JP2004154624A - 防臭型異物分別機 - Google Patents

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Abstract

【課題】臭気を外部に漏らさずに有機物と異物とを効率的に分別できる防臭型の異物分別機を提供する。
【解決手段】水平な筒体2の長手方向一端近傍に異物混入有機物Aを取り入れる取入口16と吸気口41とを穿ち、他端に排出口18を穿ち、底壁3aの一端と排出口18との間に細孔10の群を穿つ。筒体2の内側に、長手方向軸線上の回転軸5に固定され半径方向突端が筒体底壁3aに微小間隙を介して対向する回転翼6を設け、回転翼6の回転域と筒体頂壁3bとの間に空気流路12を形成し、回転翼6の吸気口側端に吸気羽根22を取り付ける。細孔10の群の下方に気密に有機物ホッパー44を設け、排出口18の下方に気密に排気口42付き異物ホッパー51を設け、異物ホッパー51の排気口42と吸気口41とを筒体2の外側で通気管43により気密に連通する。好ましくは、筒体2の頂壁3bに空気流Gを回転軸5と交差する向きに案内する導風板15を取り付け、筒体2に給水ノズル49を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は防臭型異物分別機に関し、とくに臭気の外部への漏出を抑えつつ有機物中に混入したプラスチックや金属片、木片等の異物を分離する異物分別機に関する。本発明は、例えば生ごみ廃棄物から肥料、飼料、電力エネルギー、熱エネルギー等の有価資源を回収するシステムの前処理に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭やホテル・レストランの厨房から排出される生ごみ廃棄物、食品工場や店舗等から排出される食品残さ、農業・畜産・水産・林業における生産・加工施設等から排出される動植物性残さ等の生物由来の有機性廃棄物は、従来は焼却や埋め立て処分されていたが、最近では資源・環境上の観点から肥料、飼料、電力エネルギー、熱エネルギー等の有価資源を回収できる再資源化材料として注目されている。但し、有機性廃棄物中にはプラスチックや金属片、木片等の異物が混入している場合があり、有機性廃棄物の再資源化を図るためには有機物中に混入した異物を分別する必要がある。また、有機性廃棄物中の有機物の大きさや形状は様々であり、再資源化に際して適当な粒度及び濃度に調整する必要がある。
【0003】
有機性廃棄物から異物を分別する装置として、特許文献1及び2は、例えばプラスチックや紙製の容器や袋等(包材)に包まれた廃棄食品等を、包材と廃棄食品本体とに分離すると共に食品本体をスラリー状に粉砕する異物分離装置を開示する。また特許文献3は、大量の有機性廃棄物の異物分別とスラリー化とを連続的に処理できる異物分離装置を開示する。
【0004】
特許文献3の開示する異物分離装置の一例を図8から図11に示す。図示例の異物分離装置1aは、断面の一部分が弧状である周壁3(弧状底壁3aと非弧状頂壁3bとからなる。図10及び11参照)を有する筒体2、弧状底壁3aの中心軸線に沿って延びる回転軸5、回転軸5に固定され弧状底壁3aに摺動可能な突端縁7を有し且つ回転軸5に沿って延びる複数の板状羽根6(図9の6a、6b、6c、6d参照。以下、回転翼ということがある。)、筒体2の弧状底壁3aに穿った複数の貫通細孔10、筒体2の非弧状頂壁3bと回転翼6の突端縁7との間に形成され筒体長手方向に延びる空気流路12、空気流路12内の空気流G(図10参照)を筒体長手方向に案内する導風板15、及び筒体周壁3の気流上流との対向部位に筒体2の中心軸線と交差する向きに穿った有機性廃棄物Aの取入口16を備えている。
【0005】
取入口16から筒体2内に投入された有機性廃棄物Aは、回転翼6の回転により砕かれて有機物Cと異物Bとに分離される。分離された異物Bは、回転翼6の回転より生じた空気流Gにより気流下流側の排出口18から筒体2外へ搬出される。この空気流Gは、例えば筒体2の取入口16側端面の給気孔11から取り入れた空気を回転翼6の回転により空気流路12内へ送り、導風板15で案内することにより形成される。異物分離後の有機物Cは、回転翼6の突端縁7の弧状底壁3aに沿った摺動により細かく粉砕されて細孔10から排出される。
【0006】
図示例の異物分離装置1aは、回転軸5と交差する向き、即ち回転翼6の回転向きに廃棄物Aを投入するので、回転翼6の回転が有機性廃棄物Aを取り込むように働き、有機性廃棄物Aを筒体2内へ連続的に取り入れることができる。また図11に示すように、取入口16を筒体周壁3の回転軸5の直上部位から回転翼6の回転方向(矢印Eで示す方向)にずらすことにより、有機性廃棄物Aを一層スムーズに筒体2内へ取り入れることができる。例えば取入口16の上部に有機性廃棄物Aを貯留するホッパー13を設置し、大量の有機性廃棄物Aを連続的に筒体2内へ取り入れることができる。
【0007】
また図9及び10に示すように、各回転翼6の表面の取入口16と対向する部位に回転軸5と交差する向きのカッターフィン部材20を取り付けることにより、有機物Cと異物Bとの分別効率を高めることができる。有機性廃棄物Aが袋詰等である場合は、筒体2への投入時又は筒体2内の攪拌時にカッターフィン部材20の端縁21により有機性廃棄物A中の袋や容器を破砕できるので、有機性廃棄物Aの分別が促進される。カッターフィン部材20の弧状底壁3aと対向する端縁21を鋸歯状に形成することにより、破袋効果を更に高めることができる。
【0008】
【特許文献1】特開2000−167426号公報
【特許文献2】特開2002−079231号公報
【特許文献3】特開2002−177888号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の異物分離装置1aを実際に稼動する際には、以下の点が問題となる。
【0010】
(1)異物分離装置1aは、有機性廃棄物Aと接触してかなりの臭気を含んだ空気流Gが異物Bと共に排出口18から排出されるので、周辺の臭気が作業上及び環境上の問題となり、臭気対策を別途必要とする場合がある。また、筒体2の細孔10から排出されるスラリー状の有機物Cや排出口18から排出される異物Bも、従来は容器やベルトコンベヤー等で回収していたため、臭気の漏洩が問題となっている。労働衛生面や環境上の観点から臭気の漏洩を防止できる装置の開発が求められている。
【0011】
これに対し特許文献2は、図12に示すように、筒体2の排出口18に高密度材(例えば金属等)の選択手段70と気体サイクロン手段73とを接続し、送風機76付きエア帰還系75により気体サイクロン手段73のエア排出口73aと筒体2の取入口16の近傍とを連繋した異物分離装置1bを提案している。筒体2の排出口18から排出される空気流Gを高密度材選択手段70・気体サイクロン手段73・送風機76・エア帰還系75を介して筒体2の取入口16へ戻して再循環させることにより、臭気を含むエアの雰囲気中へ放出を防止する(特許文献2の段落0011〜0012)。しかし特許文献2は、気体サイクロン手段73による空気流Gの圧力損失が大きいため送風機76でかなりの風量の循環空気流Gを作る必要があり、筒体2内で空気流Gの風量が大きくなり過ぎて有機物Cと異物Bとの効率的な分別が難しくなる場合がある。有機物Cと異物Bとを効率的に分別しつつ臭気の漏洩を防止できる技術の開発が必要である。
【0012】
(2)有機性廃棄物A中には、例えばインスタント麺類や海苔等のように水分が極端に少ないものや重量が軽いものが含まれている場合がある。軽量の有機物Cは空気流Gによって異物Bと分離することが難しく、一部が異物Bと共に排出口18から排出されること(以下、ショートパスということがある。)が経験された。また、有機性廃棄物A中に粘り気のあるご飯や餅類等が含まれている場合は、粘り気のある有機物Cが筒体2の細孔10を詰まらせて処理量を低下させることがある。更に、寒冷地において凍結物が多く含まれている場合は、回転翼6の回転で凍結物を粉砕することができず、回転翼6の負荷が大きくなって分別が不充分となり、回転翼6に異常トルクがかかり運転が停止することもある。不充分な分別は分別後の有機物Cや異物Bの再資源化処理の障害となるため、有機性廃棄物Aの一層効率的な分別が求められている。
【0013】
そこで本発明の目的は、臭気を外部に漏らさずに有機物と異物とを効率的に分別できる防臭型の異物分別機を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
図1、図2、及び図3(A)の実施例を参照するに、本発明の防臭型異物分別機は、異物混入有機物Aを取り入れる取入口16と吸気口41とが長手方向一端近傍に穿たれ且つ他端に排出口18が穿たれた水平な筒体2、筒体2の底壁3aの一端と排出口18との間に穿った細孔10の群、筒体2の内側の長手方向軸線上の回転軸5に固定され半径方向突端が筒体底壁3aに微小間隙を介して対向する回転翼6(図2及び3参照)、回転軸5又は回転翼6の吸気口41側端に取り付けた吸気羽根22(図3及び9参照)、回転翼6の回転域と筒体頂壁3bとの間に形成した空気流路12(図3参照)、細孔10の群の下方に気密に連なる有機物ホッパー44、排出口18の下方に気密に連なる排気口42付き異物ホッパー51、及び排気口42と吸気口41とを筒体2の外側で気密に連通する通気管43を備えてなるものである。
【0015】
好ましくは、図1及び図2(B)に示すように、排気口42に異物Bや有機物Cの進入を防止するための排気口ストレーナ50を設ける。更に好ましくは、図1及び3に示すように、筒体2の頂壁3bに空気流Gを回転軸5と交差する向きに案内する導風板15を取り付け、筒体2に給水ノズル49を設ける。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、異物混入有機物Aを有機性廃棄物とし、有機性廃棄物を有機物Cと異物Bとに分別する本発明の防臭型異物分別機1の実施例を示す。但し、本発明の処理対象である異物混入有機物Aは有機性廃棄物に限定されず、例えば有機性原料や製品中に混入した異物を分別する場合等、広く異物Bが混入した有機物Aを処理対象に含めることができる。図示例の異物分別機1は水平な筒体2を有する。例えば図4に示すように、断面が弧状の下半割部27を底壁3aとし、断面を半径方向外側に膨らませて楕円状とした上半割部28を頂壁3bとし、両半割部27、28を結合して筒型とした筒体2を用いる。
【0017】
図2(A)及び(B)は、図1の異物分別機1の正面図及び背面図を示す。筒体2の内側の長手方向軸線、図示例では弧状底壁3aの中心軸線に沿って回転軸5を設け、回転軸5に半径方向突端が底壁3aと微小間隙を介して対向する回転翼6を固定する。断面弧状の底壁3aと回転翼6の突端との間の微小間隙により、回転翼6の回転時に、後述する細孔10から排出可能な程度に有機物Cを微粉砕する。異物Bの粉砕を避けつつ有機物Cのみを微粉砕するため、図4に示すように、回転翼6の突端に例えばゴム板のように弾力性のある板8を取り付けてもよい(図9も参照)。
【0018】
図示例の異物分別機1は、筒体2の頂壁3bの断面を外側に膨らんだ楕円状とすることにより、回転翼6の回転域と頂壁3bとの間に筒体2の長手方向に延びる空気流路12を形成している(図3及び図4参照)。但し、筒体2の形状は図示例に限定されず、回転翼6の突端に微小間隙を介して対向する底壁3aと空気流路12を介して対向する頂壁3bとを有するものであれば足りる。また、図示例では4枚の回転翼6を回転軸5に固定しているが、回転翼6の枚数も図示例に限定されない。
【0019】
筒体2の一端近傍に異物混入有機物Aを取り入れる取入口16と吸気口41とを設け、筒体2の他端に排出口18を設ける。また、筒体2の底壁3aの一端と排出口18との間に、微粉砕された有機物Cの排出用の複数の細孔10を形成する。取入口16は回転軸5と交差する向きに設けることが望ましい。図示例では、取入口16を、筒体頂壁3bの回転軸5の直上部位から回転翼6の回転方向(図2の矢印Eで示す方向)にずらして設けている。また排出口18は、筒体2の他端の底壁3aに設けることが望ましい。図示例では、筒体2の他端の底壁3aを1/4周部分開放して排出口18としている。できるだけ広い排出口18を筒体底壁3aに設けることにより、後述する空気流Gだけでなく重力による落下作用を利用することができ、排出口18付近での異物B等の滞留や排出口18の閉塞の防止が期待できる。筒体2の細孔10を設けた底壁3aの下方には有機物ホッパー44を気密に接合し、排出口18を設けた筒体2の下方には異物ホッパー51を気密に接合する。
【0020】
更に、回転軸5又は回転翼6の吸気口41側の端縁に吸気羽根22(図3参照)を取り付けると共に異物ホッパー51に排気口42を設け、排気口42と筒体2の吸気口41とを通気管43により筒体2の外側で気密に連通する。吸気羽根22は、回転時に扇風機の原理により吸気口41から空気流Gを取り入れるものである。例えば図9及び10に示すように、板状の回転翼6に対して空気迎い入れ角度δ(例えば10〜30度程度)だけ傾けて吸気羽根22を取り付ける。但し、吸気羽根22は回転軸5に直接取り付けてもよい。吸気羽根22の回転軸5又は回転翼6に対する取り付け角度δは、後述するように、例えば10〜30度の範囲内において回転時に空気流Gの適当な風量が確保できるように定めることができる。
【0021】
吸気羽根22の吸気作用により、筒体2内の吸気口41側は排出口18側に比し相対的に負圧となる。このため、排気口42と吸気口41とを筒体2の外側の通気管43を介して気密に連通することにより、異物ホッパー51内の空気を相対的に負圧である吸気口41へ吸引することができる。排気口42には、異物ホッパー51からの異物Bの進入を防止する適当な排気口ストレーナ50(例えば多孔板)を取り付けることが望ましい。
【0022】
図示例の異物分別機1は、分別処理に際して回転軸5を適当な回転駆動装置(例えば電動モータ)9とベルト29等で接続し、回転軸5を図2の矢印Eで示す向きに回転させる。例えば毎分500〜600回転程度の回転速度で回転させながら、取入口16より異物混入有機物Aを投入する。回転駆動装置9は、異物混入有機物Aの種類・状態に応じて、回転軸5の回転速度を調節できることが望ましい。以下、図3(A)を参照して、装置内における異物混入有機物Aと空気の流れを説明する。同図では、有機物Cの流れを白抜き矢印、異物Bの流れを黒矢印、空気の流れを黒三角付き矢印で示す。なお、図3(A)の白三角付き矢印は、後述する給水ノズル49からの給水を示す。
【0023】
回転軸5と共に吸気羽根22が回転すると、回転軸5の回転速度、及び吸気羽根22の取り付け角度δに応じた風量の空気が吸気口41から筒体2の内側へ吸引され、筒体2内に吸気口41から排出口18へ向かう空気流Gが形成される。取入口16から筒体2中に投入された異物混入有機物Aは、回転軸5と共に回転する回転翼6によって攪拌・破砕され、異物Bと有機物Cとに分離される。分離された異物Bは、質量に対して表面積が比較的大きいので空気流Gにより排出口18側へ送られ、空気流Gと重力とにより排出口18から異物ホッパー51へ落下する。他方、有機物Cは質量に対して表面積が比較的小さいので筒体2の下部に落下し、更に回転翼6の突端と筒体底壁3aとの間の微小間隙において細かくスラリー状に微粉砕され、細孔10から有機物ホッパー44へ落下する。
【0024】
また、異物混入有機物Aと接触して臭気を含んだ空気流Gも、異物Bと共に排出口18経由で異物ホッパー51へ送られる。本発明では、異物ホッパー51へ送られた空気の大部分を、吸気羽根22の吸引作用により排気口ストレーナ50、排気口42、通気管43及び吸気口41を介して筒体2内へ戻し、循環させる。この空気の循環により筒体2内の空気中の臭気を実質上装置内に閉じ込めておくことができる。
【0025】
本発明によれば、回転軸5の回転速度と吸気羽根22の取り付け角度δとにより空気流Gの風量、すなわち筒体内滞留時間を調節できる。取入口16から取り入れた異物混入有機物Aは、空気流Gにより滞留する間に回転翼6によって攪拌・粉砕され、有機物Cと異物Bとに分別される。例えば、異物Bとの分離が難しい軽量の有機物Cについても、滞留時間を長くすればショートパスの防止が期待できる。異物分別機1毎に異物混入有機物Aの種類・状態に応じて適当な筒体内滞留時間が確保できるように回転軸5の回転速度と吸気羽根22の取り付け角度δとを定め、有機物Cと異物Bとの分別効率の向上を図ることができる。また、吸気羽根22の取り付け角度δを例えば10〜30度程度の範囲内で調節可能とすれば、異物混入有機物Aの種類・状態に応じて回転軸5の回転速度を調節し且つ吸気羽根22の取り付け角度δを変更することにより、様々な異物混入有機物Aを効率的に有機物Cと異物Bとに分別することができる。
【0026】
また本発明は、吸気羽根22の吸気作用によって筒体2内の空気を排気口42から吸気口41へ循環させるので、空気流Gの最適な筒体内滞留時間を確保しつつ外部への臭気漏出を抑えることができる。すなわち、従来の送風機76を用いる図12の異物分離装置1bのようにドラム(筒体)2内の空気流Gが循環流によって影響されることがなく、臭気漏洩の防止と効率的な分別とを同時に達成することができる。本発明者は、図示例のように異物分別機1の有機物ホッパー44の下部にスクリュー式送出装置46を気密に結合して臭気の漏洩を防いだ上で、異物ホッパー51の下部を開放して分別処理を行ったところ、異物ホッパー51の下部から周囲に漏洩する臭気は図8に示す従来の異物分離装置1aに比し極めて少なく、筒体2内の空気流Gをほとんど外部へ漏らさずに循環させ得ることを確認できた。
【0027】
こうして本発明の目的である「臭気を外部に漏らさずに有機物と異物とを効率的に分別できる防臭型の異物分別機」の提供を達成できる。
【0028】
なお図示例では、有機物ホッパー44の吸気口41側端に通気管43を接続する吸気口接続部41aを設け、筒体2の周壁3に吸気口41を設け、有機物ホッパー44内に設けた吸気ダクト41bにより吸気口接続部41aと吸気口41とを接続している。但し、吸気口41の位置は図示例に限定されず、例えば図3(B)に示すように、筒体2の一端側端面に吸気口41を設けてもよい。また図示例では、異物ホッパー51内に排気口42に連通する排気ダクト42bを設け、排気ダクト42bの排出口18側端に排気口ストレーナ50を設けているが、排気口42の位置も図示例に限定されない。
【0029】
【実施例】
図示例の異物分別機1は、筒体2の頂壁3bに、空気流路12内の空気流Gを回転軸5と交差する向きに案内する複数の導風板15を取り付けている。本発明では、吸気羽根22の吸引作用により筒体2内に吸気口41から排出口18へ向かう空気流Gを形成できるが、導風板15の数や向き(回転軸5に対する角度)により空気流Gの筒体内滞留時間を調節できる。本発明者は、導風板15の取り付け角度や数の増減により筒体2内の異物混入有機物Aの滞留時間を0〜20%調節することができ、分別精度や効率を向上させ得ることを実験的に見出した。例えば、異物分別機1毎に異物混入有機物Aの種類・状態に応じて必要十分な筒体内滞留時間が確保できるように導風板15の取り付け角度や数を定めることにより、分別効率の一層の向上が期待できる。
【0030】
また、異物分別機1の取入口16には、図示例のように異物混入有機物Aを定量的に取り入れる定量供給破砕機30を設置することが望ましい。異物混入有機物Aの供給速度にむらが生じると、回転負荷が変動し分別効率が低下するおそれがある。定量供給機には種々のものがあるが、定量供給機によっては破砕困難物の混入した有機物Aや多量の有機物Aが投入された場合にその有機物Aが定量供給機に詰まり、異常トルクによる供給の一時停止や供給機そのものが破壊されシステム全体の運転に支障を生じることがある。定量供給機を大型にして強度や能力をあげる方法もあるが、動力が大きくなり、動力消費量の増大によるランニングコストのアップが問題となる。
【0031】
図4及び5に示す定量供給破砕機30は、中空枠体31内に支持された一対の水平回転軸32a、32bと、各軸32a、32b別に回転を駆動する一対の駆動装置33a、33bと、各軸32a、32bから対向軸32b、32aへ向け突出する突出歯35の群とを有する。突出歯35は各軸32a、32b上の歯保持環35aに保持され、歯35の片側には切削刃36が形成されている。保持環35a上の突出歯35の数は限定しないが、例えば4個程度とする。駆動装置33a、33bにより両軸32a、32bを逆向きに回転させ、回転する突出歯35の切削刃36の噛合部である通過空間40を介して異物混入有機物Aを取り入れ、各軸32a、32bの回転速度により取り入れ量を制御する。多量に投入される有機物Cやごみ袋等の異物Bを、噛合部において突出歯35の切削刃36により効率的・連続的に破砕しながら筒体2内へ定量的に送り込むことができる。また、図示例のように片側に切削刃36が形成された突出歯35は、破砕困難物によって変形し難い利点もある。
【0032】
定量供給破砕機30の各回転軸32a、32b毎に駆動装置33a、33bを設置することにより、異物混入有機物Aの詰まりによる過負荷の現象にも対応することが可能である。例えば、通過空間40に異物混入有機物Aが詰まった場合は、両軸32a、32bを一旦停止させた後、両軸32a、32bを同時に逆転させて詰まった異物混入有機物Aを通過空間40の上方へ引き出して取り除くことができる。また、両軸32a、32bの同時回転と一方の軸32a又は32bのみの回転とを組み合せることにより、多量投入時の過負荷の調整が可能である。
【0033】
また、図示例の定量供給破砕機30は、各回転軸32a(又は32b)の突出歯35の群と対向する枠体側壁31a(又は31b)から、回転軸32a(又は32b)の歯間部位の全体に係合する如く突出する板状スクレーパー37の群を設けている。板状スクレーパー37の群により、枠体側壁31a(及び31b)とその側壁に対向する回転軸32a(及び32b)との間の間隙を覆う。従来の定量供給機は、異物混入有機物A中にプラスチックや植物性の繊維類や紐、糸等(以下、紐状異物ということがある。)が混入している場合に、紐状異物が軸に巻き込まれ、運転に支障をきたす場合があった。図5に示すように、枠体側壁31a、31bと回転軸32a、32bとの間の間隙を板状スクレーパー37で覆い、突出歯35の切削刃36の噛合部のみを通過空間40とすることにより、紐状異物の巻き込みを避けつつ、異物混入有機物Aの効率的・連続的な定量供給が可能となる。
【0034】
板状スクレーパー37の一例は、図6に示すように、枠体側壁31a(又は31b)から隣接する回転軸32a(又は32b)に架け回して回転軸32a(又は32b)を覆う軸覆い部39を有するものである。回転軸32a、32bに拡径部34が存在する場合は、図示例のように板状スクレーパー37に軸覆い部39と掻き取り部38とを設け、軸覆い部39により軸32a、32bと紐状異物との接触を防止すると共に拡径部34に接触する紐状異物を掻き取り部38で掻き取ることにより、紐状異物の巻き込みを防止することができる。必要に応じて、軸覆い部39又は掻き取り部38のみからなるスクレーパー37としてもよい。掻き取り部38と軸とのクリアランスは1mm以下とする。
【0035】
更に図示例の異物分別機1は、筒体2及び/又は定量供給破砕機30に給水ノズル49を設け、給水ノズル49からの給水により取入口16から取り入れる異物混入有機物A中の水分を調節可能としている。例えば、粘り気のある有機物Cは筒体2の細孔10を閉塞するおそれがあるが、給水により水分を調節して粘度を下げれば細孔10の閉塞が避けられる。また、水分の極端に少ない有機物Cは、給水により重くすれば異物Bとの効率的な分別が期待できる。更に、給水ノズル49を温水又は蒸気を供給する温水又は蒸気ノズルとすれば、寒冷地での凍結物の解凍のため利用することも可能である。なお、これらの給水ノズル49は、分別作業終了後に筒体2の内部を洗浄するためにも使用できる。ノズル49に供給される水、温水、又は蒸気は、後述の有価資源回収システム62(図7参照)において発生する余剰水や温排水等を利用することができる。
【0036】
図3(A)の実施例では、筒体2及び/又は定量供給破砕機30の給水ノズル49を調節装置56に接続している。例えば、異物混入有機物Aの種類・状態や分別状況等に応じて手動で調節装置56により各給水ノズル49の給水量を調節し、異物混入有機物A中の水分量を適当に調整することができる。筒体2及び/又は定量供給破砕機30に異物混入有機物Aの水分量(含水量)を検出するセンサ等を取り付け、そのセンサの出力に応じて調節装置56により各給水ノズル49の給水量を自動調節することも期待できる。
【0037】
上述したように、異物混入有機物Aの種類・状態に応じて回転軸5の回転速度と吸気羽根22の取り付け角度δとを調節すると共に、筒体2の頂壁3bに適当な角度及び数の導風板15を取り付けて異物混入有機物Aの適当な筒体内滞留時間を確保し、取入口16に設けた定量供給破砕機30により異物混入有機物Aの供給量のむらをなくし、更に給水ノズル49からの給水により異物混入有機物Aの水分量を適当に調整することにより、異物混入有機物Aの種類・状態に拘わらず効率的な異物Bの分別が期待できる。
【0038】
図示例の異物分別機1は、有機物ホッパー44を下端が細いテーパー状とし、その下部にスクリューコンベア45を気密に取り付け、コンベア45の出口にスクリュー式送出装置46を気密に結合している。有機物ホッパー44に落下した有機物Cをスクリューコンベア45によってスクリュー式送出装置46へ送り出し、送出装置46により所要の場所、例えば有機物Cから肥料、飼料、電力エネルギー、熱エネルギー等の有価資源を回収するシステム62(図7参照)へ搬送する。図示例のコンベア45及び送出装置46によれば、有機物Cを外気との接触を避けつつ速やかに所要場所まで搬送できるので、分別機周囲の臭気問題が解決できると共に作業の効率化が図れる。なお図示例では、有機物ホッパー44に給水ノズル49に設け、コンベア45及び送出装置46による作業性向上のため、ホッパー44内の有機物スラリーCの水分量を調整可能としている。この給水ノズル49も、分別作業終了後にホッパー44の内部を洗浄するために使用できる。
【0039】
また図示例の異物分別機1は、異物ホッパー51の下部に外気遮断型の密閉式搬送装置54を気密に結合し、ホッパー51内の異物を外気との接触を避けつつ所要の場所、例えば異物処分ユニット64(図7参照)へ搬送可能としている。密閉式搬送装置54として、例えばパイプを利用したパイプコンベアやバケット式コンベア等を利用することができる。パイプコンベアやバケット式コンベアは、外気と接触させずに異物Bを所要場所まで搬送できるので異物Bの搬送に適している。
【0040】
[実験例1]
全長2,938mm、外径450mmの筒体2を用いて図示例の異物分別機1を試作し、図7のシステムを構築した。本試作機の取入口16には供給ホッパー13を設け、ホッパー13と取入口16との間に定量供給破砕機30を設置した。定量供給破砕機30として、図4及び5に示すように、585mm×535mmの開口部を有する中空枠体31と2軸の回転軸32a、32bと各軸32a、32b別の駆動装置33a、33bとを有するものを使用した。各回転軸32a、32bには、外径280mm、厚さ15mmの4個の切削刃36付き突出歯35が取り付けられた歯保持環35aを、1軸あたり4枚取り付けた。回転軸32a、32bの動力は1軸当たり2.2kwとし、回転数を1分間当たり12.5回転とした。更に、回転軸32a、32bに紐状異物が巻き込まれないよう、図示例のような板状スクレーパー37を1軸あたり5枚取り付けた。スクレーパー37の掻き取り部38と軸32a、32bとの間のクリアランスは0.5mmとした。回転軸32a、32bの正転、反転を、駆動装置33a、33bの負荷電流値の計測値に基づいて選択するようにした。
【0041】
筒体2の頂壁3bには、後述する事業系生ごみ廃棄物Aの種類・状態に応じた角度及び数の複数の導風板15を取り付けた。また、排出口18は筒体2の最後部の底壁3aに設け、筒体2の周壁の4分の1部分を開放して空気流Gの遠心力と重力とで異物Bを落下させるようにした。排出口18は異物通過断面を450mm×410mmと広くし、ホッパー状にして異物の閉塞を防止した。異物ホッパー51の上部に排気口42をJIS150Aノズルにより形成し、排気口42をJIS150Aの通気管43により筒体2の吸気口41まで連通させた。排気口42に異物Bが進入しないように、異物ホッパー51内と排気口42との間に直径10mmの多孔板製排気口ストレーナ50を取り付けた。
【0042】
異物ホッパー51の出口にはJIS150Aの搬送パイプ52(52a、52b)を使った密閉式搬送装置54を連結し、密閉式搬送装置54の経路を異物処分ユニット64に接続した。本試作機で使用した搬送装置54は、図2(B)に示すように、搬送パイプ52内部に適当な間隔で複数の仕切板54bが固定されたチェーン54aが延在し、パイプ52a、52b上に設けた駆動機構(例えば電動機)53(図1参照)でチェーン54aを駆動することにより仕切板54bの間に積載した異物Bを掻き出す機構のものである。また、有機物ホッパー44を筒体2の左右接線から下部に設け、有機物ホッパー44の出口にスクリューコンベア45を取り付けて連続的排出を可能とした。更に、スクリューコンベア45の出口にスクリュー型のポンプ(送出装置)46を取り付け、ポンプ46から輸送パイプ47を有価資源回収システム62まで配置した。スクリューコンベア45の動力は1.5kwで、回転数は1分間に60回転とした。
【0043】
水分調整用、内部洗浄用、解凍用の水、温水、又は蒸気を供給するため、供給ホッパー13にJIS15Aの給水ノズル49を3個、筒体2の斜め上部(水平から40度上部)に15個、有機物ホッパー44の中問部に上向きに(水平から45度上部)9個ずつ両側に取り付けた。
【0044】
本試作機を用いて、大型商業施設から排出された袋詰の事業系生ごみ廃棄物Aを適宜ホッパー13へ投入し、連続的に分別処理を行ったところ、本発明の異物分別機1により異物混入有機物Aを連続的に分別処理することができ、しかも装置周囲の臭気濃度は極めて低く抑えられていることを確認できた。更に、インスタント麺類や海苔等の水分が少ない異物混入有機物Aも、給水ノズル49からの給水の調節により、ショートパスさせずに確実に分別できることが確認できた。例えば、従来異物Bとの分別が難しかったパン類や野菜、木片等も、本発明の異物分別機1によれば異物Bから効率的に分別できた。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による防臭型異物分別機は、筒体の一端近傍に異物が混入した有機物を取り入れる取入口と吸気口とを穿つと共に他端に排出口を穿ち、筒体底壁の一端と排出口との間に細孔群を穿ち、筒体内側の長手方向軸線上の回転軸に固定した半径方向突端が筒体底壁と微小間隙を介して対向する回転翼の吸気口側端に吸気羽根を取り付け、細孔群の下方に有機物ホッパーを気密に連ねると共に排出口の下方に排気口付き異物ホッパーを気密に連ね、排気口と吸気口とを筒体外側で通気管により気密に連通するので、次の顕著な効果を奏する。
【0046】
(イ)異物と共に排出された空気の大部分を再び筒体内に戻して循環させるので、筒体内の空気中の臭気を実質上装置内に閉じ込め、臭気の外部漏洩を最小限に抑えることができる。
(ロ)有機物及び異物をそれぞれホッパーで受け止めることにより、有機物及び異物からの臭気を装置内部に閉じ込めることができる。
(ハ)有機物ホッパーに受け止めた粉砕有機物は、スクリュー式送出装置により連続的に且つ外気と接触させずに送出可能であり、分別作業の効率化への寄与が期待できる。
(ニ)異物ホッパーに受け止めた異物は、密閉型式搬送装置により連続的に且つ外気と接触させずに搬送可能であり、異物回収の効率化への寄与が期待できる。
【0047】
(ホ)異物混入有機物の種類・状態に応じて回転軸の回転速度と吸気羽根の取り付け角度とを調節し、筒体頂壁に適当な角度及び数の導風板を取り付けることにより、異物混入有機物の種類・状態に拘わらず効率的な分別が可能である。
(ヘ)筒体に給水ノズルを設けて異物混入有機物の水分を調節可能とすることにより、分別性能の更なる向上が期待できる。
(ト)更に、給水ノズルを用いて分別処理後の筒体の洗浄が可能である。
(チ)排出口を筒体の最後部に下向きに設けることにより、遠心力と重力とを利用して円滑に異物を排出し、排出口での異物の滞留等が防止できる。
(リ)取入口に突出歯群と各軸毎の駆動装置とを有する2軸式定量供給破砕機を取り付けることにより、大量の異物混入有機物を連続的、安定的、効率的に分別処理することできる。
(ヌ)定量供給破砕機に紐状異物の巻き込みを防止する板状スクレーパーを設けることにより、異物混入有機物の連続分別処理の更なる安定化、効率化が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明装置の一実施例の説明図である。
【図2】は、図1の装置の取入口側及び排出口側から見た正面図及び背面図である。
【図3】は、図1の装置の異物分別作用を示す図式的側面図である。
【図4】は、定量供給破砕機を設けた本発明装置の実施例の断面図である。
【図5】は、図4の定量供給破砕機を上方から見た平面図である。
【図6】は、図4の定量供給破砕機のスクレーパー部分の説明図である。
【図7】は、有価資源回収システムと組み合せた本発明の実施例の説明図である。
【図8】は、従来の異物分離装置の一例の説明図である。
【図9】は、図8の分離装置の回転翼、カッターフィン部材及び吸気羽根の説明図である。
【図10】は、図8の分離装置の線X−Xから見た断面図である。
【図11】は、図8の分離装置の線XI−XIから見た断面図である。
【図12】は、従来の異物分離装置の他の一例の説明図である。
【符号の説明】
1…異物分別機 1a、1b…異物分離装置
2…筒体(ドラム) 3…周壁
3a…底壁 3b…頂壁
4…脚部 5…回転軸
5a…軸受け 6…回転翼(板状羽根)
7…回転翼の突端縁 8…弾力性板
9…回転駆動装置 10…細孔
11…給気孔 12…空気流路
13…供給ホッパー 14…気流案内手段
15…導風板 16…取入口
17…取入ダクト 18…排出口
19…排出ダクト 20…カッターフィン部材
21…鋸歯状端縁 22…吸気羽根
24…逆気流案内手段 25…逆向き導風板
27…下半割部 28…上半割部
29…ベルト 30…定量供給破砕機
31…中空枠体 31a、31b…枠体側壁
32…回転軸 33…駆動装置
34…拡径部 35…突出歯
35a…歯保持環 36…切削刃
37…スクレーパー 38…掻き取り部
39…軸覆い部 40…通過空間
41…吸気口 41a…吸気口接続部
41b…吸気ダクト 42…排気口
42b…排気ダクト 43…通気管
44…有機物ホッパー 45…スクリューコンベア
46…スクリュー式送出装置 47…輸送パイプ
49…給水ノズル 50…排気口ストレーナ
51…異物ホッパー 52、52a、52b…搬送パイプ
53…駆動機構 54…搬送装置
54a…チェーン 54b…仕切板
56…給水調節装置 57…信号ケーブル
60…廃棄物搬送車 61…廃棄物貯蔵タンク
62…有価資源回収システム 63…スクリューコンベア
64…異物処分ユニット
70…高密度材選択手段 71…ベルトコンベア
72…受け容器 73…気体サイクロン手段
73a…エア排出口 74…サイクロン部
75…エア帰還系 76…エア帰還系送風機
77…破壊手段 78…包材減容系
79…固形物形成手段 80…固形物搬送手段
A…異物混入有機物(有機性廃棄物)
B…異物 C…有機物
E…回転翼の回転方向 G…空気流
N…正回転向き R…逆回転向き

Claims (13)

  1. 異物混入有機物を取り入れる取入口と吸気口とが長手方向一端近傍に穿たれ且つ他端に排出口が穿たれた水平な筒体、前記筒体底壁の一端と排出口との間に穿った細孔群、前記筒体内側の長手方向軸線上の回転軸に固定され半径方向突端が筒体底壁に微小間隙を介して対向する回転翼、前記回転軸又は回転翼の吸気口側端に取り付けた吸気羽根、前記回転翼の回転域と筒体頂壁との間に形成した空気流路、前記細孔群の下方に気密に連なる有機物ホッパー、前記排出口の下方に気密に連なる排気口付き異物ホッパー、及び前記排気口と吸気口とを筒体外側で気密に連通する通気管を備えてなる防臭型異物分別機。
  2. 請求項1の分別機において、前記排気口に排気口ストレーナを設けてなる防臭型異物分別機。
  3. 請求項1又は2の分別機において、前記筒体頂壁に前記空気流を回転軸と交差する向きに案内する導風板を取り付けてなる防臭型異物分別機。
  4. 請求項1から3の何れかの分別機において、前記回転軸を、当該軸の回転速度が調節可能な回転駆動装置に接続してなる防臭型異物分別機。
  5. 請求項1から4の何れかの分別機において、前記吸気羽根を、前記回転軸又は回転翼に対し角度調節可能に取り付けてなる防臭型異物分別機。
  6. 請求項1から5の何れかの分別機において、前記取入口に、中空枠体内に支持された一対の水平回転軸と各軸別の一対の回転駆動装置と各軸から対向軸へ向け突出する切削歯群とを有する定量供給破砕機を設けてなる防臭型異物分別機。
  7. 請求項6の分別機において、前記定量供給破砕機に、前記各回転軸の切削歯群と対向する枠体側壁から当該回転軸の切削歯間の全体に係合する如く突出して当該枠体側壁と当該回転軸との間の間隙を覆う板状スクレーパー群を設けてなる防臭型異物分別機。
  8. 請求項1から7の何れかの分別機において、前記筒体及び/又は定量供給破砕機に給水ノズルを設けてなる防臭型異物分別機。
  9. 請求項8の分別機において、前記給水ノズルからの給水量を調節する調節装置を設けてなる防臭型異物分別機。
  10. 請求項8又は9の分別機において、前記給水ノズルを温水又は蒸気ノズルとしてなる防臭型異物分別機。
  11. 請求項1から10の何れかの分別機において、前記有機物ホッパーの下部にスクリュー式送出装置を気密に結合してなる防臭型異物分別機。
  12. 請求項11の分別機において、前記有機物ホッパーに給水ノズルを設けてなる防臭型異物分別機。
  13. 請求項1から12の何れかの分別機において、前記異物ホッパーの下部に密閉式搬送装置を気密に結合してなる防臭型異物分別機。
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