JP2000084164A - 弾球遊技機の遊技盤 - Google Patents
弾球遊技機の遊技盤Info
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Abstract
独特の装飾効果・演出効果を現出すると共に、遊技領域
を狭めず自由度の大きな遊技盤を提供する。 【解決手段】 基盤1における遊技釘7の立設部対応裏
面と非立設部対応裏面とを平面等の連続した面で形成
し、裏面にボス等を飛び出させない。このため、遊技釘
7の立設部と非立設部とにまたがる大きさのディスプレ
イ装置やセル画等の視覚的演出手段を良好に配置でき
る。基盤1は透明性を有し、この透明性を利用した独特
の視覚的演出効果を基盤1の表側に現出させることがで
きる。また、基盤1の表側の遊技領域を狭めたりするこ
ともなく、遊技釘7の立設箇所等の自由度を向上でき
る。
Description
アレンジボール遊技機、雀球遊技機等のいわゆる弾球遊
技機に具備させる樹脂製の遊技盤に関する。
開平4−354960号公報等により既に知られてい
る。この従来例は、図10に示すように、基盤PLの裏
面に遊技釘の打込み部先端を受入れる円柱形のボスBO
Sを一体に突設している。基盤PLの中央には、比較的
大きな開口部OPを設け、この開口部OPに液晶等のデ
ィスプレイ装置を嵌め込み、始動入賞を契機とした図柄
変動や各種リーチアクション、大当たり時のストーリー
展開等のビジュアル演出を行わせるようにしている。キ
ャラクタの絵や機種名等を装飾的に表わしたいわゆるセ
ル画GPは基盤PLの表面側に貼られる。
のものは、基盤PLの裏面にボスBOSを突設させ、デ
ィスプレイ装置は開口部OPに嵌め込み、セル画GPは
基盤PLの表面に貼るものであり、基盤PLの裏面を視
覚的演出に活用するものではない。このため、ディスプ
レイ装置の画像にしても、セル画にしても、基盤PLの
表にそのまま現れるものを単に遊技者に見せるだけであ
り、視覚的な演出は平面的にならざるを得ず、斬新さや
面白味に欠ける。
要性に鑑み、ディスプレイ装置は大型化の傾向にある
が、大型化すればするほど基盤PLの表側の遊技領域が
狭くなり、左右のサイドに散る遊技球を中央の始動口等
に導きにくくなり、遊技が単調になったり面白味に欠け
る問題もある。
され且つ図11に示すように、透明樹脂基盤PL2を用
い、基盤背方に配置するランプELにより基盤表面のセ
ル画GP(化粧板)を照明するものが提案されている
が、セル画GPは表面側に貼られており、単に遊技盤の
裏側を照明用のバックライトに用いたに過ぎず、平面的
な演出の域を出ないものである。
めに活用し、独特の装飾効果・演出効果を現出できると
共に、遊技領域を狭めるといったことのない自由度の大
きな遊技盤を提供することを主目的とする。
上記主目的を達成するため、樹脂製の基盤の表側に遊技
釘を立設した弾球遊技機の遊技盤において、前記基盤は
透明性を有し、遊技釘の立設部対応裏面と非立設部対応
裏面とは連続した面を形成し、この連続した面に視覚的
演出手段を近接配置した。透明性の範疇には、無色透明
の他、有色透明、乳白色等も入る。連続した面とは、段
差や急激な傾斜のない滑らかにつながる面を意味し、平
面、放物面、二次曲面等の単一曲面が代表的である。視
覚的演出手段の全てを基盤裏に近接配置する必要はな
く、例えば、ディスプレイ装置は基盤裏に配置するが、
ディスプレイ装置の表示部分を打ち抜いたセル画は基盤
表に貼るものとしてもよい。
に得るため、基盤における遊技釘の立設部の厚みは非立
設部の厚みと等しく、連続した面はフラットな平面から
成るものとした。全体を平板とする他、連続面を構成す
る部分のみ平板構造としてもよい。
た視覚的演出効果を有効且つ効果的に発揮させるため、
遊技釘の立設部対応裏面と非立設部対応裏面とにまたが
って視覚的演出手段を配設した。
向上させ、基盤をあまり厚くすることなく、適度な厚み
にするため、遊技釘の基盤への挿入部に、稜部の高さが
異なる複数種類の螺旋体を混在させた多重螺旋部を設け
た。
傷つけたり、その演出効果を妨げたりするのを防ぐた
め、基盤に対する遊技釘の挿入深さを基盤の厚み以下に
した。
を低減するため、遊技釘は、基盤の厚み方向に貫通する
下穴に挿入した。
保できると共に、大画面化に良好に対応できるようにす
るため、視覚的演出手段は、基盤の裏側に配置するディ
スプレイ装置を含むものにした。
等を行うため、視覚的演出手段は、基盤の裏側に接合す
るセル画を含むものにした。
立設部対応裏面と非立設部対応裏面とは連続した面を形
成するため、基盤の裏面にボス等の飛び出しはなく、視
覚的演出手段を良好に配置できる。このため、基盤の透
明性を利用した独特の視覚的演出効果を基盤の表側に現
出させることができる。また、基盤の表側の遊技領域を
狭めたりすることもなく、遊技釘の立設箇所等の自由度
を向上できる。
入れたことにより、連続した面が簡易に構成できる。
と非立設部とにまたがる大きさの視覚的演出手段を実際
に配置したから、基盤の透明性を利用した視覚的演出効
果を有効且つ効果的に発揮させることができる。
い螺旋体と高さが低い螺旋体との種類の異なる螺旋体が
基盤に食らい付くように遊技釘が立設される。ところ
で、稜部の高さの高い螺旋体一種類のみで螺旋部を構成
する場合には、遊技釘の打込み時の抵抗が大きく、打込
みにくいと共に、打込み時に穴が拡がり過ぎ、思ったよ
りも保持力が上がらない。また、稜部の高さの低い螺旋
体一種類のみで螺旋部を構成する場合には、遊技釘の打
込みがし易いが、概して保持力が不足気味になる。とこ
ろが、このものでは、両者が混在した多重螺旋部である
ため、打込みの困難性を緩和できつつ、穴の拡がり過ぎ
も少なくでき、稜部の高い螺旋体の突っ張り力と稜部の
低い螺旋体の摩擦力とを損失少なく良好に引き出すこと
ができる。このため、基盤の厚みをあまり厚くしなくて
も十分な遊技釘の保持強度を確保でき、遊技釘の抜けや
回転を防止できると共に、耐久性を向上できる。従っ
て、適度な厚みに基盤を構成でき、基盤が厚過ぎること
による見づらさ等のない独特の演出が行える。
技釘の先が飛び出さず、視覚的演出手段を傷めることな
く良好に配置でき、その演出効果を効果的に引き出し得
る。
より、基盤の表面側と裏面側とで作用する張力のアンバ
ランスを小さくでき、基盤の反りを低減できる。
スプレイ装置を配置するため、このディスプレイ装置前
方の遊技面を遊技領域に利用でき、また、画面の大型化
にも良好に対応できる。このため、遊技領域を広く確保
できながら、高度な視覚的演出が行える。
かして背後のセル画を見せることにより、立体感や奥行
感等あるの独特の視覚的演出を現出できる。また、基盤
の表面にのみセル画を貼る場合のように遊技釘の貫通に
よる絵の隠れや欠損も少なくでき、視覚的演出効果を一
層向上できる。
構成する透明な樹脂製の基盤である。厚みを例えば10
mm程度とした平板を用いている。この基盤1の表側に
は、3〜5°程度の所定角度θだけ前上方に傾斜させた
遊技釘7を立設している。基盤1上の釘打ち箇所には予
め径の小さな傾斜状の下穴10を貫通状に開設してあ
り、この下穴10に自動釘打ち機等により遊技釘7を打
込んでいる。打込み時に強制的に回転や捻りを加えても
よいが、軸方向の打込みで十分である。
深さL1は9.2mm、盤面突出長さL2は頭部を加え
て17.8mm程度である。21は、視覚的演出手段を
構成する10インチ液晶ディスプレイ装置から成る特別
図柄表示装置である。ディスプレイ装置の表示部分を打
ち抜いたセル画80は基盤1の表面に貼っている。
挿入部には、稜部の高さが異なる複数種類の螺旋体7
1,72を混在させた多重螺旋部70を設けている。こ
のものは、高さの高い稜部710をもつ第1螺旋体71
と、高さの低い稜部720をもつ第2螺旋体72との2
種類を具備する。また、各螺旋体71,72はそれぞれ
2本の螺旋体構成要素71a,71b、72a,72b
を備える。
aの長さLaは3.5mm、径Daは2.15mm、多
重螺旋部70の長さL0は5mm、第1螺旋体71の径
D1は2.2mm、第2螺旋体72の径D2は2mm、
盤面突出側の円柱部7bの長さLbは17.5mm、径
Dbは1.85mm、頭部7cの長さLcは1mm、径
Dcは4.3mm程度である。第1、第2螺旋体71,
72のねじり角は何れも720°(2回転)である。全
体の材質はC2700W[BS]である。
する高さの低い稜部720の頂の幅W2は、第1螺旋体
71に具備する高さの高い稜部710の頂の幅W1より
も広くしている。これにより、主に第2螺旋体72によ
る摩擦力を向上させている。
a,71b間は等間隔にしている。すなわち構成要素は
2つだから、180°隔てて対向配置している。螺旋の
始端を180°変位させているのと同じである。同様
に、第2螺旋体72の隣接構成要素72a,72b間は
等間隔、つまり180°隔てて対向配置している。これ
らにより、各螺旋体1,2は、それぞれ、中心に対し、
大きな捩れや倒れ等の偏荷重を作用させる恐れも少な
く、力のバランスが保たれる。
a,71b間の中間位置すなわち90°変位した位置に
は、第2螺旋体72の構成要素72a又は72bを配置
している。これにより、全体として、中心に対する力の
バランスを一層良好に保ち得て、遊技釘7の打込み穴
(この場合は下穴10)に対する直線性を良好に引き出
し得ると共に、その結合強度を高め得るようにしてい
る。
遊技球を盤面に導くガイドレール20、視覚的演出手段
たる裏配置の特別図柄表示装置21、その可変表示を起
動する第1種始動口上22U、同じく可変表示を起動す
る電動チューリップから成る第1種始動口下22D、始
動入賞を4つまで記憶する記憶LED23、特別図柄表
示装置21上で数字等が3列全て揃う大当たりが発生し
た時に開放されるアタッカ24、第1種始動口下22D
を開成させる抽選を起動するゲート右25R及びゲート
左25L、上下左右4個の一般入賞口26A〜D、盤面
サイドランプ27R,L、4個の風車28A〜D、アウ
ト口29を設けている。遊技釘7は多数にのぼるため、
一部のみ描いている。
コ遊技機である。盤面を流下する遊技球を封入式にして
遊技者の手元球と分離し、クレジット機能により手元球
を遊技球に変換して遊技を楽しむものである。遊技機本
体100に隣接する現金サンド200の紙幣投入口20
1又は硬貨投入口202に現金を投入すると、所定個数
の貸球が供給ノズル203、投入口6を経て下皿4に払
い出される。例えば500円なら125個の貸球を受け
得る。いわゆるCR仕様の場合、現金サンドに代わるC
Rサンドにカードを挿入し、操作パネル110の第1表
示部111に表れるカード残度数の範囲内で、貸球スイ
ッチ120を一回押すごとに500円分の貸球を下皿4
に受け得る。返却スイッチ130を押すと、CRサンド
からカードが返却される。
50又は手動供給スイッチ160を押すと、下皿4の奥
行方向内方に設ける排出装置5が作動し、下皿4の球が
島に強制排出される。この排出する球数に等しい数だけ
クレジット度数が増加し、第3表示部113に表示され
る。自動供給の場合、クレジットが10以下であると、
最大250になるまで下皿4からの排出球を自動的にカ
ウントし、クレジットを増加させる。手動供給の場合、
手動供給スイッチ160を押している間だけ或は押した
回数に所定の倍数を乗じた数だけ排出球をカウントし、
同じく最大250の範囲内でクレジットを増加させる。
〜30個であるが、クレジット度数に応じたのべ個数の
封入遊技球を用いて遊技をすることができる。発射ハン
ドル10の操作により内蔵するソレノイド式の発射装置
から球を打ち出し、二重構造のフロントガラス2A,2
Bの内方に設ける遊技盤2に球を流下させる。そして、
入賞球或はアウト球となった遊技球は内蔵する球循環装
置により再び発射装置に循環させる。図5中、a26は
発射停止スイッチ、112はトラブル時のエラー符号を
表示する第2表示部、140はクレジット残分に見合う
数の球を下皿4に払い出す清算スイッチ、9は灰皿、4
0は受皿4の球を遊技者の手元側のドル箱に入れる押ボ
タン式の球抜操作具、183はドア鍵部である。
平面的に見て中央が前方に張り出すように丸みを帯びて
いる。ドア鍵の正回し逆回しによって、遊技機本体は全
体が固定枠180に対して扉状に開くと共に、フロント
カバー170が遊技機本体100に対して扉状に開く。
扉を開くと、中の遊技盤2がむき出しになる。
別図柄表示装置21を配置する他、入賞球通路及び集合
樋220を設けている。各一般入賞口26A〜Dの入賞
球は、流下樋221〜224及び入賞球検知スイッチ1
〜4(a4〜7)を通って集合樋220に開放される。
始動口上22Uに入賞した球は、流下樋226から第1
種始動口上スイッチa1を通過した後、集合樋220に
開放される。始動口下22Dに入賞した球は、電チュー
検知スイッチa3を経て流下樋227から第1種始動口
下スイッチa2を通過した後、集合樋220に開放され
る。アタッカ24に入賞した球はカウントスイッチa1
1を通過した後、流下樋228から集合樋220に開放
される。
球検知スイッチ5(a8)を通過した後、球循環装置側
に落ちる。アウト口29の球は直接球循環装置側に落ち
る。カウントスイッチa11は、アタッカ24への入賞
球が10個になるとアタッカ24を閉じる機能をもつと
共に、アタッカ24の最大開放時間30秒のうち、開放
当初の5秒間、開放後15秒〜20秒の5秒間に設定し
たV入賞タイミングに1球でも入賞があると、アタッカ
24を最大16回の繰り返しを限度に再開放させる機能
をもつ。アタッカ24への入賞球1個当たりの賞球数は
例えば15個、その他は例えば6個に設定している。
尚、各入賞口26A〜Dに対応させた個別の入賞検知ス
イッチ1〜4(a4〜a7)は省略することもできる。
RBはサイドLED右基板、LMBは記憶LED基板、
LEBは電チュー用LED基板、LVBはV−LED基
板、LABは大入賞口LED左基板、LBBは大入賞口
LED右基板である。また、a9はゲート右25Rのス
イッチ、a10はゲート左25Lのスイッチである。
採りあげた例であり、基盤1の裏面にこれを貼り付け、
基盤1の肉厚を透かして絵柄を見せるようにしている。
図9の例は、基盤の表裏両面にセル画8,80を貼り付
けたものであり、表側のセル画80には例えば主人公の
アニメキャラクターを表わし、裏側のセル画8には背景
画を表わし、立体感を一層引き出すようにしたものであ
る。これらは、上記した特別図柄表示装置21への適用
例と組合せるのがよい。
遊技機の遊技盤に適用したが、上皿と下皿をもち、上皿
の遊技球を発射ソレノイドに導いて遊技盤に打ち出す通
常のパチンコ遊技機の遊技盤に適用しても勿論よい。ま
た、パチンコ遊技機に限らず、アレンジボール遊技機、
雀球遊技機等の他の弾球遊技機の遊技盤に適用しても勿
論よい。
Claims (8)
- 【請求項1】 樹脂製の基盤の表側に遊技釘を立設した
弾球遊技機の遊技盤において、前記基盤は透明性を有
し、遊技釘の立設部対応裏面と非立設部対応裏面とは連
続した面を形成し、この連続した面に視覚的演出手段を
近接配置したことを特徴とする弾球遊技機の遊技盤。 - 【請求項2】 基盤における遊技釘の立設部の厚みは非
立設部の厚みと等しく、連続面はフラットな平面から成
る請求項1記載の弾球遊技機の遊技盤。 - 【請求項3】 遊技釘の立設部対応裏面と非立設部対応
裏面とにまたがって視覚的演出手段を配設した請求項1
又は2記載の弾球遊技機の遊技盤。 - 【請求項4】 遊技釘の基盤への挿入部に、稜部の高さ
が異なる複数種類の螺旋体を混在させた多重螺旋部を設
けた請求項1〜3何れか一記載の弾球遊技機の遊技盤。 - 【請求項5】 基盤に対する遊技釘の挿入深さを基盤の
厚み以下にした請求項1〜4何れか一記載の弾球遊技機
の遊技盤。 - 【請求項6】 遊技釘は、基盤の厚み方向に貫通する下
穴に挿入した請求項1〜5何れか一記載の弾球遊技機の
遊技盤。 - 【請求項7】 視覚的演出手段は、基盤の裏側に配置す
るディスプレイ装置を含む請求項1〜6何れか一記載の
弾球遊技機の遊技盤。 - 【請求項8】 視覚的演出手段は、基盤の裏側に接合す
るセル画を含む請求項1〜7何れか一記載の弾球遊技機
の遊技盤。
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