JP2000076746A - 回転ヘッド式信号記録再生装置 - Google Patents

回転ヘッド式信号記録再生装置

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JP2000076746A
JP2000076746A JP10240523A JP24052398A JP2000076746A JP 2000076746 A JP2000076746 A JP 2000076746A JP 10240523 A JP10240523 A JP 10240523A JP 24052398 A JP24052398 A JP 24052398A JP 2000076746 A JP2000076746 A JP 2000076746A
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signal
drum
recording
rotary head
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Shinji Kaneko
真二 金子
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ヘッド式信号記録再生装置でスキューエ
ラーの補正を確実におこなうことができるようになすこ
とを目的とする。 【解決手段】 下ドラム7及び上ドラム9を具備した回
転ヘッドドラムを用いて回転ヘッド92,94の回転面
に対して所定の傾斜角度をもって磁気テープ17を走行
案内し、複数のブロック単位で構成された信号を磁気テ
ープ17に対して記録再生する回転ヘッド式信号記録再
生装置において、この信号のブロック単位ごとに複数の
セグメント単位の信号T1‥‥T10に分割し、このセ
グメント単位の信号T1‥‥T10のそれぞれを1トラ
ックとして磁気テープ17に記録再生するようにして各
トラック毎の長さを短縮すると共に、この磁気テープ1
7に記録されたトラックを再生する際に、下ドラム7の
中心軸方向を上ドラム9の中心軸方向に対して傾斜せし
めるように制御してこの再生におけるスキューエラーを
補正するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ヘッド式信号
記録再生装置に使用して好適な回転ヘッドドラム装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録再生する信号としてビデオ信
号等の音声信号に比較して高い周波数の信号を取り扱う
必要がある信号記録再生装置においては、この信号を記
録再生する際の記録再生ヘッドと磁気テープとの間の相
対的移動速度を高くする為に、回転ヘッドを具備した回
転ヘッドドラムに対して磁気テープを斜めに巻き付け走
行させた状態で回転ヘッドを高速で回転し、この磁気テ
ープ上に順次斜めの記録トラックを記録し再生するよう
にした回転ヘッド式信号記録再生装置が採用されてい
る。
【0003】ところで、回転ヘッド式信号記録再生装置
においては、この磁気テープの保存状態の良否による影
響、湿度の影響等に起因する磁気テープの伸縮による磁
気テープの長手方向に対する記録トラックの傾斜角度の
変化、或いはこの磁気テープを記録した回転ヘッド式信
号記録再生装置とこの磁気テープを再生する回転ヘッド
式信号記録再生装置の間の機器互換性上の差異等によ
り、磁気テープの長手方向に対する記録トラックの傾斜
角度とこれを再生する回転磁気ヘッドの走査角度との間
の角度ずれ(以下の説明においてはこのずれをスキュー
エラーと称する)の発生をゼロにすることは困難であ
る。
【0004】業務用のVTRにおいては、このスキュー
エラーの対策として記録トラックのトラック幅を広くと
る方法が提案されており、一例をあげれば、民生用のV
TRにおけるトラック幅の設計値が10ミクロン程度で
あるのに対して、業務用のVTRにいてはトラック幅の
設計値を15ミクロン〜18ミクロン程度と、民生用の
VTRに比較して業務用のVTRの方が広くとるように
し、記録再生時のS/N改善、この互換性を良くする等
の問題の解決に併せてこのスキュー量の許容範囲の拡大
を図っている。
【0005】また、磁気ヘッドを電歪素子を介してヘッ
ド支持回転体に取り付ける構造として、この電歪素子に
加える電圧を制御することにより、再生時に回転磁気ヘ
ッドを記録トラックの延長方向と直交する方向に偏倚さ
せてスキューエラーを補正できるようにして、スキュー
量の許容範囲の拡大を図る方法(以下の説明において
は、この方法をDT方式というものとする)が提案され
ている。
【0006】またさらに、特開平5ー334638号公
報に記載されている発明のごとく、回転ヘッドドラムに
対し磁気テープを斜めに巻き付け走行させた状態の磁気
テープに対して磁気ヘッドの回転軸を傾けることによ
り、このスキューエラーを補正する方法が提案されてい
る(以下の説明においては、この方法をヘッド回転軸傾
斜方式というものとする)。
【0007】またさらに、回転ヘッドドラムに対し磁気
テープを斜めに巻き付け走行させた状態の磁気テープに
対して回転ヘッドドラム全体を傾斜させることにより、
このスキューを補正する方法が提案されている(以下の
説明においては、この方法をドラム傾斜方式というもの
とする)。
【0008】またさらに、回転ヘッドドラムに対し磁気
テープを斜めに巻き付けた状態にこの磁気テープを位置
決めして走行案内する為に、回転ヘッドドラムの磁気テ
ープ巻き付け部に帯状リードガイドを配設し、そして回
転磁気ヘッドの回転面に対するこの帯状リードガイドの
傾斜角度を変更できるようにして、このスキューエラー
を補正する方法が提案されている(以下の説明において
は、この方法をリードガイド傾斜方式というものとす
る)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】斯る従来のVTRにお
いてこのスキューの問題を解決する方法として、 1. この記録トラック幅を広げる方法では、記録トラ
ック幅を広げた分に応じて磁気テープの記録密度の低下
を招くため、この解決以外に更に記録トラック幅を広げ
たことによる利点が生じない限り採用しがたいという不
都合がある。
【0010】2. DT方式を採用した場合では、この
電歪素子を設置するスペースを確保する必要上、VTR
全体の小型化のために回転ヘッドドラムの小型化を図る
ことが困難になる不都合がある。
【0011】3. ヘッド回転軸傾斜方式を採用した場
合では、ヘッド回転軸を回転ヘッドドラム軸方向に対し
て傾斜させたことに起因して回転磁気ヘッドの磁気テー
プに対する再生走査軌跡がサインカーブを描くため、か
えって再生トラッキング状態の悪化を招くという不都合
がある。
【0012】4. ドラム傾斜方式を採用した場合で
は、磁気テープをこのドラムに巻き付け走行している走
行方向を変更させることなくドラムを傾斜する必要があ
る為に、このテープ案内用の帯状リードガイドをこの回
転ヘッドドラム装置と一体化することができず、磁気テ
ープをこのドラムに巻き付け走行している走行方向を変
更させることなくこのドラムの傾斜に合わせて帯状リー
ドガイドが傾斜しながら移動するように支持する構造が
複雑になるという不都合がある。
【0013】5. リードガイド傾斜方式を採用した場
合では、回転ヘッドドラム装置の磁気テープ案内面に対
して配設する帯状リードガイドを回転ヘッドドラム装置
とは別体とし、且つこの帯状リードガイドのテープ案内
面の傾斜角度の変更を正確におこなう為の機構を必要と
する為、このリードガイドの支持構造が複雑になる不都
合がある。
【0014】本発明は斯る点に鑑み、回転ヘッド式信号
記録再生装置においてこのスキューエラーの補正精度の
向上を図りかつ簡単な構成でこのスキューエラーの補正
を実現することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による回転ヘッド
式信号記録再生装置は、下ドラム及び上ドラムを具備し
た回転ヘッドドラムを用いて回転ヘッドの回転面に対し
て所定の傾斜角度をもって磁気テープを走行案内し、こ
の磁気テープに対して複数のブロック単位で構成された
信号を記録再生する回転ヘッド式信号記録再生装置にお
いて、この信号のブロック単位を複数のセグメント単位
の信号に分割する手段と、このセグメント単位の信号の
それぞれが1トラックとして磁気テープに記録再生され
るように回転ヘッドドラムに対する前記磁気テープの巻
き付け範囲を制限する手段と、この磁気テープから記録
されたトラックを再生する際に、この下ドラムの中心軸
方向を上ドラムの中心軸方向に対して傾斜せしめるため
の傾斜手段とを設け、この再生時におけるスキューエラ
ーを補正する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して回転ヘッド
式信号記録再生装置における本発明のスキューエラーの
補正方法の実施の形態の一例について説明する。
【0017】先ず、図1A及び1Bに回転ヘッドドラム
アッセンブリーの例を示して説明する。
【0018】図1A及び1Bにおいて1はこの回転ヘッ
ドドラムアッセンブリーの要部を示し、図1Aは回転ヘ
ッドドラムアッセンブリー1を側面からみた図、図1B
は回転ヘッドドラムアッセンブリー1を上面からみた図
である。
【0019】回転ヘッドドラムアッセンブリー1はドラ
ム取り付け基板部3、下ドラムベース部5、下ドラム部
7、上ドラム部9、回転軸部11、アクチュエータ部1
3及び支柱部15を具備する。
【0020】下ドラムベース部5を基板部3の所定位置
に取り付け固定し、基板部3をこの基板部3に形成した
貫通孔31を用いて回転ヘッド式信号記録再生装置のシ
ャーシ20の所定位置に組みつけて固定する。
【0021】下ドラムベース部5には、その中心部に回
転軸部11を挿通する為の貫通孔111を有し、貫通孔
111と回転軸部11との間に軸受け112を挿入し
て、下ドラムベース部5に対して回転可能な状態で位置
決めして回転軸部11を取り付けている。
【0022】上ドラム部9には、その外周面に円筒状の
磁気テープ案内面91を具備し、この磁気テープ案内面
91に対して磁気テープ17を巻き付け案内した状態で
磁気テープ17を移送し、このように移送される磁気テ
ープ17に対して信号を記録再生する2個の磁気ヘッド
92,93が互いに180度の間隔をおいてこの外周面
から外方に少し突出した状態で上ドラム部9の下面部9
4に取り付けられている。
【0023】下ドラム部7には、下ドラム部7の外周部
74に円筒状の磁気テープ案内面70及び帯状テープガ
イド71を具備し、帯状テープガイド71の上エッジ側
に形成したリード72により磁気テープ17を下ドラム
部7及び上ドラム部9に対して1点鎖線で示した位置に
巻き付け案内するようになすと共に、基板部3に植立し
た巻き付け位置規制ガイドピン19及び21により下ド
ラム部7及び上ドラム部9に対する磁気テープ17のこ
の巻き付け案内範囲を線αで示した如く180度の範囲
に規制するようにしている。
【0024】また、下ドラム部7は支柱部15として2
つの支柱部を具備し、これら2つの支柱部15の内の一
方の支柱部を磁気テープ17のこの180度の巻き付け
案内範囲の中央となる点かつ下ドラム部7の下面部73
の外周部に下ドラム部7と一体に形成して配設し、そし
て他方の支柱部15をこの中央となる点からみて回転軸
部11の中心を挟んで反対側となる方向において下ドラ
ム部7の下面部73の外周部に下ドラム部7と一体に形
成して配設し、そしてこれら2つの支柱部15の遊端側
を夫々下ドラムベース部5に対して一体化して下ドラム
部7を下ドラムベース部5に位置決めした状態で取付け
る。
【0025】また、下ドラムベース部5に対する下ドラ
ム部7のこの取付け構造により、2つの支柱部15を設
けた部分を除く下ドラム部7と下ドラムベース部5との
間全体に空隙75を形成することにより、下ドラム部7
が下ドラムベース部5に対して弾性を持った状態で支持
されるようにしている。
【0026】アクチュエータ部13を保持アーム131
及び電歪素子132で構成し、電歪素子132を電歪方
向が同一となる方向に積層した複数の電歪素子で形成す
る。
【0027】2つの支柱部15から等間隔に離れた点か
つ図1A及び図1Bにおいて左側となる下ドラム部7の
外周部74に対し保持アーム131の一端側を固定し、
基板部3と保持アーム131の遊端部133との間に間
隔Sを形成し、この間隔Sが形成された部分に電歪素子
132を電歪により偏倚する方向に向けて嵌着してアク
チュエータ部13を構成する。
【0028】このように構成したアクチュエータ部13
によれば、電歪素子132に電圧を印加し間隔Sを増加
させて、2つの支柱部15を支点として下ドラム部7を
図1A及び図1Bにおいて右側に傾けることができる。
【0029】従って、2つの支柱部15を支点として下
ドラム部7をこのように右側に傾けることにより、回転
軸部11の軸方向に対するリード72の傾き量を図1A
に示した如くLだけ変化させることができ、磁気ヘッド
92,93の回転面を固定した状態でこの回転面に対す
る磁気テープ17の傾斜角度を変化させることができる
ので、電歪素子132に印加する電圧を制御することに
よりスキューエラーの補正をおこなうことができる。
【0030】また、電歪素子132に対して印加する電
圧が所定値である場合に下ドラム部7を図1Aに実線で
示した位置に保たれるようにした状態となるようにし、
この所定値の電圧が印加されている状態の電歪素子13
2に対し、この電圧値に加算する電圧値或いはこの電圧
値を減算する電圧値を与えることにより、2つの支柱部
15を支点として下ドラム部7を図1Aにおいて実線で
示した状態から右側及び左側の双方向に傾けることがで
きるように構成し、スキューエラーの補正をおこなうこ
とができるようにしてもよい。
【0031】先に説明した如く、この記録トラックのト
ラックピッチが10数ミクロン程度であり、よってスキ
ューエラーの補正のためにリード72の回転軸部11の
軸方向に対するこの傾き量Lを変更する必要寸法は10
ミクロン前後で必要十分であるので、図1A,Bに示し
た如く、下ドラムベース部5及び下ドラム部7の双方に
連続した構造の2つの支柱部15を、空隙75で形成し
たくびれ部による簡単な構造により構成して、この磁気
ヘッド92,93の回転面に対する磁気テープ17の巻
き付き角度を変化させることができる。
【0032】また、下ドラムベース部5及び下ドラム部
7の双方に連続した構造の2つの支柱部15を空隙75
で形成したくびれ部により形成し、下ドラムベース部5
に対して下ドラム部7を取り付けかつ位置決めするよう
にしたので、下ドラムベース部5及び回転軸部11に対
する下ドラム部7の位置精度を安定した状態で保つこと
ができる。
【0033】また磁気ヘッド92,93の回転面を固定
した状態、即ち回転軸部11を傾けることなくこの回転
面に対する磁気テープ17の傾斜角度を変化させること
ができるので回転軸部11の軸受け112に側圧等の無
理な力が加わることがなく、軸受け112の寿命を短く
するようなことを回避することができる。
【0034】尚、本例の如く2つの支柱部15の内の一
方の位置を中心としてこの中心の前後角90度の区間に
おいて上ドラム部9及び下ドラム部7に磁気テープを巻
き付け、磁気ヘッド92,93の回転面に対する磁気テ
ープ17に記録された記録トラックの傾斜角度を変化さ
せて再生した場合、記録トラックに対する磁気ヘッド9
2,93の走査エラーがこの中心から遠ざかるにつれて
増加する傾向がある。
【0035】従って、本例においてさらに狭いトラック
幅の記録再生フォーマットによる高密度記録再生を行う
場合は、支柱部15の位置を中心として前後角45度の
区間において上ドラム部9及び下ドラム部7に磁気テー
プを巻き付けた状態で、磁気テープ17に対して互いに
45度間隔で配列した4個の磁気ヘッドを使用して記録
トラックを記録し再生する、所謂狭巻き付け角によりこ
の記録再生を行うようにする。
【0036】尚、このように支柱部15の位置を中心と
して前後角45度の区間において上ドラム部9及び下ド
ラム部7に磁気テープを巻き付けた状態とする場合は、
支点15の位置を中心として両側に45度の範囲でなる
90度の範囲に渡って上ドラム部9及び下ドラム部7磁
気テープ17を巻き付けた状態になるように、巻き付け
位置規制ガイドピン19及び21を配設する。
【0037】次にこのスキューエラーの補正をおこなう
為に記録トラックに記録するスキューエラー検出信号の
例及びこのスキューエラー検出信号を用いたスキューエ
ラーの補正信号を生成する回路の例を図2A及び図2B
を参照して以下説明する。
【0038】図1A及び1Bに示して説明した回転ヘッ
ドドラムアッセンブリー1の磁気ヘッド92,93によ
り、図2Aに示した如くA1 ,B1 ,A2 ,B2
3 ,・・・・・と交互に磁気テープ17上にトラック
を記録し、且つこれら記録トラックの4トラック単位の
繰り返し周期でf1 〜f4 の周波数のパイロット信号を
所定の間隔を置いて各トラックに記録し、これら記録し
たf1 〜f4 の周波数の信号の再生信号をこのスキュー
エラー補正信号として利用する。尚、図2Aにおいて3
2はヘッドの回転方向を示し、33は磁気テープ17の
走行方向を示している。
【0039】図2Bは、これら記録したf1 〜f4 の周
波数の信号の再生信号に基づきこのスキューエラーの補
正をおこなう補正信号を生成するためのスキューエラー
補正信号生成回路40の要部を示した回路ブロック図
で、スキューエラー補正信号生成回路40を再生信号増
幅器41、パイロット信号抽出回路部43、スキュー量
検出回路部45及びアクチュエータ部13の駆動増幅器
47で構成する。
【0040】次に、スキューエラー補正信号生成回路4
0の動作を説明する。
【0041】磁気ヘッド92,93により磁気テープ1
7上に記録した記録トラックA1 ,B1 ,A2 ,B2
3 ,・・・・・を再生し、これら再生した信号を再生
信号増幅器41に供給して所定信号レベルまで増幅して
からパイロット信号抽出回路部43に供給し、パイロッ
ト信号抽出回路部43において周波数f1 〜f4 のスキ
ューエラー状態検出用パイロット信号をこれら信号の記
録周期に併せてこの再生した信号からゲートし周波数f
1 〜f4 のフィルタで周波数分離して抽出する。
【0042】そして、これら抽出した周波数f1 〜f4
のスキューエラー状態検出用パイロット信号をスキュー
量検出回路部45に供給して両隣接トラックからのスキ
ューエラー状態検出用パイロット信号の漏れ量を検出
し、この漏れ量検出値に基づきスキューエラー補正信号
を生成し、スキューエラー量検出回路部45で生成した
このスキューエラー補正信号を駆動増幅器47で所定レ
ベルまで増幅してアクチュエータ部13に供給し、アク
チュエータ部13を駆動してリード72の傾き量Lを変
化させてスキューエラー補正をおこなう。そしてこのス
キューエラー補正の結果はこれらトラッキング状態検出
用パイロット信号としてスキューエラー補正信号生成回
路40フイードバックされ、スキューエラーの補正制御
ループが構成される。
【0043】尚、両隣接トラックからのスキューエラー
状態検出用パイロット信号の漏れ量と再生中のトラック
から再生したパイロット信号の差の信号レベルは、磁気
ヘッド93がB1トラックを再生中の場合を例にして説
明すると、(f3 −f2 )と(f2 −f1 )となるの
で、これらからこのスキューエラー補正信号を求める。
【0044】次に、図1A及び1Bを参照して説明した
回転ヘッドドラムアッセンブリー1において、複数のブ
ロック単位で構成された信号をこのブロック単位を複数
のセグメント単位の信号に分割し、このセグメント単位
の信号のそれぞれを1トラックとして磁気テープに記録
再生するようにした記録パターンの例を、図3を用いて
説明する。
【0045】図3に示した記録パターンは、記録再生す
る信号をNTSC方式のビデオ信号とし、上ドラム部9
及び下ドラム部7夫々の直径Dを21.9ミリメート
ル、記録・再生時の上ドラム部9の回転数を9000回
転/分、そして記録再生時のトラックピッチが10ミク
ロンとなるテープ送り速度、ヘッド92,93の回転周
面に対する磁気テープの傾斜角度を9度に設定し、この
ビデオ信号を記録サーボを行ないながら磁気テープ17
に記録した場合を示している。
【0046】そしてこれらの設定によれば、NTSC方
式のビデオ信号の1フレーム分を1ブロック単位とした
場合に、この1ブロック単位を10のセグメント単位の
信号に分割し、これら分割した各セグメント信号の夫々
を、図3に示した如くT1・・・・・T10の10本の
トラックとして磁気テープ17に記録することができ
る。
【0047】ちなみに、これらの設定により記録したト
ラックT1・・・・・T10の夫々のトラック長は33
ミリメートルに抑えることができ、この33ミリメート
ルというトラック長は、従来一般に採用されている1フ
ィールド分のビデオ信号を1トラックとして記録する方
式において、図3に示した記録パターンの例と同等なビ
デオ信号の記録再生特性を得ることのできる実用上可能
な最短記録トラック長が77ミリメートル程度であった
のに対して格段に短い記録トラック長を実現することが
できる。
【0048】尚、記録トラックT1の記録フォーマット
は、記録開始側から順にITI信号記録部35、音声信
号記録部36、ビデオ信号記録部37そしてサブコード
信号記録部39が設けられた記録フォーマットとされ、
ITI信号記録部35にはアフターレコーディング用の
基準信号が、音声信号記録部36にはオーディオ信号
が、ビデオ信号記録部37にはビデオ信号がそしてサブ
コード信号記録部39にはこのビデオ信号夫々の記録位
置を示す位置信号が記録される。
【0049】また、図3に示して説明した記録パターン
におけるこのスキューエラーの補正方法は、図2Aに示
して説明した例の如くパイロット信号を各記録トラック
に記録し、この記録したパイロット信号の再生信号に基
づいてスキューエラー補正信号を生成した例と同様に、
各記録トラック毎に所定の位置間隔でパイロット信号を
記録し、再生時、再生したこのパイロット信号に基づい
てスキューエラー補正信号を生成し、この生成したスキ
ューエラー補正信号によりスキューエラー補正を行うよ
うにする。
【0050】そしてこの記録フォーマットで記録する各
信号は、アナログ信号から一旦PCM信号化され、さら
にこのPCM信号をレベル“1”と“0”で信号化した
信号として記録する。また、記録トラックT2・・・・
・T10についても、記録トラックT1と同様に、記録
開始側から順次ITI信号記録部35、音声信号記録部
36、ビデオ信号記録部37サブコード信号記録部39
そしてこのパイロット信号記録部が設けられた記録フォ
ーマットで記録される。
【0051】次に図1A,B及び図3を用いて説明し
た、複数のブロック単位で構成された信号を複数のセグ
メント単位の信号に分割し、このセグメント単位の信号
のそれぞれを1トラックとして磁気テープに記録再生す
るようにした例において、磁気テープ17をテープカセ
ットに収容しかつこの磁気テープ17をテープカセット
から引き出して回転ヘッドドラムアッセンブリ1の下ド
ラム部7及び上ドラム部9に対し所定の範囲に巻き付け
るテープロディング手段を具備した回転ヘッド式信号記
録再生装置の例を図4に示して説明する。
【0052】但し図4では図1A,Bと同一の部分には
同一の符号を付与し、詳細な説明を省略する。
【0053】図4は、テープカセット40に収納されて
いる巻取リール42側から磁気テープ17を引き出して
回転ヘッドドラムアッセンブリ1に対し所定の範囲に巻
き付け、供給リール43側に戻るテープパス44が構成
されているテープローディング状態を示している。但
し、テープカセット40はその上面部を省略してその内
部を示している。
【0054】45及び46はテープカセット40から磁
気テープ17を引き出す際のテープ位置規制ガイド、4
7はテープローディング時にテープカセット40の巻取
リール42側から磁気テープ17を所定の位置まで引き
出す巻取リール42側引き出しアーム、48はこのテー
プローディング時にテープカセット40の供給リール4
2側から磁気テープ17を所定の位置まで引き出す供給
リール42側引き出しアーム、49はピンチローラ、5
0はキャプスタン軸、51はテープテープローディング
リングである。
【0055】そしてテープテープローディング51上に
はテープ引き出し用先行ローラ52、第1のテープガイ
ドピン53、第2のテープガイドピン54、第3のテー
プガイドピン55及び第4のテープガイドピン56を夫
々所定の間隔をおいて植立している。
【0056】このテープローディング状態における磁気
テープ17のテープパス44は、巻取リール42側から
引き出された磁気テープ17はテープ位置規制ガイド4
5で案内されて第1のテープガイドピン53に向い、第
1のテープガイドピン53で案内されて第2のテープガ
イドピン54に向い、同様に第3のテープガイドピン5
5及び第4のテープガイドピン56で案内されてテープ
引き出し用先行ローラ52に向い、テープ引き出し用先
行ローラ52を巡って方向を転換する。
【0057】テープ引き出し用先行ローラ52を巡って
方向を転換した磁気テープ17は、シャーシ20に植立
したガイドピン57に向い、ガイドピン57で更に方向
を回転ヘッドドラムアッセンブリ1に向け、巻き付け位
置規制ガイドピン21で規制されて回転ヘッドドラムア
ッセンブリ1の所定位置に巻き付けられ、巻き付け位置
規制ガイドピン19で規制されて回転ヘッドドラムアッ
センブリ1の所定巻き付き位置から引き出され、供給リ
ール43側引き出しアーム48のガイドピン48aを巡
ってテープ位置規制ガイド46方向に方向転換し、テン
ションレギュレーターアーム58に植立したテープ引き
出しローラ481をテンションレギュレーターアーム5
8を回動させる方向に巡ってからテープ位置規制ガイド
46で位置規制された状態で供給リール43に戻るパス
を形成する。
【0058】次に図5を参照し図4に示して説明したこ
のテープパス44におけるテープ位置規制ガイド19,
21の構造の詳細及び機能について説明する。但し図5
では図1及び図4と同一の部分には同一の符号を付与
し、詳細な説明を省略する。
【0059】図5は、図4に示して説明したキャプスタ
ン軸50、第4のテープガイドピン56、巻き付け位置
規制ガイドピン21、回転ヘッドドラムアッセンブリ
1、巻き付け位置規制ガイドピン19及び供給リール4
2側引き出しアーム48上に回転自在に取り付けたテー
プ引き出しローラ481の磁気テープ17のテープパス
44に沿った配列を、直線状に展開して配列して示し
た。
【0060】図5に示した如く、巻き付け位置規制ガイ
ドピン19及びには、磁気テープ17の上部エッジ部1
71に接する部分に円錐体形状のコーンエッジ部19
1,121を設けている。
【0061】そしてこれらコーンエッジ部191,12
1により磁気テープ17の上部エッジ部171を下方向
に押し下げる力を与えて、点線で示した如く下ドラム部
7を右側に傾けた際にも磁気テープ17の下部エッジ部
172がリード72から浮かないようにしている。
【0062】そしてまた、磁気テープ17が6ミリ幅の
磁気テープであった場合の例では、その磁気テープの規
格上磁気テープ17の幅173に±6ミクロンの変動が
許容されているので、このように上部エッジ部171を
下方向に押し下げる力を与えることにより磁気テープ1
7の幅173にこのような変動が各磁気テープ間であっ
た場合でも磁気テープ17の下部エッジ部172がリー
ド72から浮かないようにしている。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、下ドラム及び上ドラム
を具備した回転ヘッドドラムを用いて回転ヘッドの回転
面に対して所定の傾斜角度をもって磁気テープを走行案
内し、磁気テープに対して複数のブロック単位で構成さ
れた信号を記録・再生する回転ヘッド式信号記録再生装
置において、この信号のブロック単位を複数のセグメン
ト単位の信号に分割し、このセグメント単位の信号のそ
れぞれを1トラックとして磁気テープに記録再生するよ
うにして各トラックの長さを短くするようになすと共
に、この磁気テープに記録されたトラックを再生する際
に、この下ドラムの中心軸方向を上ドラムの中心軸方向
に対して傾斜せしめるようにしてこの再生におけるスキ
ューエラーを補正するようにしたのでスキューエラーの
補正を確実におこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは、本発明の回転ヘッドドラムアッセンブリ
を側面から示した図である。Bは、この回転ヘッドドラ
ムアッセンブリを上面から示した図である。
【図2】Aは、本発明によるスキューエラー検出信号の
記録のパターン図である。Bは、本発明によるスキュー
エラーを検出する電気回路のブロック図である。
【図3】本発明によるセグメント信号の記録パターン図
である。
【図4】本発明によるテープローディング状態を説明す
る機構図である。
【図5】本発明によるテープローディング状態を説明す
る他の機構図である。
【符号の説明】
1‥‥回転ヘッドドラムアッセンブリ、3‥‥ドラム取
り付け基板部、5‥‥下ドラムベース部、7‥‥下ドラ
ム部、9‥‥上ドラム部、11‥‥回転軸部、13‥‥
アクチュエータ部、15‥‥支柱部、17‥‥磁気テー
プ19,21‥‥巻き付け位置規制ガイドピン、20‥
‥シャーシ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下ドラム及び上ドラムを具備した回転ヘ
    ッドドラムを用いて回転ヘッドの回転面に対して所定の
    傾斜角度をもって磁気テープを走行案内し、前記磁気テ
    ープに対して複数のブロック単位で構成された信号を記
    録再生する回転ヘッド式信号記録再生装置において、 前記信号のブロック単位を複数のセグメント単位の信号
    に分割する手段と、 前記セグメント単位の信号のそれぞれが1トラックとし
    て磁気テープに記録再生されるように前記回転ヘッドド
    ラムに対する前記磁気テープの巻き付け範囲を制限する
    手段と、 前記磁気テープから前記記録されたトラック
    を再生する際に、前記下ドラムの中心軸方向を前記上ド
    ラムの中心軸方向に対して傾斜せしめるための傾斜手段
    とを設けたことを特徴とする回転ヘッド式信号記録再生
    装置。
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