JP2012152756A - 物品選別機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る物品選別機は、選別孔を穿設した選別部材を駆動しつつ、選別部材上に被選別物を供給して被選別物を大きさ別に選別する物品選別機において、選別部材の通過側の内面から離間した状態で配置し、かつ選別部材の駆動速度よりも速く回転する押出ローラを備えることを特徴とする。
【選択図】図6
Description
より具体的には、選別部材に選別孔を穿設した円筒状の選別ドラムまたは選別孔を穿設した無端状の選別ベルトを使用する、いずれのタイプの物品選別機においても選別機構への被選別物の巻き込みを従来に比べて飛躍的に防止することができる物品選別機に関するものである。
さらに、選別部材に無端状の選別ベルトを使用した物品選別機においては、選別機構への被選別物の巻き込みを従来に比べて飛躍的に防止しつつ、より精度の高い選別を行うことができる物品選別機に関するものである。
すなわち、特許文献1に記載の果実押出しシャフト15は、主に、選別孔を通過せずに選別ドラム上に載っている被選別物が選別ドラム2とローラコンベア20との間に挟まることを防止するために設けられているものであり、選別孔にはまり込んでしまった被選別物を選別孔から積極的に押出すことを目的とするものではない。
また、かかる果実押出しシャフト15は選別ドラムの内側に取り付けられているものではないことから、被選別物が選別孔にしっかりはまり込んでしまった場合には効果的に被選別物を選別孔から押出すことが困難となってしまうという問題があった。
すなわち、果実押出しシャフト15は選別ドラム2の回転に連動して回転することから、選別ドラム2の回転方向と同一方向に、かつ同一の回転速度で駆動するという構造となっている。
従って、特許文献1に記載の物品選別機は、果実押出しシャフト15による選別孔からの被選別物を押出す際に被選別物に加えられる力に不十分なところがあり、この点からも被選別物がしっかりと選別孔にはまり込んでしまった場合には効果的に被選別物を選別孔から押出すことが困難となってしまうという問題があった。
従って、特許文献2に記載の物品選別機についても、特許文献1に記載の物品選別機と同様に被選別物を押出す際に被選別物に加えられる力に不十分なところがあり、被選別物がしっかりと選別孔にはまり込んでしまった場合には効果的に被選別物を選別孔から押出すことが困難となってしまうという問題があった。
さらに、無端状の選別ベルトを使用した物品選別機においては、選別機構への被選別物の巻き込みを従来に比べて飛躍的に防止しつつ、かつより精度の高い選別を行うことができる物品選別機の提供を目的とするものである。
第1の実施形態は、選別孔を穿設した無端状の選別ベルトを選別部材に使用した場合を示すものである。
図1は本発明にかかる物品選別機の第1の実施形態を示す正面斜視図であり、図2は本発明にかかる物品選別機の第1の実施形態を示す背面斜視図であり、図3は図1における選別ベルトを斜め上方から見た状態を示す斜視図であり、図4は図2における選別ベルトおよび押出ローラの駆動機構を示す図であり、図5は図1における選別ベルトの掛架状態を示す模式図であり、図6は図1における選別ベルトおよび押出ローラの位置関係および動作を示す模式図であり、図7は図4における駆動機構を上方から見た状態を示す図である。
まず、第1の実施形態にかかる物品選別機1aは、選別孔2を穿設した選別ベルト3、押出ローラ4、駆動ローラ5、補助ローラ6、回収シュート7を主要部品としたユニット8を連続配置することによって構成されている。
また、選別ベルト3の両端には被選別物9の落下を防止するための端板10が設けられており、一のユニットの選別ベルト3と他のユニットの選別ベルト3の間には被選別物9の巻き込みを防止するためのガイド部材11が設けられている。
選別ベルト3は、図4に示すように駆動ローラ5と補助ローラ6a、6bによって無端状に掛架されている。さらに駆動ローラ5はベルト12によってモータ13と連結され、モータ13が稼働されることによって駆動ローラ5が回転し、選別ベルト3が駆動される構造となっている。
但し、上記の構造に限定されるものではなく、ユニットごとに選別ベルトの駆動速度を変化させたい場合などはユニットごとにモータを設置して各ユニットの駆動ローラを回転させることもできる。
押出ローラ4は、図1、図3、図6に示すように選別ベルト3の内側であって、かつ選別ベルト3の通過側の内面から離間した状態で配置され、さらに選別ベルト3の走行速度よりも速い速度で回転する構造となっている。このような構造を有することによって、被選別物9が選別孔2にはまり込んでしまった場合においても、従来に比べて被選別物9を選別孔2から選別ベルト3上に有効に押し出すことができ、その結果選別ベルト3への被選別物9の巻き込みを従来に比べて飛躍的に防止することができるのである。
但し、押出ローラ4と選別ベルト3との離間距離があまりにも狭すぎると選別ベルト3が駆動中などにおいて撓んだ際に押出ローラ4が選別ベルト3と擦れあってしまい。その結果、選別孔2内にはまり込こんだ状態の被選別物9に対して上方への強い力を加えることが困難となる恐れがある。一方、押出ローラ4と選別ベルト3との離間距離があまりにも離れすぎていると、被選別物9に対して十分な力を加えることができず、被選別物9を有効に選別孔2の外に押出すことができなくなってしまう恐れがある。
従って、押出ローラ4と選別ベルト3との離間距離については、押出ローラの外周面と選別ベルトの内面(選別部材の通過側の内面)との間の最短距離が0.1〜50mmであることが好ましい。また、より好ましくは1〜5mmであり、さらに好ましくは1〜3mmである。
但し、押出ローラ4の回転速度が選別ベルト3の走行速度に比べてあまりにも速すぎると被選別物を押出す際に被選別物の表面を傷つけてしまう恐れがあり、あまりにも遅すぎると被選別物を有効に押出すことができなくなってしまう恐れがある。
従って、押出ローラ4の回転速度については、選別ベルトの走行速度(選別部材の駆動速度)の1.5〜3倍であることが好ましい。また、より好ましくは1.7〜2.5倍である。
例えば、第1の実施形態にかかる物品選別機1aは、図1または図3に示すように押出ローラ4の回転軸が選別ベルト3の走行方向に略直交するように配置されているが、これに限定されるものではなく、選別ベルト3の走行方向と交差するように配置されていれば押出ローラ4を選別ベルト3の走行方向に対して斜めに横断するように設けることもできる。
但し、押出ローラ4をあまりにも選別ベルト3の上流側に配置してしまうと、本来であれば選別孔2を通過するような被選別物9についても選別孔2を通過する前に選別孔2から押出してしまう恐れがある。また、選別ベルト3の面積をできるだけ広く使って選別を行うという観点も考慮すると、押出ローラ4は選別ベルト3の中間部よりも走行方向の下流側(特に、選別ベルトの走行方向下流側のローラ近傍)に配置することが好ましい。
そして、選別孔2a内にはまり込こんだ状態の被選別物9cは、選別ベルト3aの補助ローラ6a近傍に配置された押出ローラ4と接触することになる。ここで、押出ローラ4は上記した通り選別ベルト3aの走行速度よりも速い速度で回転していることから、被選別物9cには上方への強い力が加えられることになり、その結果、選別孔2a内にはまり込こんでいた被選別物9cは選別孔2a内から選別ベルト3a上へと押し出され、被選別物9cが選別ベルト3aに巻き込まれることが防止されるのである。
次に、本発明にかかる物品選別機の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態は選別孔を穿設した円筒状の選別ドラムを選別部材に使用した場合を示すものである。図8は本発明にかかる物品選別機の第2の実施形態を示す模式図である。
まず、第2の実施形態にかかる物品選別機1bは、選別孔2を穿設した円筒状の選別ドラム17、押出ローラ4、駆動ローラ5、補助ローラ6、回収シュート7、傾斜板18を主要部品としたユニット19を連続配置することによって構成されている。
なお、本実施形態の物品選別機1bについても、本発明の最も重要な構成要件である押出ローラを備えている点は第1の実施形態と同様である。
選別ドラム17は、図8に示すようにフレーム20に設置された駆動ローラ5および補助ローラ6上に、回転自在となるように載置されている。さらに駆動ローラ5はベルト12によってモータ13と連結され、モータ13が稼働されることによって駆動ローラ5が回転し、選別ドラム17が回転する構造となっている。
押出ローラ4は、図8に示すように選別ドラム17の内側であって、かつ選別ドラム17の通過側の内面から離間した状態で配置され、さらに選別ドラム17の回転速度よりも速い速度で回転する構造となっている。
但し、押出ローラ4を選別ドラム17の最上部よりも回転方向の上流側(図8のaの領域)に配置してしまうと、本来であれば選別孔2を通過するような被選別物9についても選別孔2を通過する前に被選別物9を選別孔2から押出してしまうことが発生する恐れがある。また、選別ドラム17の面積をできるだけ広く使って選別を行うという観点も考慮すると、押出ローラ4は選別ドラム17の最上部よりも回転方向の下流側(図8のb〜dの領域)に配置されていることが好ましい。
具体的には、図8の選別ドラム17aおよび17bにおいては、傾斜板が図8のbの領域に配置されていることから、押出ローラ4が配置される位置も傾斜板18の前であるbの領域になってくるが、図8の選別ドラム17cのように駆動ローラ5、補助ローラ6、傾斜板18などがbまたはcの領域にない場合には、押出ローラ4は選別ドラム17cの最上部よりも回転方向の下流側、すなわちb〜dのどの領域にも配置することができる。
そして、選別孔2a内にはまり込こんだ状態の被選別物9cは、選別ドラム17aの最上部よりも回転方向の下流側に配置された押出ローラ4と接触することになる。ここで、押出ローラ4は上記した通り選別ドラム17の走行速度よりも速い速度で回転していることから、被選別物9cには上方への強い力が加えられることになり、その結果、選別孔2a内にはまり込こんでいた被選別物9cは選別孔2a内から選別ドラム17a上へと押し出され、選別ドラムへの被選別物の巻き込みが防止されるのである。
1b 物品選別機
2 選別孔
3 選別ベルト
3a 選別ベルト
3b 選別ベルト
3c 選別ベルト
4 押出ローラ
5 駆動ローラ
5a 駆動ローラ
5b 駆動ローラ
6 補助ローラ
6a 補助ローラ
6b 補助ローラ
7 回収シュート
8 ユニット
9 被選別物
9a 被選別物
9b 被選別物
9c 被選別物
10 端板
11 ガイド部材
12 ベルト
12a ベルト
12b ベルト
12c ベルト
13 モータ
14a 鍔
14b 鍔
15 ベルト
16 モータ
17 選別ドラム
18 傾斜板
18a 傾斜板
18b 傾斜板
19 ユニット
20 フレーム
Claims (6)
- 選別孔を穿設した、円筒状の選別ドラムまたは無端状の選別ベルトを用いて、
対象物を大きさ別に選別する物品選別機において、
前記選別ドラムの内側または前記選別ベルトの内側であって、前記選別ドラムの内周面または前記選別ベルトの内周面から離間した状態で配置し、
前記選別ドラムの回転速度または前記選別ベルトの走行速度よりも速く回転する押出ローラを備えることを特徴とする物品選別機。
- 前記押出ローラが、
前記選別ドラムの最上部よりも回転方向の下流側、
または前記選別ベルトの中間部よりも走行方向の下流側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の物品選別機。
- 前記選別ドラムの内周面または前記選別ベルトの内周面と、
前記押出ローラの外周面との間の最短距離が、
0.1〜50mmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の物品選別機。
- 前記押出ローラの回転速度が、
前記選別ドラムの回転速度または前記選別ベルトの走行速度の1.5〜3倍であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の物品選別機。
- 前記選別ベルトが、
走行方向の下流側に向けて昇り勾配を有するように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の物品選別機。
- 前記押出ローラの外周部が、
弾性体で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の物品選別機。
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