JP2000095949A - 銅被覆用樹脂組成物 - Google Patents

銅被覆用樹脂組成物

Info

Publication number
JP2000095949A
JP2000095949A JP10267553A JP26755398A JP2000095949A JP 2000095949 A JP2000095949 A JP 2000095949A JP 10267553 A JP10267553 A JP 10267553A JP 26755398 A JP26755398 A JP 26755398A JP 2000095949 A JP2000095949 A JP 2000095949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
resin
parts
weight
antistatic agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10267553A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Takahara
裕明 高原
Yoshiji Oki
好次 大木
Hitoshi Inada
仁志 稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP10267553A priority Critical patent/JP2000095949A/ja
Publication of JP2000095949A publication Critical patent/JP2000095949A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電気回路等の配線に用いられる銅に錆の発生が
極めて少ない、銅害防止剤や帯電防止剤が配合された銅
被覆用樹脂樹脂組成物を提供する。 【解決手段】ポリオレフィン等の樹脂100重量部、銅
害防止剤及び/又は帯電防止剤0.05〜3重量部、ハ
イドロタルサイト類0.01〜5重量部からなる銅被覆
用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電気回路等の配線
に用いられる銅に錆の発生が極めて少ない銅被覆用樹脂
樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】各種プラスチック材料(樹脂)は各々が
持つ優れた物理的、化学的性質を生かし、各種の成形法
によって各種の成形品に使用されている。中でも、電線
・ケーブルの絶縁材料や電気・電子・OA機器等の電気
配線類に用いる被覆材料は、電気的性質に優れたプラス
チック材料が選ばれ多く使用されている。また、電気回
路の配線には通電性に有利な各種の銅製品が使用される
のが一般的である。
【0003】しかし、これらは、長期間使用していると
樹脂製被覆材からの揮発成分と空気中の酸素との相互作
用により、配線に用いた銅に錆が発生する。このため配
線類の寿命を短くし、長期使用が困難になるという欠点
があった。また、通電時には電気抵抗値が極端に上昇す
るため、発火更には火災をも引き起こす可能性が多分に
ある。特に電気機器の配線に使用される銅は、通電時に
は機器から発する熱の影響を受けて錆が発生し易く、こ
れは被覆材料の樹脂中に、樹脂の劣化を防止するために
銅害防止剤が配合されていたり、成形品へのゴミの付着
を防止するために帯電防止剤が配合されている場合に
は、著しく顕著に発生していた。
【0004】従来より、樹脂に配合する金属の発錆防止
剤として、ステアリン酸カルシウムのような脂肪酸金属
塩が多用されている。しかし、脂肪酸金属塩の銅に対す
る錆防止効果は、樹脂に銅害防止剤や帯電防止剤が配合
されている場合には、ほとんど効果がなかった。そのた
め、大量に配合しなければ十分な効果は期待できず、樹
脂の物性が損なわれるだけでなく経済的にも不利であっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、電気配線を
必要とする電気部品、住宅設備部品、家庭用電化製品等
の用途では、銅害防止剤や帯電防止剤が配合された銅被
覆用樹脂組成物において、錆の発生を低減することが大
きな課題であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記した課
題、即ち、銅害防止剤や帯電防止剤が配合された銅被覆
用樹脂組成物において、銅への錆の発生が抑制された組
成物を得るべく鋭意研究を行った。その結果、樹脂にハ
イドロタルサイト類を配合すると、驚くべきことに銅に
発生する錆が極端に少なくなることを発見し、本発明を
完成するに至ったものである。
【0007】即ち、本発明は、樹脂100重量部、銅害
防止剤及び/又は帯電防止剤0.05〜3重量部、ハイ
ドロタルサイト類0.01〜5重量部からなる銅被覆用
樹脂組成物である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる樹脂は、特に
限定されず公知のものが使用でき、たとえば、フェノー
ル樹脂、ユリヤ樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、アル
キド樹脂、不飽和ポリエステル、ジアリフフタレート樹
脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂、ポリウレタン等の熱硬
化性樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、酢酸
ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタ
ール、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリ
ル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ
素樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネー
ト等の熱可塑性樹脂を例示することができ、これらを単
独で又は混合して使用してもよい。
【0009】上記した中でも、本発明の効果を勘案する
と、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキサン等のα−
オレフィン単独重合体、上記α−オレフィン同士のラン
ダム、ブロック、グラフト共重合体、及び上記重合体の
混合物等のポリオレフィン系樹脂が好ましく、特にプロ
ピレン単独重合体、プロピレンとプロピレン以外のα−
オレフィンとのランダム、ブロック共重合体、又はこれ
ら重合体の混合物等のポリプロピレン系樹脂が好適であ
る。
【0010】本発明で用いられるハイドロタルサイト類
は、天然物でも合成品でも良いが、不純物の混合の少な
い合成品が好ましい。天然物としては、Mg6Al2(O
H)16CO3・4H2Oの構造のものが挙げられる。一
方、合成品としては、Mg0.7Al0.3(OH)2(C
30.15・0.54H2O、Mg4.5Al2(OH)13
3・3.5H2O、Mg4.2Al2(OH)12.4CO3
Zn6Al2(OH)16CO3・4H2O、Ca6Al2(O
H)16CO3・4H2O、Mg14Bi2(OH)29.6
4.2H2O等が挙げられる。また、ハイドロタルサイ
ト類は脂肪酸等により表面処理された物も使用できる。
【0011】ハイドロタルサイト類の配合量は、樹脂1
00重量部に対して、0.01〜5重量部、好ましく
は、0.03〜3重量部である。ハイドロタルサイトの
配合量が0.01重量部より少ない場合は、銅の錆防止
効果が発揮できない。また、5重量部より多い場合は、
それ以上の銅の錆防止効果が得られなくなるだけでな
く、被覆材料の物性の低下やコスト増の要因ともなって
好ましくない。
【0012】次ぎに、本発明の銅被覆用樹脂組成物に
は、銅害防止剤及び/又は帯電防止剤が配合される。銅
害防止剤は、電気配線に用いる銅との接触により、樹脂
の変色や劣化を防ぐために配合される。この場合、銅へ
の錆の発生が極端に増大し、前記した課題がより深刻と
なる。
【0013】本願発明では、銅害防止剤と共にハイドロ
タルサイト類を併用することにより、銅被覆用樹脂の劣
化防止性を付与したまま、該銅害防止剤の配合により生
じる銅への錆の発生が著しく抑制される。このように、
被覆用樹脂の変色や劣化と電気配線に用いられる銅の錆
防止性を同時に満足させることは、従来不可能であり、
本発明によって初めて達成させたものである。
【0014】本発明に用いられる銅害防止剤は、2,
2’−オキサミド−ビス[エチル−3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロオキシフェニル)プロピオネー
ト]等のシュウ酸誘導体、3−(N−サリチロイル)ア
ミノ−1,2,4−トリアゾール等のサリチル酸誘導
体、N,N‘−ビス[3(3,5−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン等のヒド
ラジド誘導体等を使用することができ、これらを単独ま
たは2種以上を混合して用いても良い。その中でも、3
−(N−サリチロイル)アミノ−1,2,4−トリアゾ
ール等のサリチル酸誘導体とハイドロタルサイト類を併
用して用いた場合に本発明の効果がより顕著となる。
【0015】銅害防止剤の配合量は、樹脂100重量部
に対して、0.01〜3重量部、好ましくは、0.03
〜2重量部である。銅害防止剤の配合量が0.01重量
部より少ない場合は、樹脂の変色や劣化に対する耐性の
向上効果が見られないため好ましくない。また、3重量
部より多い場合は、それ以上の向上効果が見られなくな
るだけでなく、樹脂の性能の低下やコスト増の要因とも
なって好ましくない。
【0016】また、帯電防止剤は、通常、製品や成形部
品等にゴミやほこり等の付着による商品価値の低下を防
ぐために配合される。この場合も、銅被覆用樹脂により
被覆された銅への錆の発生が極端に増大し、前記した課
題がより深刻になる。本発明では、帯電防止剤と共にハ
イドロタルサイト類を併用することにより、該帯電防止
剤の配合により生じる銅への錆の発生が著しく抑制され
る。
【0017】本発明に用いられる帯電防止剤は、N−ア
シルアミノ酸または、その塩、アルキルエーテルカルボ
ン酸塩等の陰イオン界面活性剤、脂肪族アミン塩、脂肪
族4級アンモニウム塩の陽イオン界面活性剤、カルボキ
シベタイン、イミダゾリニウムベタイン、アミノカルボ
ン酸塩等の両性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレン2級アルコールエーテ
ル等のエーテル型のポリオキシエチレングリセリン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル等のエーテルエステル型のポリエチレングリコール
脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ソルビタン脂
肪酸エステル等のエステル型脂肪酸アルカノールアミ
ド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン、アルキルアミンオキサイド等の非
イオン界面活性剤、またはフッ素系界面活性剤を使用す
ることができ、これらを単独または2種以上を混合して
用いても良い。その中でも、非イオン界面活性剤であ
る、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂
肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アル
キルアミンオキサイド、またはこれら混合物とハイドロ
タルサイト類を併用して用いた場合に本発明の効果がよ
り顕著となる。
【0018】帯電防止剤の配合量は、樹脂100重量部
に対して、0.01〜3重量部、好ましくは、0.03
〜2重量部である。帯電防止剤の配合量が0.01重量
部より少ない場合は、帯電防止性の効果が得られないた
め好ましくない。また、3重量部より多い場合は、ブリ
ードアウトにより製品及び成形品外観を損ない好ましく
ない。
【0019】これらの銅害防止剤や帯電防止剤は、単独
でも、また併用して用いることもあるが、併用して用い
た場合には、銅の錆の発生が極めて多くなり、ハイドロ
タルサイト類を併用した場合の本発明の効果である錆の
抑制効果はさらに顕著となる。
【0020】これらの樹脂組成物には、難燃剤をさらに
併用することもできる。難燃剤を併用した場合にも本発
明であるハイドロタルサイト類のよる銅の錆抑制効果が
発現する。本発明で併用できる難燃剤としては、ハロゲ
ン含有化合物、リン含有化合物等の有機系難燃剤、及
び、無機系難燃剤が挙げられる。
【0021】有機系難燃剤として、例えば、2,2−ビ
ス[3,5−ジブロモー4−(2,3−ジブロモプロポ
キシ)フェニル]プロパン等の臭素化ビスフェノールA
誘導体、ビス(3,5−ジブロモ,4−ジブロモプロピ
ルオキシフェニル)スルホン等の臭素化ビスフェノール
S誘導体、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシ
アヌレート等の臭素化イソシアヌレート誘導体、デカブ
ロモフェニルエーテル、ビス(ペンタブロモフェニル)
アルカン、エチレンビス臭素化フタルイミド、トリフェ
ニルホスフェート、トリクレジホスフェート、クレジル
フェニルホスフェート、トリス(臭素化ネオペンチル)
ホスフェート等が挙げらる。また、無機系難燃剤とし
て、例えば、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、ポ
リリン酸アンモニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、赤燐等が挙げられ、これら難燃剤は単独で
も、また2種以上を混合して使用しても良い。
【0022】難燃剤の添加量は、樹脂100重量部に対
し、0.3〜80重量部であり、好ましくは、0.5〜
70重量部である。難燃剤の配合量が0.3重量部より
少ない場合は、充分な難燃性が得られないため好ましく
なく、また、80重量部より多い場合は、それ以上の難
燃性向上が望めないうえに、比重の増加や耐衝撃性の低
下があり好ましくない。
【0023】本発明の構成要素である電気配線用の銅
は、銅単体の場合もあるが、耐熱性や強度等の向上のた
め、ニッケルや亜鉛、リン等の他の成分を一部配合する
こともある。
【0024】本発明の銅被覆用樹脂組成物は、前記した
成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に
応じて従来公知の安定剤、染料や顔料等の着色剤、滑
剤、核剤、中和剤、分散剤、抗菌剤、充填材等を添加し
ても良い。
【0025】本発明の銅被覆用樹脂組成物を調製する各
成分の配合順序、混合方法等は特に限定されず、一般に
タンブラー式ブレンダー、V型ブレンダー、ヘンシェル
ミキサー等を用いて常法により行えば良い。
【0026】本発明の銅被覆用樹脂組成物は、直接、射
出成形機や押出成形機にて成形する場合もあるが、一般
的には、単軸押出機、二軸押出機または、タンデム押出
機等の一般的押出機を用いて一度ペレタイズした後成形
される。
【0027】成形の方法は、従来公知の方法が何等制限
なく使用できる。例えば、押出成形機により得るものや
一度シートを作成し、これを真空成形、プレス成形等の
二次加工により得るもの、射出成形機にて得るものが挙
げられる。
【0028】
【発明の効果】本発明の銅被覆用樹脂組成物は、銅害防
止剤や帯電防止剤の効果と、電気配線に用いられる銅の
錆防止性とを同時に満足する。従って、銅と樹脂が接触
する部分には何等制限なく用いることができるが、特に
電気配線に用いた銅と接触する部品、即ち、電線・ケー
ブルの絶縁材料や電気・電子・OA機器等の電気配線
類、プリント基板等の用途において良好に使用できる。
これらの用途において、銅に錆が発生しにくく極めて優
れた安全性・経済性を持ち、商品価値の高い製品・成形
部品を提供できる。
【0029】
【実施例】本発明を更に具体的に説明するために以下に
実施例及び比較例を掲げて説明するが、本発明はこれら
の実施例に制限されるものではない。なお実施例及び比
較例で示した記号は以下の通りである。
【0030】1. 樹脂 A:プロピレンホモポリマー (メルトフローレイト:
30g/10min) B:エチレン−プロピレンブロックコポリマー(メルト
フローレイト:25g/10min、エチレン含有量
2.5wt%) C:エチレン−プロピレンブロックコポリマー(メルト
フローレイト:1.5g/10min、エチレン含有量
2.5wt%) 2. ハイオドロタルサイト類 D:ハイドロタルサイト(協和化学製 商品名「DHA
−4A」) 3. 銅害防止剤 E:3−(N−サリチロイル)アミノ−1,2,4−ト
リアゾール F:N,N‘−ビス[3(3,5−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン G:2,2’−オキサミド−ビス[エチル−3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロオキシフェニル)プロ
ピオネート] 4. 帯電防止剤 H:ジエタノールアルキルアミン20wt%含有グリセ
リン脂肪酸エステル(ライオン(株)製、商品名「アー
モスタット511」) I:グリセリン脂肪酸エステル(花王(株)製、商品名
「エレクトロストリッパーTS−5」) J:アルキルジエタノールアマイドとグリセリン脂肪酸
エステルの混合物(花王(株)製、商品名「エレクトロ
ストリッパーHS−12」) 5.ステアリン酸カルシウム K:大日本インキ工業製ステアリン酸カルシウム 6:難燃剤 L:ビス(3,5−ジブロモ,4−ジブロモプロピルオ
キシフェニル)スルホン(丸菱油化工業製、商品名「ノ
ンネンPR−2」) M:トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート
(大八化学製、商品名「CR900」) 実施例及び比較例 銅被覆用樹脂組成物の調製及び試験方法は、以下のよう
にして行い、その結果を表1に示した。
【0031】(1)予備混合 樹脂100重量部に対し、ハイドロタルサイト類及びテ
トラキス−[メチレン−3−(3,5−ジ−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]メタン):
0.2重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイト:0.1重量部に、表1に示す添加剤
を各々の割合で配合し、ヘンシェルミキサーで予備混合
した。
【0032】(2)ペレット化 上記予備混合物をベント付き50mm押出機を用いてペ
レット化した。
【0033】(3)効果試験 実施例及び比較例は下記の試験を行い結果を表1に示し
た。
【0034】(a)試験片の作成 (i)ペレット化した樹脂材料を使用して、射出成形法
により、80mm×50mm×3mmtの板を作成し
た。
【0035】(ii)ペレット化した樹脂材料を使用し
て、射出成形法により、80mm×50mm×3mmt
の板の中央部に、15mm×15mm×1mmtの凹凸
のある板を作成し、凹凸部のコーナー4個所に直径1.
0mmの空気穴を付けた。
【0036】(iii)上記(i)で作成した板と、直径
8mm、厚さ0.3mmtの銅板を同時に熱溶着によっ
て銅を埋め込んだ試験片を作成した。
【0037】(b)試験 (i)(a)(iii)で得られた試験片を用い、150
℃のギアオーブン内に設置し、埋め込んだ銅の反対側の
樹脂に劣化が発生する時間を測定した。
【0038】(ii)(a)(ii)で得られた板を用い、
成形品の凹凸部に直径8mm、厚さ0. 3mmtの銅
板を配置し、(a)(i)で得られた板を蓋として用い
目玉クリップで固定し、120℃のトラストオーブン内
に放置後、1週間後に銅の表面を観察し、錆発生度合い
を5段階で評価した。
【0039】5:錆の発生が全くない。
【0040】4:錆の発生がほとんどない。
【0041】3:錆の発生が少ない。
【0042】2:錆の発生がある。
【0043】1:錆の発生が大きい。
【0044】なお、銅への錆防止性を確認するため、同
様の試験をアルミニウムでも行った。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BB031 BB121 BC031 BC061 BD041 BD101 BD121 BE021 BE061 BF021 BF051 BG051 BN151 CB001 CC031 CC161 CC181 CD001 CF011 CF211 CG001 CK001 CL001 CP001 DA059 DE079 DE129 DE149 DE288 DH059 EB139 ED037 ED079 EH157 EJ059 EN007 EN027 EN117 EP017 EP019 EP026 EQ026 ES007 EU117 EU166 EU199 EV229 EW049 FD038 FD107 FD139 FD206 GQ00 5G305 AA14 AB25 AB27 AB40 CA01 CC03 CD09 CD13 CD20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂100重量部、銅害防止剤及び/又は
    帯電防止剤0.05〜3重量部、ハイドロタルサイト類
    0.01〜5重量部からなる銅被覆用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】難燃剤を0.5〜30重量部含んでなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の銅被覆用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】樹脂がポリオレフィンである請求項1又は
    2記載の銅被覆用樹脂組成物。
JP10267553A 1998-09-22 1998-09-22 銅被覆用樹脂組成物 Pending JP2000095949A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10267553A JP2000095949A (ja) 1998-09-22 1998-09-22 銅被覆用樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10267553A JP2000095949A (ja) 1998-09-22 1998-09-22 銅被覆用樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000095949A true JP2000095949A (ja) 2000-04-04

Family

ID=17446423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10267553A Pending JP2000095949A (ja) 1998-09-22 1998-09-22 銅被覆用樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000095949A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006210016A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Fujikura Ltd 同軸ケーブル
JP2006282699A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Daicel Polymer Ltd オレフィン系樹脂組成物
JP2007119543A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Adeka Corp 樹脂組成物
JP2009132807A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Adeka Corp 塩化ビニル系樹脂組成物
JP2015218204A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 ダイセルポリマー株式会社 難燃性プロピレン系樹脂組成物の製造方法
JP2022179755A (ja) * 2018-07-31 2022-12-02 三菱ケミカル株式会社 ポリビニルアルコール系フィルム及び薬剤包装体

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006210016A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Fujikura Ltd 同軸ケーブル
JP4644497B2 (ja) * 2005-01-25 2011-03-02 株式会社フジクラ 同軸ケーブル
JP2006282699A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Daicel Polymer Ltd オレフィン系樹脂組成物
JP2007119543A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Adeka Corp 樹脂組成物
JP2009132807A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Adeka Corp 塩化ビニル系樹脂組成物
JP2015218204A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 ダイセルポリマー株式会社 難燃性プロピレン系樹脂組成物の製造方法
JP2022179755A (ja) * 2018-07-31 2022-12-02 三菱ケミカル株式会社 ポリビニルアルコール系フィルム及び薬剤包装体
JP7416169B2 (ja) 2018-07-31 2024-01-17 三菱ケミカル株式会社 ポリビニルアルコール系フィルム及び薬剤包装体
US11939452B2 (en) 2018-07-31 2024-03-26 Mitsubishi Chemical Corporation Polyvinyl alcohol film, and chemical agent package

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2340694T3 (es) Composiciones polimericas retardadoras de llama.
US20050075442A1 (en) Fire retarded polymer composition
JPH11286612A (ja) 難燃性樹脂組成物
US4719045A (en) Flame retardants for polyolefins
JP2000095949A (ja) 銅被覆用樹脂組成物
KR102165994B1 (ko) 도장성을 향상시킨 피도장 기재
JP2002201361A (ja) 難燃性樹脂組成物
JP3156349B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂組成物
JP2000103910A (ja) ポリオレフィン系難燃性樹脂組成物及び成形品
JP3648032B2 (ja) 難燃性樹脂組成物
JP3452090B2 (ja) 難燃性樹脂組成物
JP4067610B2 (ja) 難燃性ポリアミド組成物
JPS6352050B2 (ja)
JPH0797478A (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JP3306759B2 (ja) 難燃性ポリプロピレン系樹脂組成物
JP3370452B2 (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JP3313178B2 (ja) 難燃性樹脂組成物
JPH01163230A (ja) 難燃性ポリオレフィン組成物
JPH01163231A (ja) 難燃性ポリオレフィン組成物
JPH1135833A (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JPH0853574A (ja) 合成樹脂用難燃剤およびこれを配合してなる難燃性樹脂組成物
CN115916899A (zh) 聚酰胺树脂组合物和将其成型而得的成型品
JPS6377971A (ja) ステンレス繊維含有熱可塑性樹脂組成物
JPH07196856A (ja) 難燃性ポリオレフイン組成物
JP2906182B2 (ja) 無機充填剤含有ポリオレフィン組成物