JP2000101194A - 半導体層の形成方法ならびに半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体層の形成方法ならびに半導体素子の製造方法

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JP2000101194A
JP2000101194A JP26778098A JP26778098A JP2000101194A JP 2000101194 A JP2000101194 A JP 2000101194A JP 26778098 A JP26778098 A JP 26778098A JP 26778098 A JP26778098 A JP 26778098A JP 2000101194 A JP2000101194 A JP 2000101194A
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gan
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Nobuhiko Hayashi
伸彦 林
Kiyoshi Ota
潔 太田
Takashi Kano
隆司 狩野
Mitsuharu Matsumoto
光晴 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウエハの広い領域において格子欠陥の
少ない高品質な半導体層を薄い層厚で形成する方法を提
供することである。 【解決手段】 サファイア基板1上に、アンドープのA
lGaNからなるバッファ層2およびアンドープのGa
N層3を順に形成し、さらにこの上に、SiO2膜4か
らなるストライプ状パターンを形成する。続いてSiO
2 膜4上およびGaN層3上にアンドープのGaN層6
を再成長させた後、GaN層6の表面を研磨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GaN(窒化ガリ
ウム)、AlN(窒化アルミニウム)もしくはInN
(窒化インジウム)またはこれらの混晶等のIII −V族
窒化物系半導体(以下、窒化物系半導体と呼ぶ)からな
る化合物半導体層の形成方法および半導体素子の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、青色または紫色の光を発する発光
ダイオード、半導体レーザ素子等の半導体発光素子とし
て、GaN系半導体発光素子の実用化が進んできてい
る。GaN系半導体発光素子の製造の際には、GaNか
らなる基板が存在しないため、サファイア(Al
2 3 )等の絶縁性基板上に各層をエピタキシャル成長
させている。
【0003】しかしながら、GaN系半導体発光素子で
は、GaNおよびサファイア基板の格子定数の違いか
ら、サファイア基板上に成長したGaN系半導体結晶に
は、通常、109 個/cm2 程度の格子欠陥が存在す
る。このような格子欠陥はサファイア基板の表面からG
aN系半導体層へ伝播する。この格子欠陥のために、サ
ファイア基板上のGaN系半導体層からなる半導体発光
素子では、素子特性および信頼性の劣化が生じる。
【0004】格子欠陥による素子特性および信頼性の劣
化の問題を解決する方法として、半導体層を横方向に成
長させるラテラル成長法が提案されている。図4は従来
のラテラル成長法を説明するための模式的工程断面図で
ある。
【0005】図4(a)に示すように、サファイア基板
11上にアンドープのAlGaNバッファ層12および
アンドープのGaN層13を順に連続的に成長させる。
GaN層13には上下方向に延びる格子欠陥15が存在
する。このGaN層13上に、ストライプ状のSiO2
膜14を形成する。
【0006】次に、図4(b)に示すように、ストライ
プ状のSiO2 膜14間に露出したGaN層13上にア
ンドープのGaN層16を再成長させる。この場合、G
aN層16は図中の矢印Yの方向へ再成長し、これに伴
い、格子欠陥15もY方向へ延びる。
【0007】GaN層16をさらに再成長させると、G
aN層16が図中の矢印Xの方向にも成長し、SiO2
膜14上にもGaN層16が形成される。このようにし
て、図4(c)に示すように、SiO2 膜14上および
SiO2 膜14間のGaN13上に、GaN層16が形
成される。
【0008】このようなラテラル成長法を用いると、S
iO2 膜14上に、格子欠陥の存在しない高品質なGa
N結晶を形成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、GaN
層16の再成長において、矢印Yの方向へは成長しやす
いが、矢印Xの方向へは成長しにくい。したがって、X
の方向とYの方向とではGaN層16の成長速度に差が
生じる。このため、GaN層16の表面を図4(d)に
示すように平坦化するためには、基板温度を調節するこ
とにより、所定の方向における成長速度を調整するとと
もに、GaN層16の厚みD2 を15μm以上と厚くす
る必要があった。それゆえ、GaN層16の形成には時
間が長くかかっていた。
【0010】また、サファイア基板11とGaN層16
とでは熱膨張係数が異なるため、半導体ウエハを成長時
の基板温度よりも低温にした場合、半導体ウエハに反り
が生じる。特に、厚みの大きなGaN層16を含む半導
体ウエハにおいては、大きな反りが生じる。このため、
半導体ウエハに結晶成長後のプロセスを行いにくい。
【0011】一方、上記のように基板温度を調節しなが
ら厚いGaN層16を形成した場合であっても、表面が
平坦なGaN層16が得られるのは半導体ウエハの一部
領域に限られる。このため、残りの領域の半導体ウエハ
は半導体発光素子の製造に利用できない。
【0012】本発明の目的は、半導体ウエハの広い領域
において格子欠陥の少ない高品質な半導体層を薄い層厚
で形成する方法を提供することである。
【0013】本発明の他の目的は、格子欠陥の少ない高
品質な半導体素子を効率良く製造する製造方法を提供す
ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る半導体層の形成方法は、基板の上に六方晶系
の第1の半導体層を形成する工程と、第1の半導体層上
に所定間隔で複数のストライプ状絶縁膜を形成する工程
と、第1の半導体層上および複数のストライプ状絶縁膜
上にラテラル成長法を用いて六方晶系の第2の半導体層
を形成する工程と、第2の半導体層の表面を研磨する工
程とを備えたものである。
【0015】本発明に係る半導体層の形成方法において
は、第1の半導体層上に、複数のストライプ状絶縁膜を
介して、ラテラル成長法により第2の半導体層を形成す
る。このため、絶縁膜上の第2の半導体層に、第1の半
導体層から格子欠陥が伝播しない。したがって、格子欠
陥がほとんど存在しない高品質な第2の半導体層が得ら
れる。
【0016】また、第2の半導体層の表面を研磨するた
め、短時間で、半導体ウエハの表面を広い範囲にわたり
均一に平坦化することができる。
【0017】また、第1の半導体層が、ガリウム、アル
ミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む窒化
物系半導体からなり、第2の半導体層が、ガリウム、ア
ルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む窒
化物系半導体からなってもよい。
【0018】これにより、絶縁膜上の第2の半導体層
は、格子欠陥がほとんど存在しない高品質な窒化物系半
導体層となる。このような高品質な第2の窒化物系半導
体層を利用して窒化物系半導体素子を作製した場合、高
性能かつ信頼性の高い窒化物系半導体素子が得られる。
【0019】さらに、研磨により第2の半導体層の厚み
を10μm以下にすることが好ましい。
【0020】これにより、平坦な表面を有する第2の半
導体層を薄い層厚で形成することが可能となる。また、
第2の半導体層の厚みを薄くすることにより、サファイ
ア基板および第2の半導体層において熱膨張係数の違い
により生じる半導体ウエハの反りを抑えることが可能と
なる。
【0021】複数のストライプ状絶縁膜を基板の<10
-10>方向または<11-20>方向に沿って形成するこ
とが好ましい。
【0022】この場合、第2の半導体層は所定の面方位
の結晶面を露出させながら成長し易い。
【0023】第2の発明に係る半導体素子の製造方法
は、基板上に六方晶系の第1の半導体層を形成する工程
と、第1の半導体層上に所定間隔で複数のストライプ状
絶縁膜を形成する工程と、第1の半導体層上および複数
のストライプ状絶縁膜上にラテラル成長法を用いて六方
晶系の第2の半導体層を形成する工程と、第2の半導体
層の表面を研磨する工程と、研磨された第2の半導体層
上に六方晶系の第3の半導体層を形成する工程とを備え
たものである。
【0024】本発明に係る半導体素子の製造方法におい
ては、第1の半導体層上に、複数のストライプ状絶縁膜
を介してラテラル成長法を用いて第2の半導体層を形成
し、さらにその上に、第3の半導体層を形成する。
【0025】絶縁膜が存在する領域上の第2の半導体層
および第3の半導体層には格子欠陥がほとんど存在しな
い。したがって、絶縁膜上部の素子領域が高品質とな
る。
【0026】また、第2の半導体層の表面を研磨するこ
とにより、薄い層厚で、半導体ウエハの表面を広い範囲
にわたり均一に平坦化することが可能となる。その結
果、半導体ウエハの反りを減らすことができるととも
に、半導体ウエハの広い領域に多数の半導体素子を製造
可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例におけるG
aN系半導体層の形成方法を示す模式的工程断面図であ
る。
【0028】まず、図1(a)に示すように、サファイ
ア基板1のc面上に、アンドープのAl0.5 Ga0.5
からなる厚さ200Åのバッファ層2および厚さ5μm
のアンドープのGaN層3を順に成長させる。バッファ
層2は基板温度600℃で成長させ、GaN層3は基板
温度1000〜1100℃で成長させる。このようにし
て形成したGaN層3には、上下方向に伸びる格子欠陥
5が存在する。
【0029】次に、EB法(電子ビーム蒸着法)または
CVD法(化学気相成長法)によりGaN層3上にSi
2 膜4を形成し、フォトリソグラフィおよびフッ酸系
エッチング液によるエッチングを行い、SiO2 膜4か
らなるストライプ状パターンを構成する。
【0030】ストライプ状のSiO2 膜4の幅W1 は1
〜7μmの範囲とし、ピッチW2 は2〜10μmの範囲
とすることが好ましい。また、SiO2 膜4の厚みは
0.1〜3μmとすることが好ましい。なお、ストライ
プ状のSiO2 膜4のピッチW 2 が2μm程度と狭い場
合、SiO2 膜4が厚いと、SiO2 膜4をパターンニ
ングするのが困難になる。このため、SiO2 膜4のピ
ッチW2 が狭い場合は、SiO2 膜4の厚みを1μm以
下にするのが好ましい。
【0031】続いて、図1(b)に示すように、ストラ
イプ状のSiO2 膜4間に露出したGaN層3上に、ア
ンドープのGaN層6を基板温度1000〜1100℃
で再成長させる。これにより、GaN層6は{1-10
1}面7を露出させながら成長する。なお、SiO2
4上においては、GaN層6は再成長することができな
い。
【0032】一方、GaN層3に存在する格子欠陥5
は、GaN層6の再成長にともない矢印Yの方向へ延び
るため、GaN層6には格子欠陥5が存在する。
【0033】さらにGaN層6を成長させると、図1
(c)に示すように、露出したGaN層3上において、
GaN層6が矢印Yの方向に成長するとともに、矢印X
の方向にも成長する。これにより、SiO2 膜4上にも
GaN層6が形成される。なお、GaN層6の矢印Xの
方向の成長においては格子欠陥5が伝播しないため、S
iO2 膜4上のGaN層6には格子欠陥5が存在しな
い。このようにして矢印Xの方向および矢印Yの方向に
GaN層6を再成長させ、SiO2 膜4がGaN層6に
より埋め込まれた後、GaN層6の再成長を停止させ
る。
【0034】GaN層6の再成長においては、矢印Yの
方向の成長が矢印Xの方向の成長に比べて成長速度が速
い。そのため、再成長を停止した際のGaN層6の表面
は凹凸状となる。このような凹凸状のGaN層6の表面
を平坦化するため、GaN層6の表面を研磨する。
【0035】研磨には、例えば、粒径1〜2μmの研磨
液を用いて表面研磨を行う方法や、ポリッシングクロス
を用いて、粒径0.25μmの研磨液により表面研磨を
行う方法等がある。
【0036】なお、研磨には最低でも5μm以上のGa
N層6の厚みD1 が必要であり、厚みが厚いほど研磨が
容易である。このため、GaN層6の厚みD1 は5μm
以上15μm以下とする。
【0037】また、研磨によりGaN層6の表面は損傷
を受けるため、GaN層6の表面に細かいクラックが生
じる。このようなクラックを除去するため、研磨後に、
GaN層6の表面をエッチングすることが好ましい。エ
ッチングの方法としては、例えば、熱リン酸を用いたウ
ェットエッチングや、RIE法(反応性イオンエッチン
グ法)等のドライエッチングがあげられる。
【0038】ストライプ状のSiO2 膜4は、サファイ
ア基板1の<10-10>方向または<11-20>方向に
形成するのが好ましく、特に、<10-10>方向にSi
2膜4を形成することが好ましい。GaN層6はこの
方向に成長しやすいため、SiO2 膜4をこの方向に形
成すると、SiO2 膜4上におけるGaN層6の再成長
が促進される。
【0039】以上のように、本実施例におけるGaN系
半導体層の形成方法によれば、格子欠陥5の少ない高品
質なGaN層6を形成することが可能であるとともに、
GaN層6の厚みD1 を薄くすることが可能となる。こ
れにより、GaN層6の形成にかかる時間の短縮化が図
られ、かつ、半導体ウエハに生じる反りを抑えることが
可能となる。さらに、半導体ウエハの表面を、広範囲に
わたり平坦化することが可能となる。
【0040】上記の実施例においては、サファイア基板
11を絶縁性基板として用いたが、これ以外に、SiC
基板やスピネル基板等を用いてもよい。また、通常の窒
化物系半導体の絶縁性基板としては、300〜400μ
mの厚みを有するものを用いるが、上記の実施例のよう
にGaN層6の表面を研磨する場合には、1000μm
以上の厚みを有する絶縁性基板を用いることが好まし
い。再成長させたGaN層6の厚みが厚くなる程、半導
体ウエハに反りが生じて表面が凸状になり、半導体ウエ
ハの表面研磨が困難になる。これに対し、絶縁性基板の
厚みが1000μm以上と厚い場合、半導体ウエハの反
りを抑えることができるため、半導体ウエハの表面研磨
が容易となる。
【0041】また、上記の実施例においては、絶縁膜と
してSiO2 膜4を用いたが、これ以外に、SiN膜や
Al2 3 膜等を用いてもよい。なお、SiO2 膜4以
外の絶縁膜を用いる場合においても、絶縁膜ストライプ
の幅、ピッチおよび厚みはSiO2 膜4と同様とする。
【0042】さらに、上記の実施例においては、GaN
系の半導体層の形成方法について説明したが、本発明に
係る半導体層の形成方法は、GaN系以外のSiC等の
六方晶系の半導体層にも適用可能である。
【0043】また、上記の実施例におけるGaN系半導
体層の形成方法は、GaN系半導体からなる半導体レー
ザ素子、発光ダイオード等の発光デバイスや電子デバイ
スに適用可能である。
【0044】図2は、図1に示すGaN系半導体層の形
成方法を用いて作製した半導体レーザ素子の一例を示す
模式的断面図である。
【0045】図2において、図1の方法により再成長さ
せて形成したGaN層26上に、n−GaN層27、n
−In0.1 Ga0.9 Nからなるn−クラック防止層2
8、n−Al0.15Ga0.85Nからなるn−第1クラッド
層29、多重量子井戸発光層(以下、MQW発光層とよ
ぶ)30およびp−Al0.15Ga0.85Nからなるp−第
2クラッド層31が順に形成されている。
【0046】MQW発光層30は、図3のエネルギーバ
ンド図に示すように、厚さ60Åの6つのIn0.03Ga
0.97N量子障壁層30aと厚さ30Åの5つのIn0.18
Ga 0.82N量子井戸層30bとが交互に積層されてなる
多重量子井戸構造を含む。その多重量子井戸構造の両面
は厚さ0.1μmのGaN光ガイド層30cで挟まれて
いる。
【0047】さらに、p−第2クラッド層31上のスト
ライプ状の領域を除いて、n−Al 0.20Ga0.80Nから
なるn−電流ブロック層32が形成されている。p−第
2クラッド層31上およびn−電流ブロック層32上
に、p−Al0.15Ga0.15Nからなるp−第3クラッド
層33およびp−GaNからなるp−コンタクト層34
が順に形成されており、p−コンタクト層34からn−
GaN層27までの一部領域がエッチングにより除去さ
れている。p−コンタクト層34上にp電極35が形成
され、n−GaN層27の露出した表面にn電極36が
形成されている。
【0048】次に、図2に示す半導体レーザ素子の製造
方法について説明する。まず、図1に示す方法に従い、
サファイア基板21のc面上に、アンドープのAl0.5
Ga0.5 Nからなるバッファ層22、アンドープのGa
N層23を順に成長させる。このようにして形成したG
aN層23には、上下方向に伸びる格子欠陥が存在す
る。さらに、GaN層23上に、SiO2 膜24からな
るストライプ状パターンを構成する。このようにして形
成したストライプ状のSiO2 膜24上および露出した
GaN層23上において、GaN層26を再成長させ
る。再成長させたGaN層26は、GaN層23上の領
域では格子欠陥が存在するが、SiO2 膜24上の領域
では格子欠陥が存在しない。
【0049】なお、ストライプ状のSiO2 膜24の幅
1 とMQW発光層30における導波路の幅W3 に関し
て、例えば、導波路の幅W3 を5μmとする場合に、S
iO 2 膜24の幅W1 を5μm以上とし、かつ導波路を
SiO2 膜24上に形成することが好ましい。これによ
り、格子欠陥の存在しない高品質なGaN系半導体から
なる発光部を形成することが可能となる。
【0050】続いて、GaN層26上に、n−GaN層
27、n−クラック防止層28、n−第1クラッド層2
9、MQW発光層30、p−第2クラッド層31および
n−電流ブロック層32を順に連続的に成長させる。
【0051】次に、n−電流ブロック層32上のストラ
イプ状の領域を除いて、n−電流ブロック層32上にN
iマスクを形成し、これを用いて、RIE法等によりn
−電流ブロック層32のストライプ状領域をエッチング
する。
【0052】続いて、上記のNiマスクを除去した後、
n−電流ブロック層32上およびp−第2クラッド層3
1のストライプ状の領域上に、p−第3クラッド層33
およびp−コンタクト層34を成長させる。
【0053】さらに、p−コンタクト層34の所定領域
にNiマスクを形成した後、これを用いて、p−コンタ
クト層34からn−GaN層27までの一部領域をRI
E法等によりエッチングして除去し、n−GaN層27
を露出させる。
【0054】上記のエッチングの後、Niマスクを除去
し、pーGaNコンタクト層34上にp電極35を形成
し、n−GaN層27を露出した表面にn電極36を形
成する。最後に、サファイア基板21を{1-100}面
でへき開することにより、共振器端面を形成する。
【0055】以上のようにして作製した半導体レーザ素
子においては、SiO2 膜24上に形成した領域のGa
N系半導体層に格子欠陥が存在しないため、高性能かつ
信頼性の高い半導体レーザ素子が得られる。また、薄い
層厚で、半導体ウエハの広範囲にわたり平坦なGaN層
26を形成することが可能であるため、半導体ウエハの
反りが減り、半導体ウエハの広い領域に多数の半導体素
子の製造が可能となる。
【0056】なお、上記の実施例においては、GaN系
半導体レーザ素子について説明したが、本発明に係る半
導体素子の製造方法は、GaN系以外のSiC等の六方
晶系の半導体層からなる半導体素子にも適用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるGaN系半導体層の形
成方法を示す模式的工程断面図である。
【図2】図1に示す半導体層の形成方法により作製した
半導体レーザ素子の模式的断面図である。
【図3】図2の半導体レーザ素子におけるMQW発光層
のエネルギーバンド構造図である。
【図4】従来のラテラル成長法を用いたGaN系半導体
層の形成方法を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1,11,21 サファイア基板 2,12,22 バッファ層 3,13,23 GaN層 4,14,24 SiO2 膜 5,15 格子欠陥 6,16,26 再成長GaN層 27 n−GaN層 28 n−クラック防止層 29 n−第1クラッド層 30 MQW発光層 31 p−第2クラッド層 32 n−電流ブロック層 33 p−第3クラッド層 34 p−GaNコンタクト層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 狩野 隆司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松本 光晴 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5F041 AA40 CA04 CA05 CA14 CA33 CA34 CA40 CA46 5F073 AA09 AA45 AA74 CA07 CB04 CB05 EA28 EA29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に六方晶系の第1の半導体層を形
    成する工程と、 前記第1の半導体層上に所定間隔で複数のストライプ状
    絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の半導体層上および前記複数のストライプ状絶
    縁膜上にラテラル成長法を用いて六方晶系の第2の半導
    体層を形成する工程と、 前記第2の半導体層の表面を研磨する工程とを備えたこ
    とを特徴とする半導体層の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の半導体層が、ガリウム、アル
    ミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む窒化
    物系半導体からなり、前記第2の半導体層が、ガリウ
    ム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを
    含む窒化物半導体からなることを特徴とする請求項1記
    載の半導体層の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記研磨により前記第2の半導体層の厚
    みを10μm以下にすることを特徴とする請求項1また
    は2記載の半導体層の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記複数のストライプ状絶縁膜を前記基
    板の<10-10>方向または<11-20>方向に沿って
    形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の半導体層の形成方法。
  5. 【請求項5】 基板上に六方晶系の第1の半導体層を形
    成する工程と、 前記第1の半導体層上に所定間隔で複数のストライプ状
    絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の半導体層上および前記複数のストライプ状絶
    縁膜上にラテラル成長法を用いて六方晶系の第2の半導
    体層を形成する工程と、 前記第2の半導体層の表面を研磨する工程と、 前記研磨した前記第2の半導体層上に六方晶系の第3の
    半導体層を形成する工程とを備えたことを特徴とする半
    導体素子の製造方法。
JP26778098A 1998-09-22 1998-09-22 半導体層の形成方法ならびに半導体素子の製造方法 Pending JP2000101194A (ja)

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