JP2000098244A - 蛍光顕微鏡 - Google Patents

蛍光顕微鏡

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JP2000098244A
JP2000098244A JP10269560A JP26956098A JP2000098244A JP 2000098244 A JP2000098244 A JP 2000098244A JP 10269560 A JP10269560 A JP 10269560A JP 26956098 A JP26956098 A JP 26956098A JP 2000098244 A JP2000098244 A JP 2000098244A
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filter
excitation
wavelength
fluorescent
fluorescence
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Takashi Nagano
隆 長野
Atsuhiro Tsuchiya
敦宏 土屋
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で装置自体及び操作に要する空間を充分小
さなものとしながら、簡単な操作で迅速に異なる多種類
の蛍光色素を定量的で正確に分離識別する。 【解決手段】光源からの光を選択的に透過する励起フィ
ルタ4 、この励起フィルタ4 を透過した励起光を標本11
へ導くと共にこの標本11からの蛍光を透過するダイクロ
ックミラー5 、及び上記標本11からの蛍光を選択的に透
過する吸収フィルタ6 を備え、複数の蛍光色素で染色さ
れた標本を観察するための蛍光顕微鏡において、励起フ
ィルタ4 の透過波長帯域を変更する波長シフトフィルタ
3 と、このフィルタ3 の選択波長をその角度により検出
する角度検出部19と、標本11の像を撮像する撮像装置15
と、選択波長と撮像した波長変更による像の変化を比較
し、記憶装置20に予め記憶された各種データを参照して
標本11が染色されている蛍光色素の種類及び位置を識別
する演算制御部17とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に医学、生物学
で利用される、多くの異なる種類の蛍光色素で染色され
た1つの標本の蛍光色素を分離して、それぞれの蛍光色
素の像を別々にモノクロの撮像素子で撮像し、その後で
重ね合わせて同時に観察するための蛍光顕微鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に落射蛍光顕微鏡は、医学及び生物
学を始め、その他の分野において生物組織や細胞上で蛍
光標識を施した蛋白や遺伝子等を検出する目的で広く利
用されている。
【0003】特に、近年では各種の蛍光色素の開発によ
り、様々な物質を異なる蛍光色素で標識し識別する多重
染色によって特定物質同士の位置相互関係を調べたり、
細胞内における特定物質の局在を調べたりするために使
用されている。
【0004】ところで、従来かかる落射蛍光顕微鏡を用
いて多重染色標本を観察する場合、それぞれ単一の蛍光
色素を観察するための励起フィルタ、ダイクロックミラ
ー、吸収フィルタを1組とする蛍光フィルタセットをそ
れぞれの特定の蛍光色素毎に予め用意しておき、蛍光フ
ィルタセットを切換えながら蛍光色素に最適な組合せに
して1つずつ特定の蛍光色素を観察していた。そして、
それぞれの蛍光色素の位置関係を調べる場合には、それ
ぞれの蛍光像について写真やビデオメモリに多重記録し
て表示していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような落射蛍光顕微鏡においては、多種類の蛍光フィル
タセットを用意しなくてはならず、高価になるばかりで
なく、蛍光フィルタの切換操作に時間がかかり、また装
置及び操作のために大きな空間を必要とするため、好ま
しくない。
【0006】一方、特開平2−28542に記載の如
く、Ca2 + イオンなどのイオン濃度変化に反応して励
起スペクトル(励起され易い波長)が変化する蛍光色素
を利用して、細胞内のイオン濃度分布や経時的変化を画
像として観察する方法がある。この方法では、ある特定
の異なる2つのイオン濃度のそれぞれの状態の時に蛍光
色素が最も励起され易い波長を選択する励起フィルタを
2種類用意し、この励起フィルタを切換えて、それぞれ
の励起状態での蛍光強度の比を計算することで、イオン
濃度分布を表示している。
【0007】この方法によれば、蛍光フィルタセットを
切換えることなく、励起フィルタのみを切換えることで
蛍光色素の特性の変化を捕らえることができるので、少
ないフィルタ枚数で実現でき、安価で占有する空間も小
さくすることができる。
【0008】しかしながらこの方法は、あくまでも1種
類の蛍光色素の特性の変化を識別する方法であって、異
なる種類の蛍光色素を識別する方法ではない。また、蛍
光色素の種類の識別に適用しようとした場合でも、やは
り識別しようとする蛍光色素の種類と同じ枚数の励起フ
ィルタを用意して切換える操作を行なわなければなら
ず、結果として全体にフィルタ枚数が多く、高価になっ
てしまうという不具合や、切換え操作に時間がかかり、
大きな空間を必要とするいった不具合を解決することは
できない。
【0009】さらに従来技術として公知である、フィル
タを切換えることなくフィルタの透過波長帯域を変更す
る手段が特開平5−150164号公報及び特開平5−
188299号公報に記載されている。これらはいずれ
も、複数の蛍光色素を同時に観察するための複数の透過
波長帯域をもった蛍光フィルタセットに組合わせて、さ
らに別の干渉膜を利用した励起フィルタまたは吸収フィ
ルタを用意し、この励起フィルタまたは吸収フィルタを
光軸に対して垂直な回転軸を中心に回転させ、干渉光路
長を変化させることで透過波長帯域を変更している。
【0010】しかしながら、これらの方法は、複数の蛍
光色素を同時に観察する場合に、各蛍光色素の蛍光の明
るさのバランスを適当に調整し、観察し易くするための
ものであり、異なる蛍光色素を分離して識別するもので
はない。
【0011】また前述したように、これらの公報に蛍光
フィルタセットを切換えることなく同時に異なる複数の
蛍光色素を観察可能な蛍光フィルタセットが記載されて
いる。この蛍光像を撮像しようとする場合、カラーの撮
像素子で撮像する方法と、蛍光像をマイケルソンの干渉
計や回析格子を利用して分光してモノクロの撮像素子で
撮像する方法がある。
【0012】しかしながら、蛍光像は一般に微弱な光で
あるため、カラー撮像素子では感度が不足して露光時間
が長くなるばかりでなく画像中のノイズ成分も多くな
り、また解像度も劣化するといった不具合がある。
【0013】また、蛍光像を分光してモノクロ撮像素子
で撮像する方法では、分光する装置が大型で高価なもの
となり、設置に大きな空間を必要とするばかりでなく、
分光するために時間がかかり、やはり好ましくない。
【0014】さらに、上記カラーの撮像素子で撮像する
方法と、モノクロの撮像素子で撮像する方法のいずれの
方法共に、蛍光像の分光強度特性と蛍光色素の発光蛍光
の分光特性を比較して蛍光色素を特定するものであり、
定量的でなく正確性に欠けるという不具合もあった。
【0015】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、安価で装置自体及
び操作に要する空間を充分小さなものとしながら、簡単
な操作で迅速に異なる多種類の蛍光色素を定量的で正確
に分離識別可能な蛍光顕微鏡を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光源からの光を選択的に透過する励起フィルタ、この励
起フィルタを透過した励起光を標本へ導くと共にこの標
本からの蛍光を透過するダイクロックミラー、及び上記
標本からの蛍光を選択的に透過する吸収フィルタを備
え、複数の蛍光色素で染色された上記標本を観察するた
めの蛍光顕微鏡において、上記励起フィルタと上記吸収
フィルタの少なくとも一方の透過波長帯域を変更する変
更手段と、この変更手段で選択された波長を検出する検
出手段と、上記標本の像を撮像する撮像素子と、上記検
出手段で得た選択波長と上記撮像素子で撮像した波長変
更による像の変化を比較し、上記標本が染色されている
蛍光色素の種類及び位置を識別する識別手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0017】このような構成とすれば、予め、変更した
励起フィルタまたは吸収フィルタの透過波長特性の変化
と像の強度変化の相関関係が分かっていれば、検出した
選択波長の信号と撮像素子で撮像した単色の像の光強度
の情報に基づいて、強度変化を検出して蛍光色素の種類
及び位置を特定できるため、実際の蛍光の分光強度特性
を検出して、蛍光色素の蛍光発光特性と比較する方法に
比べ、簡単な操作ながら、より定量的で正確に蛍光色素
の種類及び位置を特定することができる。
【0018】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記励起フィルタ及び吸収フィルタの
少なくとも一方は、それぞれ独立して透過波長帯域を変
更可能な複数のフィルタから構成されることを特徴とす
る。
【0019】このような構成とすれば、上記請求項1記
載の発明の作用に加えて、フィルタ1枚あたりの透過波
長帯域の波長変更量が少なくても、複数枚を組合わせる
ことで、少ない波長変更量で大きな蛍光強度の変化とし
て捕らえることが可能であり、正確に蛍光色素の種類及
び位置を特定することができる。
【0020】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記励起フィルタ及び吸収フィルタの
少なくとも一方は干渉フィルタであり、上記変更手段
は、上記干渉フィルタを光軸に対して垂直な回転軸を中
心に回転することにより透過波長帯域を変更することを
特徴とする。
【0021】このような構成とすれば、上記請求項1記
載の発明の作用に加えて、フィルタを傾けるといった簡
単な手法で透過波長帯域を変更可能なため、簡単な構造
で安価であり、また装置の小型化を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下本発明
を落射蛍光顕微鏡に適用した場合の第1の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0023】図1は全体の構成を示すもので、光源1を
出射した照明光は、照明レンズ2aで概略平行光とな
り、波長シフトフィルタ3を透過し、照明レンズ2bで
対物レンズ10の射出瞳付近へ集光される。このとき該
照明光は、励起フィルタ4を透過する際に波長選択され
た後、ダイクロックミラー5により反射されてから対物
レンズ10を透過した後、ステージ12上に配された標
本11に照射される。
【0024】この照射により標本11から発した蛍光
は、対物レンズ10により平行光となってダイクロック
ミラー5を透過した後、吸収フィルタ6により波長選択
されて透過し、結像レンズ13により蛍光像として投影
され、それから接眼レンズ14を通して目視で観察した
り、あるいは蛍光像が投影される例えばCCDでなる撮
像素子16を有する撮像装置15により撮像してその画
像をここでは図示しないモニタで観察することが可能と
なる。
【0025】また、この撮像装置15で得られた画像の
蛍光強度分布情報が演算制御部17に送られる。演算制
御部17は、上記波長シフトフィルタ駆動部18に依り
波長シフトフィルタ3の回転角度を駆動制御させ、その
波長シフトフィルタ3の回転か駆動を角度検出部19に
より検出させながら、上記撮像装置15から送られてく
る蛍光強度分布情報と、記憶装置20に予め記憶されて
いる蛍光色素のスペクトルデータ、上記波長シフトフィ
ルタ3の分光特性データ、及び蛍光フィルタセット7の
分光特性データとを読出して後述する演算を実行して蛍
光色素の種類及び位置を算出して表示出力する。
【0026】なお、撮像装置15はモノクロの画像を撮
像するものであり、以下に撮像装置15で撮像した蛍光
像をモニタで観察する場合に関して説明する。次いで上
記実施の形態の動作を説明する。
【0027】ここで、まず上記励起フィルタ4、ダイク
ロックミラー5、及び吸収フィルタ6を1組とする蛍光
フィルタセット7の分光特性を、標本11に関して図3
を用いて詳述する。
【0028】標本11は、予め2種類の異なる蛍光色
素、Blue(青)励起色素、Green(緑)励起色
素で染色されているものとする。蛍光フィルタセット7
は、この2種類の蛍光色素を同時に観察できるようにな
っており、その分光特性のグラフを図3に示す。
【0029】同図中、グラフは横軸が波長、たて軸が透
過率を表す。このグラフからわかるように、励起フィル
タ4、ダイクロックミラー5、及び吸収フィルタ6は共
に2つの透過波長帯域をもっている。
【0030】励起フィルタ4は、2種の蛍光色素各々が
励起され易い波長域に透過波長帯域をもっており、ダイ
クロックミラー5、吸収フィルタ6は蛍光色素各々の蛍
光発光波長域に透過波長帯域をもっている。このため、
蛍光フィルタ7を切換えることなく、2種類の蛍光色素
を同時に観察することができる。
【0031】次に、上記波長シフトフィルタ3に関して
図2を用いて詳述する。図2(A)に示すグラフは、波
長シフトフィルタ3と励起フィルタ4の分光透過率を示
すものである。
【0032】波長シフトフィルタ3は干渉膜で構成され
ており、このグラフに示すように励起フィルタ4の透過
波長帯域よりも波長幅の広い透過帯域をもっており、励
起フィルタ4とは異なって透過波長帯域は1つである。
【0033】一方、図1の矢印Iでその動きを示すよう
に、波長シフトフィルタ3は照明光軸8に垂直な回転軸
を中心に回転可能に保持されており、波長シフトフィル
タ駆動部18により、照明光軸8に垂直な位置と45°
傾いた位置(図中点線)の2段階の位置のいずれか一方
に位置決めされ、駆動されるようになっている。
【0034】また、波長シフトフィルタ3が照明光軸8
に対して垂直な位置にあるのか、または45°傾いた位
置にあるのかを検出する角度検出部19が波長シフトフ
ィルタ3に配されている。
【0035】この波長シフトフィルタ3を回転して傾け
た状態での分光透過率の変化を図2(A)のグラフに示
してある。すなわち、実線は波長シフトフィルタ3を照
明光軸8に対して垂直な状態(図中フィルタ0°)とし
て、Blue励起色素用の励起波長帯域を透過させるよ
うになっており、一方の破線は波長シフトフィルタ3を
照明光軸8に対して45°の状態(図中フィルタ45
°)として、Green励起色素用の励起波長帯域を透
過させるようにしたものである。
【0036】このように、波長シフトフィルタ3を傾
け、その干渉光路長を変化させることにより、透過波長
帯域がシフトさせ、2種類の色素の内、1種類の色素だ
けを励起することが可能となる。
【0037】次いで、実際に蛍光色素の種類、位置を識
別する手法を説明する。まず、図2(B)に示す波長シ
フトフィルタ3の傾きが0°の状態No.1の場合、図
2(A)で上述した如くBlue励起色素だけが励起さ
れ蛍光を発している。この状態No.1では、波長シフ
トフィルタ3が0°であることを角度検出手段9により
検出し、その情報が演算制御部17に送られている。
【0038】ところで、記憶装置20には予め波長シフ
トフィルタ3と蛍光フィルタセット7それぞれの分光透
過率データと、蛍光色素の励起スペクトルデータが記憶
されており、特に波長シフトフィルタ3に関しては、回
転角度と分光透過率の変化の関係のデータも記憶されて
いる。
【0039】演算制御部17は、角度検出手段9からの
波長シフトフィルタ3が0°であることの情報を受け
て、記憶装置20から波長シフトフィルタ3が0°の時
の分光透過率データを読出し、さらに、蛍光フィルタセ
ット7の分光透過率データと蛍光色素の励起スペクトル
データも読出して、これを比較することで現在Blue
励起色素だけが励起されていることを認識する。
【0040】次に演算制御部17は、撮像装置15から
実際の像の蛍光強度の2次元分布データである蛍光強度
分布情報を読込み、撮像素子16上で光っている部分が
Blue励起色素であることを判定する。
【0041】次に演算制御部17は、波長シフトフィル
タ駆動装置18に指令を送出して波長シフトフィルタ3
を照明光軸8に対して45°傾けさせ、図2(B)で示
す状態No.2とさせる。この場合、やはり上述した如
く標本11ではGreen励起の色素だけが励起され、
蛍光を発する。この状態No.2でも演算制御部17は
上記状態No.1と同じように、角度検出手段19から
の情報を受け、記憶装置20からデータを読出し、現在
Green励起色素のみが励起されていることを認識
し、次に撮像装置15から実際の蛍光強度分布データを
読込んで、これらを比較することでGreen励起色素
が光っている位置を判定する。
【0042】このように状態No.1と状態No.2と
で波長シフトフィルタ3の回転位置切換えることによ
り、各々での判定結果から最終的に蛍光色素の種類と位
置を識別可能となるもので、判定した結果を表示出力さ
せる。
【0043】このように本発明の第1の実施の形態によ
れば、ユーザが行なう波長シフトフィルタ3を単に照明
光軸8に対して傾けるといった簡単な動作で、蛍光色素
の種類、位置を識別することができ、蛍光フィルタセッ
ト7を切換える必要がないため、装置を安価で小規模の
ものとすることができる。
【0044】また、照明側の波長シフトフィルタ3を傾
けるだけなので、蛍光フィルタセット7を切換えた場合
に発生する、吸収フィルタ6、ダイクロックミラー5の
くさびによる観察光軸の中心がずれてしまうような不具
合も発生し得ない。
【0045】(第2の実施の形態)以下本発明を落射蛍
光顕微鏡に適用した場合の第2の実施の形態について図
面を参照して説明する。
【0046】図4は全体の構成を示すもので、基本的に
は上記図1に示したものと同様であるので、同一部分に
は同一符号を付してその説明は省略する。しかして、こ
の図4では上記波長シフトフィルタ3と同様の複数枚、
例えば2枚の第1及び第2の波長シフトフィルタ3a,
3bを照明光軸8上に配設し、それぞれの照明光軸8に
対する回転位置を波長シフトフィルタ駆動部18により
個別に制御し、その回転位置を角度検出部19により検
出するものとする。
【0047】次いで上記第2の実施の形態の動作につい
て説明する。ここで標本11は、3種類の蛍光色素、す
なわちBlue(青)励起色素、Green(緑)励起
色素、Red(赤)励起色素で染色されているものとす
る。
【0048】蛍光フィルタセット7は第1の実施の形態
と同様の特性を有し、3種類の蛍光色素に対応するため
に透過波長帯域が3つになっている点のみ異なるものと
する。
【0049】次に第1の波長シフトフィルタ3a及び第
2の波長シフトフィルタ3bに関して図5により説明す
る。第1及び第2の波長シフトフィルタ3a,3bは、
照明光軸8上に配列されており、各々分光透過率が異な
るもので、その分光透過率を示すのが図4(A)のグラ
フである。
【0050】第1の波長シフトフィルタ3aは、励起フ
ィルタ4の透過波長帯域よりも多少波長幅の広い非透過
帯域を有しており、一方の第2の波長シフトフィルタ3
bは、ちょうど励起フィルタ4の透過波長帯域の2倍分
の波長幅の透過帯域を1つ有しているものとする。
【0051】第1及び第2の波長シフトフィルタ3a,
3bは、上記第1の実施の形態1と同様に波長シフトフ
ィルタ駆動部18の回転駆動により照明光軸8に対して
傾いて位置決めされるようになっており、その位置決め
は独立して行われる。
【0052】図4(A)のグラフ中の破線は、第1及び
第2の波長シフトフィルタ3a,3bを各々45°傾け
た状態での特性を示す。この2つの波長シフトフィルタ
3a,3bを独立して傾ける状態を組合わせると、図4
(B)に示すように状態No.1乃至状態No.3の3
つの状態を設定することができる。図中の○印は第1の
波長シフトフィルタ3aと第2の波長シフトフィルタ3
bの傾き状態を表わす。
【0053】状態No.1ではBlue励起色素だけが
励起され蛍光を発光し、状態No.2ではRed励起色
素だけが励起され蛍光を発光し、状態No.3ではGr
een励起色素だけが励起され蛍光を発光することがわ
かる。
【0054】これらの状態No.1〜No.3を第1及
び第2の波長シフトフィルタ3a,3bを回転駆動して
動作させ、上記第1の実施の形態と同様に演算制御部1
7にて演算処理を施して判定することで、3種類の蛍光
色素の種類及び位置を識別することが可能となる。
【0055】このように第2実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様の効果を奏すると共に、波長シフト
フィルタ3を複数枚、例えば2枚組合せて使用している
ため、1枚の波長シフトフィルタ3を単独で使用して傾
けることにより得られる波長のシフト量を大きく設計で
きない場合においても、それぞれ少ない該シフト量で、
励起波長の離れた多種類、例えば3種類もの蛍光色素を
分離して識別することが可能となる。
【0056】(第3の実施の形態)以下本発明を落射蛍
光顕微鏡に適用した場合の第3の実施の形態について図
面を参照して説明する。
【0057】尚、全体の構成については基本的に上記図
1に示したものと同様であるとして、同一部分には同一
符号を付してその図示及び説明は省略する。次いで上記
第3の実施の形態の動作について説明する。
【0058】ここで標本11は、4種類の蛍光色素、す
なわちUV(紫外光)励起色素、Blue(青)励起色
素、Green(緑)励起色素、及びRed(赤)励起
色素で染色されており、蛍光フィルタセット7は、上記
4種類の蛍光色素に対応しているものとする。
【0059】波長シフトフィルタ3は、上記第1の実施
の形態と同様の構成及び動作により透過波長帯域が回転
位置に応じてシフトするようになっており、その分光透
過率特性と波長シフトによる変化を図6(A)に示す。
【0060】同図(A)に示すようにここで波長シフト
フィルタ3は、4つの透過波長帯域を有しており、照明
光軸8に対する回転位置を0°から45°に傾けると、
グラフ中の実線から破線の状態に変化する。このときの
4種類の蛍光色素用の励起光強度の変化を表したのが図
6(B)である。ここで図中の強度[%]は、励起フィ
ルタ4の各透過波長帯域を透過した励起光が全て標本に
照射されている状態を100[%]として表わした。
【0061】このように、波長シフトフィルタ3が0°
の状態No.1から波長シフトフィルタ3が45°の状
態No.2に変化した場合、UV励起は100%から5
0%へ、Blue励起は100%から90%とそれぞれ
励起光強度が低下し、反対にGreen励起は90%か
ら100%へ、Red励起は50%から100%へとそ
れぞれ励起光強度が上昇している。
【0062】しかして、演算制御部17は上記第1の実
施の形態出の動作と同様に角度検出部19からの波長シ
フトフィルタ3の回転位置情報と、記憶装置20からの
各種データを読込み、また、撮像装置15から状態N
o.1と状態No.2のときの蛍光強度分布情報を読込
み、撮像装置15の撮像素子16の各画素に対応する状
態No.1と状態No.2の蛍光強度比を計算し、状態
の変化を認識する。
【0063】ここで例えば状態No.1から状態No.
2に変化した際に演算制御部17は、角度検出部19と
記憶装置20から得られるデータで、UV励起であれば
蛍光強度が100%から50%に変化することがわかっ
ているため、実際に取込んだ蛍光像の強度比の計算結果
と比較することで、UV励起色素の位置を特定すること
ができる。
【0064】他の蛍光色素も同様に位置を特定すること
で、結果として4種類の蛍光色素全ての種類と位置を分
離し識別することが可能となる。このような手法をとる
ことで、上記第1及び第2の実施の形態では波長シフト
フィルタ3(3a,3b)及び励起フィルタ4の枚数を
合計すると識別する色素の数と同数が必要であったが、
この第3の実施の形態では、例えば1枚の波長シフトフ
ィルタを1回傾けるといった、少ないフィルタ枚数及び
傾けの動作数でも4種類もの蛍光色素の種類、位置を一
括して識別することが可能であり、装置を安価で且つ小
規模なものとすることができるばかりでなく、識別処理
に要する作業をより短時間で終了させることができる。
【0065】尚、上記第3の実施の形態の変形例とし
て、図7に示す如く第1及び第2の2種類の波長シフト
フィルタ3a,3bを用意し、また、各々の波長シフト
フィルタ3a,3bに特性が合致した蛍光フィルタセッ
ト7も2種類用意して、各々特性の合致した組合わせ
で、例えば波長シフトフィルタ3a,3bであればスラ
イダ機構により照明光軸8上に選択的に切換えて挿脱す
ることで、さらに2倍の8種類の蛍光色素までその種類
と位置とを識別することができるようになる。
【0066】(第4の実施の形態)以下本発明を落射蛍
光顕微鏡に適用した場合の第4の実施の形態について図
面を参照して説明する。
【0067】図8は全体の構成を示すもので、基本的に
は上記図1に示したものと同様であるので、同一部分に
は同一符号を付してその説明は省略する。しかして、蛍
光フィルタセット7の励起フィルタ4の構成を簡略化し
ており、照明レンズ2bで集光された照明光は蛍光フィ
ルタセット7において直接ダイクロックミラー5で反射
され、観察光軸9に偏向されて対物レンズ10に至るこ
ととなる。
【0068】次いで上記第4の実施の形態の動作につい
て説明する。ここで、標本11は2種類の蛍光色素、B
lue(青)励起色素、及びGreen(緑)励起色素
で染色されているものとする。
【0069】波長シフトフィルタ3及び蛍光フィルタセ
ット7は、図8(A)のグラフに示すような分光透過率
であり、一般的に使用される単一の蛍光色素用の蛍光フ
ィルタセットから励起フィルタを除いたものである。こ
こでは、励起フィルタの機能は、波長シフトフィルタ3
が併せ持つものとし、同図(A)のグラフに示す通り、
狭い波長幅の透過帯域を1つだけ有しているものとす
る。
【0070】波長シフトフィルタ3の通過波長帯域をシ
フトさせる手法は上記第1の実施の形態と全く同一であ
り、グラフ中の破線が45°傾いた状態での特性であ
る。この標本11を染色している2種類の蛍光色素は、
互いに励起スペクトルが近く、また励起波長と発光蛍光
の波長が離れているため、どちらの色素を励起しても、
励起光はダイクロックミラー点で反射し、蛍光は、ダイ
クロックミラー5、吸収フィルタ6を透過することがで
きる。
【0071】以上のような手法において、波長シフトフ
ィルタ3の波長をシフトする前の状態No.1と後の状
態No.2を図9(B)に示す。2種類の蛍光色素は励
起スペクトルが近いため、例えば状態No.1で、Bl
ue励起色素の励起スペクトルに合った励起波長が選択
されていても、Green励起の色素も多少は蛍光を発
してしまう。このため、各々の色素に合った励起波長が
選択されている時の蛍光強度を100%とすると、状態
No.1では、Green励起の色素の蛍光強度は10
%となる。
【0072】このような状態No.1と状態No.2の
変化により、上記第3の実施の形態の場合と同様に、選
択された励起波長と蛍光強度比を基に、記憶装置20か
らのからのデータと実際に取込んだ蛍光像の強度比の計
算結果と比較することで、2種類の蛍光色素の種類と位
置を識別することができる。
【0073】したがって本実施の形態によれば、励起フ
ィルタの機能を波長シフトフィルタで兼用しているた
め、上記図1に示した構成に比して、より少ないフィル
タ枚数としながら色素の識別を行なうことができ、装置
をより安価なものとすることができる。
【0074】(第5の実施の形態)以下本発明を落射蛍
光顕微鏡に適用した場合の第5の実施の形態について図
面を参照して説明する。
【0075】図10は全体の構成を示すもので、基本的
には上記図1に示したものと同様であるので、同一部分
には同一符号を付してその説明は省略する。しかして、
波長シフトフィルタ3′として、照明光軸8に対する回
転位置を変化させるものではなく、膜厚が連続的に変化
する干渉膜フィルタを用いる。すなわちこの干渉膜フィ
ルタは、断面がクサビ状の形をして膜厚が連続的に変化
するもので、図中に矢印IIで示すように照明光軸8と
垂直な方向(図中矢印方向)に移動させることにより膜
の干渉光路長を変化させて、透過波長帯域をシフトする
ものとなる。
【0076】尚、上記第4の実施の形態の場合と同様、
蛍光フィルタセット7の励起フィルタ4の機能は波長シ
フトフィルタ3′を構成する干渉膜フィルタが併せ持つ
ものとし、励起フィルタ4自体の構成は省略するものと
する。
【0077】次いで上記第5の実施の形態の動作につい
て説明する。ここで、標本11は3種類の蛍光色素、す
なわちBlue(青)励起色素、Green(緑)励起
色素、Red(赤)励起色素で染色されているものと
し、ダイクロックミラー5及び吸収フィルタ6は蛍光色
素の蛍光発光波長に合わせて、各々3つの透過波長帯域
を有しており、また上記波長シフトフィルタ3′を構成
する干渉膜フィルタは図11(A)に示すように波長幅
が狭く、透過率の高い透過帯域を1つだけ有しているも
のとする。
【0078】図11に示す状態No.1では、Blue
励起色素の励起スペクトルに合った波長、状態No.2
ではGreen励起色素、状態No.3ではRed励起
色素に合った波長となるように波長シフトフィルタ3′
の透過波長帯域が設定され、これらの状態No.1乃至
状態3の状態に切換可能なように、波長シフトフィルタ
3′の移動方向には図示しないクリック等の位置決め機
構が設けられているものとする。
【0079】そして、波長シフトフィルタ駆動部18が
波長シフトフィルタ3′の位置をスライド駆動して変化
させ、その位置は位置検出部19′により検出されるも
のとする。
【0080】演算制御部17は波長シフトフィルタ3′
を構成する干渉膜フィルタの位置を波長シフトフィルタ
駆動部18により上記状態No.1乃至状態No.3と
なるようにそれぞれ切換えさせることで、標本11にお
いてBlue、Green、Redの各蛍光色素のみを
励起させるため、演算制御部17は得られた蛍光強度分
布に演算処理を施して記憶装置20からのデータと比較
して判定することで、これら3種類の蛍光色素の種類及
び位置を識別することが可能となる。
【0081】このように本実施の形態によれば、連続的
に膜厚の変化する干渉膜フィルタでなる波長シフトフィ
ルタ3′を使用しており、該干渉膜フィルタにおける膜
厚の変化する度合いを自由に設定できるため、干渉フィ
ルタを照明光軸8に対して傾ける方式に比べて透過波長
帯域のシフト量をより大きく設定でき、波長シフトフィ
ルタ3(3′)を構成するフィルタの枚数をより少なく
することができ、装置の価格をより低減させることが可
能となる。
【0082】(第6の実施の形態)以下本発明を落射蛍
光顕微鏡に適用した場合の第6の実施の形態について図
面を参照して説明する。
【0083】図12は全体の構成を示すもので、基本的
には上記図1に示したものと同様であるので、同一部分
には同一符号を付してその説明は省略する。しかして、
波長シフトフィルタ3″として、照明光軸8に対する回
転位置を変化させるものではなく、可変位相板21を挟
んで一対の偏光板22を対峙させたものを用いる。
【0084】可変位相板21は、例えば液晶板で構成さ
れ、その印加電圧を変化させることで液晶物質の結晶軸
方向を変化させて、その光学軸方向の位相のみをシフト
させるようになっており、そのシフト量が可変になって
いる。
【0085】また、光源1を偏光板22は光源1側のポ
ラライザ22aと蛍光フィルタセット7側のアナライザ
22bとで構成され、可変位相板21の光学軸とポララ
イザ22aの偏向方向はある角度を持って配置されてお
り、ポラライザ22aを透過した直線偏光は可変位相板
21により偏向方向が回転させられ、だ円偏光となる。
【0086】可変位相板21の位相シフト量は波長によ
って異なるため、偏光方向の回転角も異なり、この波長
毎に異なる回転角になった偏光のある角度成分をアナラ
イザ22bで選択的に透過させることで、特定の波長帯
域のみを選択的に透過させることができる。
【0087】可変位相板21の位相シフト量を変更設定
することで、この選択される波長も異なるため、この原
理を利用して波長シフトフィルタ3″は、透過波長帯域
をシフトしている。詳しい原理は“TUNABLE C
OLOR FILTER”US5689317公報に記
載されている。
【0088】また、上記波長シフトフィルタ駆動部18
に代えて位相差変更部23を、角度検出部19に代えて
位相差検出部24をそれぞれ配設し、透過波長帯域の変
更動作と位相差の検出動作とを行なわせる。
【0089】尚、上記第4及び第5の実施の形態の場合
と同様、蛍光フィルタセット7の励起フィルタ4の機能
は波長シフトフィルタ3″が併せ持つものとし、励起フ
ィルタ4自体の構成は省略するものとする。
【0090】次いで上記第6の実施の形態の動作を説明
する。ここで、標本11は3種類の蛍光色素、すなわち
Blue(青)励起色素、Green(緑)励起色素、
Red(赤)励起色素で染色されているものとし、ダイ
クロックミラー5及び吸収フィルタ6は蛍光色素の蛍光
発光波長に合わせて、各々3つの透過波長帯域を有して
おり、また上記波長シフトフィルタ3″は図11(A)
に示すように波長幅が狭く、透過率の高い透過波長帯域
を1つだけ有しているものとする。
【0091】図11に示す状態No.1では、Blue
励起色素の励起スペクトルに合った波長、状態No.2
ではGreen励起色素、状態No.3ではRed励起
色素に合った波長となるように可変位相板21の液晶板
への印加電圧で位相シフト量を変更することで波長シフ
トフィルタ3″の透過波長帯域が設定される。
【0092】そして、位相差変更部23が波長シフトフ
ィルタ3″の位相シフト量を変化させ、その位相差は位
相差検出部24により検出されて演算制御部17へ送出
される。
【0093】演算制御部17は波長シフトフィルタ3″
での位相シフト量を位相差変更部23により上記状態N
o.1乃至状態No.3となるようにそれぞれ切換えさ
せることで、標本11においてBlue、Green、
Redの各蛍光色素のみを励起させるため、演算制御部
17は得られた蛍光強度分布に演算処理を施して記憶装
置20からのデータと比較して判定することで、これら
3種類の蛍光色素の種類及び位置を識別することが可能
となる。
【0094】このように本実施の形態によれば、波長シ
フトフィルタ3″を構成する可変位相板21の印加電圧
を変更することで位相差のシフト量を変更し、透過波長
帯域をシフトしているため、透過波長帯域のシフト動作
を高速化させることができ、短時間で色素の種類及び位
置が識別することができる。また、機械的な可動部がな
いために故障が少なく、耐久性に優れたものとすること
ができる。
【0095】(第7の実施の形態)以下本発明を落射蛍
光顕微鏡に適用した場合の第7の実施の形態について図
面を参照して説明する。
【0096】図13は全体の構成を示すもので、基本的
には上記図12に示したものと同様であるので、同一部
分には同一符号を付してその説明は省略する。しかし
て、波長シフトフィルタ3″を照明レンズ2a,2b間
ではなく、九州フィルタとして観察光軸9上の蛍光フィ
ルタセット7と結像レンズ13との間に配設するものと
する。
【0097】また、蛍光フィルタセット7において励起
フィルタ4を新たに配接続するものとする。次いで上記
第7の実施の形態の動作を説明する。
【0098】ここで、標本11は3種類の発光蛍光、す
なわちBlue(青)励起色素、Green(緑)励起
色素、Red(赤)励起色素で染色されているものと
し、ダイクロックミラー5及び吸収フィルタ6は蛍光色
素の蛍光発光波長に合わせて、各々3つの透過波長帯域
を有しており、また上記波長シフトフィルタ3″は図1
1(A)に示すように波長幅が狭く、透過率の高い透過
波長帯域を1つだけ有しているものとする。
【0099】図14は、状態No.1乃至状態No.3
での波長シフトフィルタ3″の分光透過率グラフとその
各状態で透過する蛍光を示したものである。波長シフト
フィルタ3″では、演算制御部17が可変位相板21に
印加する電圧を位相差変更部23により可変設定してそ
の位相差シフト量を制御し、波長シフトフィルタ3″で
の透過する波長の帯域をシフトさせることで状態No.
1乃至状態No.3で示すように各々の蛍光色素の発光
蛍光のみを順次透過させるようになる。
【0100】演算制御部17は、撮像装置15から得ら
れた蛍光強度分布に演算処理を施して記憶装置20から
のデータと比較して判定することで、これら3種類の蛍
光色素の種類及び位置を識別することが可能となる。
【0101】このように本実施の形態によれば、上記第
6の実施の形態と同様に、九州フィルタとして配置設定
される波長シフトフィルタ3″を構成する可変位相板2
1の印加電圧を変更することで位相差のシフト量を変更
し、発光蛍光の波長帯域を選択して透過させているた
め、各色素の蛍光波長が非常に近い場合や、オーバーラ
ップしている場合には、波長シフトフィルタ3″の透過
波長帯域を狭く設定することで、所望する色素の蛍光以
外の他の色素の蛍光を排除することができ、より正確に
標本11における蛍光色素の種類及び位置を識別するこ
とができる。
【0102】尚、本発明は上記第1乃至第7の実施の形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲内で種々変形して実施することが可能であるものとす
る。また、請求項4に係る発明は、上記請求項1記載の
発明において、上記励起フィルタ及び吸収フィルタの少
なくとも一方は、光軸に挿入する部位の膜厚を連続的に
可変設定することが可能な干渉フィルタであり、この干
渉フィルタを光軸に対して移動することにより透過波長
帯域を変更する透過波長帯域変更手段を有することを特
徴とするものとする。
【0103】このような構成とすれば、請求項1記載の
発明の作用効果に加えて、膜厚の変化の度合いを適当に
設定すれば所望の透過波長帯域の変更量を容易に設定可
能となる。
【0104】また、請求項5記載に係る発明は、上記請
求項1記載の発明において、上記励起フィルタ及び上記
吸収フィルタの少なくとも一方は、偏光板と位相差が可
変な可変位相板とで構成され、上記変更手段は、該可変
位相板の位相を変更することにより透過波長帯域を変更
することを特徴とするものとする。
【0105】このような構成とすれば、請求項1記載の
発明の作用効果に加えて、位相の変化を適当に設定すれ
ば所望の波長変更量が容易に設定可能となるだけでな
く、機械的な可動部なしに位相量を変更することも可能
なため、変更動作を高速化することができると共に耐久
性にも優れた構成とし、なおかつ装置をより小規模で実
現することができる。
【0106】
【発明の効果】以上詳記した如く本発明によれば、安価
で装置自体及び操作に要する空間を充分小さなものとし
ながら、簡単な操作で迅速に異なる多種類の蛍光色素を
定量的で正確に分離識別することが可能な蛍光顕微鏡を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る構成を示す
図。
【図2】同実施の形態に係る動作を説明するための図。
【図3】同実施の形態に係る動作を説明するための図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る構成を示す
図。
【図5】同実施の形態に係る動作を説明するための図。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る動作を説明す
るための図。
【図7】上記実施の形態に係る変形例の構成を示す図。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る構成を示す
図。
【図9】同実施の形態に係る動作を説明するための図。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る構成を示す
図。
【図11】同実施の形態に係る動作を説明するための
図。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係る構成を示す
図。
【図13】本発明の第7の実施の形態に係る構成を示す
図。
【図14】同実施の形態に係る動作を説明するための
図。
【符号の説明】 1…光源 2a,2b…照明レンズ 3,3′,3″…波長シフトフィルタ 4…励起フィルタ 5…ダイクロックミラー 6…吸収フィルタ 7…蛍光フィルタセット 8…照明光軸 9…観察光軸 10…対物レンズ 11…標本 12…ステージ 13…結像レンズ 14…接眼レンズ 15…撮像装置 16…撮像素子 17…演算制御部 18…波長シフトフィルタ駆動部 19…角度検出部 19′…位置検出部 20…記憶装置 21…可変位相板 22…偏光板 22a…ポラライザ 22b…アナライザ 23…位相差変更部 24…位相差検出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を選択的に透過する励起フ
    ィルタ、この励起フィルタを透過した励起光を標本へ導
    くと共にこの標本からの蛍光を透過するダイクロックミ
    ラー、及び上記標本からの蛍光を選択的に透過する吸収
    フィルタを備え、複数の蛍光色素で染色された上記標本
    を観察するための蛍光顕微鏡において、 上記励起フィルタと上記吸収フィルタの少なくとも一方
    の透過波長帯域を変更する変更手段と、 この変更手段で選択された波長を検出する検出手段と、 上記標本の像を撮像する撮像素子と、 上記検出手段で得た選択波長と上記撮像素子で撮像した
    波長変更による像の変化を比較し、上記標本が染色され
    ている蛍光色素の種類及び位置を識別する識別手段とを
    具備したことを特徴とする蛍光顕微鏡。
  2. 【請求項2】 上記励起フィルタ及び吸収フィルタの少
    なくとも一方は、それぞれ独立して透過波長帯域を変更
    可能な複数のフィルタから構成されることを特徴とする
    請求項1記載の蛍光顕微鏡。
  3. 【請求項3】 上記励起フィルタ及び吸収フィルタの少
    なくとも一方は干渉フィルタであり、 上記変更手段は、上記干渉フィルタを光軸に対して垂直
    な回転軸を中心に回転することにより透過波長帯域を変
    更することを特徴とする請求項1記載の蛍光顕微鏡。
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