JP2000080184A - フィルムシ―トの多段階表面改質方法及びその装置 - Google Patents

フィルムシ―トの多段階表面改質方法及びその装置

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JP2000080184A
JP2000080184A JP11101266A JP10126699A JP2000080184A JP 2000080184 A JP2000080184 A JP 2000080184A JP 11101266 A JP11101266 A JP 11101266A JP 10126699 A JP10126699 A JP 10126699A JP 2000080184 A JP2000080184 A JP 2000080184A
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film sheet
atmospheric pressure
plasma discharge
pressure plasma
electrode
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JP11101266A
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Takekazu Mikami
豪一 三上
Hiroki Nakagawa
博喜 中川
Atsuro Tsuzuki
淳朗 続木
Motohiro Oka
素裕 岡
Hideyuki Miyake
秀之 三宅
Yoshikazu Nakagawa
美和 中川
Takakazu Goto
貴和 後藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムシートの連続表面処理において、所
望の官能基を均質にかつ確実に導入する方法及び装置を
提供する。 【解決手段】 多段階表面改質装置は、コロナ放電処理
装置10a又は大気圧プラズマ放電処理装置10cを少
なくとも1つ備える表面予備処理装置と、該表面予備処
理装置に連続して大気圧プラズマ放電処理装置11を少
なくとも1つ備える表面本処理装置とを備える。この多
段階表面改質装置に連続フィルムシート21を導入する
と、フィルムシート21は、表面予備処理装置において
清浄化又は活性化されるので、表面本処理装置において
所望の官能基を均質にかつ確実に導入することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムシートを
連続的に大気圧プラズマ放電処理する表面改質方法及び
その装置に関し、さらに詳しくは、該大気圧プラズマ放
電処理の前に表面予備処理を行うフィルムシートの多段
階表面改質方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、フィルムシート表面を連続的
に改質するために種々の表面改質方法が提供されてい
る。フィルムシート表面に親水性、撥水性、印刷性、接
着性等を付与するために、サンドブラスト処理、化学薬
品処理、放電処理等の各種表面改質方法が用いられる。
そして、表面改質の効果、取り扱い性、製造コスト等を
考慮し、コロナ放電、低圧プラズマ放電、大気圧プラズ
マ放電等の放電現象を用いた表面改質がよく利用されて
いる。その中で、コロナ放電処理は、取り扱いが簡単で
あるが、酸素を含む官能基(すなわち親水性)しか導入
できないこと、表面改質の経時安定性が良くないこと等
の問題がある。また、低圧プラズマ処理は、安定した高
品質の表面改質がなされるものの、低真空雰囲気を形成
する必要があるために、真空容器及び排気設備を必要と
するので、製造コストが高くなる等の問題がある。
【0003】一方、大気圧プラズマ放電処理は、大略大
気圧下で、官能基の原料となる原料ガスを含む希ガス雰
囲気中でプラズマ放電を行い、プラズマ放電領域内でプ
ラズマ励起されたラジカル(活性種)によってフィルム
シート表面を改質するものである。この処理方法は、真
空を必要としないので生産性が高いこと、原料ガスの種
類を変えることでフィルムシートの表面に上記のような
種々の特性を付与することができる点でとりわけ注目さ
れている。
【0004】大気圧プラズマ放電処理は、導入した原料
ガスを用いて、大気圧プラズマ放電領域内においてフィ
ルムシート表面に所望の官能基を導入するものである。
したがって、原料ガス以外のガスがハウジング内に存在
しないことが望ましい。しかしながら、従来の大気圧プ
ラズマ放電処理は、ハウジングを高真空装置のように完
全密閉していないので、外界の空気がハウジング内に侵
入してくる。侵入した空気は、フィルムシート表面に吸
着して、表面処理に所望の官能基を導入することを妨げ
る。それにもかかわらず、従来の大気圧プラズマ放電処
理においては、フィルムシート表面に吸着した空気を取
り除いたり、フィルムシート表面を予め別の官能基を導
入したりして、所望の官能基が導入されやすくするため
の表面処理、すなわち、表面予備処理を行っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき主たる技術的課題は、フィルムシートの連続
表面改質処理において、所望の官能基を均質にかつ確実
に導入する方法及び装置を得ることにある。本発明の他
の技術的課題は、フィルムシートの連続表面改質処理に
おいて、空気がハウジング内に侵入しにくい方法及び装
置を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記技
術的課題を解決するために、本発明によれば以下のフィ
ルムシートの多段階表面改質方法及びその装置が提供さ
れる。
【0007】すなわち、本発明のフィルムシートの多段
階表面改質方法は、連続フィルムシートをコロナ放電処
理又は大気圧プラズマ放電処理する表面予備処理工程
と、該表面予備処理工程に連続して該フィルムシートを
大気圧プラズマ放電処理する表面本処理工程とを備える
ことを特徴とする。
【0008】上記の表面改質方法において、フィルムシ
ートの表面は、コロナ放電処理又は大気圧プラズマ放電
処理からなる表面予備処理によって、清浄化又は活性化
される。ここで、清浄化とは、フィルムシート表面に吸
着した空気等の妨害ガスを取り除いて、雰囲気ガスを新
たに吸着させることを意味する。また、活性化とは、所
望の官能基がフィルムシート表面に容易に導入されるよ
うに、所望の官能基と同一又は異種の官能基を予めフィ
ルムシート表面に導入しておくことを意味する。このよ
うな表面予備処理をしたフィルムシートに対して、連続
的に、大気圧プラズマ放電処理すると、表面予備処理工
程で導入したガス又は官能基が、所望の官能基と容易に
置換される。このように、フィルムシートの表面本処理
を行う前に、表面予備処理を行なって、連続的に多段階
の表面改質することによって、所望の官能基を均質にか
つ確実に導入することができる。
【0009】本発明のフィルムシートの多段階表面改質
方法は、連続フィルムシートをコロナ放電処理又は大気
圧プラズマ放電処理する第1表面処理工程と、該第1表
面処理工程に連続して該フィルムシートを大気圧プラズ
マ放電処理する第2表面処理工程とを少なくとも備える
ことを特徴とする。
【0010】上記の表面改質方法において、フィルムシ
ートは、コロナ放電処理又は大気圧プラズマ放電処理か
らなる第1表面処理工程によって、表面形状(表面粗
さ)の制御、表面の清浄化・活性化、又は所望の官能基
と同一あるいは異種の官能基の導入等がなされる。この
ような第1表面処理を行ったフィルムシートに対して、
連続的に、大気圧プラズマ放電処理からなる第2表面処
理工程を行なうことによって、第1表面処理工程で予め
導入したガス又は官能基が所望の官能基に置換された
り、所望の官能基が新たに若しくはさらに導入された
り、また第2表面処理にて表面形状の制御を行うことが
実現される。このように、フィルムシートの表面処理
を、連続的に多段階で行なうことによって、所望の官能
基を確実に導入することができる。なお、多段階表面改
質方法は、上記のような第1表面処理工程及び第2表面
処理工程を含むことはいうまでもなく、第3表面処理工
程あるいは第4表面処理工程等を含む。この場合、第1
表面処理工程及び第2表面処理工程において付与された
機能(すなわち、表面形状の制御、表面の清浄化・活性
化、所望の官能基と同一あるいは異種の官能基の導入、
所望の官能基との置換、又は所望の官能基の導入等)
は、第1表面処理工程、第2表面処理工程、第3表面処
理工程及び第4表面処理工程等に分割されて付与され
る。このように、多段階表面改質方法は、単一の表面処
理方法では達成されえない、上記の複合的な機能を備え
ている。
【0011】上記の表面改質方法において、大気圧プラ
ズマ放電処理は、少なくとも希ガスを含む原料ガス雰囲
気中で行うことができる。少なくとも希ガスを含む原料
ガス雰囲気中で大気圧プラズマ放電処理を行うことによ
って、安定した大気圧プラズマ放電を得ることができ
る。なお、大気圧プラズマ放電処理は、表面本処理工程
のみで行う場合、及び、表面予備処理工程と表面本処理
工程との両者で行う場合、あるいは、第2表面処理工程
のみで行う場合、及び、第1表面処理工程と第2表面処
理工程との両者で行う場合とがある。さらに、大気圧プ
ラズマ放電処理は、第3表面処理工程あるいは第4表面
処理工程等においても行うことができる。
【0012】大気圧プラズマ放電処理時の希ガスとして
アルゴンを用いることができる。希ガスとしてアルゴン
を用いると、安定した大気圧プラズマ放電を得ることが
容易になリ、さらにアルゴン単体で使用する場合には、
フィルムシートの表面粗さを平滑にしながら、フィルム
シート表面を清浄化及び活性化することができる。
【0013】原料ガスは、低級アルコールを含むことが
できる。原料ガスに低級アルコールを含むことによっ
て、フィルムシート表面を親水化することができる。
【0014】低級アルコールがメチルアルコールにする
ことができる。低級アルコールをメチルアルコールにす
ることによって、フィルムシート表面を効率良く親水化
することができる。
【0015】表面予備処理工程及び第1表面処理工程に
おける大気圧プラズマ放電処理をアルゴンガス雰囲気中
で行い、表面本処理工程及び第2表面処理工程における
大気圧プラズマ放電処理をメチルアルコールの含有した
アルゴンガス雰囲気中で行うことは、親水性及び表面平
滑性の点で、特に好ましい。
【0016】本発明の多段階表面改質装置は、コロナ放
電処理装置又は大気圧プラズマ放電処理装置を少なくと
も1つ備える表面予備処理装置と、該表面予備処理装置
に連続して大気圧プラズマ放電処理装置を少なくとも1
つ備える表面本処理装置とを備えることを特徴とする。
【0017】多段階表面改質装置は、表面予備処理装置
と表面本処理装置とからなり、フィルムシートを連続的
に処理できるように、それらが有機的に結ばれている。
表面予備処理装置は、コロナ放電処理装置又は大気圧プ
ラズマ放電処理装置を少なくとも1つ備えている。その
中に連続フィルムシートを導入すると、フィルムシート
表面は、清浄化又は活性化、すなわち、表面予備処理さ
れて、所望の官能基に置換されやすい状態になる。表面
予備処理したフィルムシートは、大気圧プラズマ放電処
理装置を少なくとも1つ備える表面本処理装置内に導入
すると、フィルムシート表面に所望の官能基が均質にか
つ確実に導入される。
【0018】本発明の多段階表面改質装置は、コロナ放
電処理装置又は大気圧プラズマ放電処理装置を少なくと
も1つ備える第1表面処理装置と、該第1表面処理装置
に連続して大気圧プラズマ放電処理装置を少なくとも1
つ備える第2表面処理装置とを備えることを特徴とす
る。
【0019】多段階表面改質装置は、第1表面処理装置
と第2表面処理装置とからなり、フィルムシートを連続
的に処理できるように、それらが有機的に結ばれてい
る。第1表面処理装置は、コロナ放電処理装置又は大気
圧プラズマ放電処理装置を少なくとも1つ備えている。
第1表面処理装置に連続フィルムシートを導入すると、
フィルムシート表面は、清浄化又は活性化されて、所望
の官能基に置換されやすい状態になる。第1表面処理し
たフィルムシートを、大気圧プラズマ放電処理装置を少
なくとも1つ備える第2表面処理装置内に導入すると、
所望の官能基がフィルムシート表面に均質にかつ確実に
導入される。
【0020】本発明の多段階表面改質装置は、大気圧プ
ラズマ放電処理装置が、それぞれ、閉塞ハウジングを有
し、該ハウジングのフィルムシート入口近傍に、原料ガ
スの排出口を備える一方、ハウジングのフィルムシート
出口近傍に、原料ガスの供給口を備えることを特徴とす
る。
【0021】上記の多段階表面改質装置において、大気
圧プラズマ放電処理装置は、ハウジングのフィルムシー
ト入口近傍に、原料ガス排出口を備える一方、ハウジン
グのフィルムシート出口近傍に、原料ガス供給口を備え
る。ガス供給口からガス排出口に向かう原料ガスの大き
な流れがハウジング内に形成されているが、ガス排出口
の近傍にフィルムシートの入口を設けているので、原料
ガスは、上記のガスの大きな流れに引っ張られて、フィ
ルムシート入口からも排出される。その結果、外界の空
気は、フィルムシート入口からハウジング内に侵入しに
くくなる。したがって、大気圧プラズマ放電処理装置の
表面本処理において、外界の空気の影響を受けにくくな
るので、所望の官能基を均質にかつ確実に導入すること
ができる。
【0022】さらに具体的に述べれば、多段階表面改質
装置において、大気圧プラズマ放電処理装置は、ハウジ
ング内に第1電極と第2電極とを備え、ハウジングは、
両端を閉塞した筒型であり、第1電極はハウジング内中
央に配置したドラム型電極であり、第2電極はハウジン
グ内面と第1電極との間に配置し、上記フィルムシート
入口と原料ガス排出口、及び、上記フィルムシート出口
と原料ガス供給口は、ハウジング内の第1電極に関して
その両側に振り分けて形設され、原料ガスの供給口と排
出口は、それぞれ、フィルムシートの出口と入口より、
第2電極側に位置するものである。
【0023】上記の表面改質装置において、ドラム型第
1電極を覆うフィルムシートによって、ハウジングの内
部が、内側領域(第1電極側の領域)と外側領域(第2
電極側の領域)との2つの領域に仕切られる一方、原料
ガス供給口と原料ガス排出口とが、フィルムシートの外
側領域において第1電極に関してその両側に振り分けて
設けられている。このとき、原料ガスは、外側領域で
は、原料ガス供給口,第1電極と第2電極との間,原料
ガス排出口の順序で、フィルムシートの外側表面に沿っ
て流れるが、内側領域ではほとんど流れない。ガス供給
口からガス排出口に向かう原料ガスの大きな流れが存在
するとともに、フィルムシート入口がガス排出口側に近
接して設けられているので、フィルムシート入口からも
ガスが排出される。その結果、したがって、外界の空気
がハウジング内に侵入しにくくなる。したがって、大気
圧プラズマ放電処理装置の表面処理において、外界の空
気の影響を受けにくくなるので、所望の官能基を均質に
かつ確実に導入することができる。
【0024】この表面改質装置は、上記ハウジングの外
周面に取り付けた供給ダクト内に間仕切板を設けて、ガ
ス供給口とフィルムシート出口との2通路を形成し、同
様に、排出ダクト内に間仕切板を設けてガス排出口とフ
ィルムシート入口との2通路を形成することができる。
【0025】上記表面改質装置において、排出ダクトは
ハウジングの外側に取り付けているとともに、その排出
ダクト内にガス排出口及びフィルムシート入口を形成し
ている。原料ガスはハウジング内を供給ダクトから排出
ダクトに向かって流れるが、ガス排出口及びフィルムシ
ート入口がハウジングの外側にあるので、外界の空気侵
入の影響がより小さくなる。したがって、大気圧プラズ
マ放電処理装置の表面本処理において、所望の官能基を
より均質にかつ確実に導入することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、図1〜図2にしたがっ
て、本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
【0027】図1は、本発明の第1実施形態に係る、フ
ィルムシート21を連続的に表面処理する多段階表面改
質装置を示す説明断面図である。図において、多段階表
面改質装置は、表面予備処理装置としてのコロナ放電処
理装置10aと表面本処理装置としての大気圧プラズマ
放電処理装置11とを備える。コロナ放電処理装置10
aは、フィルムシート21を連続的に表面処理できるよ
うに、大気圧プラズマ放電処理装置11と近接配置して
いる。
【0028】コロナ放電処理装置10aは、第1電極1
4aと、第2電極15aと、電源16aと、ガイドロール
20a,20bを備え、大気開放の状態で使用する。
【0029】第1電極14aは、ドラム形状であり、そ
の一端を接地するとともに、コロナ放電処理装置10a
の大略中央において、回動可能なように軸支されてい
る。第1電極14aの表面は、金属等の導電性材料にガ
ラス,セラミック等の誘電体を被覆している。
【0030】第2電極15aは、第1電極14aと対向す
る状態でコロナ放電処理装置10aの上方において支持
されている。第2電極15aは、第1電極14aより小径
の金属等の導電性材料からなる円筒状電極に、ガラス,
セラミック等の誘電体を被覆しており、複数の円筒状電
極を第1電極14aの周囲方向に沿って配列している。
第2電極15aの円筒状電極は、それぞれ、第1電極1
4aの方に延在する第2電極支持脚31aを介して第2電
極支持部材30aに固定している。そして、第2電極1
5aは、第2電極支持脚31aの長さを伸縮することによ
って、第1電極14aと第2電極15aとの間隔が一定に
なるように調整可能な構成になっている。
【0031】第1電極14aと第2電極15aとの間に
電源16aの高周波の高電圧を印加すると、その間隙及
びその周辺にコロナ放電領域27aが形成される。ここ
で、安定したコロナ放電を得るために、第1電極14a
と第2電極15aとの間に印加する電圧の周波数は2k
Hz〜100MHzにし、印加電圧は1000V〜50
00Vにするのがよい。また、第1電極14a及び第2
電極15aは、それぞれ、中空構造にすることが好まし
く、水あるいは空気等の冷媒をその内部に流すことによ
って電極表面の温度上昇を防止することができる。
【0032】ガイドロール20a,20bは、コロナ放
電処理装置10aの下方に備える。不図示の供給ロール
からのフィルムシート21は、ガイドロール20aを介
してコロナ放電処理装置10aに導入し、第1電極14
aに巻き付けてプラズマ放電領域27aに連続的に供給
する構成である。同様に、プラズマ放電領域27aから
のフィルムシート21は、ガイドロール20bを介して
コロナ放電処理装置10aの外に排出する構成である。
【0033】表面本処理装置としての大気圧プラズマ放
電処理装置11は、両端を閉じた筒状密閉容器のハウジ
ング11aと、電源16bと、ガイドロール20a,2
0bを備える。ハウジング11aは、その内部に第1電
極14bと一対の第2電極15bを備え、その外側周面
壁に排出ダクト17aと供給ダクト17bとを備える。
【0034】排出ダクト17a及び供給ダクト17b
は、ハウジング11aの外方に広がるスリット状の開口
ダクトであり、それぞれの内部に間仕切板26a,26
bを備える。排気ダクト17aは、間仕切板26aによ
って、第2電極15b側のガス排気口18aと、第1電
極14b側のフィルムシート入口19aとの2通路が形
成されている。排出ダクト17aと同様に、供給ダクト
17bは、間仕切板26bによって、第2電極15b側
のガス供給口18bと、第1電極14b側のフィルムシ
ート出口19bとの2通路が形成されている。
【0035】フィルムシート入口19aとフィルムシー
ト出口19bとは、間仕切板26a,26bによって形
成された、フィルムシート21が通過できる程度の細長
くて狭い隙間である。ガス排気口18aとガス供給口1
8bとはフィルムシート21の幅と大略同じ寸法構成の
開口部である。供給ダクト17bにおいては、フィルム
シート21をハウジング11aの外側に排出するととも
に、原料ガス25をハウジング11aに内に導入する。
また、排出ダクト17aにおいては、フィルムシート2
1をハウジング11a内に導入するとともに、原料ガス
25をハウジング11a外に自然排気又は強制排気す
る。
【0036】第1電極14bは、ドラム形状であり、そ
の一端を接地するとともに、ハウジング11aの大略中
央において、回動可能なように軸支されている。第1電
極14bは、金属等の導電性材料にガラス,セラミック
等の誘電体を被覆することができるが、金属等の導電性
の材料に誘電体を被覆しないものも好適である。
【0037】第2電極15bは、一対の電極であり、そ
れぞれが、ハウジング11aの中央を対称面として、第
1電極14bと対向するとともに斜めに傾いた状態でハ
ウジング11aの上方内面において支持されている。第
2電極15bは、第1電極14bより小径の金属等の導
電性材料からなり、その表面にガラス,セラミック等の
誘電体を被覆した複数の円筒状電極から構成され、第1
電極14bの周囲方向に沿って配列している。第2電極
15bの円筒状電極は、それぞれ、第1電極14bの方
に延在する第2電極支持脚31bを介して第2電極支持
部材30bに固定している。第2電極15bは、第2電
極支持脚31bの長さを伸縮することによって、第1電
極14bと第2電極15bとの間隔が一定になるように
調整可能な構成になっている。
【0038】第1電極14bと第2電極15bとの間に
電源16bの高周波の高電圧を印加すると、その間隙及
びその周辺にプラズマ放電領域27bが形成される。こ
こで、第1電極14bと第2電極15bとの間に印加す
る電圧の周波数は、安定したプラズマ放電を得るため
に、2kHz〜100MHzにするのがよい。また、第
1電極14b及び第2電極15bは、それぞれ、中空構
造にすることが好ましく、水あるいは空気等の冷媒をそ
の内部に流すことによって電極表面の温度上昇を防止す
ることができる。
【0039】プラズマチャンバー11に導入する原料ガ
ス25は、フィルムシート21表面に導入すべき官能基
をプラズマ処理中に生成可能なガスであって、希ガスを
所望の溶液中に通して作成したり、又はフィルムシート
21表面に導入すべき官能基をプラズマ処理中に生成可
能なガスを希ガスと予め混合して作成したり、さらに
は、フィルムシート21表面に導入すべき官能基をプラ
ズマ処理中に生成可能なガスであって、希ガスを所望の
溶液中に通して得られたガスに、フィルムシート21表
面に導入すべき官能基をプラズマ処理中に生成可能なガ
スを予め混合して作成する。いずれの場合もフィルムシ
ート21表面に導入すべき官能基をプラズマ処理中に生
成可能な物質を希ガス中に含有している。溶液を用いて
官能基生成物質を原料ガス25に含有させる方法とし
て、官能基生成物質を含む溶液中に希ガスを通す(バブ
リング)方法、及び官能基生成物質を含む溶液上に希ガ
スを通過させる方法を用いることができる。希ガスとし
てAr,He,Ne,Kr,Xe,Rn等を用いること
ができ、Ar又はHeが好ましい。また、希ガスと混合
するガスあるいは溶液として、酸,ケトン,アルコー
ル,フッ化水素,フッ化炭素,フッ化ケイ素,フッ化窒
素,炭化水素,酸化炭素,硫化酸素,チオール,アンモ
ニア,ハロゲン化炭素,ハロゲン化炭素水素,芳香族化
合物,アミン,ジイソシアネート,アクリル酸エステル
モノマー,水蒸気,窒素,水素,ハロゲン等の単体ある
いはこれらを組み合わせたものを用いることができる。
例えば、高分子フィルムに対して、親水性を付与するた
めには酸素,水蒸気,ケトン,アルコール等を用い、疎
水性を付与するためにはCF4等を用いることができ
る。
【0040】ハウジング11aの圧力は、不図示の排気
装置によってガス排出口18aから強制的に排気するこ
とによって大気圧より低くしたり、ガス供給口18bか
ら加圧した原料ガス25を加えることによって大気圧よ
り高くすることができる。すなわち、ハウジング11a
内の圧力は、高真空の排気ポンプを必要としない低真空
領域から大気圧より少し高い圧力までの範囲内にあり、
プラズマ放電が安定する圧力範囲としては、例えば、7
00Torr〜900Torrである。
【0041】大気圧プラズマ放電処理装置11は、ガイ
ドロール20c,20dをハウジング11aの外側の下
方に備える。ガイドロール20cは、ガイドロール20
bから搬出されたフィルムシート21の搬送方向を変え
て、フィルムシート21をフィルムシート入口19aに
連続的に送るためのものである。同様に、ガイドロール
20dは、フィルムシート出口19bから搬出されたフ
ィルムシート21の搬送方向を変えて、フィルムシート
21を不図示の巻き取りロールに連続的に送るためのも
のである。したがって、コロナ放電処理装置10a及び
大気圧プラズマ放電処理装置11は、ガイドロール20
b,20cによって結び付けられている。また、フィル
ムシート21の搬送速度は、表面改質の品質と生産性の
観点から、大略10〜100m/分であることが好まし
い。
【0042】本願の表面改質装置に適用できるフィルム
シート21は、連続したシート形状の各種材料であり、
例えば、PE,PP等のポリオレフィン系,ポリスチレ
ン系,ポリ塩化ビニル系,ポリエステル系,ポリイミド
系,ポリアミド系,ポリカーボネート系,ポリエーテル
系,ポリアクリル系,フェノール系,エポキシ系,尿素
系,メラミン系,ウレタン系,アイオノマー,合成ゴ
ム,紙,綿,及びウール等である。
【0043】次に、上記第1実施形態の多段階表面改質
装置を用いたフィルムシートの表面改質方法について説
明する。
【0044】図1において、ポリプロピレン製の反物状
のフィルムシート21は、まず、コロナ放電処理装置1
0aにおいて表面予備処理したあと、コロナ放電処理装
置10aに隣接配置した大気圧プラズマ放電処理装置1
1において表面本処理を行う。
【0045】コロナ放電処理装置10aにおいて、フィ
ルムシート21は、不図示の供給ロールからガイドロー
ル20aを介して、ガラス被覆金属からなるドラム形第
1電極14aの外周面の略上半分に巻き付けたあと、ガ
イドロール20bに巻き付けて連続的に搬送する。大気
圧の空気が存在する下で、第1電極14aと、ガラス被
覆金属の円筒状第2電極15aとの間に、周波数が40
kHz、放電電力密度が50W・min/m2の高周波
電圧を印加すると、電極間にコロナ放電領域27aが形
成される。フィルムシート21は、コロナ放電領域27
aに搬送してコロナ放電領域27aに曝露することによ
って表面予備処理される。このとき、フィルムシート2
1の表面には酸素を含む官能基が導入されていること
が、ESCAを用いたX線光電子分光法によって確認さ
れた。
【0046】表面予備処理したフィルムシート21は、
ガイドロール20bから大気圧プラズマ放電処理装置1
1のガイドロール20cに送って、大気圧プラズマ放電
処理装置11によって直ちに表面本処理する。
【0047】ガイドロール20cからのフィルムシート
21は、フィルムシート入口19aからハウジング11
a内に導入し、金属からなるドラム形状の第1電極14
bの外周面の略上半分に巻き付けたあと、フィルムシー
ト出口19bからハウジング11a外に搬出する。そし
て、ガイドロール20dを介して不図示の巻き取りロー
ルに連続的に巻き取る。原料ガス25として、Arガス
を水中に通すことによって(すなわち、バブリングによ
って)作成した、水蒸気含有のガスを使用する。原料ガ
ス25は、ガス供給口18bから供給し、フィルムシー
ト21に沿って反時計回りに流れたあと、不図示の排気
装置によってガス排出口18aから排気する。このと
き、ハウジング11a内は、圧力が略大気圧(760T
orr)であり、水蒸気を含有したArガス雰囲気に維
持される。このとき、第1電極14bと、ガラス被覆し
た金属の円筒状第2電極15bとの間に、周波数が5k
Hz、放電電力密度が100W・min/m2又は20
0W・min/m2の高周波電圧を印加すると、電極間
にプラズマ放電領域27bが形成される。プラズマ放電
領域27bにおいては、Arガス雰囲気中の水が解離し
て、OH基,COOH基,COO基等の酸素を含有した
所望の官能基がフィルムシート21上に生成される。
【0048】なお、本願のプラズマ放電処理と比較する
ために、図1に示したコロナ放電処理装置を単独で用い
て、ポリプロピレン製のフィルムシートをコロナ放電処
理した。このときの処理は、本願発明と同様に、電源の
周波数が40kHz、放電電力密度が50W・min/
2であり、大気圧の空気が存在する下で行った。
【0049】本願発明のプラズマ放電処理の効果を確認
するために、表面処理したフィルムシート21の処理面
にアクリル系の接着剤を塗布して、同じ処理したフィル
ムシート21同士を接着したあと、万能引張り試験機を
用いて、接着したフィルムシート21間の接着強度を測
定した。また、ESCA(入射角90°で測定)を用い
たX線光電子分光法によって、表面処理したフィルムシ
ート表面に導入された酸素量を、炭素に対する酸素の存
在割合(O/C)により算出した。
【0050】その結果、本願のプラズマ放電処理方法
は、放電電力密度が100W・min/m2と200W
・min/m2のいずれの場合も、コロナ放電処理単独
のものより接着強度が大きく、接着強度のばらつきが少
なかった。また、ESCAによって分析した結果、コロ
ナ放電単独の表面処理したフィルム表面及び本願のプラ
ズマ放電処理したフィルム表面の炭素に対する酸素の存
在割合(O/C)は、それぞれ、0.13及び0.23
であった。本願のプラズマ放電処理したフィルム表面に
は、コロナ放電処理単独のものより、酸素導入量が多
く、フィルム表面が十分に改質されていた。したがっ
て、上記のプラズマ放電処理は、コロナ放電処理単独の
ものより表面改質効果が大きかった。
【0051】以上のように、図1の多段階表面改質方法
は、コロナ放電処理単独の場合より、コロナ放電処理と
大気圧プラズマ放電処理とを組み合わせた場合の方が表
面改質効果が優れていた。また、上記大気圧プラズマ放
電処理装置は、フィルムシート入口19aの近傍に、ガ
ス排出口18aを備えることによって、原料ガス25が
フィルムシート入口19aからも放出されるので、外界
の空気等がハウジング11a内に流入しにくくなる。そ
してさらに、フィルムシート入口19aがハウジング1
1aの外側に位置しているので、外界の空気侵入の影響
をより受けにくくなっている。したがって、上記大気圧
プラズマ放電処理装置は、空気等がハウジングに侵入し
やすいタイプのそれと比べて、汚染されにくいので、フ
ィルムシート21に対して高品質な表面改質を施すこと
ができる。
【0052】次に、本発明の第2実施形態に係る多段階
表面改質装置について図2に基づいて説明する。
【0053】図2は多段階表面改質装置を用いたフィル
ムシートの表面改質方法を示す説明断面図である。図2
の多段階表面改質装置は、表面本処理装置が図1の第1
実施形態に係る表面本処理装置と大略同じであるが、予
備処理装置が該表面本処理装置と大略同じ構成の大気圧
プラズマ放電処理装置からなっている。
【0054】すなわち、予備処理装置としての大気圧プ
ラズマ放電処理装置10cは、両端を閉じた筒状密閉容
器のハウジング11cと、電源16cと、ガイドロール
20a,20bを備える。ハウジング11cは、その内
部に第1電極14cと一対の第2電極15cを備え、そ
の外側周面壁に排出ダクト17cと供給ダクト17dと
を備える。
【0055】排出ダクト17c及び供給ダクト17d
は、ハウジング11cの外方に広がるスリット状の開口
ダクトであり、それぞれの内部に間仕切板26c,26
dを備える。排気ダクト17cは、間仕切板26cによ
って、第2電極15c側のガス排気口18cと、第1電
極14c側のフィルムシート入口19cとの2通路が形
成されている。排出ダクト17cと同様に、供給ダクト
17dは、間仕切板26dによって、第2電極15c側
のガス供給口18dと、第1電極14c側のフィルムシ
ート出口19cとの2通路が形成されている。
【0056】フィルムシート入口19cとフィルムシー
ト出口19dとは、間仕切板26c,26dによって形
成された、フィルムシート21が通過できる程度の細長
くて狭い隙間である。ガス排気口18cとガス供給口1
8dとはフィルムシート21の幅と大略同じ寸法構成の
開口部である。供給ダクト17dにおいては、フィルム
シート21をハウジング11cの外側に搬出するととも
に、原料ガス25cをハウジング11cに内に導入す
る。また、排出ダクト17cにおいては、フィルムシー
ト21をハウジング11c内に導入するとともに、原料
ガス25cをハウジング11a外に自然排気又は強制排
気する。
【0057】第1電極14cは、ドラム形状であり、そ
の一端を接地するとともに、ハウジング11cの大略中
央において、回動可能なように軸支されている。第1電
極14cは、金属等の導電性材料にガラス,セラミック
等の誘電体を被覆することができるが、金属等の導電性
の材料に誘電体を被覆しないものも好適である。
【0058】第2電極15cは、一対の電極であり、そ
れぞれが、ハウジング11cの中央を対称面として、第
1電極14cと対向するとともに斜めに傾いた状態でハ
ウジング11cの上方内面において支持されている。第
2電極15cは、第1電極14cより小径の金属等の導
電性材料からなり、その表面にガラス,セラミック等の
誘電体を被覆した複数の円筒状電極から構成され、第1
電極14cの周囲方向に沿って配列している。第2電極
15cの円筒状電極は、それぞれ、第1電極14cの方
に延在する第2電極支持脚31cを介して第2電極支持
部材30cに固定している。第2電極15cは、第2電
極支持脚31cの長さを伸縮することによって、第1電
極14cと第2電極15cとの間隔が一定になるように
調整可能な構成になっている。
【0059】第1電極14cと第2電極15cとの間に
電源16cの高周波の高電圧を印加すると、その間隙及
びその周辺にプラズマ放電領域27cが形成される。こ
こで、第1電極14cと第2電極15cとの間に印加す
る電圧の周波数は、安定したプラズマ放電を得るため
に、2kHz〜100MHzにするのがよい。また、第
1電極14c及び第2電極15cは、それぞれ、中空構
造にすることが好ましく、水あるいは空気等の冷媒をそ
の内部に流すことによって電極表面の温度上昇を防止す
ることができる。
【0060】ハウジング11cに導入する原料ガス25
cは、フィルムシート21表面を清浄化又は活性化する
ことができ、安定した大気圧プラズマ放電を維持できる
ものであればよい。原料ガス25cは、少なくとも希ガ
スを含み、希ガス同士を組み合わせたもの、又は表面予
備処理に適した官能基生成物質を含む希ガスである。原
料ガス25cとして、表面本処理装置で用いる原料ガス
25と同じガス、同じガスであり濃度が異なったガス、
あるいは原料ガス25と異種のガス等を用いることがで
きる。希ガスとしてAr,He,Ne,Kr,Xe,R
n等を用いることができ、Ar及びHeが好ましい。ま
た、希ガスと混合するガスあるいは溶液として、酸,ケ
トン,アルコール,フッ化水素,フッ化炭素,フッ化ケ
イ素,フッ化窒素,炭化水素,酸化炭素,硫化酸素,チ
オール,アンモニア,ハロゲン化炭素,ハロゲン化炭素
水素,芳香族化合物,アミン,ジイソシアネート,アク
リル酸エステルモノマー,水蒸気,窒素,酸素,水素,
ハロゲン等の単体あるいはこれらを組み合わせたものを
用いることができる。
【0061】ハウジング11cの圧力は、不図示の排気
装置によってガス排出口18cから強制的に排気するこ
とによって大気圧より低くしたり、ガス供給口18dか
ら加圧した原料ガス25cを加えることによって大気圧
より高くする。ハウジング11c内の圧力は、高真空の
排気ポンプを必要としない低真空領域から大気圧より少
し高い圧力までの範囲内にあり、プラズマ放電が安定す
る圧力範囲としては、例えば、700Torr〜900
Torrである。
【0062】大気圧プラズマ放電処理装置10cは、ガ
イドロール20a,20bをハウジング11cの外側に
備える。ガイドロール20aは、不図示の供給ロールか
ら搬出されたフィルムシート21の搬送方向を変えて、
フィルムシート21をフィルムシート入口19cに連続
的に送るためのものである。同様に、ガイドロール20
bは、フィルムシート出口19dから搬出されたフィル
ムシート21の搬送方向を変えて、フィルムシート21
を大気圧プラズマ放電処理装置11のガイドロール20
cに連続的に送るためのものである。したがって、表面
予備処理装置としての大気圧プラズマ放電処理装置10
cは、ガイドロール20b,20cによって、表面本処
理装置としての大気圧プラズマ放電処理装置11と結び
付けられている。
【0063】前述したように、表面本処理には、第1実
施形態と同じ大気圧プラズマ放電処理装置11を用いて
いるので、その構成と働きについて省略する。
【0064】次に、上記第2実施形態の多段階表面改質
装置を用いたフィルムシートの表面改質方法について説
明する。
【0065】図2において、ポリプロピレン製の反物状
のフィルムシート21は、まず、大気圧プラズマ放電処
理装置10cにおいて表面予備処理したあと、大気圧プ
ラズマ放電処理装置10cに隣接配置した大気圧プラズ
マ放電処理装置11において表面本処理を行う。
【0066】大気圧プラズマ放電処理装置10cにおい
て、フィルムシート21は、不図示の供給ロールからガ
イドロール20aを介して、ガラス被覆金属からなるド
ラム形第1電極14cの外周面の略上半分に巻き付けた
あと、ガイドロール20bに巻き付けて連続的に搬送す
る。原料ガス25cとしてのArガスは、ガス供給口1
8dからハウジング11c内に導入し、フィルムシート
21に沿って反時計回りに流れたあと、不図示の排気装
置によってガス排出口18cから排気する。このとき、
ハウジング11c内は、圧力が760Torrであり、
Arガス雰囲気に維持される。第1電極14cと、ガラ
ス被覆金属の円筒状第2電極15cとの間に、周波数が
40kHz、放電電力密度が100W・min/m2
高周波電圧を印加すると、電極間にプラズマ放電領域2
7cが形成される。フィルムシート21は、プラズマ放
電領域27cに搬送してプラズマ放電領域27cに曝露
することによって表面予備処理される。このとき、フィ
ルムシート21の表面に酸素を含む官能基が導入されて
いることが、ESCAを用いたX線光電子分光法によっ
て確認された。
【0067】表面予備処理したフィルムシート21は、
ガイドロール20bから大気圧プラズマ放電処理装置1
1のガイドロール20cに送って、大気圧プラズマ放電
処理装置11によって直ちに表面本処理する。
【0068】ガイドロール20cからのフィルムシート
21は、フィルムシート入口19aからハウジング11
a内に導入し、金属からなるドラム形状の第1電極14
bの外周面の略上半分に巻き付けたあと、フィルムシー
ト出口19bからハウジング11a外に搬出する。そし
て、ガイドロール20dを介して不図示の巻き取りロー
ルに連続的に巻き取る。原料ガス25は、Arガスを水
中に通すことによって(すなわち、バブリングによっ
て)作成した、水蒸気含有のガスを使用する。原料ガス
25は、ガス供給口18bから供給し、フィルムシート
21に沿って反時計回りに流れたあと、不図示の排気装
置によってガス排出口18aから排気する。このとき、
ハウジング11a内は、圧力が略大気圧(760Tor
r)であり、水蒸気を含有したArガス雰囲気に維持さ
れる。このとき、第1電極14bと、ガラス被覆した金
属の円筒状第2電極15bとの間に、周波数が40kH
z、放電電力密度が100W・min/m2又は200
W・min/m2の高周波電圧を印加することによっ
て、電極間にプラズマ放電領域27bが形成される。プ
ラズマ放電領域27bにおいては、Arガス雰囲気中の
水が解離して、OH基,COOH基,COO基等の酸素
を含有した所望の官能基がフィルムシート21上に生成
される。
【0069】なお、上記のプラズマ放電処理と比較する
ために、図1に示したコロナ放電処理装置を単独で用い
て、ポリプロピレン製のフィルムシート21をコロナ放
電処理した。このときの処理は、本願発明と同様に、電
源の周波数が40kHz、放電電力密度が50W・mi
n/m2であり、大気圧の空気が存在する下で行った。
【0070】本願発明のプラズマ放電処理の効果を確認
するために、表面処理したフィルムシート21の処理面
にアクリル系の接着剤を塗布して、同じ処理したフィル
ムシート21同士を接着したあと、万能引張り試験機を
用いて、接着したフィルムシート21間の接着強度を測
定した。また、ESCA(入射角90°で測定)を用い
たX線光電子分光法によって、表面処理したフィルムシ
ート表面に導入された酸素量を、炭素に対する酸素の存
在割合(O/C)により算出した。
【0071】その結果、本願のプラズマ放電処理方法
は、放電電力密度が100W・min/m2及び200
W・min/m2のいずれの場合も、コロナ放電処理単
独のものより接着強度が大きく、接着強度のばらつきが
少なかった。また、ESCAによって分析した結果、コ
ロナ放電単独の表面処理したフィルム表面及び本願のプ
ラズマ放電処理したフィルム表面の炭素に対する酸素の
存在割合(O/C)は、それぞれ、0.13及び0.2
5であった。本願のプラズマ放電処理したフィルム表面
には、コロナ放電処理単独のものより、酸素導入量が多
く、フィルム表面が十分に改質されていた。したがっ
て、上記のプラズマ放電処理は、コロナ放電処理単独の
ものより表面改質効果が大きかった。
【0072】次に、図2に示した多段階表面改質装置を
用いたフィルムシートの多段階表面改質方法の第3実施
形態について説明する。
【0073】図2において、ポリプロピレン製の反物状
のフィルムシート21は、まず、大気圧プラズマ放電処
理装置10cにおいて第1表面処理したあと、大気圧プ
ラズマ放電処理装置10cに隣接配置した大気圧プラズ
マ放電処理装置11において第2表面処理を行う。
【0074】まず、大気圧プラズマ放電処理装置10c
において、フィルムシート21は、不図示の供給ロール
からガイドロール20aを介して、ガラス被覆金属から
なるドラム形第1電極14cの外周面の略上半分に巻き
付けたあと、ガイドロール20bに巻き付けて連続的に
搬送する。原料ガス25cとしてのArガスは、ガス供
給口18dからハウジング11c内に導入し、フィルム
シート21に沿って反時計回りに流れたあと、不図示の
排気装置によってガス排出口18cから排気する。この
とき、ハウジング11c内は、圧力が760Torrで
あり、Arガス雰囲気に維持される。第1電極14c
と、ガラス被覆金属の円筒状第2電極15cとの間に、
周波数が40kHz、放電電力密度が100W・min
/m2の高周波電圧を印加すると、電極間にプラズマ放
電領域27cが形成される。フィルムシート21は、プ
ラズマ放電領域27cに搬送してプラズマ放電領域27
cに曝露することによって第1表面処理される。このと
き、フィルムシート21の表面は、表面粗さRaが1.
1nmであり、平滑化されていることが表面粗さ計によ
って確認された。
【0075】Arガスで第1表面処理したフィルムシー
ト21は、ガイドロール20bから大気圧プラズマ放電
処理装置11のガイドロール20cに送って、大気圧プ
ラズマ放電処理装置11によって直ちに第2表面処理を
行なう。
【0076】ガイドロール20cからのフィルムシート
21は、フィルムシート入口19aからハウジング11
a内に導入し、金属からなるドラム形状の第1電極14
bの外周面の略上半分に巻き付けたあと、フィルムシー
ト出口19bからハウジング11a外に搬出する。そし
て、ガイドロール20dを介して不図示の巻き取りロー
ルに連続的に巻き取る。原料ガス25は、Arガスをメ
チルアルコール中に通すことによって作成した、メチル
アルコール含有のArガスを使用する。原料ガス25を
ガス供給口18bから供給し、フィルムシート21に沿
って反時計回りに流れたあと、不図示の排気装置によっ
てガス排出口18aから排気する。このとき、ハウジン
グ11a内は、圧力が略大気圧(760Torr)であ
り、メチルアルコール含有のArガス雰囲気に維持され
る。このとき、第1電極14bと、ガラス被覆した金属
の円筒状第2電極15bとの間に、周波数が40kH
z、放電電力密度が100W・min/m2又は200
W・min/m2の高周波電圧を印加することによっ
て、電極間にプラズマ放電領域27bが形成される。プ
ラズマ放電領域27bにおいては、Arガス雰囲気中の
メチルアルコールが解離して、OH基,COOH基,C
OO基等の酸素を含有した所望の官能基がフィルムシー
ト21上に生成される。
【0077】なお、上記の多段階表面処理と比較するた
めに、図1に示したコロナ放電処理装置を単独で用い
て、ポリプロピレン製のフィルムシート21をコロナ放
電処理した。このときの処理は、本願発明と同様に、電
源の周波数が40kHz、放電電力密度が50W・mi
n/m2であり、大気圧の空気が存在する下で行った。
【0078】本願発明の多段階表面処理の効果を確認す
るために、表面処理したフィルムシート21の処理面に
水を滴下したときの水の接触角を接触角計CA-X型
(協和界面化学(株)製)を用いて、23℃、65%R
H雰囲気中で測定した。また、ESCAを用いたX線光
電子分光法によって、表面処理したフィルムシート表面
に導入された酸素量を、炭素に対する酸素の存在割合
(O/C)により算出した。フィルムシート21表面の
表面粗さRaを表面粗さ計によって測定した。
【0079】接触角は、上記表面処理後において、放電
電力密度が100W・min/m2及び200W・mi
n/m2のいずれの場合も約12度であり、コロナ放電
処理単独の場合、約75度であった。すなわち、本願発
明の多段階表面処理は、接触角を小さくして、優れた親
水性を与えることがわかる。また、フィルム表面の炭素
に対する酸素の存在割合(O/C)は、放電電力密度が
100W・min/m 2及び200W・min/m2のい
ずれの場合も約0.29であり、コロナ放電単独の場
合、0.13であった。すなわち、本願発明の多段階表
面処理したフィルム表面には、コロナ放電処理単独のも
のより、酸素導入量が多く、フィルム表面が十分に改質
されていることがわかる。また、表面粗さRaは、放電
電力密度が100W・min/m2及び200W・mi
n/m2のいずれの場合も約1.04nmであり、コロナ
放電単独の場合、2.68nmであった。すなわち、本
願発明の多段階表面処理は、表面粗さを小さくして、優
れた表面平滑性を与えることがわかる。以上の結果か
ら、本願発明の多段階表面処理は、フィルム表面に多く
の酸素を導入し、且つフィルム表面の表面粗さを小さく
することで、フィルム表面に優れた親水性を与え、表面
改質効果が大きいことがわかる。
【0080】次に、図2に示した多段階表面改質装置を
用いたフィルムシートの多段階表面改質方法の第4実施
形態について説明する。
【0081】図2において、ポリプロピレン製の反物状
のフィルムシート21は、まず、大気圧プラズマ放電処
理装置10cにおいて第1表面処理したあと、大気圧プ
ラズマ放電処理装置10cに隣接配置した大気圧プラズ
マ放電処理装置11において第2表面処理を行うが、こ
のとき、第1表面処理と第2表面処理とは、大略同じ表面
処理条件で行なう。すなわち、第1表面処理工程とし
て、上述の第3実施形態における第1表面処理を行なっ
たあと、さらに、第2表面処理工程として、上述の第3
実施形態における第1表面処理を行なう。
【0082】まず、大気圧プラズマ放電処理装置10c
において、フィルムシート21は、不図示の供給ロール
からガイドロール20aを介して、ガラス被覆金属から
なるドラム形第1電極14cの外周面の略上半分に巻き
付けたあと、ガイドロール20bに巻き付けて連続的に
搬送する。原料ガス25cとしてのArガスは、ガス供
給口18dからハウジング11c内に導入し、フィルム
シート21に沿って反時計回りに流れたあと、不図示の
排気装置によってガス排出口18cから排気される。こ
のとき、ハウジング11c内は、圧力が760Torr
であり、Arガス雰囲気に維持される。第1電極14c
と、ガラス被覆金属の円筒状第2電極15cとの間に、
周波数が40kHz、放電電力密度が100W・min
/m2の高周波電圧を印加すると、電極間にプラズマ放
電領域27cが形成される。フィルムシート21は、プ
ラズマ放電領域27cに搬送してプラズマ放電領域27
cに曝露することによって第1表面処理される。
【0083】Arガスで第1表面処理したフィルムシー
ト21は、ガイドロール20bから大気圧プラズマ放電
処理装置11のガイドロール20cに送って、大気圧プ
ラズマ放電処理装置11によって直ちに第2表面処理を
行なう。
【0084】ガイドロール20cからのフィルムシート
21は、フィルムシート入口19aからハウジング11
a内に導入し、金属からなるドラム形状の第1電極14
bの外周面の略上半分に巻き付けたあと、フィルムシー
ト出口19bからハウジング11a外に搬出する。そし
て、ガイドロール20dを介して不図示の巻き取りロー
ルにフィルムシート21を連続的に巻き取る。原料ガス
25としてArガスを使用する。原料ガス25は、ガス
供給口18bから供給し、フィルムシート21に沿って
反時計回りに流れたあと、不図示の排気装置によってガ
ス排出口18aから排気される。このとき、ハウジング
11a内は、圧力が略大気圧(760Torr)であり、
Arガス雰囲気に維持される。このとき、第1電極14
bと、ガラス被覆した金属の円筒状第2電極15bとの
間に、周波数が40kHz、放電電力密度が100W・
min/m2又は200W・min/m2の高周波電圧を
印加することによって、電極間にプラズマ放電領域27
bが形成される。
【0085】本願発明の多段階表面処理の効果を確認す
るために、第3実施形態と同様の方法で、フィルムシー
ト表面の、水の接触角、導入酸素量(O/C)、及び表
面粗さRaを測定した。
【0086】接触角は、上記表面処理後において、放電
電力密度が100W・min/m2及び200W・mi
n/m2のいずれの場合も約31度であった。すなわ
ち、本願発明の多段階表面処理は、接触角を小さくし
て、優れた親水性を与えることがわかる。また、フィル
ム表面の炭素に対する酸素の存在割合(O/C)は、放
電電力密度が100W・min/m2及び200W・m
in/m2のいずれの場合も約0.20であった。すなわ
ち、本願発明の多段階表面処理したフィルム表面には、
多くの酸素が導入され、フィルム表面が十分に改質され
ていることがわかる。また、表面粗さRaは、放電電力
密度が100W・min/m2及び200W・min/
2のいずれの場合も約1.1nmであった。すなわち、
本願発明の多段階表面処理は、表面粗さを小さくして、
優れた表面平滑性を与えることがわかる。以上の結果か
ら、本願発明の多段階表面処理は、フィルム表面に多く
の酸素を導入し、且つフィルム表面の表面粗さを小さく
することで、フィルム表面に優れた親水性を与え、表面
改質効果が大きいことがわかる。
【0087】次に、図2に示した多段階表面改質装置を
用いたフィルムシートの多段階表面改質方法の第5実施
形態について説明する。
【0088】図2において、ポリプロピレン製の反物状
のフィルムシート21は、まず、大気圧プラズマ放電処
理装置10cにおいて第1表面処理したあと、大気圧プ
ラズマ放電処理装置10cに隣接配置した大気圧プラズ
マ放電処理装置11において第2表面処理を行うが、こ
のとき、第1表面処理と第2表面処理とは、大略同じ表面
処理条件で行なう。すなわち、第1表面処理工程とし
て、上述の第3実施形態における第2表面処理を行なっ
たあと、さらに、第2表面処理工程として、上述の第3
実施形態における第2表面処理を行なう。
【0089】まず、大気圧プラズマ放電処理装置10c
において、フィルムシート21は、不図示の供給ロール
からガイドロール20aを介して、ガラス被覆金属から
なるドラム形第1電極14cの外周面の略上半分に巻き
付けたあと、ガイドロール20bに巻き付けて連続的に
搬送する。原料ガス25cは、Arガスをメチルアルコ
ール中に通すことによって作成した、メチルアルコール
含有のArガスを使用し、ガス供給口18dからハウジ
ング11c内に導入し、フィルムシート21に沿って反
時計回りに流れたあと、不図示の排気装置によってガス
排出口18cから排気される。このとき、ハウジング1
1c内は、圧力が760Torrであり、メチルアルコ
ール含有のArガス雰囲気に維持される。第1電極14
cと、ガラス被覆金属の円筒状第2電極15cとの間
に、周波数が40kHz、放電電力密度が100W・m
in/m2の高周波電圧を印加すると、電極間にプラズ
マ放電領域27cが形成される。フィルムシート21
は、プラズマ放電領域27cに搬送してプラズマ放電領
域27cに曝露することによって第1表面処理される。
【0090】メチルアルコール含有のArガスで第1表
面処理したフィルムシート21は、ガイドロール20b
から大気圧プラズマ放電処理装置11のガイドロール2
0cに送って、大気圧プラズマ放電処理装置11によっ
て直ちに第2表面処理を行なう。
【0091】ガイドロール20cからのフィルムシート
21は、フィルムシート入口19aからハウジング11
a内に導入し、金属からなるドラム形状の第1電極14
bの外周面の略上半分に巻き付けたあと、フィルムシー
ト出口19bからハウジング11a外に搬出する。そし
て、ガイドロール20dを介して不図示の巻き取りロー
ルにフィルムシート21を連続的に巻き取る。原料ガス
25として、Arガスをメチルアルコール中に通すこと
によって作成した、メチルアルコール含有のArガスを
使用する。原料ガス25は、ガス供給口18bから供給
し、フィルムシート21に沿って反時計回りに流れたあ
と、不図示の排気装置によってガス排出口18aから排
気する。このとき、ハウジング11a内は、圧力が略大
気圧(760Torr)であり、メチルアルコール含有の
Arガス雰囲気に維持される。このとき、第1電極14
bと、ガラス被覆した金属の円筒状第2電極15bとの
間に、周波数が40kHz、放電電力密度が100W・
min/m2又は200W・min/m2の高周波電圧を
印加することによって、電極間にプラズマ放電領域27
bを形成する。
【0092】本願発明の多段階表面処理の効果を確認す
るために、第3実施形態と同様の方法で、フィルムシー
ト表面の、水の接触角、導入酸素量(O/C)、及び表
面粗さRaを測定した。
【0093】接触角は、上記表面処理後において、放電
電力密度が100W・min/m2及び200W・mi
n/m2のいずれの場合も約17度であった。すなわ
ち、本願発明の多段階表面処理は、接触角を小さくし
て、優れた親水性を与えることがわかる。また、フィル
ム表面の炭素に対する酸素の存在割合(O/C)は、放
電電力密度が100W・min/m2及び200W・m
in/m2のいずれの場合も約0.43であった。すなわ
ち、本願発明の多段階表面処理したフィルム表面には、
多くの酸素が導入され、フィルム表面が十分に改質され
ていることがわかる。また、表面粗さRaは、放電電力
密度が100W・min/m2及び200W・min/
2のいずれの場合も約2.4nmであった。すなわち、
本願発明の多段階表面処理は、表面粗さを小さくして、
優れた表面平滑性を与えることがわかる。以上の結果か
ら、本願発明の多段階表面処理は、フィルム表面に多く
の酸素を導入し、且つフィルム表面の表面粗さを小さく
することで、フィルム表面に優れた親水性を与え、表面
改質効果が大きいことがわかる。
【0094】次に、第6実施形態として、4段階の表面
処理装置を用いたフィルムシートの多段階表面改質方法
を説明する。
【0095】第6実施形態としての4段階の表面処理装
置は、図2の2段階の表面処理装置を改良したものであ
り、第1表面処理用の大気圧プラズマ放電処理装置10
cに続いて、第2表面処理用の大気圧プラズマ放電処理
装置11、第3表面処理用の大気圧プラズマ放電処理装
置11(不図示)、及び第4表面処理用の大気圧プラズ
マ放電処理装置11(不図示)を連続的に隣接配置した
構成である。ここで、第3及び第4表面処理用の大気圧
プラズマ放電処理装置11は、第2表面処理用の大気圧
プラズマ放電処理装置11と同じである。そして、第1
〜第4表面処理条件は、上述の第3実施形態における第
2表面処理条件と大略同じである。
【0096】すなわち、まず、大気圧プラズマ放電処理
装置10cにおいて、ポリプロピレン製の反物状のフィ
ルムシート21は、不図示の供給ロールからガイドロー
ル20aを介して、ガラス被覆金属からなるドラム形第
1電極14cの外周面の略上半分に巻き付けたあと、ガ
イドロール20bに巻き付けて連続的に搬送する。原料
ガス25cは、Arガスをメチルアルコール中に通すこ
とによって作成した、メチルアルコール含有のArガス
を使用し、ガス供給口18dからハウジング11c内に
導入し、フィルムシート21に沿って反時計回りに流れ
たあと、不図示の排気装置によってガス排出口18cか
ら排気される。このとき、ハウジング11c内は、圧力
が760Torrであり、メチルアルコール含有のAr
ガス雰囲気に維持される。第1電極14cと、ガラス被
覆金属の円筒状第2電極15cとの間に、周波数が40
kHz、放電電力密度が100W・min/m2の高周
波電圧を印加すると、電極間にプラズマ放電領域27c
が形成される。フィルムシート21は、プラズマ放電領
域27cに搬送してプラズマ放電領域27cに曝露する
ことによって第1表面処理される。
【0097】メチルアルコール含有のArガスで第1表
面処理したフィルムシート21は、ガイドロール20b
から大気圧プラズマ放電処理装置11のガイドロール2
0cに送って、大気圧プラズマ放電処理装置11によっ
て直ちに第2表面処理を行なう。
【0098】ガイドロール20cからのフィルムシート
21は、フィルムシート入口19aからハウジング11
a内に導入し、金属からなるドラム形状の第1電極14
bの外周面の略上半分に巻き付けたあと、フィルムシー
ト出口19bからハウジング11a外に搬出する。そし
て、ガイドロール20dを介して不図示の巻き取りロー
ルにフィルムシート21を連続的に巻き取る。原料ガス
25として、Arガスをメチルアルコール中に通すこと
によって作成した、メチルアルコール含有のArガスを
使用する。原料ガス25は、ガス供給口18bから供給
し、フィルムシート21に沿って反時計回りに流れたあ
と、不図示の排気装置によってガス排出口18aから排
気する。このとき、ハウジング11a内は、圧力が略大
気圧(760Torr)であり、メチルアルコール含有の
Arガス雰囲気に維持される。このとき、第1電極14
bと、ガラス被覆した金属の円筒状第2電極15bとの
間に、周波数が40kHz、放電電力密度が100W・
min/m2又は200W・min/m2の高周波電圧を
印加することによって、電極間にプラズマ放電領域27
bを形成する。
【0099】メチルアルコール含有のArガスで第2表
面処理したフィルムシート21は、ガイドロール20b
から大気圧プラズマ放電処理装置11のガイドロール2
0cに送って、大気圧プラズマ放電処理装置11(不図
示)によって直ちに第3表面処理を行なう。さらに、第
3表面処理したフィルムシート21は、ガイドロール2
0bから大気圧プラズマ放電処理装置11のガイドロー
ル20cに送って、大気圧プラズマ放電処理装置11
(不図示)によって直ちに第4表面処理を行なう。第3
及び第4表面処理は、それぞれ、上記の第2表面処理と
同じメチルアルコール含有のArガス雰囲気の大気圧プ
ラズマ放電処理である。
【0100】本願発明の多段階表面処理の効果を確認す
るために、第3実施形態と同様の方法で、フィルムシー
ト表面の、水の接触角、導入酸素量(O/C)、及び表
面粗さRaを測定した。
【0101】接触角は、上記表面処理後において、放電
電力密度が100W・min/m2及び200W・mi
n/m2のいずれの場合も約12度であった。すなわ
ち、本願発明の多段階表面処理は、接触角を小さくし
て、優れた親水性を与えることがわかる。また、フィル
ム表面の炭素に対する酸素の存在割合(O/C)は、放
電電力密度が100W・min/m2及び200W・m
in/m2のいずれの場合も約0.44であった。すなわ
ち、本願発明の多段階表面処理したフィルム表面には、
多くの酸素が導入され、フィルム表面が十分に改質され
ていることがわかる。また、表面粗さRaは、放電電力
密度が100W・min/m2及び200W・min/
2のいずれの場合も約2.7nmであった。すなわち、
本願発明の多段階表面処理は、表面粗さが未処理のポリ
プロピレンフィルムと同等の値にも関わらず、フィルム
表面に多くの酸素を導入することにより、接触角が12
度という超親水性を付与していることがわかる。
【0102】この表面改質装置は、表面予備処理として
の大気圧プラズマ放電処理装置10cを備えているの
で、コロナ放電処理装置単独のものと比べて、フィルム
シート21に官能基導入の自由度が大きくなっている。
したがって、大気圧プラズマ放電処理装置10c,11
において、それぞれの原料ガス25,25cの種類や濃
度を変えることによって、官能基の導入性が向上した
り、複数の官能基を導入したりすることができる。
【0103】なお、多段階表面改質装置の大気圧プラズ
マ放電処理装置において、好ましい実施形態として、上
記のように排気ダクト17aと供給ダクト17bとをハ
ウジング11aの外側に設けたタイプのものを用いて説
明したが、大気圧プラズマ放電処理装置は上記タイプの
ものに限定されるものではない。例えば、大気圧プラズ
マ放電処理装置として、空気等のハウジング内への侵入
防止をあまり考慮していないタイプのもの、ニップロー
ル等によってハウジング内への侵入を規制したタイプの
もの等の種々のタイプのものを用いることができること
は言うまでもない。また、上記実施形態の表面予備処理
及び表面本処理、あるいは第1表面処理及び第2表面処
理においては、それぞれ、1つの表面予備処理装置及び
表面本処理装置、あるいは1つの第1表面処理及び第2
表面処理を用いているが、複数の表面予備処理装置及び
表面本処理装置あるいは複数の第1表面処理及び第2表
面処理を用いることができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のフィルムシートの多
段階表面改質装置を示す説明断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態のフィルムシートの多
段階表面改質装置を示す説明断面図である。
【符号の説明】
10a コロナ放電処理装置 10c 大気圧プラズマ放電処理装置 11 大気圧プラズマ放電処理装置 11a,11c ハウジング 14a,14b,14c ドラム型第1電極 15a,15b,15c 第2電極 16a,16b,16c 電源 17a,17c 排出ダクト 17b,17d 供給ダクト 18a,18c ガス排出口 18b,18d ガス供給口 19a,19c フィルムシート入口 19b,19d フィルムシート出口 20a,20b,20c,20d ガイドロール 21 フィルムシート 25,25c 原料ガス 27a コロナ放電領域 27b,27c プラズマ放電領域 30a,30b,30c 第2電極支持部材 31a,31b,31c 第2電極支持脚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 続木 淳朗 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 岡 素裕 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 三宅 秀之 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 中川 美和 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 後藤 貴和 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続フィルムシート(21)をコロナ放
    電処理又は大気圧プラズマ放電処理する表面予備処理工
    程と、該表面予備処理工程に連続して該フィルムシート
    (21)を大気圧プラズマ放電処理する表面本処理工程
    とを備えることを特徴とするフィルムシートの多段階表
    面改質方法。
  2. 【請求項2】 連続フィルムシート(21)をコロナ放
    電処理又は大気圧プラズマ放電処理する第1表面処理工
    程と、該第1表面処理工程に連続して該フィルムシート
    (21)を大気圧プラズマ放電処理する第2表面処理工
    程とを少なくとも備えることを特徴とするフィルムシー
    トの多段階表面改質方法。
  3. 【請求項3】 大気圧プラズマ放電処理は、少なくとも
    希ガスを含む原料ガス(25,25c)雰囲気中で行う
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のフィルムシート
    の多段階表面改質方法。
  4. 【請求項4】 希ガスがアルゴンであることを特徴とす
    る請求項3記載のフィルムシートの多段階表面改質方
    法。
  5. 【請求項5】 原料ガス(25,25c)は低級アルコ
    ールを含むことを特徴とする請求項3又は4記載のフィ
    ルムシートの多段階表面改質方法。
  6. 【請求項6】 低級アルコールがメチルアルコールであ
    ることを特徴とする請求項5記載のフィルムシートの多
    段階表面改質方法。
  7. 【請求項7】 表面予備処理工程及び第1表面処理工程
    における大気圧プラズマ放電処理はアルゴンガス雰囲気
    中で行い、表面本処理工程及び第2表面処理工程におけ
    る大気圧プラズマ放電処理はメチルアルコールを含んだ
    アルゴンガス雰囲気中で行うことを特徴とする請求項1
    又は2記載のフィルムシートの多段階表面改質方法。
  8. 【請求項8】 コロナ放電処理装置(10a)又は大気
    圧プラズマ放電処理装置(10c)を少なくとも1つ備
    える表面予備処理装置と、該表面予備処理装置に連続し
    て大気圧プラズマ放電処理装置(11)を少なくとも1
    つ備える表面本処理装置とを備えることを特徴とするフ
    ィルムシートの多段階表面改質装置。
  9. 【請求項9】 コロナ放電処理装置(10a)又は大気
    圧プラズマ放電処理装置(10c)を少なくとも1つ備
    える第1表面処理装置と、該第1表面処理装置に連続し
    て大気圧プラズマ放電処理装置(11)を少なくとも1
    つ備える第2表面処理装置とを備えることを特徴とする
    フィルムシートの多段階表面改質装置。
  10. 【請求項10】 上記大気圧プラズマ放電処理装置(1
    0c,11)は、それぞれ、閉塞ハウジング(11a,
    11c)を有し、該ハウジング(11a,11c)のフ
    ィルムシート入口(19a,19c)近傍に、原料ガス
    (25,25c)の排出口(18a,18c)を備える
    一方、ハウジング(11a,11c)のフィルムシート
    出口(19b,19d)近傍に、原料ガス(25,25
    c)の供給口(18b,18d)を備えることを特徴と
    する請求項8又は9記載のフィルムシートの多段階表面
    改質装置。
  11. 【請求項11】 大気圧プラズマ放電処理装置(10
    c,11)は、それぞれ、ハウジング(11a,11
    c)内に第1電極(14b,14c)と第2電極(15
    b,15c)とを備え、 ハウジング(11a,11c)は、両端を閉塞した筒型
    であり、 第1電極(14b,14c)はハウジング(11a,1
    1c)内中央に配置されたドラム型電極であり、 第2電極(15)は、ハウジング(11a)内面と第1
    電極(14)との間に配置され、 上記フィルムシート入口(19a,19c)と原料ガス
    排出口(18a,18c)、及び、上記フィルムシート
    出口(19b,19d)と原料ガス供給口(18a,1
    8c)は、ハウジング(11,11c)内の第1電極
    (14b,14c)に関してその両側に振り分けて形設
    され、原料ガス(25,25c)の供給口(18b,1
    8d)と排出口(18a,18c)は、それぞれ、フィ
    ルムシート(21)の出口(19b,19d)と入口
    (19a,19c)より、第2電極(15b,15c)
    側に位置することを特徴とする請求項8又は9記載のフ
    ィルムシートの多段階表面改質装置。
  12. 【請求項12】 大気圧プラズマ放電処理装置(10
    c,11)は、それぞれ、上記原料ガス供給口(18
    b,18d)を上記ハウジング(11a,11c)に取
    り付けた供給ダクト(17b,17d)で形成し、該供
    給ダクト(17b,17d)内に間仕切板(26b,2
    6d)を設けて2通路を形成し、その一方をガス供給口
    (18b,18d)とする一方、その他方をフィルムシ
    ート出口(19b,19d)とし、上記原料ガス排出口
    (18a,18c)をハウジング(11a,11c)に
    取り付けた排出ダクト(17a,17c)で形成し、該
    排出ダクト(17a,17c)内に間仕切板(26a,
    26c)を設けて2通路を形成し、その一方をガス排出
    口(18a,18c)とする一方、その他方をフィルム
    シート入口(19a,19c)とすることを特徴とする
    請求項8又は9記載のフィルムシートの多段階表面改質
    装置。
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