JP2000085544A - 平行払拭式ワイパ装置 - Google Patents

平行払拭式ワイパ装置

Info

Publication number
JP2000085544A
JP2000085544A JP10253858A JP25385898A JP2000085544A JP 2000085544 A JP2000085544 A JP 2000085544A JP 10253858 A JP10253858 A JP 10253858A JP 25385898 A JP25385898 A JP 25385898A JP 2000085544 A JP2000085544 A JP 2000085544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiper arm
posture
moving body
wiper
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10253858A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Amagasa
俊之 天笠
Hideyuki Ogawa
秀幸 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP10253858A priority Critical patent/JP2000085544A/ja
Publication of JP2000085544A publication Critical patent/JP2000085544A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平行払拭式ワイパ装置に、ワイパアームを起
立姿勢から倒伏姿勢に変姿させる変姿手段を設けるにあ
たり、ワイパアームが倒伏変姿のまま窓面を移動しない
ように構成する。 【解決手段】 ワイパアーム7が起倒自在に設けられる
移動体5を、駆動プレート17を介して搬送体16に連
結し、搬送体16の正回転に伴い移動体5を往復反転移
動する一方、逆回転に伴いワイパアーム7を倒伏姿勢に
変姿するよう構成すると共に、ワイパアーム7の基端部
に係合部7bを形成する一方、躯体凹部Bに固定した取
付けブラケットに係合突部20dを突出形成して、ワイ
パアーム7の倒伏揺動に伴い係合部7bと係合突部20
dとを自動的に係合させ、起立揺動に伴い自動的に係合
解除させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に搭載さ
れ、特にリヤウインドウ等の窓面を払拭する平行払拭式
ワイパ装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種ワイパ装置のなかには、
車両躯体の窓面を平行に払拭する平行払拭式のワイパ装
置があり、このものでは、窓面に水平方向に配したガイ
ドレールを、電動モータの駆動力に基づいて移動体が往
復移動することによって、移動体に支持されたワイパア
ームが窓面の平行払拭を行う構成となっている。この場
合に、ワイパアームは窓面に起立する起立姿勢で払拭作
動がなされるが、ワイパ装置の不使用時にワイパアーム
が起立姿勢のままであると視界の邪魔になるという問題
がある。そこで、ワイパアームの基端部を移動体に対し
て起倒自在(揺動自在)に支持し、前記起立した起立姿
勢から倒伏揺動させて窓面下部に格納される倒伏姿勢に
変姿させるようにすることが提唱される。そして、この
場合、移動体を窓面の一方の端部側に移動させ、ワイパ
アームの先端部を窓面中央側に向けて倒伏させた状態に
して格納するのが一般である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、ワイパアー
ムを起倒自在にしたものにおいて、倒伏姿勢となったワ
イパアームを支持する移動体が、何らかのアクシデント
によりガイドレール上を他方に向けて平行移動してしま
うことが考えられ、この場合、ワイパアームは倒伏姿勢
のまま窓面の他方側に向けて移動し、そしてワイパアー
ムが窓面を越えて外方に突出してしまうことになって問
題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、ワイパアームの基端部が窓面を
払拭する起立姿勢と格納される倒伏姿勢とに起倒変姿自
在に支持される移動体と、窓面の両端部に設けられる一
対の回転体と、これら回転体に懸回され、駆動装置の駆
動に伴う回転体の正逆回転に基づいて正逆移動する搬送
体と、一端が移動体に連結され他端が搬送体に連結され
て、移動体を両回転体のあいだで往復反転移動させる駆
動プレートと、ワイパアームを起立姿勢と倒伏姿勢とに
変姿作動させる変姿手段とを備えた平行払拭式ワイパ装
置に、移動体の停止時における移動規制をする移動規制
手段を設けるにあたり、該移動規制手段は、ワイパアー
ムの起倒変姿に干渉して規制解除状態と規制状態とに切
換わるように構成されているものである。そしてこのよ
うにすることによって、ワイパアームが倒伏姿勢のまま
両回転体とのあいだを移動しないようにできる。このも
のにおいて、本発明の移動規制手段は、ワイパアームの
基端部に設けた係合部と、躯体側に設けた係合受け部と
で構成されるものとすることがでできる。さらにこのも
のにおいて、本発明の移動規制手段は、ワイパアームの
変姿手段に設けた係合部と、躯体側に設けた係合受け部
とで構成されているものとすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第一の実施の形態
を図1〜図6の図面に基づいて説明する。図面におい
て、1は自動車等のリヤウィンドウを払拭するワイパ装
置のガイドレールであって、該ガイドレール1は、窓面
の下方に位置して横方向に長く配される第一、第二、第
三ガイドレール2、3、4で構成され、第一、第三ガイ
ドレール2、4は躯体凹部Bの上下辺前方に位置して配
され、先端部がローラ走行面2a、4aに形成されてい
る。一方、第一、第三ガイドレール2、4の上下方向中
間に位置する第二ガイドレール3は、躯体凹部Bの底辺
に支持され、左右方向に長い長孔(スリット)3aが開
設されたものとなっており、左右端部位置に孔端部3
b、3cが形成されている。
【0006】5は前記ガイドレール1に移動自在に案内
される移動体であって、該移動体5は上下にそれぞれ一
対、都合四個のローラ5aが軸承され、これらローラ5
aが前記第一、第三ガイドレール2、4のローラ走行面
2a、4aを走行するように設定されている。また、移
動体5の後面(裏面)には、本発明の変姿手段の一部を
構成するガイド体6が突出状に設けられているが、該ガ
イド体6についての詳細は後述する。そして、このガイ
ド体6の一側、本実施の形態では図2においてガイド体
6の左側部位には、移動体5とガイド体6とを貫通する
貫通孔5b、6aが穿設されている。
【0007】一方、7は移動体5に取付けられるワイパ
アームであって、該ワイパアーム7は、基端部7aにア
ームボス軸8が一体的に取付けられ、該アームボス軸8
が前記貫通孔5b、6aに回動(揺動)自在に貫通支持
されている。これによって、ワイパアーム7は、アーム
ボス軸8の回動に基づいて移動体5に対して回動し、起
立して窓面を払拭する起立姿勢と、該起立姿勢から反時
計回り方向(本実施の形態の逆回転方向に相当する)に
揺動して窓面の下方に格納される倒伏姿勢とに揺動変姿
する設定となっている。さらにワイパアーム7は、アー
ムボス軸8による枢支部よりも基端側が僅かに長く伸長
されており、該伸長端部に、本発明の規制手段を構成す
る係合部7bが形成されている。前記係合部7bは係合
用の開口が形成されたフック状に形成されており、その
開口方向は、ワイパアーム7を起立姿勢とした状態で伸
長端部の右側面、つまり、ワイパアーム7の伸長端部が
反時計回り方向に回転した場合の回転先端側となってい
る。一方、7cはワイパアーム7の先端部に取付けられ
る窓面払拭用のワイパブレードである。そして、前記貫
通孔5b、6aから突出するアームボス軸8の後端部8
aは、前記第二ガイドレール3のスリット3aに、移動
自在かつ前方向への抜け止めがなされた状態で遊嵌され
ており、アームボス軸8はスリット3a内の左右の孔端
部3b、3c位置(ワイパアーム7の左右の反転位置に
相当する)とのあいだを折返し反転移動(往復移動)す
るように設定されている。
【0008】さらに、前記アームボス軸8には、ガイド
体6後面に近接対向する状態で揺動プレート9が一体的
に取付けられ、アームボス軸8およびアームボス軸8と
一体のワイパアーム7と共に一体的に回動するように設
定されている。この揺動プレート9は、本発明の変姿手
段を構成するが、先端部に長溝状の案内溝9aが切欠か
れることで長短一対の脚部9b、9cがアームボス軸8
の軸回り方向に隣接状に形成されたものとなっている。
そして揺動プレート9は、図2に示すようにワイパアー
ム7の前記起立姿勢においては案内溝9aが正面視右下
方向を向く右下向き姿勢になっており、この状態から揺
動プレート9を略90度上方に揺動させて、案内溝9a
が右上方向を向く右上向き姿勢(図4(C))とするこ
とで、ワイパアーム7を倒伏姿勢に揺動変姿させるよう
に設定されている。
【0009】そして、前記揺動プレート9はワイパアー
ム7を起立姿勢にした状態、つまり右下向き姿勢でロッ
ク(姿勢保持)される構成となっている。つまり、前記
ガイド体6の裏面(後面)には、上下に長い第一凹穴1
0aと、該第一凹穴10aの右側に隣接して形成される
上下に短い第二凹穴10bとが連通状となった凹穴10
が凹設されており、該凹穴10にロック体11の前端部
が出没自在に収納されている。このロック体11は、第
一凹穴10aに収納される上下に長いスライド片11a
と、第二凹穴10bに収納される係合片11bとで一体
形成され、スライド片11aは係合片11bよりも前後
方向の高さが低く、また係合片11bは後端面に凹部1
1cが形成されている。さらに、ロック体11は、ガイ
ド凹穴10に弾装された付勢弾機12により揺動プレー
ト9側(後方)に向けて付勢されており、自然状態で係
合片11bがガイド体6後面から後方に突出し、揺動プ
レート9の右下向き姿勢における長脚部9bを前記凹部
11cに嵌合する設定となっている。これによって、右
下向き姿勢の揺動プレート9はロック体11によるロッ
ク状態となって揺動規制を受け、而してワイパアーム7
の起立姿勢での姿勢保持がなされるように設定されてい
る。ここで、前記スライド片11aは、係合片11bに
よる揺動プレート9のロック状態において、ガイド体6
後面よりも前方に位置しており揺動プレート9には干渉
しないようになっていると共に、下端部が揺動プレート
案内溝9aの溝端部に対向しており、該対向部は、下方
ほど前方に傾斜して下端縁が移動体5後面と面一となる
傾斜面11dに形成されている。尚、5cは移動体2に
突設され、起立姿勢のワイパアーム基端部7aの右側面
に当接する係止突部であって、払拭時にワイパアーム7
が時計回り方向(本実施の形態の正回転方向に相当す
る)に揺動しようとするのを規制するものであり、前記
ロック体11によるワイパアーム7の起立姿勢でのロッ
クを補助するように設定されている。
【0010】13は図示しない電動モータの駆動に基づ
いて正逆回動する駆動軸であって、該駆動軸13はガイ
ドレール1の一端部、つまり本実施の形態では第二ガイ
ドレールスリット3aの右孔端部3cの対向位置(右反
転位置)に前後方向を向いて配されており、移動体5が
該位置に位置した場合に、ワイパアーム7のアームボス
軸8と同軸状になる関係に位置している。さらに前記駆
動軸13には駆動プーリ14が連動連結される一方、ガ
イドレール1の他端部、つまり第二ガイドレールスリッ
ト3aの左孔端部3bの対向位置(左反転位置)に従動
プーリ15が配されている。そしてこれらプーリ14、
15には、タイミングベルトで構成される無端の搬送体
16が張設され、駆動軸13の正逆回転に伴い両プーリ
14、15間をエンドレスに回転移動するように構成さ
れている。
【0011】そして、前記搬送体16の任意の部位に
は、ピン軸16aを介して駆動プレート17の一端部が
回動自在に連結されているが、該駆動プレート17は、
第二ガイドレール3と揺動プレート9とのあいだに配さ
れ、その他端部がアームボス軸8に回動自在に連結され
ている。これによって、駆動軸13の駆動力が搬送体1
6、駆動プレート17、アームボス軸8そして移動体5
に動力伝動され、搬送体16の移動に追随する状態で移
動体5がガイドレール1に案内されて移動する設定とな
っている。つまり、駆動軸13が正回転駆動して両プー
リ14、15が対応する回転(正方向の回転)を行った
場合に、両プーリ14、15とのあいだでは、駆動プレ
ート17はガイドレール1に対して略垂直な姿勢となっ
て搬送体16の移動に追随し、移動体5を第二ガイドレ
ール3に沿って平行移動させるが、移動体5が左右の反
転位置、つまり駆動、従動プーリ14、15と対向する
位置に達した場合では、駆動プレート17は、移動体5
側の連結部位である第三ガイドレールスリット孔端部3
b、3cに係合するアームボス軸8は移動することがな
い一方で、搬送体16との連結部位は各プーリ14、1
5の外周を移動する搬送体16に追随することによっ
て、駆動プレート17はアームボス軸8を支点として正
回転方向(時計回り方向)に回転移動するように設定さ
れている。このようにして、移動体5は、各プーリ1
4、15対向位置で移動方向を反転しつつ両プーリ1
4、15間を往復反転移動し、これによって、ワイパア
ーム7先端部に設けられたワイパブレード7cによる窓
面の払拭作動がなされるように設定されている。
【0012】さらに、前記駆動プレート17の各連結部
のあいだには長孔17aが穿設され、該長孔17aに前
後方向を向いた作動ピン18が長孔方向移動自在に挿通
支持されているが、該作動ピン18は付勢弾機19によ
り弾持され、自然状態では長孔17a内の予め設定され
る位置、つまり、本実施の形態ではアームボス軸8の軸
芯Oと作動ピン18とのあいだの距離が所定長さHを有
する位置に保持されている。さらに、作動ピン18は前
後方向の移動規制がなされており、先端が移動体5の裏
面に摺動自在に当接する状態に位置規制されるように設
定されている。そして前述したように、駆動プレート1
7が左右の反転位置においてアームボス軸8を軸芯とし
て回転する場合に、作動ピン18は、前記ガイド体6に
ガイド案内される状態で移動体5裏面を回転摺動するよ
うに設定されている。
【0013】さて、前記ガイド体6は、上部に形成され
る円弧状の第一ガイド面6bと、該第一ガイド面6bの
右下部外径側に連続する第二ガイド面6cと、前記貫通
孔6aの右側に位置し、第二ガイド面6cの内径側であ
って、前記第一凹穴10aの外径側の側面6dに続く第
三ガイド面6eとを備えて構成されている。そして、前
記揺動プレート9は、右下向き姿勢において案内溝9a
の開口端部が、第三ガイド面6eの内側に位置するよう
に設定されている。さらには、上部の第一ガイド面6b
のアームボス軸軸芯Oを基準とする外径は、作動ピン1
8とアームボス軸軸芯Oとの距離である前記所定長さH
と同じかそれよりも短いものに設定されている。また、
右下部外径側の第二ガイド面6cのアームボス軸軸芯O
を基準とする外径は、下側ほど長くなるように形成され
ている。そして第三ガイド面6eの下端部におけるアー
ムボス軸軸芯Oを基準とする内径Xは、前記所定長さH
よりも長く(H<X)なるように設定されている。尚、
第三ガイド面6eに続く第一凹穴側面6dの中間部の内
径は、前記Xよりも短くなるように設定されている。さ
らに、ガイド体6の上部にはストッパ部材6fが後方に
突出する状態で一体的に形成されており、右上向き姿勢
の揺動プレート9に時計回り方向から当接してワイパア
ーム7が倒伏姿勢を越えてさらに倒伏する側(反時計回
り方向)に揺動するのを規制する設定となっている。
【0014】一方、20は、駆動プーリ14の外側部に
位置して躯体凹部Bの底辺に固定支持される取付けブラ
ケットであって、該取付けブラケット20は、前記躯体
凹部Bに一体的に支持される支持部20aと、該支持部
20aから前方に突出し駆動プーリ14の外側部を迂回
するべく躯体凹部bから突出状に形成された第一辺20
bと、該第一辺20bから左側に折曲され、移動体5が
駆動プーリ14対向位置(右反転位置)に位置したとき
移動体5の前面に近接対向(面対向)する第二辺20c
とが形成されている。そして、前記第二辺20cの先端
部は、右反転位置に位置する移動体5のワイパアーム7
軸支位置に近接配置されており、ここに、右反転位置に
おいてワイパアーム7が倒伏姿勢に変姿揺動すること
で、ワイパアーム7基端部に形成された係合部7bの開
口が外嵌係止する係合受け部となる係合突起20dが前
方に突出する状態で設けられている。
【0015】次に、ワイパ装置の作動について図4に基
づいて説明する。ワイパアーム7を起立姿勢として駆動
軸13を正駆動した場合、前述したように、搬送体16
が駆動、従動の両プーリ14、15間を正回転し、駆動
プレート17は、左右反転位置において作動ピン18が
移動体5の裏面を回転摺動しながら回転し、移動体5を
往復反転移動させることになる。このとき、駆動プレー
ト17が右反転位置において正回転する場合、作動ピン
18は、自然状態の作動ピン18位置Hよりも内径側に
位置する第一、第二ガイド面6b、6cに沿って移動す
るが、作動ピン18位置よりも外径側に位置する第二ガ
イド面6cの下端部に至った状態では、作動ピン18は
付勢弾機19の付勢力に抗して外側に押しやられながら
移動するようになっており、而して駆動プレート17の
正回転は回転移動を規制されることなく円滑になされる
ように設定されている。
【0016】これに対し払拭作動を停止した場合、図示
しない定位置停止機構等により移動体5は所定の停止位
置である右反転位置(駆動プーリ15対向位置)に停止
するが、該停止時において、駆動プレート17は、図4
(A)に示すようにアームボス軸8に対して垂下した姿
勢となって停止する設定となっている。この停止状態に
おいて、駆動軸13が逆駆動すると搬送体16が逆回転
し、これに追随して駆動プレート17はアームボス軸8
を軸芯として反時計回りに回転(逆回転)する。これに
伴い作動ピン18は、前記所定長さHよりも長い内径を
有した第三ガイド面6eに当接して内径側に入り込み、
第三ガイド面6eに案内される状態で上動し、揺動プレ
ート案内溝9aの開口端部の下方に対向するロック体ス
ライド片11aの傾斜面11dに対向する設定となって
いる。そして、駆動プレート17の逆回転に基づくさら
なる上方揺動に伴い、作動ピン18はロック体係合片1
1bの側面に案内される状態でロック体傾斜面11d上
に乗り上げながら上動し、これによって、ロック体11
が付勢弾機12に抗してガイド凹穴10に没入(ロック
体11が前方に移動)して、揺動プレート長脚部9bが
係合片凹部10cから抜け出し、揺動プレート9(ワイ
パアーム7)の揺動規制が解除(ロック解除)される設
定となっている。このロック解除状態において、作動ピ
ン18は、揺動プレート9における案内溝9aの開口端
部に位置しており、該ロック解除状態からさらに搬送体
16が反時計回り方向に移動すると、図4(B)に示す
ように作動ピン18はスライド片10aの前面を摺動す
る状態で第一凹穴10aの側面6dに沿って上動する。
これによって、作動ピン18は案内溝9aの溝内を移動
する状態で揺動プレート9を上方向に押しやり、揺動プ
レート9はアームボス軸8の軸芯Oを支点として反時計
回り方向に強制揺動をし、図4(C)に示すようにワイ
パアーム7を倒伏姿勢に揺動変姿させる設定となってお
り、而してワイパアーム7の変姿手段が構成されてい
る。
【0017】このとき、前述したように、ワイパアーム
7が倒伏姿勢に変姿する変姿揺動過程において、ワイパ
アーム7の基端部に形成された係合部7bの開口が、躯
体凹部Bに固定された取付けブラケット20の係合突起
20dに外嵌し、ワイパアーム7の倒伏姿勢への変姿に
伴い係合部7bが係合突起20dに対して回り込むよう
にして自動的に係合するように設定されている。そし
て、ワイパアーム7の倒伏姿勢への変姿が完了した状態
では係合部7bと係合突起20dとが係合して、ワイパ
アーム7、即ち、移動体5の左右方向の移動を規制する
ようになっている。これによって、移動体5は、所定の
停止位置に停止し、ワイパアーム7が倒伏姿勢に変姿す
ることに伴い、自動的に平行方向の移動が規制される規
制状態となり、このようにして移動体の移動規制手段が
構成されている。
【0018】また、倒伏姿勢における駆動プレート17
は、長孔17a形成方向と第一凹穴側面6dとが形成す
る角度が略45度前後に設定され、作動ピン18に対し
て揺動プレート長脚部9b側から時計回り方向に揺動
(ワイパアーム7が起立姿勢側に揺動)しようとする力
(矢印A方向の力)が作用しても、該力が、作動ピン1
8が受ける付勢弾機19の付勢力を越えることがないよ
うに設定されており、これによって、前記A方向の力が
作動ピン18を第一凹穴側面6dに沿って下動させる方
向の力成分になることはなく、倒伏姿勢のワイパアーム
7を起立姿勢側に揺動させることなく倒伏姿勢を姿勢保
持するように配慮されている。さらには、本ワイパ装置
の停止状態において、駆動軸13に連結される図示しな
い電動モータの駆動回路が閉回路となって電磁制動がか
かった状態であることから、ワイパアーム7は容易に起
立姿勢側に揺動することがなく、このこともワイパアー
ム7を倒伏姿勢に姿勢保持するための配慮となってい
る。
【0019】そして、再びワイパアーム7を起立姿勢と
して窓面の払拭作動を行う場合、電動モータからの駆動
軸13を正回転駆動することで搬送体16を、ワイパア
ーム7を倒伏姿勢に変姿揺動させるときとは逆に正回転
方向に移動させればよく、これによって、作動ピン17
は下方を向く力を得て、第一凹穴側面6dを下動しつつ
揺動プレート9を時計回り方向に揺動させ、これに伴い
下動する作動ピン18がロック体傾斜面11dから移動
体5の後面上に移動すると、ロック体11は弾機12の
付勢力を受けて前方に突出し、右下向き姿勢の揺動プレ
ート両脚部9bをロックするように設定されている。こ
のとき、ワイパアーム7基端部の係合部7bは、起立姿
勢への揺動変姿に伴い、取付けブラケット20側の係合
突起20dとの係合を自動的に解除するように設定さ
れ、これによって、移動体5は平行移動が許容された移
動規制解除状態になるように設定されている。
【0020】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、ワイパアーム7を窓面を払拭する起立姿勢に
ロックし、この状態で駆動軸13を正駆動させると、移
動体5はガイドレール1の左右の反転位置のあいだ(駆
動、従動プーリ14、15間)を往復平行移動してワイ
パブレード7cによる窓面の払拭が行える。そして、移
動体5が右反転位置で停止し、この状態で駆動軸13を
逆駆動した場合、駆動プレート17の作動ピン18が、
ガイド体6の第三ガイド面6eに沿って上動移動し、こ
れによって、ロック体11をロック解除すると共に揺動
プレート9を強制揺動させて、ワイパアーム7を倒伏姿
勢に変姿させることができる。
【0021】このように、本発明が実施された形態にお
いては、駆動軸13の正駆動に基いてワイパブレード7
cによる平行払拭作動を行い、駆動軸13の逆駆動に基
づいてワイパ装置の不使用時におけるワイパアーム7の
倒伏姿勢への揺動変姿が行われて窓面の視界を確保でき
る。この結果、駆動軸13の正逆駆動を選択することで
窓面の払拭作動とワイパアーム7の変姿作動を行うこと
ができて、倒伏姿勢に変姿させるための専用の変姿作動
手段となる駆動軸を別途設ける必要がなく、払拭作動を
行うための駆動軸13と兼用できることになって、ワイ
パ装置の軽量小型化を実現できる。
【0022】さらにこのものでは、移動体5が所定位置
に達してワイパアーム7を倒伏姿勢に変姿揺動させるこ
とに伴い、ワイパアーム係合部7bと躯体凹部Bに固定
された取付けブラケット20の係合突起20dとが係合
し、移動体5は該停止位置において移動規制を受けるこ
とになる。この結果、ワイパアーム7が払拭作動を停止
して倒伏姿勢となった場合では、ワイパアーム7を介し
て移動体5の移動規制がなされることになって、移動体
5が平行移動することがなく、もってワイパアーム7が
倒伏姿勢のまま移動して、ワイパアーム7の先端部が窓
面を越えて外方に突出してしまうようなことを防止でき
る。しかも、ワイパアーム係合部7bと係合突起20d
との係合は、ワイパアーム7の倒伏姿勢への変姿揺動に
伴い自動的に係合し、起立姿勢への変姿揺動に伴い自動
的に係合解除される構成としたので、停止時における移
動体5の移動規制−規制解除を移動体5の作動に合わせ
て自動的に行うことができる。
【0023】また、本発明を実施するにあたり、ワイパ
アームが停止位置に達したことでモータ停止をさせる手
段、ワイパアームが起立姿勢に変姿したことでモータ停
止をさせる手段について具体的な説明を省略したが、こ
れら手段は、マイクロスイッチ等のスイッチ手段やワイ
パアーム装置において汎用されるリレープレート等を用
いて適宜実施することができる。
【0024】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ことは勿論なく、規制手段としては図7、8に示す第二
の実施の形態のようにすることもできる。第二の実施の
形態の規制手段は、ワイパアーム7を起倒変姿させるた
めの変姿手段を構成する揺動プレート9と、躯体とのあ
いだで実施されている。つまり、前記揺動プレート9の
長脚部9bの先端には、上方向に突出するスティック状
の係合片21が枢支され、該係合片21の先端部は、移
動体5の裏面から延出された保持片5d先端部に回動自
在に支持された回転支持部5eに摺動自在に保持されて
いて上向き姿勢を保持するように設定されている。そし
て、揺動プレート9の右上向き姿勢への変姿(ワイパア
ーム7の倒伏姿勢への変姿)に伴い、係合片21先端部
は回転支持部5eに保持される状態で上動して、躯体凹
部Bの上辺に凹設された凹溝22に自動的に係合するよ
うに設定されている。これによって、係合部21が凹溝
22の側辺22aによる移動規制を受け、而して移動体
5の移動規制が行われるように構成されている。そして
この場合でも、ワイパアーム7の起立姿勢への変姿、即
ち、揺動プレート9の右下向き姿勢への変姿に伴い、係
合部21が凹溝22から抜け出し、移動体5の移動規制
が自動的に解除されることは前記第一の実施の形態と同
様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイパ装置の概略正面図である。
【図2】払拭作動状態を示す一部切欠き正面図である。
【図3】払拭作動状態を示す一部切欠き正面図である。
【図4】図4(A)、(B)、(C)はそれぞれワイパ
アームの倒伏姿勢への変姿状態を説明する正面図であ
る。
【図5】ワイパ装置の起立姿勢における側面図である。
【図6】ワイパ装置の倒伏姿勢における側面図である。
【図7】第二の実施の形態の変姿手段を説明する斜視図
である。
【図8】第二の実施の形態におけるワイパアームの倒伏
姿勢での要部背面図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 5 移動体 6 ガイド体 6d 第一凹穴側面 7 ワイパアーム 8 アームボス軸 9 揺動プレート 11 ロック体 13 駆動軸 14 駆動プーリ 16 搬送体 17 駆動プレート 18 作動ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパアームの基端部が躯体窓面を払拭
    する起立姿勢と格納される倒伏姿勢とに起倒変姿自在に
    支持される移動体と、窓面の両端部に設けられる一対の
    回転体と、これら回転体に懸回され、駆動装置の駆動に
    伴う回転体の正逆回転に基づいて正逆移動する搬送体
    と、一端が移動体に連結され他端が搬送体に連結され
    て、移動体を両回転体のあいだで往復反転移動させる駆
    動プレートと、ワイパアームを起立姿勢と倒伏姿勢とに
    変姿作動させる変姿手段とを備えた平行払拭式ワイパ装
    置に、移動体の停止時における移動規制をする移動規制
    手段を設けるにあたり、該移動規制手段は、ワイパアー
    ムの起倒変姿に干渉して規制解除状態と規制状態とに切
    換わるように構成されている平行払拭式ワイパ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、移動規制手段は、ワ
    イパアームの基端部に設けた係合部と、躯体側に設けた
    係合受け部とで構成される平行払拭式ワイパ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、移動規制手段は、ワ
    イパアームの変姿手段に設けた係合部と、躯体側に設け
    た係合受け部とで構成されている平行払拭式ワイパ装
    置。
JP10253858A 1998-09-08 1998-09-08 平行払拭式ワイパ装置 Pending JP2000085544A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10253858A JP2000085544A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 平行払拭式ワイパ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10253858A JP2000085544A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 平行払拭式ワイパ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000085544A true JP2000085544A (ja) 2000-03-28

Family

ID=17257121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10253858A Pending JP2000085544A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 平行払拭式ワイパ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000085544A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1215095A3 (de) * 2000-12-12 2003-12-17 DURA Automotive Plettenberg Entwicklungs- und Vertriebs GmbH Versenkbarer Wischer für eine Verschlussklappe eines Kraftfahrzeugs
DE102004052325A1 (de) * 2004-10-27 2006-05-11 Küster Automotive Door Systems GmbH Scheibenwischvorrichtung für eine Scheibe eines Fahrzeuges
KR102229188B1 (ko) * 2020-10-23 2021-03-18 디와이오토 주식회사 파킹 구조가 구비된 선형 이동식 와이퍼 시스템

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1215095A3 (de) * 2000-12-12 2003-12-17 DURA Automotive Plettenberg Entwicklungs- und Vertriebs GmbH Versenkbarer Wischer für eine Verschlussklappe eines Kraftfahrzeugs
DE102004052325A1 (de) * 2004-10-27 2006-05-11 Küster Automotive Door Systems GmbH Scheibenwischvorrichtung für eine Scheibe eines Fahrzeuges
DE102004052325B4 (de) * 2004-10-27 2007-06-14 Küster Automotive Door Systems GmbH Scheibenwischvorrichtung für eine Scheibe eines Fahrzeuges
KR102229188B1 (ko) * 2020-10-23 2021-03-18 디와이오토 주식회사 파킹 구조가 구비된 선형 이동식 와이퍼 시스템
US11465588B2 (en) 2020-10-23 2022-10-11 Dy Auto Corporation Linear reciprocating wiper system provided with wiper parking structure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100695771B1 (ko) 미닫이문의 문닫힘장치
JP2001063410A (ja) 乗物用シートのスライドレール、およびこのようなスライドレールを有するシート
JP2016089611A (ja) 車両用スライドドアスイングロック装置
JP2007085006A (ja) 車両用開閉体の開閉装置
KR101988953B1 (ko) 파워 슬라이딩 도어 장치
JP4507423B2 (ja) サンルーフ装置
EP2436545A1 (en) Roof apparatus for vehicle
JP2000085544A (ja) 平行払拭式ワイパ装置
JP2010241358A (ja) 車両用シートのバックボード
JP2005104173A (ja) アームレスト装置
JP2000085543A (ja) 平行払拭式ワイパ装置
JPS60148741A (ja) 自動車の電動式スライドステツプ
CN212796495U (zh) 车辆天窗运动装置
JP2000177668A (ja) モータバイクなどの風防の調節装置
JPH11334541A (ja) 平行払拭式ワイパ装置
JPH1037586A (ja) 摺動装置
JPH11342832A (ja) 平行払拭式ワイパ装置
JP2000001158A (ja) 平行払拭式ワイパ装置
JP2006224688A (ja) 吊り下げ型モニタ装置
JPH09136565A (ja) 補助席のロック機構
JP2003247358A (ja) 車両の2つ折戸における握り
CN115434598A (zh) 汽车及其侧滑门结构
JP2004359067A (ja) 車両用格納式補助ステップ
JPH0784137B2 (ja) スライドドア
JP3989253B2 (ja) 車両用スライド扉のアーム装置