JP2000085543A - 平行払拭式ワイパ装置 - Google Patents

平行払拭式ワイパ装置

Info

Publication number
JP2000085543A
JP2000085543A JP10253857A JP25385798A JP2000085543A JP 2000085543 A JP2000085543 A JP 2000085543A JP 10253857 A JP10253857 A JP 10253857A JP 25385798 A JP25385798 A JP 25385798A JP 2000085543 A JP2000085543 A JP 2000085543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
posture
wiper arm
moving
wiper
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10253857A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Amagasa
俊之 天笠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP10253857A priority Critical patent/JP2000085543A/ja
Publication of JP2000085543A publication Critical patent/JP2000085543A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平行払拭式ワイパ装置に、ワイパアームを起
立姿勢から倒伏姿勢に変姿させる変姿手段を設けるにあ
たり、ワイパアームが倒伏変姿のまま窓面を移動してし
まわないように構成する。 【解決手段】 ワイパアーム7が起倒自在に設けられる
移動体5と搬送体16とのあいだを駆動プレート17で
連結し、駆動プレート17が駆動プーリ15対向位置で
回転移動することに干渉して、ワイパアーム7が起倒変
姿する構成とし、倒伏姿勢への変姿は駆動プレート17
が回転移動域を移動しているあいだに完了するように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に搭載さ
れ、特にリヤウインドウ等の窓面を払拭する平行払拭式
ワイパ装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種ワイパ装置のなかには、
窓面を平行に払拭する平行払拭式のワイパ装置があり、
このものでは、窓面に水平方向に配したガイドレール
を、電動モータの駆動力に基づいて移動体が往復移動す
ることによって、移動体に支持されたワイパアームが窓
面の平行払拭を行う構成となっている。この場合に、ワ
イパアームは窓面に起立する起立姿勢で払拭作動がなさ
れるが、ワイパ装置の不使用時にワイパアームが起立姿
勢のままであると視界の邪魔になるという問題がある。
そこで、ワイパアームの基端部を移動体に対して起倒自
在(揺動自在)に支持し、前記起立した払拭姿勢から倒
伏揺動させて窓面下部に格納される倒伏姿勢に変姿させ
るようにすることが提唱される。そして、この場合、移
動体を窓面の一方の端部側に移動させ、ワイパアームの
先端部を窓面中央側に向けて倒伏させた状態にして格納
するのが一般である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、ワイパアー
ムを起倒自在にしたものにおいて、倒伏姿勢となったワ
イパアームを支持する移動体が、何らかのアクシデント
によりガイドレール上を他方に向けて平行移動してしま
うことが考えられ、この場合、ワイパアームは倒伏姿勢
のまま窓面の他方側に向けて移動し、そしてワイパアー
ムが窓面を越えて外方に突出してしまうことになって問
題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、ワイパアームの基端部が窓面を
払拭する起立姿勢と格納される倒伏姿勢とに起倒変姿自
在に支持される移動体と、窓面の両端部に設けられる一
対の回転体と、これら回転体に懸回され、駆動装置の駆
動に伴う回転体の正逆回転に基づいて正逆移動する搬送
体と、一端が移動体に連結され、他端が搬送体に連結さ
れて回転体同志のあいだでは移動体を平行移動させ、回
転体対向位置では移動体を停止させる一方で移動体連結
部位を支点として搬送体連結部位側が搬送体と共に回転
移動する駆動プレートと、ワイパアームを起立姿勢と倒
伏姿勢とに変姿作動させる変姿手段とを備え、前記変姿
手段は、移動体を予め設定された回転体対向位置に位置
し、駆動プレートが所定方向に回転移動することに干渉
してワイパアームを変姿揺動させる構成としたものであ
る。そしてこのようにすることによって、ワイパアーム
を、駆動プレートの回転移動域で変姿させることができ
て、ワイパアームが倒伏姿勢のままの状態で移動体が平
行移動してしまうことがない。このものにおいて、本発
明の変姿手段によるワイパアームの倒伏姿勢への変姿
は、駆動プレートの回転移動途中で完了するように構成
されたものとすることができる。さらにこのものにおい
て、本発明の変姿手段には、ワイパアームが倒伏姿勢を
越えて揺動するのを規制するストッパ部材が設けられて
いるものとすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図8の図面に基づいて説明する。図面において、1は
自動車等のリヤウィンドウを払拭するワイパ装置のガイ
ドレールであって、該ガイドレール1は、窓面の下方に
位置して横方向に長く配される第一、第二、第三ガイド
レール2、3、4で構成され、第一、第三ガイドレール
2、4は第二ガイドレール3よりも前方に位置して配さ
れるが、先端部がローラ走行面2a、4aに形成されて
いる。一方、第一、第三ガイドレール2、4の上下方向
中間に位置する第二ガイドレール3は、左右方向に長い
長孔(スリット)3aが開設されたものとなっており、
左右端部位置に孔端部3b、3cが形成されている。
【0006】5は前記ガイドレール1に移動自在に案内
される移動体であって、該移動体5は上下にそれぞれ一
対、都合四個のローラ5aが軸承され、これらローラ5
aが前記第一、第三ガイドレール2、4のローラ走行面
2a、4aを走行するように設定されている。また、移
動体5の後面(裏面)には、本発明の変姿手段の一部を
構成するガイド体6が突出状に設けられているが、該ガ
イド体6についての詳細は後述する。そして、このガイ
ド体6の一側、本実施の形態では図2においてガイド体
6の左側部位には、移動体5とガイド体6とを貫通する
貫通孔5b、6aが穿設されている。
【0007】一方、7は移動体5に取付けられるワイパ
アームであって、該ワイパアーム7は、基端部7aにア
ームボス軸8が一体的に取付けられ、該アームボス軸8
が前記貫通孔5b、6aに回動自在に貫通支持されてい
る。これによって、ワイパアーム7は、アームボス軸8
の回動に基づいて移動体5に対して回動(揺動)し、起
立して窓面を払拭する起立姿勢と、該起立姿勢から反時
計回り方向(本実施の形態の逆回転方向に相当する)に
揺動して窓面の下方に格納される倒伏姿勢とに揺動変姿
する設定となっている。尚、7bは、ワイパアーム7の
先端部に取付けられる窓面払拭用のワイパブレードであ
る。そして、前記貫通孔5b、6aから突出するアーム
ボス軸8の後端部8aは、前記第二ガイドレール3のス
リット3aに、移動自在かつ前方向への抜け止めがなさ
れた状態で遊嵌されており、アームボス軸8がスリット
3a内の左右の孔端部3b、3c位置(ワイパアーム7
の左右の反転位置に相当する)とのあいだを折返し反転
移動(往復移動)できるように設定されている。
【0008】さらに、前記アームボス軸8には、ガイド
体6後面に近接対向する状態で揺動プレート9が一体的
に取付けられ、アームボス軸8およびアームボス軸8と
一体のワイパアーム7と共に一体的に回動するように設
定されている。この揺動プレート9は、本発明の変姿手
段を構成するが、先端部に長溝状の案内溝9aが切欠か
れることで長短一対の脚部9b、9cがアームボス軸8
の軸回り方向に隣接状に形成されている。そして揺動プ
レート9は、図2に示すようにワイパアーム7の前記起
立姿勢においては案内溝9aが正面視右下方向を向く右
下向き姿勢になっており、この状態から揺動プレート9
を略90度上方に揺動させて、案内溝9aが右上方向を
向く右上向き姿勢(図5(C)に示すように背面側から
見た場合は左上向き姿勢となる)とすることで、ワイパ
アーム7を倒伏姿勢に揺動変姿させるように設定されて
いる。
【0009】そして、前記揺動プレート9はワイパアー
ム7を起立姿勢にした状態、つまり右下向き姿勢でロッ
クされる構成となっている。つまり、前記ガイド体6の
裏面(後面)には上下に長い第一凹穴10aと、該第一
凹穴10aの右側に隣接して形成される上下に短い第二
凹穴10bとが連通状となった凹穴10が凹設されてお
り、該凹穴10にロック体11の前端部が出没自在に収
納されている。このロック体11は、第一凹穴10aに
収納される上下に長いスライド片11aと、第二凹穴1
0bに収納される係合片11bとで一体形成され、スラ
イド片11aは係合片11bよりも前後方向の高さが低
いものとなっており、また係合片11bは後端面に凹部
11cが形成されたものとなっている。さらに、ロック
体11は、ガイド凹穴10に弾装された付勢弾機12に
より揺動プレート9側(後方)に向けて付勢されてお
り、自然状態で係合片11bがガイド体6後面から後方
に突出しており、前記凹部11cに、右下向き姿勢のと
きの揺動プレート9の長脚部9bが嵌合し、これによっ
て揺動プレート9はロック体11の揺動規制を受けたロ
ック状態となるように設定されている。ここで、スライ
ド片11aは、前記係合片11bによる揺動プレート9
のロック状態において、ガイド体6後面よりも前方に位
置しており揺動プレート9には干渉しないようになって
いると共に、下端部が揺動プレート案内溝9aの溝端部
に対向しているが、該対向部は、下方ほど前方に傾斜し
て下端縁が移動体5後面と面一となる傾斜面11dに形
成されている。尚、5cは移動体2に突設され、起立姿
勢のワイパアーム基端部7aの右側面に当接する係止突
部であって、払拭時にワイパアーム7が時計回り方向
(本実施の形態の正回転方向に相当する)に揺動しよう
とするのを規制するものであり、前記ロック体11によ
るワイパアーム7の起立姿勢でのロックを補助するよう
に設定されている。
【0010】13は図示しない電動モータの駆動に基づ
いて正逆回動する駆動軸であって、該駆動軸13はガイ
ドレール1の一端部、つまり本実施の形態では第二ガイ
ドレールスリット3aの右孔端部3cの対向位置(右反
転位置)に前後方向を向いて配されており、移動体5が
該位置に位置した場合に、ワイパアーム7のアームボス
軸8と同軸状になる関係に設定されている。さらに前記
駆動軸13には駆動プーリ14が連動連結される一方、
ガイドレール1の他端部、つまり第二ガイドレールスリ
ット3aの左孔端部3bの対向位置(左反転位置)に従
動プーリ15が配されている。そしてこれらプーリ1
4、15には、タイミングベルトで構成される無端の搬
送体16が張設され、駆動軸13の正逆回転に伴い両プ
ーリ14、15間をエンドレスに回転移動するように構
成されている。
【0011】そして、前記搬送体16の任意の部位に
は、ピン軸16aを介して駆動プレート17の一端部が
回動自在に連結されているが、該駆動プレート17は、
第二ガイドレール3と揺動プレート9とのあいだに配さ
れ、その他端部がアームボス軸8に回動自在に連結され
ている。これによって、駆動軸13の駆動力が搬送体1
6、駆動プレート17、アームボス軸8そして移動体5
に動力伝動されて、搬送体16の移動に追随する状態で
移動体5がガイドレール1を移動走行する設定となって
いる。つまり、駆動軸13が正回転駆動して両プーリ1
4、15が対応する回転(正方向の回転)を行った場合
では、両プーリ14、15とのあいだ(平行移動域)で
は、駆動プレート17はガイドレール1に対して略垂直
な姿勢となって搬送体16の移動に追随して移動体5を
第二ガイドレール3に沿って平行移動させるが、移動体
5が左右の反転位置、つまり駆動、従動プーリ14、1
5と対向する位置(回転移動域)に達した場合では、駆
動プレート17は、移動体5側の連結部位である第三ガ
イドレールスリット孔端部3b、3cに係合するアーム
ボス軸8は移動することがない一方で、搬送体16との
連結部位は各プーリ14、15の外周を移動する搬送体
16に追随して正回転方向(時計回り方向)に回転移動
するように設定されている。このようにして、移動体5
は、各プーリ14、15位置で移動方向を反転しつつ両
プーリ14、15間を往復反転移動し、これによって、
ワイパアーム7先端部に設けられたワイパブレード7b
が窓面を払拭作動するように設定されている。
【0012】さらに、前記駆動プレート17の各連結部
のあいだには長孔17aが穿設され、該長孔17aに前
後方向を向いた作動ピン18が長孔方向移動自在に挿通
支持されているが、該作動ピン18は付勢弾機19によ
り弾持され、自然状態では長孔17a内の予め設定され
る位置、つまり、本実施の形態ではアームボス軸8の軸
芯Oと作動ピン18とのあいだの距離が所定長さHを有
する位置に保持されている。さらに、作動ピン18は前
後方向の移動規制がなされており、先端が移動体5の裏
面に摺動自在に当接する状態に位置規制されるように設
定されている。そして前述したように、駆動プレート1
7が左右の反転位置においてアームボス軸8を軸芯とし
て回転する場合に、作動ピン18は、前記ガイド体6に
ガイドされる状態で移動体5裏面を回転摺動するように
設定されている。
【0013】さて、前記ガイド体6は、上部に形成され
る円弧状の第一ガイド面6bと、該第一ガイド面6bの
右下部外径側に連続する第二ガイド面6cと、前記貫通
孔6aの右側に位置し、第二ガイド面6cの内径側であ
って、前記第一凹穴10aの外径側の側面6dに続く第
三ガイド面6eとを備えて構成されている。そして、前
記右下向き姿勢の揺動プレート9は、案内溝9aの開口
端部が第三ガイド面6eの内側に位置している。さらに
は、上部の第一ガイド面6bのアームボス軸軸芯Oを基
準とする外径は、作動ピン18とアームボス軸軸芯Oと
の距離である前記所定長さHと同じかそれよりも短いも
のに設定されている。また、右下部外径側の第二ガイド
面6cのアームボス軸軸芯Oを基準とする外径は、下側
ほど長くなるように形成されている。そして第三ガイド
面6eの下端部におけるアームボス軸軸芯Oを基準とす
る内径Xは、前記所定長さHよりも長く(H<X)なる
ように設定されている。尚、第三ガイド面6eに続く第
一凹穴側面6dの中間部の内径は、前記Xよりも短くな
るように設定されている。さらに、ガイド体6の上部に
はストッパ部材6fが後方に突出する状態で一体的に形
成されており、右上向き姿勢の揺動プレート9の長脚部
9bに時計回り方向から当接して、ワイパアーム7が倒
伏姿勢を越えてさらに倒伏する側(反時計回り方向)に
揺動するのを規制すると共に、作動ピン18を介して駆
動プレート17のこれ以上の回転移動を規制する設定と
なっている。
【0014】次に、ワイパ装置の作動について説明す
る。ワイパアーム7を起立姿勢として駆動軸13を正駆
動した場合、前述したように、搬送体16が駆動、従動
の両プーリ14、15間を正回転し、駆動プレート17
は、左右反転位置において作動ピン18が移動体5の裏
面を回転摺動しながら回転し、移動体5を往復反転移動
させることになる。このとき、駆動プレート17が右反
転位置において正回転する場合、作動ピン18は、自然
状態の作動ピン18位置Hよりも内径側に位置する第
一、第二ガイド面6b、6cに沿って移動するが、作動
ピン18位置よりも外径側に位置する第二ガイド面6c
の下端部に至った状態では、作動ピン18は付勢弾機1
9の付勢力に抗して外側に押しやられながら移動するよ
うになっており、而して駆動プレート17の正回転は回
転移動を規制されることなく円滑に実施されるように設
定されている。
【0015】これに対し払拭作動を停止した場合、図示
しない定位置停止機構等により移動体5は所定の停止位
置である右反転位置(駆動プーリ15対向位置)に停止
するが、該停止時において、駆動プレート17は、図5
(A)に示すようにアームボス軸8に対して垂下した姿
勢となって停止する設定となっている。この停止状態に
おいて、駆動軸13が逆駆動すると搬送体16が逆回転
し、これに追随して駆動プレート17がアームボス軸8
を軸芯として反時計回りに回転(逆回転)する。これに
伴い作動ピン18は、前記所定長さHよりも長い内径X
を有した第三ガイド面6eに当接して内径側に入り込
み、第三ガイド面6eに案内される状態で上動し、揺動
プレート案内溝9aの開口端部の下方に対向するロック
体スライド片11aの傾斜面11dに対向する。そし
て、作動ピン18は、さらなる上動に伴い、ロック体係
合片11bの側面に案内される状態でロック体傾斜面1
1d上に乗り上げながら上動し、これによって、ロック
体11が付勢弾機12に抗してガイド凹穴10に没入
(ロック体11が前方に移動)して、揺動プレート長脚
部9bが係合片凹部10cから抜け出し、揺動プレート
9(ワイパアーム7)の揺動規制が解除(ロック解除)
される設定となっている。このロック解除状態におい
て、作動ピン18は、揺動プレート9における案内溝9
aの開口端部に位置しており、該ロック解除状態からさ
らに搬送体16が反時計回り方向に移動すると、図5
(B)に示すように作動ピン18はスライド片10aの
前面を摺動する状態で第一凹穴10aの側面6dに沿っ
て上動する。これによって、作動ピン18は案内溝9a
の溝内を移動する状態で揺動プレート9を上方向に押し
やり、揺動プレート9はアームボス軸8の軸芯Oを支点
として反時計回り方向に強制揺動をし、図5(C)に示
すようにワイパアーム7を倒伏姿勢に揺動変姿させる設
定となっており、而してワイパアーム7の倒伏姿勢への
変姿が完了するように設定されている。
【0016】ここで、ワイパアーム7を倒伏姿勢に変姿
させるにあたり、電動モータは、揺動プレート9の長脚
部9bがガイド体6のストッパ部材6fに当接するまで
のあいだ駆動するように予め設定されている。そして、
ワイパアーム7の倒伏姿勢への変姿は、右下向き姿勢の
揺動プレート9を略90度揺動させて右上向き姿勢にす
ることでなされるため、駆動プレート17の回転移動に
基づく作動ピン18の揺動ストロークを、駆動プレート
17が駆動プーリ14の外周を回転移動する回転移動域
内で確保でき、そして本実施の形態の変姿手段は、駆動
プレート17の搬送体16との連結部が前記回転移動域
内に位置している状態で完了するように設定されてい
る。しかも、この倒伏姿勢状態で、作動ピン18は、揺
動プレート9を介してストッパ部材6fの反時計回り方
向への移動規制を受けており、これによって、搬送体1
6がこれ以上逆回転方向に移動することはなく、ワイパ
アーム7が倒伏姿勢のまま平行移動域を移動してしまう
ことが回避される設定となっている。尚、ワイパアーム
7の倒伏姿勢において、作動ピン18はロック体スライ
ド片10aの前面上に位置しており、ロック体10は弾
機12に抗して凹穴11に没入した状態となっている。
【0017】また、倒伏姿勢における駆動プレート17
は、長孔17a形成方向と第一凹穴側面6dとが形成す
る角度が略45度前後に設定され、作動ピン18に対し
て揺動プレート長脚部9b側から時計回り方向に揺動
(ワイパアーム7が起立姿勢側に揺動)しようとする力
(矢印Aの力)が作用しても、該力が作動ピン18が受
ける付勢弾機19の付勢力を越えることがないように設
定されており、これによって、前記A方向の力が作動ピ
ン18を第一凹穴側面6dに沿って下動させる方向の力
成分になることがなく、倒伏姿勢のワイパアーム7が起
立姿勢側に揺動することなく倒伏姿勢を姿勢保持するよ
うに配慮されている。さらには、本ワイパ装置の停止状
態において、駆動軸13に連結される図示しない電動モ
ータの駆動回路が閉回路となって電磁制動がかかった状
態であることから、ワイパアーム7は容易に起立姿勢側
に揺動することがなく、このこともワイパアーム7を倒
伏姿勢に姿勢保持するための配慮となっている。
【0018】そして、再びワイパアーム7を起立姿勢と
して窓面の払拭作動を行う場合、電動モータからの駆動
軸13を正回転駆動することで搬送体16を、ワイパア
ーム7を倒伏姿勢に変姿揺動させるときとは逆に正回転
方向に移動させればよく、これによって、作動ピン17
は下方を向く力を得て、第一凹穴側面6dを下動しつつ
揺動プレート9を時計回り方向に揺動させ、これに伴い
下動する作動ピン18がロック体傾斜面11dから移動
体5の後面上に移動すると、ロック体11は弾機12の
付勢力を受けて前方に突出し、右下向き姿勢の揺動プレ
ート両脚部9bをロックするように設定されている。こ
のように、ワイパアーム7は搬送体の正回転方向への移
動で倒伏姿勢に保持されたワイパアーム7が起立姿勢に
変姿し、該起立姿勢に保持された状態に自動的に復帰す
るように構成されている。
【0019】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、ワイパアーム7を窓面を払拭する起立姿勢に
ロックし、この状態で駆動軸13を正駆動させると、移
動体5はガイドレール1の左右の反転位置のあいだ(駆
動、従動プーリ14、15間)を往復平行移動してワイ
パブレード7bによる窓面の払拭が行える。この場合
に、一端が搬送体16と一体移動する駆動プレート17
は、左右の反転位置においてアームボス軸軸芯Oを支点
としてプーリ14、15の外周面に沿って回転移動域を
正回転移動するが、このとき、駆動プレート17に配さ
れた作動ピン18は、右反転位置においてガイド体6の
第一、第二ガイド面6b、6cにガイドされる状態で移
動体5の裏面を摺動しながら回転移動する。そして、移
動体5が右反転位置で停止し、この状態で駆動軸13を
逆駆動すると、駆動プレート17の作動ピン18はガイ
ド体6の第三ガイド面6eに沿って上動移動し、ロック
体11をロック解除すると共に揺動プレート9を強制揺
動させ、ワイパアーム7を倒伏姿勢に変姿させる。
【0020】このように、本発明が実施された形態にお
いては、駆動軸13の正駆動に基いてワイパブレード7
bによる平行払拭作動を行い、駆動軸13の逆駆動に基
づいてワイパ装置の不使用時におけるワイパアーム7の
倒伏姿勢への揺動変姿が行われて窓面の視界を確保でき
る。この結果、駆動軸13の正逆駆動を選択することで
窓面の払拭作動とワイパアーム7の変姿作動を行うこと
ができて、倒伏姿勢に変姿させるための専用の変姿作動
手段となる駆動軸を別途設ける必要がなく、払拭作動を
行うための駆動軸13と兼用できることになって、ワイ
パ装置の軽量小型化を実現できる。
【0021】さらにこのものでは、変姿手段は、所定の
プーリ14対向位置で、駆動プレート17を逆回転させ
ることに基づき、作動ピン18をガイド体6に沿って上
動せしめてロック体11による揺動プレート9のロック
を解除し、しかる後に揺動プレート9を強制上動させて
右上向き姿勢に揺動させる一連の作動を行うことでワイ
パアーム7を倒伏姿勢に変姿させるが、この変姿状態で
は、駆動プレート17はプーリ14の回転移動域内に位
置していると共に、揺動プレート9にはガイド体6に設
けられたストッパ部材6fが当接している。このため、
駆動プレート17は、作動ピン18、揺動プレート9を
介してストッパ部材6fの移動規制を受けて、これ以上
の逆方向への回転移動が規制されることになり、この結
果、ワイパアーム7が倒伏姿勢のまま平行移動域を移動
して、ワイパアーム7の先端部が窓面を越えて外方に突
出してしまうようなことを防止できる。
【0022】尚、本発明を実施するにあたり、ワイパア
ームが停止位置に達したことでモータ停止をさせる手
段、ワイパアームが起立姿勢に変姿したことでモータ停
止をさせる手段について具体的な説明を省略したが、こ
れら手段は、マイクロスイッチ等のスイッチ手段やワイ
パアーム装置において汎用されるリレープレート等を用
いて適宜実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイパ装置の概略正面図である。
【図2】払拭作動状態を示す一部切欠き正面図である。
【図3】払拭作動状態を示す一部切欠き正面図である。
【図4】払拭作動状態を示す一部切欠き正面図である。
【図5】図5(A)、(B)、(C)はそれぞれワイパ
アームの倒伏姿勢への変姿状態を説明する背面図であ
る。
【図6】ワイパ装置の起立姿勢における側面図である。
【図7】ワイパ装置の倒伏姿勢における側面図である。
【図8】変姿手段を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 5 移動体 6 ガイド体 6d 第一凹穴側面 7 ワイパアーム 8 アームボス軸 9 揺動プレート 11 ロック体 13 駆動軸 14 駆動プーリ 16 搬送体 17 駆動プレート 18 作動ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパアームの基端部が窓面を払拭する
    起立姿勢と格納される倒伏姿勢とに起倒変姿自在に支持
    される移動体と、窓面の両端部に設けられる一対の回転
    体と、これら回転体に懸回され、駆動装置の駆動に伴う
    回転体の正逆回転に基づいて正逆移動する搬送体と、一
    端が移動体に連結され、他端が搬送体に連結されて回転
    体同志のあいだでは移動体を平行移動させ、回転体対向
    位置では移動体を停止させる一方で移動体連結部位を支
    点として搬送体連結部位側が搬送体と共に回転移動する
    駆動プレートと、ワイパアームを起立姿勢と倒伏姿勢と
    に変姿作動させる変姿手段とを備え、前記変姿手段は、
    移動体を予め設定された回転体対向位置に位置し、駆動
    プレートが所定方向に回転移動することに干渉してワイ
    パアームを変姿揺動させる構成とした平行払拭式ワイパ
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、変姿手段によるワイ
    パアームの倒伏姿勢への変姿は、駆動プレートの回転移
    動途中で完了するように構成された平行払拭式ワイパ装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、変姿手段に
    は、ワイパアームが倒伏姿勢を越えて揺動するのを規制
    するストッパ部材が設けられている平行払拭式ワイパ装
    置。
JP10253857A 1998-09-08 1998-09-08 平行払拭式ワイパ装置 Pending JP2000085543A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10253857A JP2000085543A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 平行払拭式ワイパ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10253857A JP2000085543A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 平行払拭式ワイパ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000085543A true JP2000085543A (ja) 2000-03-28

Family

ID=17257108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10253857A Pending JP2000085543A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 平行払拭式ワイパ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000085543A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101027919B1 (ko) 2004-12-13 2011-04-12 기아자동차주식회사 직선이동식 와이퍼의 구조
CN111788092A (zh) * 2018-02-27 2020-10-16 沃尔沃卡车集团 挡风玻璃雨刷器系统和包括该系统的车辆

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101027919B1 (ko) 2004-12-13 2011-04-12 기아자동차주식회사 직선이동식 와이퍼의 구조
CN111788092A (zh) * 2018-02-27 2020-10-16 沃尔沃卡车集团 挡风玻璃雨刷器系统和包括该系统的车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100695771B1 (ko) 미닫이문의 문닫힘장치
US8042821B2 (en) Extending and retracting device and vehicle step apparatus with the same
JP2000335249A (ja) サンルーフ装置
CN111775674B (zh) 车辆天窗运动装置
US5850711A (en) Vehicle window opening/closing device
CN111535000A (zh) 自动叠衣装置
JP2000085543A (ja) 平行払拭式ワイパ装置
JP2000085544A (ja) 平行払拭式ワイパ装置
JP3761041B2 (ja) 電動アクチュエータ
JP2008018900A (ja) ワイパ装置
JP2005104173A (ja) アームレスト装置
JPH11342832A (ja) 平行払拭式ワイパ装置
JPH11334541A (ja) 平行払拭式ワイパ装置
JPH0390446A (ja) 自動車用アウトサイドバックミラー
JP2000001158A (ja) 平行払拭式ワイパ装置
JP2000177668A (ja) モータバイクなどの風防の調節装置
JPH02300484A (ja) パワーストライカー
JP2000006766A (ja) ワイパ装置
JPH1037586A (ja) 摺動装置
JP2004359067A (ja) 車両用格納式補助ステップ
JPH10129424A (ja) ワイパー装置
US20240081523A1 (en) Foldable device with lifting mechanism
JPH11334540A (ja) 平行払拭式ワイパ装置
JP4123062B2 (ja) トロリー経路の分岐装置
JP2003247358A (ja) 車両の2つ折戸における握り