JP2000096161A - 炭窒化チタン焼結体の製造方法 - Google Patents

炭窒化チタン焼結体の製造方法

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JP2000096161A
JP2000096161A JP10283295A JP28329598A JP2000096161A JP 2000096161 A JP2000096161 A JP 2000096161A JP 10283295 A JP10283295 A JP 10283295A JP 28329598 A JP28329598 A JP 28329598A JP 2000096161 A JP2000096161 A JP 2000096161A
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Shusuke Yamaoka
秀典 山岡
Hiroaki Kotaka
啓章 小鷹
Hideyasu Matsuo
秀逸 松尾
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Coorstek KK
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Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分に緻密な焼結体とし得る炭窒化チタン焼
結体の製造方法を提供する。 【解決手段】 炭窒化チタン粉末70〜95wt%と、
原子番号21〜29の遷移金属粉末及びステンレス鋼粉
末の少なくとも一種5〜30wt%とに、炭化チタン粉
末を外率で10〜30wt%添加、混合して、成形し、
成形体を水素ガス雰囲気において650〜1300℃の
温度で加熱してから、真空雰囲気において成形体の少な
くとも表面が閉気孔となるまで1300〜1600℃の
温度で焼成した後、常圧の水素又はアルゴンガス雰囲気
において1300〜1600℃の温度で焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常圧焼結による炭
窒化チタン焼結体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の炭窒化チタン焼結体の製
造方法としては、炭窒化チタン粉末と、助剤としての金
属粉末又は合金粉末とに、炭化チタン粉末を添加、混合
して成形し、成形体を真空、水素ガス、アルゴンガス又
は窒素ガスの非酸化性雰囲気において無加圧焼結する方
法が知られている(特開平8−246082号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の炭窒化
チタン焼結体の製造方法では、成形体の焼成雰囲気を窒
素ガスとすると、炭窒化チタン(TiCN)粒子の表面
が窒化され、窒化チタン(TiN)になるか、あるいは
組成がTiNに傾いてしまう。TiNは、助剤に対する
濡れ性が悪いため、焼結性が低下して緻密化せず、焼結
体の靱性や強度が低下する不具合がある。又、焼成雰囲
気をアルゴンガス、真空とすると、上述したTiCN粒
子表面の窒化による不具合は生じないものの、TiCN
粒子や金属粒子表面に酸化膜がある場合、両者の濡れ性
が悪くなり、窒素ガスと同様の不具合を生ずる。更に、
焼成雰囲気を水素ガスとすると、水素還元により酸素が
除去されるため、窒素ガスやアルゴンガス、真空よりは
焼結性が向上するものの、水素還元により生じた水蒸気
が残存して緻密化を妨げ、焼結体の靱性や強度が低下す
る不具合がある。かかる不具合を解消するため、水素還
元により酸素を除去した後、アルゴンガスや真空雰囲気
において焼成する方法(特開平8−311576号公報
参照)が知られているが、依然として空孔が残存し、十
分に緻密な焼結体が得られていない。そこで、本発明
は、十分に緻密な焼結体とし得、ひいては曲げ強度や破
壊靱性値を格段に高め得る炭窒化チタン焼結体の製造方
法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の炭窒化チタン焼結体の製造方法は、
炭窒化チタン粉末70〜95wt%と、原子番号21〜
29の遷移金属粉末及びステンレス鋼粉末の少なくとも
一種5〜30wt%とに、炭化チタン粉末を外率で10
〜30wt%添加、混合して成形し、成形体を水素ガス
雰囲気において650〜1300℃の温度で加熱してか
ら、真空雰囲気において成形体の少なくとも表面が閉気
孔となるまで1300〜1600℃の温度で焼成した
後、常圧の水素又はアルゴンガス雰囲気において130
0〜1600℃の温度で焼成することを特徴とする。第
2の炭窒化チタン焼結体の製造方法は、炭窒化チタン粉
末70〜95wt%と、原子番号21〜29の遷移金属
粉末及びステンレス鋼粉末の少なくとも一種5〜30w
t%とに、前記炭窒化チタン粉末の粒径の1/2以下の
粒径を有する炭化チタン粉末を外率で10〜30wt%
添加、混合して成形し、成形体を水素ガス雰囲気におい
て650〜1300℃の温度で加熱してから、アルゴン
ガス又は真空雰囲気において1300〜1600℃の温
度で焼成することを特徴とする。又、第3の炭窒化チタ
ン焼結体の製造方法は、炭窒化チタン粉末70〜95w
t%と、原子番号21〜29の遷移金属粉末及びステン
レス鋼粉末の少なくとも一種5〜30wt%とに、前記
炭窒化チタン粉末の粒径の1/2以下の粒径を有する炭
化チタン粉末を外率で10〜30wt%添加、混合して
成形し、成形体を水素ガス雰囲気において650〜13
00℃の温度で加熱してから、真空雰囲気において成形
体の少なくとも表面が閉気孔となるまで1300〜16
00℃の温度で焼成した後、常圧の水素又はアルゴンガ
ス雰囲気において1300〜1600℃の温度で焼成す
ることを特徴とする。
【0005】第1の発明においては、先ず、成形体を形
成する各粉末粒子表面の酸素が水素ガスにより還元され
て水蒸気になり、次に、水蒸気及び成形体内部のガスが
系外へ排出されると共に、金属液相焼結が開始され、か
つ焼結体内部の空孔内が真空圧となり、次いで、焼結体
に対するガス圧の負荷により緻密化が助長される。第2
の発明においては、先ず、成形体を形成する各粉末粒子
表面の酸素が水素ガスにより還元されて水蒸気になり、
次に、水蒸気は、アルゴンガス雰囲気の場合、系内に留
まり、真空雰囲気の場合、系外へ排出されると共に、金
属液相焼結が開始される。この際、TiCNの1/2以
下の粒径のTiCの添加により、粒子が密に充填され、
かつ粒子間の空孔の幅が狭くなるため、毛管現象による
融解金属の移動距離が長くなり、緻密化が助長される。
又、第3の発明においては、先ず、成形体を形成する各
粉末粒子表面の酸素が水素ガスにより還元されて水蒸気
になり、次に、水蒸気及び成形体内部のガスが系外へ排
出されると共に、金属液相焼結が開始され、この際、T
iCNの1/2以下の粒径のTiCの添加により、粒子
が密に充填され、かつ粒子間の空孔の幅が狭くなるた
め、毛管現象による融解金属の移動距離が長くなり、か
つ焼結体内部の空孔内が真空圧となり、次いで、焼結体
に対するガス圧の負荷により緻密化が助長される。
【0006】助剤としての原子番号21〜29の遷移金
属(Sc,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,
Cu)粉末及びステンレス鋼粉末の少なくとも一種が、
5wt%未満であると、緻密化が十分とならず、30w
t%を超えると、強度が低下する。炭化チタン粉末の添
加量が、外率で10wt%未満であると、強度、特に破
壊靱性値を十分に大きくすることができず、外率で30
wt%を超えると、強度、特に曲げ強さが低下する。炭
化チタン粉末の好ましい添加量は、外率で20〜30w
t%である。水素ガス雰囲気における成形体の加熱温度
が、650℃未満であると、水素ガスによる還元反応が
行われず、1300℃を超えると、金属液相焼結が開始
されて成形体が閉気孔となり、水素ガスが成形体内部ま
で入り込めず、各粉末粒子の表面改質が行われなくな
る。真空雰囲気における成形体の焼成温度が、1300
℃未満であると、金属液相焼結による成形体表面の閉気
孔化が行われず、1600℃を超えると、粒成長が顕著
となり、破壊靱性値が低下する。又、成形体の表面に開
気孔が存在すると、次の常圧の水素又はアルゴンガスに
よるガス圧の負荷ができなくなる。真空雰囲気として
は、望ましくは10-3 Torr 以下の圧力とされる。真空
雰囲気における焼成の場合と同様に、常圧の水素又はア
ルゴンガス雰囲気における成形体の焼成温度が、130
0℃未満であると、金属液相焼結による緻密化が行われ
ず、1600℃を超えると、粒成長が顕著となり、破壊
靱性値が低下する。TiC粉末の粒径が、TiCN粉末
の粒径の1/2を超えると、TiCN粉末とTiC粉末
を密に充填することができず、各粉末粒子間の空孔の幅
が広くなる。
【0007】一方、成形体の水素ガス雰囲気における6
50〜1300℃の温度での加熱に先立って室温から6
50℃の温度までの昇温は、真空雰囲気で行うことが好
ましい。このようにすることにより、成形体を形成する
各粉末粒子の表面の変質を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て具体的な実施例及び比較例を参照して説明する。 実施例1 先ず、粒径2μmのTiCN粉末(日本新金属(株)製
TiC0.7 0.3 、以下同じ。)93wt%と、粒径
3.4μmのステンレス鋼(SUS316L、以下同
じ。)粉末(太平洋金属(株)製PF−5、以下同
じ。)7wt%とに、粒径1.5μmのTiC粉末(日
本新金属(株)製、以下同じ。)を外率で30wt%添
加し、炭化珪素(SiC)製ボールミルを用いトルエン
溶液中で48時間湿式混合してスラリーを得た。このス
ラリーを乾燥後60メッシュの篩で通篩造粒した後、金
型を用い100MPaの圧力で一軸成形し、更に100
0MPaの圧力でCIP成形して成形体を得た。次に、
得られた成形体をカーボン容器に納置し、10-3 Torr
の真空雰囲気において室温から700℃の温度まで昇温
した後、700℃の温度で水素ガス雰囲気に置換し、1
300℃の温度まで昇温した。次いで、1300℃の温
度で10-3 Torr の真空雰囲気に置換し、成形体の少な
くとも表面が閉気孔となるようにして1400℃の温度
まで昇温して焼成した後、1400℃の温度で常圧の水
素ガス雰囲気に置換し、1500℃の温度まで昇温して
焼成し、炭窒化チタン焼結体を得た。得られた炭窒化チ
タン焼結体の密度、曲げ強さ及び破壊靱性値は、表1に
示すようになった。なお、真空焼成後の常圧での焼成雰
囲気は、アルゴンガスとしても同様であった。
【0009】
【表1】
【0010】比較例1〜3 先ず、粒径4μmのTiCN粉末94wt%と、粒径
3.4μmのステンレス鋼粉末6wt%とに、粒径1μ
mのTiC粉末を外率で30wt%添加し、実施例1と
同様に混合、造粒、成形して3つの成形体を得た。次
に、得られた各成形体をカーボン容器に納置し、アルゴ
ンガス(比較例1)、窒素ガス(比較例2)及び真空
(比較例3)雰囲気において室温から1500℃の温度
まで昇温して焼成し、各炭窒化チタン焼結体を得た。得
られた各炭窒化チタン焼結体の密度、曲げ強さ及び破壊
靱性値は、表1に示すようになった。
【0011】比較例4 先ず、粒径2μmのTiCN粉末93wt%と、粒径
3.4μmのステンレス鋼へ粉末7wt%とに、粒径
1.5μmのTiC粉末を外率で30wt%添加し、実
施例1と同様に混合、造粒、成形して成形体を得た。次
に、得られた成形体をカーボン容器に納置し、10-3 T
orr の真空雰囲気において室温から700℃の温度まで
昇温した後、700℃の温度で水素ガス雰囲気に置換
し、1300℃の温度まで昇温した。次いで、1300
℃の温度でアルゴンガス雰囲気に置換し、1300℃以
上の温度に昇温して焼成し、炭窒化チタン焼結体を得
た。得られた炭窒化チタン焼結体の密度、曲げ強さ及び
破壊靱性値は、表1に示すようになった。なお、焼成雰
囲気を真空(10-3 Torr )雰囲気としても同様であっ
た。
【0012】表1から、成形体を直接アルゴンガス、窒
素ガス又は真空雰囲気で焼成するよりも、あるいは、水
素還元してから、アルゴンガス雰囲気又は真空雰囲気に
おいて焼成するよりも、水素還元してから、真空雰囲気
において成形体の表面が閉気孔となるまで焼成し、しか
る後に水素又はアルゴンガス雰囲気においてガス圧を掛
けて焼成した方が、密度、曲げ強さ及び破壊靱性値を格
段に高め得ることがわかる。
【0013】実施例2 先ず、粒径4μmのTiCN粉末93wt%と、粒径
3.4μmのステンレス鋼粉末7wt%とに、粒径1μ
mのTiC粉末を外率で30wt%添加し、実施例1と
同様に混合、造粒、成形して成形体を得た。次に、得ら
れた成形体をカーボン容器に納置し、10-3 Torr の真
空雰囲気において室温から700℃の温度まで昇温した
後、700℃の温度で水素ガス雰囲気に置換し、130
0℃の温度まで昇温した。次いで、1300℃の温度で
10-3 Torr の真空雰囲気に置換し、1500℃の温度
まで昇温して焼成し、炭窒化チタン焼結体を得た。得ら
れた炭窒化チタン焼結体の密度、曲げ強さ及び破壊靱性
値は、表1に示すようになった。なお、焼成雰囲気をア
ルゴンガスとしても同様であった。
【0014】実施例2と比較例4とを比較すると、Ti
C粉末の粒径をTiCN粉末の粒径の1/2以下とする
ことにより、密度、曲げ強さ及び破壊靱性値を高め得る
ことがわかる。
【0015】実施例3〜5 先ず、粒径2μmのTiCN粉末93wt%と、粒径
3.4μmのステンレス鋼粉末7wt%とに、粒径1μ
mのTiC粉末を外率で10wt%(実施例3)、20
wt%(実施例4)、30wt%(実施例5)添加し、
実施例1と同様に混合、造粒、成形して各成形体を得
た。次に、得られた各成形体を比較例4と同様の条件で
焼成してそれぞれの炭窒化チタン焼結体を得た。得られ
た各炭窒化チタン焼結体の密度、曲げ強さ及び破壊靱性
値は、表1に示すようになった。
【0016】実施例6 先ず、粒径4μmのTiCN粉末93wt%と、粒径
3.4μmのステンレス鋼粉末7wt%とに、粒径1μ
mのTiC粉末を外率で30wt%添加し、実施例1と
同様に混合、造粒、成形して成形体を得た。次に、得ら
れた成形体を実施例1と同様の条件で焼成して炭窒化チ
タン焼結体を得た。得られた炭窒化チタン焼結体の密
度、曲げ強さ及び破壊靱性値は、表1に示すようになっ
た。
【0017】比較例5,6 先ず、2μmのTiCN粉末93wt%と、粒径3.4
μmのステンレス鋼粉末7wt%とに、粒径1μmのT
iC粉末を外率で5wt%(比較例5)、40wt%
(比較例6)添加し、実施例1と同様に混合、造粒、成
形して各成形体を得た。次に、得られた各成形体を比較
例4と同様の条件で焼成してそれぞれの炭窒化チタン焼
結体を得た。得られた各炭窒化チタン焼結体の密度、曲
げ強さ及び破壊靱性値は、表1に示すようになった。
【0018】表1から、TiC粉末の外率での添加量を
外率で10〜30wt%とすることにより、密度及び曲
げ強さを高め得、ある程度の破壊靱性値が得られること
がわかる。又、TiC粉末の粒径をTiCN粉末の粒径
の1/2以下とし、かつ成形体を水素還元してから、真
空雰囲気においてその表面が閉気孔となるまで焼成し、
しかる後に水素又はアルゴンガス雰囲気においてガス圧
を掛けて焼成することにより、密度、曲げ強さ及び破壊
靱性値を一層格段に高め得ることがわかる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の炭
窒化チタン焼結体の製造方法によれば、先ず、成形体を
形成する各粉末粒子表面の酸素が水素ガスにより還元さ
れて水蒸気になり、次に、水蒸気及び成形体内部のガス
が系外へ排出されると共に、金属液相焼結が開始され、
かつ焼結体内部の空孔内が真空圧となり、次いで、焼結
体に対するガス圧の負荷により緻密化が助長されるの
で、十分に緻密な焼結体とすることができ、ひいては曲
げ強度や破壊靱性値を格段に高めることができる。第2
の炭窒化チタン焼結体の製造方法によれば、先ず、成形
体を形成する各粉末粒子表面の酸素が水素ガスにより還
元されて水蒸気になり、次に、水蒸気は、アルゴンガス
雰囲気の場合、系内に留まり、真空雰囲気の場合、系外
へ排出されると共に、金属液相焼結が開始される。この
際、TiCNの1/2以下の粒径のTiCの添加によ
り、粒子が密に充填され、かつ粒子間の空孔の幅が狭く
なるため、毛管現象による融解金属の移動距離が長くな
るので、第1の方法と同様に、十分に緻密な焼結体とす
ることができる。又、第3の炭窒化チタン焼結体の製造
方法によれば、先ず、成形体を形成する各粉末粒子表面
の酸素が水素ガスにより還元されて水蒸気になり、次に
水蒸気及び成形体内部のガスが系外へ排出されると共
に、金属液相焼結が開始され、この際、TiCNの1/
2以下の粒径のTiCの添加により、粒子が密に充填さ
れ、かつ粒子間の空孔の幅が狭くなるため、毛管現象に
よる融解金属の移動距離が長くなり、かつ焼結体内部の
空孔内が真空圧となり、次いで、焼結体に対するガス圧
の負荷により緻密化が助長されるので、第1、第2の方
法より一層十分に緻密な焼結体とすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 秀逸 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 東芝 セラミックス株式会社内 Fターム(参考) 4K018 AD07 BA11 BB04 DA32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭窒化チタン粉末70〜95wt%と、
    原子番号21〜29の遷移金属粉末及びステンレス鋼粉
    末の少なくとも一種5〜30wt%とに、炭化チタン粉
    末を外率で10〜30wt%添加、混合して成形し、成
    形体を水素ガス雰囲気において650〜1300℃の温
    度で加熱してから、真空雰囲気において成形体の少なく
    とも表面が閉気孔となるまで1300〜1600℃の温
    度で焼成した後、常圧の水素又はアルゴンガス雰囲気に
    おいて1300〜1600℃の温度で焼成することを特
    徴とする炭窒化チタン焼結体の製造方法。
  2. 【請求項2】 炭窒化チタン粉末70〜95wt%と、
    原子番号21〜29の遷移金属粉末及びステンレス鋼粉
    末の少なくとも一種5〜30wt%とに、前記炭窒化チ
    タン粉末の粒径の1/2以下の粒径を有する炭化チタン
    粉末を外率で10〜30wt%添加、混合して成形し、
    成形体を水素ガス雰囲気において650〜1300℃の
    温度で加熱してから、アルゴンガス又は真空雰囲気にお
    いて1300〜1600℃の温度で焼成することを特徴
    とする炭窒化チタン焼結体の製造方法。
  3. 【請求項3】 炭窒化チタン粉末70〜95wt%と、
    原子番号21〜29の遷移金属粉末及びステンレス鋼粉
    末の少なくとも一種5〜30wt%とに、前記炭窒化チ
    タン粉末の粒径の1/2以下の粒径を有する炭化チタン
    粉末を外率で10〜30wt%添加、混合して成形し、
    成形体を水素ガス雰囲気において650〜1300℃の
    温度で加熱してから、真空雰囲気において成形体の少な
    くとも表面が閉気孔となるまで1300〜1600℃の
    温度で焼成した後、常圧の水素又はアルゴンガス雰囲気
    において1300〜1600℃の温度で焼成することを
    特徴とする炭窒化チタン焼結体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105401035A (zh) * 2015-11-24 2016-03-16 四川坤天硬质合金有限责任公司 Ti(C,N)基金属陶瓷材料的烧结方法

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