JP2000085968A - 粕類輸送システム - Google Patents

粕類輸送システム

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JP2000085968A
JP2000085968A JP10272539A JP27253998A JP2000085968A JP 2000085968 A JP2000085968 A JP 2000085968A JP 10272539 A JP10272539 A JP 10272539A JP 27253998 A JP27253998 A JP 27253998A JP 2000085968 A JP2000085968 A JP 2000085968A
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lees
paper sludge
rotor
casing
starch
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JP10272539A
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Shunichi Nishida
俊一 西田
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TOKAI PAUDEKKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多額の設備費用及び広いスペースを必要とす
ることなく、水分及び澱粉質を含む粕類を輸送すること
ができると共に、輸送途中での粕類の飛散を生じること
のない粕類輸送システムの実現を目的とする。 【解決手段】 水分及び澱粉質を含む粕類を圧縮空気を
用いて輸送する粕類輸送システムであって、粕類の水分
を脱水するフィルタープレス12と、脱水された粕類を解
砕する解砕機16と、解砕された粕類を単位時間当たり一
定量づつ空送配管20内に供給するロータリーフィーダー
18と、空送配管20内に圧縮空気を供給する空気圧縮機72
とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粕類輸送システ
ムに関し、特に、古紙を原料として再生紙を生産すると
きに発生するペーパースラッジ等、水分及び糊等の澱粉
質を多量に含む粕類を、圧縮空気を用いて輸送する粕類
輸送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、古紙のリサイクル化が進み、古紙
を原料とした再生紙の生産が行われているが、この古紙
を再生する過程で、ペーパースラッジと称される粕が年
間約150万トンも発生している。このペーパースラッ
ジは、多量の水分を含んでいると共に、重量も大きく、
また、雑誌や本の製本で使用された糊、接着剤等の澱粉
質を多く含ものである。そして、このペーパースラッジ
のように澱粉質を含む粕類は、含有する澱粉質によって
固められ、塊状となっている。
【0003】上記ペーパースラッジは、製紙工場内で焼
却処理されたり、或いは、工場内の集積場所に集められ
た後、産業廃棄物処分場まで輸送されていた。従来は、
粕ホッパーから排出された斯かるペーパースラッジを、
工場内の焼却炉や集積場所まで輸送するためにベルトコ
ンベアを敷設し、該ベルトコンベア上にペーパースラッ
ジを積載して輸送していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ベルトコンベ
アのような大型の設備を敷設するには、多額の設備費用
が必要であると共に、広い敷設スペースが必要であっ
た。また、ベルトコンベア上に積載されたペーパースラ
ッジが輸送途中で飛散し、これが他の機械等に付着して
故障の原因となったり、或いは、環境衛生の悪化をもた
らすといった問題も生じていた。
【0005】本発明は、従来のベルトコンベアを用いた
輸送によって生じる上記問題を解決するためになされた
ものであり、多額の設備費用及び広いスペースを必要と
することなく、水分及び澱粉質を含む粕類を輸送するこ
とができると共に、輸送途中で粕類の飛散を生じること
のない粕類輸送システムの実現を目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、水分及び澱
粉質を含む粕類を解砕し、その上で粕類を単位時間当た
り一定量づつ空送配管内に供給することにより、粕類の
空気輸送が可能となることを見い出し、本発明を完成す
るに至ったものである。
【0007】従って、本発明の粕類輸送システムは、水
分及び澱粉質を含む粕類を圧縮空気を用いて輸送する粕
類輸送システムであって、粕類を解砕する解砕手段と、
解砕された粕類を単位時間当たり一定量づつ空送配管内
に供給する粕類供給手段と、空送配管内に圧縮空気を供
給する空気供給手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0008】上記粕類輸送システムにあっては、水分及
び澱粉質を含む粕類を解砕手段によって細かく解砕した
上で、粕類供給手段によって単位時間当たり一定量づつ
空送配管内に供給することにより、空気供給手段から供
給される圧縮空気によって空気輸送が可能となる。この
ため、空きスペースを利用して空送配管を敷設すること
により、水分及び澱粉質を含む粕類の輸送が可能とな
り、省スペース化を実現できると共に、設備費用を抑え
ることができる。また、水分及び澱粉質を含む粕類が、
密閉状態の空送配管内を輸送されるため、輸送途中での
粕類の飛散が防止される。
【0009】上記粕類供給手段としては、例えばロータ
リーフィーダーが該当し、該ロータリーフィーダーは、
ケーシングと該ケーシング上部に連接された供給口及び
ケーシング下部に連接された排出口とを有すると共に、
上記ケーシング内に複数のローター羽根を有するロータ
ーを回転可能に配置して成り、上記ローター羽根の回転
方向前面側の周端縁に刃部を形成すると共に、上記供給
口内におけるローター羽根の回転方向前方側の内壁面か
ら供給口内方へ向かって突出する噛込防止部材を配設す
るのが望ましい。
【0010】而して、ロータリーフィーダーに上記噛込
防止部材を配設したので、供給口から供給された粕類の
中で、ローター羽根の回転方向前方側に落下してきた粕
類は、噛込防止部材と衝突した後、ローター羽根の回転
方向後方側へ導かれてケーシング内に落下する。この結
果、一時に大量のペーパースラッジが、ローター羽根の
回転方向前方側に落下することが回避されるので、ロー
ター羽根が、該ローター羽根の回転方向前方側に位置す
る供給口内壁面とケーシング内壁面との接続部近傍を通
過する際に、粕類がローター羽根先端とケーシング内壁
面との間に挟まって噛み込むことが防止される。また、
上記噛込防止部材によって、ローター羽根に加わる鉛直
方向の荷重が軽減される。
【0011】さらに、ローター羽根に刃部を形成したこ
とにより、ケーシング内壁面に粕類に含まれていた澱粉
質が付着しても、上記刃部によって付着した澱粉質を削
り取ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
粕類輸送システムの実施の形態を説明する。図1は、古
紙を原料とした再生紙を生産する過程で発生したペーパ
ースラッジと称される粕を輸送するための粕類輸送シス
テムの全体構成図である。図1において、10は粕ホッパ
ーであり、該粕ホッパー10の投入口10aからペーパース
ラッジが内部へ投入される。このペーパースラッジは、
含水率が約80%もあって多量の水分を含んでいると共
に、重量も大きく、また、古紙である雑誌や本に使用さ
れていた糊、接着剤等の澱粉質を多く含み、この澱粉質
によって固められ塊状となっている。
【0013】粕ホッパー10内部に投入されたペーパース
ラッジは、粕ホッパーの排出口10bを経て、脱水手段と
してのフィルタープレス12内部へと送られ、該フィルタ
ープレス12によって、濾過・加圧されて、脱水処理が行
われる。この脱水処理によってペーパースラッジの含水
率は、約50%程度に低減されると共に、重量も低減さ
れるため、空気輸送を行い易くなる。この際、ペーパー
スラッジは、フィルタープレス12の圧力により圧縮され
て一層固められることとなるが、後述する解砕機16によ
って解砕されるので支障はない。尚、脱水手段として
は、上記フィルタープレス12に限られず、例えば遠心分
離式の脱水機を用いても良い。
【0014】上記フィルタープレス12で処理されたペー
パースラッジは、スクリューコンベア14の投入口14aよ
りスクリューコンベア14内に投入されて搬送され、該ス
クリューコンベア14の排出口14bから一定量づづ、解砕
手段である解砕機16内部へと送り込まれる。
【0015】解砕機16は、上記フィルタープレス12で脱
水処理された塊状のペーパースラッジを細かく解砕する
目的で配置されたものであり、ペーパースラッジは該解
砕機16内で解砕された後、粕類供給手段であるロータリ
ーフィーダー18へと送られ、さらに、該ロータリーフィ
ーダー18によって、空送配管20内部へ単位時間当たり一
定量づつ供給されるものである。
【0016】図2は、上記解砕機16及びロータリーフィ
ーダー18を示す概略断面図であり、両者は配管22を介し
て連結されている。上記解砕機16は、箱状ケーシング24
の上部にペーパースラッジの供給口26、下部に排出口28
を有すると共に、その内部に、水平方向に並列配置した
第1のローター30a及び第2のローター30bを有してい
る。各ローター30a,30bは、断面六角形状の回転軸32
a,32b及び該回転軸の外周部から六方向に向けて放射
状に突設された多数の棒状羽根34a,34bを備えてい
る。尚、図2には、断面図のため表れていないが、各ロ
ーター30a,30bの上記回転軸32a,32bは、図2の紙
背方向に一定の長さを有していると共に、上記棒状羽根
34a,34bも図2の紙背方向に延びた回転軸32a,32b
の外周部から多数突設されている。
【0017】また、上記箱状ケーシング24の左右の両側
壁内面における、上記ローター30a,30bの回転軸32
a,32bの軸心と略平行する位置から棒状突起36a,36
bが突設されている。この棒状突起36a,36bも、図2
の紙背方向に多数突設されているものである。尚、上記
第1のローター30aの棒状羽根34aと第2のローター30
bの棒状羽根34b、左側壁内面の棒状突起36aと第1の
ローター30aの棒状羽根34a、右側壁内面の棒状突起36
bと第2のローター30bの棒状羽根34bは、接触するこ
とがないように、それぞれ互い違いに突設されている。
また、図示しない駆動用モータにより、上記第1のロー
ター30aは時計回り、第2のローター30bは反時計回り
の如く、両者は逆方向に回転駆動されるようになってい
る。
【0018】而して、解砕機16の供給口26から供給され
た塊状のペーパースラッジは、第1、第2のローター30
a,30bの棒状羽根34a,34b及び両側壁内面に突設さ
れた棒状突起36a,36bによって細かく解砕された後排
出口28から排出され、配管22を通って、ロータリーフィ
ーダー18へと送出されるのである。
【0019】上記ロータリーフィーダー18は、図2乃至
図5に示すように、ドラム部38及び該ドラム部38の両端
を閉塞する側板部40から成るケーシング42と、該ケーシ
ング42の上部に連接された略四角筒状の供給口44及びケ
ーシング42の下部に連接された略四角筒状の排出口46と
を備えている。上記ケーシング42内には、図示しない駆
動用モータにより回転駆動されるローター48が配置され
ており、該ローター48は、回転軸50及び該回転軸50の外
周部から45度間隔で放射状に延設された8枚のロータ
ー羽根52を有している。各ローター羽根52の周端縁は、
ケーシング42のドラム部内周面54又は側板部内壁面56の
近接位置迄延びており、図示は省略するが、ローター羽
根52の周端縁とドラム部内周面54又は側板部内壁面56と
の間の間隙は極めて微小なものとなっている。そして、
互いに隣接する一対のローター羽根52間の空間が、ペー
パースラッジを収容するためのポケット58となってい
る。
【0020】上記各ローター羽根52の周端縁における、
ローター羽根52の回転方向(図2の矢印方向)前面側に
は刃部60が形成されている。この刃部60は、ローター羽
根52の回転方向前面側の周端縁全域にわたって円弧状の
凹溝62を設けることにより形成されたものであり、上記
凹溝62の外縁とローター羽根52の周端縁とが接する部分
が、ローター羽根52の回転方向前面側に向く刃先64とな
っている。尚、上記凹溝62を、断面V字状に形成しても
良い。
【0021】また、上記ローター48上方の供給口44内に
おけるローター羽根52の回転方向前方側の内壁面44aに
は、噛込防止部材66が配設されている。該噛込防止部材
66は、供給口44の上下両端間の内壁面44aと接触する取
付部66aと、該取付部66aから供給口44の内方へ向かっ
てテーパー状に延設された断面略三角形状の突出部66b
とを備え、供給口44の両側板部44b間にわたって形成さ
れている。噛込防止部材66の突出部66bは、図5のロー
タリーフィーダー18の平面図に示すように、供給口44の
内方へ向かって略鋸刃状に3つ形成されており、鉛直上
方位置にあるローター羽根52aの上端縁の略中央位置ま
で延設されている。尚、図示は省略するが、ローター羽
根52の回転に支障がないよう、ローター羽根52aの上端
縁と噛込防止部材66の突出部66bの下端縁との間には、
若干の間隙が設けられている。
【0022】而して、ローター48を時計回り(図2の矢
印方向)に回転させた状態で、上記供給口44からペーパ
ースラッジを供給すると、該ペーパースラッジはポケッ
ト58内に落下し、ローター48の回転運動に伴って下方へ
移送され、排出口46から排出されて空送配管20内に送出
されるのである。そして、ローター48の回転速度を調整
することにより、空送配管20内に送出する単位時間当た
りのペーパースラッジの量を調節することができるので
ある。
【0023】ところで、ロータリーフィーダー18のロー
ター羽根52の回転方向前方側、すなわち、図2において
鉛直上方位置にあるローター羽根52aより回転方向前方
側に、大量のペーパースラッジが一時に供給されると、
ローター羽根52aが、該ローター羽根52aの回転方向前
方側に位置する供給口内壁面44aとケーシング内壁面68
との接続部近傍を通過する際に、ペーパースラッジがロ
ーター羽根52a先端とケーシング内壁面68との間に挟ま
って噛み込む事態が生じる。しかしながら、本発明のロ
ータリーフィーダー18にあっては、上記噛込防止部材66
が配設されているため、ローター羽根52aより回転方向
前方側に落下してきたペーパースラッジは、上記3つの
突出部66bによって分断され、一部のペーパースラッジ
は、突出部66b,66b間から下方に落下するものの、相
当量のペーパースラッジは、上記突出部66bと衝突し、
該突出部66bの上面を滑り、ローター羽根52の回転方向
後方側へ導かれてポケット58内へと落下することとな
る。この結果、一時に大量のペーパースラッジが、ロー
ター羽根52aの回転方向前方側に落下することが回避さ
れるので、ペーパースラッジがローター羽根52a先端と
ケーシング内壁面68との間に挟まって噛み込むことが防
止される。また、上記噛込防止部材66によって、ロータ
ー羽根52に加わる鉛直方向の荷重が軽減されるので、ロ
ーター羽根52の損傷を防ぐことにも寄与する。
【0024】尚、上記突出部66bは、鉛直上方位置にあ
るローター羽根52aの上端縁の略中央位置まで延設した
例を示したが、ペーパースラッジの噛み込みを防止でき
れば、これより長くても或いは短くても良い。
【0025】また、ロータリーフィーダー18によるペー
パースラッジの移送を続けていると、ケーシング内壁面
68にペーパースラッジに含まれていた澱粉質が付着する
ことがあるが、本発明のロータリーフィーダー18にあっ
ては、ローター羽根52に刃部60を形成したため、ケーシ
ング内壁面68に付着した澱粉質は、刃部60の刃先64によ
って削り取ることができ、その結果、付着した澱粉質に
よってローター48の回転が阻害されることがない。
【0026】上記空送配管20は、途中で分岐して第1の
サイクロン70a、第2のサイクロン70bと連結されてお
り、また、空送配管20内部にはルーツブロワー等の空気
圧縮機72(空気供給手段)から供給された圧縮空気が上
記第1のサイクロン70a、第2のサイクロン70b側へ向
かって流れている。空送配管20内は、圧縮空気やペーパ
ースラッジが漏れないよう密閉状態に保たれている。
【0027】上記空送配管20の分岐部には、切替弁74が
設けられており、該切替弁74の切替により、ペーパース
ラッジを第1のサイクロン70a側或いは第2のサイクロ
ン70b側へと任意に輸送することができるようになって
いる。而して、上記ロータリーフィーダー18から空送配
管20内部へ供給されたペーパースラッジは、圧縮空気に
よって上記第1のサイクロン70a又は第2のサイクロン
70bまで圧送される。
【0028】尚、ペーパースラッジを安定的に輸送する
ため、圧縮空気の流速は30m/s以上に設定すると共
に、圧縮空気の量に対するペーパースラッジの量の混合
比を1:0.8乃至1:5の範囲とするのが適当であ
る。
【0029】上記第1のサイクロン70aに搬送されて捕
集されたペーパースラッジは、さらに、供給ホッパー76
に送られて該供給ホッパー76内に蓄積される。そして、
上記供給ホッパー76から焼却炉78にペーパースラッジが
送出されて焼却処理が行われるのである。また、上記第
2のサイクロン70bに搬送されて捕集されたペーパース
ラッジは、集積場所であるヤード80に送られる。
【0030】上記粕ホッパー10とフィルタープレス12
間、フィルタープレス12とスクリューコンベア14間、ス
クリューコンベア14と解砕機16間、ロータリーフィーダ
ー18と空送配管20間、第1のサイクロン70aと供給ホッ
パー76間は、直接又は図示は省略したが配管を介して間
接的に連結されており、ペーパースラッジを密閉状態で
輸送できるようになっている。
【0031】上記本発明の粕類輸送システムにあって
は、水分及び澱粉質を多量に含むペーパースラッジをフ
ィルタープレス12で脱水処理して含水率及び重量を低減
させた後、塊状のペーパースラッジを解砕機16で細かく
解砕した上で、ロータリーフィーダー18によって単位時
間当たり一定量づつ空送配管20内に供給することで、ペ
ーパースラッジの空気輸送が可能となる。このため、既
存の工場設備を動かすことなく工場内の空きスペースを
利用して空送配管20を敷設することにより、ペーパース
ラッジを焼却炉78やヤード80まで輸送することができ、
省スペース化を実現できる。尚、ペーパースラッジの脱
水処理を行わなくても、空送配管20内に供給する単位時
間当たりのペーパースラッジの量、圧縮空気の流速、圧
縮空気の量に対するペーパースラッジの量の混合比等を
適宜調整することにより、ペーパースラッジの空気輸送
は可能である。しかし、上記した通り、ペーパースラッ
ジを脱水処理してその含水率及び重量を低減させた方
が、空気輸送を容易に行うことができる。
【0032】また、粕ホッパー10から焼却炉やヤードま
での距離が長くても、空送配管20を敷設するだけでペー
パースラッジを輸送することができるため、設備費用を
抑えることができる。しかもペーパースラッジは、密閉
状態に保たれた空送配管20内を輸送されるため、輸送途
中でのペーパースラッジの飛散を防止することができ
る。
【0033】さらに、空送配管20内の輸送過程で、ペー
パースラッジが圧縮空気によって乾燥させられるため、
ペーパースラッジの焼却効率が向上し、その結果、焼却
炉78の負荷を小さくすることができて焼却炉78の長寿命
化を実現できる。尚、ペーパースラッジの乾燥を一層促
進させるために、圧縮空気を乾燥させたドライエアーを
用いてペーパースラッジを輸送しても良い。
【0034】上記においては、ペーパースラッジを輸送
する場合について説明したが、本発明の粕類輸送システ
ムはペーパースラッジに限らず、水分及び澱粉質を含む
あらゆる粕類の輸送に適用することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の粕類輸送システムにおいては、
水分及び澱粉質を含んだ粕類を解砕手段で解砕した上
で、粕類供給手段によって単位時間当たり一定量づつ空
送配管内に供給することで、水分及び澱粉質を含む粕類
の空気輸送が可能となる。このため、空きスペースを利
用して空送配管を敷設することにより、水分及び澱粉質
を含む粕類の輸送が可能となり、省スペース化を実現で
きると共に、設備費用を抑えることができる。また、水
分及び澱粉質を含む粕類が、密閉状態の空送配管内を輸
送されるため、輸送途中での粕類の飛散を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粕類輸送システムを示す全体構成
図である。
【図2】解砕機及びロータリーフィーダーを示す概略断
面図である。
【図3】図2のA−A’線断面図である。
【図4】図3のB−B’線要部拡大断面図である。
【図5】図2のロータリーフィーダーの平面図である。
【符号の説明】
10 粕ホッパー 12 フィルタープレス(脱水手段) 14 スクリューコンベア 16 解砕機(解砕手段) 18 ロータリーフィーダー(粕類供給手段) 20 空送配管 48 ローター 52 ローター羽根 60 刃部 62 凹溝 66 噛込防止部材 72 空気圧縮機(空気供給手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水分及び澱粉質を含む粕類を圧縮空気を
    用いて輸送する粕類輸送システムであって、粕類を解砕
    する解砕手段と、解砕された粕類を単位時間当たり一定
    量づつ空送配管内に供給する粕類供給手段と、空送配管
    内に圧縮空気を供給する空気供給手段とを備えたことを
    特徴とする粕類輸送システム。
  2. 【請求項2】 上記粕類供給手段が、ロータリーフィー
    ダーであって、該ロータリーフィーダーは、ケーシング
    と該ケーシング上部に連接された供給口及びケーシング
    下部に連接された排出口とを有すると共に、上記ケーシ
    ング内に複数のローター羽根を有するローターを回転可
    能に配置して成り、上記ローター羽根の回転方向前面側
    の周端縁に刃部を形成すると共に、上記供給口内におけ
    るローター羽根の回転方向前方側の内壁面から供給口内
    方へ向かって突出する噛込防止部材を配設したことを特
    徴とする請求項1に記載の粕類輸送システム。
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