JP2906182B2 - 無機充填剤含有ポリオレフィン組成物 - Google Patents

無機充填剤含有ポリオレフィン組成物

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JP2906182B2 JP28017090A JP28017090A JP2906182B2 JP 2906182 B2 JP2906182 B2 JP 2906182B2 JP 28017090 A JP28017090 A JP 28017090A JP 28017090 A JP28017090 A JP 28017090A JP 2906182 B2 JP2906182 B2 JP 2906182B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は無機充填剤含有ポリオレフィン組成物に関す
る。さらに詳しくは、結晶性ポリオレフィンに無機充填
剤、特定の構造を有する環状リン化合物および特定の構
造を有する環状リン化合物の金属塩をそれぞれ特定量配
合してなる剛性に優れた成形品が得られる無機充填剤含
有ポリオレフィン組成物に関する。
[従来の技術] 一般に無機充填剤含有ポリオレフィン組成物は剛性、
耐熱剛性および寸法安定性に優れた成形品が得られるの
で、射出成形品、押出成形品、真空成形品、圧空成形
品、プレス(スタンピング)成形品などの各種の成形品
の製造に用いられている。しかしながら、無機充填剤含
有ポリオレフィン組成物は、上述の優れた性質を有する
が、各種の具体的用途によっては、剛性が充分とはいえ
ない場合があり、その具体的用途の拡大に制限を受ける
といった欠点がある。
このため、本発明者は無機充填剤含有ポリオレフィン
組成物から得られる成形品の剛性を改善した無機充填剤
含有ポリオレフィン組成物すなわち結晶性ポリオレフィ
ンに無機充填剤、特定構造を有する環状リン化合物およ
び特定の金属塩のそれぞれ特定量を配合してなる組成物
を、特願平2−212305号として先に提案した。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者は、特願平2−212305号に提案した無機充填
剤含有ポリオレフィン組成物に満足することなくさらに
鋭意研究した。
その結果、本発明者は結晶性ポリオレフィンに無機充
填剤、特定の構造を有する環状リン化合物および特定の
構造を有する環状リン化合物の金属塩をそれぞれ特定量
配合してなる組成物が上述の問題点を解決することがで
きることを見い出し、この知見に基づき本発明を完成し
た。
以上の記述から明らかなように、本発明の目的は成形
品としたときの該成形品の剛性が改善された成形品が得
られる無機充填剤含有ポリオレフィン組成物を提供する
ことである。
[課題を解決するための手段] 本発明は下記の構成を有する。
(1)結晶性ポリオレフィンに無機充填剤10〜30重量%
を配合した組成物100重量部に対して、下記一般式
[I]で示される環状リン化合物(以下、化合物Aとい
う。)および下記一般式[II]で示される環状リン化合
物の金属塩(以下、化合物Bという。)をそれぞれ0.01
〜1重量部配合してなる無機充填剤含有ポリオレフィン
組成物。
(ただし、式中Ar1〜Ar4はアリーレン基、アルキルアリ
ーレン基、シクロアルキルアリーレン基、アリールアリ
ーレン基もしくはアラールキルアリーレン基を、Mはカ
ルシウム、ストロンチウム、バリウムもしくはアルミニ
ウムを、nはMの原子価をそれぞれ示す。) (2)結晶性ポリオレフィンに無機充填剤10〜30重量部
%を配合した組成物100重量部に対して、化合物A、化
合物Bおよび脂肪族アミンをそれぞれ0.01〜1重量部配
合してなる無機充填剤含有ポリオレフィン組成物。
本発明で用いる結晶性ポリオレフィンは、エチレン、
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチル−
ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1などのα−
オレフィンなどの結晶性単独重合体、これら2種以上の
α−オレフィンの結晶性もしくは低結晶性ランダム共重
合体または結晶性ブロック共重合体、上述のα−オレフ
ィンと酢酸ビニルもしくはアクリル酸エステルとの共重
合体、該共重合体のケン化物、これらα−オレフィンと
不飽和シラン化合物との共重合体、これらα−オレフィ
ンと不飽和カルボン酸もしくはその無水物との共重合
体、該共重合体と金属イオン化合物との反応生成物、上
述のα−オレフィンの結晶性単独重合体、結晶性もしく
は低結晶性ランダム共重合体または結晶性ブロック共重
合体を不飽和カルボン酸もしくはその誘導体で変性した
変性ポリオレフィン、上述のα−オレフィンの結晶性単
独重合体、結晶性もしくは低結晶性ランダム共重合体ま
たは結晶性ブロック共重合体を不飽和シラン化合物で変
性したシラン変性ポリオレフィンなどを例示することが
でき、これら結晶性ポリオレフィンの単独使用はもちろ
んのこと、2種以上の結晶性ポリオレフィンを混合して
用いることもできる。また上述の結晶性ポリオレフィン
に各種合成ゴム(たとえば非晶性エチレン−プロピレン
ランダム共重合体、非晶性エチレン−プロピレン−非共
役ジエン3元共重合体、ポリブタジエン、ポリイソプレ
ン、ポリクロロプレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポ
リプロピレン、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエン系ゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエン系ゴム、スチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イ
ソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチ
レン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン
−プロピレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体な
ど)または熱可塑性合成樹脂(たとえばポリスチレン、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、
石油樹脂(たとえばC5系石油樹脂、水添C5系石油樹脂、
C9系石油樹脂、水添C9石油樹脂、C5−C9共重合石油樹
脂、水添C5−C9共重合石油樹脂、酸変性C9系石油樹脂な
ど)、DCPD樹脂(たとえばシクロペンタジエン系石油樹
脂、水添シクロペンタジエン系石油樹脂、シクロペンタ
ジエン−C5共重合石油樹脂、水添シクロペンタジエン−
C5共重合石油樹脂、シクロペンタジエン−C9共重合石油
樹脂、水添シクロペンタジエン−C9共重合石油樹脂、シ
クロペンタジエン−C5−C9共重合石油樹脂、水添シクロ
ペンタジエン−C5−C9共重合石油樹脂などの軟化点80〜
200℃のDCPD樹脂)など)を混合して用いることもでき
る。結晶性プロピレン単独重合体、プロピレン成分を70
重量%以上含有する結晶性プロピレン共重合体であっ
て、結晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体、結
晶性プロピレン−ブテン−1ランダム共重合体、結晶性
エチレン−プロピレン−ブテン−1 3元共重合体、結晶
性プロピレン−ヘキセン−ブテン−1 3元共重合体およ
びこれらの2種以上の混合物が特に好ましく用いられ
る。
本発明で用いられる無機充填剤としてはタルク、マイ
カ、クレー、ウォラストナイト、ゼオライト、カオリ
ン、ベントナイト、パーライト、ケイソウ土、アスベス
ト、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム、二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸
化マグネシウム、硫化亜鉛、硫酸バリウム、ケイ酸カル
シウム、ケイ酸アルミニウム、ガラス繊維、チタン酸カ
リウム、炭素繊維、カーボンブラック、グラファイトお
よび金属繊維などを例示でき、特に平均粒径2〜10μの
タルクが好ましい。また、これら無機充填剤は表面処理
剤たとえば高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級アル
コール、高級脂肪酸モノアミド、高級脂肪酸ビスアミ
ド、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリン
グ剤、ボロン系カップリング剤、アルミネート系カップ
リング剤およびジルコアルミネート系カップリング剤な
どの公知の表面処理剤で予め表面処理をして用いてもよ
い。これら無機充填剤の単独使用はもちろんのこと、2
種以上の無機充填剤を併用することもできる。該無機充
填剤の配合割合は、結晶性ポリオレフィンおよび無機充
填剤からなる組成物に対して10〜30重量%である。10重
量%未満の割合では得られる成形品の合成が不充分であ
り、また30重量%を超えると引張伸度および耐衝撃性が
低下するので実際的でない。
本発明で用いられる化合物Aとしては9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイド、1−メチル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、2−
メチル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、6−メチル−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイド、7−メチル−9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ド、8−メチル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6,8−ジメ
チル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイド、2,6,8−トリメチル−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイド、2−エチル−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイド、6−エチル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、8−
エチル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、6,8−ジエチル−9,1
0−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイド、2,6,8−トリエチル−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイド、2−i−プロピル−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイド、6−i−プロピル−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
8−i−プロピル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6,8−ジ
−i−プロピル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイド、2,6,8−ト
リ−i−プロピル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、2−s−
ブチル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、6−s−ブチル−9,
10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイド、8−s−ブチル−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイド、1,8−ジ−s−ブチル−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイド、2,6,8−トリ−s−ブチル−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイド、2−t−ブチル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6
−t−ブチル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイド、8−t−ブチ
ル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェ
ナンスレン−10−オキサイド、1,6−ジ−t−ブチル−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイド、2,6−ジ−t−ブチル−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイド、2,7−ジ−t−ブチル−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイド、2,8−ジ−t−ブチル−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイド、6,8−ジ−t−ブチル−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイド、2,6,8−トリ−t−ブチル−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイド、2−t−アミル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6
−t−アミル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイド、8−t−アミ
ル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェ
ナンスレン−10−オキサイド、6,8−ジ−t−アミル−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイド、2,6,8−トリ−t−アミル−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイド、2−t−オクチル−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイド、6−t−オクチル−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイド、8−t−オクチル−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
6,8−ジ−t−オクチル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、2,
6,8−トリ−t−オクチル−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
2−シクロヘキシル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6−シ
クロヘキシル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイド、8−シクロヘ
キシル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、6,8−ジ−シクロヘ
キシル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、2,6,8−トリ−シク
ロヘキシル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイド、6−フェニル−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイド、2−ベンジル−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイド、6−ベンジル−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
8−ベンジル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイド、6,8−ジ−ベ
ンジル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、2,6,8−トリ−ベン
ジル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイド、2−(α−メチルベン
ジル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、6−(α−メチルベ
ンジル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイド、8−(α−メチル
ベンジル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイド、6,8−ジ(α−
メチルベンジル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、2,6,8−
トリ(α−メチルベンジル)−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ド、2,6−ジ(α,α−ジメチルベンジル)−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイド、6−t−ブチル−8−メチル−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイド、6−ベンジル−8−メチル−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイド、6−シクロヘキシル−8−t−ブチ
ル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェ
ナンスレン−10−オキサイド、6−ベンジル−8−t−
ブチル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、6−(α−メチルベ
ンジル)−8−t−ブチル−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
6−t−ブチル−8−シクロヘキシル−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイド、6−ベンジル−8−シクロヘキシル−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイド、6−t−ブチル−8−ベンジル−9,
10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイド、6−シクロヘキシル−8−ベン
ジル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイド、2,6−ジ−t−ブチル
−8−ベンジル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイドおよび2,6−
ジシクロヘキシル−8−ベンジル−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドなどを例示できる。特に9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドが
好ましい。これら化合物Aの単独使用はもちろんのこ
と、2種以上の化合物Aを併用することもできる。該化
合物Aの配合割合は、結晶性ポリオレフィンに無機充填
剤10〜30重量%を配合した組成物100重量部に対して0.0
1〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。0.01
重量部未満の配合では剛性の改善効果が充分に発揮され
ず、また1重量部を超えても構わないが、それ以上の剛
性の改善効果が期待できず実際的でないばかりでなくま
た不経済である。
本発明で用いられる化合物Bとしては10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチ
ウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、1−メチル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウ
ム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウ
ム塩、2−メチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩
およびアルミニウム塩、6−メチル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウ
ム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、7−メチル−
10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム
塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウム
塩、8−メチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩お
よびアルミニウム塩、6,8−ジメチル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチ
ウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、2,6,8−ト
リメチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの
カルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびア
ルミニウム塩、2−エチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バ
リウム塩およびアルミニウム塩、6−エチル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、スト
ロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、8−
エチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカ
ルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアル
ミニウム塩、6,8−ジエチル−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、
バリウム塩およびアルミニウム塩、2,6,8−トリエチル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウ
ム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウ
ム塩、2−i−プロピル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリ
ウム塩およびアルミニウム塩、6−i−プロピル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、
ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、
8−i−プロピル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩
およびアルミニウム塩、6,8−ジ−i−プロピル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、
ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、
2,6,8−トリ−i−プロピル−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、
バリウム塩およびアルミニウム塩、2−s−ブチル−10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム
塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウム
塩、6−s−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム
塩およびアルミニウム塩、8−s−ブチル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロ
ンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、1,8−
ジ−s−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩お
よびアルミニウム塩、2,6,8−トリ−s−ブチル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、
ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、
2−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩お
よびアルミニウム塩、6−t−ブチル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチ
ウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、8−t−ブ
チル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカル
シウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミ
ニウム塩、1,6−ジ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,1
0−ジピドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム
塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、2,6−ジ−t−
ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカ
ルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアル
ミニウム塩、2,7−ジ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウ
ム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、2,8−ジ−t
−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの
カルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびア
ルミニウム塩、6,8−ジ−t−ブチル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチ
ウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、2,6,8−ト
リ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩お
よびアルミニウム塩、2−t−アミル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチ
ウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、6−t−ア
ミル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカル
シウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミ
ニウム塩、8−t−アミル−10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バ
リウム塩およびアルミニウム塩、6,8−ジ−t−アミル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウ
ム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウ
ム塩、2,6,8−トリ−t−アミル−10−ヒドロキシ−9,1
0−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム
塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、2−t−オクチ
ル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシ
ウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニ
ウム塩、6−t−オクチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バ
リウム塩およびアルミニウム塩、8−t−オクチル−10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム
塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウム
塩、6,8−ジ−t−オクチル−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、
バリウム塩およびアルミニウム塩、2,6,8−トリ−t−
オクチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの
カルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびア
ルミニウム塩、2−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウ
ム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、6−シクロヘ
キシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカ
ルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアル
ミニウム塩、8−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,
10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム
塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、6,8−ジ−t−
シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩お
よびアルミニウム塩、2,6,8−トリ−シクロヘキシル−1
0−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム
塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウム
塩、6−フェニル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩
およびアルミニウム塩、2−ベンジル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチ
ウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、6−ベンジ
ル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシ
ウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニ
ウム塩、8−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウ
ム塩およびアルミニウム塩、6,8−ジ−ベンジル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、
ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、
2,6,8−トリ−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリ
ウム塩およびアルミニウム塩、2−(α−メチルベンジ
ル)−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカル
シウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミ
ニウム塩、6−(α−メチルベンジル)−10−ヒドロキ
シ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェ
ナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロン
チウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、8−(α
−メチルベンジル)−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム
塩およびアルミニウム塩、6,8−ジ(α−メチルベンジ
ル)−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカル
シウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミ
ニウム塩、2,6,8−トリ(α−メチルベンジル)−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、
ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、
2,6−ジ(α,α−ジメチルベンジル)−10−ヒドロキ
シ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェ
ナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロン
チウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、6−t−
ブチル−8−メチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム
塩およびアルミニウム塩、6−ベンジル−8−メチル−
10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム
塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウム
塩、6−シクロヘキシル−8−t−ブチル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロ
ンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、6−ベ
ンジル−8−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリ
ウム塩およびアルミニウム塩、6−(α−メチルベンジ
ル)−8−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウ
ム塩およびアルミニウム塩、6−t−ブチル−8−シク
ロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド
のカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩および
アルミニウム塩、6−ベンジル−8−シクロヘキシル−
10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム
塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびアルミニウム
塩、6−t−ブチル−8−ベンジル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウ
ム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、6−シクロヘ
キシル−8−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウ
ム塩およびアルミニウム塩、2,6−ジ−t−ブチル−8
−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド
のカルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩および
アルミニウム塩ならびに2,6−ジシクロヘキシル−8−
ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの
カルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩およびア
ルミニウム塩などを例示できる。特に10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイドのカルシウム塩、ストロンチウ
ム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩が好しい。これ
ら化合物Bの単独使用はもちろんのこと、2種以上の化
合物Bを併用することもできる。該化合物Bの配合割合
は、結晶性ポリオレフィンに無機充填剤10〜30重量%を
配合した組成物100重量部に対して0.01〜1重量部、好
ましくは0.05〜0.5重量部である。0.01重量部未満の配
合では剛性の改善効果が充分に発揮されず、また1重量
部を超えても構わないが、それ以上の剛性の改善効果が
期待できず実際的でないばかりでなくまた不経済であ
る。
本発明の組成物にあっては、脂肪族アミンを併用する
ことによって、相乗的に剛性の改善効果が発揮されるの
で併用することが好ましい。脂肪族アミンとしてはオク
チルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パル
ミチルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、コ
コアミン、タロウアミン、ソイアミン、N,N−ジココア
ミン、N,N−ジタロウアミン、N,N−ジソイアミン、N−
ラウリル−N,N−ジメチルアミン、N−ミリスチル−N,N
−ジメチルアミン、N−パルミチル−N,N−ジメチルア
ミン、N−ステアリル−N,N−ジメチルアミン、N−コ
コ−N,N−ジメチルアミン、N−タロウ−N,N−ジメチル
アミン、N−ソイ−N,N−ジメチルアミン、N−メチル
−N,N−ジタロウアミン、N−メチル−N,N−ジココアミ
ン、N−オレイル−1,3−ジアミノプロパン、N−タロ
ウ−1,3−ジアミノプロパン、ヘキサメチレンジアミ
ン、N−ラウリル−N,N,N−トリメチルアンモニウムク
ロライド、N−パルミチル−N,N,N−トリメチルアンモ
ニウムクロライド、N−ステアリル−N,N,N−トリメチ
ルアンモニウムクロライド、N−ドコシル−N,N,N−ト
リメチルアンモニウムクロライド、N−ココ−N,N,N−
トリメチルアンモニウムクロライド、N−タロウ−N,N,
N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−ソイ−N,
N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N,N,N−トリ
エチル−N−ベンジルアンモニウムクロライド、N−ラ
ウリル−N,N−ジメチル−N−ベンジルアンモニウムク
ロライド、N−ミリスチル−N,N−ジメチル−N−ベン
ジルアンモニウムクロライド、N−ステアリル−N,N−
ジメチル−N−ベンジルアンモニウムクロライド、N−
ココ−N,N−ジメチル−N−ベンジルアンモニウムクロ
ライド、N,N−ジオレイル−N,N−ジメチルアンモニウム
クロライド、N,N−ジココ−N,N−ジメチルアンモニウム
クロライド、N,N−ジタロウ−N,N−ジメチルアンモニウ
ムクロライド、N,N−ジソイ−N,N−ジメチルアンモニウ
ムクロライド、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−
N−ラウリル−N−メチルアンモニウムクロライド、N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−ステアリル−
N−メチルアンモニウムクロライド、N,N−ビス(2−
ヒドロキシエチル)−N−オレイル−N−メチルアンモ
ニウムクロライド、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)−N−ココ−N−メチルアンモニウムクロライド、
N,N−ビス(ポリオキシエチレン)−N−ラウリル−N
−メチルアンモニウムクロライド、N,N−ビス(ポリオ
キシエチレン)−N−ステアリル−N−メチルアンモニ
ウムクロライド、N,N−ビス(ポリオキシエチレン)−
N−オレイル−N−メチルアンモニウムクロライド、N,
N−ビス(ポリオキシエチレン)−N−ココ−N−メチ
ルアンモニウムクロライド、N,N−ビス(2−ヒドロキ
シエチル)ラウリルアミノベタイン、N,N−ビス(2−
ヒドロキシエチル)トリデシルアミノベタイン、N,N−
ビス(2−ヒドロキシエチル)ミリスチルアミノベタイ
ン,N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ペンタデシルア
ミノベタイン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)パ
ルミチルアミノベタイン、N,N−ビス(2−ヒドロキシ
エチル)ステアリルアミノベタイン、N,N−ビス(2−
ヒドロキシエチル)オレイルアミノベタイン、N,N−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)ドコシルアミノベタイン、
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)オクタコシルアミ
ノベタイン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ココ
アミノベタイン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)
タロウアミノベタイン、ヘキサメチレンテトラミン、ト
リエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、N
−(2−ヒドロキシエチル)ラウリルアミン、N−(2
−ヒドロキシエチル)トリデシルアミン、N−(2−ヒ
ドロキシエチル)ミリスチルアミン、N−(2−ヒドロ
キシエチル)ペンタデジルアミン、N−(2−ヒドロキ
シエチル)パルミチルアミン、N−(2−ヒドロキシエ
チル)ステアリルアミン、N−(2−ヒドロキシエチ
ル)オレイルアミン、N−(2−ヒドロキシエチル)ド
コシルアミン、N−(2−ヒドロキシエチル)オクタコ
シルアミン、N−(2−ヒドロキシエチル)ココアミ
ン、N−(2−ヒドロキシエチル)タロウアミン、N−
メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)ラウリルアミ
ン、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)トリデ
シルアミン、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)ミリスチルアミン、N−メチル−N−(2−ヒドロ
キシエチル)ペンタデシルアミン、N−メチル−N−
(2−ヒドロキシエチル)パルミチルアミン、N−メチ
ル−N−(2−ヒドロキシエチル)ステアリルアミン、
N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)オレイルア
ミン、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)ドコ
シルアミン、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)オクタコシルアミン、N−メチル−N−(2−ヒド
ロキシエチル)ココアミン、N−メチル−N−(2−ヒ
ドロキシエチル)タロウアミン、N,N−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)ラウリルアミン、N,N−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)トリデシルアミン、N,N−ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)ミリスチルアミン、N,N−ビス(2−
ヒドロキシエチル)ペンタデシルアミン、N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)パルミチルアミン、N,N−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)ステアリルアミン、N,N−
ビス(2−ヒドロキシエチル)オレイルアミン、N,N−
ビス(2−ヒドロキシエチル)ドコシルアミン、N,N−
ビス(2−ヒドロキシエチル)オクタコシルアミン、N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ココアミン、N,N−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)タロウアミンなどのN,N−
ビス(2−ヒドロキシエチル)脂肪族アミン、該N,N−
ビス(2−ヒドロキシエチル)脂肪族アミンとラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、ベヘン酸、エルカ酸などの脂肪酸とのモノもし
くはジエステル、ポリオキシエチレンラウリルアミノエ
ーテル、ポリオキシエチレンステアリルアミノエーテ
ル、ポリオキシエチレンオレイルアミノエーテル、ポリ
オキシエチレンココアミノエーテル、ポリオキシエチレ
ンタロウアミノエーテル、N,N,N′,N′−テトラ(2−
ヒドロキシエチル)−1,3−ジアミノプロパン、N,N,
N′,N′−テトラ(2−ヒドロキシエチル)−1,6−ジア
ミノヘキサン、N−ラウリル−N,N′,N′−トリス(2
−ヒドロキシエチル)−1,3−ジアミノプロパン、N−
ステアリル−N,N′,N′−トリス(2−ヒドロキシエチ
ル)−1,3−ジアミノプロパン、N−ココ−N,N′,N′−
トリス(2−ヒドロキシエチル)−1,3−ジアミノプロ
パン、N−タロウ−N,N′,N′−トリス(2−ヒドロキ
シエチル)−1,3−ジアミノプロパン、N,N−ジココ−
N′,N′−ビス(2−ヒドロキシエチル)−1,3−ジア
ミノプロパン、N,N−ジタロウ−N′,N′−ビス(2−
ヒドロキシエチル)−1,3−ジアミノプロパン、N−コ
コ−N,N′,N′−トリス(2−ヒドロキシエチル)−1,6
−ジアミノヘキサン、N−タロウ−N,N′,N′−トリス
(2−ヒドロキシエチル)−1,6−ジアミノヘキサン、
N,N−ジココ−N′,N′−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)−1,6−ジアミノヘキサンおよびN,N−ジタロウ−
N′,N′−ビス(2−ヒドロキシエチル)−1,6−ジア
ミノヘキサンなどを例示でき、特にN,N−ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)脂肪族アミンが好ましい。これら脂肪
族アミンの単独使用はもちろんのこと、2種以上の脂肪
族アミンを併用することもできる。該脂肪族アミンの配
合割合は、結晶性ポリオレフィン100重量部に対して0.0
1〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。
本発明の組成物にあっては、通常結晶性ポリオレフィ
ンに添加される各種の添加剤たとえばフェノール系、チ
オエーテル系、リン系(ただし、化合物Aを除く)、ヒ
ドロキシルアミン系などの酸化防止剤、光安定剤、重金
属不活性化剤(ただし、化合物Aを除く)、透明化剤、
造核剤、滑剤、帯電防止剤(ただし、脂肪族アミンを除
く)、防曇剤、アンチブロッキング剤、無滴剤、難燃
剤、難燃助剤、顔料、過酸化物の如きラジカル発生剤、
ハロゲン捕捉剤(ただし、脂肪族アミンを除く)、金属
石鹸類などの分散剤もしくは中和剤、有機充填剤(たと
えば木粉、パルプ、故紙、合成繊維、天然繊維など)を
本発明の目的を損なわない範囲で併用することができ
る。
本発明の組成物は結晶性ポリオレフィンに無機充填
剤、化合物Aおよび化合物Bならびに通常結晶性ポリオ
レフィンに添加される前述の各種添加剤のそれぞれ所定
量を通常の混合装置たとえばヘンシェルミキサー(商品
名)、スーパーミキサー、リボンブレンダー、バンバリ
ミキサーなどを用いて混合し、通常の単軸押出機、2軸
押出機、ブラベンダーまたはロールなどで、溶融混練温
度150℃〜300℃、好ましくは180℃〜270℃で溶融混練ペ
レタイズすることにより得ることができる。得られた組
成物は射出成形法、押出成形法、ブロー成形法などの各
種成形法により目的とする成形品の製造に供される。
[作用] 本発明において、化合物Aおよび化合物Bの併用がど
のような作用をするのかその作用機構自体は明らかでは
ないが、以下の作用機構によるものと推定される。すな
わち、化合物Aに対して化合物Bの金属イオンが作用
し、なんらかの形で化合物Aおよび化合物Bの間に配位
結合ないしイオン結合を形成することによって、剛性の
改善に作用するものと考えられる。
[実施例] 以下、実施例および比較例によって本発明を具体的に
説明するが、本発明はこれによって限定されるものでは
ない。
なお、実施例および比較例で用いた評価方法は次の方
法によった。
剛性:曲げ試験により評価した。すなわち得られたぺレ
ットを用いて長さ100mm、巾10mm、厚み4mmの試験片を射
出成形法により作成し、該試験片を用いて曲げ弾性率を
測定(JIS K 7203に準拠)することにより剛性を評
価した。
実施例1〜12、比較例1〜9 結晶性ポリオレフィンとしてMFR(230℃における荷重
2.16kgを加えた場合の10分間の溶融樹脂の吐出量)6.0g
/10分の安定化されていない粉末状結晶性プロピレン単
独重合体80重量%および無機充填剤として平均粒径6〜
8μのタルク20重量%からなる合計100重量部に、化合
物Aとして9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイド、2,6,8−トリ−t
−ブチル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイドもしくは2−シクロ
ヘキシル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイド、化合物Bとして10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム
塩、10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのストロ
ンチウム塩、10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド
のバリウム塩、10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ドのアルミニウム塩、2,6,8−トリ−t−ブチル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩も
しくは2,6,8−トリ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,1
0−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイドのストロンチウム塩および他の添
加剤のそれぞれ所定量を後述の第1表に記載した配合割
合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間撹拌
混合したのち、口径30mmの2軸押出機で250℃にて溶融
混練処理してペレット化した。また比較例1〜9として
MFRが6.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性プロ
ピレン単独重合体80重量%および平均粒径6〜8μのタ
ルク20重量%からなる合計100重量部に後述の第1表に
記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例1〜12
に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。
剛性の評価に用いる試験片は、得られたペレットを樹
脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調製し
た。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性の
評価を行った。これらの結果を第1表に示した。
実施例13〜24、比較例10〜18 結晶性ポリオレフィンとしてMFR4.0g/10分の安定化さ
れていない粉末状結晶性エチレン−プロピレンブロック
共重合体(エチレン含有量8.5重量%)70重量%および
無機充填剤として平均粒径6〜8μのタルク30重量%か
らなる合計100重量部に、化合物Aとして9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイド、2,6,8−トリ−t−ブチル−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイドもしくは6−フェニル−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イド、化合物Bとして2,6,8−トリ−t−ブチル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイドのバリウム塩、2,6,8
−トリ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイドのアルミニウム塩、2−シクロヘキシル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、
2−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイドのストロンチウム塩、2−シクロヘキシル−10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイドのバリウム塩も
しくは2−シクロエキシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドのアルミニウム塩および他の添加剤のそ
れぞれ所定量を後述の第2表に記載した配合割合でヘン
シェルミキサー(商品名)に入れ、3分間撹拌混合した
のち、口径30mmの2軸押出機で250℃にて溶融混練処理
してペレット化した。また比較例10〜18としてMFRが4.0
g/10分の安定化されていない粉末状結晶性エチレン−プ
ロピレンブロック共重合体(エチレン含有量8.5重量
%)70重量%および平均粒径6〜8μのタルク30重量%
からなる合計100重量部に後述の第2表に記載の添加剤
のそれぞれ所定量を配合し、実施例13〜24に準拠して溶
融混練処理してペレットを得た。
剛性の評価に用いる試験片は、得られたペレットを樹
脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調製し
た。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性の
評価を行った。これらの結果を第2表に示した。
実施例25〜36、比較例19〜27 結晶性ポリオレフィンとしてMFR7.0g/10分の安定化さ
れていない粉末状結晶性エチレン−プロピレンランダム
共重合体(エチレン含有量2.5重量%)70重量%、MI(1
90℃における荷重2.16kgを加えた場合の10分間の溶融樹
脂の吐出量)10g/10分の安定化されていない粉末状チー
グラー・ナッタ系高密度エチレン単独重合体20重量%お
よび無機充填剤として平均粒径6〜8μのタルク10重量
%からなる合計100重量部に、化合物Aとして9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイド、2,6,8−トリ−t−ブチル−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドもしくは2−ベンジル−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイド、化合物Bとして6−フェニル−10−ヒドロキ
シ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェ
ナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩、6−(α
−メチルベンジル)−8−t−ブチル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイドのストロンチウム塩、6−フ
ェニル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのバリウ
ム塩、6−フェニル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイドのアルミニウム塩、2−ベンジル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩もしくは
6−フェニル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ドのストロンチウム塩および他の添加剤のそれぞれ所定
量を後述の第3表に記載した配合割合でヘンシェルミキ
サー(商品名)に入れ、3分間撹拌混合したのち、口径
30mmの2軸押出機で250℃にて溶融混練処理してペレッ
ト化した。また比較例19〜27としてMFRが7.0g/10分の安
定化されていない粉末状結晶性エチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体(エチレン含有量2.5重量%)70重量
%、MIが10g/10分の安定化されていない粉末状チーグラ
ー・ナッタ系高密度エチレン単独重合体20重量%および
平均粒径6〜8μのタルク10重量%からなる合計100重
量部に後述の第3表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を
配合し、実施例25〜36に準拠して溶融混練処理してペレ
ットを得た。
剛性の評価に用いる試験片は、得られたペレットを樹
脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調製し
た。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性の
評価を行った。これらの結果を第3表に示した。
実施例37〜48、比較例28〜36 結晶性ポリオレフィンとしてMFR8.0g/10分の安定化さ
れていない粉末状結晶性プロピレン単独重合体80重量
%、無機充填剤として平均粒径2〜3μのタルク5重量
%および平均粒径0.4〜0.6μの硫酸バリウム15重量%か
らなる合計100重量部に、化合物Aとして9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイド、2,6,8−トリ−t−ブチル−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイドもしくは6−(α−メチルベンジル)−8−
t−ブチル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイド、化合物Bとして
2−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ドのバリウム塩、2−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイドのアルミニウム塩、6−(α−メチ
ルベンジル)−8−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイドのカルシウム塩、2−ベンジル−10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイドのストロンチウ
ム塩、6−(α−メチルベンジル)−8−t−ブチル−
10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイドのバリウム塩
もしくは6−(α−メチルベンジル)−8−t−ブチル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのアルミニ
ウム塩および他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第4
表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)
に入れ、3分間撹拌混合したのち、口径30mmの2軸押出
機で250℃にて溶融混練処理してペレット化した。また
比較例28〜36としてMFRが8.0g/10分の安定化されていな
い粉末状結晶性プロピレン単独重合体80重量%、平均粒
径2〜3μのタルク5重量%および平均粒径0.4〜0.6μ
の硫酸バリウム15重量%からなる合計100重量部に後述
の第4表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実
施例37〜48に準拠して溶融混練処理してペレットを得
た。
剛性の評価に用いる試験片は、得られたペレットを樹
脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調製し
た。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性の
評価を行った。これらの結果を第4表に示した。
第1表〜第4表に示される本発明にかかわる化合物お
よび添加剤は下記の通りである。
化合物A[I]:9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイド 化合物[II]:2,6,8−トリ−t−ブチル−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイド 化合物A[III]:2−シクロヘキシル−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイド 化合物A[IV]:6−フェニル−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド 化合物A[V]:2−ベンジル−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド 化合物A[VI]:6−(α−メチルベンジル)−8−t−
ブチル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド 化合物B[I]:10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドのカルシウム塩 化合物B[II]:10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドのストロンチウム塩 化合物B[III]:10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドのバリウム塩 化合物B[IV]:10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドのアルミニウム塩 化合物B[V]:2,6,8−トリ−t−ブチル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイドのカルシウム塩 化合物B[VI]:2,6,8−トリ−t−ブチル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイドのストロンチウム塩 化合物B[VII]:2,6,8−トリ−t−ブチル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイドのバリウム塩 化合物B[VIII]:2,6,8−トリ−t−ブチル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイドのアルミニウム塩 化合物B[IX]:2−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイドのカルシウム塩 化合物B[X]:2−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイドのストロンチウム塩 化合物B[XI]:2−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイドのバリウム塩 化合物B[XII]:2−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイドのアルミニウム塩 化合物B[XIII]:6−フェニル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイドのカルシウム塩 化合物B[XIV]:6−(α−メチルベンジル)−8−t
−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの
ストロンチウム塩 化合物B[XV]:6−フェニル−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイドのバリウム塩 化合物B[XVI]:6−フェニル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイドのアルミニウム塩 化合物B[XVII]:2−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイドのカルシウム塩 化合物B[XVIII]:6−フェニル−10−ヒドロキシ−9,1
0−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイドのストロンチウム塩 化合物B[XIX]:2−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイドのバリウム塩 化合物[XX]:2−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドのアルミニウム塩 化合物B[XXI]:6−(α−メチルベンジル)−8−t
−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの
カルシウム塩 化合物B[XXII]:2−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイドのストロンチウム塩 化合物B[XXII]:6−(α−メチルベンジル)−8−t
−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの
バリウム塩 化合物B[XXIV]:6−(α−メチルベンジル)−8−t
−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの
アルミニウム塩 脂肪族アミン1:ラウリルアミン 脂肪族アミン2:N,N−ジココアミン 脂肪族アミン3:N−ステアリル−N,N−ジメチルアミン 脂肪族アミン4:ヘキサメチレンジアミン 脂肪族アミン5:N−タロウ−1,3−ジアミノプロパン 脂肪族アミン6:ヘキサメチレンテトラミン 脂肪族アミン7:N−ドコシル−N,N,N−トリメチルアンモ
ニウムクロライド 脂肪族アミン8:N,N,N−トリエチル−N−ベンジルアン
モニウムクロライド 脂肪族アミン9:N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−
N−オレイル−N−メチルアンモニウムクロライド 脂肪族アミン10:N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ス
テアリルアミノベタイン 脂肪族アミン11:トリイソプロパノールアミン 脂肪族アミン12:N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)コ
コアミン 脂肪族アミン13:N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)タ
ロウアミン 脂肪族アミン14:オクタデカン酸2−[(2−ヒドロキ
シエチル)オクタデシルアミノ]エチルエステル 脂肪族アミン15:(オクタデシルイミノ)ジエチレンジ
ステアレート 脂肪族アミン16:ポリオキシエチレンラウリルアミノエ
ーテル 脂肪族アミン17:ポリオキシエチレンステアリルアミノ
エーテル 脂肪族アミン18:N,N,N′,N′−テトラ(2−ヒドロキシ
エチル)−1,3−ジアミノプロパン 脂肪族アミン19:N−タロウ−N,N′,N′−トリス(2−
ヒドロキシエチル)−1,3−ジアミノプロパン 脂肪族アミン20:N,N−ジココ−N′,N′−ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)−1,6−ジアミノヘキサン フェノール系酸化防止剤1:2,6−ジ−t−ブチル−p−
クレゾール フェノール系酸化防止剤2:テトラキス[メチレン−3−
(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン フェノール系酸化防止剤3:トリス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート フェノール系酸化防止剤4:1,3,5−トリメチル−2,4,6−
トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン フェノール系酸化防止剤5:3,9−ビス[1,1−ジメチル−
2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,
10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン チオエーテル系酸化防止剤1:ジミリスチルチオジプロピ
オネート チオエーテル系酸化防止剤2:ジステアリルチオジプロピ
オネート チオエーテル系酸化防止剤3:ペンタエリスリトール−テ
トラキス(3−ラウリルチオプロピオネート) リン系酸化防止剤1:ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−
メチルフェニル)−ペンタエリスリトール−ジフォスフ
ァイト リン系酸化防止剤2:ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)−ペンタエリスリトール−ジフォスファイト リン系酸化防止剤3:テトラキス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)−4,4′−ビフェニレン−ジ−フォスファイ
ト 環状リン化合物の金属塩1:10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイドのリチウム塩[三光化学(株)製;CA−L
i] 環状リン化合物の金属塩2:10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイドのナトリウム塩[三光化学(株)製;CA−N
a] 環状リン化合物の金属塩3:10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイドのカリウム塩[三光化学(株)製;CA−
K] 環状リン化合物の金属塩4:10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイドのマグネシウム塩[三光化学(株)製;CA
−Mg] 脂肪族リン酸金属塩1:(モノ,ジミックスド)ステアリ
ルリン酸カルシウム 脂肪族リン酸金属塩2:ステアリルリン酸アルミニウム 第1表に記載の実施例および比較例は、結晶性ポリオ
レフィンとして結晶性プロピレン単独重合体、無機充填
剤としてタルクを用いた場合である。第1表からわかる
ように、実施例1〜12は結晶性プロピレン単独重合体に
タルク、化合物Aおよび化合物Bを配合したものであ
り、実施例1〜12と比較例1(化合物Aおよび化合物B
を配合しないもの)とをくらべてみると、実施例1〜12
は剛性に著しく優れていることがわかる。化合物Aもし
くは化合物Bをそれぞれ単独に配合した比較例2〜3と
実施例1〜12とをくらべてみると、比較例2〜3の剛性
は比較例1とくらべても明らかなように比較例1と同程
度であり、剛性の改善効果はほとんど認められないこと
がわかる。また、実施例1〜12において、本発明にかか
わる環状リン化合物のカルシウム、ストロンチウム塩、
バリウム塩もしくはアルミニウム塩すなわち化合物Bの
カルシウム、ストロンチウム、バリウムもしくはアルミ
ニウムを他の金属に置き換えた環状リン化合物の金属塩
を化合物Bの替わりにそれぞれ配合した比較例4〜7お
よび化合物B以外の脂肪族リン酸のカルシウム塩もしく
はアルミニウム塩を化合物Bの替わりにそれぞれ配合し
た比較例8〜9と、実施例1〜12とをくらべてみると、
比較例4〜9の剛性は比較例2にくらべてほぼ同程度で
あり、化合物Aに化合物B以外の環状リン化合物の金属
塩または化合物B以外の脂肪族リン酸のカルシウム塩も
しくはアルミニウム塩を併用しても剛性はほとんど改善
されないことがわかる。従って、本発明にかかわる化合
物Aおよび化合物Bの2成分の配合を同時に満たさない
比較各例は、本発明の効果を奏さないことが明らかであ
る。すなわち、本発明で得られる剛性は、結晶性ポリオ
レフィンに無機充填剤を配合した組成物に化合物Aおよ
び化合物Bを併用したときに、はじめてみられる特有の
効果であるといえる。さらに、実施例1〜7の組成物に
おいて、各種脂肪族アミンを併用した実施例8〜12は実
施例1〜7にくらべて化合物AおよびBの優れた剛性の
改善効果が阻害されることなく、脂肪族アミン併用によ
る剛性改善の顕著な相乗効果が認められることがわか
る。
第2表〜第3表は、結晶性ポリオレフィンとしてそれ
ぞれ結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体また
は結晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体および
チーグラー・ナッタ系高密度エチレン単独重合体の混合
物、無機充填剤としてタルクを用いたものであり、これ
らについても上述と同様の効果が確認された。また第4
表は、結晶性ポリオレフィンとして結晶性プロピレン単
独重合体、無機充填剤としてタルクおよび硫酸バリウム
の混合物を用いたものであり、これらについても上述と
同様の効果が確認された。
[発明の効果] 本発明の組成物は、(1)成形品としたときの該成形
品の剛性が著しく優れている。(2)剛性が著しく優れ
ているので、射出成形品、押出成形品、真空成形品、圧
空成形品、プレス(スタンピング)成形品などの各種の
成形品の用途に好適に使用することができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性ポリオレフィンに無機充填剤10〜30
    重量%を配合した組成物100重量部に対して、下記一般
    式[I]で示される環状リン化合物(以下、化合物Aと
    いう。)および下記一般式[II]で示される環状リン化
    合物の金属塩(以下、化合物Bという。)をそれぞれ0.
    01〜1重量部配合してなる無機充填剤含有ポリオレフィ
    ン組成物。 (ただし、式中Ar1〜Ar4はアリーレン基、アルキルアリ
    ーレン基、シクロアルキルアリーレン基、アリールアリ
    ーレン基もしくはアラールキルアリーレン基を、Mはカ
    ルシウム、ストロンチウム、バリウムもしくはアルミニ
    ウムを、nはMの原子価をそれぞれ示す。)
  2. 【請求項2】結晶性ポリオレフィンに無機充填剤10〜30
    重量%を配合した組成物100重量部に対して、化合物
    A、化合物Bおよび脂肪族アミンをそれぞれ0.01〜1重
    量部配合してなる無機充填剤含有ポリオレフィン組成
    物。
JP28017090A 1990-10-18 1990-10-18 無機充填剤含有ポリオレフィン組成物 Expired - Lifetime JP2906182B2 (ja)

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