JP2000093251A - ヘッドレストとその製造方法 - Google Patents

ヘッドレストとその製造方法

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JP2000093251A
JP2000093251A JP10269581A JP26958198A JP2000093251A JP 2000093251 A JP2000093251 A JP 2000093251A JP 10269581 A JP10269581 A JP 10269581A JP 26958198 A JP26958198 A JP 26958198A JP 2000093251 A JP2000093251 A JP 2000093251A
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JP
Japan
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headrest
inner cover
cover
stay
slit
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JP10269581A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Takahashi
勉 高橋
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Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の使用は良好であり、不要品として再利
用する場合には発泡材などの軟質材と、金属のステーに
分離し易くしたヘッドレストを提供する。 【解決手段】 スリット状口部3を有する袋状のヘッド
レストカバー2内に、スリット状口部3と対応する口部
配置において口部9をスリット状口部3又はその近傍に
接合したインナカバー6が挿入されている。インナカバ
ー6内にはステー15の挿入部16が挿入され、かつイ
ンナカバー6の通孔10,11を介してヘッドレストカ
バー2内及びインナカバー6内に発泡体20が満たされ
た構造よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フレームを挿入
したヘッドレストカバー内に発泡体を充填することによ
り形成されたヘッドレストとその製造方法に関し、詳し
くは、この廃棄品のリサイクルの際に軟質材とステーの
仕分けをし易くしたヘッドレストとその製造方法に係わ
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステー挿入部を挿入した袋状のヘ
ッドレストカバー内に発泡体を発泡充填した構造のヘッ
ドレストが知られている。なお、このヘッドレストは、
製造工程の特長から、通常、表皮一体発泡型ヘッドレス
トといわれている。
【0003】このヘッドレストは、図8,図9に示すよ
うに、金属のステー100をヘッドレストカバー102
のスリット状口部(木目込みスリットとも言われる。)
103に挿入し、ステー100の挿入部101を保持し
た後、スリット状口部103より液状ウレタンを注入し
発泡体104とし、図9に示す所定形状のヘッドレスト
105を成形している。発泡はヘッドレストカバー10
2内にて行なうため、ウレタンパッドの発泡体104と
ステー挿入部101とヘッドレストカバー102の接着
が良好に行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年は
不要になったヘッドレスト105は廃棄しないで、ヘッ
ドレストカバー102及び発泡体104よりなる軟質材
と、金属のステー100に分けてリサイクルのための資
源の有効利用が行われるが、図9に示す、従来の表皮一
体発泡型ヘッドレストはステー100と発泡体104の
分離がし難く、リサイクルのための分離作業がしにくい
問題があった。
【0005】そこで、この発明の課題は前述した従来の
表皮一体発泡型ヘッドレストの不要品を再利用し難い点
を解消しようとしたものであって、通常の使用は良好で
あり、不要品として再利用する場合には、発泡体などの
軟質材と、硬質のステーに分離し易くしたヘッドレスト
と、その製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した課題を達成する
ための、請求項1の発明のヘッドレストは、スリット状
口部を有する袋状のヘッドレストカバー内に、前記スリ
ット状口部と対応する口部配置において口部を前記スリ
ット状口部又はその近傍に接合したインナカバーが挿入
され、前記インナカバー内にステーの挿入部が挿入さ
れ、かつインナカバーの通孔を介して前記ヘッドレスト
カバー内及び前記インナカバー内に発泡体が満たされた
構造よりなることを特徴とする。
【0007】請求項1のヘッドレストにおいて、インナ
カバーはその口部がヘッドレストカバーのスリット状口
部又はその近傍に接合された状態で、袋状のヘッドレス
トカバー内に挿入されている。ステーの挿入部はインナ
カバーに挿入して位置決め保持されている。インナカバ
ーはカバー面に通孔を有する。発泡体はヘッドレストカ
バー及びインナカバー内に満たされ、通孔を介して接続
されている。ステーの挿入部はインナカバーの発泡体に
接着されていて抜けない。ヘッドレストカバーのスリッ
ト状口部を強制的に引き裂いて開くと、インナカバー口
部も引き裂いて開き得る。
【0008】また、前記した課題を達成するための、請
求項2の発明のヘッドレストの製造方法は、スリット状
口部を有する袋状のヘッドレストカバー内に、前記スリ
ット状口部と対応する口部配置において口部を前記スリ
ット状口部又はその近傍に接合したインナカバーを挿入
した状態とし、前記インナカバー内にステーの挿入部を
挿入し、かつインナカバーの通孔を介して前記ヘッドレ
ストカバー内及び前記インナカバー内に発泡体を満たす
ことを特徴とする。
【0009】請求項2のヘッドレストの製造方法におい
て、インナカバーはその口部がヘッドレストカバーのス
リット状口部又はその近傍に接合された状態で、袋状の
ヘッドレストカバー内に挿入されている。ステーの挿入
部はインナカバーに挿入して位置決め保持させる。イン
ナカバーはカバー面に発泡液の通過する通孔を有する。
インナカバー内に注入された発泡液は発泡体となる。発
泡体はヘッドレストカバー及びインナカバー内に満たさ
れ、通孔を介して接続される。ステーの挿入部はインナ
カバーの発泡体に接着される。このヘッドレストにおい
てヘッドレストカバーのスリット状口部を強制的に引き
裂いて開くと、インナカバー口部も引き裂いて開き得
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図7に基づいて説明する。図1は本実施の形態のヘッ
ドレスト1の構造を示している。このヘッドレスト1は
表皮一体発泡形式により造られている。図2に示すよう
に、ヘッドレスト1の構成部材は、発泡体20の他に袋
状のヘッドレストカバー2と、ステー15と、ステーの
挿入されるインナカバー6とよりなる。
【0011】前記ヘッドレストカバー2は合成樹脂シー
ト又は布地などの表皮材を裁断,縫製してインナカバー
6を内装した中空のヘッドレスト形状に形成されてい
る。すなわち、表皮材(図示せず。)より枕面となる帯
状パーツ2Aと、円形又は楕円形の両側面パーツ2Bが
形成され、また、表皮材によりインナカバー6が形成さ
れる。
【0012】図2に示すように、インナカバー6は下端
の口部(インナカバー口部)9よりステー15の挿入部
(埋込み部)16を挿入し得る大きさに表皮材を二つ折
りにし、折曲げ部分のコーナーには切欠き形成した通孔
10を、カバー面の表裏にはそれぞれ別の通孔11を設
け、カバーの左右両側は縫着部12とされている。イン
ナカバー6の口部9には縫い代8が設けられる。
【0013】帯状パーツ2Aは長手方向の両端が縫い代
4とされ、図1の仮想線に示すように、帯状パーツ2A
はインナカバー6を包んだ輪状にされ、インナカバー口
部9の縫い代8の外側(内側であってもよい。)に帯状
パーツ2Aの縫い代4が重ねられ両縫い代8,4がそれ
ぞれ縫着部13により接合される。
【0014】次いで、インナカバー6を取付けた帯状パ
ーツ2Aの幅方向の両端にはそれぞれ側面パーツ2Bが
縫着部5により接合され、袋状のヘッドレストカバー2
が形成される。このヘッドレストカバー2はスリット状
口部3とインナカバー口部9が対応した口部配置におい
て、それぞれの縫い代4,8で接合されている。
【0015】なお、スリット状口部3には該口部3に続
く、片側の辺部にステー挿入孔3Aを設け、ヘッドレス
トカバー2に挿入したステー15の挿入部16をこのス
テー挿入孔3Aに挿入させるようにしてもよい。
【0016】図2に示すように、前記ステー15は逆U
字形に形成され、下端側は(座席の)背もたれの上端面
の挿入孔に差込む差込み部分とされ、つながった上側は
前記インナカバー6に挿入する挿入部16とされる。な
お、ステー15は金属パイプの曲げ加工により形成さ
れ、曲げ側に補強部17が接続されている。
【0017】しかして、インナカバー6を内装したヘッ
ドレストカバー2にはスリット状口部3よりステー15
の挿入部16を挿入する。スリット状口部3はインナカ
バー口部9と対応しているため、ステー15の挿入部1
6はインナカバー6内の上端まで挿入させることができ
る。ステー15の挿入部16はその両コーナー部分がイ
ンナカバー6のコーナーの通孔10に挿入されてインナ
カバー6の上端で位置決めされる。
【0018】次いで、ステー15を差込んだヘッドレス
トカバー2には、スリット状口部3すなわちインナカバ
ー口部9に液状ウレタンの注入管を差込んで、発泡剤を
混合した液状ウレタンをインナカバー口部9に注入す
る。注入した液状ウレタンはインナカバー6の各通孔1
0,11を介してヘッドレストカバー2内に充填され、
かつインナカバー6内に充填される。
【0019】液状ウレタンの注入後は注入管を抜き去
る。充填された液状ウレタンは発泡ウレタンの発泡体2
0となり、インナカバー6の通孔10,11を介して、
ヘッドレストカバー2内及びインナカバー6内に満たさ
れる。発泡体20はヘッドレストカバー2,インナカバ
ー6及びステー15の挿入部16に接着して硬化する。
かくして形成されたヘッドレスト1は発泡ウレタンの発
泡体20が各通孔10,11を介して接合しているため
接合性は良く、所定形状の良好な出来ばえのものであっ
た。このヘッドレスト1は背もたれに装着して使用した
ところ使用上の支障は認められなかった。
【0020】さて、このヘッドレスト1の不要品を軟質
材とステー16に分ける場合は、図7に示すように、ス
リット状口部3を強制的に強く開いてインナカバー6内
の発泡体20を引き裂くことによりステー15をヘッド
レスト1より容易に分離させることができる。この分離
にはインナカバー6が有効に作用する。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明のヘッドレストによれ
ば、ヘッドレストとして良好に使用することができ、不
要品とする場合、軟質材と、金属等の硬質のステーに容
易に分離することができる。
【0022】請求項2の発明のヘッドレストの製造方法
によれば、表皮一体発泡形式により製造することができ
る。得られたヘッドレストは良好に使用することがで
き、不要品とする場合は軟質材と、硬質のステーに容易
に分離させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態のヘッドレストを示す斜視図で
ある。
【図2】ヘッドレストを構成する主要部材を示す斜視図
である。
【図3】図1のI−I線における拡大断面図である。
【図4】図1のII−II線における拡大断面図である。
【図5】図1のIII −III 線における拡大断面図であ
る。
【図6】図1のIV−IV線における拡大断面図である。
【図7】廃棄ヘッドレストより軟質材とステーを分離す
る工程図である。
【図8】従来ヘッドレストの主要構成部材の斜視図であ
る。
【図9】従来ヘッドレストの断面構造図である。
【符号の説明】
1 ヘッドレスト 2 ヘッドレストカバー 3 スリット状口部 4,8 縫い代 6 インナカバー 9 インナカバー口部 10,11 通孔 15 ステー 16 挿入部 20 発泡体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリット状口部を有する袋状のヘッドレ
    ストカバー内に、前記スリット状口部と対応する口部配
    置において口部を前記スリット状口部又はその近傍に接
    合したインナカバーが挿入され、前記インナカバー内に
    ステーの挿入部が挿入され、かつインナカバーの通孔を
    介して前記ヘッドレストカバー内及び前記インナカバー
    内に発泡体が満たされた構造よりなることを特徴とした
    ヘッドレスト。
  2. 【請求項2】 スリット状口部を有する袋状のヘッドレ
    ストカバー内に、前記スリット状口部と対応する口部配
    置において口部を前記スリット状口部又はその近傍に接
    合したインナカバーを挿入した状態とし、前記インナカ
    バー内にステーの挿入部を挿入し、かつインナカバーの
    通孔を介して前記ヘッドレストカバー内及び前記インナ
    カバー内に発泡体を満たすことを特徴としたヘッドレス
    トの製造方法。
JP10269581A 1998-09-24 1998-09-24 ヘッドレストとその製造方法 Pending JP2000093251A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086715A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Toyota Boshoku Corp 乗物用シート

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086715A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Toyota Boshoku Corp 乗物用シート
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