JP2000085281A - 可逆性感熱記録体付き情報記録カード - Google Patents

可逆性感熱記録体付き情報記録カード

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JP2000085281A
JP2000085281A JP26131598A JP26131598A JP2000085281A JP 2000085281 A JP2000085281 A JP 2000085281A JP 26131598 A JP26131598 A JP 26131598A JP 26131598 A JP26131598 A JP 26131598A JP 2000085281 A JP2000085281 A JP 2000085281A
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JP
Japan
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color
card
reversible thermosensitive
thermosensitive recording
methyl
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JP26131598A
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English (en)
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Makoto Nishioka
誠 西岡
Masatoshi Fujino
正俊 藤野
Norio Yamane
教郎 山根
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱条件の違いのみで発色および消色を実施
することができ、高いコントラストで視認性に優れ、カ
ラー記録が可能な可逆性感熱記録体を、貼替え可能な状
態で貼り付けた情報記録カードを提供する。 【解決手段】 情報記録カード、粘着層、支持体、可逆
性感熱記録層をこの順に有し、可逆性感熱記録層は、無
色または淡色の染料前駆体と該染料前駆体を可逆的に発
色および消色させる顕色剤とを含み、情報記録カードは
ICカード、磁気記録カード、光記録カードから選択さ
れた一つであり、該カード表面と前記粘着層とのJIS
C−2107に規定される粘着力が200gf/10
mm〜900gf/10mmとして、貼替可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱条件を制御す
ることにより、発色および消色を行ない、かつその発色
状態と消色状態を常温において保持できる、再貼替え可
能な可逆性感熱記録体を添付した、ICカード、磁気記
録カード、光記録カードなどの情報記録カードに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、感熱記録体は、記録装置がコンパ
クトで、安価で、かつ保守が容易であることから、コン
ピューター、計測機器、レジスター、CD・ATM、フ
ァクシミリ、自動券売機、ハンディーターミナル等の出
力用紙として使用されてきたが、感熱記録画像は書き換
えられないため、新しい情報は、画像が記録されていな
い部分に追記される。しかし、記録可能な部分の面積は
限られているため、やむなく感熱記録する情報量を減ら
したり、記録エリアが無くなった時点で作り直したりし
ているのが実状である。このような問題を解決する手段
として、何度でも書き換え可能な可逆性感熱記録体の開
発が強く望まれている。
【0003】また、近年盛んに論じられているゴミ問題
や森林破壊問題を背景に、感熱記録紙についてもその再
生利用が望まれている。感熱記録紙の再生方法には様々
な方法が考えられるが、中でも脱墨装置等の大型な装置
を必要としない汎用性のある方法として、何度でも書き
換え可能な可逆性感熱記録体の開発が望まれている。さ
らに、可逆性感熱記録体は、特開平3−233490号
公報および特開平5−42762号公報等に開示されて
いるような簡易ディスプレー用の記録材料としても注目
されており、これらの装置に適した可逆性感熱記録体の
開発も強く望まれている。
【0004】これらの要求を背景に、加熱条件による透
明度の変化を利用した高分子タイプや従来の感熱記録体
に用いられている染料を使用し、加熱条件による吸収波
長の変化を利用した染料タイプの可逆性感熱記録体が提
案されてきた。
【0005】近年、急速に普及したICカード、磁気カー
ド、光カードの膨大な情報を視覚化する手段として、上
記高分子タイプの可逆性感熱記録体と各種カードとの組
み合わせが進められており、特開平5−296033号
公報、特開平9−220890号公報には、ICカー
ド、磁気カードや光カードに貼着して用いることができ
る高分子タイプの可逆性感熱シートが開示されている。
しかし、高分子タイプの可逆性感熱記録体は、高分子の
相変化による透明−白濁を利用した記録方式であるた
め、十分な透明度、あるいは十分な不透明度が簡単には
得られず、発色部と消色部のコントラストが低くなり、
視認性が悪いという問題があった。また、このタイプは
カラー記録ができないという問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、加熱条件の
違いのみで発色および消色を実施することができ、高い
コントラストで視認性に優れ、カラー記録が可能な可逆
性感熱記録体を、貼替え可能な状態で貼り付けた情報記
録カードを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下の構成を採用する。即ち、本発明は、
「情報記録カード、粘着層、支持体、可逆性感熱記録層
をこの順に有し、(a)可逆性感熱記録層は、無色また
は淡色の染料前駆体と該染料前駆体を可逆的に発色およ
び消色させる顕色剤とを含み、該顕色剤は炭素数11〜
30の飽和脂肪族基及び該染料前駆体を発色させる基を
含有し、(b)情報記録カードはICカード、磁気記録
カード、光記録カードから選択された一つであり、
(c)該カード表面と前記粘着層とのJIS C−21
07に規定される粘着力が200gf/10mm〜90
0gf/10mmである、ことを特徴とする可逆性感熱
記録体を貼替え可能に添付した情報記録カード」であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を構成する感熱記録層と支
持体の部分(場合により粘着層も含んだ部分)を総称し
て、感熱記録体あるいは可逆性感熱記録体と称する。本
発明に使用する感熱記録体は、通常は、情報記録カード
に添付される前には、粘着層の上に剥離シートが存在す
る状態で巻き取り状または枚葉状態で保存され、必要な
時に剥離シートを除去して、粘着層を情報記録カードに
添付する。
【0009】本発明に使用する可逆性感熱記録体に用い
られる支持体は、従来の感熱記録体に用いられてきた紙
(酸性紙、中性紙を含む)、表面に顔料、ラテックスな
どを塗工したコ−テッド紙、ラミネ−ト紙、ポリオレフ
ィン系樹脂から作られた合成紙、ポリオレフィン、ポリ
エステル、ポリイミド等のプラスチックフィルムの他に
ガラスプレ−ト、導電性ゴムシ−トなどから選ぶことが
できる。支持体の厚みは10〜200μmであることが
好ましく、より好ましくは15〜100μmである。支
持体の厚みが10μmより薄いとカードへの装着作業に
支障が生じやすく、200μm以上では貼り付けたカー
ド全体の厚みが厚くなり、記録装置への障害となること
がある。
【0010】本発明の粘着層を形成する粘着剤として
は、従来公知のものが用いられる。溶剤型粘着剤であれ
ばシリコン系、アクリル系、ゴム系等があり、ゴム系で
は天然ゴムもしくはスチレン・ブタジエンラバー、イソ
ブチレンラバー、イソプレンラバー等の合成ゴムにポリ
テルペン樹脂、ガムロジン、ロジンエステルおよびロジ
ン誘導体、クマロンインデン樹脂、石油系炭化水素樹脂
等の粘着付与剤、液状ポリブテン、液状ポリアクリレー
ト、フタル酸エステル、リン酸エステル、塩化パラフィ
ン等の軟化剤(可塑剤)、トルエン、ノルマルヘキサン
等の溶剤を混合したものが、アクリル系ではトルエン、
酢酸エチル、メチルエチルケトン等の溶剤中でモノマー
より溶液重合したポリアクリル酸エステル樹脂や酢酸ビ
ニルを共重合成分としたもの等があげられる。
【0011】無溶剤型粘着剤であれば、上記ゴム系、ア
クリル系で列挙した天然もしくは合成ゴム類、合成樹脂
類のエマルジョンが利用でき、ゴム系では粘着付与剤の
エマルジョンとの混合使用が、合成樹脂系では乳化剤、
安定剤の併用が一般的である。粘着剤にはそのほかの成
分として、顔料等の充填剤、ポリイソシアネートやエポ
キシ化合物等の架橋剤、金属キレート剤等の老化防止剤
を必要により混合使用する。
【0012】本発明に用いられる粘着層の情報記録カー
ド表面との粘着力は200gf/10mm〜900gf
/10mmであることが必要である。200gf/10
mm以下では、粘着力が低いため繰り返し試験中に可逆
性感熱記録体の端部が部分的に剥離し、印字障害につな
がる恐れがあり、900gf/10mm以上では、粘着
力が高すぎるために、感熱記録体交換時に剥がしづらく
なる。粘着力の制御は、粘着剤樹脂の選択、粘着剤樹脂
とタッキファイヤーとの割合、填料の添加、粘着剤塗布
量の変更などにより行うことができる。本発明に使用す
る情報記録カードはICカード、磁気記録カード、光記
録カードであるが、これらの表面はプラスチックにより
構成されている。表面のプラスチック材料としては、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ
スチレン、ポリオレフィン、アクリル系樹脂等である
か、エポキシ系、アクリル系の硬化樹脂であることもあ
る。いずれの場合においても、当該プラスチックに応じ
て、前記した方法で粘着力をコントロールすれば良い。
【0013】本発明に使用する感熱記録体の保管時に粘
着層上に設けられる剥離シートは、プラスチックフィル
ムや紙にフッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリエチレンな
どの濡れ性の低い皮膜を形成した難接着性のシートを用
いる。
【0014】本発明に係る可逆性感熱記録体の可逆的熱
発色および消色方法は、上記記録体の感熱発色層に、加
熱を施して画像を発色記録し、この記録の使用済み後、
この感熱発色層に、前記発色加熱温度よりも低い温度の
加熱を施して前記発色画像を消色することを特徴とする
ものである。
【0015】本発明に使用する可逆性感熱記録体におい
て、染料前駆体、および顕色剤を含む感熱記録層は加熱
により速やかに発色し、その発色状態は急冷することに
より常温においても保持される。一方、常温において保
持された発色画像部は、発色温度以下に加熱することに
より消去することができ、その消色状態は常温に冷却し
ても保持される。この消色の作用機構は明確ではない
が、発色体が発色温度以下に加熱された時、顕色剤中の
長鎖アルキル基が配向して顕色剤の結晶化を誘発し、染
料と顕色剤が分離して消色するものと考えられる。一般
に発色のための加熱温度は80〜180℃であり、消色
が起きる温度域は50〜120℃であり、かつ前記発色
加熱温度より低い。一般に発色は、加熱した後の急速な
冷却が容易な、サーマルヘッドなどにより行なわれる
が、消色は、発色加熱温度以下の温度域に保持されるこ
とにより行なわれ、加熱・冷却速度を制御する必要はな
い。消色時の温度保持時間は、0.1秒以上であること
が好ましい。この発色画像の記録、消去の過程は本発明
者らが提案した、特開平8−208593号公報に記載
したものである。
【0016】本発明の感熱記録層は、必要に応じて消色
促進剤を含むことができる。この消色促進剤は、比較的
低印加エネルギーにより可逆性感熱記録体の高濃度発色
を可能にする能力に加え、消色反応を促進し、可逆性を
向上させるという能力も有する。このような染料と顕色
剤との発色、消色反応に対して、消色促進剤がどのよう
な機構で作用しているのかは明確ではないが、消色促進
剤が、顕色剤分子の長鎖アルキル基の易動度に影響を及
ぼしているものと考えられる。すなわち、アモルファス
状態にある発色系を消色温度域に加熱すると、発色系は
流動性を示し、顕色剤分子の長鎖アルキル基を配向する
ものと考えられるが、この際、消色促進剤が発色系の粘
度を低下させ、それによって顕色剤分子の長鎖アルキル
基の易動度が高められるため、顕色剤の結晶化が促進さ
れ、消色速度が早くなるものと考えられる。
【0017】本発明の可逆性感熱記録シートの感熱記録
層において、染料前駆体として使用される染料前駆体と
しては、トリアリール系、ジフェニルメタン系、チアジ
ン系、スピロ系、ラクタム系、フルオラン系などのロイ
コ体が好ましく使用できる。その具体例を下記に示す。
【0018】黒色発色を与える染料前駆体としては、3
−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルア
ニリノ)フルオラン、3−(N−イソアミル−N−エチ
ルアミノ)−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、
3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−2−テ
トラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7
−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ア
ミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−イソアミル−N−エチルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−(N−n−ヘキシル
−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オランなどが使用できる。
【0019】さらに、3−[N−(3−エトキシプロピ
ル)−N−エチルアミノ]−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−[N−(3−エトキシプロピル)−N
−メチルアミノ]−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)
フルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(2−
クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−(2,6−ジメチルアニリノ)フ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
(2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、2、4−ジ
メチル−6−(4−ジメチルアミノアニリノ)フルオラ
ンおよび3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン等の少なく
とも1種を用いることができる。また、2,2−ビス
{4−[6’−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミ
ノ)−3’−メチルスピロ[フタリド−3,9’−キサ
ンテン]−2’−イルアミノ]フェニル}プロパンおよ
び3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フ
ルオラン等から選ばれた1種以上を用いることができ
る。
【0020】本発明においては、前記黒色発色を与える
染料前駆体の中でも、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−アミ
ル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2,6−ジメチ
ルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−(2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、
および2、4−ジメチル−6−(4−ジメチルアミノア
ニリノ)フルオランが地肌かぶりを生じにくいという点
で好ましい。また、画像の保存性の点では、2,2−ビ
ス{4−[6’−(N−シクロヘキシル−N−メチルア
ミノ)−3’−メチルスピロ[フタリド−3,9’−キ
サンテン]−2’−イルアミノ]フェニル}プロパンが
特に好ましい。
【0021】赤もしくは赤紫、オレンジ色系統の発色を
与える染料前駆体としては、3,6−ビス(ジエチルア
ミノ)フルオラン−γ−アニリノラクタム、3,6−ビ
ス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(p−ニトロ)
アニリノラクタム、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フ
ルオラン−γ−(o−クロロ)アニリノラクタム、3−
ジメチルアミノ−7−ブロモフルオラン、3−ジエチル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチルフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−ブロモフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6,8−ジメチルフルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−tert−ブチルフルオラン、3−(N−エ
チル−N−トリルアミノ)−7−メチルフルオラン、3
−(N−エチル−N−トリルアミノ)−7−エチルフル
オラン、3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−
6−メチル−7−クロロフルオラン、および3−(N−
エチル−N−イソアミルアミノ)−7,8−ベンゾフル
オランをあげることができる。
【0022】赤色、赤紫色、オレンジ色系統の発色色調
を与える染料前駆体としては、さらに3−シクロヘキシ
ルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジ−n−ブチル
アミノ−6−メチル−7−ブロモフルオラン、3−ジ−
n−ブチルアミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3−ト
リルアミノ−7−メチルフルオラン、3−トリルアミノ
−7−エチルフルオラン、2−(N−アセチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラ
ン、2−(N−プロピオニルアニリノ)−3−メチル−
6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(N−ベン
ゾイルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルア
ミノフルオラン、2−(N−カルボブトキシアニリノ)
−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、
2−(N−ホルミルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−
n−ブチルアミノフルオラン、2−(N−ベンジルアニ
リノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオ
ラン、2−(N−アリルアニリノ)−3−メチル−6−
ジ−n−ブチルアミノフルオラン、および2−(N−メ
チルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミ
ノフルオランをあげることができる。
【0023】赤色、赤紫色、およびオレンジ色系統の発
色色調を示す染料前駆体として、さらに3,3′−ビス
(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)
フタリド、3,3′−ビス(1−エチル−2−メチルイ
ンドール−3−イル)フタリド、3,3′−ビス(1−
n−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)フタ
リド、7−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−3
−メチル−1−フェニルスピロ[(1,4−ジヒドロク
ロメノ[2,3−c]ピラゾール)−4,3′−フタリ
ド]、7−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−3
−メチル−1−p−メチルフェニルスピロ[(1,4−
ジヒドロクロメノ[2,3−c]ピラゾール)−4,
3′−フタリド]、および7−(N−エチル−N−n−
ヘキシルアミノ)−3−メチル−1−フェニルスピロ
[(1,4−ジヒドロクロメノ[2,3−c]ピラゾー
ル)−4,3′−フタリド]などをあげることができ
る。
【0024】上記化合物のなかでも、発色感度が高く、
地肌かぶりが少ないという点で、赤色発色を与える染料
前駆体としては、3−ジエチルアミノ−7−クロロフル
オラン、および3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
クロロフルオランが好ましく、オレンジ色発色を与える
染料前駆体としては、3−シクロヘキシルアミノ−6−
クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメ
チルフルオラン、および7−(N−エチル−N−イソア
ミルアミノ)−3−メチル−1−フェニルスピロ
[(1,4−ジヒドロクロメノ[2,3−c]ピラゾー
ル)−4,3′−フタリド]が好ましく、赤紫色発色を
与える染料前駆体としては、3,3′−ビス(1−n−
ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリドが
好ましい。
【0025】青色発色を与える染料前駆体としては、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2
−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(1−エチル
−2−メチルインドール−3−イル)−3−(4−ジエ
チルアミノフェニル)フタリド、3−(1−エチル−2
−メチルインドール−3−イル)−3−(2−メチル−
4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3
−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−
3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−
4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルイン
ドール−3−イル)−3−(2−n−ヘキシルオキシ−
4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、お
よび3−ジフェニルアミノ−6−ジフェニルアミノフル
オランなどをあげることができる。特に、これらの青発
色性染料前駆体の中では、3−(4−ジエチルアミノ−
2−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノフェ
ニル)−6−ジメチルアミノフタリドが、地肌かぶりが
少ないという点から好ましい。
【0026】緑色発色を与える染料前駆体としては、3
−(N−エチル−N−n−ヘキシルアミノ)−7−アニ
リノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジル
アミノフルオラン、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ
−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3−
(N−エチル−N−p−トリルアミノ)−7−(N−フ
ェニル−N−メチルアミノ)フルオラン、3−〔p−
(p−アニリノアニリノ)アニリノ〕−6−メチル−7
−クロロフルオラン、および3,6−ビス(ジメチルア
ミノ)フルオレン−9−スピロ−3′−(6′−ジメチ
ルアミノ)フタリドなどをあげることができる。これら
のなかでも3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン
−9−スピロ−3′−(6′−ジメチルアミノ)フタリ
ドが、地肌かぶりが少ないという点から好ましい。
【0027】黄色系統の発色を与える染料前駆体とし
て、3,6−ジメトキシフルオラン、および1−(4−
n−ドデシルオキシ−3−メトキシフェニル)−2−
(2−キノリル)エチレンなどがある。上記の染料前駆
体は単独で使用してもかまわないが、色調補正のために
他の色の染料前駆体と併用することも効果的である。
【0028】本発明の感熱記録層に使用できる、前記顕
色剤として、下記一般式(I)〜一般式(III)で表さ
れる物質が代表的なものとして挙げられる。
【0029】<一般式(I)の物質>
【化1】 (ただし、R1はナフチル基または水素原子、ハロゲン
原子、低級アルキル基および低級アルコキシ基により置
換されたフェニル基から選ばれた一員を表し、Y 1は、
下記化学式:
【化2】 により表される2価の基から選ばれた1員を表し、nは
10〜29の整数を表す。)
【0030】<一般式(II)の物質>
【化3】 (ただし、 Y2はY1と同じ、mは10〜29の整数を
表す。)
【0031】<一般式(III)の物質>
【化4】 (ただし、pは10〜29の整数を表す。)
【0032】上記顕色剤の更に具体的な例を、下記の化
5〜化8に示す。これらの化合物は単独で用いても良
く、あるいはその2種以上を混合して用いてもよい。
【0033】
【化5】
【0034】
【化6】
【0035】
【化7】
【0036】
【化8】
【0037】また、本発明に係わる顕色剤の長鎖アルキ
ル基の長さは、炭素数で11以上であることが必要であ
り、30以下であることが好ましい。その領域でも、1
4〜21であることがさらに好ましい。炭素原子数が1
1未満では消色能力が実用レベルに達せず、30を超過
すると顕色能力が低下することがある。
【0038】本発明に使用する可逆性感熱記録体におい
て消色促進剤として用いられる芳香族化合物の具体例
は、シュウ酸ジエステル類(特開昭64ー1583号公
報)、シュウ酸ジ(4ーメチルベンジル)(特公平5ー
62597号公報)、1、2ービス(mートリルオキ
シ)エタン(特開昭60ー56588号公報)、ジフェ
ニルスルホン(特開昭60ー15667号公報)、pー
ベンジルビフェニル(特開昭60ー82382号公
報)、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステ
ル(特開昭57−191089号公報)、ジベンジルテ
レフタレート(特開昭58−98285号公報)、p−
ベンジルオキシ安息香酸ベンジル(特開昭57−201
691号公報)、炭酸ジフェニル、炭酸ジトリル(特開
昭58−136489号公報)、m−ターフェニル(特
開昭57−89994号公報)、1,5−ビス(p−メ
トキシフェノキシ)−3−オキサペンタン(特開昭62
−181183号公報)、1,4−ビス(pートリルオ
キシ)ベンゼン(特開平2−153783号公報)、ベ
ンゼンスルホアニリド(特開昭58−211493号公
報)、2−クロロアセトアセトアニリド、4−エトキシ
メチルスルホニルベンゼン、4−メトキシアセトアセト
アニリド、o−メチルアセトアニリド、4−メトキシベ
ンゼンスルホアニリド、3,4−ジメチルアセトアニリ
ド、2−メトキシベンゼンスルホアニリド、[1、4−
ビス{2−(4−メチルベンジロキシ)エトキシ]ベン
ゼンである。上記消色促進剤の中でも、[1、4−ビス
{2−(4−メチルベンジロキシ)エトキシ]ベンゼン
が、特に好ましい。
【0039】また、本発明においては、所望の効果を阻
害しない範囲でフェノール類又は、有機酸類、および長
鎖アルキル基を有しないスルホニル(チオ)ウレア系芳
香族化合物からなる従来公知の顕色剤を、本発明に関わ
る長鎖アルキル基を有する顕色剤と併用することができ
る。
【0040】また本発明に係る感熱記録層には、さらに
ワックス類、顔料を本発明の効果を阻害しない範囲で含
んでいてよく、通常バインダーが含まれる。ワックス類
としては、例えば、パラフィン、アミド系ワックス、ビ
スイミド系ワックス、高級脂肪酸の金属塩など公知のも
のを用いることができる。ただし、亜鉛塩の添加は、繰
り返し発色、消色を行うにつれて消色濃度が増大し、発
色画像の消去が不完全になる恐れがあるため、亜鉛塩の
含有量は、感熱記録層の乾燥重量の1重量%以下である
ことが好ましい。
【0041】顔料としては、例えばシリカ、クレー、焼
成クレー、タルク、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チ
タン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム
および表面処理された炭酸カルシウムやシリカ等の無機
系微粉末の他、並びに尿素−ホルマリン樹脂、スチレン
/メタクリル酸共重合体、およびポリスチレン樹脂等の
有機系の微粉末などをあげることができる。
【0042】前記バインダーとしては、種々の分子量の
ポリビニルアルコール、デンプン及びその誘導体、メト
キシセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチル
セルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、
ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリ
ル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸
アミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸3元共重合
体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポ
リアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、およ
びカゼインなどの水溶性高分子材料、並びに、ポリ酢酸
ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジエン共重合
体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビ
ニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレー
ト、エチレン/酢酸ビニル共重合体、およびスチレン/
ブタジエン/アクリル系共重合体等のラテックスを用い
ることができる。
【0043】本発明の感熱記録層において、染料前駆体
の含有率は、一般に感熱記録層の乾燥重量の5〜40重
量%であることが好ましく、顕色剤の含有率は、一般に
感熱記録層の乾燥重量の5〜50重量%であることが好
ましい。顕色剤の含有率が5重量%未満では、顕色能力
に不足をきたし、またそれを50重量%を越えて多量に
用いても、顕色能力が飽和して、発色濃度と消色濃度の
コントラストに格別の改善は見られず、経済的に不利に
なることがある。また、本発明の消色促進剤の含有率
は、一般に感熱記録層の乾燥重量の5〜50重量%であ
ることが好ましい。消色促進剤の含有率が5重量%未満
では、消色促進効果に不足をきたし、また50重量%を
越えて多量に使用すると、発色濃度が不足する可能性が
ある。
【0044】画像の記録(発色)、消去(消色)を行う
装置は、使用目的によりサーマルヘッド、恒温槽、加熱
ローラー、熱ペン、面状発熱体、レーザー光、赤外線な
どから選択することができるが、特にこれらに限定され
るものではない。
【0045】また、単にカラーの発色というのみなら
ず、2色以上の記録も可能であり、例えば、染料前駆体
と顕色剤が異なる2層の感熱記録層を形成し、低温で上
の層のみを発色し、高温で下の層も発色し、上層の色と
の混色が表示されるようにしても良い。或いは、異なる
色調となる染料前駆体を別々のマイクロカプセルに入れ
る方法により、一層の感熱記録層で2色の表示を可能と
することもできる。
【0046】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。特に断らない限り、「部」および「%」は、それ
ぞれ「重量部」および「重量%」をあらわす。本実施例
では、便宜上黒1色のタイプで説明するが、本文中に記
載したように、カラーに着色する染料前駆体も全く同様
に使用できることは言うまでもない。
【0047】<実施例1>下記操作により可逆性感熱記
録体を作成した。 (1)剥離シート/粘着層/支持体の積層物形成 厚さ80μmの合成紙「東洋紡績(株)製:トヨパー
ル」からなる支持体の片面に、アクリル系粘着剤ポリエ
マールEL−179(旭化学合成株式会社製)を乾燥後
の塗布量が5.0g/m2となるように塗布、乾燥し、剥
離シー トに貼りあわせることにより、剥離シート/粘
着層/支持体の積層物を形成した。 (2)混合分散液Aの調製 成 分 量(部) 2,2−ビス{4−[6’−(N−シクロヘキシル −N−メチルアミノ)−3’−メチルスピロ [フタリド−3,9’−キサンテン]−2’− イルアミノ]フェニル}プロパン染料前駆体 20 N−(2−ナフチルベンゼンスルホニル)−N’−[4− (n−オクタデカノイルアミノ)フェニル]ウレア (化合物No.1の顕色剤) 20 [1、4−ビス{2−(4−メチルベンジロキシ)エトキシ] ベンゼン(消色促進剤) 20 ポリビニルアルコ−ル 10%液 30 水 10 上記組成物をサンドグラインダーを用い、平均粒径が
1.1μmになるまで粉砕した。
【0048】(3)可逆性感熱記録層の形成 上記混合分散液A75部、焼成クレー30部、25%パ
ラフィンワックスエマルジョン2部、および10%ポリ
ビニールアルコール水溶液100部を混合、撹拌し、塗
布液とした。この塗布液を、上記(1)項に記載した積
層物の支持体側の面に、乾燥後の塗布量が5.0g/m2
となるように塗布し、乾燥することにより可逆性感熱記
録層を形成した。
【0049】(4)中間層の形成 カオリナイトクレー分散液(固形分濃度60%)5部、
カルボン酸変性ポリビニルアルコール水溶液(固形分1
0%)200部を混合を混合、撹拌し中間層用塗布液を
調製した。この塗布液を、上記(3)項に記載の感熱記
録層の上に、乾燥後の塗布量が1.5g/m2となる様に
塗布し、乾燥して中間層を形成した。
【0050】(5)オーバーコート層の形成 ポリエステルアクリレート(東亜合成社製、アーロニク
スM−8030)40部、ポリエステルアクリレート
(東亜合成社製、アーロニクスM−6200)40部、
炭酸カルシウム(備北粉化工業製、ライトンA)20部
を混合、撹拌し、上記(4)項記載の中間層の上に、塗
布量が2.5g/m2となる様に塗布した。得られた塗工
層に、電子線照射室の酸素濃度300ppm以下、加速
電圧175kV、吸収線量3Mradの条件で電子線を照射
して、オーバーコート層を形成し、可逆性感熱記録体を
得た。以上により、粘着層を有する可逆性感熱記録体を
完成した。
【0051】(6)発色性、消色性試験 上記可逆性感熱記録シートに、大倉電機製感熱発色試験
機THPMDを用いて、印字電圧21.7v、印字パル
ス1.0msの条件で印字した。この印字発色濃度をマ
クベス反射濃度計RD−914で測定した。さらに、こ
の発色試料を東洋精機製熱傾斜試験機を用いて、加熱温
度100℃、圧力1kg/cm2、加熱時間1秒の条件
で加熱した後、消色濃度をマクベス反射濃度計RD−9
14で測定した。テスト結果を表1に示す。
【0052】(7)粘着力測定、剥離性試験 可逆性感熱記録体の粘着層側をカード基材に貼りつけ、
粘着力をJIS C−2107電気絶縁用粘着試験法に
従い測定した。さらに上記(6)項の発色性、消色性試
験を100回繰り返した後、可逆性感熱記録シートとカ
ード基材の粘着状態を観察した。テスト結果を表1に示
す。なお、ここで使用したカードは、表面の材質がポリ
エチレンテレフタレートであるICカードである。
【0053】<実施例2>実施例1と同様にして可逆性
感熱記録シートを作成し、テストした。但し、分散液A
の調製にあたり、N−(2−ナフチルベンゼンスルホニ
ル)−N’−[4−(n−オクタデカノイルアミノ)フ
ェニル]ウレア(化合物No.3)のかわりに、N−
(p−メトキシベンゼンスルホニル)−N’−[4−
(n−オクタデカノイルアミノ)フェニル]ウレア(化
合物No.6)を用いた。テスト結果を表1に示す。
【0054】<実施例3>実施例1と同様にして可逆性
感熱記録シートを作成し、テストした。但し、分散液A
の調製にあたり、N−(2−ナフチルベンゼンスルホニ
ル)−N’−[4−(n−オクタデカノイルアミノ)フ
ェニル]ウレア(化合物No.3)のかわりにN−(4
−ヒドロキシフェニル)−N’−n−オクタデシルウレ
ア(化合物No.23)を用いた。テスト結果を表1に
示す。
【0055】<実施例4>実施例1と同様にして可逆性
感熱記録シートを作成し、テストした。但し、分散液A
の調製にあたり、N−(2−ナフチルベンゼンスルホニ
ル)−N’−[4−(n−オクタデカノイルアミノ)フ
ェニル]ウレア(化合物No.3)のかわりにオクタデ
シルホスホン酸(化合物No.29)を用いた。テスト
結果を表1に示す。
【0056】<実施例5>実施例1と同様にして可逆性
感熱記録シートを作成し、テストした。但し、粘着層の
形成にあたり、粘着剤の乾燥後の塗布量を5.0g/m2
から2.0g/m2に変更した。テスト結果を表1に示
す。
【0057】<実施例6>実施例1と同様にして可逆性
感熱記録シートを作成し、テストした。但し、粘着層の
形成にあたり、粘着剤の乾燥後の塗布量を5.0g/m2
から10.0g/m2に変更した。テスト結果を表1に示
す。
【0058】<実施例7>実施例1と同様にして可逆性
感熱記録シートを作成し、テストした。但し、粘着層の
形成にあたり、アクリル系粘着剤ポリエマールEL−1
79(旭化学合成株式会社製)のかわりに、アクリル系
粘着剤デュロタック138−4516(カネボウNSC
株式会社製)を用いた。テスト結果を表1に示す。
【0059】<比較例1>実施例1と同様にして可逆性
感熱記録シートを作成し、テストした。但し、粘着層の
形成にあたり、粘着剤の乾燥後の塗布量を5.0g/m2
から0.5g/m 2に変更した。テスト結果を表1に示
す。
【0060】<比較例2>実施例1と同様にして可逆性
感熱記録シートを作成し、テストした。但し、粘着層の
形成にあたり、粘着剤の乾燥後の塗布量を5.0g/m2
から20.0g/m2に変更した。テスト結果を表1に示
す。
【0061】
【表1】 **剥離性の評価: ○――良い、×――繰り返し後剥がれが生じる、××―
―交換時に剥がれ難い。
【0062】
【発明の効果】本発明に係る可逆性感熱記録体は、白地
に発色画像を形成し、高いコントラストを有し、視認性
に優れ、貼り替え可能である。従って、本発明の可逆性
感熱記録体は、実用上の価値の極めて高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA08 JC02 LA26 MA12 MA19 PA21 QB02 2H026 AA07 AA09 BB02 BB24 FF01 FF25 FF29

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録カード、粘着層、支持体、可逆
    性感熱記録層をこの順に有し、(a)可逆性感熱記録層
    は、無色または淡色の染料前駆体と該染料前駆体を可逆
    的に発色および消色させる顕色剤とを含み、該顕色剤は
    炭素数11〜30の飽和脂肪族基及び該染料前駆体を発
    色させる基を含有し、(b)情報記録カードはICカー
    ド、磁気記録カード、光記録カードから選択された一つ
    であり、(c)該カード表面と前記粘着層とのJIS
    C−2107に規定される粘着力が200gf/10m
    m〜900gf/10mmである、ことを特徴とする可
    逆性感熱記録体を貼替え可能に添付した情報記録カー
    ド。
JP26131598A 1998-09-16 1998-09-16 可逆性感熱記録体付き情報記録カード Pending JP2000085281A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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