 150部 上記組成物を100リットルオートクレーブに仕込み撹
拌した後、75℃昇温し3時間かけて重合させた。その
後、110℃まで昇温し30分間熟成させた。冷却後、
脱水、洗浄、乾燥して粉末の共重合体(D−1)を得
た。
【0064】前記グラフト共重合体(C−1)37部と
他の熱可塑性樹脂として上記(5)で得たアクリロニト
リル(AN)−スチレン(ST)共重合体(D−1)
(以下、AS共重合体と称す。)(AN/ST重量比=
30/70、メルトフローレート3.6g/10分)6
3部と、上記トルエン可溶分の重量平均分子量400万
のAS樹脂(日本GE製BLENDEX869、商品
名)1.0部とを200℃にて二軸押出機を用いて配合
し、ペレットとした後、射出成形機にて各種試験片を作
成して、物性、めっき特性、成形性を評価した。得られ
た結果を表1に示す。
【0065】実施例2 (1)ゴム状重合体ラテックス(A−3)の製造 10リットルのステンレス製オートクレーブに、水23
00部、オレイン酸カリウム40部、炭酸水素ナトリウ
ム8.0部及びロンガリット3.2部を仕込み、窒素置
換した後、1,3−ブタジエン1440部、スチレン1
60部、t−ドデシルメルカプタン2.4部及びジイソ
プロピルベンゼンハイドロパーオキシド3.2部を仕込
んだ。
【0066】次いで、エチレンジアミン四酢酸二ナトリ
ウム0.072部及び硫酸第一鉄七水塩0.025部を
水100部に溶解した水溶液を内温5℃で添加して、重
合を開始した。18時間重合させた後未反応のブタジエ
ンを除去し、ゴム状重合体ラテックス(A−3)を得
た。重量平均粒子径は0.07μm、固形分は39.2
%、重合転化率は94.6%であった。また、トルエン
可溶分の重量平均分子量は593,000、ゲル含有率
は82%、膨潤度は28であった。
【0067】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−4)
の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、使用するゴム状重合体ラテックス
(A−1)を上記の(1)で得たゴム状重合体ラテック
ス(A−3)に変更したほかは実施例1と同様にして、
重量平均粒子径が0.27μm、固形分が39.0%で
ある肥大化されたゴム状重合体ラテックス(A−4)を
得た。
【0068】(3)グラフト共重合体(C−2)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト重合体(C−1)の製
造に於いて、使用するゴム状重合体ラテックス(A−
2)を上記の(2)で得たゴム状重合体ラテックス(A
−4)に変更したほかは実施例1と同様にして、グラフ
ト共重合体(C−2)を得た。重合転化率は96%で、
グラフト率は48%であった。
【0069】次いで、このグラフト共重合体(C−2)
37部と、実施例1で用いたものと同じAS共重合体
(D−1)63部とAS樹脂1.0部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各種試験片を作成して物性を評価した。その結
果を表1に示す。
【0070】実施例3 (1)ゴム状重合体ラテックス(A−5)の製造 10リットルのステンレス製オートクレーブに、水39
00部、水酸化ナトリウム0.2部、オレイン酸ナトリ
ウム40部、テキストローズ4.0部、及び無水硫酸ナ
トリウム4.0部を仕込み窒素置換した後、1,3−ブ
タジエン2000部、t−ドデシルメルカプタン2.0
部及びジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド
4.0部からなる単量体混合物のうち、まず、その67
0部を仕込んだ後昇温し、内温35℃でピロリン酸ナト
リウム6.0部および硫酸第一鉄七水塩0.04部を水
100部に溶解した水溶液を圧入し、重合を開始した。
【0071】反応を開始して1時間経過後、残りの単量
体混合物1336部を6時間かけて滴下し、その間オー
トクレーブの内温を40℃にコントロールした。16時
間重合させた後、内圧が0.5kg/cm2 (ゲージ
圧)以下になったところで、未反応のブタジエンを除去
し、ゴム状重合ラテックス(A−5)を得た。重量平均
粒子径は0.10μm、固形分は33.5%、重合転化
率は98.6%であった。また、トルエン可溶分の重量
平均分子量は272,000、ゲル含有率は92%、膨
潤度は19であった。
【0072】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−6)
の製造 5リットルのガラス製反応器に、上記の(1)で得たゴ
ム状重合体ラテックス(A−5)3100部(ゴム状重
合体として1000部)及びドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム3.0部を仕込み、これに5%リン酸水溶
液800部を3分かけて滴下し、滴下終了後直ちに10
%水酸化ナトリウム水溶液200部を添加し、固形分が
26.4%、重量平均粒子径が0.26μmである肥大
化されたゴム状重合体ラテックス(A−6)を得た。
【0073】(3)グラフト共重合体(C−3)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト重合体(C−1)の製
造に於いて、使用するゴム状重合体ラテックス(A−
2)を上記の(2)で得たゴム状重合体ラテックス(A
−6)に変更したほかは実施例1と同様にして、グラフ
ト共重合体(C−3)を得た。重合転化率は95%で、
グラフト率は42%であった。
【0074】次いで、このグラフト共重合体(C−3)
37部と、実施例1で用いたものと同じAS共重合体
(D−1)63部とAS樹脂1.0部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各種試験片を作成して物性を評価した。その結
果を表1に示す。
【0075】実施例4 (1)酸基含有共重合体ラテックス(B−2)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水3000部、オレイ
ン酸カリウム25部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム38部及びロンガリット4.5部を仕込み、60℃
に昇温し、その時点から、アクリル酸n−ブチル132
8部、メタクリル酸173部及びクメンハイドロパーオ
キサイド8.0部からなる混合物を120分かけて連続
的に滴下した後、更に2時間熟成を行い、重合転化率が
99%で、重量平均粒子径が0.05μmである酸基含
有共重合体ラテックス(B−2)を得た。
【0076】(2)酸基含有共重合体ラテックス(B−
3)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水3000部、オレイ
ン酸カリウム35部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム38部及びロンガリット4.5部を仕込み、60℃
に昇温し、その時点から、アクリル酸n−ブチル126
0部、メタクリル酸240部及びクメンハイドロパーオ
キサイド8.0部からなる混合物を120分かけて連続
的に滴下した後、更に2時間熟成を行い、重合転化率が
98%で、重量平均粒子径が0.10μmである酸基含
有共重合体ラテックス(B−3)を得た。
【0077】(3)ゴム状重合体ラテックス(A−7)
の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、酸基含有共重合体ラテックス(B
−1)の使用量61部を上記の(1)で得た酸基含有共
重合体ラテックス(B−2)40.6部と上記の(2)
で得た酸基含有共重合体ラテックス(B−3)20.4
部に変更したほかは実施例1(3)と同様にして、固形
分が40%、重量平均粒子径が0.35μmと0.21
μmの2分散物からなる肥大化されたゴム状重合体ラテ
ックス(A−7)を得た。
【0078】(4)グラフト共重合体(C−4)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、使用するゴム状重合体ラテックス(A−
2)を上記の(3)で得たゴム状重合体ラテックス(A
−7)に変更したほかは実施例1(4)と同様にして、
グラフト共重合体(C−4)を得た。重合転化率は98
%で、グラフト率は48%であった。
【0079】次いで、このグラフト共重合体(C−4)
37部と、実施例1で用いたものと同じAS共重合体
(D−1)63部とAS樹脂1.0部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各種試験片を作成して物性を評価した。その結
果を表1に示す。
【0080】実施例5 実施例1で得たグラフト共重合体(C−1)37部と、
実施例1で用いたものと同じAS共重合体(D−1)6
3部とAS樹脂0.1部とを実施例1と同様に押出機を
用いて配合し、ペレットとした後、射出成形機にて各種
試験片を作成して物性を評価した。その結果を表1に示
す。
【0081】実施例6 実施例1で得たグラフト共重合体(C−1)37部と、
実施例1で用いたものと同じAS共重合体(D−1)6
3部とAS樹脂5.0部とを実施例1と同様に押出機を
用いて配合し、ペレットとした後、射出成形機にて各種
試験片を作成して物性を評価した。その結果を表1に示
す。
【0082】実施例7 実施例1で得たグラフト共重合体(C−1)37部と、
実施例1で用いたものと同じAS共重合体(D−1)6
3部、重量平均分子量100万のAS樹脂1.0部とを
実施例1と同様に押出機を用いて配合し、ペレットとし
た後、射出成形機にて各種試験片を作成して物性を評価
した。その結果を表1に示す。
【0083】実施例8 実施例1で得たグラフト共重合体(C−1)37部と、
実施例1で用いたものと同じAS共重合体(D−1)6
3部、重量平均分子量500万のAS樹脂1.0部とを
実施例1と同様に押出機を用いて配合し、ペレットとし
た後、射出成形機にて各種試験片を作成して物性を評価
した。その結果を表1に示す。
【0084】比較例1 (1)ゴム状重合体ラテックス(A−8)の製造 実施例1(1)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
1)の製造において、t−ドデシルメルカプタンの量を
4.8部から9.6部に変更したほかは実施例1の
(1)と同様にして重合を行い(但し、重合時間は14
時間)、ゴム状重合体ラテックス(A−8)を得た。重
量平均粒子径は0.08μm、固形分は40.7%、重
合転化率は80.3%であった。また、トルエン可溶分
の分子量は87,000、ゲル含有率は70%、膨潤度
は41であった。
【0085】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−9)
の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−
1)を上記(1)で得たゴム状重合ラテックス(A−
8)に変更したほかは実施例1(3)と同様にして固形
分が40.5%、重量平均粒子径が0.29μmである
肥大化されたゴム状重合体ラテックス(A−9)を得
た。
【0086】(3)グラフト共重合体(C−5)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記の(2)で得たゴム状重合体ラテックス(A−9)に
変更したほかは実施例1(4)と同様にして、グラフト
共重合体(C−5)を得た。重合転化率は96%で、グ
ラフト率は45%であった。次いで、このグラフト共重
合体(C−5)37部と、実施例1で用いたものと同じ
AS共重合体(D−1)63部とAS樹脂1.0部とを
実施例1と同様に押出機を用いて配合し、ペレットとし
た後、射出成形機にて各種試験片を作成して物性を評価
した。その結果を表1に示す。
【0087】比較例2 (1)ゴム状重合体ラテックス(A−10)の製造 実施例1(1)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
1)の製造において、重合終了時間を10時間にしたほ
かは実施例1(1)と同様にして重合を行い、ゴム状重
合体ラテックス(A−10)を得た。固形分は35.5
%、重合転化率は63.9%、重量平均粒子径は0.0
7μmであった。また、トルエン可溶分の重量平均分子
量は159,000、ゲル含有率は35%、膨潤度は6
4であった。
【0088】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−1
1)の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−
1)を上記(1)のゴム状重合体ラテックス(A−1
0)に変更したほかは実施例1(3)と同様にして固形
分が40.5%、重量平均粒子径が0.29μmである
肥大化されたゴム状重合体ラテックス(A−11)を得
た。
【0089】(3)グラフト共重合体(C−6)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記(2)のゴム状重合体ラテックス(A−11)に変更
したほかは実施例1(4)と同様にして、グラフト共重
合体(C−6)を得た。重合転化率は96%で、グラフ
ト率は45%であった。次いで、このグラフト共重合体
(C−6)37部と、実施例1で用いたものと同じAS
共重合体(D−1)63部とAS樹脂1.0部とを実施
例1と同様に押出機を用いて配合し、ペレットとした
後、射出成形機にて各種試験片を作成して物性を評価し
た。その結果を表1に示す。
【0090】比較例3 (1)ゴム状重合体ラテックス(A−12)の製造 実施例1(1)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
1)の製造において、1,3−ブタジエンの使用量を2
000部から1600部に変更し、重合終了時間を18
時間にしたほかは実施例1(1)と同様にして重合を行
い、ゴム状重合体ラテックス(A−12)を得た。固形
分は40.1%、重合転化率は98.3%、重量平均粒
子径は0.08μmであった。また、トルエン可溶分の
重量平均分子量は159,000、ゲル含有率は94
%、膨潤度は12であった。
【0091】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−1
3)の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−
1)を上記(1)のゴム状重合体ラテックス(A−1
2)に変更したほかは実施例1(3)と同様にして固形
分が39.9%、重量平均粒子径が0.29μmである
肥大化されたゴム状重合体ラテックス(A−13)を得
た。
【0092】(3)グラフト共重合体(C−7)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記(2)のゴム状重合体ラテックス(A−13)に変更
したほかは実施例1(4)と同様にして、グラフト共重
合体(C−7)を得た。重合転化率は97%で、グラフ
ト率は41%であった。次いで、このグラフト共重合体
(C−7)37部と、実施例1で用いたものと同じAS
共重合体(D−1)63部とAS樹脂1.0部とを実施
例1と同様に押出機を用いて配合し、ペレットとした
後、射出成形機にて各種試験片を作成して物性を評価し
た。その結果を表1に示す。
【0093】比較例4 (1)ゴム状重合体ラテックス(A−13)の製造 実施例1(1)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
1)の製造において、t−ドデシルメルカプタンの使用
量を無添加に変更したほかは実施例1(1)と同様にし
て重合を行い(重合時間12時間)、ゴム状重合体ラテ
ックス(A−13)を得た。固形分は41.0%、重合
転化率は81.3%、重量平均粒子径は0.07μmで
あった。また、トルエン可溶分の重量平均分子量は12
0,000、ゲル含有率は98%、膨潤度は10であっ
た。
【0094】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−1
4)の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−
1)を上記(1)のゴム状重合体ラテックス(A−1
3)に変更したほかは実施例1(3)と同様にして固形
分が40.8%、重量平均粒子径が0.25μmである
肥大化されたゴム状重合体ラテックス(A−14)を得
た。
【0095】(3)グラフト共重合体(C−8)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記(2)のゴム状重合体ラテックス(A−14)に変更
したほかは実施例1(4)と同様にして、グラフト共重
合体(C−8)を得た。重合転化率は96%で、グラフ
ト率は38%であった。次いで、このグラフト共重合体
(C−8)37部と、実施例1で用いたものと同じAS
共重合体(D−1)63部とAS樹脂1.0部とを実施
例1と同様に押出機を用いて配合し、ペレットとした
後、射出成形機にて各種試験片を作成して物性を評価し
た。その結果を表1に示す。
【0096】比較例5 (3)グラフト共重合体(C−9)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を前
記実施例1の(1)のゴム状重合体ラテックス(A−
1)に変更したほかは実施例1(4)と同様にして、グ
ラフト共重合体(C−9)を得た。重合転化率は98%
で、グラフト率は54%であった。次いで、このグラフ
ト共重合体(C−9)37部と、実施例1で用いたもの
と同じAS共重合体(D−1)63部とAS樹脂1.0
部とを実施例1と同様に押出機を用いて配合し、ペレッ
トとした後、射出成形機にて各種試験片を作成して物性
を評価した。その結果を表1に示す。
【0097】比較例6 (1)酸基含有共重合体ラテックス(B−4)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水3000部、オレイ
ン酸カリウム33部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム32部及びロンガリット4.5部を仕込み、60℃
に昇温し、その時点から、アクリル酸n−ブチル115
0部、メタクリル酸350部及びクメンハイドロパーオ
キサイド6.0部からなる混合物を120分かけて連続
的に滴下した後、更に2時間熟成を行い、重合転化率が
98%で、重量平均粒子径が0.15μmである酸基含
有共重合体ラテックス(B−4)を得た。
【0098】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−1
5)の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、酸基含有共重合体ラテックス(B
−1)を上記(1)の酸基含有共重合体ラテックス(B
−4)に変更したほかは実施例1(3)と同様に行い、
固形分が40.7%、重量平均粒子径が0.52μmで
ある肥大化されたゴム状重合体ラテックス(A−15)
を得た。
【0099】(3)グラフト共重合体(C−10)の製
造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、使用するゴム状重合体ラテックス(A−
2)を上記(2)のゴム状重合体ラテックス(A−1
5)に変更したほかは実施例1(4)と同様にして、グ
ラフト共重合体(C−10)を得た。重合転化率は98
%で、グラフト率は37%であった。次いで、このグラ
フト共重合体(C−10)37部と、実施例1で用いた
ものと同じAS共重合体(D−1)63部とAS樹脂
1.0部とを実施例1と同様に押出機を用いて配合し、
ペレットとした後、射出成形機にて各種試験片を作成し
て物性を評価した。その結果を表1に示す。
【0100】比較例7 実施例1のグラフト共重合体(C−1)37部と、実施
例1で用いたものと同じAS共重合体(D−1)63
部、重量平均分子量50万のAS樹脂1.0部とを実施
例1と同様に押出機を用いて配合し、ペレットとした
後、射出成形機にて各種試験片を作成して物性を評価し
た。その結果を表1に示す。
【0101】比較例8 実施例1のグラフト共重合体(C−1)37部と、実施
例1で用いたものと同じAS共重合体(D−1)63
部、重量平均分子量600万のAS樹脂1.0部とを実
施例1と同様に押出機を用いて配合し、ペレットとした
後、射出成形機にて各種試験片を作成して物性を評価し
た。その結果を表1に示す。
【0102】比較例9 実施例1のグラフト共重合体(C−1)37部と、実施
例1で用いたものと同じAS共重合体(D−1)63部
とAS樹脂0.05部とを実施例1と同様に押出機を用
いて配合し、ペレットとした後、射出成形機にて各種試
験片を作成して物性を評価した。その結果を表1に示
す。
【0103】比較例10 実施例1のグラフト共重合体(C−1)37部と、実施
例1で用いたものと同じAS共重合体(D−1)63部
とAS樹脂10.0部とを実施例1と同様に押出機を用
いて配合し、ペレットとした後、射出成形機にて各種試
験片を作成して物性を評価した。その結果を表1に示
す。
【0104】比較例11 実施例1のグラフト共重合体(C−1)37部と、実施
例1で用いたものと同じAS共重合体(D−1)63部
のみを実施例1と同様に押出機を用いて配合し、ペレッ
トとした後、射出成形機にて各種試験片を作成して物性
を評価した。その結果を表1に示す。
【0105】
【表1】
【0106】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、大型成形物の成
形性が優れ、成形物にジェッティングやフローマークの
発生が少なく、また、表面特性に優れるのでめっきの密
着性がよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BC062 BN141 BN151 BN161 GN00 GQ00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族共役ジエン系単量体30〜100
    重量部と、シアン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単
    量体及び不飽和カルボン酸エステル系単量体よりなる群
    から選ばれる少なくとも1種の共重合可能な他の単量体
    70〜0重量部(合計100重量部)を重合して得ら
    れ、トルエン可溶分の重量平均分子量が100,000
    以上、ゲル含有率が40重量%以上、膨潤度が15〜5
    0であるゴム状重合体5〜70重量部の存在下に、シア
    ン化ビニル系単量体10〜40重量%、芳香族ビニル系
    単量体60〜90重量%及びこれらと共重合可能な他の
    ビニル系単量体の少なくとも1種0〜20重量%(合計
    100重量%)からなる単量体混合物95〜30重量部
    を重合してなるグラフト共重合体からなり、該グラフト
    共重合体における上記ゴム状重合体の重量平均分子粒径
    が0.15〜0.4μmであり、グラフト率が15〜1
    00重量%であるABS樹脂に、重量平均分子量100
    万〜500万のアクリロニトリル−スチレン共重合体
    0.1〜5重量部(上記ABS樹脂100重量部に対し
    て)を配合してなるABS系樹脂組成物。
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