JP2000093308A - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

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JP2000093308A
JP2000093308A JP10264724A JP26472498A JP2000093308A JP 2000093308 A JP2000093308 A JP 2000093308A JP 10264724 A JP10264724 A JP 10264724A JP 26472498 A JP26472498 A JP 26472498A JP 2000093308 A JP2000093308 A JP 2000093308A
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temperature
comparison
hot water
heating
thermistor
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Satoru Tsukada
悟 塚田
Nobuyuki Kojima
伸行 小島
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Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気ポットなどにおいて、温度検知手段が受
ける影響に関係が少なく安定して、実際の湯の温度に近
い温度で動作を制御できるようにする。 【解決手段】 温度検知手段13の検出する温度は、実際
の湯の温度とは必ずしも一致しない。例えば、湯沸かし
時には、湯沸かしヒータ2の熱の影響により実際の湯の
温度よりも高くなり、保温時には、放熱の影響により実
際の湯の温度よりも低くなる。そこで、温度検知手段13
の検出する温度を判定する温度比較手段14,15を2つ設
け、湯沸かし時と保温時とで別の温度比較手段14,15を
使う。例えば実際の湯の温度が90℃であるかどうかを判
定するために、湯沸かし時に使う温度比較手段14では、
温度検知手段13の検出する温度を94℃と比較し、保温時
に使う温度比較手段15では、温度検知手段13の検出する
温度を85℃と比較する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内の水を主と
する被加熱物を加熱する加熱手段を備えた電気ポットな
どの電気調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、電気ポット
では、湯沸かしや保温の動作を容器内の被加熱物である
水または湯の温度により制御している。そのための温度
検知手段としてサーミスタが使われている。しかし、容
器内の水や湯の温度を検出するために、サーミスタを容
器内に入れて直接水または湯の温度を測定することはで
きないため、容器の外側にサーミスタを取り付け、容器
の温度を検出し、これを容器内の水または湯の温度とし
て扱っていた。しかし、この従来の構成では、次のよう
な問題があった。
【0003】まず、沸騰加熱手段である湯沸かしヒータ
も容器の外側にあるが、湯沸かしヒータで加熱中の温度
上昇時は湯沸かしヒータの熱の影響を受け、また、湯沸
かしヒータが断電中の温度下降時や温度安定時は外気へ
の熱の放熱の影響を受け、実際の容器内の湯の温度(実
湯温)と異なる温度が検出されていた。このサーミスタ
が検出する温度(サーミスタ温度TH)と実湯温Tとの関
係の一例を図8に示す。同図の上側のグラフにおいて、
縦軸は実湯温Tおよびサーミスタ温度THを示している。
また、横軸は実湯温Tを示しているが、時間の経過にも
対応するものである。すなわち、上側のグラフの左側は
温度上昇時を示し、右側は温度下降時を示している。ま
た、下側のグラフに示すように、温度上昇時は湯沸かし
ヒータがオンしている期間に相当し、温度下降時は湯沸
かしヒータがオフしている期間に相当する。図8にも示
すように、温度上昇時と温度下降時とでは、実湯温Tが
同じ温度であっても前記のような影響でサーミスタ温度
THは異なっていた。このサーミスタ温度THは、加熱時は
ヒータの影響を受けて実湯温Tより早く上昇する傾向に
あり、非加熱時は放熱の影響で実湯温Tより早く下降す
る傾向にあった。
【0004】また、湯沸かし終了の湯沸かしヒータ断電
直後は、加熱中サーミスタが受けていたヒータの熱の影
響がなくなるので、サーミスタ温度THの下降の速さが急
激である。ヒータをオフした後しばらくしてサーミスタ
温度THが安定したときに比べて、温度下降の速さが速
い。また、加熱時は、サーミスタはヒータの熱の影響を
受け、ヒータのオフ時に比べて高い温度を検出してい
た。そして、ヒータのオン時とオフ時とでサーミスタ温
度THが異なっていた。
【0005】さらに、容器内の湯の温度は、容器の上
部、中間部、底部において差がある。加熱時は、容器内
の湯が対流しているため、各部の温度の差は小さいが、
保温中の温度下降時は、放熱などの影響のため底部や上
部が中間部より先に冷める傾向がある。サーミスタの取
り付け位置によっては、例えばサーミスタが底部に取り
付けられている場合は、目標としている中間部の温度に
比べてサーミスタがある底部の温度は早く下がる。温度
上昇時と温度下降時とでは、サーミスタが検出している
底部の温度にも差がある。容器の各部の温度の差は、容
器が大きく、また、深いほど大きくなる。
【0006】上記のように、実湯温Tとサーミスタ温度
THが異なっていたり、湯沸かし動作中であるか保温中動
作中であるかといった動作や状態などの条件の違いによ
り同じ湯温でもサーミスタ温度THが異なるため、動作や
状態に関係なくサーミスタ温度THを同じ値で判定する
と、動作や状態などの条件によっては希望しない湯温で
制御が行われるおそれがあった。例えば、90℃を判定
する場合、サーミスタ温度THで90℃を判定すると、実
湯温Tは湯沸かし時は約86℃と低くなり、保温時は約
95℃と高くなり、実湯温Tが異なる。
【0007】図7は、従来の電気ポットにおける動作の
制御の一例を示している。すなわち、サーミスタ温度TH
を読み込み(ステップS1)、このサーミスタ温度THが9
0℃以上であれば保温動作を行い(ステップS2,S3)、
90℃未満であれば湯沸かし動作を行う(ステップS2,
S4)。しかし、前述のようにサーミスタ温度THが90℃
であっても実湯温Tが90℃であるとは限らず、サーミ
スタ温度THが90℃以上で実湯温Tが90℃未満であれ
ば、本来は湯沸かし動作を行うべきであるのに保温動作
が行われてしまい、サーミスタ温度THが90℃未満で実
湯温Tが90℃以上であれば、本来は保温動作を行うべ
きであるのに湯沸かし動作が行われてしまっていた。ま
た、上記の動作の制御は、停電からの復帰時にも同様に
行われていた(ステップS0)。
【0008】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、温度検知手段が受ける影響に関係が少な
く安定して、実際の被加熱物の温度に近い温度で動作を
制御できる電気調理器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電気調
理器は、前記目的を達成するために、水を主とする被加
熱物を収容する容器と、この容器内の被加熱物を加熱す
る加熱手段と、前記被加熱物の温度を検知する温度検知
手段と、この温度検知手段により検知した温度と所定の
温度とを比較する複数の温度比較手段と、この温度比較
手段による比較結果に基づき動作を制御する制御手段と
を備え、動作や状態などの条件に応じて前記複数の温度
比較手段のうちのいずれかを選択して温度判定を行い、
動作を制御するものである。
【0010】温度検知手段の検出する温度は、加熱手段
による熱の影響や放熱の影響のために被加熱物の実際の
温度と一致しているとは限らない。例えば、加熱手段に
よる強い加熱中は、その熱の影響により温度検知手段の
検出する温度が被加熱物の実際の温度よりも高くなり、
弱い加熱中あるいは非加熱中は放熱の影響により温度検
知手段の検出する温度が被加熱物の実際の温度よりも低
くなる。そこで、強い加熱中であるか弱い加熱中である
かなどの動作や状態などの条件に応じて、複数の温度比
較手段を使い分ければ、条件の相違によらず、被加熱物
の実際の温度に対応した動作の制御が可能になる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明の電気
調理器において、動作や状態などの条件を停電中でも記
憶する記憶手段を備え、停電から復帰直後の温度判定
を、前記記憶手段に記憶された条件に基づき前記複数の
温度比較手段のうちのいずれかを選択して行い、動作を
制御するものである。
【0012】これにより、停電があっても、その停電か
らの復帰後、動作や状態などの条件の相違によらず、被
加熱物の実際の温度に対応した動作の制御ができること
になる。
【0013】請求項3の発明は、前記目的を達成するた
めに、水を主とする被加熱物を収容する容器と、この容
器内の被加熱物を加熱する加熱手段と、前記被加熱物の
温度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段によ
り検知した温度と所定の温度とを比較する温度比較手段
と、この温度比較手段による温度比較のための所定の温
度を記憶しておく複数の比較温度記憶手段と、前記温度
比較手段による比較結果に基づき動作を制御する制御手
段とを備え、動作や状態などの条件に応じて前記複数の
比較温度記憶手段のうちのいずれかを選択して温度比較
に用いる所定の温度を読み出して温度判定を行い、動作
を制御するものである。
【0014】温度検知手段の検出する温度は、加熱手段
による熱の影響や放熱の影響のために被加熱物の実際の
温度と一致しているとは限らない。例えば、加熱手段に
よる強い加熱中は、その熱の影響により温度検知手段の
検出する温度が被加熱物の実際の温度よりも高くなり、
弱い加熱中あるいは非加熱中は放熱の影響により温度検
知手段の検出する温度が被加熱物の実際の温度よりも低
くなる。そこで、強い加熱中であるか弱い加熱中である
かなどの動作や状態などの条件に応じて、複数の比較温
度記憶手段を使い分ければ、条件の相違によらず、被加
熱物の実際の温度に対応した動作の制御が可能になる。
【0015】請求項4の発明は、請求項3の発明の電気
調理器において、動作や状態などの条件を停電中でも記
憶する記憶手段を備え、停電から復帰直後の温度判定
を、前記記憶手段に記憶された条件に基づき前記複数の
比較温度記憶手段のうちのいずれかを選択して所定の温
度を読み出して行い、動作を制御するものである。
【0016】これにより、停電があっても、その停電か
らの復帰後、動作や状態などの条件の相違によらず、被
加熱物の実際の温度に対応した動作の制御ができること
になる。
【0017】
【発明の実施形態】以下、本発明の電気調理器の第1実
施例について図1から図5を参照しながら説明する。な
お、本実施例の電気調理器は電気ポットであり、水を主
とする被加熱物は水そのものである。図1に示すブロッ
ク図において、1は被加熱物である水を収容する容器で
ある。2は湯沸かし動作中に容器1内の水ないし湯を加
熱して沸騰させる加熱手段である沸騰加熱手段としての
湯沸かしヒータである。3は保温動作中に容器1内の沸
かされた湯を保温する加熱手段である保温加熱手段とし
ての保温ヒータである。なお、これらヒータ2,3は、
前記容器1の外側に配設されている。そして、湯沸かし
ヒータ2による加熱は保温ヒータ3による加熱よりも強
い。また、4は湯沸かしヒータ2への通電を行う湯沸か
しヒータ通電手段、5は保温ヒータ3への通電を行う保
温ヒータ通電手段である。
【0018】6は各種制御を行うマイクロコンピュータ
などからなる制御手段で、この制御手段6からの出力信
号は出力手段7を介して前記ヒータ通電手段4,5に伝
えられる。また、8は表示手段で、この表示手段8は、
動作状態を示すLEDなどからなる沸騰ランプおよび保
温ランプや温度を数字表示で表示する温度表示LCDな
どにより構成されている。この表示手段8には、前記制
御手段6からの出力信号が前記出力手段7を介して伝え
られる。また、9は保温中に操作することにより湯沸か
しを行う操作キー(再沸騰キー)から構成されるキー操
作手段である。このキーからの各操作信号は、入力手段
11を介して前記制御手段6に入力される。
【0019】また、12は湯温センサとしてのサーミスタ
で、このサーミスタ12は前記容器1の外側に配設されて
いる。このサーミスタ12からの温度データは、これに基
づいて容器1内の水の温度を検知する温度検知手段13を
介して制御手段6に入力される。また、14は温度検知手
段13により検知した温度と第1の所定の温度とを比較す
る第1の温度比較手段、15は温度検知手段13により検知
した温度と第2の所定の温度とを比較する第2の温度比
較手段である。そして、第1の温度比較手段14および第
2の温度比較手段15による温度判定の結果により制御手
段6が湯沸かしや保温の動作を制御する。その際、制御
手段6は、動作や状態などの条件に応じて前記両温度比
較手段14,15のうちのいずれかを選択して温度判定を行
わせ、動作を制御する。
【0020】16は湯沸かし中か保温中かの動作を停電中
でも記憶する記憶手段である。そして、制御手段6は、
停電から復帰直後の温度判定を、前記記憶手段16に記憶
された条件、すなわち、停電前の動作が湯沸かし動作で
あったか保温動作であったかに基づき前記両温度比較手
段14,15のうちのいずれかを選択して行わせ、動作を制
御する。
【0021】つぎに、前記の構成についてその作用を図
2から図5のフローチャートに基づいて説明する。な
お、これらの図において、Tは容器1内の湯の実際の温
度(実湯温)、THは温度検知手段13により検知された温
度(サーミスタ温度)である。また、実湯温Tとサーミ
スタ温度THとの関係については、先に説明した図8がそ
のまま適用される。
【0022】図2のフローチャートに示すように、湯沸
かし中は、表示手段8の沸騰ランプを点灯し、保温ラン
プを消灯するとともに、湯沸かしヒータ2および保温ヒ
ータ3を通電して容器1内の水ないし湯を加熱する(ス
テップS11〜S13)。そして、湯沸かし中は、第1の温度
比較手段14によりサーミスタ12からの温度データの判定
を行う(ステップS14)。この判定は、サーミスタ温度T
Hと所定の温度である94℃とを比較することにより行わ
れるが、サーミスタ温度THと実湯温Tとの相違から、実
湯温Tについては90℃以上であるか未満であるかが判定
されることになる(ステップS15)。そして、実湯温T
がT≧90℃になったら沸騰検知を行い、沸騰を検出した
ら湯沸かしを終了し、表示手段8の沸騰ランプを消灯
し、保温ランプを点灯するとともに、湯沸かしヒータ2
への通電をオフする(ステップS15〜S18)。そして、保
温動作に移行する。ステップS15の判定において実湯温
Tが90℃未満であれば、湯沸かし動作が続く。
【0023】保温中は、第2の温度比較手段15によりサ
ーミスタ12からの温度データの判定を行う(ステップS1
9)。そして、この第2の温度比較手段15による判定結
果に基づいて、容器1内の湯の温度が所定の保温温度に
なるように保温ヒータ3をオンオフする(ステップS2
1)。これとともに、第2の温度比較手段15による判定
結果に基づいて、保温動作を実行するか湯沸かし動作を
再開するかどうかの判定も行われる。この判定は、サー
ミスタ温度THと所定の温度である85℃とを比較すること
により行われるが、サーミスタ温度THと実湯温Tとの相
違から、実湯温Tについては90℃以上であるか未満であ
るかが判定されることになる(ステップS20)。そし
て、実湯温TがT≧90℃であれば保温を継続し、90℃よ
り下がったら、湯沸かしを開始する(ステップS22)。
【0024】前記第1の温度比較手段14および第2の温
度比較手段15による温度の判定において、湯沸かし中で
湯沸かしヒータ2がオンしているとき、サーミスタ温度
THは、ヒータ2,3の熱の影響を受け、実湯温Tよりも
高くなるため、比較の対象になる温度は前述のように94
℃とする。これにより、実湯温Tについては90℃である
かどうかの判定が行われることになる。また、湯沸かし
終了後で湯沸かしヒータ2がオフしているとき、サーミ
スタ温度THは、放熱の影響で実湯温Tよりも早く下がる
ので、比較の対象になる温度は前述のように85℃とす
る。これにより、実湯温Tについては90℃であるかどう
かの判定が行われることになる。
【0025】つぎに、容器1内の湯の温度の表示手段8
への表示について説明する。一般的にLCDに数字によ
り湯温を5℃刻みで表示するようなものでは、例えば湯
温が約90℃であるときにLCDに「90」の数字を表示す
る。「90」と表示する温度範囲は、実湯温Tでは90℃を
中心として87℃〜92℃の範囲内にあるときとする。「8
5」や「95」の表示についても、同様に5℃毎の温度範
囲を設定すればよい。サーミスタ温度THと実湯温Tとが
動作や温度の上昇、下降に関係なく常に一定であれば、
表示を切り換える判定を行う温度比較手段は、動作など
に関係なく、同じものを用いることができ、一定の温度
を比較対象として判定ができる。しかし、実際はヒータ
2,3のオンオフや、温度の上昇時であるか下降時であ
るかなどの条件によって実湯温Tとサーミスタ温度THと
の関係が異なる。したがって、本実施例の電気ポットで
は、温度上昇時である湯沸かし時には第1の温度比較手
段14により判定を行い、温度下降時である保温時には第
2の温度比較手段15により判定を行って、それぞれ異な
る温度を比較対象として判定を行うようにしている。
【0026】図3のフローチャートに示すように、湯沸
かし動作(ステップS31)中、表示手段8に湯温として
「85」が表示されていたとすると(ステップS32)、サ
ーミスタ温度THが91℃以上97℃未満であれば、表示が
「90」に切り換わる(ステップS33〜S35)。湯沸かし動
作中において、サーミスタ温度THが91℃〜96℃の温度範
囲は、実湯温Tでは87℃〜92℃の温度範囲である。すな
わち、「90」と表示される温度範囲は、実湯温Tでは87
℃〜92℃であるが、サーミスタ温度THでは91℃〜96℃で
ある。一方、図4のフローチャートに示すように、保温
動作(ステップS41)中、表示手段8に湯温として「9
5」が表示されていたとすると(ステップS42)、サーミ
スタ温度THが88℃以下で82℃より高ければ、表示が「9
0」に切り換わる(ステップS43〜S45)。保温動作中に
おいて、サーミスタ温度THが83℃〜88℃の温度範囲は、
実湯温Tでは87℃〜92℃の温度範囲である。すなわち、
「90」と表示される温度範囲は、実湯温Tでは87℃〜92
℃であるが、サーミスタ温度THでは83℃〜88℃である。
「85」や「95」の表示についても同様である。
【0027】また、湯が沸騰した後の保温中に、湯温が
下降してサーミスタ温度THが88℃になり「90」が表示さ
れた後、キー操作手段9の再沸騰キーにより湯沸かしに
移行したときは、加熱によりサーミスタ温度THが92℃を
越えるまでは「90」を表示し、93℃になったら「95」の
表示に切り換える。すなわち、湯沸かしへの移行時、サ
ーミスタ温度TH88℃は湯沸かし時の「90」の表示温度範
囲である91℃〜96℃よりも低いが、「85」の表示はせ
ず、「90」の表示を継続する。
【0028】他の温度領域でも同様に、湯沸かし時と保
温時とで温度比較手段14,15を選択して、異なる温度に
より判定を行うようにしてある。
【0029】つぎに、停電復帰後の温度判定の制御につ
いて、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
停電前に、湯沸かしや保温の動作を記憶手段16に記憶す
る。停電になって電源がオフしても、記憶手段16の内容
は記憶されている。停電から復帰したとき、温度検知手
段13により温度が読み込まれる(ステップS51,S52)
が、記憶手段16の内容も読み込まれ(ステップS53)、
この記憶手段16の内容に基づいて電源投入時の温度判定
が行われる。記憶手段16の内容が湯沸かしの場合、つま
り停電前の動作が湯沸かしであった場合は、第1の温度
比較手段14により温度判定を行い、記憶手段16の内容が
保温の場合、つまり停電前の動作が保温であった場合
は、第2の温度比較手段15により温度判定を行う。実湯
温Tが90℃であるかの判定を例に採って説明すると、記
憶手段16の内容が湯沸かしの場合は、サーミスタ温度TH
と比較される所定温度を94℃として判定を行い、サーミ
スタ温度THが94℃以上であれば保温を行い、94℃未満で
あれば湯沸かしを行う(ステップS54,S55,S56,S57)。
前述のようにサーミスタ温度THは、湯沸かし中は実湯温
Tより高くなるため、実湯温Tについては90℃であるか
どうかの判定が行われることになる。一方、記憶手段16
の内容が保温の場合は、サーミスタ温度THと比較される
所定温度を85℃として判定を行い、サーミスタ温度THが
85℃以上であれば保温を行い、85℃未満であれば湯沸か
しを行う(ステップS54,S58,S56,S57)。前述のように
サーミスタ温度THは、保温中は実湯温Tより低くなるた
め、実湯温Tについては90℃であるかどうかの判定が行
われることになる。
【0030】このようにサーミスタ温度THは、湯沸かし
中は実湯温Tより高く、保温中は低くなる。そのため、
図7に示す従来例のように、停電からの復帰時に、温度
判定においてサーミスタ温度THと比較される温度が常に
一定であったとすると、湯沸かし時は実湯温Tが低くな
り、保温時は高くなって、希望した温度とは違う温度で
動作が行われてしまう。これに対して、本実施例のよう
に、湯沸かしや保温の動作開始後、停電前の動作に合わ
せて第1の温度比較手段14および第2の温度比較手段15
のいずれかを選択して動作を制御すれば、実湯温Tに基
づいて制御ができる。
【0031】以上のように、本実施例の構成によれば、
サーミスタ12へのヒータ2,3の熱の影響や放熱の影響
による実湯温Tとサーミスタ温度THとの相違に関係なく
サーミスタ温度THを判定できるので、実湯温Tにより近
い温度で制御ができる。
【0032】また、湯沸かしあるいは保温などの動作に
よって違う温度判定ができ、動作に合わせてサーミスタ
温度THを判定できるので、より精度のよい制御ができる
とともに、より適宜な制御が可能になる。
【0033】これとともに、湯温表示する場合に、実湯
温Tにより近い温度で、湯温表示を行うことができる。
【0034】また、実湯温Tにより近い温度で、沸騰の
検出や保温を行うことができる。
【0035】また、実湯温Tにより近い温度で制御がで
きるので、温度の変化への対応をより迅速に行うことが
でき、湯沸かしから保温などへの動作の移行をより円滑
に行うことができる。
【0036】さらに、希望した温度に近い温度で制御が
できるので、使用者が希望した温度により近い温度を得
ることができるとともに、使い勝手が向上し、また、ヒ
ータ2,3への無駄な通電がなくなり、省エネルギーを
図ることができる。
【0037】つぎに、本発明の電気調理器の第2実施例
について図6のブロック図を参照しながら説明する。な
お、前記第1実施例と共通する部分には同一符号を付し
て、その説明を省略する。本第2実施例は、温度比較手
段21は1つのみにし、代わりに第1の比較温度記憶手段22
および第2の比較温度記憶手段23の2つの比較温度記憶
手段22,23を設けたものである。温度比較手段21は、前
記第1実施例の温度比較手段14,15と同様に温度検知手
段13により検知した温度と所定の温度とを比較するもの
であるが、比較温度記憶手段22,23は、温度比較手段21
による温度比較のための所定の温度を記憶しておくもの
である。両比較温度記憶手段22,23にそれぞれ記憶され
ている所定の温度は互いに異なるものである。そして、
制御手段6は、動作や状態などの条件、特に湯沸かし動
作中であるか保温動作中であるかに応じて前記両比較温
度記憶手段22,23のうちのいずれかを選択して温度比較
に用いる所定の温度を読み出して温度判定を行い、動作
を制御する。
【0038】本第2実施例と前記第1実施例との相違
は、湯沸かし動作中であるか保温動作中であるかの条件
にそれぞれ対応した温度比較用の基準温度がそれぞれ別
の比較温度記憶手段22,23に記憶してあって温度比較手
段21は共用するか、あるいは基準温度をそれぞれ別個の
温度比較手段14,15に組み込むかの相違であって、基本
的な作用は前記第1実施例と全く同様である。動作の制
御については、前記第1実施例の作用の説明に用いた図
2から図5のフローチャートがそのまま適合する。した
がって、その作用の説明は省略する。ただし、図2のス
テップS14は「第1の比較温度記憶手段に記憶されている
温度で判定」とし、ステップS19は「第2の比較温度記
憶手段に記憶されている温度で判定」とする。また、本
第2実施例においても、前記第1実施例と同じ効果が得
られる。
【0039】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。まず、前記実施例で例示した判定
のためなどの温度の数値は一例に過ぎず、適宜変更され
るものである。
【0040】また、前記実施例では、電気ポットを例に
採って説明したが、本発明は、他の電気調理器にも適用
可能である。適用可能な電気調理器としては、炊飯器
(保温釜)、電気鍋、コーヒーメーカ、蒸し調理の際の
ホットプレートなどがある。
【0041】また、前記実施例では、温度判定のための
温度比較手段14,15あるいは比較温度記憶手段21,22の切
り換えの条件が湯沸かし動作であるか保温動作であるか
であったが、切り換えの条件は、他の動作あるいは状態
であってもよい。例えば、温度範囲、ヒータのオンオ
フ、温度の上昇、下降のスピード(傾斜角度)などの条
件によって、温度比較手段あるいは比較温度記憶手段を
切り換えてもよい。
【0042】例えば、前記実施例で示した電気ポットの
場合、ヒータ2,3のオン時とオフ時とで別々に温度判
定すれば、ヒータ2,3のオン時またはオフ時における
実湯温Tとサーミスタ温度THとの相違に合わせてサーミ
スタ温度THを判定でき、したがって、実湯温Tにより近
い温度で制御ができる。また、温度が上昇中であるか、
あるいは温度が下降中であるかなどの状態により違う温
度判定をすれば、その状態に合わせてサーミスタ温度TH
を判定できるので、より精度のよい制御ができるととも
に、より適宜な制御が可能になる。さらに、サーミスタ
温度THの変化のスピードに合わせて温度判定すれば、実
湯温Tにより近い温度で、温度変化に応じた制御ができ
る。
【0043】さらに、前記実施例では、温度比較手段あ
るいは比較温度記憶手段が2個の場合を例に採って説明
したが、温度比較手段あるいは比較温度記憶手段は何個
でも設けてもよい。必要な個数は、動作や状態などの条
件により、温度判定のための比較対象の温度が適切に選
択できるように決めればよい。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明の電気調理器によれば、
容器に収容された被加熱物の温度を検知する温度検知手
段と、この温度検知手段により検知した温度と所定の温
度とを比較する複数の温度比較手段と、この温度比較手
段による比較結果に基づき動作を制御する制御手段とを
備え、動作や状態などの条件に応じて前記複数の温度比
較手段のうちのいずれかを選択して温度判定を行い、動
作を制御するので、温度検知手段が受ける加熱手段の熱
や放熱などの影響に関係が少なく安定して、実際の被加
熱物の温度に近い温度で動作を制御できる。
【0045】さらに、請求項2の発明の電気調理器によ
れば、動作や状態などの条件を停電中でも記憶する記憶
手段を備え、停電から復帰直後の温度判定を、前記記憶
手段に記憶された条件に基づき前記複数の温度比較手段
のうちのいずれかを選択して行い、動作を制御するの
で、停電があっても、その停電からの復帰後、実際の被
加熱物の温度に近い温度で動作を制御できる。
【0046】請求項3の発明の電気調理器によれば、容
器に収容された被加熱物の温度を検知する温度検知手段
と、この温度検知手段により検知した温度と所定の温度
とを比較する温度比較手段と、この温度比較手段による
温度比較のための所定の温度を記憶しておく複数の比較
温度記憶手段と、温度比較手段による比較結果に基づき
動作を制御する制御手段とを備え、動作や状態などの条
件に応じて前記複数の比較温度記憶手段のうちのいずれ
かを選択して温度比較に用いる所定の温度を読み出して
温度判定を行い、動作を制御するので、温度検知手段が
受ける加熱手段の熱や放熱などの影響に関係が少なく安
定して、実際の被加熱物の温度に近い温度で動作を制御
できる。
【0047】さらに、請求項4の発明の電気調理器によ
れば、動作や状態などの条件を停電中でも記憶する記憶
手段を備え、停電から復帰直後の温度判定を、前記記憶
手段に記憶された条件に基づき前記複数の比較温度記憶
手段のうちのいずれかを選択して所定の温度を読み出し
て行い、動作を制御するので、実際の被加熱物の温度に
近い温度で動作を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気調理器の第1実施例を示すシステ
ムブロック回路図である。
【図2】同上通電時の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】同上湯沸かし中における温度表示の動作を示す
フローチャートである。
【図4】同上保温中における温度表示の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図5】同上停電復帰時の動作を示すフローチャートで
ある。
【図6】本発明の電気調理器の第2実施例を示すシステ
ムブロック回路図である。
【図7】従来の電気調理器の動作の一例を示すフローチ
ャートである。
【図8】電気ポットにおける実湯温とサーミスタ温度と
の関係の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 容器 2 湯沸かしヒータ(加熱手段) 3 保温ヒータ(加熱手段) 6 制御手段 13 温度検知手段 14 第1の温度比較手段(温度比較手段) 15 第2の温度比較手段(温度比較手段) 16 記憶手段 21 温度比較手段 22 第1の比較温度記憶手段(比較温度記憶手段) 23 第2の比較温度記憶手段(比較温度記憶手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を主とする被加熱物を収容する容器
    と、この容器内の被加熱物を加熱する加熱手段と、前記
    被加熱物の温度を検知する温度検知手段と、この温度検
    知手段により検知した温度と所定の温度とを比較する複
    数の温度比較手段と、この温度比較手段による比較結果
    に基づき動作を制御する制御手段とを備え、動作や状態
    などの条件に応じて前記複数の温度比較手段のうちのい
    ずれかを選択して温度判定を行い、動作を制御すること
    を特徴とする電気調理器。
  2. 【請求項2】 動作や状態などの条件を停電中でも記憶
    する記憶手段を備え、停電から復帰直後の温度判定を、
    前記記憶手段に記憶された条件に基づき前記複数の温度
    比較手段のうちのいずれかを選択して行い、動作を制御
    することを特徴とする請求項1記載の電気調理器。
  3. 【請求項3】 水を主とする被加熱物を収容する容器
    と、この容器内の被加熱物を加熱する加熱手段と、前記
    被加熱物の温度を検知する温度検知手段と、この温度検
    知手段により検知した温度と所定の温度とを比較する温
    度比較手段と、この温度比較手段による温度比較のため
    の所定の温度を記憶しておく複数の比較温度記憶手段
    と、前記温度比較手段による比較結果に基づき動作を制
    御する制御手段とを備え、動作や状態などの条件に応じ
    て前記複数の比較温度記憶手段のうちのいずれかを選択
    して温度比較に用いる所定の温度を読み出して温度判定
    を行い、動作を制御することを特徴とする電気調理器。
  4. 【請求項4】 動作や状態などの条件を停電中でも記憶
    する記憶手段を備え、停電から復帰直後の温度判定を、
    前記記憶手段に記憶された条件に基づき前記複数の比較
    温度記憶手段のうちのいずれかを選択して所定の温度を
    読み出して行い、動作を制御することを特徴とする請求
    項3記載の電気調理器。
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