JP2000076525A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多種類の商品を扱う自動販売機において、所
望の商品の選択を容易にする。 【解決手段】 商品見本３と、商品見本３に対応する商
品選択ボタン４とを備える自動販売機において、商品に
付されたバーコードを自動販売機の外部から読み取り得
るバーコードリーダー１０、１５を設け、バーコードリ
ーダー１５の出力端を自動販売機主制御部１４に接続
し、バーコードリーダーで読み取ったバーコードを商品
選択信号として自動販売機主制御部１４に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、多種類の商品を販
売する自動販売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】多種類の商品を扱う自動販売機において
利用者が商品を購入する場合、従来は各商品に対応して
設けられている商品選択ボタンの内から所望の商品に相
当するボタンを選択して操作するのが通常である。しか
しながら、自動販売機の扱う商品の種類によっては１台
の自動販売機で数十種類の商品が存在し、従って商品選
択ボタンの数も数十個存在する。その一例は煙草自動販
売機であり、煙草の銘柄は国産品、輸入品を合わせて数
百種類に及ぶため、自動販売機で販売される煙草の銘柄
も数十種となる。この種の自動販売機では利用者が所望
の商品を購入しようとすると、多数の選択ボタンから該
当するものを選び出さなければならず極めて煩雑であ
る。特に普段利用し馴れている自動販売機であればとも
かく、始めての自動販売機にあってはどこに所望の選択
ボタンが存在するのかを探し出すのにかなりの時間を要
する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上述
のような多種類の商品を扱う自動販売機において、所望
の商品の選択を容易にすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明によれば、商品見本と、商品見本に対応する
商品選択ボタンとを備える自動販売機において、発売済
の商品に付されたバーコードを自動販売機の外部から読
み取らせるためのバーコードリーダーを設け、バーコー
ドリーダーの出力端を自動販売機主制御部に接続し、入
金後読み込んだバーコードにて商品を選択する。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明においては、自動販売機本
体の正面に商品選択ボタンの他にバーコードリーダーの
読取り部を設け、バーコードリーダーの出力端を自動販
売機主制御部に接続し、バーコードリーダーの読取り部
により、自動販売機の外部にあり発売済で購入者の所持
する商品のバーコードを読み取らせ、そのバーコードに
相応する信号をバーコードリーダーの出力端から商品選
択信号として自動販売機主制御部に送り、投入された金
額が販売可能であることを条件として自動販売機主制御
部から販売信号を送出する。ここで商品のバーコードと
は発売済の商品そのもののバーコードのみならず、その
バーコードを複写したものをも含むものとする。

【０００６】自動販売機で扱う商品のバーコードをバー
コードリーダーにより読み取らせると共に任意の商品選
択ボタンを操作することにより自動販売機主制御部に商
品のバーコードと商品選択ボタンとの対応関係を記憶さ
せ得るようにすることができる。

【０００７】自動販売機本体の正面に表示部を設け、バ
ーコードリーダー関連の情報を表示し得るようにするこ
とができる。

【０００８】自動販売機本体の正面にバーコード読取り
窓を設け、この読取り窓を、少なくともバーコードを読
み取ることができ且つ商品で外光を遮断し得るだけの大
きさにし、商品のバーコードを読み取らせるとき外光が
内部に侵入して読み取りを阻害することのないように構
成するのがよい。

【０００９】

【実施例】次に本発明を図面に示す実施例について説明
する。

【００１０】図１ａは本発明の実施例の外観図で、１は
自動販売機本体、２は電照部、３は商品見本、４は各商
品見本に対応する商品選択ボタン、５はコイン投入口、
６は紙幣投入口、７は返却ボタン、８は返却口、９は商
品取出口である。１０はバーコードリーダーの読取り部
で、この読取り部に商品のバーコードを接触させるか接
近させることにより、その商品のバーコードを読み取る
ことができる。１１はバーコードリーダー表示部で、バ
ーコードに関連する種々の情報の表示を行う。

【００１１】図１ｂは本発明の実施例の制御系統図で、
図１ａと同等部分には同符号を付してある。１２はコイ
ン投入口５に接続されたコイン識別機、１３は紙幣投入
口６に接続された紙幣識別機、１４は自動販売機主制御
部、１５はバーコードリーダーの読取り部１０に接続さ
れたバーコードリーダー本体、１６は自動販売機主制御
部１４に接続された搬出制御部、１７は搬出制御部１６
に接続された搬出機構、１８は操作用キーボードであ
る。自動販売機主制御部１４は、ＣＰＵ１４１、各コラ
ム（商品貯蔵部）とバーコードとの対応関係を記憶させ
るＲＡＭ１４２、自動販売機の各種のプログラムを記憶
させるＲＯＭ１４３を含んでいる。

【００１２】次に本発明の自動販売機の使用に先立つ設
定、或いは商品の入替時の設定の仕方を説明する。バー
コードリーダー本体１５に内蔵される制御部を動作さ
せ、プリセット開始バーコードを読み取らせ、その自動
販売機で扱う各商品例えば煙草に対応させた各商品選択
ボタンの一つを押し、その後その商品のバーコードをバ
ーコードリーダーに読み取らせバーコードリーダー制御
部に認識させることを各商品について繰り返すことによ
り、各商品の各バーコードと各商品選択ボタンとの対
応、従って各バーコードと各コラムとの対応をとること
ができる。このようにして自動販売機主制御部１４のＲ
ＡＭ１４２に記憶させた各コラムとバーコードとの対応
関係の一例を図１ｃに示す。また、操作用キーボード１
８により各コラムに貯蔵される商品の価格の設定が行わ
れる。

【００１３】次に本発明の自動販売機の販売動作を図２
に示す操作フローを用いて説明する。今利用者がコイン
又は紙幣をコイン投入口５又は紙幣投入口６から投入す
ると入金金額が表示部１１に表示され、一方コイン識別
機１２又は紙幣識別機１３で正偽が判別され、正であれ
ばその貨幣信号が自動販売機主制御部１４に送られ、自
動販売機主制御部１４で設定されている各商品の価格と
比較され、投入された金額が最低価格商品の金額以上で
あればバーコードリーダー１５がトリガーされ待機状態
に入り、表示部１１にはバーコードリーダーがバーコー
ドの読み取り可能状態になったことを表示し、購入可能
商品の選択ボタン４に内蔵されたランプが点灯する。も
し投入された金額が最低価格商品の金額以下であれば一
定時間経過した後返却口８に返金され、一定時間経過前
に追加して入金されると再び上記の判断操作が繰り返さ
れる。

【００１４】ここで点灯している商品選択ボタン４の一
つを利用者が選択して押せば、商品出力動作に入り、自
動販売機主制御部１４からその商品選択ボタンに対応す
る商品の販売信号が搬出制御部１６に送られ、搬出制御
部１６は搬出機構１７を操作して選択された商品を商品
取出口９に搬出させる。もし釣銭がある場合には残金額
を表示部１１に表示すると共に再購入可能な金額か否か
を判断し、可能であれば再び上述と同様の動作を繰り返
し、可能でなければ一定時間待機し、コイン又は紙幣の
投入がなければ釣銭を返却口８に返却すると共にバーコ
ードリーダー１５をリセットする。なお返却レバー７を
利用者が操作することにより直ちに釣銭を出させること
も可能である。返却レバー７を操作するかタイマーによ
る一定時間経過後釣銭を返却口８に返却し、一連の動作
は終了する。

【００１５】上述の場合、利用者が商品選択ボタン４を
操作せず、利用者が前に購入して既に所持している商品
で更に購入を望む商品のバーコードをバーコードリーダ
ーの読取り部１０に当てるか接触させると、バーコード
リーダーはバーコードの読み取り動作を行い、商品照合
処理に入る。もしバーコードが判別可でありその商品が
有れば、商品名及び価格を表示部１１に表示し、商品出
力動作に入り、前述と同様な動作で商品が搬出される。
商品が無ければ商品売り切れか否かが判断され売切れで
あるから売切れ表示を表示部１１に出し、他の商品の選
択を利用者に促し、一定時間経過しても商品選択ボタン
の操作がなかったときは入金は返却され、バーコードリ
ーダーはリセットされる。バーコードの判別が不可であ
ればその旨の表示を表示部１１に行い、商品選択ボタン
の操作を利用者に促し、一定時間経過しても商品選択ボ
タンの操作がなかったときは入金は返却され、バーコー
ドリーダーはリセットされる。バーコードの判別は可で
あってもその商品が自動販売機で扱っていないものであ
る場合には、該当商品がない旨の表示を表示部１１に行
い、前述の場合と同様に商品選択ボタンの操作を利用者
に促し、一定時間経過しても商品選択ボタンの操作がな
かったときは入金は返却され、バーコードリーダーはリ
セットされる。

【００１６】本発明のバーコードリーダーの読取り部１
０の自動販売機本体１に対する設置位置は任意であり、
商品選択ボタンのように設置位置に制限はない。従って
例えば車椅子に乗ったままの身体障害者が操作可能な比
較的低い位置に設けることもできる。また、表示部１１
は上述の例ではバーコードリーダーの操作に関連する情
報のみならず、コイン、紙幣の投入に関係する情報、商
品の説明等の表示にも利用するようにしたが、表示部１
１はバーコードリーダー関連の情報のみを表示させ、そ
の他の必要な情報は別個の表示部によるようにしてもよ
い。

【００１７】上述の実施例では利用者がなにがしかの金
額の貨幣を予め投入することによって販売動作を起動せ
しめるものであるが、商品の金額が分からない利用者に
とっては差し当たりどれくらいの金額を投入すればよい
のか戸惑うことがある。この点を解決するため、バーコ
ードリーダーの読取り部１０にセンサを設け、利用者が
所望の商品のバーコードを読取り部１０に当てるとセン
サが感知してバーコードリーダーをトリガさせ、同時に
表示部１１に商品名、金額等を表示させるように構成す
ることができる。

【００１８】バーコードリーダーは通常室内において使
用される場合が多く、特に外光の影響を考慮せずとも読
み取りに支障はないが、屋外で使用される自動販売機に
おいては強い日射光の当たる場合読み取りに不都合を生
じる可能性がある。この点を考慮して、バーコードリー
ダーの読取り部は外光を遮蔽し得るように構成すること
が好ましい。図３はその一例の構造と使用状態の斜視図
を示す。自動販売機本体１の正面にバーコード読取り窓
１９を設け、その大きさは、最小限商品２０のバーコー
ド２１は読み取ることができると共に商品２０そのもの
で読取り窓１９を遮蔽し外光が内部へ侵入し得ないよう
に選定するのが望ましい。１０は読取り窓１９の後方に
配置されたバーコードリーダー読取り部である。バーコ
ードを読み取らせるに際しては、商品２０例えば煙草の
側面に付されたバーコード２１が読取り窓１９に当たる
ようにして商品２０の側面を読取り窓１９に押しつけれ
ば、外光は商品２０そのもので遮断され、読取り窓１９
の内部には達しない。

【００１９】

【発明の効果】本発明によれば、商品に付されているバ
ーコードを利用して商品選択を行うことができるから、
特に煙草自動販売機のように多数の品種を１台で扱うよ
うな場合に、多数の商品選択ボタンから所望の商品の選
択ボタンを見付け出す必要がなく、所望の商品のバーコ
ードさえ所有していればそれを利用して商品を購入する
ことが極めて容易となり、人の依頼で商品を購入する場
合のように商品に対する知識がなくとも購入操作は極め
て簡単である。また、このバーコードを利用して各商品
選択ボタン乃至商品コラムと各商品のバーコードとの対
応の設定も容易に行うことができ、自動販売機の新規設
置の際や、商品の入替時の商品選択ボタン乃至コラムと
商品との間の設定が極めて簡単となる。更にバーコード
リーダーの読取り部の設置位置に制限がないから、何人
にも操作可能な、いわゆるバリアフリーの自動販売機を
得ることも容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の、ａは正面図、ｂは制御系
統図、ｃはコラム乃至商品選択ボタンとバーコードとの
設定の一例の説明図である。

【図２】本発明の自動販売機の動作フローの説明図であ
る。

【図３】本発明のバーコードリーダーの読取り部の一実
施例及びその使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 自動販売機本体 ２ 電照部 ３ 商品見本 ４ 商品選択ボタン ５ コイン投入口 ６ 紙幣投入口 ７ 返却ボタン ８ 返却口 ９ 商品取出口 １０ バーコードリーダーの読取り部 １１ 表示部 １２ コイン識別機 １３ 紙幣識別機 １４ 自動販売機主制御部 １４１ ＣＰＵ １４２ ＲＡＭ １４３ ＲＯＭ １５ バーコードリーダー本体 １６ 搬出制御部 １７ 搬出機構 １８ 操作キーボード １９ 読取り窓 ２０ 商品 ２１ バーコード

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海野 覚 川崎市川崎区田辺新田１番１号 富士電機 株式会社内 (72)発明者 中谷 晴紀 東京都千代田区外神田６丁目15番12号 富 士電機冷機株式会社内 Ｆターム(参考） 3E044 AA01 BA01 BA02 CA02 CA03 CA04 CB02 CC03 DA01 DA04 DB02 DB03 DB05 DC06 DD10 EA03 EA04 EA06 EA08 EA12 EA20

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品見本と、商品見本に対応する商品選
   択ボタンとを備える自動販売機において、発売済の商品
   に付されたバーコードを自動販売機の外部から読み取ら
   せるためのバーコードリーダーを設け、バーコードリー
   ダーの出力端を自動販売機主制御部に接続し入金後読み
   込んだバーコードにて商品を選択することを特徴とする
   自動販売機。
2. 【請求項２】 自動販売機で扱う商品のバーコードをバ
   ーコードリーダーにより読み取らせると共に任意の商品
   選択ボタンを操作することにより自動販売機主制御部に
   商品のバーコードと商品選択ボタンとの対応関係を記憶
   させ得るようにしたことを特徴とする請求項１記載の自
   動販売機。
3. 【請求項３】 自動販売機本体の正面にバーコード読取
   り窓を設け、この読取り窓を、少なくともバーコードを
   読み取ることができ且つ商品で外光を遮断し得るだけの
   大きさにしたことを特徴とする請求項１記載の自動販売
   機。