JP2006068511A - 複室容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬剤の混合することを忘れたりすることがない複室容器を提供すること。
【解決手段】
仕切り手段2は、クリップ3と、棒状の補助具6とからなる。容器本体21が二つ折りにされた際の折り込み部の内側に補助具6を挿入し、折り込み部において折り込まれた容器本体21の上からクリップ3を被せることにより複室容器20の容器本体21の内部を閉塞する。このとき、クリップ3は、補助具6と係合するようにして固定される。二つ折り形態の容器本体21を展開することによりクリップ3が脱落して充填室間が連通部を介して開通する。
【選択図】図2

Description

本発明は複室容器に関し、特に、2以上の薬剤や接着剤などの液体などを収容し、これらの薬剤を混合することができる複室容器に関する。
従来、2以上の薬剤を混合する場合、相互作用に起因する経時的変化によって薬剤が変質することを防止するために、医療現場において投与直前に各薬剤を混合して調製していた。しかしながら、このような投与直前の薬剤の混合は、微生物による汚染や異物の混入、過誤の混合、迅速な投与ができないなどの欠点があった。このため、現在、圧力の付加によって剥離可能なシールなどの仕切り手段を容器本体に設け、この仕切り手段で区画された複数の充填室に各未混合薬剤を個別に充填してなる複室型の容器が開発されている。この複室型の容器は、投与直前に仕切り手段を解除して各薬剤を混合するようになっている。
このような複室型の容器において、仕切り手段を解除して各薬剤を混合する方法としては、充填室を手などで押圧して充填室の容積を小さくすることにより、充填室内の薬剤の圧力で仕切り手段を解除して薬剤を混合する方法や、一つの充填室から別の充填室に仕切り手段を通して延在する注入栓を設け、この注入栓を開けることにより薬剤を混合する方法などがある。
このような混合方法においては、容器を所定の器具に装着して投与する際に、装着動作とは別に開通動作(押圧、開栓)が必要になる。このため、開通動作を行わずに薬剤を投与してしまう可能性がある。しかも、仕切り手段が解除されて薬剤が混合したかどうかを確認することが難しいタイプのものがあり、開通動作がなされていないことを発見することが困難なことがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、薬剤の混合することを忘れたりすることがない複室容器を提供することを目的とする。
本発明の複室容器は、複数の薬剤を収容する複室容器であって、薬剤を充填する複数の充填室と、少なくとも一つの充填室に設けられ、充填室間を連通する連通部と、前記複室容器の搬送形態において前記連通部を塞ぐ仕切り手段と、を具備し、前記複室容器の搬送形態が二つ折り形態であり、二つ折り形態の前記複室容器を展開することにより前記仕切り手段が脱落して前記充填室間が前記連通部を介して開通することを特徴とする。
本発明の複室容器においては、前記仕切り手段は、前記複室容器が二つ折りにされた際の折り込み部に挿入される補助具と、前記折り込み部において折り込まれた前記複室容器上から被せられるクリップと、を有することが好ましい。
本発明の複室容器においては、前記補助具は棒状体であり、前記クリップは、前記補助具を収容する空間を有し、断面略C字形状を有することが好ましい。
本発明の複室容器においては、前記補助具が当接する前記複室容器の反対側に当接し、前記クリップの前記空間内に開閉支点を有する開脚部材を有することが好ましい。
本発明の複室容器においては、前記開脚部材の前記クリップ側の先端は、外側に延在する突出部を有することが好ましい。
本発明の複室容器においては、前記充填室間の開通を確認するための警告部材を有することが好ましい。
本発明の仕切りユニットは、複数の薬剤を収容し、少なくとも一つの充填室に設けられ、充填室間を連通する連通部を有する複室容器の搬送形態において前記連通部を塞ぐ仕切りユニットであって、前記仕切りユニットは、前記複室容器が二つ折りにされた際の折り込み部に挿入される補助具と、前記折り込み部において折り込まれた前記複室容器上から被せられるクリップと、を有することを特徴とする。
本発明の仕切りユニットにおいては、前記補助具は棒状体であり、前記クリップは、前記補助具を収容する空間を有し、断面略C字形状を有することが好ましい。
本発明の仕切りユニットにおいては、前記補助具が当接する前記複室容器の反対側に当接し、前記クリップの前記空間内に開閉支点を有する開脚板を有することが好ましい。
本発明の仕切りユニットにおいては、前記開脚板の前記クリップ側の先端は、外側に延在する突出部を有することが好ましい。
本発明によれば、薬剤を充填する複数の充填室と、少なくとも一つの充填室に設けられ、充填室間を連通する連通部と、前記複室容器の搬送形態において前記連通部を塞ぐ仕切り手段と、を具備し、前記複室容器の搬送形態が二つ折り形態であり、二つ折り形態の前記複室容器を展開することにより前記仕切り手段が脱落して前記充填室間が前記連通部を介して開通するので、薬剤の混合することを忘れたりすることがない複室容器を提供することができる。
すなわち、本発明の骨子は、梱包された複室容器を取り出して器具に装着するまでのユーザの通常の動作のうち、搬送形態が二つ折りである複室容器を展開する動作を利用して、複数の充填室を開通させて充填室内の薬剤を混合することである。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1〜3においては、開通防止部材が折り込まれたクリップであり、複室容器を開くときにその動作によりクリップが外れて充填室間を連通させて開通状態となる場合について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る開通防止部材であるクリップを含む仕切りユニット示す図であり、図2は、図1に示す仕切りユニットを複室容器に取り付けた状態を示す側面図であり、図3は、図1に示す仕切りユニットを複室容器に取り付けた状態を示す斜視図である。このユニット1は、仕切り手段2と、剛性材料で構成された開脚板7とで構成される。
仕切り手段2は、クリップ3と、棒状の補助具6とからなる。クリップ3は、弾性を有する剛性材料で構成され、図2に示す複数(ここでは2つ)の充填室を有する容器本体21の一方の壁部22に当接した棒状の補助具6を他方の壁部23から挟持して複室容器20の容器本体21の内部を閉塞する。すなわち、図2に示すように、容器本体21が二つ折りにされた際の折り込み部の内側に補助具6を挿入し、折り込み部において折り込まれた容器本体21の上からクリップ3を被せることにより複室容器20の容器本体21の内部を閉塞する。このとき、クリップ3は、補助具6と係合するようにして固定される。クリップ3は、断面が一部欠けた略円状を有する挟持部4と、該挟持部4の内側に形成された、補助具6を収容する挟持空間5とで構成されている。すなわち、クリップ3は、補助具6に被せられる大きさの断面略C字形状を有する。クリップ3は、弾性力を有するものであれば、鉄などの金属で構成されていても良いが、取り扱いの安全性を考慮すると、弾性プラスチック材で構成されるのが好ましい。
補助具6は、断面略円形である合成樹脂で構成される。補助具6は、図2に示すように、後述の複室容器20の容器本体21の一方の壁部22に当接した状態でクリップ3の挟持部4に挟持される。補助具6は、容器本体21の一方の壁部22に接着剤などで一体的に固定されても良い。
開脚板7は、細長帯状に形成された剛性材料を湾曲させることにより形成されている。開脚板7は、図2に示すように、補助具6が当接する一方の壁部22とは反対側の他方の壁部23に当接した状態で、クリップ3の挟持部4に挟持される。したがって、開脚板7は、クリップ3の挟持空間5内に開閉支点を有し、この開閉支点を中心に開くことにより補助具6から脱落するようになっている。開脚板7は、硬質のものであれば、鉄などの金属で構成されていても良いが、取り扱いの安全性を考慮すると、プラスチック材で構成されるのが好ましい。
複室容器20は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、ポリ塩化ビニルなどの材料で構成されており、図4に示すように、容器本体21の周辺部に形成されたシール部24を備える。シール部24は、容器本体21を構成する2枚のフィルムシートの周辺部の内表面が、口栓30の排出管31を挟持した状態で加熱溶着されて形成される。口栓30は、筒状で、排出管31と、中空針が刺通されるまでゴム栓で密封された排出口32とで構成されている。複室容器20は、中央から左右に一定の間隔をあけて形成されたシール部25と、該シール部25の間に形成された連通部26とを備える。シール部25は、容器本体21を構成する2枚のフィルムシートの中央から左右に一定の間隔をあけた内表面が、加熱溶着されて形成されている。連通部26の開口幅は、開脚板7の幅より狭く構成されている。なお、複室容器20は、図4に示す形状の他に、チューブ状フィルムから成型されるものもある。この場合には、チューブ状フィルムの両端部の2箇所がシール部となる。また、複室容器20の充填室に充填する薬剤としては、液体−液体の組み合わせの他に、液体−粉体の組み合わせもある。液体−粉体の組み合わせのものは用時溶解型のものであり、例えば抗生物質と溶解液との組み合わせなどが挙げられる。
上記構成を有するユニット1を用いて容器本体21の内部を仕切る場合、まず、シール部25及び連通部26に沿って補助具6を容器本体21の一方の壁部22に当接させる。次に、補助具6の当接位置で、一方の壁部22を内側にして容器本体21を二つ折りにする。次に、開脚板7の湾曲部8が連通部26に位置するように、開脚板7を容器本体21の他方の壁部23に当接させる。次に、補助具6及び開脚板7の湾曲部8を当接させた位置で、複室容器20の容器本体21をクリップ3の挟持空間5に挿入して、クリップ3の挟持部4で挟持する。
ユニット1を複室容器20に取り付けて容器本体21の内部を仕切った後、口栓30の排出口32及び口栓30とは反対側の端部に形成された充填口27から各未混合薬剤を充填する。次に、排出口32をゴム栓体で密閉し、また、充填口27も加熱溶着して密閉し、各未混合薬剤を封入する。
ユニット1が複室容器20に取り付けられている場合、図5(a)に示すように、補助具6と開脚板7の湾曲部8が当接する複室容器20の連通部26をクリップ3で挟持して閉塞し、また、開脚板7が当接していない部分は、シール部25で容器本体21の内部が閉塞されているので、複室容器20の容器本体21の内部を2つに区画して完全に仕切ることができる。また、ユニット1は、開脚板7によって、複室容器20を二つ折りにした状態に維持することができ、複室容器20をフックに吊り下げても、薬剤の投与ができない状態にあることを外観から確認することができる。
複室容器20からユニット1を取り外す場合、開脚板7の両端付近をそれぞれ把持して、図5(b)に示すように、開脚板7を外方向に広げることで、クリップ3の挟持部4が広がり、クリップ3の挟持を容易に解除し、クリップ3と補助具6とを脱落させることができる。これにより、ユニット1による仕切りが解除され、図5(c)に示すように、複室容器20の容器本体21を展開して未混合薬剤を混合することができる。
なお、開脚板7の一端には、図6に示すように、複室容器20の口栓30を挿入する挿入穴9が形成され、他端には、口栓30とは反対側の容器本体21の端部を保持する係止部10が形成されていても良い。これにより、開脚板7は、複室容器20の容器本体21を一定の位置で二つ折りにした状態に維持することができる。
本実施の形態においても、特別な開通動作をすることなく、複室容器を開くことのみによりクリップが外れて、充填室間が開通するので、ユーザの使用時に確実に充填室内の薬剤が混合することになる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係る仕切りユニットを複室容器に取り付けた状態を示す図である。このユニット1は、実施の形態1と同様に構成された仕切り手段2と、布などの柔軟性材料で構成された開脚具7’とで構成される。ここで、開脚具7’の材質としては、紙、プラスチックフィルムなどを用いることがきる。
開脚具7’は、図7に示すように、環状に形成される。開脚具7’は、図8に示すように、複室容器20の容器本体21が二つ折りにされている状態を解除する破断部11を有する。
上記構成を有する仕切りユニット1を用いて複室容器20の容器本体21を仕切る場合、まず、補助具6をシール部25及び連通部26に沿って容器本体21の一方の壁部22に当接させた状態で、一方の壁部22を内側にして容器本体21を二つ折りにする。次に、開脚具7’が連通部26に位置し、かつ、破断部11が連通部26とは反対側に位置するように、開脚具7’を容器本体21の他方の壁部23に巻きつける。次に、補助具6を当接させた位置で、複室容器20の容器本体21をクリップ3の挟持空間5に挿入して、クリップ3の挟持部4で挟持する。その後、実施の形態1の場合と同様の方法で、ユニット1で区画された複室容器20の容器本体21の内部に各未混合薬剤を充填する。
実施の形態2に係る仕切りユニット1も、実施の形態1と同様に、補助具6と開脚具7’が当接する複室容器20の連通部26を、クリップ3で挟持して閉塞し、また、開脚具7’が当接していない部分は、シール部25で容器本体21の内部が閉塞されているので、複室容器20の容器本体21の内部を2つに区画して完全に仕切ることができる。また、ユニット1は、図7及び図8に示すように、開脚具7’の破断部11が破断されていないため、複室容器20を二つ折りにした状態に維持することができ、複室容器20をフックに吊り下げても、薬剤の投与ができない状態にあることを外観から確認することができる。
複室容器20からユニット1を取り外す場合、破断部11を破断して形成された分離部分をそれぞれ把持して外方向に広げることで、クリップ3の挟持部4が広がり、クリップ3を解除することができる。これにより、ユニット1による仕切りが解除され、複室容器20の容器本体21を展開して未混合薬剤を混合することができる。なお、クリップ3を破断することにより、クリップ3を解除しても良く、その場合、クリップ3の破断を容易にするため、クリップ3の中央部に破断用のノッチなどを設けるのが好ましい。
本実施の形態においても、特別な開通動作をすることなく、複室容器を開くことのみにより折り畳まれたチューブが復元し、充填室間が開通するので、ユーザの使用時に確実に充填室内の薬剤が混合することになる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3に係る仕切りユニットを示す図であり、図10は、図9に示す仕切りユニットを複室容器に取り付けた状態を示す側面図であり、図11は、図9に示す仕切りユニットを複室容器に取り付けた状態を示す斜視図である。このユニット1は、仕切り手段2と、一対の硬質の剛性材料で構成された開脚板7a,7bとで構成される。
仕切り手段2は、クリップ3と補助具6とを含む。クリップ3は、実施の形態1,2のクリップ3の挟持部4に、外方に延びる湾曲部4a,4bを設けたものである。
補助具6は、硬質の剛性材料で構成されている。補助具6は、図9に示すように、薄肉部12で折り畳み可能に連結された半割棒状部材13a,13bで構成されている。補助具6は、容器本体21の一方の壁部22に当接した半割棒状部材13a,13bを閉じた状態でクリップ3の挟持部4に挟持される。
一対の開脚板7a,7bは、それぞれ細長帯状の硬質の剛性材料で構成され、補助具6の両端に一体的に形成されている。補助具6及び一対の開脚板7a,7bは、硬質のものであれば、鉄などの金属で構成されていても良いが、取り扱いの安全性を考慮すると、プラスチック材で構成されるのが好ましい。
上記構成を有する仕切りユニット1を用いて複室容器20の容器本体21を仕切る場合、まず、補助具6の一対の半割棒状部材13a,13bをシール部25及び連通部26に沿って一方の壁部22に当接させ、次に、一対の開脚板7a,7bの他端に貼着された両面テープなどで一対の開脚板7a,7bを複室容器20に固定する。次に、補助具6の薄肉部12が配置されている位置で、一方の壁部23を内側にして容器本体21を二つ折りにする。次に、補助具6の半割棒状部材13a,13bを当接させた位置で、複室容器20の容器本体21をクリップ3の挟持空間5に挿入して、クリップ3の挟持部4で挟持する。この状態で図15(a)に示す状態となる。次いで、図15(b)に示すように、容器本体21内に薬剤を充填する。次いで、図15(c)に示すように、複室容器を滅菌し、検査した後に、図15(d)に示すように、開脚板7a,7bを容器本体21の壁部22にそれぞれ接着する。このようにして、ユニット1で区画された複室容器20の容器本体21の内部に各未混合薬剤を充填する。
実施の形態3に係る仕切りユニット1も、実施の形態1と同様に、補助具6の半割棒状部材13a,13bが当接する複室容器20の連通部26を、クリップ3で挟持して閉塞し、かつ、シール部25で容器本体21の内部が閉塞されているので、複室容器20の容器本体21の内部を2つに区画して完全に仕切ることができる。
複室容器20からユニット1を取り外す場合、一対の開脚板7a,7bの他端付近をそれぞれ把持して、図12(b)に示すように、一対の開脚板7a,7bを外方向に広げることで、クリップ3の挟持部4が広がり、クリップ3を解除することができる。これにより、ユニット1による仕切りが解除され、図12(c)に示すように、複室容器20の容器本体21を展開して未混合薬剤を混合することができる。
なお、クリップ3の挟持部4には、図13に示すように、警告シート14が貼着されていても良い。かかる警告シート14が貼着されていれば、前記複室容器20をフックに吊り下げていても、ユーザは、容器本体21の内部が未開通であることを認識することができる。また、補助具6を構成する半割棒状部材13a,13bは、硬質の剛性材料で構成され、一端が薄肉部12で開閉可能に連結され、他端が開脚板7a,7bと一体的に形成された一対のプレート部15a,15bと、ゴムなどの弾性材料で構成され、前記一対のプレート部15a,15bにそれぞれ一体的に固定された一対の弾性片16a,16bとからなるものであっても良い。半割棒状部材13a,13bの弾性片16a,16bを利用して、図14に示すように、半割棒状部材13a,13bを、クリップ3の挟持部4の両端付近に把持させた状態で挟持し、容器本体21の内部を閉塞することができる。
本実施の形態においても、特別な開通動作をすることなく、複室容器を開くことのみにより折り畳まれたチューブが復元し、充填室間が開通するので、ユーザの使用時に確実に充填室内の薬剤が混合することになる。
ここで、開脚板7a,7bを容器本体20の壁部22に固定する方法としては、図16(a)に示すように、開脚板7a,7bと壁部22との間に両面テープ41を介在させる方法、図16(b)に示すように、容器本体20に開脚板7a,7bを添わして開脚板7a,7bと容器本体20の壁部22とを片面テープ42で固定する方法、図16(c)に示すように、容器本体20に開脚板7a,7bを添わして開脚板7a,7bの上から片面粘着板43で固定する方法などが挙げられる。
また、開脚板7a,7bを容器本体20の壁部22に固定する他の方法としては、図17(a)〜(c)に示すように、開脚板7a,7bの長さを容器本体20の幅よりも長く設定し、容器本体20から延出した部分7cを折り返して、シール部44を挟み込むようにする。このとき、開脚板7a,7bの折り返しは、加熱しながらの曲げ加工により行う。この加熱は、開脚板7a,7bの曲げ部分にのみ行うので、容器本体20への熱的影響を小さくすることができる。また、図18(a),(b)に示すように、開脚板7a,7bを容器本体20のシール部44にシールして固定しても良い。
さらに、図19(a)に示すように、開脚板7a,7bの外側に所定の厚さを有する弾性部材45を取り付けておき、図19(b)に示すように、容器本体20に仕切りユニットを装着する際に弾性部材45を挟むようにしてクリップ3を取り付ける。このような構成にすることにより、各充填室間の密閉性を高めることができる。
上記実施の形態1〜3において説明した仕切りユニットに限定されず、他の構成の仕切りユニットを使用することもできる。例えば、図20(a)に示すように、一対の断面略J型のクリップ46,47で仕切りユニットを構成しても良い。このクリップ46,47は、先端が湾曲した形状を有しており、外側のクリップ47の湾曲部の曲率が内側のクリップ46の曲率よりも僅かに大きく設定されている。したがって、クリップ46の上にクリップ47を被せて係合させることができる。この内側クリップ46を容器本体20の壁部22に接着し、容器本体20を二つ折りにした状態で、内側クリップ46の上に外側クリップ47を装着する。これにより、容器本体20の充填室間の仕切りが行われる。この状態で、図20(a)に示すように、矢印の方向に容器本体20を開くことにより、図20(b)に示すように、外側クリップ47が外れて充填室間が連通して薬剤が混合される。
また、上記実施の形態における開脚板7a,7bにおいて、クリップ3側の先端は、外側に延在する突出部を有することが好ましい。すなわち、図21に示すように、クリップ3の挟持空間内において開脚板7a,7bの先端部が外側に延在する突出部7cを有するようにする。これにより、二つ折り形態でクリップの外れる力(圧縮力)をより大きくすることができ、複室容器の耐圧を高くすることができる。
開脚板7a,7bの先端部は、図22に示すようになっている。図22(a),(b)に示すように、開脚板7a,7bの先端部に突出部7cが設けられている。この突出部7cは、クリップ3の挟持部4の内壁に接触又は摺動するようになっている。したがって、突出部7cの角部7dは、面取りされていることが好ましい。突出部7cと開脚板7a,7bとは別部材で構成しても良く、一体で構成しても良い。突出部7cと開脚板7a,7bとは別部材で構成する場合には、突出部7cと開脚板7a,7bとをそれぞれ作製し、突出部7cを開脚板7a,7bに接着などの方法により取り付ける。一方、突出部7cと開脚板7a,7bとを一体に構成する場合には、突出部7cと開脚板7a,7bとを含めた厚さの板材に凹部を形成して突出部7cと開脚板7a,7bとを設ける。また、開脚板7a,7bの突出部7cと反対側の端部については、図22(a)に示すように、開脚板7a,7bの厚さと略同じ厚さであっても良く、図22(b)に示すように、開脚板7a,7bの厚さよりも大きな厚さであっても良い。
上記突出部7cを有する開脚板7a,7bについて、閉止性の評価を行った。具体的には、線状低密度ポリエチレン(LLDPE、密度0.92g/cm3)をインフレーション成形して得られたフィルムを熱シールすることにより容器本体を作製した。次いで、開脚板及びゴム板を容器本体で挟み、その上からパイプ型クリップで閉止することにより、二つの充填室からなる二つ折り複室容器を作製した。容器本体において、フィルムの厚みを300μmとし、開通部の幅を100mmとした。このとき、クリップによる閉止が容易になるように、容器本体の中央に楔形のシールを施した。また、クリップはポリプロピレン製パイプにスリットを切削加工することで作製した。パイプとしては、外径16mm(厚さ2mm)、外径20mm(厚さ2mm)、外径32mm(厚さ3mm)と外径63mm(厚さ6mm)の4種類のものを用いた。また、すべてのパイプのスリット幅は4mmとした。そして、開脚板には、厚さ2mmのポリプロピレン板を使用し、ゴム板には、厚さ0.5mmのシリコーンゴムシートを使用した。このポリプロピレン板は、厚さ4mmの板を削り、クリップで留める先端部に幅2mm、高さ2mmのクリップ止め(突出部)を設けたものである。
閉止性については、充填室に圧力をかけた時にクリップが外れる力(圧縮力)で評価した。クリップのはずれる圧縮力は、圧縮試験機(東洋精機製テンシロン)に300mm×220mmのアルミニウム板を取り付け、200mm/分の速度で容器本体を押圧することにより行った。具体的には、クリップを取り付けた後、一方の充填室にのみ1035mLの水を入れて、展開した状態で液の入った充填室のみ押圧した場合と、両方の充填室に1035mLずつ水を入れて、折り畳んだ状態で押圧した場合について、クリップが外れた瞬間の最大圧縮力(N=2)を測定した。その結果を平均値として下記表1に示す。
Figure 2006068511
表1から分かるように、パイプの外径が大きくなるほど閉止力(クリップを外すための押圧力)は低くなった。従来のシールで閉止した複室容器製剤の開通に必要な圧縮力は数百Nレベルである。本発明に係る複室容器においてクリップを外すために必要な押圧力がほぼ1kN程度であることから、この複室容器は実用的な衝撃耐性が十分あると考えられる。さらに、外径16mmのクリップでは、容器本体を二つ折りにして押圧したときにクリップが外れる最大圧縮力が3.5kNであり、非常に高い耐圧を示した。
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態における仕切りユニットの形状、材質、数などについてはこれに限定されず、仕切りユニットには、二つ折り形態の複室容器を展開することにより仕切り手段が脱落して充填室間が連通部を介して開通する機能を発揮するものすべてを含む。その他、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
本発明の実施の形態1に係る仕切りユニットを示す斜視図である。 図1に示す仕切りユニットを複室容器に取り付けた状態を示す側面図である。 図1に示す仕切りユニットを複室容器に取り付けた状態を示す斜視図である。 複室容器を示す正面図である。 (a)〜(c)は、二つ折りにした容器本体を展開するまでの状態を説明するための図である。 開脚板の他の例を用いた実施の形態1に係る仕切りユニット具を複室容器に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る仕切りユニットを複室容器に取り付けた状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係る仕切りユニットを複室容器に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る仕切りユニットを示す斜視図である。 図9に示す仕切りユニットを複室容器に取り付けた状態を示す側面図である。 図9に示す仕切りユニットを複室容器に取り付けた状態を示す斜視図である。 (a)〜(c)は、二つ折りにした容器本体を展開するまでの状態を説明するための図である。 図9に示す仕切りユニットを複室容器に取り付けた状態を示す斜視図である。 図9に示す補助具をクリップに挟持した状態の複室容器を示す部分拡大断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態3に示す複室容器に薬剤を充填する方法を説明するための図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態3において、容器本体への開脚板の取り付け方法を説明するための図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態3において、容器本体への開脚板の固定方法を説明するための図である。 (a),(b)は、本発明の実施の形態3において、容器本体への開脚板の固定方法を説明するための図である。 (a),(b)は、仕切りユニットの他の例を示す図である。 (a),(b)は、仕切りユニットの他の例を示す図である。 仕切りユニットの開脚板の他の態様を示す図である。 (a),(b)は、図21に示す開脚板の先端部を示す図である。
符号の説明
1 ユニット
2 仕切り手段
3,46,47 クリップ
4 挟持部
4a,4b,8 湾曲部
5 挟持空間
6 補助具
7,7a,7b 開脚板
7c 突出部
7’ 開脚具
9 挿入穴
10 係止部
11 破断部
12 薄肉部
13a,13b 半割棒状部材
14 警告シート
15a,15b プレート部
16a,16b 弾性片
20 複室容器
21 容器本体
24,25 シール部
26 連通部

Claims (10)

  1. 複数の薬剤を収容する複室容器であって、薬剤を充填する複数の充填室と、少なくとも一つの充填室に設けられ、充填室間を連通する連通部と、前記複室容器の搬送形態において前記連通部を塞ぐ仕切り手段と、を具備し、前記複室容器の搬送形態が二つ折り形態であり、二つ折り形態の前記複室容器を展開することにより前記仕切り手段が脱落して前記充填室間が前記連通部を介して開通することを特徴とする複室容器。
  2. 前記仕切り手段は、前記複室容器が二つ折りにされた際の折り込み部に挿入される補助具と、前記折り込み部において折り込まれた前記複室容器上から被せられるクリップと、を有することを特徴とする請求項1記載の複室容器。
  3. 前記補助具は棒状体であり、前記クリップは、前記補助具を収容する空間を有し、断面略C字形状を有することを特徴とする請求項2記載の複室容器。
  4. 前記補助具が当接する前記複室容器の反対側に当接し、前記クリップの前記空間内に開閉支点を有する開脚部材を有することを特徴とする請求項3記載の複室容器。
  5. 前記開脚部材の前記クリップ側の先端は、外側に延在する突出部を有することを特徴とする請求項4記載の複室容器。
  6. 前記充填室間の開通を確認するための警告部材を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の複室容器。
  7. 複数の薬剤を収容し、少なくとも一つの充填室に設けられ、充填室間を連通する連通部を有する複室容器の搬送形態において前記連通部を塞ぐ仕切りユニットであって、前記仕切りユニットは、前記複室容器が二つ折りにされた際の折り込み部に挿入される補助具と、前記折り込み部において折り込まれた前記複室容器上から被せられるクリップと、を有することを特徴とする仕切りユニット。
  8. 前記補助具は棒状体であり、前記クリップは、前記補助具を収容する空間を有し、断面略C字形状を有することを特徴とする請求項7記載の仕切りユニット。
  9. 前記補助具が当接する前記複室容器の反対側に当接し、前記クリップの前記空間内に開閉支点を有する開脚板を有することを特徴とする請求項8記載の仕切りユニット。
  10. 前記開脚板の前記クリップ側の先端は、外側に延在する突出部を有することを特徴とする請求項9記載の仕切りユニット。
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