JP2000094064A - ダイ着脱装置 - Google Patents

ダイ着脱装置

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JP2000094064A
JP2000094064A JP10261995A JP26199598A JP2000094064A JP 2000094064 A JP2000094064 A JP 2000094064A JP 10261995 A JP10261995 A JP 10261995A JP 26199598 A JP26199598 A JP 26199598A JP 2000094064 A JP2000094064 A JP 2000094064A
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JP
Japan
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die
hole
groove
die holder
attaching
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Application number
JP10261995A
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English (en)
Inventor
Koji Kawaguchi
晃司 川口
Akihiro Serizawa
明宏 芹沢
Fumio Kato
史生 加藤
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Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エジェクト部材をスムーズに上下動させてワ
ークとダイとの衝突を回避する。 【解決手段】 押上げ手段によりダイホルダー45内に
おいて上下動自在とされるエジェクト部材47と、押下
げ手段により上下動自在とされるダイ押下げ部材とによ
ってダイDを上下方向から挟み込んだ状態で、上記ダイ
Dを上記ダイホルダー45のダイ装着孔65に着脱させ
るダイ着脱装置において、上記エジェクト部材47に、
キー挿入溝79、抜きカス排出孔81を形成し、これら
と連通するようにダイホルダー45に連通孔85を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイホルダーのダ
イ装着孔内にダイを装着し、または、ダイ装着孔からダ
イを取り出すダイ着脱装置に関し、詳細には、エジェク
ト部材をスムーズに上下動させることのできるダイ着脱
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平9−94620号公報に
は、パンチプレスにおけるダイをダイ嵌入孔に嵌入する
装置が提案されている。かかる装置は、図10に示すよ
うに、ダイホルダー101のダイ嵌入孔103内に設け
られるエジェクトピン105を上下動させる複数のシリ
ンダーからなる下部ダイプッシャー107と、ダイ10
9を上部ダイプッシャー111とで挟み込んで、ダイ嵌
入孔103に装着し、またはダイ嵌入孔103からダイ
109を取り出す上部ダイプッシャー111とから構成
されている。
【0003】この装置では、ダイ109をダイ嵌入孔1
03に装着させるに際して、下部ダイプッシャー107
によりエジェクトピン105の上端面をダイホルダー1
01の上面にほぼ一致させ、その状態のときにダイ10
9を上端面に載せ、上記上部ダイプッシャー111とで
該ダイ109を挟み込んだ状態で上部ダイプッシャー1
11を下方へと押し込んで行く。ダイ嵌入孔103より
ダイ109を取り出すには、上記動作とは逆の動作を行
う。
【0004】なお、エジェクトピン105を上下動させ
るとき以外は、図10中点線で示す位置に下部ダイプッ
シャー107が退避するようになっている。
【0005】このように、予めダイホルダー101の上
面と一致するようにエジェクトピン105を上昇させて
おき、そのエジェクトピン105と上部ダイプッシャー
111とでダイ109を挟み込んだ状態でダイ109を
ダイ嵌入孔103内に装着させるようにしているため、
ダイ109が傾くことなく水平な状態を保ってダイ嵌入
孔103に装着されて行く。従って、ダイ109とダイ
嵌入孔103とのクリアランスが少なくても当該ダイ1
09をスムーズにダイホルダー101に装着でき、また
は、ダイ109をダイホルダー101から取り出すこと
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ダイ1
09は、図11に示すように、ダイ嵌入孔103内に設
けられた回り止めキー113によって、該ダイ嵌入孔1
03内における位置決めがなされている。
【0007】ところが、上記回り止めキー113が挿入
されるキー挿入溝115に、ワークを打ち抜いたときに
発生した抜きカスやヒゲ等が入ることがある。かかる抜
きカスがダイ嵌入孔103とエジェクトピン105との
間(図12中A部分)に回り込むと、エジェクトピン1
05がスムーズに上下動しなくなり、ダイ109の着脱
動作に支障を来すことになる。
【0008】また、上記装置においては、下部ダイプッ
シャー107のピストンロッド117の上昇端位置と下
降端位置をシリンダーに設けたオートスイッチにて検出
しているが、図13に示す位置に抜きカス119が入り
込んだ場合、ピストンロッド117が下降端にならなく
ても誤って下降端位置であると検出してしまうことがあ
る。
【0009】このように、ピストンロッド117が下降
端位置にないと、ダイホルダー101の上面からダイ1
09が浮いた状態となる。この状態でワークをパンチン
グ加工すると、ワークがダイ109と干渉し、衝突によ
って製品が潰れてしまうことがある。
【0010】また、エアーブロー等によってパンチより
吹き出されるエアーに含まれた油がダイホルダー101
の内部に溜まり、その油がエジェクトピン105のフラ
ンジ部121に油膜を作り、該フランジ部121がダイ
ホルダー101に密着して、当該エジェクトピン105
が上下動しなくなることがある。
【0011】そこで本発明は、上述の課題を解決するた
めに、キー溝に入り込んだ抜きカス排出し、またダイホ
ルダーに溜まる油を排除して該エジェクト部材をスムー
ズに上下動させ、且つダイがダイホルダーに不完全挿入
されたときのワークとダイとの衝突を回避するダイ着脱
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては、エジ
ェクト部材の軸方向に貫通する抜きカス落とし孔と連通
する抜きカス排出孔を、円筒状をなす胴体部に形成する
と共に、フランジ部にキー挿入溝を形成し、且つダイホ
ルダーのダイ装着孔内に上記キー挿入溝と上記抜きカス
排出孔とを連通させる連通孔を形成することで、これら
キー挿入溝、連通孔、抜きカス排出孔及び抜きカス落と
し孔を連通させる。
【0013】このようにすることで、キー挿入溝に入り
込んだ抜きカスは、連通孔、抜きカス排出孔を通り、最
終的に抜きカス落とし孔より排出されることになり、ダ
イホルダーに詰まるようなことがない。
【0014】また、エジェクト部材を上下動させる押上
げ手段としてピストンロッドを上下動させるシリンダー
で構成し、そのシリンダーに、当該シリンダー内に設け
られたピストンの下降端を検出する手段を設ける。
【0015】ピストンの下降端を検出する手段を設ける
ことで、ピストンロッドの下降端位置を確実に検出する
ことができ、ワークとダイとの衝突が防げられる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態は、本発明を、金型ストック部から必要なパ
ンチ又はダイを取り出してパンチプレスのタレットステ
ーションにセットするパンチプレスにおける金型自動交
換装置に適用したものである。
【0017】金型自動交換装置5は、図1に示すよう
に、ワークに所望の打ち抜き加工を行うパンチプレス1
と、該パンチプレス1のタレットステーションにセット
されるパンチP又はダイDからなる金型に別の金型(交
換金型)を供給するための金型をストックして置く金型
ストック部3との間に設けられ、該金型ストック部3か
ら必要なパンチP又はダイDをパンチプレス1のタレッ
トステーションに自動的に移し替える装置である。
【0018】上記パンチプレス1は、図1に示すよう
に、主としてワークを加工位置に移動させ位置決めを行
うワーク搬送部と、ワークに所望の打ち抜き加工を行う
パンチング加工部とを有してなる。
【0019】上記ワーク搬送部は、枠体構造とされたフ
レーム7の中央に開口する略矩形状をなす空隙部9に設
けられるワークテーブル11と、このワークテーブル1
1上を移動自在なキャリッジ13と、該キャリッジ13
に設けられておりワークをクランプするクランパー15
とを備えている。
【0020】上記キャリッジ13は、フレーム7の左端
に設けられたY軸駆動モータ17によって、図1中矢印
Y方向に移動自在とされている。一方、上記クランパー
15は、図示しないX軸駆動モータによって、上記キャ
リッジ13に沿って上記キャリッジ13の移動方向と直
交する方向に移動自在とされている。
【0021】上記パンチング加工部は、パンチPとダイ
Dを着脱自在に配置させるタレットステーションと、加
工位置に配置されたパンチPを打撃するラム19とから
なっている。タレットステーションは、上フレーム21
に回転自在に設けられる上タレット23と、下フレーム
25に回転自在に設けられる下タレット27から構成さ
れている。
【0022】上記上タレット23は、円盤形状とされて
おり、形状・寸法の異なる複数種類のパンチPを周方向
に沿って着脱自在に配置させている。上記下タレット2
7も同様に円盤形状とされており、やはり形状・寸法の
異なる複数種類のダイDを周方向に沿って着脱自在に配
置させている。
【0023】上記ラム19は、上フレーム21に上下動
自在に設けられており、上タレット23及び下タレット
27が回転し加工位置へ割り出し位置決めされたパンチ
Pを打撃するようになっている。これにより、その打撃
されるパンチPとこれと対向するダイDとによって、ワ
ークに所望の打ち抜き加工がなされる。
【0024】上記金型ストック部3は、棚回転軸29に
取り付けられるパンチ収納棚31及びダイ収納棚33を
有している。図1では、これらパンチ収納棚31及びダ
イ収納棚33は一段としているが、必要に応じて複数段
としても良い。棚回転軸29は、棚回転用サーボモータ
35の駆動により回転自在とされている。
【0025】上記パンチ収納棚31は、円盤形状をなす
貯蔵棚(ストレージ)として形成されており、ダイ収納
棚33よりも上方位置に設けられている。そして、この
パンチ収納棚31には、複数種類のパンチPが周方向に
着脱自在に配置されている。一方のダイ収納棚33も同
様に、円盤形状をなす貯蔵棚として形成されており、パ
ンチ収納棚31の下に設けられている。
【0026】上記金型自動交換装置5は、図1に示すよ
うに、金型ストック部3に配置されてなる所望のパンチ
P又はダイDを把持して該金型ストック部3から取り出
し、そのパンチP又はダイDをタレットステーションの
上タレット23又は下タレット27の所定位置に搬送し
装着させるチェンジャー装置である。
【0027】かかる金型自動交換装置5は、パンチP又
はダイDを把持する物品把持手段を構成する一対のグリ
ッパー37、37と、これらグリッパー37、37を先
端に取り付けたチェンジャアーム39を回転させる回転
機構部であるグリッパー回転軸41及びグリッパー回転
用サーボモーター43からなる。また、チェンジャアー
ム39は、図示しない駆動機構により上下動するように
なされている。
【0028】ダイ着脱装置は、図2に示すように、ダイ
ホルダー45内において上下動自在とされるエジェクト
部材47を上下動させる押上げ手段である押上シリンダ
ー49と、上記チェンジャアーム39に設けられる押下
げ手段である上プッシャ51及びこの上プッシャ51を
上下動させる押下げシリンダー53とからなる。
【0029】上記押上シリンダー49は、シリンダー5
5内にエアーを導入することで該シリンダー55内に設
けたピストンロッド57を上下動させるように構成し
た、エアシリンダーからなる。一方、押下げシリンダー
53も同様にエアーシリンダーからなり、シリンダー5
9内にエアーを導入することで該シリンダー59内に設
けたピストンロッド61を上下動させるようになってい
る。そして、上記上プッシャ51は、上記チェンジャア
ーム39の先端寄り位置に設けられた案内棒63に沿っ
て上下動自在に取り付けられており、押下げシリンダー
53によって上下動するようになっている。
【0030】上記ダイホルダー45には、図3に示すよ
うに、ダイDを装着させるダイ装着孔65が形成されて
いる。このダイ装着孔65は、開口径が異なる二段孔と
して形成されており、開口径の広い部分にはダイDが挿
入されると共にエジェクト部材47のフランジ部が挿入
され、開口径の狭い部分にはエジェクト部材47の胴体
部が挿入されるようになっている。
【0031】また、上記ダイホルダー45には、ダイD
に形成されたキー溝67に挿入されてダイDの回り止め
を規制する回り止めキー69が設けられている。かかる
回り止めキー69は、その先端部がダイ装着孔65の開
口径の広い部分に臨むようになされている。上記回り止
めキー69が設けられる下方位置には、後述するキー挿
入溝79と抜きカス排出孔81を連通させる連通孔85
が形成されている。
【0032】上記エジェクト部材47は、図4に示すよ
うに、ダイDを支える円盤形状のフランジ部71と円筒
状の胴体部73とからなる。このエジェクト部材47に
は、ダイDに形成された抜きカス孔75(図3参照)と
連通する抜きカス落とし孔77が軸方向に貫通して設け
られている。抜きカス落とし孔77は、抜きカスをスム
ーズに排除するため、上記抜きカス孔75よりも大きな
孔として形成されている。
【0033】そして、上記フランジ部71には、上記回
り止めキー69を遊嵌挿入させるキー挿入溝79が厚み
方向に形成されている。上記キー挿入溝79は、互いに
90度のなす角を挟んだ位置に二ヶ所設けられている。
【0034】上記胴体部73の側部には、上記抜きカス
落とし孔77と連通する抜きカス排出孔81が形成され
ている。かかる抜きカス排出孔81は、上記抜きカス落
とし孔77と直交又は斜め下方に傾斜するように形成さ
れることが好ましい。この抜きカス排出孔81は、図3
に示すように、少なくとも下タレット27の上面27a
にかかる位置若しくはその下方に跨る大きさとして形成
されている。
【0035】また、上記エジェクト部材47には、図3
及び図4に示すように、少なくともフランジ部71の下
端近傍部から抜きカス排出孔81に至る位置まで周方向
に円環溝83が形成されている。円環溝83は、キー溝
67部分以外のダイDとダイホルダー45の隙間にも入
り得る粉状のカスを収集し、抜きカス排出孔81まで導
くものである。
【0036】そして、上記ダイ着脱装置においては、図
5に示すように、上記押上シリンダー49及び押下げシ
リンダー53それぞれのピストンロッド57、61(正
確にはシリンダー55、59内に設けられるピストン8
7、89)の位置を検出する検出手段である検出スイッ
チSW1、SW2〜SW5がシリンダー55、59に設
けられている。検出スイッチSW1及びSW5は、ピス
トンロッド57、61の下降端位置を検出するようにな
っている。検出スイッチSW2及びSW3は、ピストン
ロッド57、61の上昇端位置を検出するようになって
いる。検出スイッチSW4は、ダイDの挿入完了を検出
するようになっている。
【0037】次に、上記のように構成された金型自動交
換装置5において、ダイDをダイホルダー45に装着さ
せる動作について説明する。
【0038】先ず、図2に示すチェンジャアーム39に
取り付けられた一対のグリッパー37、37によって把
持されたダイDを、図5に示すように、エジェクト部材
47のフランジ部71上面がダイホルダー45の上端面
とほぼ面一となるように、押上シリンダー49によって
上昇せしめられたエジェクト部材47上に載置させる。
このとき、検出スイッチSW1及びSW3がON、検出
スイッチSW2、SW4及びSW5がOFFとなる。
【0039】次に、図6に示すように、押下げシリンダ
ー53によって上プッシャ51を下降させ、ダイDをエ
ジェクト部材47と上プッシャ51とによって挟み込
む。この状態で、それぞれの押上シリンダー49及び押
下げシリンダー53を作動させ、ダイDをダイホルダー
45のダイ装着孔65へと挿入させて行く。ダイDが完
全にダイ装着孔65に挿入される少し前の状態(図6参
照)では、検出スイッチSW2及びSW4がON、検出
スイッチSW1、SW3及びSW5がOFFとなる。こ
の状態でダイDはダイ装着孔65より飛び出ることな
く、完全に装着されたことになる。
【0040】そしてさらに、押上シリンダー49のピス
トンロッド57を下降させる。すると、検出スイッチS
W2及びSW5がON、検出スイッチSW1、SW3及
びSW4がOFFとなる。これら検出スイッチSW1〜
SW5が上記のように動作すると、図7に示すように、
ダイDはダイ装着孔65より飛び出ることなく完全に装
着され、また押上げシリンダー49は使用終了により退
避可能となる。
【0041】このように、ピストンロッド57、61の
下降端位置を検出する検出スイッチSW5をシリンダー
55に設けることで、真のピストンロッド57の下降端
位置を検出することができ、ダイDをダイ装着孔65に
確実に装着できる。従って、ダイDがダイホルダー45
より飛び出してしまうことによるワークとダイDの衝突
を無くすことができる。
【0042】そして、ダイDがダイホルダー45に装着
されたところで、上プッシャ51を上昇させると共に、
押上シリンダー49をエジェクト部材47の下方から退
避させる。次に、パンチプレス1により、上記パンチP
とダイDとによってワークを打ち抜く。打ち抜かれた抜
きカスは、図3に示すように、抜きカス孔75及び抜き
カス落とし孔77から排出される。
【0043】また、キー溝67に入り込んだ抜きカス
は、キー挿入溝79、連通孔85及び抜きカス排出孔8
1を介して抜きカス落とし孔77へと排出される。これ
により、キー溝67に抜きカスが入り込んでも自動的に
自浄することができ、エジェクト部材47の上下動がス
ムーズなものとなる。
【0044】以上、本発明を適用した具体的な実施形態
について説明したが、本発明は上述の実施形態に制限さ
れることなく種々の変更が可能である。
【0045】例えば、ダイホルダー45内に溜まる油を
排出してエジェクト部材47のスムーズな上下動を行わ
せるために、エジェクト部材47に油抜き用の孔や溝を
形成するようにしてもよい。
【0046】図8では、少なくともキー挿入溝79が形
成される部分と対応する上記フランジ部71の下面に、
ダイホルダー45内に溜まる油を排出する油排出用溝9
3が形成されている。かかる油排出用溝93は、フラン
ジ部71の外周面71aから胴体部73に達する位置に
形成されている。油排出用溝93は、他の場所に比べて
油が最も入り易いキー挿入溝79が設けられる位置と対
応する位置に形成することが好ましく、フランジ部71
とダイ装着孔65の段差面との油膜による密着を防止す
るために、該フランジ部71の複数箇所に形成するよう
にする。そして、上記油排出用溝93と上記抜きカス落
とし孔77とを連通させる、油抜き部の一例としての油
抜き孔95が上記胴体部73の側部に形成されている。
この油抜き孔95は、少なくとも油を抜きカス落とし孔
77へと排出することのできる程度の孔として形成され
ていればよい。
【0047】このように、油排出用溝93と、該油排出
用溝93及び抜きカス落とし孔77を連通させる油抜き
孔95とを形成することにより、パンチング加工時にエ
アーブローによる油がダイホルダー45内に入り込んだ
としても、上記油排出用溝93及び油抜き孔95を介し
て上記油が上記抜きカス落とし孔77から排出される。
従って、フランジ部71がダイホルダー45と密着する
ことがなく、常にエジェクト部材47がスムーズに上下
動する。
【0048】図9では、油抜き孔95を形成せず、ダイ
装着孔65の内面に、上記油排出用溝93と連通する、
油抜き部の一例としての縦溝97を形成する。このよう
にすることで、ダイホルダー45に入り込んだ油は、油
排出用溝93から縦溝97を通って下タレット27に形
成されたエジェクト部材挿入孔99を介して排出され
る。従って、上記構成においても常にエジェクト部材4
7をスムーズに上下動させることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0050】本発明のダイ着脱装置によれば、キー溝に
抜きカスが回り込んだとしてもエジェクト部材に設けた
キー挿入溝、連通孔及び抜きカス排出孔を介して、抜き
カスを抜きカス落とし孔から排出させることができ、常
にエジェクト部材をスムーズに上下動させることができ
る。
【0051】また、発明のダイ着脱装置によれば、押上
シリンダーのピストンロッドの下降端位置を確実に検出
することができるので、ワークとダイとの衝突を回避す
ることができる。
【0052】また、本発明のダイ着脱装置によれば、ダ
イホルダーに入り込んだ油を排出することができ、エジ
ェクト部材をスムーズに上下動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金型自動交換装置を備えたパンチング加工シス
テムの概略構成図である。
【図2】ダイ着脱装置を一部破断して示す図である。
【図3】ダイホルダーにダイが装着された状態を示す要
部拡大断面図である。
【図4】エジェクト部材を拡大して示すもので、(a)
は縦断面図、(b)はフランジ部側より見た平面図であ
る。
【図5】ダイをダイホルダーに挿入する前の状態を示す
断面図である。
【図6】ダイがダイホルダーに完全に挿入される前の状
態を示す断面図である。
【図7】ダイがダイホルダーに完全に挿入された状態を
示す断面図である。
【図8】ダイホルダーに溜まる油を排出する構成とした
例を示す要部拡大断面図である。
【図9】ダイホルダーに溜まる油を排出する構成とした
他の例を示す要部拡大断面図である。
【図10】従来のダイ着脱装置を示すもので、ダイがダ
イホルダーに装着された状態を示す断面図である。
【図11】ダイ上面側から見た図10の要部拡大斜視図
である。
【図12】図10の要部拡大断面図である。
【図13】下部ダイプッシャーに抜きカスが付着した状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
45 ダイホルダー 47 エジェクト部材 49 押上シリンダー 53 押下げシリンダー 55、59 シリンダー 57、61 ピストンロッド 71 フランジ部 73 胴体部 77 抜きカス落とし孔 79 キー挿入溝 81 抜きカス排出孔 83 円環溝 93 油排出用溝 95 油抜き孔 97 縦溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押上げ手段によりダイホルダー内におい
    て上下動自在とされるエジェクト部材と、押下げ手段に
    より上下動自在とされるダイ押下げ部材とによってダイ
    を上下方向から挟み込んだ状態で、上記ダイを上記ダイ
    ホルダーのダイ装着孔に対して着脱させるダイ着脱装置
    において、 上記エジェクト部材は、上記ダイを支えるフランジ部と
    抜きカス落とし孔を備えた円筒状の胴体部とからなり、
    上記フランジ部に上記ダイホルダーに設けられた回り止
    めキーを挿入させるキー挿入溝が形成され、且つ上記胴
    体部の側部に上記抜きカス落とし孔と連通する抜きカス
    排出孔が形成されており、 上記ダイホルダーの上記ダイ装着孔内に、上記キー挿入
    溝と上記抜きカス排出孔とを連通させる連通孔が形成さ
    れていることを特徴とするダイ着脱装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも上記フランジ部の下端近傍部
    から上記抜きカス排出孔に至る位置まで、上記エジェク
    ト部材の外周面に円環溝が形成されていることを特徴と
    する請求項1記載のダイ着脱装置。
  3. 【請求項3】 上記押上げ手段は、ピストンロッドを上
    下動させるシリンダーからなり、上記シリンダーに、当
    該シリンダー内に設けられたピストンの下降端を検出す
    る手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載
    のダイ着脱装置。
  4. 【請求項4】 押上げ手段によりダイホルダー内におい
    て上下動自在とされるエジェクト部材と、押下げ手段に
    より上下動自在とされるダイ押下げ部材とによってダイ
    を上下方向から挟み込んだ状態で、上記ダイを上記ダイ
    ホルダーのダイ装着孔に対して着脱させるダイ着脱装置
    において、 上記エジェクト部材は、上記ダイを支えるキー挿入溝が
    形成されたフランジ部と抜きカス落とし孔を備えた円筒
    状の胴体部とからなり、上記フランジ部の下面に溝が形
    成されると共に、上記胴体部の側部に上記溝と連通する
    油抜き部が形成されていることを特徴とするダイ着脱装
    置。
  5. 【請求項5】 押上げ手段によりダイホルダー内におい
    て上下動自在とされるエジェクト部材と、押下げ手段に
    より上下動自在とされるダイ押下げ部材とによってダイ
    を上下方向から挟み込んだ状態で、上記ダイを上記ダイ
    ホルダーのダイ装着孔に対して着脱させるダイ着脱装置
    において、 上記エジェクト部材は、上記ダイを支えるキー挿入溝が
    形成されたフランジ部と抜きカス落とし孔を備えた円筒
    状の胴体部とからなり、上記フランジ部の下面に溝が形
    成されると共に、上記溝と連通する油抜き部が上記ダイ
    ホルダーに形成されていることを特徴とするダイ着脱装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002301522A (ja) * 2001-04-02 2002-10-15 Amada Eng Center Co Ltd パンチ加工方法及びその装置、ダイ金型におけるダイチップ交換方法及びその装置並びにパンチ加工方法に用いるダイ金型
JP2010131633A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Amada Co Ltd ダイ取付機構及びダイ取付方法
JP2011020249A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 K D K Kk 工業用刃物の取替えユニット
JP2013188766A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Amada Co Ltd ダイ抜き取り方法及び該方法に用いる金型交換装置

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