JP5602788B2 - 物品選別機 - Google Patents

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Description

本発明は、青果物(特に梅実)、穀物、貝類などの食品、その他鉱物、メダル、ボール、空き缶等の塊状物に例示される、大きさの異なる被選別物を大きさ別に選別するための物品選別機に係り、詳しくは選別孔を穿設した選別部材を駆動しつつ、選別部材上に被選別物を供給して被選別物を大きさ別に選別する物品選別機において、選別孔に被選別物がはまり込むことによって発生する、選別機構への被選別物の巻き込みを従来に比べて飛躍的に防止することができる物品選別機に関するものである。
より具体的には、選別部材に選別孔を穿設した円筒状の選別ドラムまたは選別孔を穿設した無端状の選別ベルトを使用する、いずれのタイプの物品選別機においても選別機構への被選別物の巻き込みを従来に比べて飛躍的に防止することができる物品選別機に関するものである。
さらに、選別部材に無端状の選別ベルトを使用した物品選別機においては、選別機構への被選別物の巻き込みを従来に比べて飛躍的に防止しつつ、より精度の高い選別を行うことができる物品選別機に関するものである。
従来から青果実などを大きさ別に選別するための物品選別機は知られている。これらの物品選別機については、従前から選別孔に被選別物がはまり込むことに起因する、選別機構への被選別物の巻き込みが問題となっており、特許文献1〜特許文献3においても被選別物の選別孔へのはまり込みを防止するための手段が開示されている。
特開昭62−151988号公報 特開平2―70778号公報 特開平10−305259号公報
しかしながら、特許文献1に記載の物品選別機は、被選別物の選別孔へのはまり込みを防止するための果実押出しシャフト15が設けられているものの、図1や6頁上から8行目〜14行目に記載されている通り、かかる果実押出しシャフト15は選別ドラムの上部外側に取り付けられているという構造となっている。
すなわち、特許文献1に記載の果実押出しシャフト15は、主に、選別孔を通過せずに選別ドラム上に載っている被選別物が選別ドラム2とローラコンベア20との間に挟まることを防止するために設けられているものであり、選別孔にはまり込んでしまった被選別物を選別孔から積極的に押出すことを目的とするものではない。
また、かかる果実押出しシャフト15は選別ドラムの内側に取り付けられているものではないことから、被選別物が選別孔にしっかりはまり込んでしまった場合には効果的に被選別物を選別孔から押出すことが困難となってしまうという問題があった。
さらに、かかる果実押出しシャフト15は選別ドラム2と同一方向に回転するものであると記載されており、加えて、かかる果実押出しシャフト15を駆動するベルト18は図1に示す通り、選別ドラム2の稼働によって回転する調車17に掛架されているという構造となっている。
すなわち、果実押出しシャフト15は選別ドラム2の回転に連動して回転することから、選別ドラム2の回転方向と同一方向に、かつ同一の回転速度で駆動するという構造となっている。
従って、特許文献1に記載の物品選別機は、果実押出しシャフト15による選別孔からの被選別物を押出す際に被選別物に加えられる力に不十分なところがあり、この点からも被選別物がしっかりと選別孔にはまり込んでしまった場合には効果的に被選別物を選別孔から押出すことが困難となってしまうという問題があった。
一方、特許文献2に記載の物品選別機は、図1や6頁上から10行目〜13行目に記載されている通り、被選別物を押出すためのフリーローラ11が選別ドラムの内側に取り付けられていることから、特許文献1に記載の物品選別機と比べると被選別物の押出し能力に優れているということができる。
しかしながら、特許文献2の物品選別機に使用されているローラは文字通りフリーローラである。具体的には、図1においても明らかなように選別ドラムの内周面に当接するように取り付けられており、独立して駆動されるものではなく、駆動ローラ2によって駆動される選別ドラムの回転によって回転する構造となっている。
従って、特許文献2に記載の物品選別機についても、特許文献1に記載の物品選別機と同様に被選別物を押出す際に被選別物に加えられる力に不十分なところがあり、被選別物がしっかりと選別孔にはまり込んでしまった場合には効果的に被選別物を選別孔から押出すことが困難となってしまうという問題があった。
特許文献3に記載の物品選別機についても、図1や[0031]に記載されている通り、被選別物を押出すための押出しローラ8が取り付けられているものの、特許文献2に記載の物品選別機と同様に選別ドラムの内周面に当接する構造となっていることから、上記した特許文献2に記載の物品選別機と同様の問題があった。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって選別孔に被選別物がはまり込むことによって発生する、選別機構への被選別物の巻き込みを従来に比べて飛躍的に防止することができる物品選別機の提供を目的とするものである。
さらに、無端状の選別ベルトを使用した物品選別機においては、選別機構への被選別物の巻き込みを従来に比べて飛躍的に防止しつつ、かつより精度の高い選別を行うことができる物品選別機の提供を目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る物品選別機は、選別孔を穿設した無端状の選別ベルトを用いて、対象物を大きさ別に選別する物品選別機において、選別ベルトが、隔片を有さず、走行方向の下流側に向けて昇り勾配を有するように配置されており、さらに、選別ベルトの内側に、選別ベルトの内周面から離間した状態で、選別ベルトの中間部よりも走行方向の下流側、かつ昇り勾配の途中に配置された、選別ベルトの走行速度よりも速く回転し、かつ正逆回転が可能な押出ローラを備え、押出ローラは、選別ベルトの駆動機構から独立した駆動機構によって駆動されることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る物品選別機は、選別ベルトの内周面と、前記押出ローラの外周面との間の最短距離が、0.1〜50mmであることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る物品選別機は、押出ローラの回転速度が、前記選別ベルトの走行速度の1.5〜3倍であることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る物品選別機は、押出ローラの外周部が、弾性体で構成されていることを特徴とする。
本発明に係る物品選別機によれば、押出ローラを所定の位置、状態、態様で設けることによって、選別時に被選別物が選別孔にはまり込んでしまった場合でも、従来の装置に比べて良好に被選別物を選別孔の外側に押し出すことができ、従来の物品選別機に比べて選別機構への被選別物の巻き込みを効果的に防止することができる。
また、押出ローラと選別部材との隙間や押出ローラの回転数を特定の状態とすることによって、効果的に被選別物を選別孔の外側に押し出すことができ、選別機構への被選別物の巻き込みをより効果的に防止することができる。
さらに、選別部材を走行方向の下流側に向けて昇り勾配を有するように傾斜させることによって、選別孔にはまり込んでしまった被選別物を押出ローラで選別孔から押し出した後も再度選別孔による選別作業が行わせることができ、より精度の高い選別を行うことができる。
本発明にかかる物品選別機の第1の実施形態を示す正面斜視図である。 本発明にかかる物品選別機の第1の実施形態を示す背面斜視図である。 図1における選別ベルトを斜め上方から見た状態を示す斜視図である。 図2における選別ベルトおよび押出ローラの駆動機構を示す図である。 図1における選別ベルトの掛架状態を示す模式図である。 図1における選別ベルトおよび押出ローラの位置関係および動作を示す模式図である。 図1における選別ベルトおよび押出ローラの位置関係を示す斜視図である。 図4における駆動機構を上方から見た状態を示す図である。 本発明にかかる物品選別機の第2の実施形態を示す模式図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、選別孔を穿設した無端状の選別ベルトを選別部材に使用した場合を示すものである。
図1は本発明にかかる物品選別機の第1の実施形態を示す正面斜視図であり、図2は本発明にかかる物品選別機の第1の実施形態を示す背面斜視図であり、図3は図1における選別ベルトを斜め上方から見た状態を示す斜視図であり、図4は図2における選別ベルトおよび押出ローラの駆動機構を示す図であり、図5は図1における選別ベルトの掛架状態を示す模式図であり、図6は図1における選別ベルトおよび押出ローラの位置関係および動作を示す模式図であり、図7は図1における選別ベルトおよび押出ローラの位置関係を示す斜視図であり、図8は図4における駆動機構を上方から見た状態を示す図である。
最初に図1〜図3に基づいて、本発明の第1の実施形態にかかる物品選別機1aの基本的な構成について説明する。
まず、第1の実施形態にかかる物品選別機1aは、選別孔2を穿設した選別ベルト3、押出ローラ4、駆動ローラ5、補助ローラ6、回収シュート7を主要部品としたユニット8を連続配置することによって構成されている。
また、選別ベルト3の両端には被選別物9の落下を防止するための端板10が設けられており、一のユニットの選別ベルト3と他のユニットの選別ベルト3の間には被選別物9の巻き込みを防止するためのガイド部材11が設けられている。
なお、図1〜図3に示す第1の実施形態にかかる物品選別機1aはかかるユニットを3つ配置することによって構成されているが、ユニットの数については特に限定されるものではなく、被選別物を何種類の大きさに選別するかなどの設定によって適宜決定することができ、選別孔の大きさや形状についても要求される大きさや形状に応じて適宜決定することができる。
次に、主要な構成部材について説明する。
(選別ベルト)
選別ベルト3は、図4に示すように駆動ローラ5と補助ローラ6a、6bによって無端状に掛架されている。さらに駆動ローラ5はベルト12によってモータ13と連結され、モータ13が稼働されることによって駆動ローラ5が回転し、選別ベルト3が駆動される構造となっている。
ここで、第1の実施形態にかかる物品選別機1aは、図2および図4に示すように一のユニットの駆動ローラ5aと他のユニットの駆動ローラ5bおよび駆動ローラ5cとがベルト12bおよびベルト12cによって連結されている構造となっており、モータ13の稼働による駆動ローラ5aの回転によって、駆動ローラ5bおよび駆動ローラ5cも連動して回転する構造となっている。すなわち、全ての選別ベルト3a、3b、3cを1つのモータ13によって駆動することができる効率的な構造となっている。
但し、上記の構造に限定されるものではなく、ユニットごとに選別ベルトの駆動速度を変化させたい場合などはユニットごとにモータを設置して各ユニットの駆動ローラを回転させることもできる。
さらに、第1の実施形態にかかる物品選別機1aは、図1〜図3に示すように選別ベルト3が走行方向の下流側に向かって昇り勾配を有するように配置されている。選別ベルト3がこのように配置されていることによって、後記する動作および作用において記載する通り、より精度の高い選別を行うことができる。なお、勾配の程度については被選別物の種類や選別する速度などに応じて適宜決定することができる、また、特段勾配を設ける必要がない場合にはかかる勾配を設けないこともできる。
なお、選別ベルト3の掛架の態様としては特に限定されるものではないが、図5に示すように上方に位置する補助ローラ6aに対しては補助ローラ6aの鍔14aから離間した状態で掛架し、下方に位置する補助ローラ6bに対しては補助ローラ6bの鍔14bに略当接する状態で掛架すると、選別ベルト3aの駆動の際に選別ベルト3が蛇行しようとしても鍔14bによって選別ベルト3の蛇行が強制的に規制されることになり、蛇行の発生を未然に防止することができるので好適である。
選別ベルト3の材質としては特に限定されるものではなく、被選別物の種類などに応じて適宜決定され、例えば繊維、プラスチック、ゴム、金属、皮などの各種の素材およびこれらの複合物などを用いることができる。
(押出ローラ)
押出ローラ4は、図1、図3、図6、図7に示すように選別ベルト3の内側であって、かつ選別ベルト3の通過側の内面から離間した状態で配置され、さらに選別ベルト3の走行速度よりも速い速度で回転する構造となっている。このような構造を有することによって、被選別物9が選別孔2にはまり込んでしまった場合においても、従来に比べて被選別物9を選別孔2から選別ベルト3上に有効に押し出すことができ、その結果選別ベルト3への被選別物9の巻き込みを従来に比べて飛躍的に防止することができるのである。
押出ローラ4の配置位置については、押出ローラ4が選別ベルト3の内面に内接してしまうと、押出ローラ4の回転速度を選別ベルト3の走行速度よりも速くすることが困難となってしまい、その結果選別孔2内にはまり込こんだ状態の被選別物に対して後記するような上方への強い力を加えることが困難となる。従って上記の通り、選別部材の通過側の内面から離間した状態で配置することが必要となる。
なお、押出ローラ4と選別ベルト3との離間距離については、特に限定されるものではなく被選別物9の大きさや形状に応じて適宜決定されるものである。
但し、押出ローラ4と選別ベルト3との離間距離があまりにも狭すぎると選別ベルト3が駆動中などにおいて撓んだ際に押出ローラ4が選別ベルト3と擦れあってしまい。その結果、選別孔2内にはまり込こんだ状態の被選別物9に対して上方への強い力を加えることが困難となる恐れがある。一方、押出ローラ4と選別ベルト3との離間距離があまりにも離れすぎていると、被選別物9に対して十分な力を加えることができず、被選別物9を有効に選別孔2の外に押出すことができなくなってしまう恐れがある。
従って、押出ローラ4と選別ベルト3との離間距離については、押出ローラの外周面と選別ベルトの内面(選別部材の通過側の内面)との間の最短距離が0.1〜50mmであることが好ましい。また、より好ましくは1〜5mmであり、さらに好ましくは1〜3mmである。
押出ローラ4の回転条件については、選別ベルト3の走行速度よりも速い速度で回転するように構成されていれば、その他の条件については特に限定されない。
但し、押出ローラ4の回転速度が選別ベルト3の走行速度に比べてあまりにも速すぎると被選別物を押出す際に被選別物の表面を傷つけてしまう恐れがあり、あまりにも遅すぎると被選別物を有効に押出すことができなくなってしまう恐れがある。
従って、押出ローラ4の回転速度については、選別ベルトの走行速度(選別部材の駆動速度)の1.5〜3倍であることが好ましい。また、より好ましくは1.7〜2.5倍である。
なお、押出ローラ4については上記の通り、選別ベルト3の通過側の内側で、かつ選別ベルト3の内面から離間した状態で配置されていればその他については特に限定されない。
例えば、第1の実施形態にかかる物品選別機1aは、図1または図3に示すように押出ローラ4の回転軸が選別ベルト3の走行方向に略直交するように配置されているが、これに限定されるものではなく、選別ベルト3の走行方向と交差するように配置されていれば押出ローラ4を選別ベルト3の走行方向に対して斜めに横断するように設けることもできる。
但し、押出ローラ4をあまりにも選別ベルト3の上流側に配置してしまうと、本来であれば選別孔2を通過するような被選別物9についても選別孔2を通過する前に選別孔2から押出してしまう恐れがある。また、選別ベルト3の面積をできるだけ広く使って選別を行うという観点も考慮すると、押出ローラ4は選別ベルト3の中間部よりも走行方向の下流側(特に、選別ベルトの走行方向下流側のローラ近傍)に配置することが好ましい。
また、第1の実施形態にかかる物品選別機1aは、図4または図に示す通り押出ローラ4を回転させる駆動機構(ベルト15およびモータ16)が駆動ローラを回転させる駆動機構(ベルト12およびモータ13)と連結することなく独立した機構となっていることで、押出ローラ4の回転速度を選別ベルト3の走行速度よりも速く回転させることを実現しているが、押出ローラ4の回転速度を選別ベルト3の走行速度よりも速く回転させることができれば上記機構に限定されることなく、各種の駆動機構を採用することができる。
さらに、第1の実施形態にかかる物品選別機1aは、押出ローラ4の回転方向を選別ベルトの走行方向と同一方向となるように回転させているが、これに限定されるものではなく、より強い押出し力を必要とする場合などには押出ローラ4を選別ベルトの走行方向と逆方向に回転させることもできる。
押出ローラ4の数についても特に限定されるものではなく、必要に応じて1つのユニットに複数の押出ローラを設けることもできる。
押出ローラ4の材質としても特に限定されるものではなく、被選別物の種類などに応じて適宜決定され、例えばプラスチック、ゴム、金属、木などの各種の素材およびこれらの複合物などを用いることができる。
なお、押出ローラの外周部をゴムやスポンジなどの弾性体で構成することによって、押出ローラと被選別物とが接触することによる被選別物の損傷を有効に防止することもできる。
次に、図6に基づいて、上記のように構成された第1の実施形態の物品選別機1aの動作および作用を説明する。
まず、モータ13によって駆動ローラ5aを回転させることによって選別ベルト3aをAの方向に駆動させ、その後被選別物9を供給側である選別ベルト3aの上方から選別ベルト3a上に供給する。そうすると、選別ベルト3aの走行にともに被選別物9が選別ベルト3a上に拡がり、図6に示すように選別孔2aよりも小さい被選別物9aが選別孔2aを通過して、選別ベルト3aの内側に設けられた回収シュート7aに落下し、バケット(図示せず)に回収される。
次に、図6に示すように、選別孔2aよりも大きい被選別物9bや選別孔2aを通過せずに選別孔2a内にはまり込こんでしまった被選別物9cは、選別ベルト3a上に載った状態や選別孔2a内にはまり込こんだ状態で選別ベルト3aの走行に伴ってAの方向に流れていく。
そして、選別孔2a内にはまり込こんだ状態の被選別物9cは、選別ベルト3aの補助ローラ6a近傍に配置された押出ローラ4と接触することになる。ここで、押出ローラ4は上記した通り選別ベルト3aの走行速度よりも速い速度で回転していることから、被選別物9cには上方への強い力が加えられることになり、その結果、選別孔2a内にはまり込こんでいた被選別物9cは選別孔2a内から選別ベルト3a上へと押し出され、被選別物9cが選別ベルト3aに巻き込まれることが防止されるのである。
さらに、図6に示すように、選別ベルト3aは走行方向の下流側に向かって昇り勾配を有するように配置されていることから、押出ローラ4によって選別ベルト3a上へと押し出された被選別物9cは再び選別ベルト3a上に戻されることになり、再度選別ベルト3aによる選別が行われることになる。ここで、被選別物9cが青果物などの真球状ではなく歪な形状を有している場合には、最初に選別ベルト3a上に供給された状態においては選別孔2aを通過しなかった場合においても、異なる方向から選別ベルト3a上に供給された場合には選別孔2aを通過する場合がある。従って、このように選別ベルトを走行方向の下流側に向かって昇り勾配を有するように配置して、再度、同一の選別ベルトで被選別物の選別を行うようにすることで、より精度の高い選別を行うことができる。
次に、上記の選別を繰り返しても選別孔2aを通過しなかった被選別物は、図3に示すように選別ベルト3aの走行に伴ってAの方向に流れていき、次の選別ベルト3b上に供給されることになる。そして、選別ベルト3b上においても上記した選別ベルト3aによる動作と同じ動作が行われることになり、その後さらに選別ベルト3c上供給されて同じ動作が行われて選別作業が完了することになる。
以上一連の動作によって、選別時に被選別物が選別孔にはまり込んだ場合でも、従来の装置に比べて強い力で被選別物を選別孔の外側に押し出すことができることから、従来の物品選別機に比べて被選別物のはまり込みによる選別機構への巻き込みをより効果的に防止することができる。さらに、被選別物を押出ローラで選別孔から押し出した後も再度選別孔による選別作業を行うことができることから、より精度の高い選別を行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明にかかる物品選別機の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態は選別孔を穿設した円筒状の選別ドラムを選別部材に使用した場合を示すものである。図は本発明にかかる物品選別機の第2の実施形態を示す模式図である。
最初に図に基づいて、本発明の第2の実施形態にかかる物品選別機1bの基本的な構成について説明する。
まず、第2の実施形態にかかる物品選別機1bは、選別孔2を穿設した円筒状の選別ドラム17、押出ローラ4、駆動ローラ5、補助ローラ6、回収シュート7、傾斜板18を主要部品としたユニット19を連続配置することによって構成されている。
なお、本実施形態の物品選別機1bについても、本発明の最も重要な構成要件である押出ローラを備えている点は第1の実施形態と同様である。
次に、主要な構成部材について、第1の実施形態と異なるところを主に説明する。
(選別ドラム)
選別ドラム17は、図に示すようにフレーム20に設置された駆動ローラ5および補助ローラ6上に、回転自在となるように載置されている。さらに駆動ローラ5はベルト12によってモータ13と連結され、モータ13が稼働されることによって駆動ローラ5が回転し、選別ドラム17が回転する構造となっている。
ここで、第2の実施形態にかかる物品選別機1bも、第1の実施形態にかかる物品選別機1aと同様に、全てのユニットの選別ドラムを1つのモータによって駆動する構造や、ユニットごとにモータを設置して各ユニットの駆動ローラを独立して回転させる構造を採用することができる。
なお、図に示す第2の実施形態にかかる物品選別機1bは、各ユニットを被選別物の搬送方向に向かって順次下がっていくように配置しているがこれに限定されることはなく、被選別物の種類や選別する速度などによって勾配を特段設ける必要がない場合にはかかる勾配を設けないこともできる。
選別ドラムの材質も、第1の実施形態にかかる物品選別機1aと同様に特に限定されるものではなく、被選別物の種類などに応じて適宜決定され、例えば金属、プラスチック、木、ゴム、繊維、皮などの各種の素材およびこれらの複合物などを用いることができる。
(押出ローラ)
押出ローラ4は、図に示すように選別ドラム17の内側であって、かつ選別ドラム17の通過側の内面から離間した状態で配置され、さらに選別ドラム17の回転速度よりも速い速度で回転する構造となっている。
第2の実施形態にかかる物品選別機1bの押出ローラ4の配置位置についても、第1の実施形態にかかる物品選別機1aと同様に、押出ローラ4が選別ドラム17の内面に内接してしまうと、選別孔内にはまり込こんだ状態の被選別物に対して上方への強い力を加えることが困難となる。従って、選別部材の通過側の内面から離間した状態で配置することが必要である。
押出ローラ4と選別ドラム3との離間距離についても、第1の実施形態にかかる物品選別機1aと同様に特に限定されるものではないが、押出ローラの外周面と選別ベルトの内面(選別部材の通過側の内面)との間の最短距離が0.1〜50mmであることが好ましい。また、より好ましくは1〜5mmであり、さらに好ましくは1〜3mmである。
押出ローラ4の回転条件についても、第1の実施形態にかかる物品選別機1aと同様であり、選別ドラム3の走行速度よりも速い速度で回転するように構成されていれば、その他の条件については特に限定されないが、選別ドラムの走行速度の1.5〜3倍であることが好ましい。また、より好ましくは1.7〜2.5倍である。
ここで、第2の実施形態にかかる物品選別機1bは、図に示すように押出ローラの回転軸が選別ドラム3の回転方向に略直交するように配置されているが、これに限定されるものではなく、選別ドラム17の回転方向と交差するように配置されていれば、押出ローラ4を選別ドラム17の回転方向に対して斜めに横断するように設けることもできる。
但し、押出ローラ4を選別ドラム17の最上部よりも回転方向の上流側(図のaの領域)に配置してしまうと、本来であれば選別孔2を通過するような被選別物9についても選別孔2を通過する前に被選別物9を選別孔2から押出してしまうことが発生する恐れがある。また、選別ドラム17の面積をできるだけ広く使って選別を行うという観点も考慮すると、押出ローラ4は選別ドラム17の最上部よりも回転方向の下流側(図のb〜dの領域)に配置されていることが好ましい。
具体的には、図の選別ドラム17aおよび17bにおいては、傾斜板が図のbの領域に配置されていることから、押出ローラ4が配置される位置も傾斜板18の前であるbの領域になってくるが、図の選別ドラム17cのように駆動ローラ5、補助ローラ6、傾斜板18などがbまたはcの領域にない場合には、押出ローラ4は選別ドラム17cの最上部よりも回転方向の下流側、すなわちb〜dのどの領域にも配置することができる。
その他、押出ローラを回転させる駆動機構、押出ローラの回転方向、押出ローラの数、押出ローラの材質、押出ローラの外周部の構成などについては第1の実施形態にかかる物品選別機1aと同様である。
次に、上記のように構成された第2の実施形態の物品選別機1bの動作および作用を説明する。
まず、モータ13によって駆動ローラ5を回転させることによって選別ドラム17をBの方向に駆動させ、その後被選別物を傾斜板18aから選別ドラム17a上に供給する。そうすると、選別ドラム17aの回転にともに被選別物9が選別ドラム17a上に拡がり、図に示すように選別孔2aよりも小さい被選別物9aが選別孔2aを通過して、選別ドラム17aの内側に設けられた回収シュート7aに落下し、バケット(図示せず)に回収される。
次に、図に示すように、選別孔2aよりも大きい被選別物9bや選別孔2aを通過せずに選別孔2a内にはまり込こんでしまった被選別物9cは、選別ドラム17a上や選別孔2a内にはまり込こんだ状態で選別ドラム17aの走行に伴ってBの方向に流れていく。
そして、選別孔2a内にはまり込こんだ状態の被選別物9cは、選別ドラム17aの最上部よりも回転方向の下流側に配置された押出ローラ4と接触することになる。ここで、押出ローラ4は上記した通り選別ドラム17の走行速度よりも速い速度で回転していることから、被選別物9cには上方への強い力が加えられることになり、その結果、選別孔2a内にはまり込こんでいた被選別物9cは選別孔2a内から選別ドラム17a上へと押し出され、選別ドラムへの被選別物の巻き込みが防止されるのである。
次に、選別孔2aを通過しなかった被選別物9bおよび9cは傾斜板18bに送られ、次の選別ドラム17b上に供給されることになる。そして、選別ドラム17b上においても上記した選別ドラム17aによる動作と同じ動作が行われることになり、その後さらに選別ドラム17c上供給されて同じ動作が行われて選別作業が完了することになる。
従って、選別を行う部品に選別ドラムを使用する物品選別機においても、選別時に選別孔に陥没した被選別物を、従来の装置に比べて強い力でドラムの外側に押し出すことができることから、従来の物品選別機に比べて被選別物の陥没による巻き込みをより効果的に防止することができる。
本発明の物品選別機は、大きさの異なる被選別物を大きさ別に選別するための物品選別機に用いることができる。
1a 物品選別機
1b 物品選別機
2 選別孔
3 選別ベルト
3a 選別ベルト
3b 選別ベルト
3c 選別ベルト
4 押出ローラ
5 駆動ローラ
5a 駆動ローラ
5b 駆動ローラ
6 補助ローラ
6a 補助ローラ
6b 補助ローラ
7 回収シュート
8 ユニット
9 被選別物
9a 被選別物
9b 被選別物
9c 被選別物
10 端板
11 ガイド部材
12 ベルト
12a ベルト
12b ベルト
12c ベルト
13 モータ
14a 鍔
14b 鍔
15 ベルト
16 モータ
17 選別ドラム
18 傾斜板
18a 傾斜板
18b 傾斜板
19 ユニット
20 フレーム

Claims (4)

  1. 選別孔を穿設した無端状の選別ベルトを用いて、対象物を大きさ別に選別する物品選別機において、
    前記選別ベルトが、
    隔片を有さず、走行方向の下流側に向けて昇り勾配を有するように配置されており、
    さらに、前記選別ベルトの内側に、
    前記選別ベルトの内周面から離間した状態で
    記選別ベルトの中間部よりも走行方向の下流側、かつ昇り勾配の途中に配置された
    前記選別ベルトの走行速度よりも速く回転し、かつ正逆回転が可能な押出ローラを備え、前記押出ローラは、
    前記選別ベルトの駆動機構から独立した駆動機構によって駆動されることを特徴とする物品選別機。
  2. 前記選別ベルトの内周面と、
    前記押出ローラの外周面との間の最短距離が、
    0.1〜50mmであることを特徴とする請求項1に記載の物品選別機。
  3. 前記押出ローラの回転速度が、
    前記選別ベルトの走行速度の1.5〜3倍であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の物品選別機。
  4. 前記押出ローラの外周部が、
    弾性体で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の物品選別機。
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