JP2000086556A - 連続工程を用いたアセチレンアルコ―ル化合物の製造方法 - Google Patents

連続工程を用いたアセチレンアルコ―ル化合物の製造方法

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JP2000086556A JP11239181A JP23918199A JP2000086556A JP 2000086556 A JP2000086556 A JP 2000086556A JP 11239181 A JP11239181 A JP 11239181A JP 23918199 A JP23918199 A JP 23918199A JP 2000086556 A JP2000086556 A JP 2000086556A
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チャン ク キム
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ヤン ギュン ジュン
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ヤン スン カン
Taik Keun Kim
タイ ケン キム
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体アンモニアを使用することなく、既存の
製造方法とは異なり、最少量のアルカリ金属水酸化物を
使用する緩和した反応条件下で環境に悪影響を与えずに
アセチレンアルコール化合物を製造するアセチレンアル
コール化合物の製造方法を提供することである。 【解決手段】 反応物であるアセチレンと−CH2−C
O−CH2基を含むケトン及び使用溶媒の相対的な反応
モル比が1.0:0.2〜3.0:1.0〜4.0の範
囲、20〜50℃の反応温度と10〜30kg/cm2の圧力
条件及び単位体積の陰イオン交換樹脂が時間当たり処理
する反応物の体積と定義されるLHSV=0.1〜5.
0の範囲でアセチレンとケトンを縮合させるエチニル化
反応により反応ケトンの高い転換率とこれに相応するア
セチレンアルコールの高い選択性で商業的に有用なアセ
チレンアルコール化合物を連続的に製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不均一系強塩基性陰
イオン交換樹脂を使用するエチニル化反応(Ethynylati
on)によりアセチレンアルコール化合物を連続工程で製
造する方法に関するもので、より詳しくは不均一系強塩
基性第4水酸化アンモニウム(quaternaryammonium hyd
roxide)陰イオン交換樹脂を使用して、適切な中性溶媒
(aproticsolvent)内で、下記反応式1のように、−C
2−CO−CH2−基を含むケトンにアセチレンを縮合
させるエチニル化反応により、商業的に有用なアセチレ
ンアルコール化合物を生産するための、改善された連続
製造方法に関するものである。
【0002】
【化2】[反応式1]
【0003】前記式で、R1及びR2は互いに同じである
か異なり、水素原子、1〜16個の炭素を含む直鎖又は
分鎖された飽和又は不飽和アルキル基、又は1〜16個
の炭素を含む直鎖又は分鎖された飽和又は不飽和フェニ
ル基である。
【0004】
【従来の技術】最近まで、前記反応式1のように、アセ
チレンアルコール化合物は、一般にファボルスキー(Fa
vorskii)により開発された方法を使用して、ケトンと
アセチレンの縮合反応により製造してきた。この方法
は、液体アンモニア又はそのほかの反応溶媒の存在下
で、かつプロトン脱離を起こし得る金属塩の存在下で、
アセチレンをアセチリド(acetylide)に転換させた
後、適切なケトンとの縮合反応により、目的のアセチレ
ンアルコール化合物を製造するものである。この際に、
液体アンモニアのほかに使用される反応溶媒としては、
エーテル系統の溶媒が一般に使用され、縮合反応の触媒
としては、強塩基性の金属塩、例えばアルカリ金属水酸
化物、特に水酸化カリウムが主として使用される。しか
し、このような方法は色々な面で欠点がある。まず、過
剰なアルカリ金属水酸化物を使用しなければならない。
すなわち、使用されたケトンに対して、化学量論的に過
剰な金属水酸化物を使用しなければならないが、これは
費用面及び環境面で非常に非効率的である。また、反応
中に不要な副生成物の発生を最少化すべきであるが、こ
のように過剰なアルカリ金属水酸化物の使用は副生成物
の発生を促進させ、結果的に、目的のアセチレンアルコ
ール化合物の収率を低下させる。その上、前記反応は可
逆的であるため、ケトンの転換率と、生成物の分離及び
精製過程中、目的のアセチレンアルコール反応物の収率
が低下する欠点もある。更に、最終生成物であるアセチ
レンアルコール化合物の収率及び反応ケトンの転換率の
面で最も効率的に作用する溶媒は液体アンモニアである
が、これを反応溶媒として使用するためには、相当な低
温でアンモニアを液化させる必要があり、そのためにそ
れに対応するエネルギーを要する。更に、低温は生成物
の回収工程に負荷をかける。その上、液体アンモニアは
環境に悪影響を及ぼす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高い収率でアセチレン
アルコール化合物を得る方法を開発することを目指し、
徹底的に研究を重ねた結果、本発明者らは、穏やかな条
件下で強塩基性の第4水酸化アンモニウム陰イオン交換
樹脂を使用し、中性溶媒中でケトンをアセチレンによっ
てエチニル化させると、ケトンの転換率と、アセチレン
アルコールの選択性および陰イオン交換樹脂の再生が顕
著に改善され、アセチレンアルコール化合物を連続的に
製造することが可能になることを見出した。従って、本
発明は、液体アンモニアを使用せず、最少量のアルカリ
金属水酸化物を使用する、穏やかな条件下で、アセチレ
ンアルコール化合物を製造し、それによって、環境に配
慮しながら生成物の収率を著しく向上させる方法を開発
することを目的としている。本発明のもうひとつの目的
は、アセチレンアルコール化合物の、商業的生産に適し
た製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の製造方法は、強塩基性である第4水酸化アン
モニウム陰イオン交換樹脂及び中性溶媒の存在下で20
〜50℃の温度範囲及び10〜30kg/cm2の圧力下でア
セチレンと−CH2−CO−CH2−基を含むケトンを、
アセチレン、ケトン及び前記溶媒の反応モル比が1.
0:0.2〜3.0:1.0〜4.0の範囲及びLHS
V=0.1〜5.0の範囲で反応させることからなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより具体的に説明
する。本発明において、下記化学式1で表示されるアセ
チレンアルコール化合物は化学式2で表示される−CH
2−CO−CH2−基を含むケトンにアセチレンを縮合
(前記反応式1参照)させるエチニル化反応により製造
される。
【0008】
【化3】[化学式1]
【0009】前記式で、R1及びR2は互いに同じである
か異なり、水素原子、1〜16個の炭素を含む直鎖又は
分鎖された飽和又は不飽和アルキル基、又は1〜16個
の炭素を含む直鎖又は分鎖された飽和又は不飽和フェニ
ル基である。
【0010】
【化4】[化学式2]
【0011】前記式で、R1及びR2は前述の通りであ
る。
【0012】一方、下記表1に、本発明の方法による反
応により生成される各種アセチレンアルコール化合物の
いくつかの例に対する化学構造と名称及び略称を示す。
【0013】
【表1】
【0014】一方、下記表2に、本発明に使用される各
種ケトンのなかで、前記表1の化合物に相応する例に対
する化学構造と名称及び略称を示す。
【0015】
【表2】
【0016】本発明のエチニル化の反応溶媒としては、
アセチレン気体の溶解度が比較的高く、ケトンの溶解度
もある程度ある中性溶媒が適するが、特にジメチルホル
ムアミド(Dimethylformamide;以下“DMF”という)、
ジメチルスルホキシド(Dimethyl Sulfoxide;以下“DM
SO”という)、又はN−メチルピロリドン(N-Methyl?
pyrrolidone;以下“NMP”という)などが好ましい。
【0017】縮合反応は、塩基性下で行われる。このた
め、本発明では、強塩基性の第4水酸化アンモニウムイ
オン交換樹脂、商品名を挙げられるものとしては、Ro
hm&Hass社の製品名AmberiteIRA−4
02(OH)、410(OH)又は900(OH)、又
はロシアで生産される製品名AB−17−8(OH)な
どを使用した。これのなかでも、特にIRA−402
(OH)、IRA−900(OH)、又はAB−17−
8(OH)が好ましい。
【0018】本発明において、反応温度は、熱により物
理的に陰イオン交換樹脂の活性に影響を与えず、既存の
アセチレンとケトンを縮合するエチニル化反応に使用さ
れる条件に比べ、比較的緩和した温度である20〜50
℃、好ましくは30〜40℃の範囲で反応を行った。こ
の際に、前記反応温度が20℃未満であると、反応が進
行しにくく、50℃を超えると、陰イオン交換樹脂の分
解が起こる。また、本発明において、圧力条件は10〜
30kg/cm2、好ましくは15〜25kg/cm2の範囲とし
た。前記圧力が10kg/cm2未満であると、反応速度が遅
く、30kg/cm2を超えると、陰イオン交換樹脂の物理的
変形が発生する。
【0019】一方、本発明によると、図1に示すような
構成を有する装備を直接製造、使用し、連続工程によっ
てアセチレンアルコール化合物を製造することができ
る。図1において、第1反応器10は、使用される反応
溶媒内にアセチレン気体を飽和させて、縮合反応に使用
されるアセチレン溶液を製造するために使用した。本発
明のエチニル化において、このようなアセチレン飽和過
程は非常に重要である。使用される溶媒にアセチレンを
溶解させる方法としては、低圧下で、冷却した溶媒にア
セチレン気体を飽和させるか、常温または飽和に適した
温度において、溶媒の入った反応器内をアセチレン気体
の圧力にすることで得られる。同時に攪拌器を使用する
とアセチレンの溶解度をある程度増加させることができ
る。飽和アセチレン溶液の製造条件の比較を下記表3に
示す。
【0020】
【表3】
【0021】前記表3に示すように、好ましいアセチレ
ン気体の溶媒内の飽和条件は、23〜25℃で6〜10
kg/cm2、−5〜0℃で4〜9kg/cm2、−10〜−20℃
で0.5〜2.0kg/cm2の範囲である。しかし、低温で
アセチレン飽和溶液を製造するとき、DMSOの場合は
融点が高くて低温での飽和条件に適さないので、使用し
なかった。
【0022】一方、前記製造されたアセチレン飽和溶液
は第1計量ポンプ20を使用して混合器30に供給され
る。同時に、第2計量ポンプ40を使用して、反応に使
用されるケトンをやはり混合器30に供給し、所定の濃
度に混合される。得られた混合物は、陰イオン交換樹脂
が入っている第2反応器60に送られる。この際に、反
応器の温度は20〜50℃、圧力は10〜30kg/cm2
範囲に調節した。このときの圧力はバルブ70を使用し
て調節し、未反応アセチレンは、薄膜蒸発器80によ
り、反応混合物から除去され、再循環させて反応物とし
て再使用される。残りの反応混合物は、中和のため、一
定量のKHSO4で処理した後、気−液クロマトグラフ
ィーにより分析されて、使用ケトンの転換率及びこれに
相応するアセチレンアルコール生成物の選択性が決定さ
れる。
【0023】本発明においては、陰イオン交換樹脂を入
れた2つの反応器60を、連続工程で交互に使用できる
ように並列に配置した。つまり、ケトンの転換率を測定
して、片方の反応器中の陰イオン交換樹脂の活性が減少
し始めたら、反応混合物を他方の反応器へ流す。こうし
て、縮合反応を連続工程で行うことができる。本発明に
使用する陰イオン交換樹脂としては、活性基が一般に水
酸基(OH)形態であるイオン交換樹脂をそのまま使用
するが、塩素(Cl)基の形態である場合は、水酸基
(OH)の形態に変換して使用し、その過程は次の通り
である。まず、塩素(Cl)基の形態のイオン交換樹脂
を第2反応器に入れ、5重量%のNaOH又はKOHメ
タノール溶液で一定時間処理した後、反応に使用される
溶媒を一定時間流して、反応器の内部に残っているメタ
ノール溶液を十分に除去した後、反応に使用する。第2
反応器に陰イオン交換樹脂を入れると、反応進行中に、
イオン交換樹脂自体の体積が膨張する。よって、第2反
応器に入れるイオン交換樹脂の体積を反応器の容積の8
0%までにして、体積膨張による圧力増加により反応に
悪影響を与えることを事前に防止することが適当であ
る。
【0024】本発明に反応物として使用されるアセチレ
ンとケトン及び使用溶媒の各々のモル比は1.0:0.
2〜3.0:1.0〜4.0の範囲とした。反応時間に
よる効果を確認するため、本発明では、LHSV(Liqu
id HourlySpace Velocity)を0.1〜0.5の広い範
囲内で反応を遂行した。ここで、LHSVとは反応器に
入れられた触媒の体積と、反応のために時間当たり添加
される反応物溶液の体積に対する比で、下記式1で定義
される。
【0025】
【数1】[式1]
【0026】反応終了後に、反応混合物から未反応アセ
チレンを除去し、溶媒抽出、そして生成物の沸点に応じ
た蒸留、真空分別蒸留、または抽出を行い、目的生成物
を分離、精製した。
【0027】以下、実施例に基づいて本発明をより具体
的に説明するが、下記の例に本発明が限定されるもので
はない。
【0028】イオン交換樹脂処理例1 イオン交換樹脂IRA−402(OH) 長さ60cm、内径19mmの反応管(図1の反応器参照)
に陰イオン交換樹脂であるIRA−402(OH)を4
0ml入れ、20〜25時間メタノールを連続的に流すこ
とにより、イオン交換樹脂内に存在する水分を除去す
る。この際に、メタノールの連続注入には計量ポンプを
使用し、流速は、イオン交換樹脂1ml当たり0.2〜
0.25ml/時間程度が好ましい。イオン交換樹脂を洗
浄した後、通過されたメタノール溶媒内の水分含量を定
期的に測定し、メタノール内の水分含量が0.3重量%
以下に維持されると、メタノールの連続注入を完了す
る。この際に、反応器から排出されたメタノールは、再
使用のため、凝集器に集めて保管する。その後、アセチ
レン飽和及び反応に使用される溶媒で、約10時間計量
ポンプを使用し、イオン交換樹脂を再び洗浄する。この
際に、溶媒の注入流速は50ml/時間程度が好ましい。
【0029】イオン交換樹脂処理例2 イオン交換樹脂IRA−900(OH) 前記イオン交換樹脂処理例1と同一方法で処理する。
【0030】イオン交換樹脂処理例3 イオン交換樹脂IRA−410(OH) 前記イオン交換樹脂処理例1と同一方法で処理する。
【0031】イオン交換樹脂処理例4 イオン交換樹脂AB−17−8(OH) 前記イオン交換樹脂処理例1と同一方法で処理する。
【0032】イオン交換樹脂処理例5 イオン交換樹脂IRA−402(Cl) イオン交換樹脂処理例1と同一長さ及び半径を有する反
応管(図1の反応器参照)にIRA−402(Cl)4
0mlを入れ、20〜25時間5重量%のKOH又はNa
OHメタノール溶液を連続的に流すことにより、イオン
交換樹脂内にClイオンをOHイオンで置換する。この
際に、5重量%のKOH又はNaOHメタノール溶液の
連続注入には、計量ポンプを使用する。その後、50℃
/真空状態で一定時間乾燥させた後、アセチレン気体飽
和及び反応に使用される溶媒で、約10時間計量ポンプ
を使用してイオン交換樹脂を再び洗浄する。この際に、
溶媒の注入流速は50ml/時間程度が好ましい。
【0033】イオン交換樹脂処理例6 イオン交換樹脂IRA−900(Cl) 前記イオン交換樹脂処理例5と同一方法で処理する。
【0034】イオン交換樹脂処理例7 イオン交換樹脂IRA−410(Cl) 前記イオン交換樹脂処理例5と同一方法で処理する。
【0035】イオン交換樹脂処理例8 イオン交換樹脂AB−17−8(Cl) 前記イオン交換樹脂処理例5と同一方法で処理する。
【0036】イオン交換樹脂再生例 一定時間反応が進行した後、反応物として使用されたケ
トンの転換率が初期に維持されていた転換率と比べ減少
して、一定水準の転換率以下に低下したとき、イオン交
換樹脂の活性を再生させるため、反応混合物の注入を中
止させる。再生過程は5重量%のNaOH又はKOHメ
タノール溶液を連続的に注入して行う。イオン交換樹脂
と5重量%のNaOH又はKOHメタノール溶液の体積
比は1:4程度が好ましい。前記アルカリメタノール溶
液は計量ポンプを使用して流速20〜50ml/時間で8
〜9時間連続的に注入する。イオン交換樹脂の活性再生
が完了した後、イオン交換樹脂に入っているアルカリメ
タノール溶液を除去するため、メタノールを連続的に注
入し、このときに通過したメタノール溶液のpHが中性
(約7)となる時点でメタノールの注入を完了する。そ
の後、アセチレン気体飽和反応に使用される中性溶媒
で、約10時間計量ポンプを使用して前記イオン交換樹
脂を再度洗浄する。このときの溶媒の注入流速は50ml
/時間程度が好ましい。
【0037】アセチレン飽和溶液製造例 攪拌器、圧力計及び温度計が設けられている高圧第1反
応器内に、使用すべき反応溶媒を一定量添加する。この
溶媒を徐々に攪拌しながら熱媒を使用して所定の温度に
第1反応器を維持する。シリンダからアセチレン気体を
溶媒内に気泡の状態で徐々に添加して所定の濃度に飽和
させ、この濃度を維持するため、反応温度に応じて適正
なアセチレン気体圧力を維持する。前記反応混合物中に
含まれているアセチレンの量はイロスベー試薬を使用し
て定量的に測定する。
【0038】分析原理 溶解したアセチレンの定量は、下記反応式2に示すよう
に、アセチレンにより形成されるCu22(Copper Ace
tylide)と3価鉄塩の酸性溶液との相互反応に基づいて
行う。
【0039】
【化5】[反応式2] Cu22+Fe2(SO43+H2SO4 →2FeSO4
+2CuSO4+C22
【0040】前記反応により形成された2価鉄塩を標準
KMnO4溶液で滴定するとアセチレンの量を知ること
ができ、全体的に見ると、Cu22 1当量はKMnO
4 2当量と定量的に反応する。反応後の未反応アセチレ
ンは滴定時に何の影響も与えない。
【0041】分析試薬の製造 a)Fe2(SO43の標準酸性溶液 まず、Fe2(SO43 100gを200mlの濃硫酸に
溶かす。その後、これに蒸留水を添加して1リットルの
溶液に調製する。 b)イロスベー試薬 CuCl23H2O 0.75gを50ml容量フラスコに
添加した後、微量の蒸留水を入れよく溶かす。これにN
4Cl 1.5gを添加し、20〜21重量%のアン
モニア水溶液3mlを徐々に添加する。この混合物をよく
溶解した後、蒸留水を加えて50mlとなるようにする。
この際に、溶液の色が消えることになる。
【0042】分析手順 1)フラスコに溶媒(NMP、DMF又はDMSO)3
5〜40mlを入れ、NMPとDMFの場合は0〜10℃
に、DMSOの場合は15〜16℃に冷却した後、これ
に試料を1〜1.5ml程度溶解させる。溶解後、それぞ
れの溶液を0.01gの単位まで精秤し、後に混合溶液
を再度秤量する。 2)試料溶液を注意深く攪拌しながら、10〜15g程
度の溶液を採取し(この際に、0.01gの単位まで精
秤する)、20〜25ml程度のイロスベー試薬を加える
と、赤色のCu22沈澱が生ずる。 3)アセチリドが空気に触れないように窒素雰囲気下で
ガラスフィルタにより濾過し、沈澱を蒸留水で数回洗浄
する(水酸化アミンを除去するためである)。この洗浄
溶液にKMnSO4溶液1滴を落とし、30秒以上赤色
が維持された場合、沈澱が完全に洗浄されたと確認でき
る。 4)沈澱をFe2(SO43標準酸性溶液25mlに溶か
すと、溶液が緑色に呈色し、これを1NのKMnSO4
溶液で正確に滴定する。 5)アセチレン含量を求める式は下記式2の通りであ
る。
【0043】
【数2】[式2] 0:総質量(溶媒+試料) P1:溶媒質量(試料抽出時、混合した溶媒の質量) Ps:イロスベー試薬反応時、使用した試料質量 V:滴定に要したKMnSO4溶液体積 K:KMnSO4溶液の校正値
【0044】実施例1 反応物組成変化に対する効果 本発明における、ケトンにアセチレンを縮合させるエチ
ニル化反応で、反応物の相対的な濃度は、ケトンの転換
率及び目的生成物であるアセチレンアルコール化合物の
選択性に多大な影響を及ぼす。更に、所定の溶媒量にお
いて、一定温度及び一定圧力下では、飽和されるアセチ
レンの量には限界がある。したがって、エチニル化反応
の結果は、アセチレンとケトンのモル比に大きく影響さ
れる。本実施例においては、反応結果は、アセチレン、
ケトン、及び溶媒の組成比の変化を測定して調べた。添
付した図1のような連続反応装備の反応器(長さ=60
cm、内径=19mm)の内部に陰イオン交換樹脂AB−1
7−8(OH)40mlを入れる。そして、前記樹脂処理
例5に言及した方法で陰イオン交換樹脂を処理した後、
アセチレン飽和溶液とケトンを反応器に徐々に注入し始
める。反応溶媒としてはNMPを使用し、前記表3に記
載した、アセチレン気体を低温(−10〜−12℃)で
飽和させる方法を使用した。反応ケトンとしては、アセ
トンを使用し、反応温度は40℃、反応圧力は20kg/c
m2であった。反応物組成によるアセトンの転換率及び生
成物であるジメチルエチニルカルビノール(2-Methyl-b
ut-3-yn-2-ol:DMEC)の選択性に対する実験結果を下記
表4に示す。
【0045】
【表4】
【0046】ここで、DMECの選択性は反応に使用さ
れたアセトンの量を基準としてガスクロマトグラフィー
で測定した。反応において、LHSVと、アセチレン、
アセトン、及び溶媒のモル比は、反応温度、圧力一定の
条件における種々のパラメーターとして用いられた。前
記表4から分かるように、他のパラメーター、すなわち
LHSV、反応温度及び圧力、NMPのモル数が一定で
あれば、アセチレンに対するアセトンの化学量論比が低
くなるほど、アセトンの転換率が増加する。これは、与
えられた条件下では、所定量の溶媒への飽和アセチレン
量は一定であるので、このアセチレンのモル数に比べ、
使用したアセトンのモル数が低くなるほど反応がよく進
行することを意味する。特に、アセチレンに対するアセ
トンのモル比が1以下である場合、アセトンの転換率は
70%以上に維持されることが分かる。単に溶媒量を変
えた場合、アセチレン飽和量に影響は与えるが、アセト
ンの転換率やDMECの選択性には何ら影響を及ぼさな
い。しかし、反応時間に関係するLHSVの変化は反応
結果に大きい影響を及ぼす。すなわち、LHSV値が小
さくなるほど、つまり時間当たりに単位体積当たりのイ
オン交換樹脂に処理される反応物の量が減少するほど
に、アセトンの転換率は増加する。言い換えると、反応
時間が長くなればなるほど、アセトンの転換率は増加す
る。前記反応結果、アセトンの転換率が70%を維持す
るために、LHSVは0.5以下、及びアセチレン、ア
セトン及び溶媒のモル比が1.0:0.5〜1.0:
1.5〜3.0の範囲でエチニル化を行うのが好ましい
と言える。したがって、これから、関連がある反応にお
いて、特に言及しない限り、アセチレンとアセトンと使
用溶媒のモル比は1.0:0.5:1.5〜2.5とす
る。この条件下で、他のパラメーターの効果を比較して
みる。
【0047】実施例2 反応溶媒変化による効果 使用溶媒としてNMPの代わりにDMFを使用して、実
施例1と同一方法で反応を行った。前記表3に示したア
セチレン飽和溶液の製造方法によりNMPのアセチレン
飽和溶液を製造した。予備実験を通じて同一反応条件下
で反応結果を調べた。その結果、使用されるアセチレン
の量が一定であれば、溶媒の種類に関わらず、使用ケト
ンの転換率とアセチレンアルコール化合物の選択性など
の結果には変化がないことがわかった。したがって、同
一反応条件下で、溶媒の種類を変えてエチニル化を行っ
た。結果を下記表5に示す。
【0048】
【表5】
【0049】前記表5に示すように、同一反応条件下で
は、中性溶媒であれば、溶媒の違いはアセトンの転換率
及びDMECの選択性にはほとんど影響を与えなかっ
た。したがって、本発明に使用した反応溶媒は中性溶
媒、特にNMP、DMF又はDMSOなどである。これ
からの反応では、NMP、DMF、DMSOのいずれか
の溶媒を使用する。
【0050】実施例3 LHSV変化による反応効果 一般に、化学反応において、反応時間は重要なパラメー
ターのひとつである。反応物の量とイオン交換樹脂量と
の関係は、本発明における連続工程に大きく作用するの
で、本実施例においては、様々なLHSV値における反
応時間変化の影響を調べた。LHSVの定義は前記式1
で言及したように、触媒単位体積に対して時間当たり処
理される反応物の体積と定義される。したがって、反応
速度の面で、アセチレンのケトンとの縮合反応を考える
ために、LHSV値の変化から、反応結果を調べた。前
記実施例1の表4の実験番号5及び7に示すように、反
応物及び溶媒の組成比を一定に保つ場合、LHSV値が
増加すると、ケトンの転換率は急激に減少する。これは
換言すると、単位体積当たりの陰イオン交換樹脂が、時
間当たりに処理する反応物の体積が増加するほど、つま
りイオン交換樹脂と反応物の接触時間が短いほど、ケト
ンの転換率が減少することを意味する。この結果を詳細
に調べるため、反応混合物を、同一反応条件下でLHS
Vを0.1〜0.5の範囲で、陰イオン交換樹脂、IR
A−402(OH)に流した。数種類のLHSV値にお
ける、アセトンとアセチレンのエチニル化反応の結果を
下記表6に示した。
【0051】
【表6】
【0052】前記表6から分かるように、同一反応組成
及び反応条件下で、アセチレンとアセトンの縮合反応に
よるDMECへの転換は、LHSVが減少するにつれ
て、つまり陰イオン交換樹脂と反応物の接触による反応
時間が長くなるにつれて増加することを確認することが
できた。したがって、本発明において、アセチレンアル
コール化合物の連続的な製造に適したLHSV値は0.
2〜4.0の範囲である。
【0053】実施例4 イオン交換樹脂の種類による効果 本発明のエチニル化連続反応に使用される陰イオン交換
樹脂の種類による反応効果を調べた。本発明において、
イオン交換樹脂としては、エチニル化に適した強塩基性
陰イオン交換樹脂を使用し、特に強塩基性第4水酸化ア
ンモニウム陰イオン交換樹脂を選択した。ここで、強塩
基性第4水酸化アンモニウム陰イオン交換樹脂の構造
は、各窒素原子に三つのアルキル基と一つのメチレン基
が結合されており、前記メチレン基が、架橋結合された
有機高分子の単環芳香性基に結合されているか、又はポ
リスチレン樹脂のフェニル基に結合されている化学構造
を取ることが活性の面と樹脂の物理的安定化の面で好ま
しい。したがって、本発明に使用した陰イオン交換樹脂
としては、前記構造を取る強塩基性陰イオン交換樹脂の
なかで、商業的に入手可能な種類を選択して使用した。
特に、IRA−402(OH)、IRA−900(O
H)及びAB−17−8(OH)を選択し、これら各々
がエチニル化反応に及ぼす効果を調べる。これらの効果
を調べるための反応例として、アセチレンとの縮合反応
によりDMECを連続的に製造する場合を代表例として
調べた。反応条件は、40℃、20kg/cm2で、溶媒とし
てはNMP又はDMFを使用し、アセチレン、アセトン
及び溶媒のモル比を1.0:0.5:1.92に一定に
して実験を行った。LHSV=0.2、1.0及び4.
0それぞれに対する3種の陰イオン交換樹脂に対する反
応結果を調べた。これに対する結果を下記表7に示す。
【0054】
【表7】
【0055】前記表7から分かるように、3種の強塩基
性陰イオン交換樹脂の反応結果に及ぼす影響を調べる
と、同一反応条件で、与えられたLHSV値における樹
脂によるアセトンの転換率及びDMECの選択性の違い
は、誤差範囲内であることがわかった。したがって、本
発明において、陰イオン交換樹脂の寿命を考慮しない場
合、アセチレンアルコール化合物の製造には前記3種、
つまりIRA−402(OH)、IRA−900(O
H)及びAB−17−8(OH)のいずれも、好ましい
陰イオン交換樹脂として使用することができる。
【0056】実施例5 連続工程によるアセチレンアルコール化合物の製造―1 実施例1〜3に示すように、ケトンとアセチレンを縮合
させるエチニル化反応によるアセチレンアルコール化合
物の連続製造条件としては、一定反応条件(40℃、2
0kg/cm2)下でIRA−402(OH)、IRA−90
0−(OH)及びAB−17−8(OH)などのような
強塩基性第4水酸化アンモニウム陰イオン交換樹脂を使
用し、DMF、NMP及びDMSOなどの中性溶媒下
で、反応物であるアセチレンと各種ケトン及び溶媒のモ
ル比が1.0:0.2〜3.0:1.0〜4.0の範
囲、好ましくは1.0:0.5〜1.0:1.5〜3.
0の範囲で使用する製造法が適していることがわかっ
た。したがって、本実施例においては、商業的に適用可
能であるかを判断するために、図1に示すような装置を
使用して、連続工程において前記反応条件下で、数種の
ケトンを使用してアセチレンアルコール化合物を製造し
た。反応条件は、反応温度を40℃、反応圧力を20kg
/cm2に固定した。アセチレン溶液は、アセチレン飽和溶
液の製造例に示す製造方法のなかで、溶媒としてDMF
を使用してアセチレンを溶解させる製造方法を使用し
た。この際に、使用したイオン交換樹脂はIRA−40
2(OH)であった。使用されたケトン種それぞれに対
する反応条件による結果を下記表8に示す。
【0057】
【表8】
【0058】前記表8に示すように、数種のケトンを反
応物として使用し、アセチレンとのエチニル化反応の結
果を調べると、与えられた反応条件下でほぼ同一なLH
SV(0.2〜0.3)の範囲内では、使用されたケト
ンの種類に関わらず、ケトンの転換率は75〜90%程
度と非常に優秀であることが分かった。すなわち、使用
されるケトンの分子量及び化学構造の差にかかわらず、
ケトンの転換率とアセチレンアルコール化合物の選択性
は、反応条件が一定であれば、ほぼ同じ結果となる。よ
って、与えられた条件の下で、反応物のモル比が適切な
値に維持されれば、ケトンの種類に関わらず、ほぼ一致
した良好な値を得ることができる。
【0059】実施例6 連続工程によるアセチレンアルコール化合物の製造―2 ここでは、溶媒の種類及びアセチレン溶液の製造方法の
違いによる、反応結果に対する効果を調べる。前記実施
例5に類似した反応条件で反応を行い、溶媒としてDM
Fの代わりにNMPを使用し、アセチレン飽和溶液はア
セチレン飽和溶液の製造例のなかで、低温でアセチレン
を溶解させる方法を使用し、イオン交換樹脂としてはI
RA−402(OH)を使用した。その反応結果を下記
表9に示す。
【0060】
【表9】
【0061】前記表9に示すように、溶媒をDMFに変
え、さらにアセチレンの飽和方法を変えても、ほぼ同じ
結果が得られた。すなわち、ケトンの転換率と、これに
対応するアセチレンアルコール化合物の選択性は、実施
例5の場合とほぼ同様であった。よって、本発明で言及
している連続工程によるアセチレンアルコール化合物の
製造法は、使用する溶媒の種類やアセチレンの飽和方法
に関わらず、ほぼ同様の結果が得られることを再度確認
できた。
【0062】実施例7 反応温度変化による効果―1 ここでは、本発明で開発されたアセチレンアルコール化
合物の連続製造方法について、反応温度の変化がエチニ
ル化反応にどのような影響を及ぼすかを調べた。一般
に、エチニル化の反応温度は、強塩基性陰イオン交換樹
脂が作用可能な最高温度以下にすべきである。よって、
20℃、30℃及び40℃で実験を行い、与えられた反
応条件下で各温度に対する反応ケトンの転換率を経時で
調べた。これを調べるためには、LHSVが低い場合
は、使用されたケトンの転換率は高いが、短時間内に反
応の傾向を調べることが難しいので、非常に過酷な条件
であるLHSV=4に条件を固定し、代表例として、ア
セチレンとアセトンの縮合反応により、DMECを製造
した。まず、陰イオン交換樹脂としてIRA−402
(OH)を使用し、40℃と30℃で反応結果を比較し
た。アセトンの転換率の経時変化を図2に示す。図2に
示すように、30℃と40℃の場合、共にアセトンの転
換率は、初期10時間では、65〜75%を維持し、そ
の後に転換率が徐々に減少する傾向を示した。これは、
2通りの温度のいずれの場合も初期から一定時間(10
時間)は初期のアセトン転換率を維持する傾向を示す
が、10時間経過後には、アセトン転換率の減少は、4
0℃の場合が30℃の場合に比べて顕著であることが分
かる。すなわち、10時間後の反応維持の観点から見る
と、30℃の場合の方が40℃の場合よりも多くのアセ
トンがDMECに転換される。結論的に、本発明の反応
はIRA−402(OH)を使用し、30〜40℃の温
度範囲で使用可能であるが、陰イオン交換樹脂の活性維
持時間を考慮するときは、40℃の場合よりは30℃の
場合がより効率的な反応温度であると判断される。
【0063】実施例8 反応温度による効果―2 ここでは、前記実施例7と同一方法で、陰イオン交換樹
脂としてIRA−402(OH)の代わりにIRA−9
00(OH)を使用して反応を行った。反応温度を20
℃、30℃及び40℃として転換率の経時変化を調べ
た。その結果を図3に示す。図3に示すように、30℃
と40℃の場合は実施例7のIRA−402(OH)を
使用した結果と一致した。すなわち、反応開始から10
時間経過後は、アセトンの転換率が65〜75%程度を
維持したが、それ以後は、40℃の場合、アセトンの転
換率が急激に減少するのに対し、30℃の場合は徐々に
アセトンの転換率が減少することが分かる。しかし、2
0℃の場合は、初期アセトン転換率自体が30℃と40
℃の場合に比べて低いだけでなく(55〜65%)、初
期アセトン転換率を維持する時間も3時間未満であり、
それ以後、急激に転換率が減少することが分かった。し
たがって、IRA−900(OH)を使用する場合の反
応温度は、30〜40℃の範囲が使用可能であるが、陰
イオン交換樹脂の活性を維持するためには、30℃の場
合が40℃の場合が、より好ましいと判断される。
【0064】実施例9 イオン交換樹脂の寿命実験―1 本発明のアセチレンとケトンのエチニル化反応におい
て、陰イオン交換樹脂の活性維持時間、つまり陰イオン
交換樹脂が、ケトンの転換率を所定の水準に維持し得る
時間は、連続工程によるアセチレンアルコール化合物の
商業的生産において非常に重要である。したがって、与
えられた反応条件下でIRA−402(OH)とIRA
−900(OH)及びAB−17−8(OH)などの陰
イオン交換樹脂の各々に対する触媒の活性維持時間、つ
まり再生を行ったときの使用可能な寿命を知るための実
験を行った。この際に、過酷な反応物処理条件であるL
HSV=4の場合と最適反応物処理条件であるLHSV
=0.2の場合をそれぞれ調べた。まず、陰イオン交換
樹脂としてIRA−402(OH)を使用するアセチレ
ンとアセトンのエチニル化反応について、下記表10に
示す反応条件下で実験を行った。
【0065】
【表10】
【0066】これによる反応結果を図4に示す。図4に
示すように、LHSV=0.2では、約160時間まで
アセトンの転換率は75%以上で安定して維持されてい
る。160時間経過後は、アセトンの転換率は65%以
下に減少し始めた。この時、前述したイオン交換樹脂の
再生方法と同様に樹脂の再生を行い、再度反応を行っ
た。再生前後では、初期の転換率に目立った違いは見ら
れず、数回再生を行っても、初期の転換率は維持され
た。これによってエチニル化は、約1500時間効果的
に行われた。
【0067】実施例10 イオン交換樹脂の寿命実験―2 前記実施例9のように、LHSV=0.2の条件下で
は、非常に時間がかかるため陰イオン交換樹脂の寿命を
調べるのは困難である。本実施例では、過酷な反応条件
であるLHSV=4.0で反応を行った。他の反応条件
を下記表11に示す。
【0068】
【表11】
【0069】前記条件下での陰イオン交換樹脂の寿命実
験結果を図5に示す。図5に示すように、反応物である
アセトンの転換率は、10時間約65〜75%を維持す
ることがわかった。この結果は前記実施例の結果とほぼ
一致している。すなわち、実施例9(LHSV=0.
2)における活性維持時間(約160時間)と、LHS
V=4.0における10時間の活性維持時間との間には
比例関係が成り立っている。前記実験において、アセト
ンの転換率が約65%以下に減少する時点で、前述した
イオン交換樹脂の再生例と同一方法で再生過程を経た
後、連続的に陰イオン交換樹脂の活性を調べた結果、約
4回の再生により50時間以上活性が維持されることが
分かった。それ以後も、樹脂は2回の再生を経て、アセ
トンの転換率55〜65%の活性を20時間維持するこ
とができた。
【0070】実施例11 イオン交換樹脂の寿命実験―3 ここでは、イオン交換樹脂としてIRA−402(O
H)の代わりにIRA−900(OH)を使用して、実
施例10と同一方法で反応を行い、寿命実験を行った。
これに対する結果を図6に示す。図6に示すように、実
施例10でIRA−402(OH)を使用した場合と比
較してみると、IRA−900(OH)の場合も類似し
た程度の触媒寿命の傾向を示すが、再生過程により初期
のアセトン転換率を維持する時間がIRA−402(O
H)に比べて相対的に長くなることが分かる。すなわ
ち、9回の再生により、100時間程度にわたってアセ
トン転換率が65〜75%を維持することが分かる。こ
れは、再生によるIRA−402(OH)の活性維持時
間と比較して、約2倍維持時間が増加したものである。
したがって、本発明の反応において、IRA−900
(OH)陰イオン交換樹脂の活性維持寿命がIRA−4
02(OH)の場合に比べて長いので、IRA−900
(OH)が本発明にもっと効果的である。
【0071】実施例12 イオン交換樹脂の寿命実験―4 本実施例では、陰イオン交換樹脂としてAB−17−8
(OH)を使用して、反応物として使用される多くのケ
トンのなかで、MHを使用してDHLを連続的に製造す
る反応を行った。これに対する反応条件を下記表12に
示す。
【0072】
【表12】
【0073】これに対する結果を図7に示す。図7に示
すように、MHの初期転換率は150時間、78〜80
%であった。それ以後、転換率が約63%にまで徐々に
減少した。この時点で、反応物添加を中止し、樹脂の再
生を行った後、反応を再度行った結果、初期のMH転換
率に戻り、以後、持続的に初期転換率が維持された。
【0074】実施例13 イオン交換樹脂の寿命実験―5 本実施例では、陰イオン交換樹脂としてAB−17−8
(OH)を使用して、反応物として使用される多くのケ
トンのなかで、GAを使用してDHNを連続して製造す
る反応を行った。この反応条件を下記表13に示す。
【0075】
【表13】
【0076】これに対する結果を図8に示す。図8に示
すように、300時間以上GA転換率が80〜85%に
維持された。以後、転換率が徐々に減少したので、イオ
ン交換樹脂を再生し、その後、再度反応物を注入した。
この場合にも、転換率は、初期のGA転換率の水準に回
復した。以後、陰イオン交換樹脂を新しいものに交換せ
ずに、前記反応を継続することができた。
【0077】実施例14 イオン交換樹脂の寿命実験―6 本実施例では、陰イオン交換樹脂としてAB−17−8
(OH)を使用して、反応物として使用される多くのケ
トンのなかで、PTを使用してDHiPを製造する反応
を行った。この反応条件を下記表14に示す。
【0078】
【表14】
【0079】GAの転換率は160時間、80%以上に
維持された。その後転換率が徐々に減少したので、陰イ
オン交換樹脂の再生を行った後、再度反応物を注入し
た。再生樹脂を用いて再度反応を行った場合、転換率は
初期の水準に回復した。これにより、樹脂を新しいもの
に交換せずにエチニル化を継続することができた。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、商業的に非常に有
用であるアセチレンアルコール化合物を、不均一系の強
塩基性第4アンモニウム陰イオン交換樹脂の存在下で、
中性溶媒中でアセチレンとケトンの縮合反応であるエチ
ニル化を行い、環境面で問題のない方法で、高収率で製
造することができた。−CH2−CO−CH2−基を含む
ケトンとアセチレンとのエチニル化を効果的に行うため
には、アセチレンとケトンと溶媒のモル比は、1.0:
0.2〜3.0:1.0〜4.0の範囲にすることが好
ましい。反応温度が20〜50℃の範囲で実験を行った
結果、30〜40℃の場合に良好な結果を得た。反応圧
力は10〜30kg/cm2の範囲で反応を行った。中性溶媒
としてはNMP、DMF又はDMSOが効果的であり、
溶媒変化による反応結果の差はほとんどなく一定であっ
た。そして、単位体積の陰イオン交換樹脂が時間当たり
処理する反応物の体積比と定義されるLHSVが0.1
〜5.0の範囲でアセチレンとケトンを縮合させるエチ
ニル化反応を行った結果、LHSV=0.2〜4.0の
範囲で特に好ましい結果を得た。アセチレンアルコール
化合物を、連続工程で製造するために、2回分以上の陰
イオン交換樹脂を要する。1回分の不均一系の強塩基性
陰イオン交換樹脂を使用している一方で、他の1回分の
樹脂をアルカリメタノール溶液によって、初期の活性を
回復するまで再生を行う。その結果、本発明によって、
商業的に有用なアセチレンアルコール化合物を、高転換
率、高選択性で連続工程によって製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によりアセチレンアルコール化合物を連
続工程により製造し得る装置を示す概略図。
【図2】本発明の実施例7におけるアセトンの転換率の
経時変化を示すグラフ。
【図3】本発明の実施例8におけるアセトンの転換率の
経時変化を示すグラフ。
【図4】本発明の実施例9におけるアセトンの転換率の
経時変化を示すグラフ。
【図5】本発明の実施例10におけるアセトンの転換率
の経時変化を示すグラフ。
【図6】本発明の実施例11におけるアセトンの転換率
の経時変化を示すグラフ。
【図7】本発明の実施例12におけるMHの転換率の経
時変化を示すグラフ。
【図8】本発明の実施例13におけるGAの転換率の経
時変化を示すグラフ。
【符号の説明】
10 第1反応器 20 第1計量ポンプ 30 混合器 40 第2計量ポンプ 50 測定タンク 60 第2反応器 70 バルブ 80 薄膜蒸発器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キム チャン ク 大韓民国、テジョン 305−390、ユスン ク、ジョンミンドン セジョン アパート 102−1202 (72)発明者 ジュン ヤン ギュン 大韓民国、テジョン 305−390、ユスン ク、ジョンミンドン、セジョン アパート 106−108 (72)発明者 カン ヤン スン 大韓民国、テジョン 305−390、ユスン ク、ジョンミンドン セジョン アパート 106−308 (72)発明者 キム タイ ケン 大韓民国、テジョン 305−390、ユスン ク、ジョンミンドン セジョン アパート 109−103

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強塩基性である第4水酸化アンモニウム
    陰イオン交換樹脂及び中性溶媒の存在下で20〜50℃
    の温度範囲及び10〜30kg/cm2の圧力下でアセチレン
    と−CH2−CO−CH2−基を含むケトンを、アセチレ
    ン、ケトン及び前記溶媒の反応モル比が1.0:0.2
    〜3.0:1.0〜4.0の範囲、及びLHSV=0.
    1〜5.0の範囲で反応させることを特徴とするアセチ
    レンアルコール化合物の連続製造方法。
  2. 【請求項2】 前記強塩基性第4水酸化アンモニウム陰
    イオン交換樹脂は、各窒素原子に三つのアルキル基及び
    一つのメチレン基が結合され、前記メチレン基が架橋結
    合された有機高分子の単環芳香性基に結合される構造で
    あることを特徴とする請求項1記載のアセチレンアルコ
    ール化合物の連続製造方法。
  3. 【請求項3】 前記強塩基性第4水酸化アンモニウム陰
    イオン交換樹脂は、各窒素原子に三つのメチル基及び一
    つのメチレン基が結合されており、前記メチレン基はス
    チレン重合体樹脂のフェニル基に結合されている形態で
    あることを特徴とする請求項2記載のアセチレンアルコ
    ール化合物の連続製造方法。
  4. 【請求項4】 前記陰イオン交換樹脂はAMBERIT
    E IRA−402(OH)、AMBERITEIRA
    −900(OH)、又はAB−17−8(OH)である
    ことを特徴とする請求項1記載のアセチレンアルコール
    化合物の連続製造方法。
  5. 【請求項5】 前記中性溶媒がジメチルホルムアミド、
    ジメチルスルホキシド、又はN−メチルピロリドンであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    のアセチレンアルコール化合物の連続製造方法。
  6. 【請求項6】 前記反応温度が30〜40℃の範囲であ
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    のアセチレンアルコール化合物の連続製造方法。
  7. 【請求項7】 前記反応圧力が15〜25kg/cm2の範囲
    であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に
    記載のアセチレンアルコール化合物の連続製造方法。
  8. 【請求項8】 前記アセチレン、ケトン及び使用溶媒の
    反応モル比が1.0:0.5〜1.0:1.5〜3.0
    の範囲であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    1項に記載のアセチレンアルコール化合物の連続製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記LHSVが0.2〜4.0の範囲で
    あることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記
    載のアセチレンアルコール化合物の連続製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ケトンが下記化学式2で表示され
    ることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載
    のアセチレンアルコール化合物の連続製造方法。 【化1】[化学式2] (前記式で、R1及びR2は互いに同じであるか異なり、
    水素原子、1〜16個の炭素を含む直鎖又は分鎖された
    飽和又は不飽和アルキル基、又は1〜16個の炭素を含
    む直鎖又は分鎖された飽和又は不飽和フェニル基であ
    る。)
  11. 【請求項11】 前記ケトンが2−プロパン、6−メチ
    ル−ヘプト−5−エン−2−オン、6,10−ジメチル
    −ウンデカ−5,9−ジエン−2−オン、6,10,1
    4−トリメチル−5,9,13−ペンタデカトリエン−
    2−オン、又は6,10,14−トリメチル−ペンタデ
    カン−2−オンであることを特徴とする請求項10記載
    のアセチレンアルコール化合物の連続製造方法。
  12. 【請求項12】 前記アセチレンアルコール化合物が2
    −メチル−ブット−3−イン−2−オール、3,7−ジ
    メチル−オクト−6−エン−1−イン−3−オール、
    3,7,11−トリメチル−ドデカ−6,10−ジエン
    −1−イン−3−オール、3,7,11,15−テトラ
    メチル−6,10,14−ヘキサデカトリエン−1−イ
    ン−3−オール、又は3,7,11,15−テトラメチ
    ル−ヘキサデカ−1−イン−3−オールであることを特
    徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のアセチ
    レンアルコール化合物の連続製造方法。
  13. 【請求項13】 前記使用した陰イオン交換樹脂をNa
    OH又はKOHメタノール溶液で一定時間処理し、再生
    した後、再使用することを特徴とする請求項1〜12の
    いずれか1項に記載のアセチレンアルコール化合物の連
    続製造方法。
JP11239181A 1998-08-26 1999-08-26 連続工程を用いたアセチレンアルコ―ル化合物の製造方法 Pending JP2000086556A (ja)

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