JP2000081097A - 内歯揺動型内接噛合遊星歯車装置 - Google Patents

内歯揺動型内接噛合遊星歯車装置

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JP2000081097A JP10248441A JP24844198A JP2000081097A JP 2000081097 A JP2000081097 A JP 2000081097A JP 10248441 A JP10248441 A JP 10248441A JP 24844198 A JP24844198 A JP 24844198A JP 2000081097 A JP2000081097 A JP 2000081097A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心体軸ごとの負荷に差が出るような構造を
採用した場合にも、偏心体軸や軸受の耐久性をできるだ
け揃える。 【解決手段】 ケーシング101と、ケーシング内に配
された出力部材としての外歯歯車121と、外歯歯車の
外周側に配されケーシングに回転自在に支持された複数
の偏心体軸110、111と、偏心体軸に設けられた偏
心体110A、111Aと、外歯歯車と噛合し偏心体が
貫通すると共に偏心体の回転によって揺動回転させられ
ることで外歯歯車を回転させる内歯揺動体112Aとを
備えた内歯揺動型内接噛合遊星歯車装置において、複数
の偏心体軸110、111のうちの少なくとも1本の偏
心体軸110を、他の偏心体軸111と異径(大径)に
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外歯歯車を出力部
材とし、該外歯歯車と噛合する内歯揺動体を偏心体によ
って揺動回転させることにより、外歯歯車に減速回転出
力を取り出す内歯揺動型内接噛合遊星歯車装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内接噛合遊星歯車装置は、大トルクの伝
達が可能であり且つ大減速比が得られるという利点があ
るので、種々の減速機分野で数多く使用されている。
【0003】その中で、外歯歯車を出力部材とし、該外
歯歯車と噛合する内歯揺動体を偏心体によって揺動回転
させることにより回転出力を取り出す内歯揺動型の内接
噛合遊星歯車装置が特許公報第2607937号にて知
られている。
【0004】図10、図11を用いて同歯車装置の一例
を説明する。
【0005】1はケーシングであり、互いにボルトやピ
ン等の締結部材2で結合された第1支持ブロック1Aと
第2支持ブロック1Bとからなる。5は入力軸で、入力
軸5の端部にはピニオン6が設けられ、ピニオン6は、
入力軸5の周りに等角度に配設された複数の伝動歯車7
と噛合している。
【0006】ケーシング1には、軸方向両端を軸受8、
9によって回転自在に支持され且つ軸方向中間部に偏心
体10A、10Bを有する3本の偏心体軸10が、円周
方向に等角度間隔(120度間隔)で設けられており、
前記伝動歯車7は各偏心体軸10の端部に結合されてい
る。そして、入力軸5の回転を受けて伝動歯車7が回転
することにより、各偏心体軸10が回転するようになっ
ている。
【0007】各偏心体軸10は、ケーシング1内に収容
された2枚の内歯揺動体12A、12Bの貫通孔をそれ
ぞれ貫通しており、各偏心体軸10の軸方向に隣接した
2段の偏心体10A、10Bの外周と、内歯揺動体12
A、12Bの貫通孔の内周との間にはコロ14が設けら
れている。
【0008】一方、ケーシング1内の中心部には、出力
軸20の端部に一体化された外歯歯車21が配されてお
り、外歯歯車21の外歯23に、内歯揺動体12A、1
2Bのピンからなる内歯13が噛合している。内歯揺動
体12A、12Bは、偏心体10A、10Bを支持する
部分と内歯13部分を除いて残りの部分を切り欠いて構
成されており、これによって第1、第2の支持ブロック
1A、1Bの特に結合部分の断面積を大きくとれるよう
になっている。
【0009】この装置は次のように動作する。
【0010】入力軸5の回転は、ピニオン6を介して伝
動歯車7に与えられ、伝動歯車7によって偏心体軸10
が回転させられる。偏心体軸10の回転により偏心体1
0A、10Bが回転させられると、内歯揺動体12A、
12Bが揺動回転する。このため、内歯揺動体12A、
12Bと噛合する外歯歯車21が減速回転されるものと
なる。この場合、内歯揺動体12A、12Bの1回の揺
動回転によって、該内歯揺動体12A、12Bと外歯歯
車21はその歯数差だけ位相がずれるので、その位相差
に相当する自転成分が外歯歯車21の(減速)回転とな
り、出力軸20から減速出力が取り出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の内歯揺動型内接噛合遊星歯車装置では、3本の偏心
体軸10が円周方向に等角度(120度)間隔で配設
(等配)されているが、本発明らは、偏心体軸は必ずし
も等角度間隔で配置されていなくてはならないものでは
ないと考え、偏心体軸をあえて不等間隔で配置すること
により、形状設計の自由度を高めようとする案を考え出
した(未公知)。
【0012】また、従来のこの種の装置では、3本偏心
体軸があれば3本全部の偏心体軸を入力軸によって駆動
して内歯揺動体を揺動運動させているが、全部の偏心体
軸を必ずしも駆動用に使用する必要はないと考え、少な
くとも1本の偏心体軸を入力軸に対して非連結とする案
を考え出した(未公知)。
【0013】ところが、このような従来なかった案を実
現しようとした場合、各偏心体軸の負荷に違いが出るこ
とが予想され、従来のように同径の偏心体軸をそのまま
採用すると、偏心体軸やそれを回転支持する軸受の耐久
性に差が出てしまうという、新たな問題が生じるおそれ
があった。
【0014】本発明は、上記事情を考慮し、例えば偏心
体軸ごとの負荷に差が出るような構造を採用した場合に
も、偏心体軸や軸受の耐久性をできるだけ揃えることの
できる内歯揺動型内接噛合遊星歯車装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ケー
シングと、該ケーシング内に配された出力部材としての
外歯歯車と、該外歯歯車の外周側に配され前記ケーシン
グに回転自在に支持された複数の偏心体軸と、該偏心体
軸に設けられた偏心体と、前記外歯歯車と噛合し前記偏
心体が貫通すると共に該偏心体の回転によって揺動回転
させられることで前記外歯歯車を回転させる内歯揺動体
とを備えた内歯揺動型内接噛合遊星歯車装置において、
前記偏心体軸のうちの少なくとも1本を、他の偏心体軸
と異径にしたことにより、上記課題を解決したものであ
る。
【0016】この発明によれば、各偏心体軸の負荷の違
いに応じて、偏心体軸の径や軸受サイズを個別に設定す
ることにより、偏心体軸や軸受の耐久性を全部揃えるこ
とができる。従って、無駄のない適正コストの歯車装置
を提供することができる。
【0017】請求項2の発明は、請求項1において、前
記偏心体軸を、外歯歯車を中心とする円周方向に不等間
隔で配したことを特徴とする。
【0018】ここで、3本の偏心体軸を備える場合を考
えてみる。
【0019】3本の偏心体軸を円周方向に等間隔に配置
すると、従来例のように120度間隔になるが、請求項
2の発明では、例えば2本の偏心体軸を120度より小
さい間隔で片側に寄せて配置し、残りの1本の偏心体軸
をそれらと反対側に配置する。そうすると、片側に寄せ
た2本の偏心体軸同士が互いに接近するので、それらを
結ぶ直線方向の装置寸法が縮小できるようになる。従来
は、偏心体軸を円周方向に等配する関係上、装置が円形
を基本とする形状になっていたが、本発明では、偏心体
軸を不等間隔で配置することにより、偏心体軸の配置の
自由度が増すので、それに応じて歯車装置全体の形状の
設計自由度が大きくとれるようになり、前述したよう
に、出力軸の正面から見た場合の装置の幅寸法を小さく
することができ、全体として細長い形状のコンパクトな
歯車装置を作ることが可能になる。
【0020】また、偏心体軸の本数は4本にしてもよ
く、その場合は、片側に2本、反対側に2本、それぞれ
の側で偏心体軸を接近させて配置すれば、装置幅を短縮
することができる。また、それ以上の本数の偏心体軸を
設ける場合も同様である。
【0021】いずれの場合も、偏心体軸を不等間隔で配
置しているため、装置の外観形状を優先させて、偏心体
軸の配置を決めることができるようになる(=形状の設
計自由度が増す)。このため、所望の幅内に装置寸法を
納めることができるようになる。
【0022】この場合、偏心体軸の不等配置により、各
偏心体軸や偏心体に対する負荷のかかり方が変わって来
る可能性があるので、負荷のかかり方に応じて、偏心体
軸(偏心体の概念を含む)の径を異ならせ、同時に軸受
のサイズ等も他と異ならせる。例えば、偏心体軸の配置
により守備範囲の広くなった偏心体軸や偏心体について
は大径とする。但し、その場合、偏心体の偏心量は他と
揃える必要がある。
【0023】請求項3の発明は、その具体例の1つで、
偏心体軸を3本備える場合に、2本の偏心体軸を120
度より小さい間隔で互いに接近させて配置し、残る1本
を、それら2本の偏心体軸と反対側に配置し、該反対側
に配置した偏心体軸を他の2本の偏心体軸と異径にした
ことを特徴としている。
【0024】また、偏心体軸は必ずしも同一円周上に配
置する必要はなく、偏心体軸のうちの少なくとも1本
を、外歯歯車の中心に対して他の偏心体軸とは異なる径
の円周上に配置し、その異なる径の円周上に配置した偏
心体軸を、他の偏心体軸と異径にしてもよい(請求項
4)。
【0025】また、全部の偏心体軸を必ずしも駆動する
必要はなく、複数の偏心体軸のうちの少なくとも1本
を、偏心体軸を回転駆動する入力軸に対して非連結と
し、内歯揺動体の揺動に応じて従動回転しつつ内歯揺動
体を支持する従動専用のものとすると共に、その従動専
用とした偏心体軸を他の偏心体軸と異径にしてもよい
(請求項5)。
【0026】この場合、駆動用の偏心体軸には、入力ト
ルク負荷と出力トルク負荷がかかるが、従動専用の偏心
体軸には、入力トルク負荷はかからず出力トルク負荷の
みがかかる。従って、従動専用の偏心体軸に関しては、
負荷が小さいので、小径化するのがよい。このように、
従動専用の偏心体軸を設けた場合は、そのものについて
は入力のための伝動機構(伝動歯車等)を設けずにすむ
ため、部品数減少を図ることが可能になる。
【0027】また、従来、内歯揺動体は当然のように全
周連続した内歯を有していたが、内歯揺動体の枚数によ
っては、位相を適当にずらすことにより、全周連続した
内歯を利用しないでも、外歯歯車を回転させることが可
能である。
【0028】例えば、1枚の内歯揺動体では全周連続し
た内歯が必要であるが、2枚の内歯揺動体では、外歯歯
車との噛合位相を180度ずらせば、内歯の形成範囲を
全周の1/2の180度以上にすればよくなる。
【0029】同様に、3枚の内歯揺動体では、外歯歯車
との噛合位相を120度ずらせば、内歯の形成範囲を全
周の1/3の120度以上にすればよくなり、4枚の内
歯揺動体では、外歯歯車との噛合位相を90度ずらせ
ば、内歯の形成範囲を全周の1/4の90度以上にすれ
ばよくなる。
【0030】そこで、請求項6の発明では、前記内歯揺
動体を円周方向に複数に分割すると共に、分割したそれ
ぞれの内歯揺動体に少なくとも2本の前記偏心体軸を貫
通させ、分割した少なくとも1つの内歯揺動体を貫通す
る偏心体軸を、それぞれの分担トルクを考慮して他の分
割した内歯揺動体を貫通する偏心体軸と異径にしてい
る。
【0031】このように、内歯揺動体の内歯を円周方向
に不連続なものとすることにより、内歯揺動体を円形以
外の自由な形状に設計することができるようになり、そ
の結果、寸法の縮小が可能となって、歯車装置のコンパ
クト化が図れる。
【0032】また、上記の発明を適用することにより、
歯車装置の中央部に入力用のモータを配置する必要がな
くなることから、請求項7の発明では、外歯歯車の中心
部に貫通孔を形成し、その貫通孔を、各種の配管や配線
等を行うためのスペースとして有効利用できるようにし
ている。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0034】〔第1実施形態〕図1は第1実施形態の内
歯揺動型内接噛合遊星歯車装置(以下、単に「歯車装
置」ともいう)100の軸方向に直交する断面図(図2
のI −I 矢視断面図)、図2は図1のII−II矢視断面図
である。
【0035】この歯車装置100は、ボルト等の締結部
材102によって互いに結合された第1支持ブロック1
01Aと第2支持ブロック101Bからなるケーシング
101を有する。ケーシング101内の外周側の位置に
は、歯車装置100の中心(後述する外歯歯車121及
び出力軸120の中心)Oの周りに、3本の偏心体軸1
10、111、111が、軸受108、109、11
8、119を介してそれぞれ回転自在に配されている。
【0036】図1に示すように、3本の偏心体軸11
0、111、111のうち、2本の偏心体軸111、1
11は、120度より小さい角度間隔(本例では70
度)で片側に寄せて配置され、残りの1本の偏心体軸1
10は、それらと歯車装置100の中心Oを挟んで反対
側に離れて配置されている。ここでは、離れた方の偏心
体軸110は、他の2本の偏心体軸111、111から
等角度(本例では145度)の位置に配置されている。
【0037】従って、3本の偏心体軸110、111、
111は、歯車装置100の中心Oを基準とした円周方
向に不等間隔で配置されている。但し、3本の偏心体軸
110、111、111は、歯車装置100の中心Oを
中心とする同一円周上に配されている。
【0038】図2において、105は歯車装置100の
中心Oと同心に配設された入力軸であり、この入力軸1
05の端部にはピニオン106が設けられている。ピニ
オン106は、各偏心体軸110、111、111の端
部に結合された伝動歯車107と噛合している。そし
て、入力軸105の回転を受けて伝動歯車107が回転
することにより、各偏心体軸110、111、111が
回転するようになっている。
【0039】各偏心体軸110、111、111は、ケ
ーシング101内に収容した2枚の内歯揺動体112
A、112Bの貫通孔をそれぞれ貫通しており、各偏心
体軸110、111、111の軸方向中間部に隣接して
形成された2段の偏心体110A、110B、111
A、111Bの外周と、内歯揺動体112A、112B
の貫通孔の内周との間にはコロ114が設けられてい
る。
【0040】一方、ケーシング101内の中心部には、
出力軸120の端部に一体化された外歯歯車121が配
されており、外歯歯車121のトロコイド歯形よりなる
外歯123に、内歯揺動体112A、112Bのピンか
らなる円弧歯形状の内歯113が噛合している。内歯揺
動体112A、112Bは、偏心体110A、110
B、111A、111Bを支持する部分と内歯113部
分を除いて、残りの余分な部分を切り欠いた形状に形成
されている。
【0041】ここで、接近した2本の偏心体軸111、
111は小径に形成されているが、離れた1本の偏心体
軸110は、それらよりも大径に形成されている。これ
は、偏心体軸110、111、111を不等間隔で配し
たことにより各偏心体軸110、111、111への負
荷のかかり方が異なってくるので、その対策として実行
したものである。これに伴って偏心体110A、110
B、111A、111Bの径や、軸受108、109、
118、119のサイズも異ならせている。但し、偏心
体110A、110B、111A、111Bの偏心量は
全部同じに設定している。このようにすることで、各偏
心体軸110、111、111や軸受108、109、
118、119の負担を平均化して、寿命の均等化、つ
まり偏心体軸110、111、111や軸受108、1
09、118、119等の耐久性が等しくなるようにし
ている。
【0042】次に作用を説明する。
【0043】入力軸105の回転が減速回転となって出
力軸120に取り出される動作については従来例と同じ
である。違う点は歯車装置100全体の形状である。
【0044】即ち、本実施形態の歯車装置100では、
偏心体軸110、111、111を円周方向に不等間隔
で配置しており、特に片側に寄せた2本の偏心体軸11
1、111同士が互いに接近するので、それらを結ぶ直
線方向の装置寸法が大幅に縮小できるようになる。例え
ば、従来は偏心体軸を円周方向に等配する関係上、装置
が円形を基本とする形状になっていたが、本実施形態で
は、内歯揺動体112A、112Bを始めとしてケーシ
ング101も、円形ではなく、細長い形状にすることが
でき、装置の幅寸法を大幅に短縮することができて、全
体として細長い形状の歯車装置100を作ることができ
る。
【0045】〔第2実施形態〕図3は本発明の第2実施
形態の内歯揺動型内接噛合遊星歯車装置400の要部断
面図である。
【0046】この歯車装置400では、ケーシング40
1で支持することにより、歯車装置400の中心Oの周
りに、3本の偏心体軸410、411、411を円周方
向に等間隔(120度間隔)で配置している。ここまで
は、図10、図11に示した従来のものと同じである。
しかし、この歯車装置400では、3本の偏心体軸41
0、411、411のうち、2本の偏心体軸411、4
11のみを駆動及び出力トルク反力受用とし、残る1本
の偏心体軸410は、入力軸に対して非連結とすること
により、内歯揺動体412Aの揺動に応じて従動回転し
つつ内歯揺動体412Aを支持する従動専用(出力トル
ク反力受専用)のものとしている。
【0047】従って、駆動用の2本の偏心体軸411、
411の端部には、歯車装置400の中心Oに配置した
ピニオン406Aと噛合する伝動歯車407が結合され
ているが、従動専用の偏心体軸410には伝動歯車は設
けられていない。
【0048】ここで、従動専用の偏心体軸410は、他
の2本の偏心体軸411、411よりも当然負荷が小さ
くなるはずであるから、他の2本の偏心体軸411、4
11よりも小径に形成されている。また、それに併せて
軸受のサイズも小さく設定されている(但し、偏心量は
同一)。それにより、偏心体軸410、411、411
の耐久性や軸受の耐久性が全部揃えられている。
【0049】その他の構成については、前述した図1
0、図11の従来例と基本的に同じであるため、同一ま
たは類似の部材に下2桁が同一の符号を図中で付すこと
とし、説明を省略する。
【0050】次に作用を説明する。
【0051】図示しない入力軸の回転は、ピニオン40
6Aを介して2つの伝動歯車407に与えられ、伝動歯
車407によって2本の偏心体軸411、411が回転
させられる。偏心体軸411の回転により偏心体411
Aが回転させられると、内歯揺動体412Aが揺動回転
する。このため、内歯揺動体412Aと噛合する外歯歯
車421が減速回転されるものとなる。この場合、内歯
揺動体412Aの1回の揺動回転によって、該内歯揺動
体412Aと外歯歯車421はその歯数差だけ位相がず
れるので、その位相差に相当する自転成分が外歯歯車4
21の(減速)回転となり、出力軸(図示略)から減速
出力が取り出される。
【0052】上記の動作の際、従動専用とされた偏心体
軸410は、内歯揺動体412Aの揺動回転に伴って従
動回転し、内歯揺動体412Aに伝わる出力トルク反力
を支持する。従って、出力トルクの反力については、駆
動、従動を含めた全ての偏心体軸410、411、41
1でバランスよく支持することができる。
【0053】この歯車装置400の場合、2本の偏心体
軸411、411にだけ伝動歯車407を設ければよい
ので、伝動歯車407の個数を3個から2個に減らすこ
とができ、部品点数の減少を図ることができる。
【0054】また、図3、図4を比較して見れば分かる
ように、複数の減速比に対応する場合を考えたとき(図
3が減速比1/4、図4が減速比1/2)、同一の伝動
歯車407を使用しながら、径の異なるピニオン406
A、406Bを用意して、ピニオン406A、406B
つまり入力軸の配置を変えるだけで、複数の減速比の減
速装置を提供することができる。このため、従来では伝
動歯車とピニオンをセットで変更しなければならなかっ
たが、ピニオン406A、406Bだけ変更すればよく
なることで、対応が簡単になり、部品点数を減らすこと
ができる。
【0055】図4は、入力軸つまりピニオン406Bの
中心位置O1を歯車装置400の中心Oからオフセット
した場合を示している。このように、2つの伝動歯車4
07に噛合させるだけでよいため、ピニオン406Bの
位置は適当に選べる。
【0056】そこで、図5、図6では、ピニオン406
Cを歯車装置400の中心Oから外側にずらした例を示
している。
【0057】この例では、ピニオン406Cが、外歯歯
車421の中央部の支障にならない位置に配されてい
る。そして、伝動歯車407Cも、それに応じて径が設
定されている。
【0058】このようにピニオン406Cの位置を歯車
装置400の中心Oからオフセットしたことにより、入
力用のモータも片側に配設できるようになり、コンパク
トな配置が可能になる。また、歯車装置400の中心部
付近の空間を広く利用することができるため、外歯歯車
421や出力軸420の中心部に、例えば直径Dの貫通
孔421Pを形成して、それを配線や配管等のスペース
として有効利用する、いわゆる出力軸ホローシャフトタ
イプの歯車装置としている。なお、その他の構成につい
ては、前述した図10、図11の従来例と基本的に同じ
であるため、同一または類似の部材に下2桁が同一の符
号を図中で付すこととし、説明を省略する。また、図6
の418、419は、偏心体軸411を回転支持する軸
受である。
【0059】〔第3実施形態〕図7、図8は本発明の第
3実施形態の歯車装置600の構成図である。
【0060】この歯車装置600は、ボルト等の締結部
材602によって互いに結合された第1支持ブロック6
01Aと第2支持ブロック601Bとからなるケーシン
グ601を有している。ケーシング601内の外周側の
位置には、歯車装置600の中心、即ち外歯歯車621
の中心Oの周りに、3本の偏心体軸610、611、6
11(図7では偏心体611Aで示してある)が、軸受
608、609、618、619を介してそれぞれ回転
自在に配されている。ここでは、3本の偏心体軸61
0、611、611のうちの1本の偏心体軸610が従
動専用に設定されており、残り2本の偏心体軸611、
611だけが駆動用に設定されている。
【0061】図7に示すように、3本の偏心体軸61
0、611、611のうち2本の駆動用の偏心体軸61
1、611は、120度より小さい角度間隔(本例では
極めて小さい角度)で片側に寄せて配置され、残りの従
動専用の1本の偏心体軸610は、それらと歯車装置6
00の中心Oを挟んで反対側に離れて配置されている。
なお、離れた方の偏心体軸610は、他の2本の偏心体
軸611、611とのバランスを考慮して、両偏心体軸
611、611から等角度の位置に配置されている。
【0062】従って、3本の偏心体軸610、611、
111は、歯車装置100の中心Oを基準とした円周方
向に不等間隔で配置されている。しかも、従動専用の偏
心体軸610は、外歯歯車の中心に対して他の2本の偏
心体軸611、611とは異なる円周上に配されてい
る。さらに、従動専用の偏心体軸610は、他の2本の
偏心体軸611、611と異径(小径)に設定され、軸
受608、609のサイズも、他の軸受618、619
よりは小径とされている。
【0063】また、2本の偏心体軸611、611のみ
を駆動すればよいことから、駆動用の2本の偏心体軸6
11、611の端部に設けた伝動歯車607、607に
回転を与えるためのピニオン606及び入力軸605
は、偏心体軸611、611を結ぶ直線よりも歯車装置
600の中心Oから見て外側に配置している。そして、
このような配置により歯車装置600の中心部付近の空
間を広く利用できるため、外歯歯車621の中心部に貫
通孔621Pを形成して出力軸ホローシャフトタイプと
し、この貫通孔621Pを、各種の配線や配管のスペー
スとして有効に利用できるようにしている。
【0064】前記外歯歯車621は、図8に示すよう
に、ケーシング601の内周に軸受665、666を介
して回転自在に支持されており、該軸受665、666
は両端のボルト680で固定されたフランジ661、6
62によって軸方向に移動しないよう保持されている。
そして、一方のフランジ662に形成したボルト孔68
2に、図示しない出力側部材(相手機械)を結合するこ
とにより、外歯歯車621の出力を外部に取り出せるよ
うになっている。この場合、入力軸605が2つの偏心
体軸611、611を結ぶラインから外側にシフトされ
ているため、相手機械と入力軸605との空間的な干渉
をそれだけ低減できる。
【0065】入力軸605は、2本の偏心体軸611、
611から等距離の位置に配され、ケーシング601及
びその端面に固定されたモータ650の固定フランジ6
55に軸受652、653で回転自在に支持され、モー
タ650の回転軸651と結合されている。この入力軸
605の端部にはピニオン606が設けられており、こ
のピニオン606は、各偏心体軸611、611に結合
された伝動歯車607と噛合している。そして、入力軸
605の回転を受けて伝動歯車607が回転することに
より、各偏心体軸611、611が回転するようになっ
ている。
【0066】各偏心体軸610、611、611は、ケ
ーシング601内に収容した2枚の内歯揺動体612
A、612Bの貫通孔をそれぞれ貫通しており、各偏心
体軸610、611、611の軸方向中間部に隣接して
形成された2段の偏心体610A、610B、611
A、611Bの外周と、内歯揺動体612A、612B
の貫通孔の内周との間にはコロ614が設けられてい
る。
【0067】外歯歯車621のピンからなる円弧歯形の
外歯623には、内歯揺動体612A、612Bのトロ
コイド歯形よりなる内歯613が噛合している。内歯揺
動体612A、612Bは、偏心体610A、610
B、611A、611Bを支持する部分と内歯613部
分を除いて、残りの余分な部分を切り欠いた形状に形成
されており、図7に示すように、軽量化のための肉落と
し孔612Pも設けられている。
【0068】次に作用を説明する。
【0069】入力軸605の回転が減速回転となって外
歯歯車621に取り出される動作については第2実施形
態の歯車装置400と同じである。即ち、離れた位置に
ある偏心体軸610は、入力軸605と非連結であり、
内歯揺動体612A、612Bの駆動は2本の偏心体軸
611、611だけで行う。そして、離れた位置にある
偏心体軸610は、内歯揺動体612A、612Bの揺
動に応じて従動回転しつつ内歯揺動体612A、612
Bを支持する従動専用の機能を果たす。
【0070】この場合、駆動用の2本の偏心体軸61
1、611には、入力トルク負荷と出力トルク負荷がか
かるが、従動専用の偏心体軸610には、入力トルク負
荷はかからず出力トルク負荷のみがかかる。従って、従
動専用の偏心体軸610に関しては、負荷が小さいの
で、小径化することが可能である。
【0071】このように、従動専用の偏心体軸610を
設けた場合は、そのものについては入力のための伝動機
構(伝動歯車607等)を設けずにすむため、部品点数
の減少を図ることができる。また、出力トルク負荷につ
いては、3本の偏心体軸610、611、611で平均
して受けることができるので、動作の安定を図ることが
できる等の効果を奏することができる。
【0072】また、この歯車装置600の場合は、外歯
歯車621の中心の貫通孔621Pを配線等の有効スペ
ースとして利用できるので、用途を広げることができ
る。
【0073】また、この歯車装置600では、偏心体軸
610、611、611を円周方向に不等間隔で配置し
ており、特に片側に寄せた2本の偏心体軸611、61
1同士を互いに極めて接近して配置しているので、それ
らを結ぶ直線方向の装置寸法を大幅に縮小できるように
なる。例えば、第2実施形態では偏心体軸を円周方向に
等配する関係上、装置が円形を基本とする形状になって
いたが、本歯車装置600では、内歯揺動体612A、
612Bを始めとして、ケーシング601も円形ではな
く、細長い形状にすることができ、装置の幅寸法を大幅
に短縮することができて、全体として細長い形状の歯車
装置600を作ることができる。
【0074】従って、本歯車装置600によれば、内歯
揺動体612A、612Bを駆動するものを2本の偏心
体軸611、611のみの構成としたこと、また、偏心
体軸610、611、611を不等間隔で配置したこと
により、ピニオン606及び入力軸605の配置を含め
て、形状設計の自由度を広げることができる。
【0075】また、上記のように3本の偏心体軸61
0、611、611を不等配置したことによっても、各
偏心体軸610、611、611や各偏心体610A、
610B、611A、611Bに対する負荷のかかり方
が変わって来る可能性がある。そこで、従動専用の偏心
体軸610を異径にする場合にも、負荷のかかり方を充
分に考慮して上で、偏心体軸610、611、611や
偏心体610A、610B、611A、611Bの径を
設定し、それに応じて軸受608、609、618、6
19のサイズを設定するのが望ましい。例えば、3本の
偏心体軸610、611、611の配置により受持ち角
度(範囲)の広くなった偏心体軸610や偏心体610
A、610Bについてはこの点に関しては大径とするの
がよい。しかし、受持ち角度の広くなったと言っても偏
心体軸610が従動専用の場合は、前述したようにトル
ク負荷が少ないために小径化が可能である。
【0076】この実施形態では「従動」であることを考
慮して小径としたが、特に減速比が高いときは入力トル
ク負荷の有無よりも、出力トルク負荷の受持ち角度が広
いことの方が影響が大きいことも考えられ、その場合は
偏心体軸610の方をむしろ大径とすべきである。
【0077】即ち、大径化の必要性と小径化の許容性の
高低(強弱)を計りながら、偏心体軸610、611、
611の軸径を設定するのがよい。但し、偏心体軸61
0、611、611の軸径を異ならせる場合にも、偏心
体610A、610B、611A、611Bの偏心量は
他と揃える必要がある。
【0078】〔第4実施形態〕図9は本発明の第4実施
形態の歯車装置900の要部断面図である。
【0079】従来はこの種の内接噛合遊星歯車装置で
は、内歯揺動体は当然の如く全周連続した内歯を有して
いたが、内歯揺動体の枚数によっては、位相を適当にず
らすことにより、全周連続した内歯を利用しなくても、
外歯歯車を回転させることが可能である。例えば、3枚
の内歯揺動体を使用する場合は、外歯歯車との噛合位相
を120度ずらせば、内歯の形成範囲を全周の1/3の
120度以上にすればよくなる。
【0080】そこで、この歯車装置900では、同一面
内の内歯揺動体を全部で3つの内歯揺動体912A−
1、912A−2、912A−3に分割している。そし
て、各内歯揺動体912A−1、912A−2、912
A−3に対してそれぞれ2本ずつの偏心体軸911、9
10、910を貫通させている。従って、ここでは全部
で6本の偏心体軸を使用している。しかも、3つに分割
された内歯揺動体912A−1、912A−2、912
A−3は、内歯913の形成角度に応じてトルク負荷が
異なることになるので、負荷の小さいと予測される偏心
体軸910(上の4本)については、下の2本の偏心体
軸911より小径に形成されている。
【0081】前記6本の偏心体軸910、911は連動
回転するようになっており、3つに分割された内歯揺動
体912A−1、912A−2、912A−3を、それ
ぞれ6本の偏心体軸910、911の偏心体910A、
911Aによって揺動回転させるようになっている。
【0082】その他の構成については、前述した第1実
施形態と基本的に同じであるため、同一または類似の部
材に下2桁が同一の符号を図中で付すこととし、説明を
省略する。
【0083】分割された内歯揺動体912A−1、91
2A−2、912A−3は、3列の内歯揺動体の配列を
持つものの場合、全部合わせて120度の範囲の内歯9
13を備えていればよく、それぞれに120度より小さ
い所定角度範囲をカバーできればよい。もちろん、1列
の内歯揺動体(この場合、分割された3枚の内歯揺動体
912A−1、912A−2、912A−3)の内歯9
13のカバーする範囲によっては、列数を増減すること
ができる。
【0084】また、180度対向する内歯揺動体912
A−1、912A−2、912A−3の位相をずらせ
ば、同じ位置で多列に配置していた内歯揺動体を同一平
面内に配置することも可能になるので、軸方向寸法の短
縮も図れる。
【0085】このように、内歯揺動体の内歯を円周方向
に不連続なものとする(分割した形にする)ことによ
り、内歯揺動体を自由な形状に設計することができるよ
うになり、歯車装置900の一層のコンパクト化が図れ
る。
【0086】以上、本発明の実施形態について説明して
きたが、内歯揺動体の枚数、偏心体軸の本数、歯形等に
ついては、安定した動作を実現できる範囲であれば、任
意に変更可能である。また、外歯歯車は同位相の外歯に
すれば一体成形が可能であるが、別位相にして別製作し
たものを組み合わせてもよい。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少なくとも1本の偏心体軸を異径にしたので、例えば径
の設定の仕方により、偏心体軸ごとの負荷に差が出るよ
うな構造を採用した場合にも、偏心体軸や軸受の耐久性
をできるだけ揃えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の歯車装置100の構成
を示す要部断面図
【図2】図1のII−II矢視断面図
【図3】本発明の第2実施形態の歯車装置400の構成
を示す要部断面図
【図4】同実施形態の歯車装置の減速比を変更した場合
の構成図
【図5】同実施形態の歯車装置の中心部に貫通孔を形成
した場合の例を示す図
【図6】図5のVI−VI矢視断面図
【図7】本発明の第3実施形態の歯車装置600の構成
を示す要部断面図
【図8】図7のVIII−VIII矢視断面図
【図9】本発明の第4実施形態の歯車装置900の構成
を示す要部断面図
【図10】従来の歯車装置の構成を示す側断面図
【図11】図10のVI−VI矢視断面図
【符号の説明】
O…歯車装置の中心 100…歯車装置 101…ケーシング 110、111…偏心体軸 110A、110B、111A、111B…偏心体 112A、112B…内歯揺動体 121…外歯歯車 400…歯車装置 401…ケーシング 411…偏心体軸 411A…偏心体 412A…内歯揺動体 421…外歯歯車 421P…貫通孔 600…歯車装置 601…ケーシング 610、611…偏心体軸 610A、610B、611A、611B…偏心体 612A、612B…内歯揺動体 621…外歯歯車 621P…貫通孔 900…歯車装置 901…ケーシング 911…偏心体軸 911A…偏心体 912A−1、912A−2、912A−3…内歯揺動
体 921…外歯歯車
フロントページの続き (72)発明者 芳賀 卓 愛知県大府市朝日町六丁目1番地 住友重 機械工業株式会社名古屋製造所内 Fターム(参考) 3J027 FA37 GB03 GB05 GC02 GC15 GC24 GC26 GD04 GD08 GD13 GE01 GE29

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングと、該ケーシング内に配された
    出力部材としての外歯歯車と、該外歯歯車の外周側に配
    され前記ケーシングに回転自在に支持された複数の偏心
    体軸と、該偏心体軸に設けられた偏心体と、前記外歯歯
    車と噛合し前記偏心体が貫通すると共に該偏心体の回転
    によって揺動回転させられることで前記外歯歯車を回転
    させる内歯揺動体とを備えた内歯揺動型内接噛合遊星歯
    車装置において、 前記偏心体軸のうちの少なくとも1本を、他の偏心体軸
    と異径にしたことを特徴とする内歯揺動型内接噛合遊星
    歯車装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記偏心体軸を、外歯歯車を中心とする円周方向に不等
    間隔で配したことを特徴とする内歯揺動型内接噛合遊星
    歯車装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記偏心体軸を3本備え、そのうちの2本の偏心体軸を
    120度より小さい間隔で互いに接近させて配置し、残
    る1本を、それら2本の偏心体軸と反対側に配置し、該
    反対側に配置した偏心体軸を他の2本の偏心体軸と異径
    にしたことを特徴とする内歯揺動型内接噛合遊星歯車装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記複数の偏心体軸のうちの少なくとも1本を、他の偏
    心体軸とは異なる径の円周上に配置し、該異なる径の円
    周上に配置した偏心体軸を、他の偏心体軸と異径にした
    ことを特徴とする内歯揺動型内接噛合遊星歯車装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記複数の偏心体軸のうちの少なくとも1本を、前記外
    歯歯車の中心に対して偏心体軸を回転駆動する入力軸に
    対して非連結とし、内歯揺動体の揺動に応じて従動回転
    しつつ内歯揺動体を支持する従動専用のものとすると共
    に、該従動専用とした偏心体軸を他の偏心体軸と異径に
    したことを特徴とする内歯揺動型内接噛合遊星歯車装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記内歯揺動体を円周方向に複数に分割すると共に、分
    割したそれぞれの内歯揺動体に少なくとも2本の前記偏
    心体軸を貫通させ、分割した少なくとも1つの内歯揺動
    体を貫通する偏心体軸を、他の分割した内歯揺動体を貫
    通する偏心体軸と異径にしたことを特徴とする内歯揺動
    型内接噛合遊星歯車装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記外歯歯車の中心部に貫通孔を形成したことを特徴と
    する内歯揺動型内接噛合遊星歯車装置。
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