JP2003132504A - リニアテープシステムにおける磁気ヘッド装置、リニアテープシステムにおける磁気再生方法及びリニアテープシステムにおける磁気再生装置 - Google Patents

リニアテープシステムにおける磁気ヘッド装置、リニアテープシステムにおける磁気再生方法及びリニアテープシステムにおける磁気再生装置

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JP2003132504A
JP2003132504A JP2001326438A JP2001326438A JP2003132504A JP 2003132504 A JP2003132504 A JP 2003132504A JP 2001326438 A JP2001326438 A JP 2001326438A JP 2001326438 A JP2001326438 A JP 2001326438A JP 2003132504 A JP2003132504 A JP 2003132504A
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Tadashi Osue
匡 尾末
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/49Fixed mounting or arrangements, e.g. one head per track
    • G11B5/4969Details for track selection or addressing
    • G11B5/4976Disposition of heads, e.g. matrix arrangement

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアテープシステムにおいて、狭幅に記録
された記録トラックの再生を可能とし、記録の高密度化
を図る。 【解決手段】 リニアテープシステムにおける1つの記
録トラックTrに対して複数の再生ヘッドRh、Rh、・・
・を対応させたマルチ再生ヘッドMRhを有し、該マル
チ再生ヘッドの各再生ヘッドは記録トラックの幅方向に
ずらして配置されるとともに、マルチ再生ヘッドの全体
の幅MRhwを上記記録トラックの幅Trwよりも広くす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアテープシス
テムにおける磁気ヘッド装置、リニアテープシステムに
おける磁気再生方法及びリニアテープシステムにおける
磁気再生装置に関する。リニアテープシステムにおい
て、狭幅に記録された記録トラックをノントラッキング
方式で再生する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】リニアテープシステムにおいて、従来、
磁気テープaの記録トラックTrのトラック幅Trwは10
〜20μmで、再生ヘッドRhは記録トラックTrとほぼ
同じヘッド幅Rhwのものを用い、トラッキングを行い
ながら信号の再生を行っていた(図7参照)。
【0003】そして、そのトラッキング精度を記録トラ
ックTrのトラック幅Trwが10〜20μmであるため、
1〜数μmとすれば十分であった。
【0004】すなわち、記録トラックTrの幅(10〜2
0μm)に対して、たとえば±2μmの揺らぎ(オフト
ラック量:±TOFF)があっても、再生ヘッドRhの再生
信号の劣化は2/10〜20であり、許容範囲とされて
いた。なお、図7において、記録トラックTrに対して再
生ヘッドRhが上方又は下方へ移動するかのように表現
したが、これは、相対的位置関係を表したものであり、
実際には、記録トラックTrがテープ走行時に上方又は下
方に移動する。
【0005】ここで、磁気テープaの揺らぎ量は再生ヘ
ッドRhと記録トラックTrとの関係で見るとオフトラッ
ク量±TOFFと同義であり、オフトラック量±TOFFは再生
ヘッドRhの幅方向の中心と記録トラックTrの幅方向の
中心とが一致した状態を基準として、幅方向にどのくら
い偏倚したかという偏倚量である。そして、上述のよう
にオフトラックが生じていても、再生ヘッドRhにより
記録信号を再生することができるオフトラック量±TOFF
の限界値があり、このオフトラック量±TOFFを許容オフ
トラック量と呼ぶ。かかる許容オフトラック量は、再生
ヘッドRhの性能によるものであり、個々に設計され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、薄膜
磁気ヘッドの開発により、記録ヘッド/再生ヘッドとも
にヘッド幅1〜数μmのものが実用化の段階にある。
【0007】そして、記録ヘッドWhのヘッド幅Whwの
狭幅化で、1〜数μmのトラック幅Trwを実現できるよ
うになったが、上記トラッキング精度では、オフトラッ
ク量±TOFFがトラック幅Trwを上回ってしまい、記録信
号の読み取りが不可能になってしまう(図8参照)。
【0008】たとえば、トラック幅Trw=2μmで、磁
気テープaの揺らぎが±2μmであるとトラック幅Trw
に対するオフトラック量±TOFFは1/1となり、上記許
容オフトラック量を超え、もはや再生信号を得ることが
できなくなってしまうという問題がある。図8におい
て、破線で示した再生ヘッドRh、Rhは許容オフトラッ
ク量を超えた状態のものを示す。
【0009】なお、トラッキング精度を向上させること
ができれば、トラック幅Trwに対するオフトラック量±
TOFFを相対的に小さくすることができるが、トラッキン
グ精度はメカ的要素に因るところが大きく、これをさら
に高精度にすることは難しい。
【0010】特に、磁気テープaの走行はテープエッジ
をテープガイドなどにより規制して行うため、テープエ
ッジの寸法精度が一般にはμmオーダーといわれてお
り、換言すれば、テープエッジはμmオーダーでギザギ
ザがあり、そのギザギザがそのまま、磁気テープaの幅
方向の揺らぎとなってしまうため、トラッキング精度を
追求しても、オフトラック量±TOFFをμmオーダー以下
にすることは困難である。
【0011】そのため、リニアテープシステムにおいて
は、トラック幅Trwの狭幅化ができたとしても、トラッ
キング精度以上の磁気テープaの揺らぎがあるため、ト
ラッキングが不可能となってしまい、よって、これを再
生することができず、記録の高密度化に限界があるとい
う問題がある。
【0012】そこで、本発明は、リニアテープシステム
において、狭幅に記録された記録トラックの再生を可能
とし、記録の高密度化を図ることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明磁気ヘッド装置は、リニアテープシステムに
おける1つの記録トラックに対して複数の再生ヘッドを
対応させたマルチ再生ヘッドを有し、該マルチ再生ヘッ
ドの各再生ヘッドは記録トラックの幅方向にずらして配
置されるとともに、マルチ再生ヘッドの全体の幅を上記
記録トラックの幅よりも広くしたものである。
【0014】また、本発明磁気再生方法は、リニアテー
プシステムにおける1つの記録トラックに対して複数の
再生ヘッドを対応させたマルチ再生ヘッドを有し、該マ
ルチ再生ヘッドの各再生ヘッドを記録トラックの幅方向
にずらして配置するとともに、全体の幅を上記記録トラ
ックの幅よりも広くしたマルチ再生ヘッドで磁気テープ
の記録信号を読み取り、ノントラッキング方式により再
生するようにしたものである。
【0015】さらに、本発明磁気再生装置は、リニアテ
ープシステムにおける1つの記録トラックに対して複数
の再生ヘッドを対応させたマルチ再生ヘッドを有し、該
マルチ再生ヘッドの各再生ヘッドを記録トラックの幅方
向にずらして配置するとともに、全体の幅を上記記録ト
ラックの幅よりも広くしたマルチ再生ヘッドを備えたも
のである。
【0016】したがって、本発明にあっては、マルチ再
生ヘッドに対して相対的に磁気テープがトラック幅方向
に揺らぎを生じても、マルチ再生ヘッドのいずれかの再
生ヘッドが記録トラックを余すことなくスキャンするこ
とができ、よって、いわゆるノントラッキング再生方式
を用いることにより、データの完全再生を可能にし、こ
れにより、リニアテープシステムにおける記録の高密度
化を可能にする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の詳細を添付図面
に示した各実施の形態に従って説明する。
【0018】図1乃至図3は、本発明の第1の実施の形
態を示すもので、記録トラックTrと再生ヘッドRh、R
h、・・・との位置関係を概念的に示した説明図であ
る。また、この第1の実施の形態は、狭幅に形成された
記録トラックTrに対して該記録トラックTrのトラック幅
のほぼ半分の幅を有する複数の再生ヘッドRh、Rh、・
・・(マルチ再生ヘッドMRh)で記録信号の再生を行
うリニアテープシステムに適用したものである。図示は
省略したが、記録ヘッドWh及び/又は再生ヘッドRh、
Rh、・・・は磁気ヘッド装置のテープ接触面の所定の
位置に設けられている。
【0019】なお、この磁気ヘッド装置は、テープ状の
磁気記録媒体のデータの記録/再生を行う磁気記録再生
装置に適用されるものであり、磁気記録再生装置は、た
とえば、ビデオテープシステム、オーディオテープシス
テム、データストレージテープシステムに用いられる。
さらに、本発明は、再生のみを行う磁気再生装置であっ
ても良いことは勿論である。
【0020】磁気テープ1には、記録トラックTrが所定
の幅、たとえば、Trw=2μmで、形成されている。な
お、このような記録トラックTrは、ヘッド幅がWhw=
2μmの記録ヘッドWhで容易に形成することができ、
また、マルチ記録トラックTr、Tr、・・・(多チャンネ
ル)を形成する場合には、その分の数の記録ヘッドW
h、Wh、・・・を近接してテープ幅方向に設けることに
より実現することができる。
【0021】マルチ再生ヘッドMRhは、4つの再生ヘ
ッドRh、Rh、・・・で構成されており、各再生ヘッド
Rhのヘッド幅はRhw=1μmで、これら再生ヘッドR
h、Rh、・・・がテープ幅方向に隣接して設けられてい
る。
【0022】したがって、1つの記録トラックTrに対し
て2つの再生ヘッドが位置するようになっている。
【0023】なお、かかる実施の形態においては、磁気
テープ1の揺らぎの許容値が±2μmであることを前提
として説明する。
【0024】このように、マルチ再生ヘッドMRhの全
体のヘッド幅は、MRhw=4μmで、マルチ再生ヘッ
ドMRhが設計上の基準位置にある場合、そのうちの内
側2つの再生ヘッドRh2、Rh3が上記記録トラックTr上
に位置するようになっており、したがって、外側2つの
再生ヘッドRh1、Rh4は上記記録トラックTrからその半
ピッチ分ずれた位置に位置される(図1参照)。なお、
設計上の基準位置とは、マルチ再生ヘッドMRhのヘッ
ド幅MRhwの中心が記録トラックTrのトラック幅Trw
の中心と一致する位置である。また、4つの再生ヘッド
Rh1、Rh2、Rh3、Rh4はテープ走行方向にずれて配置
されている。これは、薄膜磁気ヘッドの製造工程におい
て複数の再生ヘッドRh、Rh、・・・を近接して形成す
ることが難しいからである。
【0025】しかして、マルチ再生ヘッドMRhが上記
基準位置にあるときに、上記マルチ再生ヘッドRh1、R
h2、Rh3、Rh4により上記記録トラックTrを再生する
と、該記録トラックTrをスキャンしている2つの再生ヘ
ッドRh2、Rh3により記録信号が再生される(図1参
照)。
【0026】そして、磁気テープ1にトラック幅方向に
揺らぎが生じると(たとえば、磁気テープ1が図1の状
態から上方へ1μm揺らぐと)、上側に位置する再生ヘ
ッドRh1、Rh2が記録トラックにオントラックして、下
側に位置する再生ヘッドRh3、Rh4がオフトラックする
(図2参照)。さらに、記録トラックTrが1μm上方へ
揺らぐと(オフトラック量±TOFF=2μm)、3つの再
生ヘッドRh2、Rh3、Rh4はオフトラックすることにな
るが、再生ヘッドRh1だけはオントラックを維持し(図
3参照)、再生ヘッドRh1により記録トラックTrの記録
信号を再生することができる。
【0027】したがって、記録トラックTrにあっては、
テープ走行方向においては余すことなくすべてをスキャ
ンすることができ、そのスキャンによりいずれかの再生
ヘッドRh1、Rh2、Rh3又はRh4により得られた再生信
号を半導体メモリ内に取り込み、これを再構成すること
でデータの完全再生を行うことができ、いわゆるノント
ラッキング再生方式が実現される。
【0028】しかして、磁気テープ1のテープ走行に因
るμmオーダーの揺らぎが生じても、マルチ再生ヘッド
MRhのいずれかの再生ヘッドRh1又はRh4が記録トラ
ックTrをスキャンすることができるため、記録トラック
Trが狭幅化されても、ノントラッキング方式により記録
信号の再生を行うことができ、換言すれば、リニアテー
プシステムにおいて、記録トラックTrの狭幅化を可能と
し、よって、記録の高密度化を実現することができる。
【0029】ここで、特許請求の範囲中に記載した「マ
ルチ再生ヘッドの全体の幅を記録トラックの幅よりも広
くした」とは、磁気テープ1に揺らぎが生じてもいずれ
かの再生ヘッドRhにより記録信号を再生することがで
きる幅まで広くしたという意味である。すなわち、幅方
向に配置した複数の再生ヘッドのうち外側に位置する再
生ヘッド側に記録トラックが揺らいだ場合、その外側の
再生ヘッドの全面が完全に記録トラックに接している必
要はなく、多少外れても、記録トラックの記録信号を再
生することができれば良い。したがって、再生ヘッドR
hの性能にも因るが、マルチ再生ヘッドMRhの幅MRh
wは、記録トラック幅Trwに揺らぎ量を加味した値より
も若干小さくすることができる。
【0030】なお、磁気テープ1(記録トラック)の揺
らぎ量は、テープ走行系のメカ精度および磁気テープ1
の寸法精度により決定されるもので、設計段階で判断す
ることができる。換言すれば、磁気テープ1(記録トラ
ック)の許容揺らぎ量は、予め設計値として決定して、
磁気再生装置の各部および磁気テープ等の寸法精度を上
げることにより実現するようになっている。
【0031】また、上記のようにマルチ再生ヘッドMR
hのヘッド幅MRhwをトラック幅Trwより広くすること
により、隣接する記録トラックTrの信号を読むことにも
なるが、かかる読み取った信号は、上記半導体メモリー
において、ノイズとして処理され、所定の番地およびエ
ラー信号の無い再生信号のみを再構成することにより、
データの完全再生が行われる。
【0032】図4(a)〜(c)は、本発明の第2の実
施の形態を示すもので、記録トラックTrと再生ヘッドR
h、Rh、・・・との位置関係を概念的に示した説明図で
ある。また、この第2の実施の形態は、狭幅に形成され
た記録トラックTrに対して該記録トラックTrのトラック
幅よりもやや広い幅を有する複数の再生ヘッドRh、R
h、・・・(マルチ再生ヘッドMRh)で記録信号の再生
を行うリニアテープシステムに適用したものである。特
に、記録トラック間にいわゆるガードバンドが形成され
たものに好適である。
【0033】なお、図4は記録トラックTrと再生ヘッド
Rhとの相対的位置関係を示すもので、本来は記録トラ
ックTrが揺らぎ、再生ヘッドRhは固定的なものである
が、説明の都合上、1つの記録トラックTrに、再生ヘッ
ドRh2がオントラックの状態(図4(a))、再生ヘッ
ドRh1がオントラックの状態(図4(b))、再生ヘッ
ドRh3がオントラックの状態(図4(c))をそれぞれ
示す。
【0034】磁気テープ1Aには、記録トラックTrが所
定の幅、たとえば、Trw=2μmで所定のトラックピッ
チ、たとえば、Trp=4μmで形成されており、よっ
て、記録トラックTr、Tr間には2μmの幅のガードバン
ドGBが形成されている。
【0035】マルチ再生ヘッドMRhは、3つの再生ヘ
ッドRh、Rh、Rhで構成されており、各再生ヘッドRh
のヘッド幅はRhw=2μmで、ヘッド幅の半分のピッ
チで幅方向にずれて配置されている。これにより、マル
チ再生ヘッドMRhの全体のヘッド幅MRhw=4μmと
なっている(図4(a)参照)。
【0036】このようなマルチ再生ヘッドMRhの基準
位置は、そのうちの中央部に位置する再生ヘッドRh2
記録トラックTrにオントラックした状態であり、したが
って、両外側の再生ヘッドRh1、Rh3はそれぞれ記録ト
ラックTrにそのヘッド幅の半分ずつがオフトラックした
状態である(図4(a)参照)。
【0037】なお、この第2の実施の形態においても、
磁気テープ1の揺らぎの許容値が±2μmであることを
前提として説明する。
【0038】しかして、上記基準位置にマルチ再生ヘッ
ドMRhがあるときに、上記マルチ再生ヘッドRh1、Rh
2、Rh3により上記記録トラックTrを再生すると、該記
録トラックTrに接触している再生ヘッドRh2により再生
信号が再生される(図4(a)参照)。なお、両外側の
再生ヘッドRh1、Rh3においても、再生信号を再生する
ことができるが、かかる再生ヘッドRh1、Rh3で再生し
た再生信号は、半導体メモリ内に取り込まれ、再構成さ
れる際に処理される。
【0039】そして、磁気テープ1にトラック幅方向に
揺らぎが生じると(たとえば、磁気テープ1が図4
(a)の状態から上方へ1μm揺らぐと)、上側に位置
する再生ヘッドRh1が記録トラックTrにオントラックし
て、中央部の再生ヘッドRh2はその半分が記録トラック
Trにオフトラックする(図4(b)参照)。さらに、記
録トラックTrが1μm上方へ揺らぐと(オフトラック量
±TOFF=2μm)、上側に位置する再生ヘッドRh1の半
分が記録トラックTrからオフトラックして、残りの半分
が記録トラックTrをスキャンすることになる(図4
(c)参照)。なお、再生ヘッドRhはその幅方向の半
分が記録トラックTrをスキャンすることができれば、記
録信号の再生をすることができるように設計されてい
る。
【0040】したがって、マルチ再生ヘッドMRhは、
記録トラックTrのテープ走行方向において記録信号を余
すことなくすべてスキャンすることができ、そのスキャ
ンによりいずれかの再生ヘッドRh1、Rh2又はRh3によ
り得られた再生信号を半導体メモリ内に取り込み、これ
を再構成することでデータの完全再生を行うことがで
き、いわゆるノントラッキング再生方式が実現される。
【0041】しかして、磁気テープ1Aのテープ走行に
因るμmオーダーの揺らぎが生じても、マルチ再生ヘッ
ドMRhのいずれかの再生ヘッドRh1、Rh2又はRh3
スキャンすることができるため、記録トラックTrが狭幅
化されても、ノントラッキング方式により信号の再生を
行うことができ、換言すれば、リニアテープシステムに
おいて、記録トラックTrの狭幅化を可能とし、よって、
記録の高密度化を実現することができる。
【0042】このようなマルチ再生ヘッドMRhは、い
わゆるサーペンタイン記録パターンの記録トラックTrの
再生にも適用することができる。
【0043】ここで、サーペンタイン記録パターンと
は、図5および図6に示すように、磁気テープ1Bの一
端から順方向に記録してテープ走行方向の他端で記録ヘ
ッドWhを相対的にテープ幅方向に少しずらした後、走
行方向を折り返して逆方向に記録し、また、出発点(一
端)に戻って来てから再び記録ヘッドWhを相対的にテ
ープ幅方向に少しずらして走行方向を折り返して順方向
に記録するようにして(図5参照)、複数本の記録トラ
ックTr、Tr、・・・が形成されたものであり(図6参
照)、1つ又は複数の記録ヘッドWh、Wh、・・・で、
複数本の単チャンネル又は複数本の多チャンネルの記録
トラックTr、Tr、・・・を形成することができる。
【0044】また、サーペンタイン記録は、特に、デー
タストレージテープシステムにおいて、いわゆる単一リ
ールのテープカートリッジの記録再生装置に適用されて
いる。
【0045】そして、このようなサーペンタイン記録パ
ターンで記録された記録トラックTr、Tr、・・・を再生
するときは、各チャンネルに各別のマルチ再生ヘッドM
Rhを対応させて、記録時と同様に、磁気テープ1Bの
走行方向の端部において記録走行方向を折り返すように
すればよい。なお、サーペンタイン記録パターンを形成
する場合、記録トラックWhを有する磁気ヘッド装置2
を磁気テープ1Bに対して幅方向に偏倚させるが、一般
的であるが、磁気テープ1Bを幅方向に偏倚させても良
い。
【0046】なお、上記各実施の形態においては、1つ
の記録トラックTrに対して複数の再生ヘッド(マルチ再
生ヘッド)MRhを設けたものについて説明したが、本
発明はこれに限らず、複数の記録トラック(マルチ記録
トラック)Tr、Tr、・・・に各別のマルチ再生ヘッドM
Rhを対応させるようにしても良い。
【0047】この他、上記各実施の形態において示した
各部の具体的な形状乃至構造は、本発明を実施するに当
たっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、こ
れらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈される
ことがあってはならないものである。
【0048】
【発明の効果】以上に記載したとおり、本発明磁気ヘッ
ド装置は、リニアテープシステムにおける1つの記録ト
ラックに対して複数の再生ヘッドを対応させたマルチ再
生ヘッドを有し、該マルチ再生ヘッドの各再生ヘッドは
記録トラックの幅方向にずらして配置されるとともに、
マルチ再生ヘッドの全体の幅を上記記録トラックの幅よ
りも広くしたことを特徴とする。
【0049】また、本発明磁気再生方法は、リニアテー
プシステムにおける1つの記録トラックに対して複数の
再生ヘッドを対応させたマルチ再生ヘッドを有し、該マ
ルチ再生ヘッドの各再生ヘッドを記録トラックの幅方向
にずらして配置するとともに、全体の幅を上記記録トラ
ックの幅よりも広くしたマルチ再生ヘッドで磁気テープ
の記録信号を読み取り、ノントラッキング方式により再
生するようにしたことを特徴とする。
【0050】さらに、本発明磁気再生装置は、リニアテ
ープシステムにおける1つの記録トラックに対して複数
の再生ヘッドを対応させたマルチ再生ヘッドを有し、該
マルチ再生ヘッドの各再生ヘッドを記録トラックの幅方
向にずらして配置するとともに、全体の幅を上記記録ト
ラックの幅よりも広くしたマルチ再生ヘッドを備えたこ
とを特徴とする。
【0051】したがって、本発明にあっては、マルチ再
生ヘッドに対して相対的に磁気テープがトラック幅方向
に揺らぎを生じても、マルチ再生ヘッドのいずれかの再
生ヘッドが記録トラックを余すことなくスキャンするこ
とができ、よって、いわゆるノントラッキング再生方式
を用いることにより、データの完全再生を可能にし、こ
れにより、リニアテープシステムにおける記録の高密度
化を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2および図3とともに本発明磁気ヘッド装置
の第1の実施の形態を示すもので、本図はマルチ再生ヘ
ッドの中心と記録トラックの中心とが一致した状態の再
生ヘッドと記録トラックとの位置関係を示す概念図であ
る。
【図2】図1の状態から磁気テープが上方へ偏倚した状
態の再生ヘッドと記録トラックとの関係を示す概念図で
ある。
【図3】図2の状態から磁気テープがさらに上方へ偏倚
した状態の再生ヘッドと記録トラックとの関係を示す概
念図である。
【図4】本発明磁気ヘッド装置の第2の実施の形態を示
すものであり、(a)はマルチ再生ヘッドの中心と記録
トラックの中心とが一致した状態、(b)は(a)の状
態から相対的に再生ヘッドが下方へ偏倚した状態、
(c)は(b)の状態から相対的にさらに再生ヘッドが
下方へ偏倚した状態の再生ヘッドと記録トラックとの関
係を示す概念図である。
【図5】図6とともに本発明の応用例を示すもので、磁
気テープと磁気ヘッド装置とを概念的に示す斜視図であ
る。
【図6】磁気テープに記録された記録トラックを概念的
に示す図である。
【図7】比較的幅広な従来の記録トラックと記録ヘッド
および再生ヘッドとの位置関係を示す概略図である。
【図8】狭幅化された記録トラックと従来の再生ヘッド
との位置関係を示す概略図である。
【符号の説明】
Tr…記録トラック、Rh…再生ヘッド、MRh…マルチ再
生ヘッド、1…磁気テープ、Trw…トラック幅、MRh
w…マルチ再生ヘッド幅、Rh1…再生ヘッド、Rh2…再
生ヘッド、Rh3…再生ヘッド、Rh4…再生ヘッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リニアテープシステムにおける1つの記
    録トラックに対して複数の再生ヘッドを対応させたマル
    チ再生ヘッドを有し、 該マルチ再生ヘッドの各再生ヘッドは記録トラックの幅
    方向にずらして配置されるとともに、 マルチ再生ヘッドの全体の幅を上記記録トラックの幅よ
    りも広くしたことを特徴とするリニアテープシステムに
    おける磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 リニアテープシステムにおける1つの記
    録トラックに対して複数の再生ヘッドを対応させたマル
    チ再生ヘッドを有し、 該マルチ再生ヘッドの各再生ヘッドを記録トラックの幅
    方向にずらして配置するとともに、全体の幅を上記記録
    トラックの幅よりも広くしたマルチ再生ヘッドで磁気テ
    ープの記録信号を読み取り、ノントラッキング方式によ
    り再生するようにしたことを特徴とするリニアテープシ
    ステムにおける磁気再生方法。
  3. 【請求項3】 リニアテープシステムにおける1つの記
    録トラックに対して複数の再生ヘッドを対応させたマル
    チ再生ヘッドを有し、 該マルチ再生ヘッドの各再生ヘッドを記録トラックの幅
    方向にずらして配置するとともに、全体の幅を上記記録
    トラックの幅よりも広くしたマルチ再生ヘッドを備えた
    ことを特徴とするリニアテープシステムにおける磁気再
    生装置。
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