JP2000097015A - 排気浄化装置の故障検出装置 - Google Patents

排気浄化装置の故障検出装置

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JP2000097015A
JP2000097015A JP10269933A JP26993398A JP2000097015A JP 2000097015 A JP2000097015 A JP 2000097015A JP 10269933 A JP10269933 A JP 10269933A JP 26993398 A JP26993398 A JP 26993398A JP 2000097015 A JP2000097015 A JP 2000097015A
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ehc
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vehc
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Yuichi Shimazaki
勇一 島崎
Hiroaki Kato
裕明 加藤
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンの排気通路に介設する触媒ユニットに
設けられる電気加熱式触媒(EHC)の通電電流値IE
HCと印加電圧値VEHCとを検出し、診断手段でサン
プリングしたIEHC,VEHCのデータに基づいてE
HCの故障の有無を判別する故障検出装置において、通
電開始当初のノイズの影響を排除して、EHCの故障検
知の正確性を向上させる。 【解決手段】IEHC,VEHCのデータサンプリング
をEHCへの通電開始時点から所定の待ち時間Ytm2
遅らせて開始し、故障判別に用いるIEHC,VEHC
のデータに通電開始当初のノイズの乗ったデータが含ま
れないようにする。また、電流・電圧センサの検出信号
を診断手段に入力する回路、または、診断手段に、検出
信号のノイズを除去するフィルタ手段を設け、ノイズの
影響を排除するようにしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの排気通
路に電気加熱式触媒を含む触媒ユニットを介設し、エン
ジンの冷間始動時に電気加熱式触媒に通電するようにし
た排気浄化装置の故障検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の故障検出装置として、電
気加熱式触媒の通電電流値を検出する電流検出手段と、
電気加熱式触媒の印加電圧値を検出する電圧検出手段
と、これら検出手段の検出信号を入力する診断手段とを
備え、診断手段でサンプリングした電気加熱式触媒の通
電電流値と印加電圧値とに基づいて電気加熱式触媒の故
障の有無を判別するものは知られている(特開平9−6
0554号公報参照)。
【0003】そして、このものでは、電気加熱式触媒へ
の通電開始時点から所定の検出時間が経過するまでに診
断手段でサンプリングした電流値と電圧値とに基づい
て、当該検出時間内に電気加熱式触媒に通電された積算
電力量を求め、この値が所定の許容範囲に入っていない
ときに故障有りと判別している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のもので
は、電気加熱式触媒が正常であるのに故障有りと判別し
てしまう誤検知を生ずることがあった。
【0005】本願発明者の鋭意努力の結果、誤検知の原
因は、電気加熱式触媒が通電直後は低温で抵抗値が低い
ため、電気加熱式触媒の電流・電圧にノイズが入り易く
なり、更に、電気加熱式触媒への通電を制御するリレー
スイッチ等のスイッチのオン時に接点間でスパークが発
生し、電気加熱式触媒の電流・電圧が通電開始当初にス
パークによるノイズで変動し、その結果、積算電力量に
ノイズ分の電力量が誤差要因として含まれることにな
り、電気加熱式触媒が正常であるのに積算電力量が許容
範囲に入らなくなるためであることが判明した。
【0006】本発明は、以上の点に鑑み、通電開始当初
の電流・電圧のノイズの影響を排除して、故障検知の正
確性を向上し得るようにした装置を提供することを課題
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
エンジンの排気通路に電気加熱式触媒を含む触媒ユニッ
トを介設し、エンジンの冷間始動時に電気加熱式触媒に
通電するようにした排気浄化装置の故障検出装置であっ
て、電気加熱式触媒の通電電流値と印加電圧値との少な
くとも一方を検出する検出手段と、該検出手段の検出信
号を入力する診断手段とを備え、診断手段でサンプリン
グした前記検出信号に基づいて電気加熱式触媒の故障の
有無を判別するものにおいて、本発明の第1の特徴によ
れば、前記検出信号のサンプリングを、電気加熱式触媒
への通電開始時点から所定の待ち時間だけ遅らせて開始
する遅延手段を設け、また、本発明の第2の特徴によれ
ば、前記検出信号を診断手段に入力する回路、または、
診断手段に、検出信号に現われるノイズを除去するフィ
ルタ手段を設けている。
【0008】上記第1の特徴によれば、電流・電圧にノ
イズが現われる可能性の有る時間帯の後で電流・電圧の
サンプリングが開始されるように前記待ち時間を設定す
ることにより、故障判別を行うためのサンプリングデー
タにノイズは含まれなくなり、誤検知が防止される。こ
こで、電流・電圧にノイズが現われる可能性の有る時間
帯の幅は、電気加熱式触媒に給電する電源電圧が高くな
る程長くなる。この場合、前記待ち時間を電気加熱式触
媒の電源電圧に応じて可変する手段を設け、電源電圧が
高くなる程待ち時間を長くすれば、電源電圧が変化して
も誤検知を確実に防止でき、有利である。尚、電気加熱
式触媒への通電開始時点から各検出手段で検出した電流
・電圧のデータのサンプリングを開始するが、故障判別
に用いるデータは通電開始時点から所定の待ち時間経過
後にサンプリングしたデータのみとして、サンプリング
の開始を実質的に待ち時間だけ遅らせるものも上記遅延
手段に含まれる。
【0009】また、上記第2の特徴によれば、電流・電
圧にノイズが現われても、フィルタ手段で電流・電圧の
ノイズが除去され、診断手段でサンプリングする電流・
電圧のデータはノイズを含まないデータとなる。そし
て、かかるサンプリングデータに基づいて故障判別が行
われるため、上記待ち時間がなくても誤検知を防止でき
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1を参照して、1は車両用のエ
ンジンであり、エンジン1の吸気通路2に、上流側から
順に、エアクリーナ3と、スロットルバルブ4と、燃料
噴射弁5とを設け、スロットル開度θを検出するセンサ
6と、吸気負圧PBを検出するセンサ7と、吸気温TA
を検出するセンサ8と、エンジン回転数NEを検出する
センサ9と、エンジン冷却水の水温TWを検出するセン
サ10と、車速Vを検出するセンサ11とからの信号を
車載コンピュータから成るコントローラ12に入力し、
コントローラ12によりこれらセンサからの信号に応じ
て燃料噴射弁5からの燃料噴射量を制御するようにして
いる。
【0011】また、エンジン1の排気通路13には、通
電により発熱するヒータとしての機能を持つ電気加熱式
触媒(以下、EHCと記す)14と、主としてエンジン
始動直後の排気浄化を分担するスタート触媒15と、三
元触媒16とから成る触媒ユニットが介設されており、
更に、触媒ユニットの上流の排気通路13の部分にエア
ポンプ17を接続し、エアクリーナ3とスロットルバル
ブ4との間の吸気通路2の部分からのエアをエアポンプ
17により2次エアとして排気通路13に供給し得るよ
うにしている。
【0012】EHC14及びエアポンプ17は、図2に
示す回路で通電制御されるようになっている。即ち、エ
ンジン1で駆動されるオルタネータ18の出力側に、車
載バッテリー19を接続する常閉接点20aを有する切
換スイッチ20を設け、切換スイッチ20の常開接点2
0bにEHC14を接続し、切換スイッチ20の常閉接
点20aに開閉スイッチ21を介してエアポンプ17を
接続している。そして、コントローラ12により切換ス
イッチ20及び開閉スイッチ21を切換制御し、切換ス
イッチ20の常開接点20bを閉じると共に開閉スイッ
チ21をオンすることで、EHC14とエアポンプ17
とに通電するようにしている。また、オルタネータ18
の出力電圧を可変するレギュレータ22をコントローラ
12で制御し、切換スイッチ20の常閉接点20aが閉
じられるときは、オルタネータ18の出力電圧を比較的
低圧(例えば14.5V)にし、切換スイッチ20の常
開接点20bが閉じられるときは、原則として、オルタ
ネータ18の出力電圧を比較的高圧(例えば30V)に
している。
【0013】切換スイッチ20とEHC14との接続回
路14aには、電流センサ23が設けられており、電流
センサ23でEHC14の通電電流値(以下、ヒータ電
流と記す)IEHCを検出して、電流センサ23からの
検出信号を診断手段として兼用するコントローラ12に
入力し、更に、接続回路14aから分岐した電圧信号線
14bをコントローラ12に接続し、コントローラ12
でEHC14の印加電圧値(以下、ヒータ電圧と記す)
VEHCを検出し得るようにしている。
【0014】EHC14とエアポンプ17との通電制御
は、エンジン温度、即ち、水温TWに関する判定値し
て、EHC14の加熱が必要となる温度範囲の上限温度
に設定される第1設定温度YTW1(例えば50℃)
と、EHC14のヒートショックによる耐久性の悪化を
生じ易くなる温度に設定される第2設定温度YTW2
(例えば5℃)と、耐久性上EHC14への通電が不可
能となる第3設定温度YTW3(例えば−7℃)とを用
い、図3に示すプログラムに従って行われる。
【0015】これを詳述するに、先ず、S1のステップ
でエンジン1が完爆したか否かを判別し、完爆前であれ
ばS2のステップに進み、切換スイッチの常閉接点20
aを閉じると共に開閉スイッチ21をオフし、EHC1
4及びエアポンプ17への通電は行わない。完爆後は、
S3のステップでエンジン回転数NEが所定値YNE
(例えば2500rpm)以下か否かを判別し、NE≦
YNEであれば、S4のステップで車速Vが所定値YV
(例えば40km/h)以下か否かを判別し、V≦YV
であれば、S5のステップ水温TWが第1設定温度YT
W1以下であるか否かを判別し、TW≦YTW1であれ
ば、S6のステップで水温TWが第2設定温度YTW2
以下であるか否かを判別し、TW≦YTW2であれば、
S7のステップで水温TWが第3設定温度YTW3以下
であるか否かを判別する。
【0016】YTW2<TW≦YTW1であれば、S6
のステップからS8のステップに進んでEHC14の電
源電圧たるオルタネータ18の出力電圧を比較的高圧
(30V)にすると共に、S9のステップで後記する第
2タイマtm2の設定時間Ytm2を比較的長目の時間
Ytm2Aに設定する。また、YTW3<TW≦YT2
であれば、S7のステップからS10のステップに進ん
でオルタネータ18の出力電圧を比較的低圧(14.5
V)にすると共に、S11のステップでYtm2を比較
的短目の時間Ytm2Bに設定する。
【0017】S9,S11のステップでの処理が済む
と、S12のステップで第1タイマtm1の計時動作を
開始し、次に、S13のステップで第1タイマtm1の
計時時間が所定の設定時間Ytm1(例えば60秒)以
内であるか否かを判別し、tm1≦Ytm1であればS
14のステップに進み、切換スイッチ20の常開接点2
0bを閉じると共に開閉スイッチ21をオンし、EHC
14及びエアポンプ17に通電する。
【0018】S3のステップでNE>YNEと判別され
たときや、S4のステップでV>YVと判別されたとき
や、S5のステップでTW>YTW1と判別されたとき
や、S7のステップでTW≦YTW3と判別されたとき
や、S13のステップでtm1>Ytm1と判別された
ときは、S2のステップに進んでEHC14とエアポン
プ17への通電を停止する。かくて、YTW3<TW≦
YTW1となる冷間始動時の一定時間、NE≦YNE,
V≦YVという条件下でEHC14及びエアポンプ17
に通電される。尚、NE>YNE,V>YVで通電を停
止するのは、EHC14の保護のためである。また、Y
TW3<TW≦YTW2となる低温時は、YTW2<T
W≦YTW1となる常温時に比し、オルタネータ18の
出力電圧の低下でEHC14の通電電力量が減少するた
め、低温時に生じ易いEHC14のヒートショックによ
る耐久性の悪化が防止される。
【0019】EHC14とエアポンプ17への通電時
は、S15のステップで第2タイマtm2の計時動作を
開始し、次に、S16のステップで第2タイマtm2の
計時時間、即ち、EHC14とエアポンプ17とへの通
電を開始してからの経過時間が設定時間Ytm2に達し
たか否かを判別し、tm2≧Ytm2になったとき、S
17のステップで第3タイマtm3の計時動作を開始
し、次に、S18のステップで第3タイマtm3の計時
時間が所定の設定時間Ytm3(例えば10秒)以内で
あるか否かを判別し、tm3≦Ytm3である間、S1
9のステップでヒータ電流IEHCとヒータ電圧VEH
Cとをサンプリングする。
【0020】そして、S19のステップでtm3>Yt
m3と判別されたとき、S20のステップでYtm3の
サンプリング時間にEHC14に通電されたヒータ積算
電力量WEHC=∫VEHC・IEHCdtを算出し、
S21のステップでWEHCが所定の許容範囲に入って
いるか否かを判別し、入っていない場合はEHC14が
故障したと判断し、S22のステップでEHC14の故
障表示ランプを点灯する等の故障処理を行う。尚、上記
許容範囲は、オルタネータ18の出力電圧を高くするY
TW2<TW≦YTW1のときと、出力電圧を低くする
YTW3<TW≦YTW2のときとで異なる範囲に設定
する。
【0021】ところで、運転者によっては、エンジンの
始動開始直後に発進操作を行うことがあり、かくすると
きは早期にNE>YNEまたはV>YVになって、IE
HC,VEHCのサンプリング開始から所要のサンプリ
ング時間Ytm3が経過する前にEHC14への通電が
停止され、故障判別を行い得なくなることがある。故障
判別が実行不能となる頻度を少なくするには、EHC1
4への通電開始時点からIEHC,VEHCのサンプリ
ングを開始し、EHC14への通電停止時期が始動開始
直後の発進操作で早まっても、通電停止までに所要のサ
ンプリング時間Ytm3を確保できるようにすることが
望まれる。
【0022】一方、通電直後はEHC14が低温で抵抗
値が低いため、ヒータ電流IEHCやヒータ電圧VEH
Cに、図5(A)に示す如く、ノイズが入り易く、更
に、切換スイッチ20の常開接点20bを閉じる際、接
点間にスパークが発生して、ヒータ電流IEHCやヒー
タ電圧VEHCにスパークによるノイズが現われること
もある。そのため、EHC14への通電開始時点からI
EHC・VEHCのサンプリングを開始すると、S14
のステップで求める積算電力量WEHCがノイズ分の電
力量を含む値になり、誤検知の要因になる。
【0023】ここで、本実施形態では、S16のステッ
プが、IEHC,VEHCのサンプリングをEHC14
への通電開始時点から所定の待ち時間Ytm2だけ遅ら
せて開始する遅延手段として機能する。かくて、ヒータ
電流IEHCやヒータ電圧VEHCにノイズが現われる
可能性の有る時間帯の後でIEHC,VEHCのサンプ
リングが開始されるようにYtm2を設定すれば、積算
電力量WEHCの演算に用いるIEHC,VEHCのサ
ンプリングデータにノイズは含まれなくなり、誤検知が
防止される。但し、Ytm2を長く設定すると、故障判
別が実行不能となる頻度が増加するため、ノイズが現わ
れる可能性の有る時間帯の直後にIEHC,VEHCの
サンプリングが開始されるようYtm2は可及的短時間
に設定することが望まれるが、EHC14の電源電圧た
るオルタネータ18の出力電圧が高くなるとノイズが現
われる時間帯の幅が長くなる。そこで、本実施形態で
は、オルタネータ18の出力電圧に応じて待ち時間Yt
m2を可変する手段として機能するS9,S11のステ
ップを設け、出力電圧を低くするときは待ち時間Ytm
2を比較的短目のYtm2B(例えば0.3秒)に設定
するが、出力電圧を高くするときは待ち時間Ytm2を
比較的長目のYtm2A(例えば0.5秒)に設定して
いる。
【0024】図4は通電制御回路の第2実施形態を示し
ており、上記第1実施形態と同一の部材には上記と同一
の符号を付している。第1実施形態と相違するのは、電
流センサ23の検出信号をコントローラ12に入力する
回路と、電圧信号線14bとに、夫々、ノイズを除去す
るフィルタ手段としてのCR時定数回路24,25を設
けたことである。
【0025】これによれば、ヒータ電流IEHCやヒー
タ電圧VEHCにノイズが現われても、CR時定数回路
24,25によりノイズが除去されて、コントローラ1
2でサンプリングするIEHC,VEHCのデータは、
図5(B)に示す如く、ノイズを含まないデータとな
る。かくて、図3のS9,S11,S15,S16のス
テップを省略し、EHC14への通電開始時点からIE
HC,VEHCのサンプリングを開始しても、S20の
ステップで求める積算電力量WEHCはノイズによる誤
差を含まない値になり、誤検知が防止される。この場
合、S21のステップでの判定に用いる許容範囲は、E
HC14への通電開始当初のIEHC,VEHCの立上
り領域を考慮して設定する。
【0026】尚、上記実施形態では、ヒータ電圧VEH
Cの検出手段及びその検出信号をコントローラ12に入
力する回路を電圧信号線14bで構成しているが、ヒー
タ電圧VEHCを検出する電圧センサを設け、この電圧
センサの検出信号をコントローラ12に入力する回路に
CR時定数回路25を設けても良い。また、CR時定数
回路24,25を設けずに、コントローラ12でヒータ
電流IEHCやヒータ電圧VEHCのノイズを除去する
処理を行うこと、即ち、コントローラ12にソフトウェ
アによるフィルタ手段を設けることも可能である。
【0027】ところで、IEHC,VEHCのノイズに
よる誤検知を防止するため、積算電力量WEHCにノイ
ズ分の電力量が含まれることを考慮して、WEHCの許
容範囲を広く設定することも考えられるが、これでは故
障検知の精度が悪くなる。これに対し、上記実施形態の
如くIEHC,VEHCのサンプリング開始を遅延し、
或いは、IEHC,VEHCのノイズを除去すれば、W
EHCの許容範囲を狭く設しても誤検知を生じず、故障
検知の精度が向上する。
【0028】尚、上記実施形態では、サンプリング時間
Ytm3中にEHC14に通電された積算電力量WEH
Cに基づいて故障の有無を判別しているが、ヒータ電圧
VEHCをヒータ電流IEHCで除してEHC14の抵
抗値を求め、サンプリング時間Ytm3中における抵抗
値の平均値に基づいて故障の有無を判別するようにして
も良い。また、定電圧回路等でヒータ電圧VEHCを一
定にするならば、ヒータ電流IEHCのみを検出し、サ
ンプリング時間Ytm3中におけるIEHCの積算値や
平均値に基づいて故障の有無を判別しても良い。
【0029】また、上記実施形態では、EHC14にオ
ルタネータ18から切換スイッチ20を介して通電する
ようにしたが、切換スイッチ20に代えて、EHC14
を車載バッテリ19に接続する開閉スイッチを設け、車
載バッテリ19から開閉スイッチを介してEHC14に
通電するようにしても良く、この場合にも同様に本発明
を適用できる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、電気加熱式触媒への通電開始当初のノイズの
影響を排除して、電気加熱式触媒の故障検知の精度を向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を適用する排気浄化装置を備えるエ
ンジンの制御系を示すブロック図
【図2】本発明装置の第1実施形態を示す回路図
【図3】第1実施形態における電気加熱式触媒の通電制
御及び故障検知用のプログラムを示すフローチャート
【図4】本発明装置の第2実施形態を示す回路図
【図5】(A)電気加熱式触媒の通電電流値IEHC及
び印加電圧値VEHCの変化を示すグラフ、(B)第2
実施形態のコントローラに入力されるIEHC,VEH
Cの検出信号の変化を示すグラフ
【符号の説明】
1 エンジン 12 コントローラ
(診断手段) 13 排気通路 14 電気加熱式触
媒 23 電流センサ(電流検出手段) 14b 電圧信号線(電圧検出手段) 24,25 CR時定数回路(フィルタ手段) IEHC 電気加熱式触媒の通電電流値 VEHC 電気加熱式触媒の印加電圧値 Ytm2 待ち時間
フロントページの続き Fターム(参考) 3G091 AA02 AA17 AA23 AB03 BA03 BA10 BA31 BA34 CA03 CA13 CA22 CB02 CB08 DA03 DA07 DA08 DB06 DB10 DB15 DB16 EA01 EA06 EA07 EA15 EA16 EA27 EA28 EA30 EA39 FA02 FA04 FA12 FA13 FB02 FC04 FC06 FC07 HA08 HA12 HA45 HB07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの排気通路に電気加熱式触媒を含
    む触媒ユニットを介設し、エンジンの冷間始動時に電気
    加熱式触媒に通電するようにした排気浄化装置の故障検
    出装置であって、 電気加熱式触媒の通電電流値と印加電圧値との少なくと
    も一方を検出する検出手段と、該検出手段の検出信号を
    入力する診断手段とを備え、 診断手段でサンプリングした前記検出信号に基づいて電
    気加熱式触媒の故障の有無を判別するものにおいて、 前記検出信号のサンプリングを、電気加熱式触媒への通
    電開始時点から所定の待ち時間だけ遅らせて開始する遅
    延手段を設ける、 ことを特徴とする排気浄化装置の故障検出装置。
  2. 【請求項2】前記待ち時間を電気加熱式触媒の電源電圧
    に応じて可変する手段を備えることを特徴とする請求項
    1に記載の排気浄化装置の故障検出装置。
  3. 【請求項3】エンジンの排気通路に電気加熱式触媒を含
    む触媒ユニットを介設し、エンジンの冷間始動時に電気
    加熱式触媒に通電するようにした排気浄化装置の故障検
    出装置であって、 電気加熱式触媒の通電電流値と印加電圧値との少なくと
    も一方を検出する検出手段と、該検出手段の検出信号を
    入力する診断手段とを備え、 診断手段でサンプリングした前記検出信号に基づいて電
    気加熱式触媒の故障の有無を判別するものにおいて、 前記検出手段の検出信号を診断手段に入力する回路、ま
    たは、診断手段に、検出信号に現われるノイズを除去す
    るフィルタ手段を設ける、 ことを特徴とする排気浄化装置の故障検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009191681A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Toyota Motor Corp 通電加熱式触媒装置の異常判定システム
WO2011111109A1 (ja) 2010-03-11 2011-09-15 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
CN114033536A (zh) * 2021-11-29 2022-02-11 东风汽车有限公司东风日产乘用车公司 三元催化器加热控制方法、装置、设备及存储介质

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