JPH08249635A - テープ走行装置 - Google Patents

テープ走行装置

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Publication number
JPH08249635A
JPH08249635A JP7444695A JP7444695A JPH08249635A JP H08249635 A JPH08249635 A JP H08249635A JP 7444695 A JP7444695 A JP 7444695A JP 7444695 A JP7444695 A JP 7444695A JP H08249635 A JPH08249635 A JP H08249635A
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JP
Japan
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magnetoresistive element
magnetic tape
head
tape
drum
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Application number
JP7444695A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Okazaki
昌紀 岡▲崎▼
Hiroshi Sugiki
拓 杉木
Satoru Kondo
悟 近藤
Tomohiro Ikegami
友浩 池上
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 たとえば磁気テープのテープ送り速度の制御
を確実に行うために、磁気テープの情報を確実に読み取
ることができるテープ走行装置を提供すること。 【構成】 磁気テープの情報を読み取るために、ドラム
装置1と、このドラム装置1の近傍に配置されて磁気テ
ープ5を案内するガイド部材2と、を有し、ガイド部材
2は、磁気テープ5の情報を読み取るためにアジマスを
持つ磁気抵抗素子ヘッド30,40,50を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばビデオテープ
レコーダ(VTR)やデジタルオーディオテープレコー
ダ(DAT)等に用いられる磁気テープの走行装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば図10に示すビデオテープレコ
ーダのドラム装置は、上ドラム100と下ドラム105
を有していて、上ドラム100は回転ドラムで下ドラム
105は固定ドラムである。回転ドラム側には磁気テー
プに対して情報を記録したりあるいは磁気テープに記録
されている情報を再生するための磁気ヘッド106を備
えている。
【0003】この種の回転ドラム装置では、テープの送
り速度の制御をするためにコントロールトラック方式
(CTL方式)を用いている。このコントロールトラッ
ク方式は、磁気ヘッド106とは別に、下ドラム105
にCTLヘッド107を設けて、磁気テープに既に記録
されているコントロールトラック信号(CTL信号)を
磁気テープの再生時に読み取ることにより、その磁気テ
ープの送り速度を制御する。磁気テープの長手方向の端
には、コントロールトラックが設けられている。このコ
ントロールトラックには、磁気ヘッド106とは別の固
定ヘッドによってコントロールトラック信号が記憶され
る。磁気テープの再生時には、下ドラム105のCTL
ヘッド107が、磁気テープのコントロールトラック信
号を読み出すことにより、磁気テープの送り速度を制御
する。これにより、磁気ヘッドは記録時と同じように記
録トラック上をトレースして、磁気テープに記録されて
いる情報を読みだすことができる。これに対して図11
の別の従来例では、ドラム装置108とは別の位置にC
TLヘッド109が配置されている。つまりCTLヘッ
ド109は、ドラム装置108のテープ走行パスにおけ
る下流側に、ドラム装置108からかなり離れた位置に
配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10の従
来のドラム装置では、CTLヘッド107は一般的な磁
気誘導型(Inductive)ヘッドである。この誘
導型ヘッドは、電磁誘導を利用して、磁気テープに記録
されているコントロールトラック信号を再生するように
なっている。しかし、このタイプの磁気誘導型ヘッドを
使用する場合には、磁気テープと磁気誘導型ヘッドのギ
ャップ面は、安定した接触状態を保たなければならな
い。もし誘導型ヘッドと磁気テープが安定した接触状態
を保っておらずスペーシングが発生した場合には、スペ
ーシング損失が発生してしまう。そこで、下ドラム10
5のリード面110(テープ走行面)に対するCTLヘ
ッド107のギャップ面の突き出し量は、たとえば31
〜35μmと極めて厳しく設定しなければならず、ドラ
ム装置を製造する場合の製造精度を厳しくしなければな
らない。また製造したドラム装置におけるテープのトラ
ッキング精度が不安定である。図11の従来の装置で
は、コントロールトラック信号は、ドラム装置108か
ら離れた位置にあるCTLヘッド109で検出するよう
になっている。しかし磁気テープTの伸びを考慮する
と、できるだけドラム装置108の近くにCTLヘッド
109が配置されていないと、磁気テープの伸びが磁気
テープTのトラッキング精度を低下させることになる。
【0005】そこで本発明は上記課題を解消するために
なされたものであり、たとえば磁気テープのテープ送り
速度の制御を確実に行うために、磁気テープの情報を確
実に読み取ることができるテープ走行装置を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、磁気テープの情報を読み取るためのド
ラム装置を有するテープ走行装置において、ドラム装置
は、磁気テープの情報を読み取るためにアジマスを持つ
磁気抵抗素子ヘッドを備えるテープガイド装置により、
達成される。請求項2に記載の発明では、好ましくは磁
気テープの情報を載せたトラックに対して磁気抵抗素子
ヘッドの位置を合わせるための位置調整手段を備える。
請求項3に記載の発明では、好ましくは磁気抵抗素子ヘ
ッドと位置調整手段はドラム装置の固定ドラムに設けら
れている。請求項4の発明にあっては、磁気テープの情
報を読み取るために、ドラム装置と、このドラム装置の
近傍に配置されて磁気テープを案内するガイド部材と、
を有するテープ走行装置において、ガイド部材は、磁気
テープの情報を読み取るためにアジマスを持つ磁気抵抗
素子ヘッドを備えるテープ走行装置により、達成され
る。請求項5に記載の発明では、好ましくはガイド部材
は、磁気テープの情報を載せたトラックに対して磁気抵
抗素子ヘッドの位置を調整するための位置調整手段を備
える。
【0007】
【作用】請求項1の発明によれば、ドラム装置の磁気抵
抗素子ヘッドは、磁気テープの情報が記録されているト
ラックのアジマスに合わせて情報を読み取る。請求項2
と請求項3に記載の発明では、位置調整手段が磁気テー
プの情報を載せたトラックに対して磁気抵抗素子ヘッド
の位置を合わせることにより、トラックから最大の出力
で情報を読み取る。請求項4の発明にあっては、ガイド
部材の磁気抵抗素子ヘッドは、ドラム装置の近傍で、磁
気テープの情報が記録されているトラックのアジマスに
合わせて情報を読み取る。請求項5に記載の発明では、
位置調整手段が磁気テープの情報を載せたトラックに対
して磁気抵抗素子ヘッドの位置を合わせることにより、
トラックから最大の出力で情報を読み取る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様に限られるものではない。
【0009】実施例1 図1は、本発明のテープ走行装置の好ましい実施例を備
えるビデオテープレコーダを示している。テープ走行装
置10のベース6は、次のような要素を有している。ド
ラム装置1は、ベース6の上に設けられている。ドラム
装置1は、上ドラム1aと下ドラム1bを有している。
上ドラム1aは、磁気テープ5に対して情報を記録した
り、磁気テープ5の情報を再生するために、1つまたは
複数の磁気ヘッドを備えている。下ドラム1bは、上ド
ラム1aを回転可能に支持している。固定ガイド2,2
は、ベース6に対して傾斜して固定されている。つま
り、固定ガイド2,2は、磁気テープ5をドラム装置1
の表面にヘリカルに巻き付けるために傾いて設けられて
いる。これらの固定ガイド2,2は、ドラム装置1のテ
ープ流入側とテープ流出側に1個ずつ配置されている。
磁気テープ5は、再生時には矢印R方向に走行する。
【0010】ローラガイド3は、固定ガイド2,2の外
側に配置されている。2つのローラガイド3,3が、一
方の固定ガイド2の磁気テープ5の流れの上流側に配置
されている。残り2つのガイドローラ3,3は、他方の
固定ガイド2の磁気テープ5の流れの下流側に配置され
ている。1つのローラガイド3は、キャプスタンモータ
8により回転可能になっている。このキャプスタンモー
タ8を駆動することにより、ローラガイド3とピンチロ
ーラ7は、磁気テープ5を摩擦力により送る。ベース6
の上にはカセットシェル4が配置されている。このカセ
ットシェル4のテープ5は2つのローラガイド3,3、
1つの固定ガイド2、ドラム装置1の表面、もう1つの
固定ガイド2、ローラガイド3およびピンチローラ7と
ローラガイド3の間を通って、再びカセットシェル4に
導かれている。
【0011】図1において特徴的なのは、傾斜した固定
ガイド2,2のテープ走行面側に、1つ又は複数のアジ
マスを持った磁気抵抗素子ヘッドがそれぞれ設けられて
いることである。図1の実施例では、各固定ガイド2
は、3つの磁気抵抗素子ヘッド30,40,50を内蔵
している。磁気抵抗素子ヘッド30,40,50は、誘
導型ヘッドに代えて注目されているヘッドであり、磁束
の変化を利用して磁気テープ5に記録されている情報の
再生出力を得るためのヘッドである。磁気抵抗素子ヘッ
ド30,40,50は、磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド
(MR素子ともいう)であり、その抵抗が磁気抵抗素子
の磁化の向きと磁気抵抗素子に流した電流の向きとの相
対的な角度に依存することを利用しているものである。
この種の磁気抵抗素子ヘッドは、磁気抵抗素子ヘッドと
磁気テープの間にスペーシングがあっても、磁束の変化
があれば磁気テープ5に記録されている情報の再生出力
を得ることができる。
【0012】図1の磁気抵抗素子ヘッド30,40,5
0は、図2の磁気テープ5の記録されているトラック
A,B,Cから、好ましくは最大の出力で再生(読み取
り)するためのものである。つまり、各固定ガイド2
は、磁気テープのトラックA,B,Cの数に対応するよ
うな数の磁気抵抗素子ヘッドを備えている。図2に例示
する磁気テープ5は、トラックA、トラックB、トラッ
クC及びヘリカルトラックを有するテープパターンを有
している。磁気テープ5の長手方向に形成されているト
ラックA,B,Cは、上述したコントロールトラック方
式(CTL方式)において、磁気テープ5の送り速度の
制御をするためのコントロールトラック信号を記憶して
いる。ヘリカルトラックDは、本来の記録された情報で
ある。トラックA,B,Cは、それぞれ所定の傾斜アジ
マスを持って形成されている。また、ヘリカルトラック
Dは、所定の傾斜アジマスを持って形成されている。
【0013】図3は、1つの固定ガイド2を拡大して例
示している。図3で点線で示すのは、トラックA、トラ
ックB、トラックCである。固定ガイド2においては、
図2のトラックAが磁気抵抗素子ヘッド30に対応し、
トラックBが磁気抵抗素子ヘッド40に対応し、そして
トラックCが磁気抵抗素子ヘッド50に対応している。
つまり図2の磁気テープ5のトラック数(図2の例では
3本のトラックA,B,C)に対応して3つの磁気抵抗
素子ヘッド30,40,50が固定ガイド2に設けられ
ている。3つの各磁気抵抗素子ヘッド30,40,50
は、再生用のトラックA、トラックB、トラックCのア
ジマスに合うように、ヘッドギャップのアジマス角を有
している。これにより、3本の再生用のトラックA,
B,Cは、3つの磁気抵抗素子ヘッド30,40,50
により、コントロールトラック信号を読み取ることがで
きる。
【0014】図4は、固定ガイド2の一部分の断面で示
している。固定ガイド2の空間部2aには、磁気抵抗素
子ヘッド30が配置されている。この磁気抵抗素子ヘッ
ド30は、磁気抵抗素子ヘッドチップ30aとヘッドベ
ース30bを有している。ヘッドベース30bは、磁気
抵抗素子ヘッドチップ30aを固定していて、高弾性率
の材質で作られている。ヘッドベース30bは、ネジ3
0cを用いて固定ガイド2に対して固定されている。こ
のネジ30cは、矢印X方向に工具を差込んで回すこと
によりヘッドベース30bを取り付けることができる。
押しネジ30dは、工具を用いて回すことにより矢印X
方向に移動調整することができる。つまり押しネジ30
dは、ヘッドベース30bを、ヘッドベース30bの高
弾性による反力に抗して押し付けることができる。これ
により磁気抵抗素子ヘッドチップ30aは、X方向に沿
ってその位置を調整することができる。
【0015】押しネジ30dとヘッドベース30bは、
位置調整手段30eを構成している。このように磁気抵
抗素子ヘッドチップ30aは、位置調整手段30eを用
いて矢印X方向に位置調整することができるので、たと
えば図2のトラックAと磁気抵抗素子ヘッドチップ30
aの位置合せ、つまり図9の示すトラックずれLを調整
することができる。この位置ずれの調整を行うことによ
り、磁気抵抗素子ヘッドチップ30aはそのトラックA
のコントロールトラック信号を最大の出力で確実に読み
取ることができる。
【0016】図3の2つの磁気抵抗素子ヘッドチップ4
0,50は、位置調整手段をそれぞれ備えていて、磁気
抵抗素子ヘッドチップ40,50は、図2のトラック
B,Cに対してそれぞれ位置の調整ができるようになっ
ている。この位置調整の方式は、図4の磁気抵抗素子ヘ
ッドチップ30aと同様のやり方である。
【0017】実施例2 図5ないし図7は、本発明のテープガイド装置の別の実
施例を示している。図5は、本発明のテープ走行装置の
好ましい別の実施例を備えるビデオテープレコーダを示
している。テープ走行装置10のベース6は、次のよう
な要素を有している。ドラム装置1は、ベース6の上に
設けられている。ドラム装置1は、上ドラム1aと下ド
ラム1bを有している。上ドラム1aは、磁気テープ5
に対して情報を記録したり、磁気テープ5の情報を再生
するために、1つまたは複数の磁気ヘッドを備えてい
る。下ドラム1bは、上ドラム1aを回転可能に支持し
ている。固定ガイド2,2は、ベース6に対して傾斜し
て固定されている。つまり、固定ガイド2,2は、磁気
テープ5をドラム装置1の表面にヘリカルに巻き付ける
ために傾いて設けられている。これらの固定ガイド2,
2は、ドラム装置1のテープ流入側とテープ流出側に1
個ずつ配置されている。磁気テープ5は、再生時には矢
印R方向に走行する。
【0018】ローラガイド3は、固定ガイド2,2の外
側に配置されている。2つのローラガイド3,3が、一
方の固定ガイド2の磁気テープ5の流れの上流側に配置
されている。残り2つのガイドローラ3,3は、他方の
固定ガイド2の磁気テープ5の流れの下流側に配置され
ている。1つのローラガイド3は、キャプスタンモータ
8により回転可能になっている。このキャプスタンモー
タ8を駆動することにより、ローラガイド3とピンチロ
ーラ7は、磁気テープ5を摩擦力により送る。ベース6
の上にはカセットシェル4が配置されている。このカセ
ットシェル4のテープ5は2つのローラガイド3,3、
1つの固定ガイド2、ドラム装置1の表面、もう1つの
固定ガイド2、ローラガイド3およびピンチローラ7と
ローラガイド3の間を通って、再びカセットシェル4に
導かれている。
【0019】図5のドラム装置1は、下ドラム1b側に
3つの磁気抵抗素子ヘッド130,140,150が配
置されている。この3つの磁気抵抗素子ヘッド130,
140,150は、図6にその位置が詳しく示してあ
る。磁気抵抗素子ヘッド130は、図2の磁気テープ5
のトラックAに対応し、磁気抵抗素子ヘッド140は、
図2のトラックBに対応し、そして磁気抵抗素子ヘッド
150はトラックCに対応している。磁気抵抗素子ヘッ
ド130は、下ドラム1bにおいて、上ドラム1aの近
傍に配置されている。これに対して2つの磁気抵抗素子
ヘッド140,150は、下ドラム1bのリード1fの
近傍に配置されている。このリード1fは磁気テープT
を案内するための部分である。各磁気抵抗素子ヘッド1
30,140,150は、再生用のトラックA、トラッ
クB、トラックCのアジマスに合うように、ヘッドギャ
ップのアジマス角を有している。これにより、3本の再
生用のトラックA,B,Cは、3つの磁気抵抗素子ヘッ
ド30,40,50により、コントロールトラック信号
を読み取ることができる。
【0020】図7は、図6のドラム装置1の下ドラム1
bの一部分の断面を示している。図7に示すように、下
ドラム1bに対して、磁気抵抗素子ヘッド130の位置
調整手段130eを設けることにより、磁気抵抗素子ヘ
ッドチップ130aの位置を矢印X方向に移動して位置
決めすることができる。すなわち、磁気抵抗素子ヘッド
130は、磁気抵抗素子ヘッドチップ130aとヘッド
ベース130bを有している。ヘッドベース130b
は、ネジ130cにより下ドラム1bに固定されてい
る。磁気抵抗素子ヘッド130は、下ドラム1bの空間
102aに配置されている。位置調整手段130eは、
ネジ130dとヘッドベース130bで構成されてい
る。ネジ130dを図示しない工具により回すことによ
り、磁気抵抗素子ヘッドチップ130aは、矢印X方向
に沿ってヘッドベース130bの弾性力に抗して位置調
整することができる。つまり磁気抵抗素子ヘッドチップ
130aは、図2のトラックAに対応して位置決めする
ことができる。これにより、磁気抵抗素子ヘッドチップ
130aは、トラックAに記録されているコントロール
トラック信号を最大の再生出力で確実に読み出しするこ
とができる。同様にして図6の磁気抵抗素子ヘッド14
0,150も、磁気抵抗素子ヘッド130と同様にして
位置調整手段で位置調整ができる。従って、磁気抵抗素
子ヘッド140,150は、図2のトラックB,Cにそ
れぞれ記憶されているコントロールトラック信号を最大
の再生出力でそれぞれ確実に読み出しすることができ
る。
【0021】ところで磁気抵抗素子ヘッド30,130
は、図8に例示するように磁気テープ5との間に数μm
程度のスペーシングが生じても、磁気抵抗素子ヘッド3
0,130の再生出力はほとんど変化しない。つまり、
磁気抵抗素子ヘッド30,130の突き出し方向(矢印
Y方向で示す径方向)の調整は、特に数μm程度のスペ
ーシングである場合には必要としない。たとえば、従来
の誘導型ヘッドを用いる場合と異なって、磁気抵抗素子
ヘッドを用いる場合にはプラスマイナス2μm程度の公
差幅をもって行う精密な調整が不要である。これは、磁
気抵抗素子ヘッドが、磁束の変化を利用して情報の再生
出力を得るようになっているからである。
【0022】ところで、図2の長手方向のトラックA,
B,Cに記録されているコントロールトラック情報は、
たとえば実施例1の磁気抵抗素子ヘッド30,40,5
0あるいは実施例2の磁気抵抗素子ヘッド130,14
0,150のヘッドギャップのアジマス角を合わせてそ
れぞれ読み取るようにしている。しかし、磁気抵抗素子
ヘッドのヘッドギャップに対して充分なアジマス角を与
えることにより、図2の中央部のヘリカルトラックDを
も再生することも可能である。図10に示すように、ヘ
リカルトラックDが形成される際に、トラッキングデー
タ部であるトラックA,Bをも作り込んでおいて、磁気
抵抗素子ヘッドがトラックA,Bを読み取る。
【0023】また図4の位置調整手段30eと図7の実
施例の位置調整手段130eでは、ネジ30d,130
dを用いて磁気抵抗素子ヘッドチップの位置が調整され
るようになっている。しかしこれに限らず、ネジ30
d,130dの代わりに、別途スペーサを用意してその
スペーサを挿入することにより、ヘッドベース30bあ
るいは130bが変形されて、磁気抵抗素子ヘッドチッ
プ30a,130aの矢印X方向の高さ調整が行える。
これにより、磁気抵抗素子ヘッドチップ130aは、ト
ラックに記録されているコントロールトラック信号を最
大の再生出力で確実に読み出しできる。
【0024】以上説明したように本発明の実施例では、
図4の実施例1では、磁気抵抗素子ヘッドチップの高さ
調整機構として、ネジおよびヘッドベースを用意して、
トラックに記憶されているコントロールトラック信号を
最大の再生出力で確実に再生することができる。また磁
気抵抗素子ヘッドを用いているので、磁気抵抗素子ヘッ
ドの特性上、磁気抵抗素子ヘッドと磁気テープの間にス
ペーシングが生じていても、再生出力は影響を受けにく
い。従って磁気抵抗素子ヘッドの磁気テープに対する突
き出し量の公差が大きくとれるために、テープガイド装
置の製造および組立てが容易になる。磁気テープが高速
走行して浮上したりテープシワ等が生じて、磁気抵抗素
子ヘッドチップと磁気テープとの間にスペーシングが発
生したとしても、コントロールトラック信号は確実に再
生できるので、テープの速度制御を確実に行うことがで
きる。
【0025】また図1の実施例では、磁気ヘッドの近傍
に2つの固定ガイドを設けて、これらの固定ガイドに磁
気抵抗素子ヘッドを設けている。従ってコントロールト
ラック信号は、ドラム装置の近くで磁気抵抗素子ヘッド
により読み取ることができるので、磁気テープの伸び縮
みの影響がコントロールトラック信号の読み取り精度に
影響を与えにくい。従って、テープ上の読み取るべき情
報を載せたトラックから、磁気抵抗素子ヘッドは最大の
再生出力を読み取れる。このように本発明の磁気抵抗素
子ヘッド(MRヘッド)のヘッドギャップは、トラック
のアジマスに合うようなアジマス角を有し、しかも1つ
または複数個のアジマスを持つ磁気抵抗素子ヘッドが、
固定ガイドのようなガイド部材もしくはドラム装置に内
蔵されることにより、磁気テープ上からの情報を外乱を
受けることなく高精度に読み取ることができる。本発明
のテープ走行装置は、ビデオテープレコーダに限らず、
たとえばデジタルオーディオテープ等他の種類の磁気テ
ープに対しても適用することができる。また本発明のテ
ープ走行装置は、大容量化するテープストリーマ等の制
御にも対応することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、た
とえば磁気テープのテープ送り速度の制御を確実に行う
ために、磁気テープの情報を確実に読み取ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープ走行装置を備えるビデオテープ
レコーダの好ましい実施例1を示す斜視図。
【図2】ビデオテープ(磁気テープ)のトラックの形成
例を示す図。
【図3】図1の実施例1の固定ガイドとその固定ガイド
に内蔵された3つの磁気抵抗素子を示す斜視図。
【図4】図3の固定ガイドにおける磁気抵抗素子ヘッド
の位置調整手段を示す断面図。
【図5】本発明のテープガイド装置の別の好ましい実施
例2を備えるビデオテープレコーダの斜視図。
【図6】図5の実施例2のドラム装置とそのドラム装置
に内蔵された3つの磁気抵抗素子ヘッドを示す斜視図。
【図7】図6の磁気抵抗素子ヘッドの下ドラムにおける
磁気抵抗素子ヘッドとその位置調整手段を示す断面図。
【図8】磁気抵抗素子ヘッドと磁気テープのスペーシン
グロスについて説明する図。
【図9】磁気抵抗素子ヘッドと磁気テープのトラックの
ずれを説明する図。
【図10】ビデオテープ(磁気テープ)のトラックの別
の形成例を示す図。
【図11】従来の磁気誘導型のヘッドを備える回転ドラ
ム装置を示す図。
【図12】従来のドラム装置と離れた位置にコントロー
ルトラック信号を読み取るヘッドを備えた従来のビデオ
テープレコーダの一例を示す平面図。
【符号の説明】
2 固定ガイド(ガイド部材) 5 磁気テープ 10 テープ走行装置 30,40,50 磁気抵抗素子ヘッド 130,140,150 磁気抵抗素子ヘッド 30e,130e 位置調整手段 A,B,C 磁気テープのトラック D ヘリカルトラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池上 友浩 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープの情報を読み取るためのドラ
    ム装置を有するテープ走行装置において、 ドラム装置は、磁気テープの情報を読み取るためにアジ
    マスを持つ磁気抵抗素子ヘッドを備えることを特徴とす
    るテープガイド装置。
  2. 【請求項2】 磁気テープの情報を載せたトラックに対
    して磁気抵抗素子ヘッドの位置を合わせるための位置調
    整手段を備える請求項1に記載のテープ走行装置。
  3. 【請求項3】 磁気抵抗素子ヘッドと位置調整手段はド
    ラム装置の固定ドラムに設けられている請求項2に記載
    のテープ走行装置。
  4. 【請求項4】 磁気テープの情報を読み取るために、ド
    ラム装置と、 このドラム装置の近傍に配置されて磁気テープを案内す
    るガイド部材と、を有するテープ走行装置において、 ガイド部材は、磁気テープの情報を読み取るためにアジ
    マスを持つ磁気抵抗素子ヘッドを備えることを特徴とす
    るテープ走行装置。
  5. 【請求項5】 ガイド部材は、磁気テープの情報を載せ
    たトラックに対して磁気抵抗素子ヘッドの位置を調整す
    るための位置調整手段を備える請求項4に記載のテープ
    走行装置。
JP7444695A 1995-03-07 1995-03-07 テープ走行装置 Pending JPH08249635A (ja)

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