JP4686055B2 - 容器口部密封用インナーシール材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャップに装填した状態で容器口部に嵌合させて取り付け容器口部を密封するために使用するインナーシール材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、一般にコーヒー等の吸湿性の高い内容物を収納した容器口部を密封するための容器口部密封用インナーシール材としては、板紙層とポリオレフィン層からなるリシール層、又は板紙層と接着層と発泡体層とポリオレフィン層からなるリシール層と、離型層とアルミニウム箔層と熱接着性樹脂層からなるシール層、又は離型層とアルミニウム箔層と接着層とグラシン紙層からなるシール層が、前記リシール層の前記ポリオレフィン層と前記シール層の前記離型層間で剥離可能に接着された構成のものが知られている。上記の容器口部密封用インナーシール材は、インナーシール材を装填したキャップを容器口部に取り付け高周波を照射するか、インナーシール材を装填したキャップを水性の接着剤が塗布された容器口部に取り付けて容器口部を密封するものであり、キャップを取り外すことによりリシール層がキャップ内に残り、シール層が容器口部に接着された状態で分離されるものである。
【0003】
しかしながら、上記のように容器口部からキャップを取り外した際に、容器口部に接着されたシール層の周縁に指で摘みやすくするための突出部を設けることができないため、キャップを外した際に容器の口部に接着されているシール層を外周縁を掴んで剥離するのが難しく、シール層を引き裂いて容器口部から剥がして開封し内容物を取り出さなければならないという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、キャップを容器口部から取り外し、容器口部に接着されているシール層に形成された切目の部分を指で押すことにより、切目に沿ってシール層を引き裂いて開口を形成できるようにして内容物を取り出しやすくした容器口部密封用インナーシール材を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
リシール層とプラスチックフィルム層を有するシール層が剥離可能に接着された容器口部密封用インナーシール材において、前記シール層が離型層とプラスチックフィルム層と接着層とアルミニウム箔層と熱接着性樹脂層、離型層とプラスチックフィルム層と接着層とアルミニウム箔層と接着層とグラシン紙層のいずれかからなり、前記シール層に前記離型層と前記プラスチックフィルム層を貫通する切目が形成され、前記切目が前記アルミニウム箔層まで達しない切目である構成とすることにより、この容器口部密封用インナーシール材を装填したキャップにて容器口部を密封した後、キャップを外した際に、容器口部に接着されたシール層に開口を形成するための切目が形成されているので、切目の部分を指で押すことにより切目に沿ってシール層を引き裂いて簡単に開口を形成することができ、形成した開口から内容物を振り出すかスプーン等によりすくい出すことができる。また、開口をきっかけとしてシール層を容器口部から取り外すこともできる。
【0006】
また、前記シール層が、離型層とプラスチックフィルム層と接着層とアルミニウム箔層と熱接着性樹脂層、離型層とプラスチックフィルム層と接着層とアルミニウム箔層と接着層とグラシン紙層のいずれかからなる構成とすることにより、前記シール層をびん口部に糊付けないしは熱接着することにより密封できるインナーシール材とすることができる。
【0007】
また、上記の容器口部密封用インナーシール材において、前記リシール層が、板紙層とポリオレフィン層、板紙層と接着層と発泡体層とポリオレフィン層、発泡体層とポリオレフィン層のいずれかからなる構成とするとこにより、前記リシール層が板紙ないしは発泡体からなるインナーシール材とすることができる。また、上記の容器口部密封用インナーシール材において、前記離型層面に部分接着剤層が形成されている構成とすることにより、前記部分接着剤層によりリシール層のポリオレフィン層面と、前記シール層の部分接着剤層及び離型層間の接着強度、即ち前記リシール層と前記シール層の接着強度を微調整することが容易となるので、容器口部密封用インナーシール材をキャップに装填するまでは前記リシール層と前記シール層が剥離してしまうことがなく、且つ容器からキャップを外す際に、弱い力で前記リシール層と前記シール層を分離させることが可能となる。また、上記の容器口部密封用インナーシール材において、前記切目が先端部が容器口部の周縁の方向に向くU字状である構成とすることにより、前記シール層を前記切目に沿って引き裂いて開口を形成しても、前記切目に沿って引き裂いた部分が脱落しないので内容物に混入することがない
【0008】
また、容器口部密封用インナーシール材の製造方法は、プラスチックフィルム層の一方の面に離型層と部分接着剤層を他方の面に絵柄層をそれぞれ形成し、所定の位置に所定形状の前記プラスチックフィルム層に貫通する切目を形成した後に、前記プラスチックフィルム層の前記絵柄層面に接着層によりアルミニウム箔を積層し、更に前記アルミニウム箔層面に熱接着性樹脂層を形成してシール層を作製し、次いで、前記シール層の前記離型層と前記部分接着剤層を形成した面と発泡体層の一方の面をポリエチレンの熱溶融押出し層により積層し、前記発泡体層の他方の面に接着剤を使用して板紙を積層して所定長さに裁断した後、打ち抜くことにより作製する
【0009】
また、容器口部密封用インナーシール材の製造方法は、プラスチックフィルム層の一方の面に離型層と部分接着剤層を他方の面に絵柄層をそれぞれ形成し、所定の位置に所定形状の前記プラスチックフィルム層に貫通する切目を形成した後に、前記プラスチックフィルム層の前記絵柄層面に接着層によりアルミニウム箔とグラシン紙を積層してシール層を作製し、次いで、前記シール層の前記離型層と前記部分接着剤層を形成した面と発泡体層の一方の面をポリエチレンの熱溶融押出し層により積層し、前記発泡体層の他方の面に接着剤を使用して板紙を積層して所定長さに裁断した後、打ち抜くことにより作製する
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を引用して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態の積層構成を示す部分断面図、図2は第1実施形態の容器口部密封用インナーシール材を装填したキャップを容器口部に嵌合して高周波を照射し密封した後キャップを外した際にリシール層とシール層に分離した状態を示す部分断面図、図3は第1実施形態の容器口部密封用インナーシール材のキャップを取り外した際に容器口部に接着されたシール層の平面図、図4は本発明の第2実施形態の積層構成を示す部分断面図であって、1はリシール層、2、2'はシール層、3は切目、4は容器口部、5はキャップ、6は熱接着部、7は折曲線、11は板紙、12は接着層、13は発泡体層、14はポリオレフィン層、21は離型層、22はプラスチックフィルム層、23, 26は接着層、24はアルミニウム箔層、25は熱接着性樹脂層、27はグラシン紙層、28は部分接着剤層、29は絵柄層をそれぞれ表す。
【0011】
本発明の第1実施形態の積層構成は、図1に示すとおり、外面から順に板紙層11と接着層12と発泡体層13とポリオレフィン層14が積層されたリシール層1と、部分接着剤層28と離型層21とプラスチックフィルム層22と接着層23とアルミニウム箔層24と熱接着性樹脂層25が積層されたシール層2が、リシール層1の発泡体層13面に積層されたポリオレフィン層14と部分接着剤層28及び離型層21間で剥離可能に接着された構成であり、シール層2にはプラスチックフィルム層22を貫通するように切目3が形成されている構成である。絵柄層29はプラスチックフィルム層22の内面側に印刷により形成される。第1実施形態の容器口部密封用インナーシール材は、リシール層1の発泡体層13面に積層されたポリオレフィン層14と、離型層21及び部分接着剤層28の界面にて剥離させて、リシール層1とシール層2を簡単に分離することができるものである。第1実施形態においては、離型層21面に部分接着剤層28を形成した構成としているが、部分接着剤層28を形成しない構成とすることもできる。
【0012】
第1実施形態の容器口部密封用インナーシール材をキャップ内に熱接着性樹脂層25が下面となるように嵌め込んで装填し、容器口部密封用インナーシール材を装填したキャップを内容物を充填した容器口部に嵌合させて取り付け、キャップの上部から高周波を照射することにより、熱接着性樹脂層25がアルミニウム箔層24の発熱により溶融して容器口部4に接着するので容器口部を完全に密封することができる。第1実施形態の容器口部密封用インナーシール材を使用することにより、容器口部に水性の接着剤を塗布する必要がなくなるので接着剤の水分が内容物に移行して内容物が吸湿するのを防止することができる。
【0013】
第1実施形態の容器口部密封用インナーシール材を使用して容器口部4を密封した状態からキャップ5を外すことにより、図2に示すように、容器口部密封用インナーシール材はポリオレフィン層14と離型層21との界面及びポリオレフィン層14と部分接着剤層28との界面で剥離してリシール層1とシール層2に分離し、リシール層1はキャップ5の内部に装填されたままの状態となり、シール層2は熱接着性樹脂層25面で容器口部4に接着して容器口部4を密封した状態となる。第1実施形態の容器口部密封用インナーシール材において、ポリオレフィン層14と離型層21及び部分接着剤層28間の接着強度が強すぎると、容器口部4からキャップ5を取り外した際に、容器口部密封用インナーシール材がキャップ5から脱落して、リシール層1とシール層2に分離せずに容器口部4に接着した状態となってしまい、容器口部密封用インナーシール材の機能を果たさなくなる。したがって、ポリオレフィン層14と離型層21及び部分接着剤層28間の接着強度を、容器口部密封用インナーシール材をキャップ5に装填するまでは、リシール層1とシール層2が剥離して分離してしまうことがなく、且つ、キャップ5を容器口部4から取り外した際に弱い力でリシール層1とシール層2に分離するように調整することが必要になる。リシール層1とシール層2の接着強度の微調整は部分接着剤層28により行うことができるものである。
【0014】
容器口部4からキャップ5を外した状態で、容器口部4に接着したシール層2の平面図は、図3に示すように、シール層2が周縁部の熱接着部6にて熱接着性樹脂層25が容器口部4に接着することにより容器口部4に密着しており、周縁の接着部6に先端部が隣接するように開放端部に折目線7が設けられたU字状の切目3が形成されている。切目3は、シール層2を構成する強度の大きいプラスチックフィルム層22を貫通する状態で形成されているので、U字状の切目3の中央部を指先で押し下げることにより、切目3に沿ってシール層2が引き裂かれてU字状の開口を形成することが可能であり、容器口部4に接着されているシール層2を剥がし取らなくても、形成した開口から内容物を取り出すことができるものである。また、開放端部に折目線7が設けられたU字状の切目3とされているので、切目3の中央部を指先で押して開口を形成した際に、切目3に沿って切り取られた部分が脱落して内容物に混入することがない。
【0015】
本発明の第2実施形態の積層構成は、図4に示すとおり、外面から順に板紙層11と接着層12と発泡体層13とポリオレフィン層14が積層されたリシール層1と、部分接着剤層28と離型層21とプラスチックフィルム層22と接着層23とアルミニウム箔層24と接着層26とグラシン紙層27が積層されたシール層2'が、リシール層1の発泡体層13面に積層されたポリオレフィン層14と部分接着剤層28及び離型層21間で剥離可能に接着された構成であり、シール層2'にはプラスチックフィルム層22を貫通するように切目3が形成されている構成である。絵柄層29はプラスチックフィルム層22の内面側に印刷により形成される。第2実施形態の容器口部密封用インナーシール材は、キャップに装填し、容器口部に水性の接着剤を塗布した状態で取り付けて容器口部を密封する用途に使用されるものである。キャップを容器口部から取り外した状態のシール層2'の平面図は第1実施形態と同じであり、シール層2'に形成された切目3の部分を指で押すことにより切目3に沿ってシール層2'を引き裂き開口を形成することができる。
【0016】
第1、第2実施形態においては、外面から順に板紙層11と接着層12と発泡体層13とポリオレフィン層14が積層されたリシール層1としているが、リシール層の構成を発泡体層を使用しない、板紙層11とポリオレフィン層14が積層された構成とすることもできる。リシール層として発泡体層を使用した構成の場合はクッション性が付与されるので、キャップを容器口部に取り付けた際に弱い圧力で容器口部を密封することができるので、嵌合式のキャップに適している。
【0017】
第1、第2実施形態においては、切目3はシール層2,2'の強度の大きいプラスチックフィルム層22を貫通するように形成されている構成であり、プラスチックフィルム層22に積層された接着層23とアルミニウム箔層24と熱接着性樹脂層25、又は接着層23とアルミニウム箔層24と接着層26とグラシン紙層27は引裂き強度が小さいので、U字状の切目3の中央部を指先で押し下げることにより、切目3に沿ってシール層2,2'を引き裂いて開口を形成することができる。切目3の大きさ、形状、位置に関しては任意に設定することができる。インスタントコーヒー等の内容物を開口から振り出して使用する場合には、シール層2,2'の熱接着部6に隣接させて小さく形成するのが好ましく、内容物をスプーン等にてすくい出して使用する場合にはシール層2,2'の中央部に大きく形成するのが好ましい。また、切目3としては開口部をきっかけとしてシール層を外すことが可能な形態としてもよい。切目3の形状としては、ミシン目状、歯止めを有する線状等とすることができる。
【0018】
離型層21に使用できる樹脂としては、ニトロセルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等の単体あるいは混合物である。上記樹脂の単体あるいは混合物にシリコーン樹脂を添加した組成としてもよい。離型層21は全面ベタ印刷により形成される。上記の樹脂はポリエチレン等からなるポリオレフィン層14との親和性が弱く離型性を有するので、離型層21面に溶融押出ししされたポリオレフィン層14を積層することにより、離型層21とポリオレフィン層14間の接着強度を5〜50g/30mm巾程度に調整することができるので、容器口部4からキャップ5を外した際にリシール層とシール層に分離できる程度の弱い接着強度とすることができる。
【0019】
部分接着剤層28に使用できる樹脂としては、塩素化ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等である。これらの樹脂は、ポリエチレン等からなるポリオレフィン層14との親和性がよいのでポリオレフィン層14とよく接着する。したがって、これらの樹脂を離型層21面に点状、碁盤目状、万線状等に所定の面積比となるように部分接着剤層28を形成することにより、ポリオレフィン層14と離型層21及び部分接着剤層28間の接着強度、即ち、リシール層とシール層間の接着強度を5〜50g/30mm巾の範囲で微調整するのが容易となる。
【0020】
板紙層11としては、剛性の大きい坪量が500〜650g/m2 程度の乳栓ボール等の板紙が使用される。上記の剛性の大きい板紙を使用することにより、容器口部密封用インナーシール材が装填されたキャップを内容物を充填した容器口部に取り付けて密封した後、キャップを容器口部から取り外した際に、容器口部密封用インナーシール材がキャップから脱落してしまうことなく、シール層がキャップ内に残った状態でシール層とリシール層とに分離させて開封することができる。接着層12、ポリオレフィン層14及び接着層23としては熱溶融押出ししたポリエチレン等が使用される。発泡体層13としては厚さが0.6〜1.0mmのポリプロピレン、ポリエチレン等からなるポリオレフィン系発泡体が使用される。プラスチックフィルム層22としては2軸延伸ポリエチレンテレフタレート、2軸延伸ポリプロピレン、2軸延伸ナイロン等の2軸延伸フィルムが使用できるが、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートが最も好ましい。熱接着性樹脂層25としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分としたホットメルトタイプの熱接着性樹脂が使用される。
【0021】
第1実施形態の容器口部密封用インナーシール材の製造方法は、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックフィルム層の一方の面に離型層と部分接着剤層を他方の面に絵柄層をグラビア印刷等によりそれぞれ形成し、所定の位置に所定形状の切目を形成した後に、プラスチックフィルム層の絵柄層面にポリエチレン等の接着層によりアルミニウム箔を積層し、更にアルミニウム箔層面に熱接着性樹脂層を形成してシール層を作製する。次いで、シール層の離型層と部分接着剤層を形成した面と発泡体層の一方の面をポリエチレン等の熱溶融押出し層により積層し、発泡体層の他方の面にホットメルト接着剤を使用して板紙を積層して所定長さに裁断することにより、シート状の容器口部密封用インナーシール材用の積層体を作製する。最後に、所定位置にて断裁して打ち抜くことにより容器口部密封用インナーシール材を作製することができる。第2実施形態の容器口部密封用インナーシール材の場合は、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックフィルム層の一方の面に離型層と部分接着剤層を他方の面に絵柄層をグラビア印刷等によりそれぞれ形成し、所定の位置に所定形状の切目を形成した後に、プラスチックフィルム層の絵柄層面にポリエチレン等の接着層によりアルミニウム箔とグラシン紙を積層してシール層を作製する以外は、第1実施形態と同様にして製造することができる。
【0022】
【発明の効果】
リシール層とプラスチックフィルム層を有するシール層が剥離可能に接着された容器口部密封用インナーシール材において、前記シール層に前記プラスチックフィルム層を貫通する切目が形成された構成とすることにより、この容器口部密封用インナーシール材を装填したキャップにて容器口部を密封した後、キャップを外した際に、容器口部に接着されたシール層に開口を形成するための切目が形成されているので、切目の部分を指で押すことにより切目に沿ってシール層を引き裂いて簡単に開口を形成することができ、形成した開口から内容物を振り出すかスプーン等によりすくい出すことができる。また、開口をきっかけとしてシール層を容器口部から取り外すこともできる。
【0023】
上記の容器口部密封用インナーシール材において、リシール層が、板紙層とポリオレフィン層、板紙層と接着層と発泡体層とポリオレフィン層、発泡体層とポリオレフィン層からなる構成とすることにより、リシール層が板紙ないしは発泡体からなるインナーシール材とすることができる。
【0024】
上記の容器口部密封用インナーシール材において、シール層が、離型層とプラスチックフィルム層と接着層とアルミニウム箔層と熱接着性樹脂層、離型層とプラスチックフィルム層と接着層とアルミニウム箔層と接着層とグラシン紙層からなる構成とすることにより、シール層をびん口部に糊付けないしは熱接着することにより密封できるインナーシール材とすることができる。
【0025】
上記の容器口部密封用インナーシール材において、離型層面に部分接着剤層が形成されている構成とすることにより、部分接着剤層によりリシール層のポリオレフィン層面と、シール層の部分接着剤層及び離型層間の接着強度、即ちリシール層とシール層の接着強度を微調整することが容易となるので、容器口部密封用インナーシール材をキャップに装填するまではリシール層とシール層が剥離してしまうことがなく、且つ容器からキャップを外す際に、弱い力でリシール層とシール層を分離させることが可能となる。
【0026】
上記の容器口部密封用インナーシール材において、切目が先端部が容器口部の周縁の方向を向くU字状である構成とすることにより、シール層を切目に沿って引き裂いて開口を形成しても、切目に沿って引き裂いた部分が脱落しないので内容物に混入することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の積層構成を示す部分断面図。
【図2】第1実施形態の容器口部密封用インナーシール材を装填したキャップを容器口部に嵌合して高周波を照射し密封した後キャップを外した際にリシール層とシール層に分離した状態を示す部分断面図。
【図3】第1実施形態の容器口部密封用インナーシール材のキャップを取り外した際に容器口部に接着されたシール層の平面図。
【図4】本発明の第2実施形態の積層構成を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 リシール層
2,2’ シール層
3 切目
4 容器口部
5 キャップ
6 熱接着部
7 折曲線
11 板紙
12 接着層
13 発泡体層
14 ポリオレフィン層
21 離型層
22 プラスチックフィルム層
23, 26 接着層
24 アルミニウム箔層
25 熱接着性樹脂層
27 グラシン紙層
28 部分接着剤層
29 絵柄層

Claims (6)

  1. リシール層とプラスチックフィルム層を有するシール層が剥離可能に接着された容器口部密封用インナーシール材において、前記シール層が離型層とプラスチックフィルム層と接着層とアルミニウム箔層と熱接着性樹脂層、離型層とプラスチックフィルム層と接着層とアルミニウム箔層と接着層とグラシン紙層のいずれかからなり、前記シール層に前記離型層と前記プラスチックフィルム層を貫通する切目が形成され、前記切目が前記アルミニウム箔層まで達しない切目であることを特徴とする容器口部密封用インナーシール材。
  2. 前記リシール層が、板紙層とポリオレフィン層、板紙層と接着層と発泡体層とポリオレフィン層、発泡体層とポリオレフィン層のいずれかからなることを特徴とする請求項1記載の容器口部密封用インナーシール材。
  3. 前記離型層面に部分接着剤層が形成されていることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の容器口部密封用インナーシール材
  4. 前記切目が先端部が容器口部の周縁の方向に向くU字状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の容器口部密封用インナーシール材
  5. プラスチックフィルム層の一方の面に離型層と部分接着剤層を他方の面に絵柄層をそれぞれ形成し、所定の位置に所定形状の前記プラスチックフィルム層に貫通する切目を形成した後に、前記プラスチックフィルム層の前記絵柄層面に接着層によりアルミニウム箔を積層し、更に前記アルミニウム箔層面に熱接着性樹脂層を形成してシール層を作製し、次いで、前記シール層の前記離型層と前記部分接着剤層を形成した面と発泡体層の一方の面をポリエチレンの熱溶融押出し層により積層し、前記発泡体層の他方の面に接着剤を使用して板紙を積層して所定長さに裁断した後、打ち抜くことにより作製する、容器口部密封用インナーシール材の製造方法
  6. プラスチックフィルム層の一方の面に離型層と部分接着剤層を他方の面に絵柄層をそれぞれ形成し、所定の位置に所定形状の前記プラスチックフィルム層に貫通する切目を形成した後に、前記プラスチックフィルム層の前記絵柄層面に接着層によりアルミニウム箔とグラシン紙を積層してシール層を作製し、次いで、前記シール層の前記離型層と前記部分接着剤層を形成した面と発泡体層の一方の面をポリエチレンの熱溶融押出し層により積層し、前記発泡体層の他方の面に接着剤を使用して板紙を積層して所定長さに裁断した後、打ち抜くことにより作製する、容器口部密封用インナーシール材の製造方法
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