JP2000085756A - 液体用紙容器 - Google Patents

液体用紙容器

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JP2000085756A
JP2000085756A JP10256464A JP25646498A JP2000085756A JP 2000085756 A JP2000085756 A JP 2000085756A JP 10256464 A JP10256464 A JP 10256464A JP 25646498 A JP25646498 A JP 25646498A JP 2000085756 A JP2000085756 A JP 2000085756A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙容器を構成する積層体を、紙を主体とする
外面部分と金属層または金属酸化物層を含むプラスチッ
クを主体とする内面部分に簡単に分離できるようにし
て、廃棄ないしは資源の再利用をし易くした液体用紙容
器を提供することである。 【解決手段】 外面から順に熱可塑性樹脂層と紙層と接
着樹脂層と剥離層とガスバリアー層と熱可塑性樹脂層と
の積層体からなり、剥離層にて熱可塑性樹脂層と紙層と
接着樹脂層とからなる外面部分と、金属層または金属酸
化物層を含むプラスチックフィルムからなるガスバリア
ー層と熱可塑性樹脂層とからなる内面部分とに容易に剥
離させて分離できるようにした積層体から構成される液
体用紙容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器を構成する積
層体を剥離層にて紙主体の外面部分とプラスチック主体
の内面部分とに剥離させて容易に分離できるようにし
て、廃棄し易くするとともに資源を再利用し易くした
酒、ワイン、コーヒー等の包装に使用される液体用紙容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、環境保護がさけばれ、包装材料の
再利用が話題となっており、ゲーベルトップ型の紙容器
においても、ポリエチレン/紙/ポリエチレンの積層体
からなる牛乳包装用の紙容器等については、リサイクル
活動が行われ資源の再利用による有効利用がなされてい
る。しかしながら、酒、ワイン、コーヒー等の包装に使
用されるゲーベルトップ型の紙容器は、内容物の保護、
流通手段、流通期間の長期化のために、ガスバリアー性
の優れた紙容器とする必要があり、紙層の内容物側にガ
スバリアー層が積層された積層体、例えば、ポリエチレ
ン/紙/接着性樹脂/アルミニウム箔/接着剤/ポリエ
チレンテレフタレート/ポリエチレンからなる積層体が
一般的に使用されている。上記のような構成の積層体か
らなる紙容器のにおいては、積層構成中にアルミニウム
箔を含む上に、積層体中に占めるプラスチックの比率が
高く、使用済のゲーベルトップ型の紙容器の再生が困難
である上に回収効率が低いという問題があった。また、
上記の構成の積層体のようにきわめて剛性がある積層体
から形成される紙容器であるので、牛乳包装用の紙容器
のようにゲーベルトップ型の紙容器の頂部の外面同士お
よび内面同士の接着部を剥離して、はさみで解体するこ
とにより、紙容器の嵩を少なくすることもきわめて困難
であるという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、紙容
器を構成する積層体を、ポリエチレン/紙/ポリエチレ
ンからなる外面部分と、金属層または金属酸化物層を有
するプラスチックを含む内面部分とに、簡単に分離でき
るようにして、廃棄し易くするとともに資源の再利用を
有効に行えるようにした液体用紙容器を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】外面から順に熱可塑性樹
脂層と紙層と接着樹脂層と剥離層とガスバリアー層と熱
可塑性樹脂層とが積層され、剥離層にて剥離層より外面
部分と内面部分とに分離可能に構成された積層体からな
る液体用紙容器であるので、使用後に紙容器を解体し、
紙容器の端部から剥離層にて紙主体の外面部分とプラス
チック主体の内面部分に剥離して分離することができる
ので、使用済の紙容器の廃棄ないしは資源の再利用がし
易くなる。
【0005】上記の液体用紙容器において、剥離層が、
アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹
脂、ブチラール樹脂、環化ゴム系樹脂、ウレタン系樹
脂、セルロース系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂、EVA変成ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、
シェラックの単体もしくは混合物にて形成される1層も
しくは異なる2層からなる、全面もしくは任意のパター
ンで全面積の95〜5%を有する層で形成することによ
り、接着樹脂層と剥離層の界面の接着力、または剥離層
が2層からなるときの剥離層間の接着力を調整すること
により、液体用紙容器としての実用性を損なわず紙主体
の外面部分とプラスチック主体の内面部分に剥離して分
離することができるものである。
【0006】上記の液体用紙容器において、ガスバリヤ
ー層を、アルミニウム箔と2軸延伸プラスチックフィル
ムの積層体、金属または金属酸化物を蒸着した2軸延伸
プラスチックフィルムとすることにより、ガスバリヤー
性を必要とする酒、ワイン、コーヒー等を包装するのに
適した液体用紙容器とすることができる。
【0007】上記の液体用紙容器の形状が、前面板と後
面板と両側面板と頂部形成板と底部形成板からなるゲー
ベルトップ型であって、頂部形成板および底部形成板の
外面同志が熱接着される領域に部分的に接着強度調整層
を形成しておくことにより、頂部および底部の外面同志
の熱接着部が剥離し易くなるので、折り畳み易くするこ
とができるとともに、剥離層にて積層体の相間で簡単に
剥離させて、紙主体の外面部分とプラスチック主体の内
面部分に分離することができる。
【0008】上記の液体用紙容器において、両側面板お
よび両側面板の上下に連接された頂部形成板及び底部形
成板の中央部にそれぞれ縦方向の折曲線を形成した構成
とすることにより、両側面板を内側に折り込んで折り畳
むのが容易となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態の積
層構成を示す断面図、図2は本発明の第2実施形態の積
層構成を示す断面図、図3はゲーベルトップ型容器のブ
ランク板の表面の状態を示す平面図、図4はゲーベルト
ップ型容器の底部形成板の外面同志の接着部を剥離して
分解する手順を示す部分斜視図、図5はゲーベルトップ
型容器の折り畳んだ状態を示す斜視図、図6はポリエチ
レンと板紙と接着樹脂からなる外面層を容器の端部から
剥離し始める状態を示す斜視図、図7は外面層を容器の
全長にわたって剥離した状態を示す斜視図、図8は外面
層と内面層を剥離させるきっかけを作る方法を示す斜視
図であって、1はポリエチレン層、2は紙層、3は接着
樹脂層、4, 4a, 4b は剥離層、5はガスバリアー層、6
はポリエチレン層、7, 8は接着強度調整層、11, 12, 1
3, 14は側面板、11a, 12a, 13a, 14aは頂部形成板、11
b, 12b, 13b, 14bは底部形成板、15は接着板、16, 17は
折曲線、18は注出口取付孔、19は底端縁接着部をそれぞ
れ表す。
【0010】本発明の液体用紙容器の第1実施形態の積
層構成は、図1に示すように、外面から順にポリエチレ
ン層1と紙層2と接着樹脂層3と剥離層4とガスバリア
ー層5とポリエチレン層6とからなる構成である。印刷
絵柄はポリエチレン層1の外面に設けられる。剥離層4
は全面もしくは任意のパターンで全面積の95〜5%を
有する層で形成される。第1実施形態の場合は、積層体
の端面をほぐす等により、接着樹脂層3と剥離層4との
界面で容易に剥離するので、ポリエチレン層1/紙層2
/接着樹脂層3からなる外面部分と、剥離層4/ガスバ
リアー層5/ポリエチレン層6とからる内面部分とに容
易に分離することができる。剥離層4はガスバリアー層
5に付着した状態で剥離する。
【0011】本発明の液体用紙容器の第2実施形態の積
層構成は、図2に示すように、外面から順にポリエチレ
ン層1と紙層2と接着樹脂層3と剥離層4bと剥離層4aと
ガスバリアー層5とポリエチレン層6とからなる構成で
ある。印刷絵柄はポリエチレン層1の外面に設けられ
る。剥離層4bと剥離層4aは全面もしくは任意のパターン
で全面積の95〜5%を有する層で形成される。第2実
施形態の場合は、積層体の端面をほぐす等により、剥離
層4bと剥離層4aとの界面、ないしは接着樹脂層3と剥離
層4bとの界面にて容易に剥離するので、ポリエチレン層
1/紙層2/接着樹脂層3/剥離層4aからなる外面部分
と、剥離層4b/ガスバリアー層5/ポリエチレン層6と
からる内面部分に、ないしはポリエチレン層1/紙層2
/接着樹脂層3からなる外面部分と、剥離層4b/剥離層
4a/ガスバリアー層5/ポリエチレン層6とからる内面
部分に容易に分離することができる。第1実施形態およ
び第2実施形態の積層体を使用して作製される液体用紙
容器の形状としては、ゲーベルトップ型、フラットトッ
プ型(ブリック型)等任意である。
【0012】第1実施形態の積層構成のように剥離層4
が1層の場合における剥離層4を構成する樹脂として
は、ガスバリヤー層5を構成するアルミニウム箔面また
はアルミニウムを蒸着した2軸延伸プラスチックフィル
ムの蒸着面との接着性がよく、接着樹脂層3面との接着
性がよくない、アクリル系樹脂、ブチラール樹脂、ウレ
タン系樹脂、ポリアミド系樹脂、シェラック等の樹脂が
使用できる。剥離層4は上記樹脂の単体または混合物か
らなる樹脂インキを使用して、ガスバリヤー層5を構成
するアルミニウム箔面またはアルミニウムを蒸着した2
軸延伸プラスチックフィルムの蒸着面にグラビア印刷等
により形成される。
【0013】第2実施形態の積層構成のように剥離層が
剥離層4bと剥離層4aの2層からなる場合における剥離層
4bと剥離層4aを構成する樹脂としては、剥離層4aには、
ガスバリヤー層5を構成するアルミニウム箔面またはア
ルミニウムを蒸着した2軸延伸プラスチックフィルムの
蒸着面との接着性のよいアクリル系樹脂、ポリアミド系
樹脂、シェラックが使用でき、剥離層4a面に形成される
剥離層4bには、接着樹脂層3と接着性がよく且つ剥離層
4aとの界面で剥離できるセルロース系樹脂、アクリル系
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合体樹脂、EVA変成ウレタン系樹脂
等が使用できる。剥離層4aおよび剥離層4bはガスバリヤ
ー層5を構成するアルミニウム箔面またはアルミニウム
を蒸着した2軸延伸プラスチックフィルムの蒸着面にグ
ラビア印刷等にて2度刷りすることにより形成される。
また、剥離層4, 4a, 4b には所望の剥離強度を得るため
にマイクロクリスタリンワックス、シリコン等を添加す
ることもできる。
【0014】ポリエチレン層1としては低密度ポリエチ
レンが使用され、ポリエチレン層6には低密度ポリエチ
レン、中低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ン、シングルサイト触媒を用いて重合したエチレン−α
オレフイン共重合体等が使用される。紙層2としては2
50〜450g/m2 の坪量の板紙が使用される。接着
樹脂層3としては、低密度ポリエチレン、アイオノマ
ー、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレ
ン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−ア
クリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル
酸メチル共重合体(EMMA)等が使用される。ガスバ
リアー層5としては、厚さ6μ〜9μのアルミニウム箔
と2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムまたは
2軸延伸ナイロンフイルムとの積層体、アルミニウムを
蒸着した2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム
または2軸延伸ナイロンフイルムが使用される。
【0015】本発明の液体用紙容器の形状としては、ゲ
ーベルトップ型容器又はフラットトップ型容器等任意で
あるが、以下、ゲーベルトップ型容器について説明す
る。ゲーベルトップ型容器を作製するためのブランク板
は、図3に示すように、側面板11,12,13,14 と接着板15
が折罫を介してそれぞれ連接されると共に、側面板11,1
2,13,14 の上下端縁には頂部形成板11a,12a,13a,14a 及
び底部形成板11b,12b,13b,14b が折罫を介してそれぞれ
連接され、側面板12及び側面板14の中央部には縦方向に
それぞれ折曲線16が、頂部形成板12a,14a と底部形成板
12b,14b の中央部には縦方向にそれぞれ折曲線17が、側
面板11,12,13,14 と頂部形成板11a,12a,13a,14a ないし
は底部形成板11b,12b,13b,14b を連接する折罫の上下の
所定寸法を除いた状態で形成されている。底部形成板11
b,12b,13b,14b の表面同志が熱接着される領域及び頂部
形成板11a,12a,13a,14a の表面同志が熱接着される領域
にはそれぞれ部分的な接着強度調整層7及び接着強度調
整層8が形成されている。印刷絵柄層はブランク板の表
面の熱接着される領域を除いた領域に形成される。
【0016】接着強度調整層7, 8は、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体、
塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、環化ゴ
ム、ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹
脂、セルロース系樹脂、アルキッド樹脂の単体またはこ
れらの混合物からなる樹脂インキを使用して印刷するこ
とにより形成することができる。接着強度調整層7, 8を
形成する面積は、底部形成板11b,12b,13b,14b 及び頂部
形成板11a,12a,13a,14a の表面同志が熱接着される領域
の20%以上の面積とするのがよい。
【0017】図3に示すブランク板を、側面板11と接着
板15とを熱接着して筒状に成形し、底部形成板11b,12b,
13b,14b を折り曲げて熱接着することにより底部を形成
した後に、頂部形成板11a,12a,13a,14a を折り曲げて熱
接着することにより頂部を形成してゲーベルトップ型容
器が得られる。ゲーベルトップ型容器を廃棄する際に
は、接着強度調整層8が設けられた頂部形成板12a,14a
の表面同志が熱接着された部分を剥離すると共に、接着
強度調整層7が設けられた底部形成板12b,13b,14b の表
面同志が熱接着された部分を剥離して、ゲーベルトップ
型容器の頂部及び底部を解体してから、両側面板12,14
を幅方向の中央部の折曲線16にて内方に折り曲げると共
に、頂部形成板12a,14a 及び底部形成板12b,14b を幅方
向の中央部の折曲線17にてそれぞれ内方に折り曲げるこ
とにより、図5に示すように折り畳むことができる。
【0018】接着強度調整層7が設けられた底部形成板
12b,13b,14b の表面同志が熱接着された部分を剥離して
ゲーベルトップ型容器の底部を解体する手順は、図4に
示すように、図4(イ)に示す状態から、底部の端縁接
着部19を底部形成板13b から剥離して起こし、図4
(ロ)に示す状態とする。更に、底部形成板12b,14b の
表面同志が熱接着された部分を剥離して端縁接着部19を
分離し、図4(ハ)に示す状態とする。次いで、側面板
12,14 を幅方向の中央部の折曲線16にて内方に折り曲げ
ると共に、頂部形成板12a,14a を幅方向の中央部の折曲
線17にて内方に折り曲げることにより、ゲーベルトップ
型の容器を、図5に示す折り畳んだ状態とすることがで
きる。
【0019】図5に示す紙容器の折り畳んだ状態で、後
面板11と頂部形成板11a と底部形成板11b の接着板15と
接着された側端部、即ち、積層体の端部が露出している
部分の角端部を折り曲げることにより積層体の剥離層4,
4a, 4b,にて剥離させることができるので、図6に示す
ように、頂部形成板11a 及び底部形成板11b の角端部か
ら、ポリエチレン層1と紙層2と接着樹脂層3からなる
外面部分を剥離させることができ、図7に示すように、
後面板11と頂部形成板11a と底部形成板11b の側端部の
全長にわたって剥離させることができる。また、図8に
示すように、頂部熱接着部の外面同士の接着部を剥がし
た後、内面同士の熱接着部を引っ張って内面接着部を接
着端部より破断し開封することにより、外面層と内面層
の分離した部位を作り、頂部の外面層と内面層を剥離す
ることにより、図6に示すように、頂部形成板11a の角
端部からポリエチレン層1と紙層2と接着樹脂層3から
なる外面部分を剥離させることができる。分離した外面
部分およびガスバリアー層5とポリエチレン層6とから
なるプラスチックを主体とする内面部分は、それぞれ別
々に処理できるので廃棄ないしは再利用が容易となる。
【0020】
【実施例】実施例1 7μのアルミニウム箔と12μの2軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルムと60μのポリエチレンフィル
ムとをウレタン系接着剤を使用して積層し積層フィルム
を作製した。次いで、この積層フィルムのアルミニウム
箔面に下記組成の樹脂インキA、Bを使用して深さ30
μのグラビア版にて、樹脂インキA、樹脂インキBの順
でベタ印刷を行い剥離層を形成した。 〔樹脂インキAの組成(重量部)〕 シェラック(ラックグレーズ20E、日本シェラック工業) 20 溶剤(エタノール) 80 〔樹脂インキBの組成(重量部)〕 ニトロセルロース(SS1/4、ダイセル化学工業) 25 溶剤(酢酸エチル:トルエン=2:3) 75 別に、400gの板紙の一方の面に30μのポリエチレ
ンを押出コートにより積層し、板紙の他方の面と上記で
作製した積層フィルムの剥離層面とを、ポリエチレンを
25μの厚さで押出ラミネーションして積層することに
より、ポリエチレン30μ/板紙400g/ポリエチレ
ン25μ/剥離層B(樹脂インキB)/剥離層A(樹脂
インキA)/アルミニウム箔7μ/ウレタン系接着剤/
2軸延伸ポリエチレンテレフタレート12μ/ウレタン
系接着剤/ポリエチレン60μからなる積層体を作製し
た。得られた積層体の剥離層は積層体と一体化しゲーベ
ルトップ型容器としての接着力を有するものであった。
また、積層体の端部を折り曲げると剥離層Aと剥離層B
の界面で剥離させて積層体を外面部分と内面部分とに容
易に分離することができた。上記積層体の30μのポリ
エチレン面に印刷絵柄を形成するとともに所定の領域に
接着強度調整層を印刷により形成してから、打ち抜きに
よりゲーベルトップ型容器用のブランク板を作製し、そ
のブランク板を筒貼りし頂部および底部を熱接着により
形成してゲーベルトップ型容器を作製した。上記で得ら
れたゲーベルトップ型容器の頂部及び底部における外面
同士の接着部を剥離して、容器を折り畳んだ状態とし折
り畳まれた容器お角端部を折り曲げることにより、剥離
層Aと剥離層Bの界面で剥離して外面部分と内面部分と
に剥離を開始し、容器を構成する積層体をポリエチレン
/板紙/ポリエチレンからなる外面部分とガスバリヤー
/ポリエチレンからなる内面部分とに容易に分離するこ
とができた。本実施例では剥離層Aはプラスチックを主
体とする内面層と一体化しており、剥離層Bは板紙を主
体とする外面層と一体化しており、剥離層Aと剥離層B
の界面で剥離を発生させるものである。
【0021】実施例2 樹脂インキBの組成を下記の組成に変更した以外は実施
例1と同様にして実施して、実施例1と同様の結果が得
られた。 〔樹脂インキBの組成(重量部)〕 エチレン−酢酸ビニル共重合体 10 (エバフレックス220、三井デュポンポリケミカル) 溶剤(トルエン) 90
【0022】実施例3 樹脂インキAおよび樹脂インキBの組成を下記の組成に
変更した以外は実施例1と同様にして実施して、実施例
1と同様の結果が得られた。 〔樹脂インキAの組成(重量部)〕 ポリアミド(バーサミド940、ヘンケル白水) 30 溶剤(イソプロピルアルコール:トルエン=1:1) 70 〔樹脂インキBの組成(重量部)〕 エチレン−酢酸ビニル共重合体 10 (エバフレックス220、三井デュポンポリケミカル) 溶剤(トルエン) 90
【0023】
【発明の効果】外面から順に熱可塑性樹脂層と紙層と接
着樹脂層と剥離層とガスバリアー層と熱可塑性樹脂層と
が積層され、剥離層にて剥離層より外面部分と内面部分
とに分離可能に構成された積層体からなる液体用紙容器
であるので、使用後に紙容器を解体し、紙容器の端部か
ら剥離層にて紙主体の外面部分とプラスチック主体の内
面部分に剥離して分離することができるので、使用済の
紙容器の廃棄ないしは資源の再利用がし易くなる。上記
の液体用紙容器において、剥離層が、アクリル系樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ブチラール樹
脂、環化ゴム系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロース系樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、EVA変成ウ
レタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、シェラックの単体も
しくは混合物にて形成される1層もしくは異なる2層か
らなり、全面もしくは任意のパターンで全面積の95〜
5%を有する層で形成することにより、接着樹脂層と剥
離層の界面の接着力、または剥離層が2層からなるとき
の剥離層間の接着力を調整することにより、液体用紙容
器としての実用性を損なわず紙主体の外面層とプラスチ
ック主体の内面層に剥離して分離することができるもの
である。上記の液体用紙容器において、ガスバリヤー層
を、アルミニウム箔と2軸延伸プラスチックフィルムの
積層体、金属または金属酸化物を蒸着した2軸延伸プラ
スチックフィルムとすることにより、ガスバリヤー性を
必要とする酒、ワイン、コーヒー等を包装するのに適し
た液体用紙容器とすることができる。上記の液体用紙容
器の形状がゲーベルトップ型であって、頂部形成板およ
び底部形成板の外面同志が熱接着される領域に部分的に
接着強度調整層が形成されている構成とすることによ
り、頂部および底部の外面同志の熱接着部が剥離し易く
なるので、折り畳み易くすることができるとともに、剥
離層により積層体の相間で剥離を簡単に行うことがで
き、紙主体の外面層とプラスチック主体の内面層に剥離
して分離することができる。上記の液体用紙容器におい
て、両側面板および両側面板の上下に連接された頂部形
成板及び底部形成板の中央部にそれぞれ縦方向の折曲線
を形成した構成とすることにより、両側面板を内側に折
り込んで折り畳むのが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の積層構成を示す断面
図。
【図2】本発明の第2実施形態の積層構成を示す断面
図。
【図3】ゲーベルトップ型容器のブランク板の表面の状
態を示す平面図。
【図4】ゲーベルトップ型容器の底部形成板の外面同志
の接着部を剥離して分解する手順を示す部分斜視図。
【図5】ゲーベルトップ型容器の折り畳んだ状態を示す
斜視図。
【図6】ポリエチレンと板紙と接着樹脂からなる外面層
を容器の端部から剥離し始める状態を示す斜視図。
【図7】外面層を容器の全長にわたって剥離した状態を
示す斜視図。
【図8】外面層と内面層を剥離させるきっかけを作る方
法を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ポリエチレン層 11, 12, 13, 14
側面板 2 紙層 11a, 12a, 13a,
14a 頂部形成板 3 接着樹脂層 11b, 12b, 13b,
14b 底部形成板 4, 4a, 4b 剥離層 15 接着板 5 ガスバリアー層 16, 17 折曲線 6 ポリエチレン層 18 注出口取付
孔 7,8 接着強度調整層 19 底端縁接着

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面から順に熱可塑性樹脂層と紙層と接
    着樹脂層と剥離層とガスバリアー層と熱可塑性樹脂層と
    が積層され、前記剥離層にて前記剥離層より外面部分と
    内面部分とに分離可能に構成された積層体からなること
    を特徴とする液体用紙容器。
  2. 【請求項2】 前記剥離層が、アクリル系樹脂、塩化ビ
    ニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ブチラール樹脂、環化
    ゴム系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、エチ
    レン−酢酸ビニル共重合体樹脂、EVA変成ウレタン系
    樹脂、ポリアミド系樹脂、シェラックの単体もしくは混
    合物にて形成される1層もしくは異なる2層からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の液体用紙容器。
  3. 【請求項3】 前記剥離層が、全面コートもしくは任意
    のパターンで全面積の95〜5%を有する層で形成され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の液体用
    紙容器。
  4. 【請求項4】 前記ガスバリヤー層が、アルミニウム箔
    と2軸延伸プラスチックフィルムの積層体、金属または
    金属酸化物を蒸着した2軸延伸プラスチックフィルムで
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    液体用紙容器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の液体用
    紙容器の形状が、前面板と後面板と両側面板と頂部形成
    板と底部形成板からなるゲーベルトップ型であって、前
    記頂部形成板および前記底部形成板の外面同志が熱接着
    される領域に部分的に接着強度調整層が形成されている
    ことを特徴とする液体用紙容器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の液体用紙容器において、
    前記両側面板および前記両側面板の上下に連接された頂
    部形成板及び底部形成板の中央部にそれぞれ縦方向の折
    曲線が形成された構成からなることを特徴とする液体用
    紙容器。
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