JP2000077187A - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子

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JP2000077187A
JP2000077187A JP10187215A JP18721598A JP2000077187A JP 2000077187 A JP2000077187 A JP 2000077187A JP 10187215 A JP10187215 A JP 10187215A JP 18721598 A JP18721598 A JP 18721598A JP 2000077187 A JP2000077187 A JP 2000077187A
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electron
cathode
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JP10187215A
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English (en)
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Satoshi Ishii
聡 石井
Hodaka Tsuge
穂高 柘植
Yoichi Shimada
陽一 島田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿式法を用いて高い発光効率を有する有機エ
レクトロルミネッセンス素子を提供することにある。 【解決手段】 本発明の有機エレクトロルミネッセンス
素子は、陽極と、陰極と、前記陽極層と前記陰極層との
間に形成された正孔輸送性有機物からなる正孔輸送層
と、所定の条件を満たす高分子化合物と電子輸送性低分
子とからなり、前記正孔輸送層と前記陰極層との間に所
定の条件を満たす溶媒を用いて湿式法により形成された
電子輸送層とからなる。前記高分子化合物が 【化1】 [化1]で表される重合体あるいは共重合体であり、R
1からR8はそれぞれ独立に水素、フッ素、塩素、アリ
ール基、アルキル基、アルコキシ基を示すか、あるいは
/およびRが隣接する場合において芳香環が縮合しても
よいことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式製法による有
機エレクトロルミネッセンス素子に関し、特に高い発光
効率を有する有機エレクトロルミネッセンス素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在種々の発光素子が使用されている
が、面発光が可能で、大面積の発光素子の製造可能性か
ら有機エレクトロルミネッセンス素子が注目されてい
る。
【0003】有機エレクトロルミネッセンス素子は、そ
の特徴から、自動車、自転車等の方向指示機やテールラ
ンプなど、パーソナルコンピューター、ファミリーコン
ピューターなどのディスプレイ、液晶表示装置のバック
ライト、玩具用発光素子、道路工事用夜間表示灯などの
用途に用いられることが予想される。
【0004】従来、有機エレクトロルミネッセンス素子
では、陽極/発光層/陰極の構造の単層有機エレクトロ
ルミネッセンス素子が知られている。陰極からは電子が
発光層に注入され、陽極からは正孔が発光層に注入され
る。注入された電子と正孔が、発光層内で再結合すると
きに発光が行われる。
【0005】その後、種々の構造を持った有機エレクト
ロルミネッセンス素子が開発されている。例えば、陽極
/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極からなる多層
積層構造である。正孔輸送層/発光層/電子輸送層は薄
膜として形成されている。
【0006】正孔輸送層は陽極から注入される正孔を発
光層まで輸送するための層であり、電子輸送層は陰極か
ら注入される電子を発光層まで輸送するための層であ
る。発光層は正孔輸送層と陰極の間に設けられ、発光材
として蛍光物質を含んでいる。発光層は高い発光量子効
率を有する蛍光物質単体、あるいはこれらが低分子ある
いは高分子化合物中に分散させられた形で形成されてい
る。発光材は、色素レーザー用の色素、蛍光増白剤、あ
るいは紫外線照射により蛍光を示す蛍光物質の中から任
意に用いることができる。
【0007】上記構造以外に、例えば正孔注入層、電子
注入層、正孔阻止層が設けられた有機エレクトロルミネ
ッセンス素子も知られている。
【0008】例えば、特開平3−137186号公報に
は、陽極/正孔注入輸送層/発光層/正孔阻止層/陰極
からなる多層積層構造の有機エレクトロルミネッセンス
素子が開示されている。正孔阻止層は、発光層と陰極の
間に設けられる。正孔阻止層が設けられない場合には、
発光に寄与することがない正孔は発光層内を通過してゆ
く。正孔阻止層はそのような正孔を発光層内にとじ込
め、発光に寄与させるために使用される。この結果、高
い発光効率が得られる。
【0009】電子注入層は、発光層と陰極の間あるいは
正孔阻止層と陰極の間に設けられ、陰極からの電子の注
入を容易にする。正孔注入層は、発光層と陽極の間に設
けられ陽極からの正孔の注入を容易にする。
【0010】従来の有機エレクトロルミネッセンス素子
の製造において、各有機層は蒸着法により形成されてい
た。しかしながら、蒸着法で大面積の有機エレクトロル
ミネッセンス素子を生産することは生産効率の点で問題
がある。
【0011】そこで、有機層が浸漬塗工法により形成さ
れる有機エレクトロルミネッセンス素子が特開平3―1
37186号公報に開示されている。また、特開平4−
2096号公報には、有機層が塗布により形成されてい
る。これにより、生産効率を改善できる可能性がでてき
た。
【0012】ところが、十分な性能をもつ有機エレクト
ロルミネッセンス素子を得るには、厳しく管理された成
膜条件の下で、数十nmの有機薄膜を塗布形成する必要
がある。特開平3―137186号公報、また、特開平
4−2096号公報に述べられているように、有機層の
上に更に有機層を塗布形成する際には、下層が実質的に
溶解あるいは溶出しないことが大切である。
【0013】しかしながら、どのような条件で成膜すれ
ば下層を実質的に溶解あるいは溶出することなく上層を
塗布形成することができるかは上記引例には何らの記載
もない。
【0014】また、近年下層正孔輸送層をポリ(パラビ
ニレンフェニレン)前駆体を成膜し、重合して不溶化処
理を行い、積層することも提案されているが、重合とい
う無駄な工程が必要となる。
【0015】更に、どのような高分子化合物を電子輸送
層のバインダーとして使用すれば湿式法で効率良く、発
光効率の高い有機エレクトロルミネッセンス素子が製造
可能化となるかの考察がなされていない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決するためになされたものである。従って、本発明の
目的は、湿式法を用いて下層有機膜を損傷することなく
下層有機膜の上に上層有機膜を形成する有機エレクトロ
ルミネッセンス素子において、特に発光効率の高い有機
エレクトロルミネッセンス素子を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の有機エレクトロ
ルミネッセンス素子は、陽極として作用する陽極層と、
陰極として作用する陰極層と、前記陽極層と前記陰極層
のうちの一方は透明であり、前記陽極層と前記陰極層と
の間に形成された正孔輸送性有機物からなる正孔輸送層
と、前記正孔輸送層中の有機物の溶解度パラメーターの
可溶範囲外の溶解度パラメーターを有する溶媒で、かつ
室温における前記溶媒中への水の溶解度が2重量%以下
である溶媒に溶解可能なバインダー材料としての高分子
化合物と該溶媒に溶解可能あるいは分散可能な電子輸送
性低分子とからなり、または前記高分子化合物が電子輸
送性高分子であるときには、該電子輸送性低分子無しで
も良く、前記正孔輸送層と前記陰極層との間に前記溶媒
を用いて湿式法により形成された電子輸送層と、ここで
前記溶媒は、2種類以上の溶媒からなる混合溶媒でも良
く、ここで、溶解度パラメーターは、前記電子輸送層の
成膜温度における溶解度パラメーターを意味し、以下の
式で表され、 SP={(ΔH−RT)/V}1/2 ここで、SPは溶解度パラメーター(cal/cm3)1/2であ
り、ΔHは蒸発熱(cal/mol)であり、Rは気体定数(ca
l/(mol・K))であり、Tは絶対温度Kであり、Vはモル
体積cm3/molであり、を具備し、前記高分子化合物が
[化1]で表される重合体あるいは共重合体であり、
[化1]中のR1からR8はそれぞれ独立に水素、フッ
素、塩素、アリール基、アルキル基、アルコキシ基を示
すか、あるいは/およびRが隣接する場合において芳香
環が縮合してもよいことを特徴とする。
【0018】また、本発明の有機エレクトロルミネッセ
ンス素子は、陽極として作用する陽極層と、陰極として
作用する陰極層と、前記陽極層と前記陰極層のうちの一
方は透明であり、前記陽極層と前記陰極層との間に形成
された正孔輸送性有機物からなる正孔輸送層と、前記正
孔輸送層中の有機物の溶解度パラメーターの最大溶解点
より±0.4(cal/cm3)1/2以上離れた溶解度パラメー
ターを有する溶媒で、かつ常圧において105℃以下の
沸点を有し、かつ室温における前記溶媒中への水の溶解
度が2重量%以下である溶媒に溶解可能なバインダー材
料としての高分子化合物と該溶媒に溶解可能あるいは分
散可能な電子輸送性低分子とからなり、または前記高分
子化合物が電子輸送性高分子であるときには、該電子輸
送性低分子無しでも良く、前記正孔輸送層と前記陰極層
との間に前記溶媒を用いて湿式法により形成された電子
輸送層とを具備することを特徴とする。ここで前記溶媒
は、2種類以上の溶媒からなる混合溶媒でも良く、ここ
で、溶解度パラメーターは、前記電子輸送層の成膜温度
における溶解度パラメーターを意味し、以下の式で表さ
れ、 SP={(ΔH−RT)/V}1/2 ここで、SPは溶解度パラメーター(cal/cm3)1/2であ
り、ΔHは蒸発熱(cal/mol)であり、Rは気体定数(ca
l/(mol・K))であり、Tは絶対温度Kであり、Vはモル
体積cm3/molである。前記高分子化合物が[化1]で表
される重合体あるいは共重合体であり、[化1]中のR
1からR8はそれぞれ独立に水素、フッ素、塩素、アリ
ール基、アルキル基、アルコキシ基を示すか、あるいは
/およびRが隣接する場合において芳香環が縮合しても
よいことを特徴とする。
【0019】更に、本発明の有機エレクトロルミネッセ
ンス素子は、陽極として作用する陽極層と、陰極として
作用する陰極層と、前記陽極層と前記陰極層のうちの一
方は透明であり、前記陽極層と前記陰極層との間に形成
された正孔輸送性有機物からなる正孔輸送層と、前記正
孔輸送層中の有機物の溶解度パラメーターの可溶範囲外
の溶解度パラメーターを有する溶媒で、かつ室温におけ
る前記溶媒中への水の溶解度が2重量%以下である溶媒
に溶解可能なバインダー材料としての高分子化合物と該
溶媒に溶解可能あるいは分散可能な電子輸送性低分子と
からなり、または前記高分子化合物が電子輸送性高分子
であるときには、該電子輸送性低分子無しでも良く、前
記正孔輸送層と前記陰極層との間に前記溶媒を用いて湿
式法により形成された電子輸送層と、ここで前記溶媒
は、2種類以上の溶媒からなる混合溶媒でも良く、ここ
で、溶解度パラメーターは、前記電子輸送層の成膜温度
における溶解度パラメーターを意味し、以下の式で表さ
れ、 SP={(ΔH−RT)/V}1/2 ここで、SPは溶解度パラメーター(cal/cm3)1/2であ
り、ΔHは蒸発熱(cal/mol)であり、Rは気体定数(ca
l/(mol・K))であり、Tは絶対温度Kであり、Vはモル
体積cm3/molであり、を具備し、前記高分子化合物が
[化1]で表される重合体あるいは共重合体であり、
[化1]中のR1からR8はそれぞれ独立に水素、炭素
のみからなる官能基を示すか、あるいは/およびRが隣
接する場合において芳香環が縮合してもよいことを特徴
とする。
【0020】さらにまた、本発明の有機エレクトロルミ
ネッセンス素子は、陽極として作用する陽極層と、陰極
として作用する陰極層と、前記陽極層と前記陰極層のう
ちの一方は透明であり、前記陽極層と前記陰極層との間
に形成された正孔輸送性有機物からなる正孔輸送層と、
前記正孔輸送層中の有機物の溶解度パラメーターの最大
溶解点より±0.4(cal/cm3)1/2以上離れた溶解度パ
ラメーターを有する溶媒で、かつ常圧において105℃
以下の沸点を有し、かつ室温における前記溶媒中への水
の溶解度が2重量%以下である溶媒に溶解可能なバイン
ダー材料としての高分子化合物と該溶媒に溶解可能ある
いは分散可能な電子輸送性低分子とからなり、または前
記高分子化合物が電子輸送性高分子であるときには、該
電子輸送性低分子無しでも良く、前記正孔輸送層と前記
陰極層との間に前記溶媒を用いて湿式法により形成され
た電子輸送層とを具備することを特徴とする。ここで前
記溶媒は、2種類以上の溶媒からなる混合溶媒でも良
く、ここで、溶解度パラメーターは、前記電子輸送層の
成膜温度における溶解度パラメーターを意味し、以下の
式で表され、 SP={(ΔH−RT)/V}1/2 ここで、SPは溶解度パラメーター(cal/cm3)1/2であ
り、ΔHは蒸発熱(cal/mol)であり、Rは気体定数(ca
l/(mol・K))であり、Tは絶対温度Kであり、Vはモル
体積cm3/molである。前記高分子化合物が[化1]で表
される重合体あるいは共重合体であって、[化1]中の
R1からR5はそれぞれ独立に水素、炭素のみからなる
官能基を示すか、あるいは/およびRが隣接する場合に
おいて芳香環が縮合してもよいことを特徴とする。
【0021】ここで、前記電子輸送層の形成後の走査線
距離500μmにおける中心線平均粗さが10nm以下であ
ることが望ましい。
【0022】また、前記正孔輸送層がポリ(N−ビニル
カルバゾール)からなる層であることが望ましい。
【0023】この場合、前記溶媒は、前記正孔輸送層が
ポリ(N−ビニルカルバゾール)からなる層である場
合、室温において8.8(cal/cm3)1/2以下または1
0.1(cal/cm3)1/2以上の溶解度パラメーターを有し
ている溶媒、または、前記溶媒は室温において8.8
(cal/cm3)1/2以下または10.1(cal/cm3)1/2以上の
溶解度パラメーターを有し、ケトン、エステル、エーテ
ル、アルコール、カルボン酸、アミン、アルデヒド類な
どの水素結合の強い溶媒を除く炭化水素、ハロゲン化炭
化水素、ニトロ化炭化水素、ニトリル類等の水素結合の
弱い溶媒であることが望ましい。
【0024】または、前記溶媒は、前記正孔輸送層がポ
リ(N−ビニルカルバゾール)からなる層である場合、
室温において9.3(cal/cm3)1/2以下の溶解度パラメ
ーターを有する溶媒、または室温において9.3(cal/
cm3)1/2以下の溶解度パラメーターを有し、ケトン、エ
ステル、エーテル、アルコール、カルボン酸、アミン、
アルデヒド類等の水素結合の強い溶媒を除く炭化水素、
ハロゲン化炭化水素、ニトロ化炭化水素、ニトリル類等
の水素結合の弱い溶媒であることが望ましい。
【0025】前記ポリ(N−ビニルカルバゾール)は分
子量100,000以上であることがのぞましい。
【0026】ここで、前記正孔輸送層中の正孔輸送性有
機物と前記電子輸送層中の電子輸送性有機物の少なくと
も一方は蛍光物質であることが望ましい。または、前記
正孔輸送層と前記電子輸送層の少なくとも一方はさらに
ドーピング発光材料としての蛍光物質を含有しているこ
とが望ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照して、本
発明による有機エレクトロルミネッセンス素子について
詳細に説明する。
【0028】本発明の有機エレクトロルミネッセンス素
子は、陽極/正孔輸送層/電子輸送層/陰極の積層構造
を有する。ドーピング発光材料としての蛍光物質は、電
子輸送層内に分散されることが望ましいが、正孔輸送層
内に分散されてもよい。また、電子輸送層と正孔輸送層
の両方に分散されてもよい。あるいは、正孔輸送層中の
正孔輸送性有機物と、電子輸送層中の電子輸送性有機物
の少くとも一方が蛍光物質である場合は、ドーピング発
光材料としての蛍光物質は分散されていなくても良い。
【0029】ここで正孔輸送層が発光層である場合は、
正孔輸送層は正孔輸送発光層を意味する。また電子輸送
層が発光層である場合は、電子輸送層は電子輸送発光層
を意味する。また、必要により、他の層、例えば、発光
効率を向上させるために正孔阻止層や電子阻止層、ある
いはバッファ層として正孔注入層や電子注入層を設けて
もよい。
【0030】陽極としては透明絶縁性支持体、例えばガ
ラス基板上に形成された透明な導電性物質が用いられ
る。陽極の材料としては、酸化錫、酸化インジウム、酸
化錫インジウム(ITO)などの導電性酸化物、あるい
は金、銀、クロムなどの金属、よう化銅、硫化銅などの
無機導電性物質、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリ
アニリン等の導電性ポリマーなどを挙げることができ
る。陰極が透明な場合には陽極は不透明な材料で形成さ
れてもよい。但し、陽極としてポリマーが使用されると
きは、正孔輸送層を形成するときに、溶出しないことが
必要である。
【0031】正孔輸送層は、正孔輸送性有機物を含む有
機層である。正孔輸送層用の有機物は、
【化36】 [化36]に示されるポリ(N−ビニルカルバゾール)
(以下PVKともいう)、
【化37】 [化37]に示されるポリ(パラ−フェニレンビニレ
ン)などの高分子からなることが好ましい。あるいは、
【化38】 [化38]に示されるN,N’−ジフェニル−N,N’
−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル
−4,4’−ジアミン(以下TPDともいう)、
【化39】 [化39]に示される4,4’−ビス(9−カルバゾリ
ル)ビフェニル、
【化40】 [化40]に示されるN,N’−ジフェニル−N,N’
−ビス(1−ナフチル)−1,1’−ビフェニル−4,
4’−ジアミン、
【化41】 [化41]に示される4,4’−ビス(10−フェノチ
アジニル)ビフェニル、
【化42】 [化42]に示されるカッパーフタロシアニン等の正孔
輸送性低分子からなることが好ましい。
【0032】電子輸送層は、電子輸送性低分子とバイン
ダー材料としての高分子化合物からなる有機層であり、
さらにドーピング発光材料としての蛍光物質を含有する
ことが望ましい。また、前記高分子化合物が電子輸送性
高分子である場合には、前記電子輸送性低分子は無くと
もよい。
【0033】蛍光物質は、クマリン1、クマリン2、ク
マリン6、クマリン7、クマリン30、クマリン10
2、クマリン106、クマリン334、クマリン33
7、
【化43】 [化43]に示される(2−(2−(4−(ジメチルア
ミノ)フェニル)エテニル)−6−メチル−4H−ピラ
ン−4−イリデネ)プロパンジニトリル、ナイルレッド
などの色素類、5,6,11,12−テトラフェニルナ
フタセン、キナクリドン、芳香族化合物、アントラセ
ン、アニン系などの芳香族アミン、芳香族イミンの誘導
体、
【化44】 [化44]に示される1,1,4,4−テトラフェニル
−1,3−ブタジエン、1−(9−アントラセニル)−
4−フェニル−1、3−ブタジエン、1−(4−キノリ
ル)−4−(P−ジメチルアミノ)フェニル−1,3−
ブタジエンなどのブタジエン誘導体、アクリジンの誘導
体、4,4’−ビス(5−メチル−2−ベンゾオキサゾ
リル)スチルベンなどのスチルベンの誘導体、1,3−
イソベンゾフランなどのイソベンゾフランの誘導体、
1,3−ジピレニルプロパンなどのエキサイマーあるい
はエキサイプレックス発光を示す化合物、7−(p−メ
トキシベンジルアミノ)−4−ニトロベンゾオキサジア
ゾールなどのベンゾオキサジアゾール誘導体、オキサゾ
ール、オキサジアゾ−ル、ベンゾイミダゾール、チアゾ
ール誘導体などの蛍光増白剤、8−ヒドロキシキノリン
およびその誘導体の金属錯体、ルテニウム錯体、希土類
錯体、ベンゾイルトリフルオロアセトン、フロイルトリ
フルオロアセトン、ヘキサフルオロアセトンのユーロビ
ウム錯体に代表されるような蛍光性の金属錯体、希土類
錯体、あるいはピコリン酸テルビウムなどの希土類塩な
どをあげることができる。ここで、蛍光物質が正孔輸送
層内に分散される場合は、蛍光物質は電子輸送層の形成
時に使用される溶媒に不溶であることが望ましい。
【0034】電子輸送性低分子は、
【化45】 [化45]に示されるトリス(8−ヒドロキシキノリナ
ート)アルミニウム(以下Alq3ともいう)、
【化46】 [化46]に示される3−(4−ビフェニリル)−5−
(4−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−
1,2,4−トリアゾール(以下、TAZともいう)、
【化47】 [化47]に示される2−(4−ビフェニリル)−5−
(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキ
サジアゾール(以下PBDともいう)、
【化48】 [化48]に示される4,4’−ビス(1,1−ジフェ
ニルエテニル)ビフェニル(以下にDPVBiともい
う)、
【化49】 [化49]に示される2,5−ビス(1−ナフチル)−
1.3.4−オキサジアゾール(以下にBNDともい
う)、
【化50】 [化50]に示される4,4’−ビス(1,1−ビス
(4−メチルフェニル)エテニル)ビフェニル(以下D
TVBiとも言う)、
【化51】 [化51]に示される2,5−ビス(4−ビフェニリ
ル)−1,3,4−オキサジアゾール(以下BBDとも
いう)などを挙げることができる。
【0035】また、バインダーとしての高分子化合物
は、[化1]で表される重合体あるいは共重合体であ
り、[化1]中のR1からR8はそれぞれ独立に水素、
フッ素、塩素、アリール基、アルキル基、アルコキシ基
を示すか、あるいは/およびRが隣接する場合において
芳香環が縮合してもよい。あるいは、前記高分子化合物
が[化1]で表される重合体あるいは共重合体であり、
[化1]中のR1からR8はそれぞれ独立に水素、炭素
からなる官能基を示すか、あるいは/およびRが隣接す
る場合において芳香環が縮合してもよい。例えば、
【化2】 と、
【化3】 と、
【化4】 と、
【化5】 と、
【化6】 と、
【化7】 と、
【化8】 と、
【化9】 と、
【化10】 と、
【化11】 と、
【化12】 と、
【化13】 と、
【化14】 と、
【化15】 と、
【化16】 と、
【化17】 と、
【化18】 と、
【化19】 と、
【化20】 と、
【化21】 と、
【化22】 と、
【化23】 と、
【化24】 と、
【化25】 と、
【化26】 と、
【化27】 と、
【化28】 と、
【化29】 と、
【化30】 と、
【化31】 と、
【化32】 等の[化2]から[化32]などの構造式を有する化合
物が挙げられる。
【0036】電子輸送層の形成に使用される溶媒は、前
記電子輸送層の成膜温度における前記正孔輸送層中の有
機物の溶解度パラメーターの可溶範囲外の溶解度パラメ
ーターを有する溶媒でかつ室温における前記溶媒中への
水の溶解度が2重量%以下である溶媒であり、或いは前
記溶媒は、前記電子輸送層の成膜温度における前記正孔
輸送層中の有機物の溶解度パラメータの最大溶解点より
±0.4(cal/cm1/2以上離れた溶解度パ
ラメータを有する溶媒で、かつ常温において105℃以
下の沸点を有し、かつ室温における上記溶媒中への水の
溶解度が2重量%以下であり、ここで前記溶媒は、2種
類以上の溶媒からなる混合溶媒でも良く、2,2−ジメ
チルブタン、2,4−ジメチルペンタン、2−メチルヘ
キサン、3−メチルヘキサン、2,2,4−トリメチル
ペンタン、2−メチルブタン、2,2、5−トリメチル
ヘキサン、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリ
フルオロエタン、1−ペンテン、2,2,3−トリメチ
ルペンタン、2−メチルペンタン、n−ペンタン、tr
ans−2−ペンテン、1−ヘキセン、cis−2−ペ
ンテン、2−クロロ−2−メチルプロパン、1,1,
2,2−テトラクロロ−1,2−ジフルオロエタン、1
−へプテン、ヘキサン、n−オクタン、1−オクテン、
ヘプタン、n−ノナン、1−ノネン、n−デカン、1−
クロロペンタン、1−デセン、2−クロロブタン、ベン
ゾトリフルオリド、メチルシクロヘキサン、メチルシク
ロペンタン、2−クロロプロパン、メシチレン、1−ク
ロロブタン、エチルシクロヘキサン、p−キシレン、m
−キシレン、2−ブロモプロパン、シクロヘキセン、シ
クロペンタン、1−クロロプロパン、シクロヘキサン、
2,3−ジメチルブタン、o−キシレン、テトラクロロ
メタン、ヘキサフルオロベンゼン、ペンタクロロエタ
ン、1−クロロ−2−メチルプロパン、1,1−ジクロ
ロエチレン、1,1,1,2−テトラクロロエタン、
1,1,1−トリクロロエタン、1−ブロモプロパン、
クメン、p−クロロトルエン、ジエチルスルファイド、
o−クロロトルエン、p−ジクロロベンゼン、1,1−
ジクロロエタン、テトラクロロエチレン、m−ジクロロ
ベンゼン、p−ジエチルベンゼン、m−ジエチルベンゼ
ン、エチルベンゼン、トリクロロエチレン、3−クロロ
プロペン、o−ジエチルベンゼン、o−ジクロロベンゼ
ン、ブロモエタン、トルエン、クロロベンゼン、トリク
ロロメタン、フルオロベンゼン、1,2−ジクロロエチ
レン(trans)、1,1,2,2−テトラクロロエ
タン、1.2−ジクロロプロパン、ベンゼン、1,2,
3−トリクロロプロパン、スチレン、イソブチロニトリ
ル、1,2−ジクロロエチレン(cis)、1−ブロモ
−2−クロロエタン、1,2−ジクロロエタン、ヘキサ
クロロエチレン、1,2−ジブロモエタン、1,1,2
−トリクロロエタン、ジクロロメタン、バレロニトリ
ル、チオフェン、カーボンジスルファイド、クロロブロ
モメタン、ブロモベンゼン、2−ニトロプロパン、1−
ニトロプロパン、ベンゾニトリル、ニトロエタン等及
び、これらの混合溶媒が挙げられる。
【0037】これらの溶媒のうち、正孔輸送層がポリ
(N−ビニルカルバゾール)からなるときに、電子輸送
層の形成に利用される溶媒は、室温において、8.8
(cal/cm31/2以下または10.1(cal/cm31/2
上の溶解度パラメーターを有し、ケトン、エステル、エ
ーテル、アルコール、カルボン酸、アミン、アルデヒド
類などの水素結合の強い溶媒を除く炭化水素、ハロゲン
化炭化水素、ニトロ化炭化水素、ニトリル類等の水素結
合の弱い溶媒である事が望ましく、ここで前記溶媒は、
2種類以上の溶媒からなる混合溶媒でも良く、2,2−
ジメチルブタン、2,4−ジメチルペンタン、2−メチ
ルヘキサン、3−メチルヘキサン、2,2,4−トリメ
チルペンタン、2−メチルブタン、2,2、5−トリメ
チルヘキサン、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−
トリフルオロエタン、1−ペンテン、2,2,3−トリ
メチルペンタン、2−メチルペンタン、n−ペンタン、
trans−2−ペンテン、1−ヘキセン、cis−2
−ペンテン、2−クロロ−2−メチルプロパン、1,
1,2,2−テトラクロロ−1,2−ジフルオロエタ
ン、1−へプテン、ヘキサン、n−オクタン、1−オク
テン、ヘプタン、n−ノナン、1−ノネン、n−デカ
ン、1−クロロペンタン、1−デセン、2−クロロブタ
ン、ベンゾトリフルオリド、メチルシクロヘキサン、メ
チルシクロペンタン、2−クロロプロパン、メシチレ
ン、1−クロロブタン、エチルシクロヘキサン、p−キ
シレン、m−キシレン、2−ブロモプロパン、シクロヘ
キセン、シクロペンタン、1−クロロプロパン、シクロ
ヘキサン、2,3−ジメチルブタン、o−キシレン、テ
トラクロロメタン、ヘキサフルオロベンゼン、ペンタク
ロロエタン、1−クロロ−2−メチルプロパン、1,1
−ジクロロエチレン、1,1,1,2−テトラクロロエ
タン、1,1,1−トリクロロエタン、1−ブロモプロ
パン、クメン、p−クロロトルエン、ジエチルスルファ
イド、o−クロロトルエン、p−ジクロロベンゼン、
1,1−ジクロロエタン、テトラクロロエチレン、m−
ジクロロベンゼン、p−ジエチルベンゼン、m−ジエチ
ルベンゼン、エチルベンゼン、2−ニトロプロパン、1
−ニトロプロパン、ベンゾニトリル、ニトロエタン等及
び、これらの混合溶媒が望ましい。
【0038】また、これらの溶媒のうち、正孔輸送層が
ポリ(N−ビニルカルバソール)からなるときに電子輸
送層の形成に使用される溶媒は、室温において、9.3
(cal/cm31/2以下の溶解度パラメーターを有し、ケ
トン、エステル、エーテル、アルコール、カルボン酸、
アミン、アルデヒド類などの水素結合の強い溶媒を除く
炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ニトロ化炭化水素、ニ
トリル類等の水素結合の弱い溶媒である事が望ましく、
ここで前記溶媒は、2種類以上の溶媒からなる混合溶媒
でも良く、2,4−ジメチルペンタン、2−メチルヘキ
サン、3−メチルヘキサン、2,2,4−トリメチルペ
ンタン、1,1,2,2−テトラクロロ−1,2−ジフ
ルオロエタン、1−ヘプテン、ヘキサン、ヘプタン、2
−クロロブタン、メチルシクロペンタン、1−クロロブ
タン、シクロヘキセン、シクロヘキサン、2,3−ジメ
チルブタン、テトラクロロメタン、ヘキサフルオロベン
ゼン、1−クロロ−2−メチルプロパン、1,1,1−
トリクロロエタン、1−ブロモプロパン、ジエチルスル
ファイド、トリクロロエチレン、フルオロベンゼン、
1,2−ジクロロプロパン、ベンゼン等及び、これらの
混合溶媒が望ましい。
【0039】ここで、溶解度パラメーターは、以下の式
で表される。 SP={(ΔH−RT)/V}1/2 ここで、SPは溶解度パラメーター(cal/cm3)1/2であ
り、ΔHは蒸発熱(cal/mol)であり、Rは気体定数(ca
l/(mol・K))であり、Tは絶対温度Kであり、Vはモル
体積cm3/molである。
【0040】陰極として好ましいのは例えばインジウ
ム、銀、金、銅、錫、アルミニウム、鉛、マグネシウ
ム、リチウム、ランタン、ユーロピウム、イッテルビウ
ムなどの金属や希土類単体、フッ化リチウムあるいはこ
れらを複合して形成した半透明または不透明電極が挙げ
られる。
【0041】次に、本発明の有機エレクトロルミネッセ
ンス素子の製造方法について説明する。
【0042】最初に、ガラス基板のような透明基板上に
陽極が蒸着される。
【0043】次に、正孔輸送層用の前記正孔輸送性の高
分子あるいは低分子が第1の溶媒中に溶解される。その
第1の溶媒溶液から湿式法により陽極上に正孔輸送層が
形成される。このとき、溶媒は自然乾燥により蒸発し
て、正孔輸送層が形成される。加熱、紫外線の照射によ
る重合、硬化等の処理は行う必要がない。従って、製造
工程が簡単であり、生産効率を向上させることができ
る。
【0044】本発明で使用される湿式法には、たとえば
キャスティング法、ブレードコート法、浸漬塗工法、ス
ピンコート法、スプレイコート法、ロール塗工法などの
通常の塗工法が含まれる。
【0045】次に、第2の溶媒中に前記電子輸送性低分
子とバインダー材料としての前記高分子化合物が溶解さ
れる。この第2の溶媒は、電子輸送層の成膜温度におけ
る、正孔輸送層中の有機物の溶解度パラメーターの可溶
範囲外の溶解度パラメーターを有する溶媒で、かつ室温
における前記第2の溶媒中への水の溶解度が2重量%以
下である溶媒である。ここで前記第2の溶媒は2種類以
上の溶媒からなる混合溶媒でも良い。例えば、前記第2
の溶媒は、正孔輸送層中の正孔輸送性有機物が、ポリ
(N−ビニルカルバゾール)である場合、室温におい
て、8.8(cal/cm31/2以下または10.1(cal/
cm31/2以上の溶解度パラメーターを有し、ケトン、エ
ステル、エーテル、アルコール、カルボン酸、アミン、
アルデヒド類などの水素結合の強い溶媒を除く炭化水
素、ハロゲン化炭化水素、ニトロ化炭化水素、ニトリル
類等の水素結合の弱い溶媒である事が望ましく、2,2
−ジメチルブタン、2,4−ジメチルペンタン、2−メ
チルヘキサン、3−メチルヘキサン、2,2,4−トリ
メチルペンタン、2−メチルブタン、2,2、5−トリ
メチルヘキサン、1,1,2−トリクロロ−1,2,2
−トリフルオロエタン、1−ペンテン、2,2,3−ト
リメチルペンタン、2−メチルペンタン、n−ペンタ
ン、trans−2−ペンテン、1−ヘキセン、cis
−2−ペンテン、2−クロロ−2−メチルプロパン、
1,1,2,2−テトラクロロ−1,2−ジフルオロエ
タン、1−へプテン、ヘキサン、n−オクタン、1−オ
クテン、ヘプタン、n−ノナン、1−ノネン、n−デカ
ン、1−クロロペンタン、1−デセン、2−クロロブタ
ン、ベンゾトリフルオリド、メチルシクロヘキサン、メ
チルシクロペンタン、2−クロロプロパン、メシチレ
ン、1−クロロブタン、エチルシクロヘキサン、p−キ
シレン、m−キシレン、2−ブロモプロパン、シクロヘ
キセン、シクロペンタン、1−クロロプロパン、シクロ
ヘキサン、2,3−ジメチルブタン、o−キシレン、テ
トラクロロメタン、ヘキサフルオロベンゼン、ペンタク
ロロエタン、1−クロロ−2−メチルプロパン、1,1
−ジクロロエチレン、1,1,1,2−テトラクロロエ
タン、1,1,1−トリクロロエタン、1−ブロモプロ
パン、クメン、p−クロロトルエン、ジエチルスルファ
イド、o−クロロトルエン、p−ジクロロベンゼン、
1,1−ジクロロエタン、テトラクロロエチレン、m−
ジクロロベンゼン、p−ジエチルベンゼン、m−ジエチ
ルベンゼン、エチルベンゼン、2−ニトロプロパン、1
−ニトロプロパン、ベンゾニトリル、ニトロエタン等及
び、これらの混合溶媒が望ましい。
【0046】あるいは、この第2の溶媒は、正孔輸送層
中の正孔輸送性有機物がポリ(N−ビニルカルバソー
ル)である場合、室温において9.3(cal/cm31/2
以下の溶解度パラメーターを有し、かつ、常圧において
105℃以下の沸点を有し、かつ室温における上記溶媒
中への水の溶解度が2重量%以下である溶媒であり、ケ
トン、エステル、エーテル、アルコール、カルボン酸、
アミン、アルデヒド類などの水素結合の強い溶媒を除く
炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ニトロ化炭化水素、ニ
トリル類等の水素結合の弱い溶媒である事が望ましく、
ここで前記溶媒は、2種類以上の溶媒からなる混合溶媒
でも良く、2,4−ジメチルペンタン、2−メチルヘキ
サン、3−メチルヘキサン、2,2,4−トリメチルペ
ンタン、1,1,2,2−テトラクロロ−1,2−ジフ
ルオロエタン、1−ヘプテン、ヘキサン、ヘプタン、2
−クロロブタン、メチルシクロペンタン、1−クロロブ
タン、シクロヘキセン、シクロヘキサン、2,3−ジメ
チルブタン、テトラクロロメタン、ヘキサフルオロベン
ゼン、1−クロロ−2−メチルプロパン、1,1,1−
トリクロロエタン、1−ブロモプロパン、ジエチルスル
ファイド、トリクロロエチレン、フルオロベンゼン、
1,2−ジクロロプロパン、ベンゼン等及び、これらの
混合溶媒が望ましい。
【0047】ここで、溶解度パラメーターは、以下の式
で表される。
【0048】SP={(ΔH−RT)/V}1/2 ここで、SPは溶解度パラメーター(cal/cm3)1/2であ
り、ΔHは蒸発熱(cal/mol)であり、Rは気体定数(ca
l/(mol・K))であり、Tは絶対温度Kであり、Vはモル
体積cm3/molである。
【0049】いずれにしても、室温における前記第2の
溶媒中への水溶解度は2重量%以下であり、1重量%以
下であることがより好ましい。これにより上層を成膜し
た時に溶媒溶液中の水分が残留して下層と上層の界面に
ボイドが発生したり、発光特性を劣化させる事が無くな
る。また、この第2の溶媒溶液中に、さらにドーピング
発光材料としての蛍光物質が溶解あるいは分散させられ
ることが望ましく、また、前記高分子化合物が電子輸送
性高分子である場合には、前記電子輸送性低分子は無く
ともよい。
【0050】この第2の溶媒溶液を用いて、湿式法によ
り下層の正孔輸送層の上に電子輸送層が形成される。こ
こで正孔輸送層が発光層である場合は、正孔輸送層は、
正孔輸送発光層を意味する。また、電子輸送層が発光層
である場合は、電子輸送層は、電子輸送発光層を意味す
る。従って、湿式法により上記正孔輸送層の上に電子輸
送層が形成されるときに、下層の正孔輸送層中の有機層
は溶媒によりほとんど溶かされず、正孔輸送層と電子輸
送層との界面が粗くはならない。よって、界面での材料
の濃度バランスがくずれる事もなく、キャリアである電
子、あるいは正孔をブロックする効果が発生し、高い発
光効率が得られる。
【0051】その後、陰極が蒸着法等により形成され、
有機エレクトロルミネッセンス素子が完成する。
【0052】
【実施例】[実験1]サンプルを3つ作り発光特性を調
べた。陽極はすべて市販のITO基板(旭ガラス社製2
0Ω/□)を用いた。陰極は、すべてMgAgからな
り、共蒸着法により形成された。
【0053】第1のサンプルは、陽極/バイポーラー発
光層/陰極の単層構造を有する。バイポーラー発光層
は、ポリ(N−ビニルカバゾール)(以下、PVKとい
う)と、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−
ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(以
下、PBDという)からなり、クマリン6をドーピング
発光材料として含んでいる。バイポーラ発光層は100
nmの厚さを有するようにスピンコート法により形成さ
れた。
【0054】第2のサンプルは、陽極/正孔輸送層/電
子輸送発光層/陰極の積層構造を有する。正孔輸送発光
層は、PVKの有機層からなる。電子輸送層は、電子輸
送性低分子としてPBDを含み、高分子化合物としてポ
リメチルメタクレート(以下、PMMAという)を含ん
でいる。ドーピング発光材料としてクマリン6を含んで
いる。電子輸送層の形成には、室温における溶解度パラ
メータ−8.8(cal/cm1/2のエチルベン
ゼンを使用した。この溶解度パラメーターは室温におけ
るPVK層の溶解度パラメーターの可溶範囲外の値であ
る。正孔輸送層及び電子輸送発光層は各々50nmの厚
さを有するようにスピンコート法により形成された。図
1は、湿式塗布法により製作された有機エレクトロルミ
ネッセンス素子の断面構造を示す図である。
【0055】第3のサンプルは、比較のためのサンプル
で、陽極/正孔輸送層/電子輸送発光層/陰極の積層構
造を有する。正孔輸送層は、N,N’−ジフェニル−
N,N’−(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェ
ニル−4,4’−ジアミン(以下、TPDという)の有
機層からなる。電子輸送層は、電子輸送性低分子として
トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム
(以下、Alq3という)の有機層からなる。正孔輸送
層及び電子輸送発光層は各々50nmの膜厚を有するよ
うに蒸着法により形成された。
【0056】上記3つのサンプルについて、電気的特性
と発光特性を調べた。
【0057】最初に、電流密度と輝度の関係について説
明する。
【0058】
【表1】 [表1]に10mA/cm2の電流密度に対する輝度を
示す。
【0059】表1を参照すると、湿式塗布法による積層
構造を有する有機エレクトロルミネッセンス素子は、蒸
着法による積層構造を有する有機エレクトロルミネッセ
ンス素子に較べて、10mA/cm2の電流密度に対す
る輝度、すなわち発光の量子効率はほぼ同じである。こ
れは、上層の電子輸送層の成膜時に下層の正孔輸送発光
層を溶解しない、即ち溶解度パラメーターが8.8(c
al/cm1/2のエチルベンゼンが用いられたの
で、蒸着法による有機エレクトロルミネッセンス素子と
同様の積層構造が形成されたためと考えられる。また、
これにより、キャリアーブロック効果が現われたと考え
られる。しかし、湿式の単層構造では、キャリアーブロ
ック効果が現われないため低い特性である。
【0060】一方、湿式塗布法による積層構造有機エレ
クトロルミネッセンス素子では、12Vの電圧印加時の
輝度は、蒸着法による有機エレクトロミネッセンス素子
と比較して、同じ電圧での約1/500である。これ
は、湿式塗布法積層構造による有機エレクトロルミネッ
センス素子では電気抵抗が大きいので、同じ電流密度を
得るのに高電圧が必要なためを考えられる。
【0061】表1に、電圧と電流密度の関係を示す。表
1から明らかなように、湿式塗布法で製造された有機エ
レクトロルミネッセンス素子の電流密度は、12Vの電
圧において、蒸着法による有機エレクトロルミネッセン
ス素子の電流密度の約1/300である。これは、湿式
塗布法では化合物として高分子を用いているので、低分
子を用いる蒸着に対して同じ膜厚では電気抵抗が大きく
なるためと考えられる。従って、発光効率を改善するた
めには、高分子化合物が効率よくキャリアーを転送でき
ることが必要である。
【0062】[実験2]ここで、実験1の結果から、陽
極/正孔輸送層/電子輸送発光層/陰極の積層構造を有
するサンプルとして素子4から25を湿式塗布法により
形成した。
【0063】
【表2】 作製された積層構造有機エレクトロルミネッセンス素子
は、PMMAの代わりに[表2]に示す高分子化合物を
電子輸送発光層のバインダーとして使用した以外は素子
2と全く同じ構造である。これらのサンプルの特性を調
べた。また比較のために[化33]〜[化35]をバイ
ンダーとして使用した場合の特性を調べた。
【0064】実験結果を[表2]に示す。[表2]から
明らかなように、側鎖にベンゼン環あるいは縮合したベ
ンゼン環を有しているものは有効であった。これは、キ
ャリアーは、隣接した他の側鎖が立体配置上移動しやす
い位置に来たとき、ホッピング伝導する為である。この
ようにして、高分子化合物において、π結合を共役化す
れば、キャリアー移動度を高めることができる。従っ
て、積層構造を有する有機エレクトロルミネッセンス素
子を湿式法により製造する場合でも、電気的特性と輝度
特性を向上させることができる。
【0065】
【化33】 [化33]のようにベンゼン環を有していないもの、
【化34】 [化34]のように側鎖にピリジンを有するもの、
【化35】 [化35]のようにビニル基からベンゼン環が離れてい
るものは、特性の向上が見られなかった。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、キャリアーは、隣
接した他の側鎖が立体配置上、キャリアーが移動しやす
い位置に来たときホッピング伝導する。本発明の有機エ
レクトロルミネッセンス素子で使用されるのに好適な高
分子化合物によれば、キャリアーのホッピング伝導を可
能とする構造が提供されているので、高い輝度を持つ高
品質な有機エレクトロルミネッセンス素子の製造の用に
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】湿式塗布法により製作された有機エレクトロル
ミネッセンス素子の断面構造を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 島田 陽一 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB02 AB03 AB06 AB18 CB01 DA01 DB03 EB00 FA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極として作用する陽極層と、 陰極として作用する陰極層と、前記陽極層と前記陰極層
    のうちの一方は透明であり、 前記陽極層と前記陰極層との間に形成された正孔輸送性
    有機物からなる正孔輸送層と、 前記正孔輸送層中の有機物の溶解度パラメーターの可溶
    範囲外の溶解度パラメーターを有する溶媒で、かつ室温
    における前記溶媒中への水の溶解度が2重量%以下であ
    る溶媒に溶解可能な高分子化合物と該溶媒に溶解可能あ
    るいは分散可能な電子輸送性低分子とからなり、または
    前記高分子化合物が電子輸送性高分子であるときには、
    該電子輸送性低分子無しでも良く、前記正孔輸送層と前
    記陰極層との間に前記溶媒を用いて湿式法により形成さ
    れた電子輸送層と、ここで前記溶媒は、2種類以上の溶
    媒からなる混合溶媒でも良く、 ここで、溶解度パラメーターは、前記電子輸送層の成膜
    温度における溶解度パラメーターを意味し、以下の式で
    表され、 SP={(ΔH−RT)/V}1/2 ここで、SPは溶解度パラメーター(cal/cm3)1/2であ
    り、ΔHは蒸発熱(cal/mol)であり、Rは気体定数(ca
    l/(mol・K))であり、Tは絶対温度Kであり、Vはモル
    体積cm3/molであり、を具備する有機エレクトロルミネ
    ッセンス素子であって、前記高分子化合物が 【化1】 [化1]で表される重合体あるいは共重合体であり、
    [化1]中のR1からR8はそれぞれ独立に水素、フッ
    素、塩素、アリール基、アルキル基、アルコキシ基を示
    すか、あるいは/およびRが隣接する場合において芳香
    環が縮合してもよいことを特徴とする有機エレクトロル
    ミネッセンス素子。
  2. 【請求項2】陽極として作用する陽極層と、 陰極として作用する陰極層と、前記陽極層と前記陰極層
    のうちの一方は透明であり、 前記陽極層と前記陰極層との間に形成された正孔輸送性
    有機物からなる正孔輸送層と、 前記正孔輸送層中の有機物の溶解度パラメーターの最大
    溶解点より±0.4(cal/cm3)1/2以上離れた溶解度パ
    ラメーターを有する溶媒で、かつ常圧において105℃
    以下の沸点を有し、かつ室温における前記溶媒中への水
    の溶解度が2重量%以下である溶媒に溶解可能な高分子
    化合物と該溶媒に溶解可能あるいは分散可能な電子輸送
    性低分子とからなり、または前記高分子化合物が電子輸
    送性高分子であるときには、該電子輸送性低分子無しで
    も良く、前記正孔輸送層と前記陰極層との間に前記溶媒
    を用いて湿式法により形成された電子輸送層と、ここで
    前記溶媒は、2種類以上の溶媒からなる混合溶媒でも良
    く、ここで、溶解度パラメーターは、前記電子輸送層の
    成膜温度における溶解度パラメーターを意味し、以下の
    式で表され、 SP={(ΔH−RT)/V}1/2 ここで、SPは溶解度パラメーター(cal/cm3)1/2であ
    り、ΔHは蒸発熱(cal/mol)であり、Rは気体定数(ca
    l/(mol・K))であり、Tは絶対温度Kであり、Vはモル
    体積cm3/molであり、を具備する有機エレクトロルミネ
    ッセンス素子であって、 前記高分子化合物が[化1]で表される重合体あるいは
    共重合体であり、[化1]中のR1からR8はそれぞれ
    独立に水素、フッ素、塩素、アリール基、アルキル基、
    アルコキシ基を示すか、あるいは/およびRが隣接する
    場合において芳香環が縮合してもよいことを特徴とする
    有機エレクトロルミネッセンス素子。
  3. 【請求項3】陽極として作用する陽極層と、 陰極として作用する陰極層と、前記陽極層と前記陰極層
    のうちの一方は透明であり、 前記陽極層と前記陰極層との間に形成された正孔輸送性
    有機物からなる正孔輸送層と、 前記正孔輸送層中の有機物の溶解度パラメーターの可溶
    範囲外の溶解度パラメーターを有する溶媒で、かつ室温
    における前記溶媒中への水の溶解度が2重量%以下であ
    る溶媒に溶解可能な高分子化合物と該溶媒に溶解可能あ
    るいは分散可能な電子輸送性低分子とからなり、または
    前記高分子化合物が電子輸送性高分子であるときには、
    該電子輸送性低分子無しでも良く、前記正孔輸送層と前
    記陰極層との間に前記溶媒を用いて湿式法により形成さ
    れた電子輸送層と、ここで前記溶媒は、2種類以上の溶
    媒からなる混合溶媒でも良く、 ここで、溶解度パラメーターは、前記電子輸送層の成膜
    温度における溶解度パラメーターを意味し、以下の式で
    表され、 SP={(ΔH−RT)/V}1/2 ここで、SPは溶解度パラメーター(cal/cm3)1/2であ
    り、ΔHは蒸発熱(cal/mol)であり、Rは気体定数(ca
    l/(mol・K))であり、Tは絶対温度Kであり、Vはモル
    体積cm3/molであり、を具備する有機エレクトロルミネ
    ッセンス素子であって、 前記高分子化合物が[化1]で表される重合体あるいは
    共重合体であり、[化1]中のR1からR8はそれぞれ
    独立に水素、炭素からなる官能基を示すか、あるいは/
    およびRが隣接する場合において芳香環が縮合してもよ
    いことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素
    子。
  4. 【請求項4】陽極として作用する陽極層と、 陰極として作用する陰極層と、前記陽極層と前記陰極層
    のうちの一方は透明であり、 前記陽極層と前記陰極層との間に形成された正孔輸送性
    有機物からなる正孔輸送層と、 前記正孔輸送層中の有機物の溶解度パラメーターの最大
    溶解点より±0.4(cal/cm3)1/2以上離れた溶解度パ
    ラメーターを有する溶媒で、かつ常圧において105℃
    以下の沸点を有し、かつ室温における前記溶媒中への水
    の溶解度が2重量%以下である溶媒に溶解可能な高分子
    化合物と該溶媒に溶解可能あるいは分散可能な電子輸送
    性低分子とからなり、または前記高分子化合物が電子輸
    送性高分子であるときには、該電子輸送性低分子無しで
    も良く、前記正孔輸送層と前記陰極層との間に前記溶媒
    を用いて湿式法により形成された電子輸送層と、ここで
    前記溶媒は、2種類以上の溶媒からなる混合溶媒でも良
    く、 ここで、溶解度パラメーターは、前記電子輸送層の成膜
    温度における溶解度パラメーターを意味し、以下の式で
    表され、 SP={(ΔH−RT)/V}1/2 ここで、SPは溶解度パラメーター(cal/cm3)1/2であ
    り、ΔHは蒸発熱(cal/mol)であり、Rは気体定数(ca
    l/(mol・K))であり、Tは絶対温度Kであり、Vはモル
    体積cm3/molであり、を具備する有機エレクトロルミネ
    ッセンス素子であって、 前記高分子化合物が[化1]で表される重合体あるいは
    共重合体であって、[化1]中のR1からR5はそれぞ
    れ独立に水素、炭素のみからなる官能基を示すか、ある
    いは/およびRが隣接する場合において芳香環が縮合し
    てもよいことを特徴とする有機エレクトロルミネッセン
    ス素子。
  5. 【請求項5】前記請求項1から4の素子において前記電
    子輸送層の形成後の走査距離500μmにおける中心線平均
    粗さが10nm以下であることを特徴とする有機エレク
    トロルミネッセンス素子。
  6. 【請求項6】前記正孔輸送層がポリ(N−ビニルカルバ
    ゾール)層である請求項1又は3に記載の有機エレクト
    ロルミネッセンス素子。
  7. 【請求項7】前記正孔輸送層がポリ(N−ビニルカルバ
    ゾール)層である請求項2又は4に記載の有機エレクト
    ロルミネッセンス素子。
  8. 【請求項8】前記溶媒は、室温において8.8(cal/c
    m3)1/2以下または10.1(cal/cm3)1/2以上の溶解度パ
    ラメーターを有し、ケトン、エステル、エーテル、アル
    コール、カルボン酸、アミン、アルデヒド類などの水素
    結合の強い溶媒を除く炭化水素、ハロゲン化炭化水素、
    ニトロ化炭化水素、ニトリル類等の水素結合の弱い溶媒
    であることを特徴とする請求項6に記載の有機エレクト
    ロルミネッセンス素子。
  9. 【請求項9】前記溶媒は、室温において9.3(cal/cm
    3)1/2以下の溶解度パラメーターを有し、ケトン、エス
    テル、エーテル、アルコール、カルボン酸、アミン、ア
    ルデヒド類などの水素結合の強い溶媒を除く炭化水素、
    ハロゲン化炭化水素、ニトロ化炭化水素、ニトリル類等
    の水素結合の弱い溶媒であることを特徴とする請求項7
    に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  10. 【請求項10】前記ポリ(N−ビニルカルバゾール)が
    分子量100,000以上である請求項8に記載の有機
    エレクトロルミネッセンス素子。
  11. 【請求項11】前記正孔輸送層中の正孔輸送性有機物と
    前記電子輸送層中の電子輸送性有機物の少なくとも一方
    は蛍光物質であることを特徴とする請求項1乃至10の
    いずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  12. 【請求項12】前記正孔輸送層と前記電子輸送層の少な
    くとも一方は蛍光物質を含有することを特徴とする請求
    項1から11のいずれかに記載の有機エレクトロルミネ
    ッセンス素子。
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