JP2507076B2 - カ―ド式自動販売機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はカード式自動販売機に関するものである。

従来の技術 従来のカード式自動販売機は第３図に示すように構成
されている。

プリペードカード１には前払い金額が書き込まれてい
る。カードリーダーライタ２は挿入されたカードを取り
込んで、そのカード１に書き込まれている前払い金額を
読み取る。読み取った前払い金額を投入金情報Ｍとして
販売制御部３に入力する。

販売制御部３は、複数の販売コラムの販売価格と投入
金情報Ｍで与えられた前払い金額とを比較して売可判定
を実施し、商品選択スイッチ群４に設けられた売可ラン
プ5a〜5xの内の前記の判定によって売可と判定された販
売コラムに対応するものを点灯させる。商品選択スイッ
チ群４の商品選択スイッチ6a〜6xの中で、売可と判定さ
れている販売コラムに対応したものが操作された場合に
は、選択商品の払い出しを商品払い出し装置７に指示す
る。

これとともに販売制御部３は、カード１に書き込まれ
ている前払い金額の更新をカード・リーダライタ２に指
示する。

具体的には、投入金情報で与えられた金額から販売価
格を差し引いた額に、カード１の前払い金額に更新さ
れ、更新されたカード１は返送される。

発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、商品を購入するためには
カード１の入力操作と、商品選択スイッチ6a〜6xの一つ
を操作する商品指定の操作とが必要である。最近の自動
販売機では取り扱い商品の数が増加して、商品選択スイ
ッチ6a〜6xの数が非常に多くなってきており、何れの商
品選択スイッチを操作すれば目的の商品を購入すること
ができるのかを利用者が認識するのに時間がかかり、操
作性が悪い。

また、利用者が認識するのに時間がかかると一回の販
売の所要時間が長くなって、単位時間当たりの販売稼働
率が低下する問題がある。

本発明は毎回同じ商品を購入するような利用の形態に
おいて、操作性の向上と、販売稼働効率の向上に寄与で
きるカード式自動販売機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 本発明のカード式自動販売機は、購入商品を入力する
商品選択スイッチと、商品の払い出しを実施する商品払
い出し装置と、投入コインを検出するコインユニット
と、入力されたカードに対して読み書きするカードリー
ダーライタと、カードリーダーライタの信号とコインユ
ニットの信号に基づいて商品の払い出しならびにカード
の書き換えを実施する販売制御部とを設け、販売制御部
を、コインが投入されてカードが入力されていない場合
には、商品選択スイッチが操作されたことを検出すると
操作を検出した商品選択スイッチで指定される商品の払
い出しを商品払い出し装置に指示するとともにコイン投
入金額からの料金精算をコインユニットに指示し、コイ
ンよりも先行してカードが入力されたことを検出した場
合には、カードから読み出した商品選択情報で指定され
た商品の払い出しを商品払い出し装置に指示するととも
にカードからの料金精算をカードリーダーライタに指示
し、コインが投入された状態で前記カードが入力された
ことを検出した場合には、商品選択スイッチが操作され
たことを検出すると操作を検出した商品選択スイッチで
指定される商品の払い出しを商品払い出し装置に指示
し、かつカードの商品選択情報を商品選択スイッチの前
記指定された商品への更新をカードリーダーライタに指
示するとともに料金精算をカードリーダーライタならび
にコインユニットに指示するよう構成したことを特徴と
する。

作用 この構成によると、設定領域に商品選択情報が書き込
まれたカードをカードリーダーライタに入力すると、こ
のカードから読み取った商品選択情報に基づいて販売制
御部が商品払い出し装置に選択商品の払い出しを指示す
る。

コインを投入してからカードを入力すると、販売制御
部は商品選択スイッチで指定された商品の払い出しを商
品払い出し装置に指示するとともに、カードの商品選択
情報を商品選択スイッチの前記指定された内容に更新す
る。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図と第２図に基づいて
説明する。

なお、従来例を示す第３図と同様の作用をなすものに
は、同一の符号を付けて説明する。

第１図は本発明のカード式自動販売機を示す。

従来のプリペードカードでは設定領域に前払い金額だ
けが書き込まれていたが、この第１図に示したカード１
では、前払い金額と商品選択情報が書き込まれている。

この自動販売機の利用の形態には、コイン単独使
用，カード単独使用，カードとコインの使用との３
種類がある。販売制御部３の構成を〜の各形態ごと
の動作に基づいて説明する。

コイン単独使用 この場合には、カード１を入力せずにコインユニット
８にコインを投入し、次いで商品選択スイッチ6a〜6xの
操作で購入商品が指定される。

カード１よりも先にコインが投入されたことを検出し
た販売制御部３では、コインの投入金額と各販売コラム
の販売価格とを比較して“売可”判定を実施し、売可ラ
ンプ5a〜5xのうち“売可”と判定された販売コラムに対
応するものだけが点灯する。“売可”と判定されている
販売コラムの商品選択スイッチが操作されたことを販売
制御部３が検出すると、その商品を払い出すように商品
払い出し装置７に指示する。

カード単独使用 この場合には、コインよりも先にカード１が入力され
たことを検出した販売制御部３では、次のように処理さ
れる。

カードリーダーライタ２はカード１から前払い金額の
投入金情報Ｍと商品選択情報Ｓを読み取って販売制御部
３に入力する。販売制御部３は投入金情報Ｍに基づいて
売可判定して売可ランプ5a〜5xのうちの販売が可能な販
売コラムに対応するものを点灯させる。

これとともに販売制御部３は、商品選択情報Ｓで指定
されるコラムの商品が“売可”と判定されているかを判
定して、これが“売可”であれば商品払い出し装置７に
商品選択情報Ｓで指定されるコラムの商品の払い出しを
指示する。

そしてカードリーダーライタ２に前払い金額の更新を
指示する。前払い金額の更新されたカード１はカード挿
入口に返送される。

カード１から読み出した商品選択情報Ｓで指定される
コラムが、カード１の前払い金額だけでは“売可”にな
らない場合には、「コインを追加投入してください」と
表示部９にディスプレイされる。規定時間が経過しても
コインの追加投入がない場合には、カードリーダーライ
タ２にカード１の返送指示が発生する。

このように、商品選択情報Ｓが書き込まれているカー
ド１を使用することによって、利用者は商品選択スイッ
チを操作せずとも、予め決められた目的の商品を迅速に
購入できる。

カードとコインの使用 この場合には、コインの投入に次いでカード１が入力
される。販売制御部３は第２図に示したフローチャート
のように作用する。

カード１の入力に先行してコインが投入された状態を
ステップ〔ａ−１〕と〔ａ−２〕で検出し、商品選択情
報の書き換えモードに切り換わってからステップ〔ａ−
３〕で商品選択スイッチ6a〜6xの何れかが操作されたこ
とを検出すると、ステップ〔ａ−４〕ではカード１の投
入金情報Ｍと商品選択情報Ｓとの更新をカードリーダー
ライタ２に指示する。

具体的には、ステップ〔ａ−３〕で操作を検出した販
売コラムを指定する内容にカード１の商品選択情報Ｓを
更新し、ステップ〔ａ−３〕で指定された商品の料金と
コイン投入金額との差額を前払い金額から差し引いた額
に投入金額情報Ｍに更新するようにカードリーダーライ
タ２に指示する。

ステップ〔ａ−５〕では、ステップ〔ａ−３〕におい
て操作を検出した商品選択スイッチで指定された商品の
払い出しを商品払い出し装置７に指示する。ステップ
〔ａ−６〕では、カードリーダーライタ２にカード挿入
口へのカード１の返送を指示する。

なお、ステップ〔ａ−４〕での投入金情報Ｍの更新に
際して、前払い金額が選択商品の料金には不足している
ような場合には、販売制御部３は表示部９に、「前払い
金額の不足につき、コインを追加投入してください。」
と表示させる。商品を購入しない場合には利用者が返金
スイッチ10を操作する。

ここで販売制御部３が返金スイッチ10の操作を検出す
ると、販売制御部３はカードリーダーライタ２にカード
１の返送を指示し、コインユニット８に返金を指示する
ように構成されている。

上記の商品選択情報Ｓには次のようなものも含まれ
る。

カップ式飲料の自動販売機においては、「商品の銘
柄」と「調理の内容」が商品選択情報として書き込まれ
る。より具体的には、「商品の銘柄」としては“コー
ヒ”か“紅茶”の別が書き込まれ、「調理の内容」とし
ては“ホット”か“コールド”の別、“砂糖なし”か
“砂糖入りの場合にはその分量”の別、“氷なし”か
“氷あり”の別などがこの内容になる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、購入商品を入力する商
品選択スイッチと、商品の払い出しを実施する商品払い
出し装置と、投入コインを検出するコインユニットと、
入力されたカードに対して読み書きするカードリーダー
ライタと、カードリーダーライタの信号とコインユニッ
トの信号に基づいて商品の払い出しならびにカードの書
き換えを実施する販売制御部とを設け、販売制御部を、
コインが投入されてカードが入力されていない場合に
は、商品選択スイッチが操作されたことを検出すると操
作を検出した商品選択スイッチで指定される商品の払い
出しを商品払い出し装置に指示するとともにコイン投入
金額からの料金精算をコインユニットに指示し、コイン
よりも先行してカードが入力されたことを検出した場合
には、カードから読み出した商品選択情報で指定された
商品の払い出しを商品払い出し装置に指示するとともに
カードからの料金精算をカードリーダーライタに指示
し、コインが投入された状態で前記カードが入力された
ことを検出した場合には、商品選択スイッチが操作され
たことを検出すると操作を検出した商品選択スイッチで
指定される商品の払い出しを商品払い出し装置に指示
し、かつカードの商品選択情報を商品選択スイッチの前
記指定された商品への更新をカードリーダーライタに指
示するとともに料金精算をカードリーダーライタならび
にコインユニットに指示するよう構成したため、設定領
域に商品選択情報が書き込まれたカードをコインよりも
先に入力することによって、このカードから読み取った
商品選択情報に基づいて販売制御部が商品払い出し装置
に選択商品の払い出しを指示するので、商品選択スイッ
チを操作しなくても目的の商品を購入できる。

コインを入力してからカードを入力して商品選択スイ
ッチを操作することによって、商品選択スイッチで指定
された商品を払い出すとともに、この販売動作に伴って
カードの商品選択情報の書き換えを実施するため、利用
者の好みの変化に追従して商品選択情報を更新できる。

また、上記のカードの商品選択情報の書き換えは、商
品の販売に使用する自動販売機自体によって販売動作に
ともなって実施されるので、自動販売機とは別の書き換
え装置を各所に載置して、自動販売機の利用に際してカ
ードの商品選択情報を予め書き換えるような操作をしな
くても済み、操作性が良好である。

また、カードから読み取った商品選択情報に基づいて
商品選択スイッチを操作しなくても目的の商品を購入で
きるにもかかわらず、コインを入力してからカードを入
力すると云う特殊な操作を行うことによって、カードか
らの支払いを実施する場合であってもカードの商品選択
情報とは別の商品を商品選択スイッチで指定して購入す
ることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のカード式自動販売機の一実施例の構成
図、第２図は同装置の要部のフローチャート図、第３図
は従来のカード式自動販売機の構成図である。 １……カード、２……カードリーダーライタ、３……販
売制御部、6a〜6x……商品選択スイッチ、７……商品払
い出し装置、８……コインユニット、Ｍ……投入金情
報、Ｓ……商品選択情報。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】購入商品を入力する商品選択スイッチと、
   商品の払い出しを実施する商品払い出し装置と、投入コ
   インを検出するコインユニットと、入力されたカードに
   対して読み書きするカードリーダーライタと、カードリ
   ーダーライタの信号とコインユニットの信号に基づいて
   商品の払い出しならびにカードの書き換えを実施する販
   売制御部とを設け、販売制御部を、コインが投入されて
   カードが入力されていない場合には、商品選択スイッチ
   が操作されたことを検出すると操作を検出した商品選択
   スイッチで指定される商品の払い出しを商品払い出し装
   置に指示するとともにコイン投入金額からの料金精算を
   コインユニットに指示し、コインよりも先行してカード
   が入力されたことを検出した場合には、カードから読み
   出した商品選択情報て指定された商品の払い出しを商品
   払い出し装置に指示するとともにカードからの料金精算
   をカードリーダーライタに指示し、コインが投入された
   状態で前記カードが入力されたことを検出した場合に
   は、商品選択スイッチが操作されたことを検出すると操
   作を検出した商品選択スイッチで指定される商品の払い
   出しを商品払い出し装置に指示し、かつカードの商品選
   択情報を商品選択スイッチの前記指定された商品への更
   新をカードリーダーライタに指示するとともに料金精算
   をカードリーダーライタならびにコインユニットに指示
   するよう構成したカード式自動販売機。