JP2000097524A - 受液器 - Google Patents

受液器

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JP2000097524A JP10268685A JP26868598A JP2000097524A JP 2000097524 A JP2000097524 A JP 2000097524A JP 10268685 A JP10268685 A JP 10268685A JP 26868598 A JP26868598 A JP 26868598A JP 2000097524 A JP2000097524 A JP 2000097524A
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悦郎 久保田
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    • F25B2500/01Geometry problems, e.g. for reducing size

Abstract

(57)【要約】 【課題】 栓体を受液器全体内に容易に挿入することの
できる受液器を提供すること。 【解決手段】 受液器本体11における開口部111側
の内面を拡径し、この拡径内周面113を介して、栓体
20のシール手段を、より径の細い基準内周面112に
挿入するように構成したものであり、拡径内周面113
が基準内周面112に滑らかにつながるように形成され
ている。これにより、栓体20を受液器本体11に容易
に挿入することができると共に、シール手段が傷つくの
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車や
家屋等に設置する空調設備に組み込まれたものであっ
て、凝縮器で液化した熱媒体の気液分離等を行う受液器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車や家屋等の冷暖房機に使
用される空調システムは、図18に示すように、圧縮機
a、凝縮器b、受液器c、膨張弁d及び蒸発器eを、配
管fを介して接続してなるものが知られている。このよ
うに構成される空調システムACにおいて、圧縮機aか
ら吐出された高温高圧のガス状熱媒体は、凝縮器bを通
過する間に、被熱交換流体例えば空気との間で熱交換を
行って潜熱を放出することにより、凝縮して液化し始め
る。このようにして気液混合した高温の熱媒体は、一旦
受液器cに貯留されながら気液分離されて、液体のみが
膨張弁dに送られ、膨張弁dにて図示しない小孔から噴
射させることにより、断熱膨張されて低温低圧の霧状と
なって蒸発器eに送られる。
【0003】この蒸発器e内で、熱媒体は被熱交換流体
例えば空気と熱交換を行って潜熱を吸収することによ
り、蒸発して気化する。このようにして気化した低温低
圧の熱媒体は、上記圧縮機aに送られて断熱圧縮され、
高温高圧のガス状熱媒体となって再び凝縮器bへ送られ
る。このような一連のサイクルを繰り返すことによっ
て、空調システムACを冷房・暖房に供することができ
る。
【0004】上記空調システムACにおいて、受液器c
は、凝縮器bから送られる液体と気体とが混合した状態
の熱媒体を気液分離して、内部に液体を一旦貯留する。
さらに、1サイクルを経る過程で熱媒体に含まれた夾雑
物等を除去する役割を果たすようになっている。
【0005】すなわち、受液器cは、図19に示すよう
に、円筒状に形成された受液器本体gの上下の開口部を
閉塞したもので構成されている。ただし、図面上は、下
側の開口部を栓体hで閉塞した要部のみを示している。
そして、受液器本体gには、周壁部g1の上側の位置に
熱媒体の流入口(図示せず)が設けられており、下側の
位置に熱媒体の流出口g2が設けられている。
【0006】一方、栓体hは、円柱状に形成されたもの
であって、その外周面に形成されたOリング溝h1にO
リング(シール手段)iが設けられている。Oリングi
は、受液器本体gの内面に密着して、熱媒体が栓体hと
受液器本体gとの間から外に漏れるのを防止するように
なっている。また、栓体hの先端面h2には、フィルタ
jがネジ等で着脱自在に取り付けられている。このフィ
ルタjは、有底の筒状に形成されたものであり、周面に
設けられた濾過膜j1によって、熱媒体中の夾雑物を取
り除くようになっている。すなわち、濾過膜j1の側方
に、上述した流出口g2が配置されており、フィルタj
内にその先端側から流入した熱媒体が濾過膜j1を通っ
て流出口g2に流れるようになっている。
【0007】なお、フィルタjの外周面と受液器本体g
の内周面との間には所定の隙間があるため、熱媒体の一
部は、フィルタjを通らずにそのまま流出口g2に流れ
ることになる。このため、図20に示すように、フィル
タjの先端外周に、受液器本体gの内周面に密接する鍔
部j2を設けたものもある。
【0008】また、栓体hは、図19及び図20に示す
ように、固定ピンkによって受液器本体gに固定される
ようになっている。そして、受液器本体g及び栓体hに
は、図21及び図22に示すように、固定ピンkが通る
貫通孔g3、h3が形成されている。
【0009】上述した栓体hで受液器本体gの下側の開
口部を閉塞する際には、図21及び図22に示すように
して行う。すなわち、栓体hの先端面h2にフィルタj
を取り付けた後、このフィルタj及び栓体hを受液器本
体g内に挿入する。そして、挿入後は、Oリングiが所
定量圧縮変形した状態で受液器本体gの内周面に密着す
るので、受液器本体gと栓体hとの間から熱媒体が漏れ
るのを防止することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
受液器cにおいては、栓体hを受液器本体gに挿入する
際に、栓体hの外周面から膨出するOリングiを同栓体
hのほぼ外周面の位置まで圧縮変形させなければならな
いから、栓体hを受液器本体gに挿入するのに手数がか
かるという問題がある。しかも、フィルタjの先端に鍔
部j2を設けたものにあっては、フィルタjを受液器本
体g内に入れる際にも手数がかかるようになるので、栓
体hの挿入がさらに手間のかかる困難な作業になるとい
う問題があった。
【0011】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であり、栓体を受液器全体内に容易に挿入することので
きる受液器を提供すことを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、筒状に形成された受液器本
体と、この受液器本体の少なくとも一方の開口部から挿
入され、同開口部を閉塞する栓体とを備えてなり、熱媒
体を受け入れるように構成された受液器において、 上
記栓体には、上記受液器本体内に先に挿入される先端側
の外周に、受液器本体の基準内周面に密接するシール手
段が設けられており、 上記受液器本体は、その開口部
から上記シール手段に達する前の内周面が上記基準内周
面に対して拡径された拡径内周面となっており、 この
拡径内周面は、上記基準内周面に滑らかにつながってい
ることを特徴としている。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、拡径内周面の径は、少なくとも開口部にお
いて、シール手段が圧縮変形することなく挿入可能な寸
法に形成されていることを特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明において、拡径内周面は、開口部から内
方に向けて径が一定な平行内周面を有していることを特
徴としている。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明において、拡径内周面は、開口部から内
方に向けて径が一定な平行内周面を有し、かつ平行内周
面から基準内周面にテーパ状に縮径するテーパ内周面を
有していることを特徴としている。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明において、拡径内周面は、その全体が開
口部から基準内周面までテーパ状に縮径するテーパ内周
面によって形成されていることを特徴としている。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1ないし請
求項5記載の発明において、受液器本体には、シール手
段が圧縮変形することなく挿入可能な径の拡径内周面の
位置に、栓体を受液器本体に固定するために用いる孔が
開口していることを特徴としている。
【0018】そして、上記のように構成された請求項1
記載の発明によれば、シール手段が密接する基準内周面
に対して、開口部側の拡径内周面の径が大きく形成され
ており、この拡径内周面が基準内周面に円滑につながっ
ているので、栓体に設けられたシール手段を開口部から
受液器本体内に容易に挿入することができると共に、シ
ール手段を円滑に圧縮変形させて基準内周面に密着させ
ることができる。したがって、栓体を受液器本体内に容
易に挿入することができると共に、シール手段が開口部
等に引っかかって傷つくのを防止することができる。
【0019】請求項2記載の発明によれば、拡径内周面
の径が開口部においてシール手段が圧縮変形することな
く挿入可能な寸法になっているので、シール手段を全く
無理なく受液器本体内に挿入することができる。したが
って、さらに容易に栓体を受液器本体内に挿入すること
ができる。また、シール手段が傷つくのも確実に防止す
ることができる。
【0020】請求項3記載の発明によれば、拡径内周面
における開口部側の部分が径の一定な平行内周面になっ
ているので、この平行内周面に対応する栓体の外周面も
径の一定な平行外周面に形成することができる。そし
て、これらの平行内周面及び平行外周面の部分には孔や
ネジ孔等が加工し易くなるので、例えばピンやネジを用
いて栓体を受液器本体に固定することが容易になる。
【0021】請求項4記載の発明によれば、平行内周面
から基準内周面に径が変化する部分がテーパ内周面によ
って形成されているので、このテーパ内周面及び平行内
周面を有する拡径内周面を機械加工やしぼり加工等によ
り、容易に形成することができる。
【0022】請求項5記載の発明によれば、拡径内周面
の全体がテーパ内周面によって構成されているから、こ
の拡径内周面の全体を機械加工やしぼり加工等によって
容易に形成することができる。
【0023】請求項6記載の発明によれば、栓体を受液
器本体に固定するために用いる孔が拡径内周面における
シール手段が圧縮変形を受けない位置に設けられいるの
で、シール手段を受液器本体内に挿入した際に、同シー
ル手段が孔からはみ出して傷つくのを防止することがで
きる。すなわち、従来はシール手段を圧縮変形させなが
ら受液器本体に挿入しているので、受液器本体に孔があ
ると、この孔からシール手段がはみ出して傷つく危険が
ある。このため、例えば孔を一時的に塞ぐような治具を
用いてシール手段に傷がつくのを防止する必要があっ
た。しかしこの発明においては、このような治具を用い
ることなく、栓体を受液器本体に容易に挿入することが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る受液器の実
施形態を図面に基づき詳細に説明する。ただし、図1〜
図8は第1実施形態、図9は第1実施形態におけるフィ
ルタの第1の他の例、図10は同フィルタの第2の他の
例、図11は第1実施形態における栓体の他の例、図1
2は第1実施形態における栓体と受液器本体との固定構
造の第1の他の例、図13は同固定構造の第2の他の
例、図14は第2実施形態、図15は第2実施形態にお
ける栓体の他の例、図16は第1及び第2の実施形態に
おける栓体と受液器本体との固定構造の第1の他の例、
図17は同固定構造の第2の他の例を示している。
【0025】まず、図1〜図8を参照して第1実施形態
を説明する。この第1実施形態で示す受液器10は、筒
状に形成された受液器本体11と、この受液器本体11
の下側開口部(一方の開口部)111から挿入され、こ
の下側開口部111を閉塞する栓体20とを備え、熱媒
体を受け入れるように構成されたものであって、栓体2
0には、受液器本体11内に先に挿入される先端側の外
周に、受液器本体11の基準内周面112に密接するO
リング(シール手段)41が設けられている。
【0026】また、受液器本体11は、その下側開口部
111からOリング41に達する前の内周面が上記基準
内周面112に対して拡径された拡径内周面113とな
っており、この拡径内周面113は、基準内周面112
に滑らかにつながるように構成されている。すなわち、
拡径内周面113は、下側開口部111から内方に向け
て径が一定な平行内周面113aを有し、この平行内周
面113aから基準内周面112にテーパ状に縮径する
テーパ内周面113bを有している。そして、拡径内周
面113の径は、下側開口部111において、Oリング
41が圧縮変形することなく挿入可能な寸法に形成され
ている。また、受液器本体11には、平行内周面113
aの位置にあって半径方向に貫通し、栓体20を受液器
本体11に固定するために用いる孔115が形成されて
いる。
【0027】以下、上記構成についてさらに詳細に説明
する。すなわち、上記受液器10は、図6〜図8に示す
凝縮器bに取り付けられた状態になっている。
【0028】凝縮器bは、一対のヘッダーパイプ2a,
2bと、これらのへッダーパイプ2a,2b間に架設さ
れる複数の熱交換管3と、各熱交換管3の間に介設され
ると共に、一体に接合される熱交換用フィン例えばコル
ゲートフィン4とで主に構成されている。
【0029】ヘッダーパイプ2a,2bは、アルミニウ
ム製の例えば押出形材にて略円筒状に形成されており、
その上下端部にはキヤップ部材5が被着固定されてい
る。また、一方のヘッダーパイプ2a(図6において左
側)の例えば外方側上端付近には熱媒体の流入ロ7が設
けられており、他方のヘッダーパイプ2b(図6におい
て右側)の外方側下端付近には、熱媒体の流出口8が設
けられている。さらに、ヘッダーパイプ2aの側面に
は、図1に示すように、上記受液器10と連通するため
に、熱媒体の流出孔9a及び流入孔9bが穿設されてお
り、これらの流出孔9a及び流入孔9bと連通するよう
にして、受液器10がヘッダーパイプ2aに一体的にろ
う付されている。なお、ヘッダーパイプ2aには、流出
孔9a側と、流入孔9b側とを区切る仕切板9cが設け
られている。
【0030】また、図6に示す熱交換管3は、アルミニ
ウム製の押出形材にて例えば偏平な中空板状に形成され
ており、その内部には長手方向に向かって貫通する複数
に区画された熱媒体の流路(図示せず)が形成されてい
る。このように形成される熱交換管3の両端部は、両ヘ
ッダーパイプ2a,2b側面の対向する側に、適宜間隔
をおいて互いに平行に配列される複数のスリット(図示
せず)に挿入固着されている。
【0031】熱交換用フィンすなわちコルゲートフィン
4は、アルミニウム製の板材を屈曲することにより連続
波形状に形成されており、各熱交換管3の間に介設され
てろう付されている。この場合、最上段及び最下段に配
設された熱交換管3の外方側にもコルゲートフィン4が
ろう付接合されており、これらの両コルゲートフィン4
を保護するために、両コルゲートフィン4のさらに外方
側にはサイドプレート6がろう付接合されている。
【0032】上記受液器10の一構成要素である受液器
本体11は、図1、図7、図8に示すように、例えばア
ルミニウムの材料によって円筒状に形成されており、そ
の外周部にはその上下の各位置に、ヘッダーパイプ2a
にろう付けするための接合部16,17が一体に形成さ
れている。そして、下側の接合部17には、図1に示す
ように、ヘッダーパイプ2aの流出孔9aに一致する位
置に、流入口12が形成されていると共に、流入孔9b
に一致する位置に、流出口13が設けられている。な
お、この場合、接合部16と17は分離せず一体に形成
してもよい。
【0033】流出孔9aと流入口12は、ヘッダーパイ
プ2a内における仕切板9cの上側と、受液器本体11
内における後述するフィルタ30の入口側とを連通する
ようになっている。一方、流入孔9bと流出口13は、
ヘッダーパイプ2a内における仕切板9cの下側と、受
液器本体11内におけるフィルタ30の出口側とを連通
するようになっている。
【0034】また、受液器本体11の上側開口部114
は、キャップ部材15によって閉塞されている。このキ
ャップ部材15は、アルミニウムによって形成されたも
のであり、例えばろう付けによって受液器本体11に固
定されている。そして、受液器本体11の内周面は、断
面が円形状の基準内周面112及び拡径内周面113に
よって形成されている。基準内周面112はその径が軸
方向において一定に形成されている。拡径内周面113
は、もともと基準内周面112であった部分をスピニン
グ加工などの塑性加工により、平行内周面113a及び
テーパ内周面113bを形成したものである。これらの
基準内周面112とテーパ内周面113b、及びテーパ
内周面113bと平行内周面113aは、図1〜図3に
示すように、滑らかな曲面を介して連続的につながって
いる。
【0035】栓体20は、図1〜図3に示すように、全
体がアルミニウム等の金属によって円柱状に形成された
ものであって、基準内周面112内に挿入される先端側
の部分が基準径部21になっており、この基準径部21
の基端側の部分が拡径部22になっている。基準径部2
1には、基準内周面112に嵌合する部分の外周に2つ
のOリング溝23が形成されており、各Oリング溝23
にOリング41が嵌着されている。この場合、Oリング
溝23の数は必ずしも2つである必要はなく、1つある
いは3つ以上任意の数であってもよい。拡径部22は、
拡径内周面113における平行内周面113aに嵌合す
るように形成されていると共に、軸方向の長さが平行内
周面113aよりやや短く設定されている。この拡径部
22の基端部外周には、栓体20が受液器本体11内に
入る量を規制する鍔部24が形成されている。
【0036】すなわち、鍔部24は、受液器本体11に
おける下側開口部111の端面に当接することにより、
拡径部22が拡径内周面113のみに嵌合し、かつ各O
リング41が基準内周面112の位置となるように、栓
体20の受液器本体11に対する挿入量を規制するよう
になっている。なお、挿入量の規制方法としては、拡径
部22の外周面先端側頂部を平行内周面113aとテー
パ内周面113bの交点に突き当てることで位置決めす
るようにしてもよい。その場合は鍔部24はなくてもよ
い。Oリング41は、Oリング溝23に設けられた状態
において、基準径部21の外周面から円弧状に膨出して
おり(図2及び図3参照)、拡径内周面113の平行内
周面113aに挿入された状態においてはこの平行内周
面113aに接する程度であり、平行内周面113aか
ら圧縮変形を受けることがない。ただし、Oリング41
は、基準内周面112に挿入された状態において、ほぼ
基準径部21の外周径まで圧縮変形されて基準内周面1
12に密着するようになっている。
【0037】また、受液器本体11における平行内周面
113aの部分には、上述した孔115が半径方向に貫
通するように形成されている。そして、栓体20の拡径
部22には、孔115に対応する位置に、外周面から軸
心に向けて所定の深さのネジ孔25が形成されている。
また、鍔部24の外周面には、図3に示すように、ネジ
孔25の軸心に一致する位置に合マーク24aが刻印等
によって形成されている。
【0038】ネジ孔25には、図1に示すように、ネジ
42が螺合されるようになっている。このネジ42は、
座金43を介して、孔115からネジ孔25にねじ込ま
れるようになっていれば更によく、栓体20を受液器本
体11に所定の力で確実に固定するようになっている。
座金43は、図5に示すように、受液器本体11の外周
面に当たる面が、同外周面に沿うように円弧状の曲面に
なっており、ネジ42の頭部42aの力を受液器本体1
1の外周面に無理なく確実に伝えるようになっている。
【0039】さらに、栓体20には、図2及び図3に示
すように、その先端面26の軸心位置に、軸方向に延び
る所定の深さのネジ孔27が形成されている。このネジ
孔27は、後述するネジ33の締付によってフィルタ3
0を栓体20の先端面26に固定するものである。
【0040】フィルタ30は、図1〜図4に示すよう
に、合成樹脂として例えばナイロンで一体に形成された
フィルタ本体31と、同じくナイロンで網目状に形成さ
れた濾過膜32とを備えたものである。フィルタ本体3
1は、円筒状に形成された周壁部311を有し、この周
壁部311の下側に底壁部312が形成されている。周
壁部311の上側は、そのまま開口されており、同上側
の開口端外周には、鍔部313を介して円筒状のシール
部314が形成されている。
【0041】周壁部311には、周方向に4等分する位
置に窓311aが形成されている。各窓311aは、側
面視で四角形状に形成されており、各窓311aの間が
周壁部311における支柱311bになっている。
【0042】底壁部312には、その中心に孔312a
が貫通している。そして、この孔312aに挿通され、
栓体20のネジ孔27に螺合されるネジ33によって、
底壁部312が栓体20の先端面26に固定されるよう
になっている。
【0043】鍔部313は、薄く形成されており、シー
ル部314における軸方向のほぼ中央の位置に接続され
ている。シール部314は、その外径が基準内周面11
2に対して締まり嵌めを構成する程度に、同基準内周面
112の径より大きく形成されている。すなわち、シー
ル部314は、基準内周面112からの圧縮力を受け
て、そのシール部314及び鍔部313等が弾性的に撓
むことにより、基準内周面112に所定の圧力で密着す
るようになっている。また、シール部314の先端外周
には、C面取314aが形成されている。
【0044】濾過膜32は、例えばナイロンの糸で網状
に形成されており、フィルタ本体31の成形時にフィル
タ本体31に一体的に固定されるようになっている。た
だし、この濾過膜32は、フィルタ本体31における濾
過膜32に対応する部分に複数の孔を成形することによ
って、フィルタ本体31と完全に一体に形成したもので
あってもよい。また、図1において44は、乾燥剤であ
る。
【0045】上記のように構成された受液器10を組み
立てるには、まず受液器本体11内に乾燥剤44を入れ
た後、フィルタ30を固定した栓体20を、フィルタ3
0側から受液器本体11に挿入する。この際、平行内周
面113aの径が基準内周面112の径に比べて大きく
形成されているから、フィルタ30のシール部314が
下側開口部111や孔115に引っかかることなく、平
行内周面113a内にスムーズに入る。さらに、シール
部314は、テーパ内周面113bに案内されるように
して所定量圧縮変形しながら基準内周面112に入り、
同基準内周面112に所定の圧力で密着した状態にな
る。
【0046】一方、Oリング41は、基準径部21から
の膨出量が大きいものの、平行内周面113aの径がO
リング41を圧縮変形しない程度の大きさの径に形成さ
れているから、下側開口部111や孔115に引っかか
ることなく、平行内周面113a内にスムーズに入る。
さらに、Oリング41は、テーパ内周面113bに案内
されるようにして所定量圧縮変形しながら基準内周面1
12に入り、同基準内周面112に所定の圧力で密着し
た状態になる。
【0047】そして、フィルタ30のシール部314が
流出口13を所定量越え、Oリング41が基準内周面1
12に十分入った位置で、鍔部24が受液器本体11の
下側開口部111の端面に当たり、フィルタ30及び栓
体20の軸方向の位置が規制された状態になる。また、
合マーク24aを孔15の中心に合うようにして、栓体
20を受液器本体11に挿入することにより、栓体20
の周方向の位置も調整された状態になる。このため、フ
ィルタ30及び栓体20が受液器本体11における所定
の位置に挿入された状体になり、孔115とネジ孔25
とが一致した状態になるので、座金43を備えたネジ4
2を孔115及びネジ孔25に挿入して締め付けること
により、栓体20を受液器本体11に簡単かつ確実に固
定することができる。
【0048】一方、乾燥剤44やフィルタ30の交換
は、上記ネジ42を取り除いて、栓体20を受液器本体
11から引き抜くことにより、容易に行うことができ
る。
【0049】また、上記のようにして組み立てられた受
液器10には、凝縮器bにおけるヘッダーパイプ2aの
流出孔9aから流入口12を通って熱媒体が流入し、こ
の熱媒体が乾燥剤44とフィルタ30を浸透・通過する
ことにより、熱媒体中に含まれる夾雑物及び水分を除去
することができる。このようにして浄化された熱媒体の
うち、液化部分のものが流出口13からへッダーパイプ
2aの流入孔9bを通過してへッダーパイプ2a内に流
入し、気体部分のものが受液器本体11内の上部に残
る。
【0050】上記のように構成された受液器10によれ
ば、Oリング41を、下側開口部111や孔115等に
引っかけることなく、基準内周面112まで挿入するこ
とができる。また、フィルタ30のシール部314も下
側開口部111や孔115等に引っかかることなく、基
準内周面112に挿入することができる。したがって、
Oリング41やフィルタ30を傷つけることなく、栓体
20を受液器本体11内に容易に挿入することができる
と共に、Oリング41を十分圧縮変形させて、受液器本
体11と栓体20との間から熱媒体が外に漏れるのを確
実に防止することができる。しかも、拡径内周面113
が基準内周面112に円滑につながっているから、Oリ
ング41が受液器本体11内で圧縮変形を受ける際に傷
つくことも全くない。
【0051】さらに、フィルタ30は、そのシール部3
14が基準内周面112に所定の圧力で密着する状態に
なり、その密着する範囲が軸方向に長くなっているか
ら、シール部314の外側を熱媒体が抜けるのを確実に
防止することができる。したがって、フィルタ30の濾
過性能の向上を図ることができる。しかも、シール部3
14の先端外周にC面取314aが形成されているか
ら、シール部314が流入口13の部分を通過する際に
も、シール部314が流入口13に引っかかって傷つく
ようなことがない。
【0052】また、ネジ孔25や孔115は栓体20や
受液器本体11における径の一定の部分に形成している
から、これらのネジ孔25や孔115の加工を機械加工
等により容易に行うことができる。しかも、拡径内周面
113が平行内周面113aとテーパ内周面113bと
で形成されているから、上述したスピニング加工によ
り、この拡径内周面113を容易に加工することができ
る。
【0053】さらに、受液器10で液体のみに分離した
熱媒体を再び凝縮器bに流入するようにしている。した
がって、液体の状態で熱媒体を冷却することができるか
ら、熱媒体に対する冷却効果が高まるという利点があ
る。
【0054】なお、上記第1実施形態においては、拡径
内周面113の形成のために円筒状の壁部全体を半径方
向外側に膨出させるようにしたが、壁部の内面のみを拡
径することによって拡径内周面113を形成するように
してもよい。
【0055】また、受液器10から出た熱媒体を再び凝
縮器bに流入させるようにしたが、この熱媒体は受液器
10からそのまま膨張弁dに流出させるようにしてもよ
い。ただし、上述のように熱媒体に対する冷却効果を高
める上で、熱媒体10から再び凝縮器bに流入するよう
にすることが好ましい。
【0056】さらに、フィルタ30には鍔部313及び
シール部314を有するものを示したが、このフィルタ
30としては、図9に示すように、鍔部313のみを有
するものや、図10に示すように、鍔部313及びシー
ル部314を全く有さないものであってもよい。ただ
し、上述のように濾過効果を高める上で、鍔部313及
びシール部314を有するように構成することが好まし
い。
【0057】また、鍔部313のみを有するものも、そ
の鍔部313の外周の径を基準内周面112に対して閉
まり嵌め程度になるようにすることが好ましい。そして
その場合、鍔部313の軸方向の寸法を厚くすると、弾
性変形する際の抵抗が大きくなって、フィルタ30を基
準内周面112にスムーズに挿入することができなくな
る。したがって、鍔部313としては薄く形成せざるを
得ないが、そうすると鍔部313と基準内周面112と
の接触面積が減って、鍔部313の外側から熱媒体が漏
れやすくなる。この点、上述した鍔部313及びシール
部314を有するものは、容易に弾性変形して基準内周
面112をスムーズに移動することができると共に、基
準内周面112との接触面積が大きくなるため、シール
部314の外側からの熱媒体の漏れを完全に防止するこ
とができるという有利な効果がある。
【0058】また、上記第1実施形態では、栓体20
を、基準径部21と拡径部22と鍔部24とを有するも
ので構成したが、図11に示すように、基準径部21と
鍔部24のみを有するもので構成してもよい。この場合
には、拡径部22の加工が不要になるから、コストの低
減を図ることができる。
【0059】さらに、上記第1実施形態では、栓体20
をネジ42等で固定するように構成したが、図12に示
すように、栓体20の拡径部22及び受液器本体11の
平行内周面113aに対応する位置に、それらを同軸状
に貫通する孔28,116,116を設け、これらの孔
28,116,116に挿入した固定ピン45で栓体2
0を受液器本体11に固定するようにしてもよい。ただ
し、図12において、45aは、固定ピン45の一方の
端部に一体的に形成された頭部であり、46は固定ピン
45の他方の端部に取り付けられたEリング46であ
る。このように構成した場合には、Eリングを着脱する
だけで、固定ピン45を容易に着脱することができるか
ら、受液器10の組立が簡単になると共に、フィルタ3
0や乾燥剤44の交換も容易になるという利点がある。
また、Eリングに代えてC軸止め輪等の固定手段を用い
てもよい。そして、図12に示す栓体20は、図13に
示す拡径部22のないもので構成してもよい。また、単
にボルトとナットの組み合わせでも勿論よい。
【0060】次にこの発明の第2実施形態を図14を参
照して説明する。ただし、第1実施形態で示した構成要
素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡
略化する。この第2実施形態が第1実施形態と異なる主
な点は、拡径内周面113の全体がテーパ状に形成され
ている点である。
【0061】すなわち、拡径内周面113は、その全体
が下側開口部111の径から基準内周面112の径まで
テーパ状に縮径されたテーパ内周面113bによって形
成されている。また、栓体20は、拡径部22のない、
基準径部21と鍔部24によって形成されたものとなっ
ている。さらに、栓体20は、その基準径部21及びテ
ーパ内周面113bの部分を同軸状に貫通する孔28,
116,116に固定ピン45を挿入することによっ
て、受液器本体11に固定されるようになっている。
【0062】孔116,116は、Oリング41が圧縮
変形することなく挿入可能な径のテーパ内周面113b
に対応する位置に開口されている。そして、固定ピン4
5は、図12及び図13に示したものと同様に、頭部4
5aとEリング46によって、孔28,116,116
からの脱落が防止されたものとなっている。
【0063】上記のように構成された受液器10によれ
ば、拡径内周面113が一つのテーパ内周面113bに
よって形成されているから、この拡径内周面113を加
工するのがさらに容易になる。すなわち、例えばスピニ
ング加工により極めて容易に拡径内周面113を加工す
ることができる。また、Oリング41が圧縮変形するこ
とのない拡径内周面113の位置に、孔116,116
が形成されているから、これらの孔116,116にO
リング41が引っかかってこのOリング41の移動が困
難になったり、Oリング41に傷がついたりするのを確
実に防止することができる。
【0064】また、固定ピン45によって栓体20を受
液器本体11に固定しているから、通常ネジで固定する
際に加わるような締付力が栓体20及び受液器本体11
に作用することがない。すなわち、栓体20及び受液器
本体11がネジの力によって変形するようなことがな
い。したがって、フィルタ30や乾燥剤44を交換する
際に、栓体20が受液器本体11から抜けにくくなるの
を防止することができる。
【0065】なお、上記第2実施形態においても、図1
5に示すように、ネジ42を用いて栓体20を受液器本
体11に固定するようにしてもよい。ただし、栓体20
におけるテーパ内周面113bに対応する位置を、この
テーパ内周面113bに一致する角度のテーパ径部29
に形成して、このテーパ径部29にネジ孔25を形成す
ることが好ましい。このように構成することにより、ネ
ジ42を締め付けても、栓体20及び受液器本体11が
変形しなくなるから、栓体20が受液器本体11から抜
けにくくなるのを防止することができる。
【0066】また、第1実施形態等で示したネジ42に
代えて、図16に示すような頭部のないネジ47によっ
て、栓体20を受液器本体11に固定するようにしても
よい。このネジ47は、軸方向の全体が雄ねじによって
構成されており、その頂面47aに直線状の溝47bが
形成されたものである。そして、このネジ47は、ネジ
孔25に最後まで締め込んだ際にその頂面47aが受液
器本体11の外周面から凹まないように、その軸方向の
長さが設定されている。
【0067】上記のようなネジ47を用いた場合には、
溝47bに例えばドライバの先端を挿入して回すことに
より、ネジ47をネジ孔25に簡単に固定することがで
きる。しかも、その際のネジ47の締付力が栓体20と
受液器本体11との間に作用することがない。したがっ
て、例えば図17に示すように、栓体20と、受液器本
体11との間に隙間を有する場合であっても、ネジ47
の締付により、例えば受液器本体11が変形するような
不具合を防止することができる。このネジ47は、図1
1や図15に示すネジ42に代えて用いることも可能で
ある。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、シール手
段が密接する基準内周面に対して、開口部側の拡径内周
面の径が大きく形成されており、この拡径内周面が基準
内周面に円滑につながっているので、栓体に設けられた
シール手段を開口部から受液器本体内に容易に挿入する
ことができると共に、シール手段を円滑に圧縮変形させ
て基準内周面に密着させることができる。したがって、
栓体を受液器本体内に容易に挿入することができると共
に、シール手段が開口部等に引っかかって傷つくのを防
止することができる。
【0069】請求項2記載の発明によれば、拡径内周面
の径が開口部においてシール手段が圧縮変形することな
く挿入可能な寸法になっているので、シール手段を全く
無理なく受液器本体内に挿入することができる。したが
って、さらに容易に栓体を受液器本体内に挿入すること
ができる。また、シール手段が傷つくのも確実に防止す
ることができる。
【0070】請求項3記載の発明によれば、拡径内周面
における開口部側の部分が径の一定な平行内周面になっ
ているので、この平行内周面に対応する栓体の外周面も
径の一定な平行外周面に形成することができる。そし
て、これらの平行内周面及び平行外周面の部分には孔や
ネジ孔等が加工しやすくなるから、例えばピンやネジを
用いて栓体を受液器本体に固定することが容易になる。
【0071】請求項4記載の発明によれば、平行内周面
から基準内周面に径が変化する部分がテーパ内周面によ
って形成されているので、このテーパ内周面及び平行内
周面を有する拡径内周面を機械加工やしぼり加工等によ
り、容易に形成することができるという利点がある。
【0072】請求項5記載の発明によれば、拡径内周面
の全体がテーパ内周面によって構成されているので、こ
の拡径内周面の全体を機械加工やしぼり加工等によって
容易に形成することができるという利点がある。
【0073】請求項6記載の発明によれば、栓体を受液
器本体に固定するために用いる孔が拡径内周面における
シール手段が圧縮変形を受けない位置に設けられいるの
で、シール手段を受液器本体内に挿入した際に、同シー
ル手段が孔からはみ出して傷つくのを防止することがで
きる。すなわち、従来はシール手段を圧縮変形させなが
ら受液器本体に挿入しているので、受液器本体に孔があ
ると、この孔からシール手段がはみ出して傷つく危険が
ある。このため、例えば孔を一時的に塞ぐような治具を
用いてシール手段に傷がつくのを防止する必要があっ
た。しかしこの発明においては、このような治具を用い
ることなく、栓体を受液器本体に容易に挿入することが
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態として示した受液器の
縦断面図である。
【図2】同受液器の要部を示す分解断面図である。
【図3】同受液器の要部を示す分解側面図である。
【図4】同受液器におけるフィルタを示す図であって、
(a)は平面図、(b)は断面図、(c)は底面図であ
る。
【図5】同受液器の要部を示す図であって、(a)は側
面図、(b)は底面図である。
【図6】同受液器を装着した凝縮器を示す正面図であ
る。
【図7】同受液器を装着した凝縮器を示す側面図であ
る。
【図8】同受液器を装着した凝縮器を示す図であって、
図6のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】第1実施形態におけるフィルタの第1の他の例
を示す要部断面図である。
【図10】同フィルタの第2の他の例を示す要部断面図
である。
【図11】第1実施形態における栓体の他の例を示す要
部断面図である。
【図12】第1実施形態における栓体と受液器本体との
固定構造の第1の他の例を示す図であって、(a)は要
部断面図、(b)は(a)の要部側面図である。
【図13】同固定構造の第2の他の例を示す図であっ
て、(a)は要部断面図、(b)は(a)の要部側面図
である。
【図14】この発明の第2実施形態として示した受液器
の図であって、(a)は要部断面図、(b)は(a)の
要部側面図である。
【図15】同第2実施形態における栓体の他の例を示す
図であって、(a)は要部断面図、(b)は(a)の要
部側面図である。
【図16】第1及び第2実施形態における栓体と受液器
本体との固定構造の第1の他の例を示す図であって、
(a)は要部断面図、(b)は(a)の要部側面図であ
る。
【図17】同固定構造の第2の他の例を示す図であっ
て、(a)は要部断面図、(b)は(a)の要部側面図
である。
【図18】従来の空調機の構成を示すブロック図であ
る。
【図19】同空調機における受液器の第1の例を示す要
部断面図である。
【図20】同空調機における受液器の第2の例を示す要
部断面図である。
【図21】受液器の第1の例を示す要部分解断面図であ
る。
【図22】受液器の第2の例を示す要部分解断面図であ
る。
【符号の説明】
10 受液器 11 受液器本体 111 下側開口部(一方の開口部) 112 基準内周面 113 拡径内周面 113a 平行内周面 113b テーパ内周面 115,116 孔 20 栓体 41 Oリング(シール手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に形成された受液器本体と、この受
    液器本体の少なくとも一方の開口部から挿入され、同開
    口部を閉塞する栓体とを備えてなり、熱媒体を受け入れ
    るように構成された受液器において、 上記栓体には、上記受液器本体内に先に挿入される先端
    側の外周に、受液器本体の基準内周面に密接するシール
    手段が設けられており、 上記受液器本体は、その開口部から上記シール手段に達
    する前の内周面が上記基準内周面に対して拡径された拡
    径内周面となっており、 この拡径内周面は、上記基準内周面に滑らかにつながっ
    ていることを特徴とする受液器。
  2. 【請求項2】 拡径内周面の径は、少なくとも開口部に
    おいて、シール手段が圧縮変形することなく挿入可能な
    寸法に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    受液器。
  3. 【請求項3】 拡径内周面は、開口部から内方に向けて
    径が一定な平行内周面を有していることを特徴とする請
    求項1又は2記載の受液器。
  4. 【請求項4】 拡径内周面は、開口部から内方に向けて
    径が一定な平行内周面を有し、かつ平行内周面から基準
    内周面にテーパ状に縮径するテーパ内周面を有している
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の受液器。
  5. 【請求項5】 拡径内周面は、その全体が開口部から基
    準内周面までテーパ状に縮径するテーパ内周面によって
    形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    受液器。
  6. 【請求項6】 受液器本体には、シール手段が圧縮変形
    することなく挿入可能な径の拡径内周面の位置に、栓体
    を受液器本体に固定するために用いる孔が開口している
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに
    記載の受液器。
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