JP2000084042A - 輸液容器の保管・保存方法 - Google Patents

輸液容器の保管・保存方法

Info

Publication number
JP2000084042A
JP2000084042A JP10276388A JP27638898A JP2000084042A JP 2000084042 A JP2000084042 A JP 2000084042A JP 10276388 A JP10276388 A JP 10276388A JP 27638898 A JP27638898 A JP 27638898A JP 2000084042 A JP2000084042 A JP 2000084042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
flexible container
bent
infusion
storing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10276388A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Matsuzawa
豊 松澤
Takashi Morimura
孝史 森村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukoku Co Ltd
Fukoku KK
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
Fukoku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukoku Co Ltd, Fukoku KK filed Critical Fukoku Co Ltd
Priority to JP10276388A priority Critical patent/JP2000084042A/ja
Publication of JP2000084042A publication Critical patent/JP2000084042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/32Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
    • B65D81/3261Flexible containers having several compartments
    • B65D81/3266Flexible containers having several compartments separated by a common rupturable seal, a clip or other removable fastening device

Abstract

(57)【要約】 【課題】 点滴注射等に用いられる医療用輸液容器の保
管、保存方法に関するものであって、薬剤容器と、溶解
液や希釈液(以下、溶解液という)を収納する可撓性容
器との連通操作が、用時において常に容易に行える状態
を長期にわたって維持できる保管、保存の方法を確実か
つ安価に提供すること。 【解決手段】 薬剤容器11と、内部に溶解液または希
釈液14を液密に収納した可撓性容器15とを備え、連
通部を有し、上記薬剤容器11と上記可撓性容器15と
一体化した輸液容器10において、上記可撓性容器15
の少なくとも一部を折り曲げ、屈曲状態で保持するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点滴注射等に用い
られる医療用輸液容器の保管・保存方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、病院等の医療機関では、抗生
物質や抗癌剤等の粉末薬剤あるいは凍結乾燥薬剤を患者
に投与するには、バイアル瓶等の容器に入ったこれらの
薬剤を溶解して点滴注射により行われていた。この場
合、上記薬剤の入った容器とその薬剤の溶解液の入った
容器とを両頭針あるいは連結管等の接続用具を用いて接
続し、溶解液を薬剤の入った容器に移し、薬剤を溶解し
ている。ところが、この操作は繁雑で手間がかかる上
に、外気中で薬剤の入った容器に接続用の穴をあける操
作を行うので、中の薬剤が汚染される可能性がある。
【0003】そこで、上記の問題を解消したものとし
て、特開平7−124226号公報に示されるような輸
液容器が提案されている。この輸液容器は、内部に溶解
液または希釈液が収納され、接続口部を有する可撓性容
器と、口部が刺通可能な栓で密封された薬剤入りのバイ
アル瓶などを内蔵した薬剤容器とを一体化し、上記可撓
性容器の内部と薬剤容器の内部とを選択的に連通する連
通具を内蔵したものである。
【0004】そして、上記輸液容器の可撓性容器の袋体
を構成する樹脂フィルムは、低密度ポリエチレン樹脂、
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
軟質ポリエステル樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、塩化
ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の可撓性
に富んだ材料で形成されている。なかでも、低密度ポリ
エチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂は、耐薬品性に
優れ、溶解液中への溶出物も少なく、廉価であり経済性
に優れているので好ましい。
【0005】また、上記薬剤容器に入れられる薬剤の一
例としては、セファゾリンナトリウムやセフチゾキシム
ナトリウム等のセフェム系抗生物質、アンピシリンナト
リウムやカルペニシリンナトリウム等のペニシリン系抗
生物質、マイトマイシンCやフルオロウラシル等の抗腫
瘍剤、ファモチジンや塩酸ラニチジン等の抗潰瘍剤、ウ
ロキナーゼ等の血栓溶解剤などがある。また、上記可撓
性容器に入れられる溶解液または希釈液の一例として
は、生理食塩水、5%ブドウ糖液、注射用蒸留水のほ
か、各種電解質を含む溶液等が挙げられる。
【0006】ここで、図7を用いて、上記輸液容器の保
管、保存状態を説明する。図7は従来の輸液容器の部分
断面図である。図において、1は、輸液容器であり、2
は可撓性容器、3は薬剤容器、4は溶解液、5は先端を
穿刺針とした中空の連通具、6は供給口部、7はバイア
ル瓶、8は連結口部である。輸液容器1は、下方に図示
せぬ口元部を有し、この口元部に図示せぬ栓体および係
合部(図示せず)を設け、バイアル瓶7を介して薬剤を
間接に収納した薬剤容器3と、下方に供給口部6を有
し、上方に連結口部8を有し、内部に溶解液4を液密に
収納した可撓性容器2とを備え、上記連結口部8は、係
合部および可撓性容器内部に摺動可能な連通部を有し、
上記薬剤容器2の口元部に設けた係合部と上記可撓性容
器の連結口部8に設けた係合部とを合体して上記薬剤容
器3と上記可撓性容器2を一体化したものである。この
輸液容器1は、図に示す如く伸長状態のまま、立てた状
態、あるいは寝かされた状態にて、保管、保存され、輸
送時においてもこの形態のまま梱包されていた。
【0007】次に、この輸液容器の連通操作を、図8を
用いて説明する。図8(A)は、用時における連通操作
時の概略図を示し、図8(B)は、図8(A)に示す輸
液容器の可撓性容器の樹脂フィルムのみ断面とした概略
側面図である。上記輸液容器1において、溶解液4と薬
剤容器3に収納された薬剤を混合し溶解するためには、
可撓性容器2を可撓性容器の中ほどから90°程度折り
曲げ、連通具5の後端を可撓性容器2の外部から指など
によって押し込む操作を行う。つまり、可撓性容器2の
樹脂フィルム越しに連通具5を操作するには、可撓性容
器2の変形が容易に起こり得る必要がある。従って、こ
のような輸液容器においては、溶解液や希釈液、ガス
(空気)などを可撓性容器の最大容積に対して、少な目
に充填しているので、可撓性容器は柔軟性を有してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
輸液容器においては、保管、保存に際し、可撓性容器を
伸ばした状態で行っていたので、時間が経過するにつ
れ、可撓性容器の内外で浸透圧が生じ、空気が可撓性容
器のフィルムを透過して、容積いっぱいに空気を吸入し
てしまう現象が発生し、可撓性容器が膨らんでしまうこ
とがあった。従って、可撓性容器が変形しづらくなり、
使用に際して、上記の連通操作が阻害されるという問題
があった。本発明は、このような問題に鑑みてなされた
もので、薬剤容器と、溶解液や希釈液(以下、溶解液と
いう)を収納する可撓性容器との連通操作が、用時にお
いて常に容易に行える状態を長期にわたって維持できる
保管、保存の方法を確実かつ安価に提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、下方に口元部を有し、この口
元部に栓体および係合部を設け、内部に粉末または固形
の薬剤を直接収納し、あるいはバイアル瓶を介して間接
に収納した薬剤容器と、下方に供給口部を有し、上方に
連結口部を有し、内部に溶解液または希釈液を液密に収
納した可撓性容器とを備え、上記連結口部は、係合部お
よび内部に摺動可能な連通部を有し、上記薬剤容器の口
元部に設けた係合部と上記可撓性容器の連結口部に設け
た係合部とを合体して上記薬剤容器と上記可撓性容器を
一体化し、用時において、外部から上記連結口部の連通
具を上方に移動させることによって、上記可撓性容器の
連結口部の隔膜を穿刺し、さらに薬剤容器の口元部の栓
体を穿刺して、上記薬剤容器の内部と上記可撓性容器の
内部とを連通させることができる輸液容器において、上
記可撓性容器の少なくとも一部を折り曲げ、屈曲状態で
保持することを特徴とする。
【0010】また、第2の発明は、第1の発明に加え、
上記可撓性容器は、可撓性容器の内側に溶着部を形成
し、連通域を有する少なくとも2つの室に区画し、この
溶着部を折り曲げ部とし、この折り曲げ部で折り曲げる
ことを特徴とする。また、第3の発明は、第1または2
の発明に加え、上記可撓性容器は、上記可撓性容器の内
部に収納された溶解液または希釈液を供給口部側に集め
た液収納部と、上記可撓性容器の連結口部側を空状態と
した空状態部とを区画するように折り曲げたことを特徴
とする。また、第4の発明は、第1または3の発明に加
え、上記可撓性容器は、可撓性容器の内側に少なくとも
2つの室に液密にシールし、用時開放可能な弱シール部
を設け、この弱シール部で折り曲げることを特徴とす
る。また、第5の発明は、第1〜4の発明に加え、上記
可撓性容器の辺部に存する溶着部に切り欠き部を設け、
この切り欠き部で折り曲げたことを特徴とする。また、
第6の発明は、第1〜5の発明に加え、上記屈曲状態の
輸液容器は、樹脂製フィルムで包装され、屈曲状態が強
制的に保持されることを特徴とする。また、第7の発明
は、第1〜5の発明に加え、上記屈曲状態の輸液容器
は、バンドが掛けられ、屈曲状態が強制的に保持される
ことを特徴とする。また、第8の発明は、第1〜5の発
明に加え、上記屈曲状態の輸液容器は、上記可撓性容器
の少なくとも一部をクリップで挟持し、クリップで挟持
した部位で折り曲げて、強制的に屈曲状態を保持するこ
とを特徴とする。
【0011】ところで、本願のような合成樹脂製可撓性
容器を用いた輸液容器においては、上記に説明した如
く、時間の経過にともなって、可撓性容器に空気が吸入
される現象が生じる。この現象は、長らく原因が分から
ず、当業者を悩ませていたが、本願発明者らの研究によ
って、解明することができた。この現象の機構を、要約
すれば、可撓性容器を構成する袋体(樹脂フィルム)の
内外で、湿度平衡作用が働き、樹脂フィルムに対して浸
透圧が生じるためである。この機構を以下に詳細に述べ
る。通常、可撓性容器の樹脂フィルムには、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルあるいはそれらの
複合、積層よりなる樹脂フィルムが用いられているが、
これらを含む合成樹脂製のフィルムは、ガスの透過を完
全には遮蔽することができないことは、一般にもよく知
られている。そして、上記可撓性容器には、溶解液が収
納されているため、内部は高湿度となっているので、可
撓性容器を構成する樹脂フィルムを挟んで、湿度差が生
じている。この樹脂フィルムは、ガス透過性をわずかに
有するため、湿度平衡作用により、内部の湿度を下げる
べく空気が吸入されるのである。一方、可撓性容器内の
水分子は外部へ透過できないので、一方的に空気を外部
から可撓性容器内に吸入することになるので、時間の経
過と共に、可撓性容器がその容積一杯に空気を吸入して
しまうのである。
【0012】そこで、本願においては、可撓性容器の少
なくとも一部を屈曲状態で保持することにより、伸長状
態で保管、保存する場合に比べ、充填可能な容積が小さ
くなるため、前記浸透圧によって、空気が吸入された場
合においても、一定量以上吸入されることがない。従っ
て、輸液容器の使用時には、屈曲状態を解除することに
より、容積を広げることができ、連通具を操作するのに
十分な柔軟性を回復することができるのである。
【0013】
【発明の実施の形態】〔実施例〕つぎに、本発明の実施
例を図に基づいて説明する。図1および図2には、本発
明に係る輸液容器の保管、保存方法の第1実施例を示
す。図において、10は第1実施例の輸液容器である。
本実施例に係る輸液容器の保管、保存方法は、下方に口
元部(図示せず)を有し、この口元部に栓体(図示せ
ず)および係合部(図示せず)を設け、粉末薬剤を収納
するバイアル瓶(図示せず)を内蔵する薬剤容器11
と、合成樹脂フィルムを袋状に溶着するとともに、下方
に供給口部12を備え、上方に連結口部13を備えるよ
う形成し、内部に溶解液14を液密に収納した可撓性容
器15とを備え、上記連結口部13は、係合部および内
部に摺動可能な連通部を有し、上記薬剤容器11の口元
部に設けた係合部と上記可撓性容器15の連結口部13
に設けた係合部とを合体して上記薬剤容器11と上記可
撓性容器15を一体化してなり、上記連結口部13の可
撓性容器部内側に上記係合部にて仮止めされた連通具1
6を備えた輸液容器10について、供給口部12側に溶
解液14を集めて液収納部とし、連結口部側を空状態に
して空状態部とし、上記液収納部と上記空状態部の間に
上記可撓性容器の辺部より可撓性容器内側に向かって延
びる部分溶着部17を設け、この部分溶着部の外辺部に
切り欠き18を設け、上記部分溶着部17より可撓性容
器を折り曲げ、屈曲状態としたものである。
【0014】この可撓性容器15は、折り曲げ、屈曲状
態とすることによって、可撓性容器の屈曲時腹側のフィ
ルムが、背側のフィルムに押し付けられるため、可撓性
容器の容積が伸長時に比較して小さくなる。すなわち、
経時において、空気の吸入可能な容積を少なくすること
ができる。よって、この状態で長期にわたって保管して
も、屈曲状態を解除したときに連通操作を行うのに十分
な柔軟性を回復できるのである。
【0015】また、この実施例においては、液収納部
と、空状態部とに区画し、折り曲げ位置をその間とした
ので、折り曲げ部の可撓性容器の背側と腹側のフィルム
が圧着部20において、圧着され、溶解液14が簡易的
に密閉されるので、空気の吸入可能な体積をより削減で
きる。また、この実施例においては、液収納部と、空状
態部とに区画し、その部位に部分溶着部17を設けてい
るので、連通域19が小さくなり、より圧着し、密閉性
を高くすることができる。さらに、部分溶着部17を設
けることで、折り曲げ易くなるうえ、常に、一定の部位
で折り曲げることができる。また、可撓性容器15の溶
着部の辺部に切り欠き18を設けたので、縁部分の折り
曲げによる歪みを除去できる。
【0016】本実施例は、可撓性容器を全周溶着にて作
成したものとしたが、これに限定するものではなく、図
3に示すような、筒状の合成樹脂フィルムを用い、その
開口部21について溶着した輸液容器22に適用しても
何ら問題はない。また、本実施例の輸液容器の保管、保
存方法は、液収納部と空状態部を区画するものとした
が、これに限定されるものではない。また、上記部分溶
着部および切り欠き部は、設けても設けなくとも良く、
また個別に適用しても良いのはもちろんであり、図3に
示す実施例や他の実施例に適用してもよい。
【0017】図4は、本発明に係る輸液容器の保管、保
存方法の第2実施例の部分断面図を示す。図において、
23は、輸液容器であり、24は、透明樹脂フィルムを
カップ状に成形した上側包装部材であり、25は、透明
樹脂フィルムを上側包装部材24の開口部を封止する下
側包装部材である。本実施例においては、輸液容器23
が屈曲状態で収納するのに適する形状で成形した上側包
装部材24に入れ、下側包装部材25で密封したもので
ある。密封することにより、可撓性容器内に空気が吸入
された分、包装内の気圧が下がるので、吸入される空気
量を、より少なくすることができる。また、包装部材と
して透明樹脂フィルムを用いることにより、外観から輸
液容器が見て取れるので、内容の状態や使用済みか、否
か、を確認することができる。さらに、包装内に加湿材
を入れることにより、輸液容器と包装内の湿度差を少な
くすることができ、輸液容器の空気の吸収を緩和するこ
とができる。本実施例では、カップ状包装部材とした
が、屈曲状態が解けないようになっていれば良いので、
必ずしも密封する必要はない。また、本実施例において
は、透明樹脂フィルムを用いたが、これに限定するもの
ではなく、半透明のフィルムや紙製の包装部材としても
良く、さらにこれら包装部材を組み合せても良い。ま
た、必ずしもカップ状包装である必要がなく、例えば、
袋状でも、単にラッピングして屈曲状態を保っても良
い。また、低圧真空包装とすれば、さらに空気の吸入を
少なくすることができる。
【0018】図5は、本発明に係る輸液容器の保管、保
存方法の第3実施例を示す。図において、28は輸液容
器であり、29は透明樹脂よりなるバンドである。本実
施例においては、輸液容器28が屈曲状態で保持する方
法として、透明樹脂よりなるバンド29を掛けたもので
ある。バンド29を掛けることによって、屈曲状態が維
持できると共に、バンドの有無あるいは、切断によって
使用済みか、否か、を区別する機能を課すことができ
る。本実施例においては、透明樹脂よりなるバンドとし
たが、半透明性であっても、不透明であっても良い。ま
た、バンドの材質は、樹脂のほか、ゴムなどの弾性体
や、紙などでもよい。
【0019】図6(A)は、本発明に係る輸液容器の保
管、保存方法の第4実施例を示し、図6(B)は、本発
明に係るクリップの断面図を示す。図6において、30
は輸液容器であり、31は空状態部を挟持するクリップ
である。また、31aはクリップの外側部材、31bは
クリップの内側部材である。本実施例においては、クリ
ップ31は、弓状断面を有する外側部材31aと凸状内
側断面を有する内側部材31bからなり、外側部材31
aと内側部材31bによって、可撓性容器に収納される
溶解液を供給部側に集めた上で、連結口部側に空状態部
を確保し、この空状態部を挟持している。このクリップ
31は、その挟持部を弓状断面になるよう形成し、強制
的に屈曲状態を保持するようにしている。また、このク
リップ31は、空状態部を挟持することで、空状態部と
液収納部に分割し、確実に溶解液を収納する室を狭くす
ることができる。よって、空気の吸入を少なくすること
ができる。本実施例においては、クリップ形状を弓状断
面を有する外側部材と凸状内側断面を有する内側部材か
らなるものとしたが、同様の効果が得られれば、この形
状に限定するものではない。また、単純に挟持するだけ
でも良い。
【0020】また、本実施例は、クリップによって、挟
持するものとしたが、クリップの代わりに、可撓性容器
内壁に、用時開放可能な弱シール部を設けて、可撓性容
器の容積を減じ、このシール部から折り曲げるものとし
ても良い。この場合は、用時において、屈曲状態を解除
し、可撓性容器を加圧するなどして弱シール部を剥がし
て、可撓性容器内の容積を増やすことにより、可撓性容
器の柔軟性を確保することができる。上記弱シール部
は、例えば、可撓性容器の樹脂フィルムに表裏で溶融温
度の異なる積層フィルムを用い、容器内側に溶融温度の
低い樹脂フィルム面を配置して、弱シール部を形成した
い部位のみに内側のフィルムのみ溶着する温度をかける
ことにより、弱シール部を作成することができる。ま
た、薬剤に影響がなければ、接着剤を用いても良い。
【0021】また、上記に掲げた実施例のほか、薬剤容
器と供給口部を用時分離可能なリング、ホックなど係合
部を設けて連結し、屈曲状態を保持する構造としても良
い。
【0022】
【発明の効果】この発明に係る輸液容器の保管、保存方
法は、以上に説明した如きものなので、可撓性容器を屈
曲状態で保持することにより、伸長状態で保管、保存す
る場合に比べ、空気を吸入可能な容積を小さくすること
ができるため、可撓性容器の樹脂フィルム内外に生じる
浸透圧によって、空気が可撓性容器内に吸入された場合
においても、一定量以上吸入されることがない。従っ
て、長期に保管、保存した場合でも、輸液容器の使用時
には、屈曲状態を解除することで、容積が広がるため、
連通具を操作するのに十分な柔軟性を回復することがで
きる。
【0023】また、可撓性容器の内側に溶着部を形成
し、連通域を有する少なくとも2つの室に区画し、この
折り曲げ部で折り曲げて、屈曲状態にした場合には、液
収納室を簡易的に狭い空間に密閉でき、より空気の吸入
量を少なくすることができる。さらに、折り曲げ易くで
き、折り曲げる箇所を常に一定とすることができる。ま
た、可撓性容器の内部に収納された溶解液または希釈液
を供給口部側に集めた液収納部と、上記可撓性容器の連
結口部側を空状態とした空状態部とを区画するように折
り曲げた場合には、液収納部を容積にすることができる
ため、より空気の吸入量を少なくすることができる。ま
た、可撓性容器の内側に少なくとも2つの室に液密にシ
ールする弱シール部を設けた場合には、この弱シール部
で折り曲げて、屈曲状態としているので、確実に液収納
部を密閉でき、より空気の吸入量を少なくすることがで
きる。また、可撓性容器の折り曲げ部に位置する可撓性
容器の溶着辺部には、切り欠き部を設けた場合には、折
り曲げ易くできると共に、この部位に歪みが生じないの
で、破損することを防止できる。また、屈曲状態を保持
する手段として、透明又は半透明の樹脂製フィルムで包
装、あるいは、透明又は半透明の樹脂製バンド、あるい
は、クリップを用いれば、簡易な方法で、確実に屈曲状
態を保持することができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の伸長状態図である。
【図2】本発明の第1実施例における部分断面図であ
る。
【図3】本発明における別の実施例の伸長状態図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例における部分断面図であ
る。
【図5】本発明の第3実施例における概略斜視図であ
る。
【図6】本発明の第4実施例における概略斜視図であ
る。
【図7】輸液容器の保管形態図である。
【図8】輸液容器の連通具操作状況図である。
【符号の説明】
1,10,22,23,28,30 輸液容器 2,15 可撓性容器 3,11 薬剤容器 4,14 溶解液 5,16 連通具 6,12 供給口部 7 バイアル瓶 8,13 連結口部 17 部分溶着部 18 切り欠き部 29 バンド 31 クリップ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方に口元部を有し、この口元部に栓体
    および係合部を設け、内部に粉末または固形の薬剤を直
    接収納し、あるいはバイアル瓶を介して間接に収納した
    薬剤容器と、 下方に供給口部を有し、上方に連結口部を有し、内部に
    溶解液または希釈液を液密に収納した可撓性容器とを備
    え、 上記連結口部は、係合部および内部に摺動可能な連通部
    を有し、 上記薬剤容器の口元部に設けた係合部と上記可撓性容器
    の連結口部に設けた係合部とを合体して上記薬剤容器と
    上記可撓性容器を一体化し、 用時において、外部から上記連結口部の連通具を上方に
    移動させることによって、上記可撓性容器の連結口部の
    隔膜を穿刺し、さらに薬剤容器の口元部の栓体を穿刺し
    て、上記薬剤容器の内部と上記可撓性容器の内部とを連
    通させることができる輸液容器において、 上記可撓性容器の少なくとも一部を折り曲げ、屈曲状態
    で保持することを特徴とする輸液容器の保管・保存方
    法。
  2. 【請求項2】 上記可撓性容器は、可撓性容器の内側に
    溶着部を形成し、連通域を有する少なくとも2つの室に
    区画し、この溶着部を折り曲げ部とし、この折り曲げ部
    で折り曲げることを特徴とする請求項1に記載の輸液容
    器の保管・保存方法。
  3. 【請求項3】 上記可撓性容器は、上記可撓性容器の内
    部に収納された溶解液または希釈液を供給口部側に集め
    た液収納部と、上記可撓性容器の連結口部側を空状態と
    した空状態部とを区画するように折り曲げたことを特徴
    とする請求項1または2に記載の輸液容器の保管・保存
    方法。
  4. 【請求項4】 上記可撓性容器は、可撓性容器の内側に
    少なくとも2つの室に液密にシールし、用時開放可能な
    弱シール部を設け、この弱シール部で折り曲げることを
    特徴とする請求項1または3に記載の輸液容器の保管・
    保存方法。
  5. 【請求項5】 上記可撓性容器は、この可撓性容器の辺
    部に存する溶着部に切り欠き部を設け、この切り欠き部
    で折り曲げたことを特徴とする請求項1〜4に記載の輸
    液容器の保管・保存方法。
  6. 【請求項6】 上記屈曲状態の輸液容器は、樹脂製フィ
    ルムで包装され、屈曲状態が強制的に保持されることを
    特徴とする請求項1〜5に記載の輸液容器の保管・保存
    方法。
  7. 【請求項7】 上記屈曲状態の輸液容器は、バンドが掛
    けられ、屈曲状態が強制的に保持されることを特徴とす
    る請求項1〜5に記載の輸液容器の保管・保存方法。
  8. 【請求項8】 上記屈曲状態の輸液容器は、上記可撓性
    容器の少なくとも一部をクリップで挟持し、クリップで
    挟持した部位で折り曲げて、強制的に屈曲状態を保持す
    ることを特徴とする請求項1〜5に記載の輸液容器の保
    管・保存方法。
JP10276388A 1998-09-14 1998-09-14 輸液容器の保管・保存方法 Pending JP2000084042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10276388A JP2000084042A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 輸液容器の保管・保存方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10276388A JP2000084042A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 輸液容器の保管・保存方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000084042A true JP2000084042A (ja) 2000-03-28

Family

ID=17568727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10276388A Pending JP2000084042A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 輸液容器の保管・保存方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000084042A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005053598A1 (ja) * 2003-12-02 2005-06-16 Fuso Pharmaceutical Industries, Ltd. 複室容器
JP2005287658A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Fuso Pharmaceutical Industries Ltd 複室容器
JP2005289452A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Aichi Shokai:Kk 液体用袋
JP2006034788A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Fuso Pharmaceutical Industries Ltd 輸液バッグ収納容器
JP2006061471A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Fuso Pharmaceutical Industries Ltd 輸液容器
JP2006068511A (ja) * 2004-08-04 2006-03-16 Fuso Pharmaceutical Industries Ltd 複室容器
JP2009154923A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Toyo Seikan Kaisha Ltd パウチ容器
WO2014098079A1 (ja) 2012-12-18 2014-06-26 株式会社細川洋行 逆止弁および逆止弁付き容器

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005053598A1 (ja) * 2003-12-02 2005-06-16 Fuso Pharmaceutical Industries, Ltd. 複室容器
EP1693043A1 (en) * 2003-12-02 2006-08-23 Fuso Pharmaceutical Industries Ltd. Dual-chamber container
EP1693043A4 (en) * 2003-12-02 2008-07-16 Fuso Pharmaceutical Ind DOUBLE CHAMBER TANK
US8336705B2 (en) 2003-12-02 2012-12-25 Fuso Pharmaceuticals Industries, Ltd. Multi-chamber container
JP2005287658A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Fuso Pharmaceutical Industries Ltd 複室容器
JP2005289452A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Aichi Shokai:Kk 液体用袋
JP4601984B2 (ja) * 2004-03-31 2010-12-22 扶桑薬品工業株式会社 複室容器
JP4606083B2 (ja) * 2004-07-29 2011-01-05 扶桑薬品工業株式会社 輸液バッグ収納容器
JP2006034788A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Fuso Pharmaceutical Industries Ltd 輸液バッグ収納容器
JP2006068511A (ja) * 2004-08-04 2006-03-16 Fuso Pharmaceutical Industries Ltd 複室容器
JP4649287B2 (ja) * 2004-08-04 2011-03-09 扶桑薬品工業株式会社 複室容器
JP2006061471A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Fuso Pharmaceutical Industries Ltd 輸液容器
JP4606090B2 (ja) * 2004-08-27 2011-01-05 扶桑薬品工業株式会社 輸液容器
JP2009154923A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Toyo Seikan Kaisha Ltd パウチ容器
WO2014098079A1 (ja) 2012-12-18 2014-06-26 株式会社細川洋行 逆止弁および逆止弁付き容器
CN104995100A (zh) * 2012-12-18 2015-10-21 株式会社细川洋行 单向阀以及带有单向阀的容器
US9714125B2 (en) 2012-12-18 2017-07-25 Hosokawa Yoko Co., Ltd. Check valve and container with check valve

Similar Documents

Publication Publication Date Title
PT99440B (pt) Recipiente que tem uma pluralidade de camaras
JP2003135563A (ja) 小型の袋状薬剤容器
JP2000084042A (ja) 輸液容器の保管・保存方法
EP1008359B1 (en) Medical container
JP5474287B2 (ja) 薬剤充填済医療用容器および薬剤充填済医療用容器包装体
JP4004106B2 (ja) 薬液注入器具
KR20110124050A (ko) 다중챔버를 갖는 의료용 수액백 키트
JP2732610B2 (ja) 医療用液体収納容器
JP3003949B2 (ja) 医療用容器
WO2010137338A1 (ja) 医療用容器、医療用容器の製造方法、及び輸液入り医療用容器の製造方法
JP2000107255A (ja) 薬剤混合輸液容器
JP2000084043A (ja) 輸液容器
JP2011131104A (ja) 医療用複室容器
JP4754857B2 (ja) 医療用容器
JP3839624B2 (ja) 複室容器
JP4383561B2 (ja) 薬剤混合輸液バッグ
JPH0871121A (ja) 薬剤収納容器
JPH0975425A (ja) 医療用容器
JP2607232Y2 (ja) 輸液容器
JP4708248B2 (ja) 医療用容器
JP4928799B2 (ja) 医療用複室容器
JP2000175987A (ja) 複室容器
JPH07184979A (ja) 輸液容器
JP2555143Y2 (ja) 輸液装置
JPH10338275A (ja) 医療用容器の包装体