JP2000081089A - 防振マウントおよび防振マウントの取付構造 - Google Patents

防振マウントおよび防振マウントの取付構造

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JP2000081089A
JP2000081089A JP10250033A JP25003398A JP2000081089A JP 2000081089 A JP2000081089 A JP 2000081089A JP 10250033 A JP10250033 A JP 10250033A JP 25003398 A JP25003398 A JP 25003398A JP 2000081089 A JP2000081089 A JP 2000081089A
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Hiroyuki Sato
藤 博 之 佐
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田 行 帆 村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡単に組付けられることによって作業
性の向上を図れるとともに、耐久性の低下を防ぎ、車体
パネルに対する取付剛性を確保することができる防振マ
ウントおよび防振マウントの取付構造を提供する。 【解決手段】 ブラケット7の上面7a2上に配置さ
れ、ブッシュ4のパイプ4aが挿通されるとともに、ブ
ラケット7に形成された筒状支持部7cを嵌入保持可能
な第1の防振マウント2と、第1の防振マウント2とは
独立して成形されてブラケット7の下面7a1に配置さ
れ、ブッシュ4のパイプ4aが挿通されるとともに、ブ
ッシュ4の鍔4bを収容する第2の防振マウント3とを
備えている防振マウント1および防振マウント1の取付
構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータを固定し
たブラケットを車体パネルにねじ止めするのに利用され
る防振マウントおよび防振マウントの取付構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】モータを固定したブラケットを車体パネ
ルにねじ止めするのに用いられる防振マウントおよび防
振マウントの取付構造としては、ゴム製の円筒形で一体
構造の防振マウントの中央部にブッシュを挿通するブッ
シュ孔が形成されているとともに、防振マウントの外側
部にブッシュ孔に向けて円板形に切除されたブラケット
嵌入溝が形成されているものが知られている。この防振
マウントでは、ブラケットに防振マウントの外径寸法よ
りも小さくして形成された丸孔にブラケット嵌入溝が嵌
込まれるとともに、ブッシュ孔にブッシュが挿入され、
このブッシュに挿通されたねじが車体パネルにねじ固定
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の防振
マウントおよび防振マウントの取付構造では、ブラケッ
ト嵌入溝をブラケットの丸孔に嵌込む際に、ブラケット
の丸孔が防振ブラケットの外径よりも小さいため、防振
ブラケットを変形させなければならず、防振マウントの
ブラケットへの嵌込みが厄介であるので、作業性が著し
く悪いという問題点があった。
【0004】また、上記の防振マウントおよび防振マウ
ントの取付構造では、ブラケットに面沿い荷重が入った
場合、ブラケットの丸孔のエッジから集中荷重を受けた
り、面直荷重との合力でこじられたりすることにより、
防振マウント全体が大きく弾性変形し、弾性変形が繰り
返し行われることによって耐久性の低下を招くととも
に、大きく弾性変形する際に、ブラケットに対し不安定
になることにより車体パネルに対するモータの取付剛性
を確保し難いという問題点があった。
【0005】
【発明の目的】この発明に係わる防振マウントおよび防
振マウントの取付構造は、極めて簡単に組付けられるこ
とによって作業性の向上を図れるとともに、耐久性の低
下を防ぎ、車体パネルに対する取付剛性を確保すること
ができる防振マウントおよび防振マウントの取付構造を
提供することを目的としている。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる防振マウントでは、モータが固定されたブラケット
に形成された車体パネル固定部に取付けられ、車体パネ
ル固定用ねじが挿通されるパイプと、車体パネルに当接
する鍔とをもつブッシュを用い、車体パネルにねじ止め
されるゴム製の防振マウントであって、ブラケットに
は、車体パネル固定部に筒状支持部が形成されており、
ブッシュのパイプが挿通される第1のブッシュ挿通孔が
形成されているとともに、ブラケットの筒状支持部を嵌
入保持可能なブラケット嵌入部が形成され、ブラケット
の上面に配置される第1の防振マウントと、第1の防振
マウントとは独立して成形され、ブッシュのパイプが挿
通される第2のブッシュ挿通孔が形成され、ブラケット
の下面に配置される第2の防振マウントを備えている構
成としたことを特徴としている。
【0008】この発明の請求項2に係わる防振マウント
の取付構造では、モータが固定され、車体パネル固定部
が形成され、車体パネル固定部に筒状支持部が形成され
たブラケットと、車体パネル固定用ねじが挿通されるパ
イプと、車体パネルに当接する鍔とをもつブッシュと、
ゴムにより成形され、ブッシュのパイプが挿通される第
1のブッシュ挿通孔が形成されているとともに、ブラケ
ットの筒状支持部を嵌入保持可能なブラケット嵌入部が
形成され、ブラケットの上面に配置される第1の防振マ
ウントと、ゴムにより第1の防振マウントとは独立して
成形され、ブッシュのパイプが挿通される第2のブッシ
ュ挿通孔が形成され、ブラケットの下面に配置される第
2の防振マウントを備え、ブラケットの上面で、筒状支
持部に第1の防振マウントのブラケット嵌入部を嵌入保
持する一方、ブラケットの下面で、第2の防振マウント
の第2のブッシュ挿通孔にブッシュのパイプを挿通して
第2の防振マウントの鍔収容部にブッシュの鍔を収容
し、ブッシュのパイプを第1の防振マウントの第1のブ
ッシュ挿通孔に挿通して、ブッシュのパイプに車体パネ
ル固定用ねじを挿通し、車体パネル固定用ねじを車体パ
ネルにねじ込んでなる構成としたことを特徴としてい
る。
【0009】この発明の請求項3に係わる防振マウント
および防振マウントの取付構造では、第1の防振マウン
トには、ブラケットの上面に当接するブラケット当接部
が形成されているとともに、ブラケットの筒状支持部内
に配置される底部が形成され、第2の防振マウントに
は、ブラケットの下面および第1の防振マウントの底部
にそれぞれ当接する天部が形成されている構成としたこ
とを特徴としている。
【0010】この発明の請求項4に係わる防振マウント
および防振マウントの取付構造では、第1の防振マウン
トの第1のブッシュ挿通孔と、第2の防振マウントの第
2のブッシュ挿通孔との長さ寸法の和は、ブッシュの長
さ寸法よりも大きい値が選ばれている構成としたことを
特徴としている。
【0011】
【発明の作用】この発明の請求項1、2、3、4に係わ
る防振マウントおよび防振マウントの取付構造におい
て、第1の防振マウントはブラケットの上面に配置さ
れ、第2の防振マウントは第1の防振マウントとは別体
にしてブラケットの下面に配置される。第1の防振マウ
ントは、ブラケット嵌入部がブラケットの筒状支持部に
嵌入されることによってブラケットに保持される。第2
の防振マウントは、第2のブッシュ挿通孔にパイプが挿
通され、ブッシュのパイプがブラケットの下面から第1
の防振マウントの第1のブッシュ挿通孔に挿通されるこ
とによって、第1の防振マウント、第2の防振マウント
がブラケットを挟んでそれぞれ保持される。そして、ブ
ッシュのパイプに車体パネル固定用ねじが挿通され、車
体パネル固定用ねじが車体パネルにねじ込まれる。それ
故、従来のもののように、防振マウントを変形させなが
らブラケットの丸孔に嵌込むことなく、第1、第2のマ
ウントがブラケットに保持されるとともに、ブラケット
に面沿い荷重が入った際に、ブラケットの筒状支持部を
介して荷重を受けることになるため大きく弾性変形しな
くなり、弾性変形が大きくならないことにより車体パネ
ルに対する取付剛性が確保される。
【0012】
【実施例】図1ないし図5には、この発明に係わる防振
マウントおよび防振マウントの取付構造の一実施例が示
されている。
【0013】図示する防振マウント1は、第1の防振マ
ウント2、第2の防振マウント3、ブッシュ4から構成
されている。
【0014】防振マウント1は、車体パネル固定用ねじ
5を使って、モータ6が固定されたブラケット7を車体
パネル8に固定するのに用いられる。モータ6には、図
3、図4、図5に示されるように、通電によって回転す
る出力軸6aが備えられており、この出力軸6aにワイ
パリンクの一部を構成するモータアーム9の基端部がナ
ット10でねじ固定されている。モータアーム9の先端
部には、ボールピン11が固定されている。ブラケット
7には、防振マウント1を4個所に取付ているが、防振
マウント1は、いずれも同一の構造になっているため、
説明には1個所の防振マウント1のみを用いる。
【0015】第1の防振マウント2は、ゴムを素材とし
て成形されており、この第1の防振マウント2には、略
円筒形の第1の防振マウント本体2aが備えられてい
る。第1の防振マウント本体2aは高さ寸法L1にされ
ている。第1の防振マウント本体2aのほぼ中央部に
は、天部2bから底部2cまで貫通した丸孔の第1のブ
ッシュ挿通孔2dが形成されている。この第1のブッシ
ュ挿通孔2dは、内径寸法D1にされている。第1のブ
ッシュ挿通孔2dの内径寸法D1は、図2に示されるよ
うに、ブッシュ4に備えられたパイプ4aの外径寸法D
2よりもわずかに小さいため、ブッシュ4のパイプ4a
が嵌入されることによって、ブッシュ4のパイプ4aを
保持する。
【0016】第1の防振マウント本体2aの底部2cに
は、第1のブッシュ挿通孔2dの外側にブラケット嵌入
部2eが形成されている。このブラケット嵌入部2e
は、円筒形の溝状にして底部2cから天部2bに向けて
形成されており、底部2cから高さ寸法L2にされてい
る。
【0017】ブラケット嵌入部2eは、ブラケット7に
備えられたブラケット本体7aの外側部の4個所に配置
された車体パネル固定部7bにブラケット本体7aの上
面7a2上に円筒形にして突出形成された筒状支持部7
cに嵌込まれる。ブラケット嵌入部2eは、ブラケット
7の筒状支持部7cの外径寸法D3よりもわずかに大き
い内径寸法D4をもち、ブラケット7の筒状支持部7c
の内径寸法D5よりもわずかに大きい外径寸法D6をも
つ。ブラケット嵌入部2eの高さ寸法L2は、ブラケッ
ト7の筒状支持部7cの高さ寸法L3よりもわずかに大
きい。ブラケット7の筒状支持部7cは、丸孔を形成す
るのと同様にしてプレス成形により容易に形成される。
【0018】ブラケット嵌入部2eの外側には、ブラケ
ット7の板厚寸法t1よりもわずかに大きい寸法でもっ
て底部2cから離れて配置されたブラケット当接部2f
が形成されている。ブラケット当接部2fは、ブラケッ
ト7のブラケット本体7aの上面7a2に当接する。
【0019】第1の防振マウント2は、図2に示される
ように、ブラケット7の車体パネル固定部7bの上方に
配置されてから、ブラケット7の筒状支持部7cにブラ
ケット嵌入部2eが嵌込まれる。このとき、ブラケット
嵌入部2eは、内径寸法D4がブラケット7の筒状支持
部7cの外径寸法D3よりもわずかに大きいとともに、
外径寸法D6がブラケット7の筒状支持部7cの内径寸
法D5よりもわずかに大きく、高さ寸法L2がブラケッ
ト7の筒状支持部7cの高さ寸法L3よりもわずかに大
きいから、ブラケット7の上方から筒状支持部7cにワ
ンタッチで嵌付けられる。第1の防振マウント2は、ブ
ラケット嵌入部2eがブラケット7の筒状支持部7cに
嵌込まれると、ブラケット当接部2fがブラケット7の
上面7a2に当接し、底部2cが筒状支持部7c内に配
置されてブラケット7の下面7a1と同一面上に配置さ
れる。第1の防振マウント2は、ブラケット嵌入部2e
がブラケット7の筒状支持部7cにワンタッチで嵌込ま
れるだけで、ブラケット7から脱落することなくブラケ
ット7の上面7a2に保持される。
【0020】一方、第2の防振マウント3は、ゴムを素
材として第1の防振マウント2とは独立して成形されて
おり、この第2の防振マウント3には、略円筒形の第2
の防振マウント本体3aが備えられている。第2の防振
マウント本体3aは高さ寸法L4にされている。第2の
防振マウント本体3aのほぼ中央部には、天部3bから
底部3cまで貫通した丸孔の第2のブッシュ挿通孔3d
が形成されている。この第2のブッシュ挿通孔3dは、
第1の防振マウント2の第1のブッシュ挿通孔2dと同
一の内径寸法D7にされている。第2のブッシュ挿通孔
3dの内径寸法D7は、ブッシュ4に備えられたパイプ
4aの外径寸法D2よりもわずかに小さいため、ブッシ
ュ4のパイプ4aが嵌入されることによって、ブッシュ
4のパイプ4aを保持する。
【0021】第2の防振マウント本体3aの底部3cの
中央部には、鍔収容部3eが形成されている。この鍔収
容部3eは、第2のブッシュ挿通孔3dの孔方向に沿っ
て高さ寸法L5をもち、内径寸法D8にされている。鍔
収容部3eには、ブッシュ4に備えられた鍔4bが収め
られる。底部3cの鍔収容部3eの外周部は、図3に示
されるように、円周方向に沿って互い違いに高さが変更
された段差状にされている。
【0022】ブッシュ4には、円筒形のパイプ4aと、
このパイプ4aの下端部にパイプ4aの径方向に円板形
にして突出した鍔4bとが備えられている。パイプ4a
の内側には、車体パネル固定用ねじ5が挿通される。
【0023】車体パネル固定用ねじ5は、ワッシャ5a
を一体にもつボルトであって、雄ねじ5bがブッシュ4
のパイプ4aに挿通されて車体パネル8に形成されたブ
ラケット取付用ねじ孔8aにねじ込まれる。
【0024】第2の防振マウント3の第2のブッシュ挿
通孔3dの長さは第2の防振マウント本体3aの高さ寸
法L4と同一であり、第1の防振マウント2の第1のブ
ッシュ挿通孔2dの長さは第1の防振マウント本体2a
の高さ寸法L1と同一であり、両者の長さの和(L4+
L1)は、ブッシュ4の高さ寸法L6よりもわずかに大
きい。
【0025】第2の防振マウント3には、パイプ4aを
先にしたブッシュ4が底部3cから第2のブッシュ挿通
孔3dに挿入され、鍔収容部3eにブッシュ4の鍔4b
が収容される。このとき、第2のブッシュ挿通孔3dの
内径寸法D7がブッシュ4に備えられたパイプ4aの外
径寸法D2よりもわずかに小さいから、第2のブッシュ
挿通孔3dにブッシュ4のパイプ4aが嵌入されること
によって、第2のブッシュ挿通孔3dによりブッシュ4
のパイプ4aが保持される。そして、ブッシュ4のパイ
プ4aが第2の防振マウント3の天部3b上に突出して
配置される。
【0026】第2の防振マウント3は、図2に示される
ように、鍔収容部3eにブッシュ4の鍔4bが収容さ
れ、ブッシュ4のパイプ4aが天部3bから突出するこ
とによってブッシュ4に保持される。そして、第2の防
振マウント3は、ブラケット7の下方に配置され、ブッ
シュ4のパイプ4aが第1の防振マウント2の第1のブ
ッシュ挿通孔2dに底部2cから挿入される。このと
き、第1の防振マウント2の第1のブッシュ挿通孔2d
は、内径寸法D1がブッシュ4のパイプ4aの外径寸法
D2よりもわずかに小さいから、第2の防振マウント3
の天部3bがブラケット7の下面7a1および第1の防
振マウント2の底部2cに当接するまで、第1のブッシ
ュ挿通孔2dにブッシュ4のパイプ4aが嵌入されこと
によって、第1の防振マウント2の第1のブッシュ挿通
孔2dによりブッシュ4のパイプ4aが保持される。
【0027】第2の防振マウント3の天部3bがブラケ
ット7の下面7a1および第1の防振マウント2の底部
2cに当接したところで、ブッシュ4のパイプ4aの先
端部が第1の防振マウント2の天部2bよりもわずかに
下がった位置に配置される。
【0028】ブッシュ4のパイプ4aが第1の防振マウ
ント2の第1のブッシュ挿通孔2dに挿通されることに
よって、ブラケット7の筒状支持部7cにより保持され
た第1の防振マウント2がブラケット7の上面7a2上
に配置される一方、ブッシュ4のパイプ4aが第1の防
振マウント2の第1のブッシュ挿通孔2dに挿通保持さ
れた第2の防振マウント3がブラケット7の下面7a1
に配置され、ブッシュ4を介して第1の防振マウント2
と第2の防振マウント3とがブラケット7を挟んで車体
パネル固定部7bに保持される。このとき、第1の防振
マウント2および第2の防振マウント3は、従来のもの
のように、ブラケットの丸孔に変形させながら嵌込むよ
うなことをせずに、極めて簡単にしてブラケット7への
取付が行われる。
【0029】そして、第2の防振マウント3の第2のブ
ッシュ挿通孔3d、第1の防振マウント2の第2のブッ
シュ挿通孔2dにそれぞれ挿通されたブッシュ4のパイ
プ4aが車体パネル8のブラケット取付用ねじ孔8aに
一致されたところで、車体パネル固定用ねじ5がパイプ
4aの先端部から挿入され、車体パネル固定用ねじ5の
雄ねじ5bがブラケット取付用ねじ孔8aにねじ込まれ
る。車体パネル固定用ねじ5は、ワッシャ5aがブッシ
ュ4のパイプ4aの先端部に衝突するまでねじ込まれる
ため、第2の防振マウント3の底部3c、ブッシュ4の
鍔4bが車体パネル8にそれぞれ当接されて、車体パネ
ル固定用ねじ5のワッシャ5aによって第1、第2の防
振マウント2、3がそれぞれ押し潰される。よって、第
1、第2の防振マウント2、3は、それぞれが弾性変形
することによって弾性反発力を蓄積している状態で車体
パネル8とブラケット7とのあいだに取付られる。
【0030】このような防振マウントおよび防振マウン
トの取付構造では、上述したように、ブラケット7の筒
状支持部7cが円筒形状にしてブラケット本体7a上に
突出形成されているため、ブラケット7のブラケット本
体7aに面沿い荷重が与えられた場合に、その荷重を筒
状支持部7cの面と、第1の防振マウント2のブラケッ
ト嵌入部2eの面とで受けることになるから、第1の防
振マウント2への面圧を小さくすることになり、その結
果、第1の防振マウント2が大きく弾性変形しない。も
ちろん、第2の防振マウント3は、第1の防振マウント
2とは独立して成形されているから、荷重が直接的に伝
わらず、大きく弾性変形することはない。そして、第
1、第2の防振マウント2、3のいずれもが大きく弾性
変形しないので、車体パネル8に対してブラケット7が
不安定になることがなく、それによって、車体パネル8
に対する取付けが強固になるとともに、第1、第2の防
振マウント2、3の弾性的剛性が低くなることによって
防振効果を高められる。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1、2、3、4に係わる防振マウントおよび防振マ
ウントの取付構造によれば、第1の防振マウントはブラ
ケットの上面に配置され、第2の防振マウントは第1の
防振マウントとは別体にしてブラケットの下面に配置さ
れる。第1の防振マウントは、ブラケット嵌入部がブラ
ケットの筒状支持部に嵌入されることによってブラケッ
トに保持される。第2の防振マウントは、第2のブッシ
ュ挿通孔にパイプが挿通され、鍔収容部に鍔が収容され
ることによってブッシュに保持され、このブッシュのパ
イプがブラケットの下面から第1の防振マウントの第1
のブッシュ挿通孔に挿通されることによって、第1の防
振マウント、第2の防振マウントがブラケットを挟んで
それぞれ保持される。そして、ブッシュのパイプに車体
パネル固定用ねじが挿通され、車体パネル固定用ねじが
車体パネルにねじ込まれる。それ故、従来のもののよう
に、防振マウントを変形させながらブラケットの丸孔に
嵌込むことなく、第1、第2のマウントがブラケットに
保持されるとともに、ブラケットに面沿い荷重が入った
際に、ブラケットの筒状支持部を介して荷重を受けるこ
とになるため大きく弾性変形しなくなり、弾性変形が大
きくならないことにより取付剛性が確保される。よっ
て、極めて簡単に組付けられることによって作業性の向
上を図れるとともに、耐久性の低下を防ぎ、車体パネル
に対する取付剛性を確保することができるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる防振マウントおよび防振マウ
ントの取付構造の一実施例の縦断正面図である。
【図2】図1に示した防振マウントおよび防振マウント
の取付構造の各部品の組付け関係を説明する外観斜視図
である。
【図3】図1に示した防振マウントおよび防振マウント
の取付構造のブラケットへの取付時の正面図である。
【図4】図3に示したブラケットの底面図である。
【図5】図3に示したブラケットの左側面図である。
【符号の説明】
1 防振マウント 2 第1の防振マウント 2c 底部 2d 第1のブッシュ挿通孔 2e ブラケット嵌入部 2f ブラケット当接部 3 第2の防振マウント 3b 天部 3d 第2のブッシュ挿通孔 3e 鍔収容部 4 ブッシュ 4a パイプ 4b 鍔 5 車体パネル固定用ねじ 6 モータ 7 ブラケット 7a1 下面 7a2 上面 7b 車体パネル固定部 7c 筒状支持部 8 車体パネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータが固定されたブラケットに形成さ
    れた車体パネル固定部に取付けられ、車体パネル固定用
    ねじが挿通されるパイプと、車体パネルに当接する鍔と
    をもつブッシュを用い、車体パネルにねじ止めされるゴ
    ム製の防振マウントであって、 上記ブラケットには、車体パネル固定部に筒状支持部が
    形成されており、 上記ブッシュのパイプが挿通される第1のブッシュ挿通
    孔が形成されているとともに、上記ブラケットの筒状支
    持部を嵌入保持可能なブラケット嵌入部が形成され、該
    ブラケットの上面に配置される第1の防振マウントと、 上記第1の防振マウントとは独立して成形され、上記ブ
    ッシュのパイプが挿通される第2のブッシュ挿通孔が形
    成され、上記ブラケットの下面に配置される第2の防振
    マウントを備えていることを特徴とする防振マウント。
  2. 【請求項2】 モータが固定され、車体パネル固定部が
    形成され、該車体パネル固定部に筒状支持部が形成され
    たブラケットと、 車体パネル固定用ねじが挿通されるパイプと、車体パネ
    ルに当接する鍔とをもつブッシュと、 ゴムにより成形され、上記ブッシュのパイプが挿通され
    る第1のブッシュ挿通孔が形成されているとともに、上
    記ブラケットの筒状支持部を嵌入保持可能なブラケット
    嵌入部が形成され、該ブラケットの上面に配置される第
    1の防振マウントと、 ゴムにより第1の防振マウントとは独立して成形され、
    上記ブッシュのパイプが挿通される第2のブッシュ挿通
    孔が形成され、上記ブラケットの下面に配置される第2
    の防振マウントを備え、 ブラケットの上面で、筒状支持部に第1の防振マウント
    のブラケット嵌入部を嵌入保持する一方、ブラケットの
    下面で、第2の防振マウントの第2のブッシュ挿通孔に
    ブッシュのパイプを挿通し、ブッシュのパイプを第1の
    防振マウントの第1のブッシュ挿通孔に挿通して、ブッ
    シュのパイプに車体パネル固定用ねじを挿通し、車体パ
    ネル固定用ねじを車体パネルにねじ込んでなることを特
    徴とする防振マウントの取付構造。
  3. 【請求項3】 第1の防振マウントには、ブラケットの
    上面に当接するブラケット当接部が形成されているとと
    もに、ブラケットの筒状支持部内に配置される底部が形
    成され、第2の防振マウントには、ブラケットの下面お
    よび第1の防振マウントの底部にそれぞれ当接する天部
    が形成されていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の防振マウントおよび防振マウントの取付構造。
  4. 【請求項4】 第1の防振マウントの第1のブッシュ挿
    通孔と、第2の防振マウントの第2のブッシュ挿通孔と
    の長さ寸法の和は、ブッシュの長さ寸法よりも大きい値
    が選ばれていることを特徴とする請求項3に記載の防振
    マウントおよび防振マウントの取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003214559A (ja) * 2002-01-22 2003-07-30 Nifco Inc クランプ、および管状物の固定方法

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