JP2008100510A - 可逆性感熱記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持体上に、電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物を用い、加熱温度および/又は加熱後の冷却速度の違いにより、相対的に発色した状態と消色した状態を形成しうる可逆性感熱記録層を有する可逆性感熱記録媒体において、支持体側の記録層が表示面側の記録層よりも熱伝導性が高いことを特徴とする可逆性感熱記録媒体。
【選択図】なし
Description
そこで、さらに本発明者らは特許文献14に記載のフェノール化合物を用いることで、発色と消色のコントラストが高く、高速消去が可能であり、画像部の発色安定性に優れる記録媒体を提案した。このフェノール化合物を用いた記録媒体は、ホットスタンプやヒートローラー、セラミックヒータなどの加熱部材による消去が可能であり実用性に優れるものであった。
さらに、近年、書き替え装置の小型化や省エネルギー化の要求が高まり、サーマルヘッド以外に消去用の熱源を必要としないサーマルヘッド消去や、さらに画像の記録と消去を1パスで行なうサーマルヘッドオーバーライトなど、サーマルヘッド書き替えに対応した記録媒体が必要とされてきた。
さらに本発明の他の目的は、上記可逆性感熱記録媒体を用いる画像処理方法、及び画像処理装置を提供することである。
なお、明細書中、可逆性感熱記録層、感熱記録層は、単に記録層と云うことがある。
さらに、本発明においては記録層と支持体の間に中空フィラーを含むアンダー層を設けることによって、よりいっそう消去性が向上することが判った。
(1)「支持体上に、電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物を用い、加熱温度および/又は加熱後の冷却速度の違いにより、相対的に発色した状態と消色した状態を形成しうる可逆性感熱記録層を有する可逆性感熱記録媒体において、支持体側の感熱記録層が表示面側の感熱記録層よりも熱伝導性が高いことを特徴とする可逆性感熱記録媒体」;
(2)「前記感熱記録層が多段塗工で作製された複数層の積層構造を有し、各感熱記録層が表示面側から支持体側に向かって熱伝導性が高いことを特徴とする前記(1)に記載の可逆性感熱記録媒体」;
(3)「前記支持体と前記感熱記録層との間に中空粒子を含むアンダー層を設けたことを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の可逆性感熱記録媒体」;
(4)「前記電子受容性化合物が下記式(1)で示される炭素数8以上の飽和脂肪族基を有するフェノール化合物であることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体。
(式中、X1及びX2は直接結合手または−NH−、−CO−、−O−、−SO2−、−S−から選ばれる2価の基、或いはこれら2価の基を2個以上組み合わせた2価の基を示す。ただし、X1及びX2は同時に直接結合手であることはない。R1は炭素数1〜22の2価の炭化水素基を表わし、R2は炭素数8〜30の炭化水素基を表わす。また、pは0〜4の整数を表わし、pが2〜4のとき繰り返されるR1およびX2は同一でも、異なっていてもよい。また、pが0のとき、X1は直接結合手ではない。さらに、qは1〜3の整数を表わす。)」;
(5)「情報記憶部を設けたことを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体」;
(6)「記録媒体の表示面もしくは裏面の少なくとも1つに、接着剤層又は粘着剤層を設けたことを特徴とする前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体」;
(7)「前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体を用いて、画像の形成及び/又は消去を行なうことを特徴とする画像処理方法」;
(8)「サーマルヘッドを用いて前記可逆性感熱記録媒体の表示部に画像を形成することを特徴とする前記(7)に記載の画像処理方法」;
(9)「サーマルヘッドを用いて画像を消去することを特徴とする前記(7)に記載の画像処理方法」;
(10)「前記(8)又は(9)の少なくともいずれか1項に記載の画像処理方法により、画像の形成及び/又は消去を行なうことを特徴とする画像処理装置」。
また本発明の上記可逆性感熱記録媒体を用いた画像処理方法、及び画像処理装置は、画像濃度が良好で、サーマルヘッド消去性に優れる画像を形成することできる。
本発明で用いられる高熱伝導性無機粒子の好ましい熱伝導率は20Wm−1K−1以上であるものが好ましく、より好ましくは30Wm−1K−1以上であることが好ましい。好ましい範囲の上限は特に無いが、500Wm−1K−1を越える高熱伝導性の物質としてはダイヤモンドなどに限定され、実用性が低いため、好ましい熱伝導性の範囲としては20〜500Wm−1K−1であり、より好ましくは30〜500Wm−1K−1である。
ここで、例えば本発明で用いられる上記高熱伝導性無機微粒子の熱伝導率(Wm−1K−1)は、アルミナが20〜40、酸化亜鉛が54、窒化ホウ素が60、窒化ケイ素30〜90、窒化アルミニウム70〜270である。
なお、以下に高熱伝導性無機微粒子として、酸化亜鉛を用いる場合を例にとって説明する。
また、一方で粒子径が10nm未満の場合には凝集しやすくなるため安定な分散が難しくなるという問題がある。そこで、本発明においては酸化亜鉛微粒子は粒子径10〜100nmのものが好ましく用いられ、さらに、特に好ましくは10〜70nmのものが用いられる。
また、前述のように酸化亜鉛微粒子を記録層塗工液中に添加し、塗布・乾燥した場合には乾燥過程での記録層塗工液中の溶剤などの対流現象によって、酸化亜鉛微粒子は記録層の上部に動き、記録層の下部よりも上部に高密度に分布する。これは記録層断面のTEM(透過電子顕微鏡)観察によって確認される。
また、酸化亜鉛微粒子を記録層中に含有させる際に、記録層中のロイコ染料との相互作用によって記録層の着色を起こすことがあり、とくにペイントシェイカーやボールミルなどによる分散の際に着色の傾向が見られる。
尚、以上のことは酸化亜鉛粒子のみならず、他の高熱伝導性無機粒子においても同様である。
このとき、中空粒子を含有したアンダー層を用いることで、支持体などへの熱の拡散が防止でき、サーマルヘッドからの熱を高効率に使用することができる。
本発明では、記録層中に用いた酸化亜鉛微粒子による記録層内温度の均一化とさらにアンダー層の断熱効果によって、きわめて良好な消去性を示す。
アンダー層に含有させる中空粒子は、ブタン、ペンタン等の低沸点の液体をポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリル酸メチル等の重合体又は共重合体でマイクロカプセル化したもの等である。あらかじめ発泡させた中空粒子と未発泡状態の中空粒子があるが、未発泡状態で添加し可逆性感熱記録媒体作製時又は印字時の熱により発泡させると均一な発泡が難しく画質が劣るため、あらかじめ発泡した中空粒子を添加した方が良好な画質が得られる。
また、中空粒子の体積中空率は50%以上が好ましく、これより低い体積中空率では充分なクッション性と断熱性が得られにくい。また、中空率が70%〜95%のものが特に好ましい。
該中空率は比重から算出する体積比で、下記式で表わされる。
中空率(%)=〔1−1/(A/B)〕×100
(式中、A=シェル材の比重、B=中空粒子の真比重)
また、中空粒子は比重が小さく作業上扱いにくいので、無機顔料で被覆された比重の高い中空粒子を用いてもよい。中空粒子を被覆する無機顔料としては炭酸カルシウム、タルク、酸化チタンであり、これらを熱融着等で中空粒子に被覆させたものを使用することができる。
本発明の可逆性感熱記録媒体は、加熱温度および/または加熱後の冷却速度により相対的に発色した状態と消色した状態を形成しうるものである。この基本的な発色・消色現象を説明する。
(式中、X1及びX2は直接結合手または−NH−、−CO−、−O−、−SO2−、−S−から選ばれる2価の基、或いはこれら2価の基を2個以上組み合わせた2価の基を示す。ただし、X1及びX2は同時に直接結合手であることはない。R1は炭素数1〜22の2価の炭化水素基を表わし、R2は炭素数8〜30の炭化水素基を表わす。また、pは0〜4の整数を表わし、pが2〜4のとき繰り返されるR1およびX2は同一でも、異なっていてもよい。また、pが0のとき、X1は直接結合手ではない。さらに、qは1〜3の整数を表わす。)
R1の炭素数は1〜22であり、炭素数が22を超えると原料入手が困難になり、また、合成も行ないにくくなるため好ましくない。
X1及びX2は直接結合手または下記表1に示すヘテロ原子を含む2価の基を示し、
該中間層に用いられる樹脂としては、従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などが広く用いられ、その例としてはポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。
さらに、本発明によれば、可逆性感熱記録層上に架橋状態にある樹脂を含有する保護層を設けることができる。該保護層に用いられる樹脂としては、前述の記録層と同様の熱硬化樹脂や、紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂等が用いられる。
該保護層中に用いる樹脂として、特に好ましくは、紫外線吸収基を分子構造中に有した紫外線吸収性ポリマーが用いられる。
紫外線吸収性ポリマーとしては紫外線吸収基を有した単量体と、架橋可能な官能基を有した単量体をもつポリマーが好ましく用いられ、紫外線吸収基を有した単量体としては、(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ω−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール骨格を有した単量体が特に好ましく用いられる。
本発明に用いられる無機顔料は0.1μm以下の平均粒径を有する顔料ならば任意である。このような無機顔料としては酸化亜鉛、酸化インジウム、アルミナ、シリカ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化セリウム、酸化鉄、酸化アンチモン、酸化バリウム、酸化カルシウム、酸化ビスマス、酸化ニッケル、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化マンガン、酸化タンタル、酸化ニオブ、酸化トリウム、酸化ハフニウム、酸化モリブデン、鉄フェライト、ニッケルフェライト、コバルトフェライト、チタン酸バリウム、チタン酸カリウムのような金属酸化物及びこれらの複合酸化物、硫化亜鉛、硫酸バリウムのような金属硫化物あるいは硫酸化合物、チタンカーバイド、シリコンカーバイド、モリブデンカーバイド、タングステンカーバイド、タンタルカーバイドのような金属炭化物、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化ホウ素、窒化ジルコニウム、窒化バナジウム、窒化チタニウム、窒化ニオブ、窒化ガリウムのような金属窒化物等が挙げられる。
この中でも特に好ましいのは400nm以下の波長領域に吸収端を有する顔料である。
さらに、本発明においては保護層中にこの種の記録媒体に使用される無機/有機のフィラー、滑剤などを用いてもよい。
また、これら支持体上に前記アンダー層を設ける場合、接着層を介して設けることにより、クラック発生防止やバリの発生が改善される。
該接着層は、上記の各層と同様の塗工方式等で形成することができる。
この可逆性感熱記録ラベルには、接着剤層又は粘着剤層を形成したもの(無剥離紙型)と、その接着剤層又は粘着剤層の下に剥離紙をつけるもの(剥離紙型)とがあり、接着剤層を構成する材料としては、ホットメルト型のものが通常用いられる。
例えば、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、酢ビ系樹脂、酢酸ビニル−アクリル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アクリル酸エステル系共重合体、メタクリル酸エステル系共重合体、天然ゴム、シアノアクリレート系樹脂、シリコン系樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
この情報記憶部と可逆表示部を有する部材としては、次の3つのものに大別できる。
(1)情報記憶機能のある部材の一部を可逆性感熱記録媒体の支持体として用い、そこに感熱記録層を直接形成したもの。
(2)情報記憶機能のある部材に、別途形成された、支持体上に感熱記録層を有する可逆性感熱記録媒体の支持体面を接着したもの。
(3)情報記憶機能のある部材に、前記可逆性感熱記録ラベルが接着剤層又は粘着剤層を介して、接着されたもの。
これら(1)、(2)、(3)場合、情報記憶部と可逆表示部のそれぞれの機能が発揮できるよう設定されることが必要であり、そうでありさえすれば情報記憶部の設定位置は目的に応じて任意に選定でき、可逆性感熱記録媒体における支持体の感熱記録層を設けた面と反対側の面に設けることも、支持体と感熱記録層との間でも、あるいは感熱記録層上の一部に設けることもできる。
この情報記憶機能のある部材としては、特に限定されないが、一般的なカード、ディスク、ディスクカートリッジ又はテープカセットを用いることができる。
この可逆表示機能と情報記憶機能の双方を有する情報表示記憶部材は、例えばカードの場合で説明すると、情報記憶部に記憶された情報の一部を可逆性感熱記録層に表示することによって、カード所有者等は、特別な装置がなくてもカードを見るのみで情報を確認することができて、可逆性感熱記録媒体を適用しないカードに比べてその利便性が非常に向上することになる。
磁気記録層は、通常用いられる酸化鉄、バリウムフェライト等のような金属化合物及び塩ビ系、ウレタン系及びナイロン系のような樹脂等を用いて支持体に塗工形成するか、または樹脂を用いず前記の金属化合物を用いて蒸着、スパッタリング等の方法により形成される。また、表示に用いる可逆性感熱記録媒体における可逆性感熱記録層をバーコード、2次元コード等のようなやり方で記憶部として用いることもできる。
こうすることによって、磁気に記憶された情報の一部を表示することができる等、この媒体の利便性を向上できる。
この接着剤層又は粘着剤層を設けた可逆性感熱記録ラベルとしては、上記の磁気付塩ビカードだけでなく、ICカードや光カード等の厚手カードにも適用できる。
さらに、CD−RW等のディスクカートリッジを用いないディスクの場合には、直接ディスクに可逆性感熱記録ラベルを貼ることや、直接ディスク上に可逆性感熱記録層を設けることもできる。こうすることによって、それらの記憶内容の変更に応じて自動的に表示内容を変更する等の用途への応用が可能である。
さらに、ビデオテープカセットの表示ラベルとして用いてもよい(図4参照)。
厚手カード、ディスクカートリッジ、ディスク上に熱可逆記録機能を設ける方法としては、上記の可逆性感熱記録ラベルを貼る方法以外に、それらの上に可逆性感熱記録層を直接塗布する方法や、予め別の支持体上に可逆性感熱記録層を形成しておき、厚手カード、ディスクカートリッジ、ディスク上に該感熱記録層を転写する方法等がある。
厚手カード、ディスク、ディスクカートリッジ、テープカセット等のように剛直なものの上に可逆性感熱記録ラベルを貼着したり、可逆性感熱記録層を設ける場合には、サーマルヘッドとの接触性を向上させ、画像を均一に形成するために弾力があり、クッションとなる層又はシートを剛直な基体とラベル又は可逆性感熱記録層の間に設けることが好ましい。
図5は裏面に磁気記録部を有した可逆性感熱記録媒体の書き替えを示したもので、まず、記録媒体裏面の磁気記録部を磁気ヘッド34で書き替えを行った後、消去温度まで加熱されたセラミックヒータ38によって、記録媒体表面側の可逆性感熱記録部を消去する。その後、サーマルヘッド53にて可逆性感熱記録部に書き込みを行なったのち、図左方向へカードを搬出する。
[アンダー層液の作製]
中空粒子 10部
平均粒子径:4μm
中空率:90%
壁材主成分:アクリロニトリル、メタクリロニトリル
ポリビニルアルコールの10%水溶液 150部
クラレ社製PVA618
水 20部
上記組成からなる混合物を撹拌分散して得られた塗布液を、100μmの白PET上に厚さ約15μmとなるようにワイヤーバーを用いて塗布乾燥した。
N−(4−ヒドロキシフェニル)−N’−オクタデシルウレア 4部
アクリルポリオール樹脂
(三菱レイヨン社製LR503 固形分濃度50%溶液) 12部
メチルエチルケトン 70部
上記組成物をボールミルを用いて平均粒径約1μmまで粉砕分散した。得られた分散液に酸化亜鉛微粒子分散液(住友大阪セメント社製 ZS−303 固形分濃度30% 粒子径30nm)7部、2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン1.5部、日本ポリウレタン社製コロネートHL(アダクト型ヘキサメチレンジイソシアネート75%酢酸エチル溶液)2.5部を順次加え、よく攪拌し感熱記録層塗布液を調製した。
上記組成の感熱記録層塗布液を、上記のアンダー層上にワイヤーバーを用い塗布し、100℃2分で乾燥して、膜厚約5.0μmの感熱記録層1−1を設けた。
次に上記の感熱記録層1−1の作製で用いられた酸化亜鉛微粒子分散液を4部用いた他は同様にして感熱記録層塗布液を調整し、これを上記の感熱記録層1−1上にワイヤーバーを用い塗布し、100℃2分で乾燥した後、60℃24時間加熱して膜厚約5.0μmの感熱記録層1−2を設けた。
紫外線吸収性ポリマーの40%溶液(日本触媒社製UV−G300) 10部
イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン社製、コロネートHX) 1.4部
シリコーン系アクリル樹脂(東亞合成社製GS−1015) 0.5部
メチルエチルケトン 10部
以上の組成物をよく撹拌し、保護層塗布液を調整した。
上記組成の保護層塗布液を上記記録層上にワイヤーバーを用いて塗布し、100℃2分で乾燥した後、60℃24時間加熱して、厚さ約3.5μmの保護層を設け本発明の可逆性感熱記録媒体を作製した。
実施例1中で、感熱記録層1−1の作製で用いた酸化亜鉛微粒子分散液を10部に変えた他は同様にして、感熱記録層2−1を作製し、感熱記録層1−2の作製で用いた酸化亜鉛微粒子分散液を7部に変えた他は同様にして、感熱記録層2−2を作成し、それ以外は実施例1と同様にして本発明の可逆性感熱記録媒体を作製した。
実施例1中で用いた、記録層1−1および1−2の酸化亜鉛微粒子分散液を用いなかった他は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作製した。
実施例1中で、感熱記録層1−1の作製で用いた酸化亜鉛微粒子分散液を1部に変えた他は同様にして、感熱記録層2’−1を作製し、感熱記録層1−2の作製で用いた酸化亜鉛微粒子分散液を4部に変えた他は同様にして、感熱記録層2’−2を作成し、それ以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作製した。
<発色試験>
ビーコム社製感熱印字装置を用いて、13、14、15Vの各電圧で、2msecの条件で印字し、発色した画像濃度と地肌部の濃度をマクベス濃度計RD914にて測定した。
<消色試験>
上記発色試験にて作製した画像を、東洋精機社製熱傾斜試験器にて120℃1秒にて加熱して、消色濃度を測定した。
<サーマルヘッド消色試験>
ビーコム社製感熱印字装置にて、21V、2msecの条件でベタ印字した部分に、8〜16Vを0.5V刻み2msecの条件で、エネルギーを変えて消去し各条件の消色部分の濃度をマクベス濃度計で測定し、最も消色した部分の濃度を選択し、サーマルヘッド消色濃度とした。
以上の結果を表4に示す。
38 セラミックヒータ
40 搬送ローラ
47 搬送ローラ
53 サーマルヘッド
Claims (10)
- 支持体上に、電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物を用い、加熱温度および/又は加熱後の冷却速度の違いにより、相対的に発色した状態と消色した状態を形成しうる可逆性感熱記録層を有する可逆性感熱記録媒体において、支持体側の感熱記録層が表示面側の感熱記録層よりも熱伝導性が高いことを特徴とする可逆性感熱記録媒体。
- 前記感熱記録層が多段塗工で作製された複数層の積層構造を有し、各感熱記録層が表示面側から支持体側に向かって熱伝導性が高いことを特徴とする請求項1に記載の可逆性感熱記録媒体。
- 前記支持体と前記感熱記録層との間に中空粒子を含むアンダー層を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の可逆性感熱記録媒体。
- 前記電子受容性化合物が下記式(1)で示される炭素数8以上の飽和脂肪族基を有するフェノール化合物であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体。
(式中、X1及びX2は直接結合手または−NH−、−CO−、−O−、−SO2−、−S−から選ばれる2価の基、或いはこれら2価の基を2個以上組み合わせた2価の基を示す。ただし、X1及びX2は同時に直接結合手であることはない。R1は炭素数1〜22の2価の炭化水素基を表わし、R2は炭素数8〜30の炭化水素基を表わす。また、pは0〜4の整数を表わし、pが2〜4のとき繰り返されるR1およびX2は同一でも、異なっていてもよい。また、pが0のとき、X1は直接結合手ではない。さらに、qは1〜3の整数を表わす。) - 情報記憶部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体。
- 記録媒体の表示面もしくは裏面の少なくとも1つに、接着剤層又は粘着剤層を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体を用いて、画像の形成及び/又は消去を行なうことを特徴とする画像処理方法。
- サーマルヘッドを用いて前記可逆性感熱記録媒体の表示部に画像を形成することを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
- サーマルヘッドを用いて画像を消去することを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
- 請求項8又は9の少なくともいずれか1項に記載の画像処理方法により、画像の形成及び/又は消去を行なうことを特徴とする画像処理装置。
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