JP3544290B2 - 穴空きヘッドレストの表皮縫製方法 - Google Patents
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Description
本発明は自動車用シートに備えるヘッドレストの表皮縫製方法、詳しくは、ドーナツ状に形成した穴空きヘッドレストで内部に発泡体を注入して発泡成形するヘッドレストにおける表皮の縫製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
クッション体を一体発泡して成形する穴空きヘッドレストはその表皮をドーナツ状に縫製する必要があり、この縫製はヘッドレストの外観品質を向上させるため、縫目が外部に露出しないようにミシンで縫着している。
【0003】
この表皮の縫製は、例えば特開平1ー135625号公報に開示されているように、ドーナツ状の表皮を上、下、左、右に4分割した表皮構成片で構成し、各表皮構成片の各々接合個所周方向に裏側から接合して縫着している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、前記従来品は縫製の作業性が頗る悪いし、また、縫製後の品質が一定しない不具合があった。
そこで、本発明は斯様な従来品の不具合を除去することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明に係る穴空きヘッドレストの表皮縫製方法は、ヘッドレストの穴に対応する両遊端側に向き合うように切欠部が形成された前記本体を裏返した状態で縫製後、表返し、この表返した状態で、この本体の左右切欠部間に前記連結片を表の状態で縫着して連結し、次に、連結片と本体の開口部の口縁に沿って前記底布の周縁を一体に縫着してなることを特徴とするものである。
【0006】
従って、前記従来品の如く、表皮を裏返しながら順次連結してドーナツ状に形成する必要がないため、縫製の作業性が良好になると共に品質が一定したヘッドレストの表皮が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図面に基づいて説明する。
図1はヘッドレストの上部を構成する本体(1)の縫製後の状態を示し、この本体(1)はヘッドレストの前面側を構成する前面生地(10)、ヘッドレストの外側面を構成する外側生地(11)、ヘッドレストの穴(A)の壁面を構成する内側生地(12A)(12B)(12C)、ヘッドレストの背面側を構成する背面生地(13)とから構成されている。
【0008】
そして、各生地(10)(11)…は、表面側に表皮材、裏面側に発泡体(ウレタンフォームのスラブ材)製ワディング及びワディングカバーを有する積層物で、ワディングカバー側が表面になるように、つまり裏返し状態で、縫糸(14)で平面略U字状の筒体状に縫製されている。
【0009】
以上の縫製の際、内面生地(12A)(12C)は、その全長が前面生地(10)、背面生地(13)に対して短く裁断されているものを使用するため、ヘッドレストの穴(A)に対応する両遊端側に向き合うように切欠部(イ)(イ)が形成される。
【0010】
図1において、図中(10A)は前面生地(10)の裏面側、(13B)は背面生地(13)の表面側を示す。また、図中(101)(120)(131)は、後述する連結片(2)を接ぎ合わせる端縁、(100)(110)(130)は後述する底布(3)を接ぎ合わせる端縁、(ロ)(ロ)は本体(1)の両遊端側に有する開口部を夫々示す。
【0011】
次に図1の状態より、図2に示すように、一端の開口部(ロ)より、本体(1)を表返しする。図中(10B)は前面生地(10)の表面側を示す。
【0012】
図2に示すように、本体(1)を表返しすると、図3に示すようになり、この本体(1)の左右に有する切欠部(イ)(イ)の端縁(101)(120)(131)に、連結片(2)を接ぎ合わせる。
【0013】
この連結片(2)は前記前面生地(10)などの本体(1)を構成する生地と同一の材質で、略コ字状に折曲させながら、左右の端末(21)を前記本体(1)の端縁(101)(120)(131)に、表面側を外側にして縫着すると、図4に示す状態になる。
【0014】
前記連結片(2)を接ぎ合わせることにより、穴(A)が形成され、本体(1)の開口部(ロ)(ロ)と、連結片(2)の開口部(ハ)とが同一方向に向き、連結片(2)と本体(1)と中空部が連通する。
【0015】
次に、両開口部(ロ)(ロ)、(ハ)に底布(3)を裏面側を内側にして縫着する。底布(3)の端縁(32)は、本体(1)の左右両端縁(100)(110)(130)及び連結片(2)の前後端縁(22)(23)に縫着される。
【0016】
底布(3)も前記本体(1)を構成する生地と同一の材質からなる生地で、中央にはヘッドレストのフレーム(40)を挿入する挿入口(30)と、フレーム(40)を外部に突出するフレーム挿通孔(31)(31)とが設けてある。
【0017】
そして、前記底布(3)は挿入口(30)を開き、挿入口(30)から底布(3)の端縁(32)を前記本体(1)と連結片(2)に縫着することにより、接ぎ合わせる。
【0018】
図5は以上の如く方法で縫製したヘッドレストの表皮を示す。
この図5に示す中空状の表皮内にフレーム(40)を挿通して、フレーム(40)をフレーム挿通孔(31)(31)から抜出して、挿入口(30)等より表皮内に発泡液を注入して発泡すると、図6に示すような穴(A)空きヘッドレストが得られる。
図中(5)は発泡体製のパッドを示す。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、本体は裏返した状態で縫着し、その本体に対する連結片の縫着は表返しの状態で縫着するため、穴空きヘッドレストの表皮の縫製作業が的確且つ効率よく行うことができる。
【0020】
加えて、本体、連結片に対する底布の接ぎ合わせは、底布に設けた挿入口を利用して行うので、本体、連結片に対する底布の接ぎ合わせのための縫代が外部に露出しない。そのため、穴空きヘッドレストの表皮の外観が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本体を縫製した状態の斜視図である。
【図2】図1の状態の本体を表返しする状態を示す斜視図である。
【図3】本体に連結片を縫着する前の状態を示す斜視図である。
【図4】連結片を縫着した本体に底布(3)を縫着する前の状態を示す斜視図である。
【図5】本発明方法によって縫製した穴空きヘッドレストの表皮を一部切欠して示す斜視図である。
【図6】本発明方法によって縫製した表皮を使用して形成した穴空きヘッドレストを示す断面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 連結片
3 底布
イ 本体の切欠部
ロ 本体の開口部
ハ 連結片の開口部
Claims (2)
- 平面略U字状に縫製してなる筒体製本体と、この本体の左右両遊端側の内面間に連結して本体に対して環状に連結すると共に開口部を下向きにしたコ字状に折曲した連結片と、この連結片と前記本体の両開口部を閉口しヘッドレストの底部を構成すると共にフレーム挿入口を有する底片とから構成されている穴空きヘッドレストの表皮縫製方法であって、
ヘッドレストの穴に対応する両遊端側に向き合うように切欠部が形成された前記本体を裏返した状態で縫製した後、表返し、この表返した状態で、この本体の左右切欠部間に前記連結片を表の状態で縫着して連結し、次に、連結片と本体の開口部の口縁に沿って前記底布の周縁を一体に縫着してなることを特徴とする穴空きヘッドレストの表皮縫製方法。 - 前記底布にはフレーム挿入用等の挿入口が開孔され、この挿入口を拡大状に開いた挿入口から底布の端縁を前記連結片と本体の開口部口縁に沿って縫着してなる請求項1記載の穴空きヘッドレストの表皮縫製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28117597A JP3544290B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 穴空きヘッドレストの表皮縫製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28117597A JP3544290B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 穴空きヘッドレストの表皮縫製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11105046A JPH11105046A (ja) | 1999-04-20 |
JP3544290B2 true JP3544290B2 (ja) | 2004-07-21 |
Family
ID=17635403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28117597A Expired - Fee Related JP3544290B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 穴空きヘッドレストの表皮縫製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3544290B2 (ja) |
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1997
- 1997-09-30 JP JP28117597A patent/JP3544290B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11105046A (ja) | 1999-04-20 |
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