JP4099264B2 - プラズマ処理によるフィルムシートの表面改質装置 - Google Patents

プラズマ処理によるフィルムシートの表面改質装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムシートを連続的に大気圧プラズマ放電処理する表面改質方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、フィルムシート表面を連続的に改質するために種々の表面改質方法が提供されている。フィルムシート表面に親水性、撥水性、印刷性、接着性等を付与するために、サンドブラスト処理、化学薬品処理、放電処理等の各種表面改質方法が用いられる。そして、表面改質の効果、取り扱い性、製造コスト等を考慮して、コロナ放電、低圧プラズマ放電、大気圧プラズマ放電等の放電現象を用いた表面改質がよく利用されている。その中で、コロナ放電処理は、取り扱いが簡単であるが、酸素を含む官能基(すなわち親水性)しか導入できないこと、表面改質の経時安定性が良くないこと等の問題がある。また、低圧プラズマ処理は、安定した高品質の表面改質がなされるものの、低真空雰囲気を形成する必要があるために、真空容器及び排気設備を必要とするので、製造コストが高くなる。
【0003】
一方、大気圧プラズマ放電処理は、大略大気圧下で、官能基の原料となる原料ガスを含む不活性ガス雰囲気中でプラズマ放電を行い、プラズマ放電領域内でプラズマ励起されたラジカル(活性種)によってフィルムシート表面を改質するものである。この処理方法は、真空を必要としないので生産性が高いこと、原料ガスの種類を変えることでフィルムシートの表面に上記のような種々の特性を付与することができる点でとりわけ注目されている。
【0004】
従来の大気圧プラズマ放電処理においては、図1に示すように、フィルムシート3は、供給ロール2aから供給ダクト7aを介してプラズマチャンバー1に連続的に供給し、その中で大気圧プラズマ放電処理したあと、排出ダクト7bを介して巻き取りロール2bに巻き取っている。このとき、原料ガス9は、プラズマチャンバー1の上方に設けたガス供給口8、すなわちプラズマ放電領域10の近傍からプラズマチャンバー1内に導入している。導入した原料ガス9は、図中においてガス供給口8から左右に分かれて、プラズマチャンバー1とドラム型第1電極5との間に形成した、供給ダクト7a及び排出ダクト7bの2ヶ所からプラズマチャンバー1の外に自然放出される。
【0005】
しかしながら、図1に示した従来の大気圧プラズマ放電処理には、以下のような問題がある。すなわち、原料ガス9は、供給ダクト7a及び排出ダクト7bの2ヶ所に分かれて自然放出されるが、その放出力は弱い。また、フィルムシート3を搬送するために供給ダクト7a及び排出ダクト7bは大きく開口している。したがって、外界の空気はその開口部からプラズマチャンバー1内に侵入する。原料ガス9の供給を大きくすることは、空気侵入防止にある程度の効果があるが、製造コストがアップするので好ましくない。
【0006】
また、生産性を高くするために、フィルムシート3は、通常、供給ダクト7aからプラズマチャンバー1に高速で導入する。このような高速導入の際に、空気も一緒にプラズマチャンバー1内に導入される。したがって、空気は、供給ダクト7a及び排出ダクト7bからプラズマチャンバー1内に侵入するが、とりわけ、供給ダクト7aからの侵入量が多い。
【0007】
そして、プラズマチャンバー1内に侵入した空気は、プラズマ処理に対して不純物ガスとして作用して、フィルムシート3の表面改質に悪影響を及ぼすにもかかわらず、従来のプラズマ処理方法においては、上述したように、空気のプラズマチャンバー1内への侵入防止についてほとんど考慮されていない。大気圧プラズマ放電処理の場合、一般に、表面清浄作用のあるラジカルは、プラズマ放電領域10内とその周辺にしか存在しない。したがって、プラズマ放電領域10及びその周辺を除いた領域には、ラジカルがほとんど存在しないので、フィルムシート3表面は、十分に清浄化されない状態、いわば、空気によって汚染された状態にあるといえる。
【0008】
ドラム型第1電極4と第2電極5との間に電源6によって高電圧を印加すると、プラズマ放電領域10がその間に形成される。通常、ドラム型第1電極4と第2電極5とは、金属製の電極にガラス等の誘電体を被覆した構成になっている。しかしながら、図1のように、プラズマチャンバー1内のドラム型第1電極4は、そのドラム径が大きい。したがって、大口径のドラム型第1電極4の表面に誘電体を均一に被覆することが難しく、均一な誘電体被膜を形成するためにはコストが非常にかかる。そして、誘電体の被膜にピンホール等があると、その場所で火花放電が起こって安定した放電を得ることができない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の解決すべき主たる技術的課題は、大気圧プラズマ放電処理において、空気がプラズマチャンバー内に侵入しにくい方法及び装置を得ることにある。
本発明の他の技術的課題は、大気圧プラズマ放電処理において、フィルムシート表面に吸着した空気等の不純物ガスを予め除去する方法及び装置を得ることにある。
本発明のさらなる技術的課題は、大気圧プラズマ放電処理において、安定した大気圧プラズマ放電を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記技術的課題を解決するために、本発明によれば以下のフィルムシートの表面改質方法及びその装置が提供される。
【0011】
すなわち、本発明のフィルムシートの表面改質方法は、連続フィルムシートを、原料ガスの充填されているプラズマチャンバー内にその入口から連続搬入してその出口から連続搬出し、該プラズマチャンバー内でプラズマ処理してフィルムシートの表面を改質する方法において、原料ガスをプラズマチャンバー内に、フィルムシート出口側から連続供給してフィルムシート入口側から連続排出することを特徴とする。
【0012】
上記の表面改質方法において、フィルムシートは、プラズマチャンバーの入口から搬入して出口から搬出するのに対して、フィルムシートの出口側から入口側に向かう原料ガスの大きな流れがプラズマチャンバー内に形成されている。上記のガスの大きな流れに従うように、原料ガスはフィルムシート入口から排出される。その結果、外界の空気は、フィルムシート入口からプラズマチャンバー内に侵入しにくくなる。
【0013】
本発明の表面改質装置は、プラズマチャンバーが閉塞ハウジングを有し、該ハウジングのフィルムシート入口近傍に、原料ガスの排出口を備える一方、ハウジングのフィルムシート出口近傍に、原料ガスの供給口を備えたことを基本的特徴とする。
【0014】
上記の表面改質装置において、ハウジングのフィルムシート入口近傍に、原料ガス排出口を備える一方、ハウジングのフィルムシート出口近傍に、原料ガス供給口を備える。ガス供給口からガス排出口に向かう原料ガスの大きな流れがプラズマチャンバー内に形成されているが、ガス排出口の近傍にフィルムシートの入口を設けているので、原料ガスは、上記のガスの大きな流れに引っ張られて、フィルムシート入口からも排出される。その結果、外界の空気は、フィルムシート入口からプラズマチャンバー内に侵入しにくくなる。
【0015】
さらに具体的に述べれば、この表面改質装置は、プラズマチャンバー内に第1電極と第2電極とを備え、プラズマチャンバーは、両端を閉塞した筒型であるハウジングを有し、第1電極はプラズマチャンバーのハウジング内中央に配置したドラム型電極であり、第2電極はプラズマチャンバーのハウジング内面と第1電極との間に配置し、上記フィルムシート入口と原料ガス排出口、及び、上記フィルムシート出口と原料ガス供給口は、プラズマチャンバー内の第1電極に関してその両側に振り分けて形設され、原料ガスの供給口と排出口は、それぞれ、フィルムシートの出口と入口より、第2電極側に位置するものである。
【0016】
上記の表面改質装置において、ドラム型第1電極を覆うフィルムシートによって、ハウジングの内部が、内側領域(第1電極側の領域)と外側領域(第2電極側の領域)との2つの領域に仕切られる一方、原料ガス供給口と原料ガス排出口とが、フィルムシートの外側領域において第1電極に関してその両側に振り分けて設けられている。このとき、原料ガスは、外側領域では、原料ガス供給口,第1電極と第2電極との間,原料ガス排出口の順序で、フィルムシートの外側表面に沿って流れるが、内側領域ではほとんど流れない。ガス供給口からガス排出口に向かう原料ガスの大きな流れが存在するとともに、フィルムシート入口がガス排出口側に近接して設けられているので、フィルムシート入口からもガスが排出される。したがって、外界の空気がプラズマチャンバー内に侵入しにくくなる。
【0017】
この表面改質装置は、上記ハウジングに取り付けた供給ダクト内に間仕切板を設けて、ガス供給口とフィルムシート出口との2通路を形成し、同様に、排出ダクト内に間仕切板を設けてガス排出口とフィルムシート入口との2通路を形成することができる。
【0018】
上記の表面改質装置において、排出ダクトはハウジングの外側に取り付けているとともに、その排出ダクト内にガス排出口及びフィルムシート入口を形成している。原料ガスはプラズマチャンバー内を供給ダクトから排出ダクトに向かって流れるが、ガス排出口及びフィルムシート入口がハウジングの外側にあるので、外界の空気侵入の影響がより小さくなる。
【0019】
この表面改質装置は、ハウジングに設けたフィルムシート入口及びその出口を、それぞれ、ハウジングに形成したフィルム通過スリットと、該スリットを封じるようにハウジングの外周面に近接して配置された、フィルムシートを搬送するための一対のニップローラとで構成することができる。
【0020】
上記の表面改質装置において、フィルムシート入口は、ハウジングの外周面に近接して配置した、一対のニップローラによって閉塞されているので、外界の空気がフィルムシート入口からプラズマチャンバー内に侵入することがほとんどない。
【0021】
この表面改質装置は、両端を閉塞したドーム型ハウジング内に、ドラム型の第1電極の略半分を配置して、ドーム型ハウジングとドラム型第1電極との間にかつドラム周囲方向に開口部を形成し、原料ガス排出口は、該開口部を封ずるように取り付けた排出ダクトによって開口部に形成して、排出ダクトの外周面とドラム型電極の外周面との間にフィルムシート入口を形成し、さらに、フィルムシート入口において、フィルムシート搬送用のガイドロールをダクトの外周面とドラム型第1電極の外周面とに近接して設けた構成にすることができる。
【0022】
上記の表面改質装置において、ドーム型ハウジング内にドラム型の第1電極の略半分を配置することにより、原料ガスは、原料ガス供給口,第1電極と第2電極との間,原料ガス排出口の順序で、プラズマチャンバー内を第1電極の外側表面に沿って流れる。そして、フィルムシート入口がガイドロールによって塞がれているので、外界の空気が、フィルムシート入口からプラズマチャンバー内に侵入しにくい。
【0023】
ところで、従来の技術で説明したように、ラジカルは、プラズマ放電領域内とその周辺に多く存在し、イオンや電子に比べて長寿命であるとともに表面清浄作用を有するといわれている。上記の表面改質方法及びいずれの表面改質装置においても、プラズマチャンバー内には、ガス供給口からプラズマ放電領域を経由してガス排出口に向かう原料ガスの大きな流れが存在している。ラジカルは、この流れに乗って、途中で消滅することなく、プラズマ放電領域からガス排出口の方へ運ばれる。その結果、ガス排出口近傍に設けたフィルムシート入口においても、多くのラジカルが存在するので、フィルムシート表面はプラズマ処理の前に清浄化される。
【0024】
本発明のフィルムシートの表面改質装置は、ドラム型第1電極を導電性にすることができる。
【0025】
上記構成によれば、ドラム型第1電極は、そのドラム径が大きくなっても、金属等の導電性材料を加工することにより容易に製造することができる。したがって、ドラム型第1電極にはピンホール等の欠陥がないので、安定した大気圧プラズマ放電が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、図2〜図5にしたがって、本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
【0027】
図2は、本発明の第1実施形態に係る、大気圧プラズマ放電処理によるフィルムシート21の表面改質装置を示す説明断面図である。図において、プラズマチャンバー11は、両端を閉じた筒状のハウジング11aから構成され、その内部に第1電極14と一対の第2電極15を備える容器である。
【0028】
第1電極14は、ドラム形状であり、一端を接地した状態でハウジング11a内の大略中央に設置している。第1電極14は、金属等の導電性材料にガラス,セラミック等の誘電体を被覆することができるが、金属等の導電性の材料に誘電体を被覆しないものも好適である。
【0029】
第2電極15は、一対の電極であり、それぞれが、ハウジング11aの中央を対称面として、第1電極14と対向するとともに斜めに傾いた状態でハウジング11aの上方内面において支持されている。第2電極15は、第1電極14より小径の金属等の導電性材料からなる円筒状電極に、ガラス,セラミック等の誘電体を被覆しており、複数の円筒状電極を第1電極14の周囲方向に沿って配列している。第2電極15の円筒状電極は、それぞれ、第1電極14の方に延在する第2電極支持脚31を介して第2電極支持部材30に固定されている。第2電極15は、第2電極支持脚31の長さを伸縮することによって、第1電極14と第2電極15との間隔が一定になるように調整可能な構成になっている。
【0030】
第1電極14と第2電極15との間に電源16の高周波の高電圧を印加すると、その間隙及びその周辺にプラズマ放電領域27が形成される。ここで、第1電極14と第2電極15との間に印加する電圧の周波数は、安定したプラズマ放電を得るために、2kHz〜100MHzにするのがよい。また、第1電極14及び第2電極15は、それぞれ、中空構造にすることが好ましく、水あるいは空気等の冷媒をその内部に流すことによって電極表面の温度上昇を防止することができる。
【0031】
図2において、ハウジング11aは、その周面壁の左下に、第2電極15の方から順にガス排出口18aとフィルムシート入口19aとを近接して備え、その右下に第2電極15の方から順にガス供給口18bとフィルムシート出口19bとを近接して備えており、これらの開口部分を除いては密閉構造になっている。すなわち、ガス排出口18a及びガス供給口18bは、それぞれ、フィルムシート入口19a及びフィルムシート出口19bに対して、第2電極15側に形成している。ガス排出口18a及びガス供給口18bは、パイプ状あるいはスリット状のダクトが、ハウジング11aの開口から外方に延在することによって形成された開口である。フィルムシート入口19a及びフィルムシート出口19bは、ハウジング11aの開口から外方に延在した、フィルムシート21が出し入れ可能な大きさの細長いスリットを有するダクトによって形成される。
【0032】
プラズマチャンバー11に導入する原料ガス25は、フィルムシート21表面に導入すべき官能基をプラズマ処理中に生成可能なガスであって、希ガスを所望の溶液中に通して作成したり、又はフィルムシート21表面に導入すべき官能基をプラズマ処理中に生成可能なガスを希ガスと予め混合して作成したり、さらには、フィルムシート21表面に導入すべき官能基をプラズマ処理中に生成可能なガスであって、希ガスを所望の溶液中に通して得られたガスに、フィルムシート21表面に導入すべき官能基をプラズマ処理中に生成可能なガスを予め混合して作成する。いずれの場合もフィルムシート21表面に導入すべき官能基をプラズマ処理中に生成可能な物質を希ガス中に含有している。溶液を用いて官能基生成物質を原料ガス25に含有させる方法として、官能基生成物質を含む溶液中に希ガスを通す(バブリング)方法、及び官能基生成物質を含む溶液上に希ガスを通過させる方法を用いることができる。希ガスとしてAr,He,Ne,Kr,Xe,Rn等を用いることができ、Ar又はHeが好ましい。また、希ガスと混合するガスあるいは溶液として、酸,ケトン,アルコール,フッ化水素,フッ化炭素,フッ化ケイ素,フッ化窒素,炭化水素,酸化炭素,硫化酸素,チオール,アンモニア,ハロゲン化炭素,ハロゲン化炭素水素,芳香族化合物,アミン,ジイソシアネート,アクリル酸エステルモノマー,水蒸気,窒素,水素,ハロゲン等の単体あるいはこれらを組み合わせたものを用いることができる。
【0033】
プラズマチャンバー11に導入した原料ガス25は、不図示の排気装置によって、ガス排出口18aから強制的に排気することによって大気圧より低くしたり、ガス供給口18bから加圧した原料ガス25を加えることによって大気圧より高くすることができる。プラズマチャンバー11内の圧力は、高真空の排気ポンプを必要としない、いわゆる低真空領域〜大気圧より少し高い圧力であり、プラズマ放電が安定する圧力範囲としては、例えば、700Torr〜900Torrである。
【0034】
表面改質装置は、供給ロール12とガイドロール20aとをプラズマチャンバー11の外側に備え、供給ロール12からのフィルムシート21は、ガイドロール20aを介してフィルムシート入口19aに連続的に供給する構成である。同様に、巻き取りロール13とガイドロール20bとをプラズマチャンバー11の外側に備え、フィルムシート出口19bからのフィルムシート21は、ガイドロール20aを介して巻き取りロール13に連続的に巻き取って回収する構成である。フィルムシート21の供給及び回収速度は、表面改質の品質と生産性の観点から、大略10〜100m/分であることが好ましい。
【0035】
本願の表面改質装置に適用できるフィルムシート21は、連続したシート形状の各種材料であり、例えば、ポリオレフィン系,ポリスチレン系,ポリ塩化ビニル系,ポリエステル系,ポリイミド系,ポリアミド系,ポリカーボネート系,ポリエーテル系,ポリアクリル系,フェノール系,エポキシ系,尿素系,メラミン系,ウレタン系,アイオノマー,合成ゴム,紙,綿,及びウール等である。
【0036】
次に、上記第1実施形態の表面改質装置を用いたフィルムシートの表面改質方法について説明する。
【0037】
図2において、ポリプロピレン製の反物状のフィルムシート21は、供給ロール12からガイドロール20aを介して、フィルムシート入口19aからプラズマチャンバー11内に連続的に導入する。フィルムシート21は、金属からなるドラム形状の第1電極14外周面の略上半分に巻き付けたあと、フィルムシート出口19bからプラズマチャンバー11の外に搬出し、ガイドロール20bを介して巻き取りロール13に連続的に巻き取る。原料ガス25は、Arガスを水中に通すことによって(すなわち、バブリングによって)、水分の含有したガスを作成する。この原料ガス25は、ガス供給口18bより供給し、第1電極14の外周面とハウジング11aの内周面とからなる空間、すなわち、フィルムシート21、に沿って半時計回りに流れ、不図示の排気装置によってガス排出口18aから排気する。この結果、ハウジング11a内は、略大気圧(760Torr) のガス圧であり、水分を含有したArガス雰囲気に維持されている。このとき、第1電極14と、ガラスを被覆した金属の円筒状第2電極15電極との間に、電圧の周波数が40kHz、放電電力密度が100W・min/m2又は200W・min/m2の高周波電圧を印加することで、電極間にプラズマ放電領域27が形成される。プラズマ放電領域27においては、Arガス雰囲気中の水が解離して、OH基,COOH基,COO基等の酸素を含む所望の官能基がフィルムシート21上に生成される。
【0038】
なお、本願のプラズマ放電処理と比較するために、図1に示した従来のプラズマ放電処理装置を用いて、ポリプロピレン製のフィルムシートをプラズマ放電処理した。このときの処理条件は、本願発明と同様に、電源の周波数が40kHz、放電電力密度が100W・min/m2又は200W・min/m2、処理ガスは水中を通したArガスである。
【0039】
本願発明のプラズマ放電処理の効果を確認するために、表面処理したフィルムシート21の処理面にアクリル系又はウレタン系の接着剤を塗布して、各フィルムシート21同士を接着したあと、万能引張り試験機を用いて、接着したフィルムシート21間の接着強度を測定した。また、ESCAを用いたX線光電子分光法によって、表面処理したフィルムシート表面に導入された酸素量を、炭素に対する酸素の存在割合(O/C)により算出した。
【0040】
その結果、本願のプラズマ放電処理方法は、放電電力密度が100W・min/m2と200W・min/m2のいずれの場合も、従来のプラズマ放電処理のものより接着強度が大きく、接着強度のばらつきが少なかった。また、ESCAによって分析した結果、従来のプラズマ放電処理したフィルム表面及び本願のプラズマ放電処理したフィルム表面の炭素に対する酸素の存在割合(O/C)は、それぞれ、0.16及び0.19であった。本願のプラズマ放電処理したフィルム表面には、従来のプラズマ放電処理のものより、酸素導入量が多く、フィルム表面が十分に改質されていた。したがって、上記のプラズマ放電処理は、従来のものより表面改質効果が大きかった。
【0041】
また、Arガスを水中に通して水分を含有させたガスにさらに酸素ガスを加えた原料ガス25を作成し、この原料ガス25を用いて、上記と同様の方法によってフィルムシート21をプラズマ放電処理した。この効果を確認するために、表面処理したフィルムシート21の処理面にアクリル系又はウレタン系の接着剤を塗布して、各フィルムシート21同士を接着したあと、万能引張り試験機を用いて、接着したフィルムシート21間の接着強度を測定した。また、ESCAを用いたX線光電子分光法によって、表面処理したフィルムシート表面に導入された酸素量を、炭素に対する酸素の存在割合(O/C)により算出した。
【0042】
その結果、本願のプラズマ放電処理方法は、放電電力密度が100W・min/m2と200W・min/m2のいずれの場合も、従来のプラズマ放電処理のものより接着強度が大きく、接着強度のばらつきが少なかった。また、ESCAによって分析した結果、従来のプラズマ放電処理したフィルム表面及び本願のプラズマ放電処理したフィルム表面の炭素に対する酸素の存在割合(O/C)は、それぞれ、0.16及び0.26であった。本願のプラズマ放電処理したフィルム表面には、従来のプラズマ放電処理のものより、酸素導入量が多く、フィルム表面が十分に改質されていた。したがって、上記のプラズマ放電処理は、従来のものより表面改質効果が大きかった。
【0043】
以上のように、図2の表面改質装置は、フィルムシート21が第1電極14の回転軸を中心として時計回りに搬送されているのに対して、フィルムシート21表面上に沿った反時計回りの原料ガス25の流れが形成されおり、フィルムシート入口19aの近傍に、ガス排出口18aを備えることによって、原料ガス25がフィルムシート入口19aからも放出されるので、外界の空気等がプラズマチャンバー11内に流入しにくくなる。したがって、外界からの汚染が起こりにくいので、フィルムシート21に対して高品質な表面改質を施すことができる。
【0044】
次に、本発明の第2実施形態に係るプラズマ処理装置について、図3に基づいて説明する。
【0045】
図3はプラズマ処理によるフィルムシートの表面改質装置を示す説明断面図である。図3の表面改質装置は、図2の第1実施形態に係るプラズマ処理装置と大略同じであるが、以下の点が異なっている。すなわち、図3のプラズマ処理装置は、原料ガス25を供給及び排出するための供給ダクト17b及び排出ダクト17a内に間仕切板26b,26aをそれぞれ備えている。供給ダクト17b及び排出ダクト17aは、それぞれ、ハウジング11aの右下外側面及び左下外側面に取り付けており、ハウジング11aの外側に延在している。そして、供給ダクト17bは、間仕切板26bによって、ガス供給口18bとフィルムシート出口19bとの2通路が形成されている。ここで、フィルムシート出口19bはフィルムシート21が通過できる程度の狭い隙間であり、ガス供給口18bはフィルムシート21の幅と大略同じ寸法構成の開口部である。したがって、フィルムシート21がハウジング11aの外側から導入されるとともに、原料ガス25がハウジング11aの外側において排気される。また、排出ダクト17aにおいても、上記供給ダクト17bと同様に、フィルムシート21がハウジング11aの外側から排出されるとともに、原料ガス25がハウジング11aの外側から導入される。
【0046】
この表面改質装置は、図2と同様に、原料ガス25がフィルムシート入口19aから放出されるが、フィルムシート入口19aがハウジング11aの外側に位置しているので、図2の表面改質装置と比較して、外界の空気侵入の影響をより受けにくくなっている。したがって、外界からの汚染が起こりにくいので、フィルムシート21に対して高品質な表面改質を施すことができる。
【0047】
次に、本発明の第3実施形態に係るプラズマ処理装置について、図4に基づいて説明する。
【0048】
図4はプラズマ処理によるフィルムシートの表面改質装置を示す説明断面図である。図4の表面改質装置は、図2の第1実施形態に係るプラズマ処理装置と大略同じであるが、以下の点が異なっている。すなわち、この表面改質装置において、フィルムシート21が出入りするフィルムシート入口19a及びその出口19bは、それぞれ、フィルム通過スリット28a,28bと、一対のニップローラとによって構成している。ここで、フィルム通過スリット28a,28bは、ハウジング11aの右下側面及び左下側面に形成しており、フィルムシート21が通過できる程度の細長い開口スリットである。フィルムシート入口19a側のニップローラは、シールロール23aとシールガイドロール22aとからなり、両者を当接させて、その間にフィルムシート21を挟みつける構成になっている。シールガイドロール22aは、ハウジング11aの外周面に接触する寸前の近接する位置に配置している。シールロール23aは、ハウジング11aの外周面と接触する寸前の近接する位置に配置し、シールガイドロール22aと当接する位置に、シールロール駆動装置24aによって駆動される。したがって、フィルム通過スリット28aは、ニップローラによって囲まれることによって大略封じられている。また、フィルムシート出口19bも、上記のフィルムシート入口19aと同様の構成になっており、ニップローラによってフィルム通過スリット28bが大略封じられている。
【0049】
上記の表面改質装置において、フィルムシート21をその間に挟んだニップローラ(シールガイドロール22aとシールロール23a)が、フィルム通過スリット28aを囲むとともに、ハウジング11aの外周面に近接するように配置しているので、フィルムシート入口19aは大略封じられている。したがって、外界の空気が、フィルムシート入口19a及びニップローラからハウジング11a内に侵入することがほとんどない。同様に、フィルムシート出口19bから、外界の空気がハウジング11a内に侵入することもない。外界からの汚染が起こりにくいので、フィルムシート21に対して高品質な表面改質を施すことができる。
【0050】
次に、本発明の第4実施形態に係るプラズマ処理装置について、図5に基づいて説明する。
【0051】
図5はプラズマ処理によるフィルムシートの表面改質装置を示す説明断面図である。図5の表面改質装置は、以下の点に特徴がある。すなわち、この表面改質装置は、両端を閉塞した半円筒形をしたドーム型ハウジング11a内側に、ドラム型の第1電極14の略上半分を挿入しており、その略下半分がハウジング11aの外側に露出するように配置している。原料ガスの排出口及び供給口18a,18bを形成する排出及び供給ダクト17a,17bは、それぞれ、ドーム型ハウジング11aの下端部に取り付けるとともに、フィルムシート21の搬送可能な隙間、すなわち、開口部29a,29bをドラム型第1電極14との間に形成すべく配置している。ダクト17a,17bは、それぞれ、大略扁平した箱形状であり、その外周面の下面がドラム型の第1電極14の外周面に沿うように延在した構成である。開口部29a,29bは、それぞれ、ドラム周囲方向に開口しており、ダクト17a,17bの外周面にシールガイドロール22a,22bを近接させ、ドラム型第1電極14の外周面とにシールガイドロール22a,22bを当接させることによって、大略閉じられている。当接した、シールガイドロール22a,22bとドラム型第1電極14の外周面との間にフィルムシート入口及び出口19a,19bを形成して、それぞれ、その間にフィルムシート21を挟んでフィルムシート21を搬送する。
【0052】
また、第2電極15は、複数の円筒状電極を第2電極支持部材30に取り付けた構成になっている。それぞれの円筒状電極は、第1電極14の周囲方向に沿うように半円周状に配列しており、第1電極14側に向けて略半分が突出した状態で、第1電極14の外周面と大略同じ距離保つように固定している。この結果、第1電極14と第2電極15との間に高周波電圧を印加すると、プラズマ放電領域27が、その間でほぼ半円弧状に形成される。
【0053】
上記構成によって、原料ガス25は、原料ガス供給口18b,プラズマ放電領域27,原料ガス排出口18aの順序で、フィルムシート21の外側表面に沿って半時計回りで流れる。そして、フィルムシート入口19aがシールガイドロール22aによって塞がれているので、フィルムシート入口19aから、外界の空気がハウジング11a内に侵入することがほとんどない。したがって、外界からの汚染が起こりにくいので、フィルムシート21に対して高品質な表面改質を施すことができる。また、ハウジング11aをドーム型にすることによって、プラズマチャンバー11を小型化することができ、省スペース化、原料ガス使用量の低減に寄与する。
【0054】
また、上記のいずれの実施形態においても、プラズマ放電領域27のプラズマが、原料ガス25によって運ばれて、ガス排出口18aの付近、すなわち、フィルムシート入口19a付近で、青白く光っている様子を観察することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のプラズマ処理装置を示す説明断面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態のプラズマ処理装置を示す説明断面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態のプラズマ処理装置を示す説明断面図である。
【図4】 本発明の第3実施形態のプラズマ処理装置を示す説明断面図である。
【図5】 本発明の第4実施形態のプラズマ処理装置を示す説明断面図である。
【符号の説明】
11 プラズマチャンバー
11a ハウジング
12 供給ロール
13 巻き取りロール
15 第2電極
14 ドラム型第1電極
16 電源
17a 排出ダクト
17b 供給ダクト
18a ガス排出口
18b ガス供給口
19a フィルムシート入口
19b フィルムシート出口
20a,20b ガイドロール
21 フィルムシート
22a,22b シールガイドロール(ニップロール)
23a,23b シールロール(ニップロール)
24a,24b シールロール駆動装置
25 原料ガス
26a,26b 間仕切り
27 プラズマ放電領域
28a,28b フィルム透過スリット
29a,29b 開口部
30 第2電極支持部材
31 第2電極支持脚

Claims (3)

  1. プラズマチャンバー(11)は、両端を閉塞した筒型の閉塞ハウジング(11a)を有し、該ハウジング(11a)のフィルムシート入口(19a)近傍に、原料ガス(25)の排出口(18a)を備える一方、ハウジング(11a)のフィルムシート出口(19b)近傍に、原料ガス(25)の供給口(18b)を備え
    上記プラズマチャンバー(11)内に第1電極(14)と第2電極(15)とを備え、
    第1電極(14)はプラズマチャンバー(11)のハウジング(11a)内中央に配置されたドラム型電極(14)であり、
    第2電極(15)は、プラズマチャンバー(11)のハウジング(11a)内面と第1電極(14)との間に配置され、
    上記フィルムシート入口(19a)と原料ガス排出口(18a)、及び、上記フィルムシート出口(19b)と原料ガス供給口(18a)は、プラズマチャンバー(11)内の第1電極(14)に関してその両側に振り分けて配設され、原料ガス(25)の供給口(18b)と排出口(18a)は、それぞれ、フィルムシート(21)の出口(19b)及び入口(19a)より、第2電極(15)側に位置し、
    上記原料ガス供給口(18b)を上記ハウジング(11a)に取り付けた供給ダクト(17b)で形成し、該供給ダクト(17b)内に間仕切板(26b)を設けて2通路を形成し、その一方をガス供給口(18b)とする一方、その他方をフィルムシート出口(19b)とし、上記原料ガス排出口(18a)をハウジング(11a)に取り付けた排出ダクト(17a)で形成し、該排出ダクト(17a)内に間仕切板(26a)を設けて2通路を形成し、その一方をガス排出口(18a)とする一方、その他方をフィルムシート入口(19a)とすることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. プラズマチャンバー(11)は、両端を閉塞した筒型である閉塞ハウジング(11a)を有し、該ハウジング(11a)のフィルムシート入口(19a)近傍に、原料ガス(25)の排出口(18a)を備える一方、ハウジング(11a)のフィルムシート出口(19b)近傍に、原料ガス(25)の供給口(18b)を備え
    上記プラズマチャンバー(11)内に第1電極(14)と第2電極(15)とを備え、
    第1電極(14)はプラズマチャンバー(11)のハウジング(11a)内中央に配置されたドラム型電極(14)であり、
    第2電極(15)は、プラズマチャンバー(11)のハウジング(11a)内面と第1電極(14)との間に配置され、
    上記フィルムシート入口(19a)と原料ガス排出口(18a)、及び、上記フィルムシート出口(19b)と原料ガス供給口(18a)は、プラズマチャンバー(11)内の第1電極(14)に関してその両側に振り分けて配設され、原料ガス(25)の供給口(18b)と排出口(18a)は、それぞれ、フィルムシート(21)の出口(19b)及び入口(19a)より、第2電極(15)側に位置し、
    上記プラズマチャンバー(11)のハウジング(11a)に設けたフィルムシート入口(19a)及びその出口(19b)は、それぞれ、ハウジング(11a)の所定位置に形成したフィルム通過スリット(28a,28b)と、該スリット(28a,28b)を封じるようにハウジング(11a)の外周面に近接して配置された、フィルムシート(21)を搬送するための一対のニップローラ(22a,24a;22b,24b)とで構成したことを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. プラズマチャンバー(11)は、両端を閉塞したドーム型の閉塞ハウジング(11a)を有し、該ハウジング(11a)のフィルムシート入口(19a)近傍に、原料ガス(25)の排出口(18a)を備える一方、ハウジング(11a)のフィルムシート出口(19b)近傍に、原料ガス(25)の供給口(18b)を備え
    第1電極(14)はハウジング(11a)に略半分が配置されたドラム型電極(14)であって、ドーム型ハウジング(11a)とドラム型第1電極(14)との間にかつドラム周囲方向に2つの開口部(29a,29b)が形成され、
    プラズマチャンバー(11)内面と第1電極(14)の外周面との間に第2電極(15)を備え、
    上記一方の開口部(29b)において、該開口部(29b)を封ずるように取り付けた供給ダクト(17b)で上記原料ガス供給口(18b)を形成すると共に、該供給ダクト(17b)の外周面とドラム型電極(14)の外周面との間に上記フィルムシート出口(19b)を形成し、
    上記他方の開口部(29a)において、該開口部(29a)を封ずるように取り付けた排出ダクト(17a)で上記原料ガス排出口(18a)を形成すると共に、該排出ダクト(17a)の外周面とドラム型電極(14)の外周面との間に上記フィルムシート入口(19a)を形成し、
    さらに、フィルムシート入口(19a)とその出口(19b)において、フィルムシート(21)を搬送するガイドロール(22a,22b)を各ダクト(17a,17b)の外周面とドラム型第1電極(14)の外周面とに近接して設けたことを特徴とするプラズマ処理装置。
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