JP3106539B2 - 回転ヘッドドラム装置 - Google Patents

回転ヘッドドラム装置

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JP3106539B2 JP03102932A JP10293291A JP3106539B2 JP 3106539 B2 JP3106539 B2 JP 3106539B2 JP 03102932 A JP03102932 A JP 03102932A JP 10293291 A JP10293291 A JP 10293291A JP 3106539 B2 JP3106539 B2 JP 3106539B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気ヘッドの磁気テ
ープの走査開始端から終端に亘って均一なエアーフィル
ムを形成して、磁気ヘッドが磁気テープに良好な状態で
接触できるようにしたヘリカルスキャン方式の回転ヘッ
ドドラム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、VTR(ビデオテープレコー
ダ)には、ビデオ信号を記録,再生するビデオヘッド
(磁気ヘッド)を有した回転ドラムをテープ走行方向よ
り少し傾けて配置し、回転させながら磁気テープに斜め
のパターンで記録,再生するヘリカルスキャン方式の回
転ヘッドドラム装置が一般的に用いられている。これ
を、図10によって具体的に説明すると、100はヘリ
カルスキャン方式の回転ヘッドドラム装置であり、VT
R等の磁気記録再生装置に用いられるものである。この
回転ヘッドドラム装置100は、外周面110aに一対
のビデオヘッド111,111を突出させ、モータの軸
112を介して回転する回転ドラム(上ドラム)110
と、この回転ドラム110を回転自在に支持すると共
に、外周面120aの回りに図示しない磁気テープが走
行するテープリード(テープガイド部)120bを形成
した固定ドラム(下ドラム)120とで大略構成されて
いる。
【0003】そして、上記回転ドラム110の外周面1
10aの上記磁気テープが摺動する面には、環状の溝1
10bを複数本平行に切り込んで、上記磁気テープが回
転ドラム110の外周面110aや固定ドラム120の
外周面120a等に張り付かないようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記回転ヘッドドラム
装置100の環状の溝110b付きの回転ドラム110
による磁気テープの走行案内では、各ビデオヘッド11
1が磁気テープに当たるヘッド進入側(テープ走行入口
側)で回転ドラム110に誘起されるエアーを巻き込
み、このエアーフィルムの発生により磁気テープを回転
ドラム110から浮上させるようになっているが、上記
ビデオヘッド111が磁気テープから離脱するヘッド離
脱側(テープ走行出口側)に行くに従って、そのエアー
フィルムの厚みが減り或は無くなり、各ビデオヘッド1
11の磁気テープの走査開始端から終端に亘って均一な
エアーフィルムを形成することができなくなる欠点があ
った。これにより、上記ビデオヘッド111と磁気テー
プの良好な接触が得られなかった。また、上記ビデオヘ
ッド111のヘッド離脱側において、磁気テープが回転
ドラム110の外周面110aに張り付き気味になるた
め、回転ドラム110と固定ドラム120の隙間側の各
ドラムのエッジ部分やビデオヘッド110を突出させる
ヘッド窓113のエッジ部分に磁気テープが当たって、
該磁気テープが傷付く虞れがあった。この磁気テープが
損傷すると、その磁性粉が磁気テープからビデオヘッド
111側に落ちて、該ビデオヘッド111の摩耗を早め
たり、磁気テープ及びビデオヘッド111の寿命を短く
する傾向にあった。
【0005】そこで、この発明は、ヘッドの磁気テープ
の走査開始端から終端に亘って均一なエアーフィルムを
形成して磁気テープとヘッドとの当たりを良好にするこ
とができる回転ヘッドドラム装置を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
【0007】の発明の回転ヘッドドラム装置は、外周
面にヘッドを突出させた回転ドラムと、この回転ドラム
を回転自在に支持すると共に、外周面の回りに磁気テー
プが案内されて走行するテープガイド部を形成した固定
ドラムとを備えた回転ヘッドドラム装置において、上記
回転ドラムの外周面であって、上記ヘッドを突設させた
ヘッド窓の回転軌跡の範囲において、該回転ドラムを回
転させる軸に平行な縦溝を形成し、この縦溝において回
転方向から順に深部と浅部から成る段差を形成して、こ
の縦溝の浅部をエアフィルム制御溝としてある。
【0008】
【作用】回転ドラムの外周面のヘッドを突設させたヘッ
ドの回転軌跡の範囲に回転ドラムを回転させる軸に平行
な縦溝を形成し、この縦溝において回転方向から順に
部と浅部から成る段差を形成し、この縦溝の浅部をエア
ーフィルム制御溝としたので、この縦溝によりヘッドの
磁気テープの走査開始端から終端に亘って回転ドラムの
外周面と磁気テープ間に均一なエアーフィルムが形成さ
れ、ヘッドと磁気テープの接触状態が常に良好に保たれ
てテープ走行時の磁気テープの損傷等が防止される。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面と共に詳述
する。
【0010】図1において、1はヘリカルスキャン方式
の回転ヘッドドラム装置であり、外周面10aに一対の
ビデオヘッド(磁気ヘッド)11,11を突出させた回
転ドラム10と、この回転ドラム10をモータ22の回
転軸23等を介して回転自在に支持すると共に、外周面
20aの回りに磁気テープ2が走行するテープリード
(テープガイド部)21を有した固定ドラム20とで大
略構成されている。上記磁気テープ2は、シャーシ3に
傾斜するように立設された一対の傾斜ガイド4,5を介
して回転ドラム10の外周面10a及び固定ドラム20
の外周面20aにに巻き付けられるようになっている。
さらに、上記各ビデオヘッド11は、回転ドラム10に
形成されたヘッド窓11aよりその外周面10aから数
μm〜数十μm突出するようになっている。
【0011】また、上記回転ドラム10の外周面10a
の上記磁気テープ2の摺動面(回転ドラム10の外周面
10aの下縁側)には、所定間隔(例えばドラム直径が
30mmの場合は4.710mm)毎に、該回転ドラム
10を回転させる回転軸23に平行な縦溝12をそれぞ
れ形成してある。この各縦溝12には、図7(a),
(b)に示すように、上記回転ドラム10の回転方向
(図中矢印で示す)から順に深部12aと浅部12bか
ら成る段差を有するように連続形成してある。この各縦
溝12の深部12aは、例えば、ドラム直径が30mm
の場合、高さ0.7mm以上、幅1.884mm、深さ
(奥行き)0.120mmに形成してあり、大気溝とし
て機能するようになっている。さらに、上記各縦溝12
の浅部12bは、例えば、ドラム直径が30mmの場
合、高さ0.7mm以上、幅2.826mm、深さ(奥
行き)0.002mmに形成してあり、エアフィルム制
御溝として機能するようになっている。尚、図8
(a),(b)に示すように、上記ビデオヘッド11を
突設させたヘッド窓11aは縦溝12の深部を兼用して
おり、このヘッド窓11aの回転ドラム10の回転方向
の後部に縦溝12の浅部12bを連続段差形成してあ
る。また、この実施例においては、図7,8に示すよう
に、上記ヘッド窓11aの高さと、上記各縦溝12の深
部12a及び浅部12bの高さは、同じ1.2mmにそ
れぞれ形成してある。
【0012】さらに、上記各ビデオヘッド11は、回転
ドラム10の底部10bにネジ止めされた基板13の先
端に位置決めして接着剤等で固着してある。尚、上記各
ビデオヘッド11のリード線14は図示しない回転トラ
ンスと結線される端子板15に半田付けしてある。ま
た、図3〜図5中符号16は回転ドラム10の底部10
bの下面側に突設されたPG用マグネットであり、固定
ドラム20側に配置された図示しないPG用コイル検出
器に対向している。
【0013】以上実施例の回転ヘッドドラム装置1によ
れば、回転ドラム10の外周面10aの磁気テープ2の
摺動面に複数の縦溝12を所定間隔毎に設け、この各縦
溝12に深部12aと浅部12bから成る段差をそれぞ
れ連続形成し、この各縦溝12の深部12aを大気溝と
すると共に浅部12bをエアーフィルム制御溝としたの
で、この各縦溝12を介して回転ドラム10の周囲の気
体をその外周面10aに導入し、この導入した気体で回
転ドラム10の外周面10aと磁気テープ2の間にエア
ーフィルムを形成する。このエアーフィルムの膜は上記
各縦溝12の各浅部12b等により各ビデオヘッド11
の磁気テープ2の走査開始端から終端に亘って均一に形
成され、回転ドラム10の外周面10aに対して磁気テ
ープ2を安定且つ充分に浮上させることができる。
【0014】この磁気テープ2の浮上特性を、従来のも
のと比較した結果を図9に示す。図9において、t1
領域に回転ドラム10における磁気テープ2の浮上状態
を示し、t0の領域に回転ドラム10と固定ドラム20
の隙間における磁気テープ2の浮上状態を示し、t2
領域に固定ドラム20における磁気テープ2の浮上状態
を示し、Aは本実施例のデータであり、Bは従来例のデ
ータである。この従来技術の浮上特性のBに示すよう
に、回転ドラムと固定ドラムの隙間(図9中t0の領
域)で磁気テープの浮上量が極端に落ち込み、これによ
り磁気テープが回転ドラムと固定ドラムのエッジ部分に
当たって、磁気テープに傷が付いたり、磁気テープの削
り粉でビデオヘッドが摩耗し易かった。しかし、浮上特
性のAに示すように、本実施例では、t1の領域からt0
の領域において従来よりも安定した浮上量(エアーフィ
ルム)が形成され、回転ドラム10と固定ドラム20の
エッジ部分に磁気テープ2が接触することもなく、磁気
テープ2が傷付いたり、各ビデオヘッド11が摩耗する
こともない。従って、ビデオヘッド11及び磁気テープ
2の寿命を従来のものより長くすることができる。ま
た、ビデオヘッド11が磁気テープ2に常に最適な状態
で接触するので、スペーシングロスのない最適なヘッド
の当たりで磁気テープ2に記録,再生することが可能と
なった。
【0015】尚、上記各縦孔12のエアーフィルム制御
溝として機能する浅部12bの深さを微小寸法にしたの
は、テープ浮上の立上がり特性(即ち、回転ドラム10
の外周面10aから磁気テープ2が瞬時に浮上する特
性)を良くするためと、磁気テープ2を回転ドラム10
の外周面10aから安定に浮上させるためである。これ
により、回転ドラム10の回転時の磁気テープ2の瞬時
浮上と、浮上後に安定性のあるテープ姿勢を得ることが
できるので、再生エンベロープの最適な記録再生を行う
ことができ、ビデオヘッド11,磁気テープ2等の長寿
命化をより一段と図ることができる。
【0016】このように、上記磁気テープ2がビデオヘ
ッド11から離れる際に無理に持ち上げられることがな
く、また、回転ドラム10と固定ドラム20の間の隙間
側に吸い込まれ過ぎることがないので、磁気テープ2と
ビデオヘッド11の当たりを良好にすることができると
共に、磁気テープ2とビデオヘッド11が離れる時に発
生するジッターを大幅に低減することができる。これに
より、磁気テープ2の伸び縮みや走行ムラ等が一段と改
善され、再生の際にジッターによる画面のゆれや曲り等
のエラーを完全に無くすことができる。
【0017】尚、前記実施例によれば、固定ドラムの外
周面の磁気テープの摺動面側にも縦溝を形成してもよ
い。また、VTRに用いられる回転ヘッドドラム装置に
ついて説明したが、VTRに限られず、DAT(ディジ
タル オーディオ テープレコーダ)等の各種の磁気記
録再生装置に適用しても良い。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明の回転ヘッドド
ラム装置によれば、回転ドラムの外周面の磁気ヘッドを
突設させたヘッドの回転軌跡の範囲に回転ドラムを回転
させる軸に平行な縦溝を形成し、この縦溝において回転
方向から順に深部と浅部から成る段差を形成し、この縦
溝の浅部をエアーフィルム制御溝としたので、この縦溝
によりヘッドの磁気テープの走査開始端から終端に亘っ
て、回転ドラムの外周面と磁気テープ間に均一なエアー
フィルムを形成することができると共に、ヘッドと磁気
テープの接触状態を常に良好にしてテープ走行時の磁気
テープの損傷等を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す回転ヘッドドラム装
置の正面図。
【図2】上記回転ヘッドドラム装置の平面図。
【図3】上記回転ヘッドドラム装置の回転ドラムの平面
図。
【図4】上記回転ヘッドドラム装置の回転ドラムの正面
図。
【図5】図3のY−Y線に沿う断面図。
【図6】上記回転ヘッドドラム装置の回転ドラムの底面
図。
【図7】(a)は上記回転ドラムの外周面に形成された
縦溝の拡大正面図、(b)は上記縦溝の拡大断面図。
【図8】(a)は上記回転ドラムの外周面のヘッド近傍
に形成された縦溝の拡大正面図、(b)は上記ヘッド近
傍に形成された縦溝の拡大断面図。
【図9】上記回転ヘッドドラム装置と従来例の回転ヘッ
ドドラム装置のテープ浮上特性の比較説明図。
【図10】従来例の回転ヘッドドラム装置の斜視図。
【符号の説明】
1…回転ヘッドドラム装置、2…磁気テープ、10…回
転ドラム、10a…外周面、11…ヘッド、12…縦
溝、12a…深部、12b…浅部、20…固定ドラム、
20a…外周面、21…テープリード(テープガイド
部)、23…軸(回転軸)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面にヘッドを突出させた回転ドラム
    と、この回転ドラムを回転自在に支持すると共に、外周
    面の回りに磁気テープが案内されて走行するテープガイ
    ド部を形成した固定ドラムとを備えた回転ヘッドドラム
    装置において、上記回転ドラムの外周面であって、上記
    ヘッドを突設させたヘッド窓の回転軌跡の範囲におい
    て、該回転ドラムを回転させる軸に平行な縦溝を形成
    し、この縦溝において回転方向から順に深部と浅部から
    成る段差を形成して、この縦溝の浅部をエアフィルム制
    御溝としたことを特徴とする回転ヘッドドラム装置。
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