JP2944979B2 - 景品払出機能付き自動販売機 - Google Patents

景品払出機能付き自動販売機

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JP2944979B2
JP2944979B2 JP2650098A JP2650098A JP2944979B2 JP 2944979 B2 JP2944979 B2 JP 2944979B2 JP 2650098 A JP2650098 A JP 2650098A JP 2650098 A JP2650098 A JP 2650098A JP 2944979 B2 JP2944979 B2 JP 2944979B2
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、景品払出機能付き自
動販売機の改良に関し、景品が一定の利益率又は払出率
に基づいて払い出されるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の景品払出機能付き自動販
売機としては、利用者が商品を購入した際に、自動的に
景品払出装置が作動し、当たりが出たときに、おまけと
してもう1個余分に商品が払い出されるというものが存
在している。自動的に景品払出装置が作動し、当たりが
出るとは、例えば、1個の当たりランプと複数の外れラ
ンプが備え付けられ、商品の購入後、この装置の作動に
より、それらのランプが自動的に点滅流動して移動し、
更に自動的に当たりランプ又は外れランプの位置で点灯
が停止して、当たりか外れかが決定されるようなもので
ある。
【0003】このような従来の景品払出機能付き自動販
売機においては、利用者の一定回数の利用により一定の
回数だけ当たりが出るように設定され、一定回数の利用
により一定の割合で当たりが発生して景品が出されるも
のである。つまり、当たりの回数の確率が設定されてい
るのみで、その当たりの回数の確率は、自動販売機の設
置者が設定するものである。例えば、20回目毎の利用
に当たりが出るように設定されているとか、或いは20
回の内ランダムに1回の割合で当たることが決められて
いるもの。更には20回の利用の内ランダムに20%の
割合で当たる回数が決められているものなどである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の景品払出
機能付き自動販売機においては、利用者の利用回数に対
して何回、というような方式で景品を払い出すため、利
用者がどの商品を選択して購買するかを推測することが
できず、複数の商品が異なる単価である場合には、自動
販売機の設置者は、事前に利益金額に対する景品払出率
の確定をすることができない。即ち、複数の商品を販売
する自動販売機において、どの商品を購入してもその利
用回数に対して何回当たりという方式で当たりを発生さ
せるタイプのものであるため、複数の商品の全てが同一
の単価(仕入れ単価及び販売単価)でない限りは、利益
金額に対する景品の払出額(払出率)を確定できず、時
には景品の払出率が小さかったり、またある時には景品
の払出率が大きかったりするのである。
【0005】利用者が、利益単価(販売単価−仕入れ単
価)の大きい商品を好んで購入し、一定の利用回数に対
して当たりの景品を払い出した場合と、利益単価の低い
商品を利用者が好んで購入し、同じ一定の利用回数に対
して同じ数の当たりの景品を払い出した場合とでは、当
然、総利益金額に対する景品の払出率は全く違ったもの
となってしまうのである。まして、景品自体を複数のも
のから選択できるようにした場合に、その仕入れ単価が
異なるとなれば尚更である。従って、従来の景品払出機
能付き自動販売機においては、事前にその利益金額に対
する景品払出率の計画を立てること自体が不可能であっ
たため、自動販売機の設置現場では、景品の払出率の計
画を立てることが出来ないままに装置を設置したり、或
いは、販売促進的効果があまり得られない仕入れ単価の
低い当たりの景品を使用していたりするのが現状であっ
た。
【0006】このように、販売促進的効果を発揮するた
めに開発されたこの種の装置ではあるが、その効果を発
揮しないままに使用されていたり、或いは、この種の装
置自体の設置の必要性が認められないという原因にもな
っていた。そこで、本願発明においては、複数の単価の
異なる商品を販売することができる各種の景品払出機能
付き自動販売機においても、装置の設置者が事前に利益
金額に対する景品払出率の計画を立てることができ、所
定の景品払出率に基づく利益金額(利益率)を容易に確
保でき、販売促進的効果を十分に発揮することができる
景品払出機能付き自動販売機を提供することをその課題
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明は、貨幣を投入又は挿入することにより、
商品を購入することができ、商品購入後に景品払出装置
が作動し、当たりが出ると景品が払い出される景品払出
機能付き自動販売機において、景品払出装置が景品の払
い出しの許否を決定する払出決定手段を備え、この払出
決定手段が、利益率又は払出率の設定に基づき、演算手
段を介して景品予算額を算出し、払い出されるべき景品
の価格が景品予算額以下のときにのみ、景品の払い出し
の許可の指令を出すものであり、この許可の指令を必要
条件として景品払出装置が当たりを出すことを特徴とす
る景品払出機能付き自動販売機である。
【0008】これにより一定の利益率又は払出率に基づ
き、景品を払い出すことが可能となり、自動販売機の設
置者は、利益金額に対する所定の景品の払出率の計画を
事前に立てることができ、一定の利益金額を確保して、
販売促進効果をも十分に発揮させることができるのであ
る。ここで、利益率とは、販売された商品の総利益金額
(販売金額−仕入れ金額)から払い出された景品の仕入
金額を差し引いた金額の総利益金額に対する比率であ
り、他方、払出率とは払い出された景品の仕入れ金額の
総利益金額に対する比率を意味する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面と共に本願発明
の実施の形態について説明する。添付の図面は全て本願
発明の実施の形態に関するものである。図1が本願発明
の一実施形態の全体斜視図である。装置上方の前面パネ
ルには3個の異なる単価の商品を展示する商品展示部1
0が3個設けられている。各々の商品展示部10の前面
は窓部となっており、ガラス板又は透明の合成樹脂板が
嵌め込まれており、内部には商品(図示省略)が展示さ
れている。それぞれの商品展示部10の下には、この商
品を選択して、購入するための商品選択ボタン11が設
けられている。商品展示部10の個数は、2個以上で自
由に設定することができ、この商品展示部10内に展示
されている商品の単価は、それぞれ異なるものでも、同
一のものでもよい。
【0010】更に、商品展示部10の上方には、景品展
示部20を2つ設けており、この景品展示部20には、
異なる仕入れ単価の景品が展示されることになる。それ
ぞれの景品展示部20の下には景品選択ボタン21が設
けられている。また、景品展示部20の横には、当たり
ランプ26と外れランプ27とがそれぞれ1個ずつ設け
られている。装置の内部には、図示はしていないが、商
品展示部10に展示された商品のそれぞれが種類別に商
品収納部内に収納されており、この商品収納部の出口部
には送出手段が設けられ、商品収納部の出口から払出口
30に通じる連絡通路が設けられ、商品又は景品がこの
通路を通過して払出口30にまで送り出される。40が
コイン投入口を、41が紙幣挿入口を、及び43が釣銭
払出口を図示している。
【0011】この景品払出機能付き自動販売機の使用方
法は、以下の通りである。先ず、通常の自動販売機と同
様に、コイン或いは紙幣をコイン投入口40又は紙幣挿
入口41に入れ、その後、商品展示部10から購入を希
望するものを選択し、その商品展示部10の下方の商品
選択ボタン11を押すことにより、商品を購入する。希
望する商品を購入した後に、今度は、景品を獲得出来る
かどうかにトライアルすることになる。
【0012】即ち、2つの景品展示部20の内から希望
するものを選択し、その下方の景品選択ボタン21を押
す。景品選択ボタン21が押されると、自動的に景品払
出装置の作動が開始し、当たりランプ26と外れランプ
27が交互に点滅を繰り返し、最初点滅のスピードは早
いが、その点滅のスピードが徐々に遅くなって、点滅が
停止し、一方のランプのみが点灯したままとなる。当た
りランプ26が点灯したままとなると、CPUから指令
が出され、自動的に送出手段が作動して、希望した景品
が払出口30から出てくるのである。他方、外れランプ
27が点灯したままとなることによって外れとなり、景
品は出て来ないことになる。
【0013】本願発明においては、後に詳述するが、こ
の景品の当たりと外れを決定する当たり決定手段に払い
出しの許可又は不許可の指令を送る払出決定手段を装置
に備えつけているのであるが、上記実施形態において
は、払出決定手段が当たり決定手段となっている。そし
て、この自動販売機の設置者は、この払出決定手段に一
定の利益率又は払出率等を設定することによって、その
演算手段を介して景品の払出可能額となる景品予算額を
算出し、その景品予算額が景品の仕入れ単価を上回った
ときに、景品の払出許可の指令を出し、当たりが出るよ
うに構成している。これにより、一定の利益額を確保し
て、景品を払い出すことができるようにしているのであ
る。
【0014】図2は、上記実施形態に係る装置の内部構
造を示す概念説明図である。箱型の装置内部には、3種
類の商品13、13、13及び2種類の景品23、23
をそれぞれ多数収納することのできる商品収納部15及
び景品収納部25が設けられている。これらの商品収納
部15及び景品収納部25のそれぞれの下端部の出口部
17のそれぞれには送出手段16が設けられており、更
にそれぞれの出口部17には商品13及び景品23を払
出口30へと送り出すための連絡通路18が接続してい
る。
【0015】これにより商品13が購入されたときに
は、送出手段16が自動的に作動してその商品13が収
納されている1つの商品収納部15からその商品が1個
だけ送り出され、連絡通路18を通過して払出口30に
送り出される。そして、景品展示部20の下方の景品選
択ボタン21を押すことにより、景品払出装置が作動
し、当たりが出ると、同様にその景品23を収納する景
品収納部25の送出手段16が自動的に作動して、その
景品23が1個送り出され、連絡通路18を通過して払
出口30に送り出されるのである。
【0016】図3は、本願発明の自動販売機に備え付け
られた景品払出装置の作動をコントロールする制御手段
の系統図を示している。CPU50内には、当たりラン
プ26及び外れランプ27に指令を送るランプ表示手段
と、当たりを決定するための払出決定手段と、送出手段
16に物品を送り出す指令を出す送出指示手段とが組み
込まれている。即ち、この実施形態においては、後に説
明する実施形態と異なり、払出決定手段が当たり決定手
段と同一のものとなっている。つまり、払出決定手段が
当たり決定手段を兼ねているのである。
【0017】即ち、コイン等を投入して商品を購入後、
景品選択ボタン21の作動により作動開始手段としての
スイッチ22が作動し、景品払出装置が起動する。これ
によって、CPU50の指令に基づき、当たりランプ2
6及び外れランプ27とが点滅を開始する。ここで、払
出決定手段が設定された利益率又は払出率に基づき演算
手段を介して演算処理を行い、払い出しの許否を決定す
る。この払出決定手段がこの実施形態では当たり決定手
段となっているため、この払い出しの許否の指令に基づ
き、当たりランプ26及び外れランプ27の点滅が停止
する。この当たり決定手段としての払出決定手段が払出
し許可の指令を出しているときに、当たりランプ26が
点灯したままとなるのである。これにより当たりが出
て、送出指示手段の指令により送出手段16が作動し
て、その物品が払出口30に送り出される。他方、払出
決定手段が払出し不許可の指令を出しているときには、
外れランプ27の方が点灯したままとなり、外れとなっ
て、景品は出て来ないのである。
【0018】以上の通り、本願発明に係る景品払出機能
付き自動販売機においては、その特徴的部分は、利益率
又は払出率を設定し、この利益率等に基づいて演算手段
が各種演算を行い、景品の払い出しの許否を決定する景
品の払出決定手段(当たり決定手段)にある。ここで、
利益率と払出率との関係は、一方を決定すると他方も同
時に決定されるものであって、例えば商品の利益額を決
定する利益率を80%に設定すれば、景品の払出額を決
定する払出率は20%に決まって来る数値である。換言
すれば、ここでいう利益率というのは、商品の総販売額
から仕入れ額を差し引いた総利益額から販売促進費用と
して払い出す景品の総額(仕入れ総額)を差し引いた額
の総利益額に対する比率である。
【0019】即ち、この自動販売機においては、利用者
が商品を購入後、希望する景品を選択して特定し、景品
選択ボタン21を押して、景品払出装置が作動して、装
置の外観としては、あたかも抽選が行われているかのよ
うにして、当たりランプ26が点灯することによって、
景品を獲得する事が出来る訳である。ここでこの景品を
払い出すことの許否を決定する払出決定手段が当たり又
は外れの指令を送るようにしており、払出決定手段が払
出し許可の指令を出しているときにのみ、当たりが出
て、他方、払出決定手段が払出不許可の指令を出してい
るときには、当たりが出ないように設定しているのであ
る。このようにこの実施形態においては、払出決定手段
が当たり決定手段となっている。
【0020】従って、この払出決定手段(当たり決定手
段)により払出許可の指令が出された場合にのみ、当た
りランプ26が点灯し、この払出決定手段が払出不許可
の指令を出しているときには、外れランプ27が点灯す
るのである。これによってある一定の利益率或いは払出
率を設定することによって、その一定の利益額を確保す
ることが容易にできることとなるのである。
【0021】以下、この景品の払出決定手段について更
に説明する。販売される3種類の商品を商品A、B、C
とし、2種類の景品を景品イ、ロとする。CPUに、景
品予算の枠を設ける。以下、表1に示す通り、販売され
る商品の販売単価、及び、仕入れ単価を入力する。この
入力は、装置の設置使用を開始する際、若しくは販売す
る商品の変更、景品等の変更をした場合、若しくは景品
予算に使うための景品の払出率を、変更する場合にその
都度入力する。これにより、利益単価が自動算出され
る。更に、景品の仕入れ単価を入力する。ここでは、景
品イとして800円、景品ロとして1500円の仕入れ
単価のものを装置にセットしている。次に、払出率とし
て総利益額の何パーセントを、景品(販売促進)用に使
うかを入力する。ここではその払出率として10%を入
力する。
【0022】
【表1】
【0023】以上のように、装置の設置者が入力を完了
すると、払出決定手段は、次のような演算処理を行い、
当たりの場合に景品を払い出す。この実施の形態では、
2種類の景品が払い出されるが、景品予算としては1つ
の枠のみ設けておく。上記の通り設定した払出率10%
に基づき、景品予算額が算出される。このように景品予
算の総額を算出しておき、選択された景品の仕入れ単価
に基づき、この単価が景品予算以下のものであれば当た
りを出すように設定するのである。
【0024】景品予算の算出については、利用者が、商
品Aを1個購入したとき、商品Aの利益単価の10%
(払出率)である10円が景品予算に加算される。利用
者が、商品Bを1個購入したとき、商品Bの利益単価の
10%(払出率)である10円が景品予算に加算され
る。同様に、利用者が、商品Cを1個購入したとき、商
品Cの利益単価の10%(払出率)である20円が、景
品予算に加算される。
【0025】これらの繰り返しにより、景品予算の総額
が景品の仕入れ単価以上となった時、例えば、景品予算
額が800円以上となったときには、景品イが払い出さ
れるし、1500円以上となったときには、景品ロが払
い出されうるのである。それぞれの景品予算額が景品の
仕入れ単価未満の場合には、払出決定手段は景品の払出
不許可の判断が下され、外れの指令を出す。利用者が商
品を購入する度毎にこれらの演算によって払出の許否が
判断され、これに基づき、当たり外れの結果が決定され
るのである。
【0026】以上、払出決定手段について説明したが、
その流れ図を図4に示す。商品の購入後、利用者が景品
選択ボタンを押すことによって景品払出装置がスタート
する(ステップ100)。装置自体は、あたかも抽選が
開始されたかのような外観を呈する。払出決定手段が演
算手段を介して総利益額を算出し、その総利益額に予じ
め設定した景品の払出率を掛ける。これにより景品予算
額Kを算出する(ステップ101)。景品予算額Kと景
品仕入れ額とを比較する(ステップ102)。景品予算
額Kが景品仕入れ額以上のとき、払出許可の指令を出し
(ステップ103)、当たりを出す。景品予算額Kが景
品仕入れ額未満のとき、払出不許可の指令を出し(ステ
ップ104)、外れとなるのである。
【0027】他方、景品予算は、上記の通り1つの枠に
するのではなく、景品イ、ロに応じて、2つの景品予算
イ、ロの枠に分けて算出することも可能である。この場
合、これら2種類の景品に対して、景品予算イ、景品予
算ロという2つの枠を設け、上記の通り設定した払出率
10%に基づき、景品予算が算出される。つまり、この
景品予算の算出に当たり、景品予算イ、景品予算ロに割
り振る。この割り振りについても設置者が自由に入力し
て、設定することができる。これは、景品が2種類ある
ため、景品予算の全体をそれぞれの景品イ、ロにどのよ
うな割合で割り振るかを予じめ決定しておくためであ
る。
【0028】景品予算を割り振る場合は、以下のように
設置者が任意に入力する方法、又は利用者が欲しい方の
景品を選択することによって割り振る方法もある。例え
ば、景品予算イ:景品予算ロ=40%:60%のように
割り振ることができる。この場合、利用者が、商品Aを
1個購入したとき、商品Aの利益単価の10%(払出
率)である10円が、景品予算イに対して40%である
4円加算され、景品予算ロに対して60%である6円が
加算される。利用者が、商品Bを1個購入したとき、商
品Bの利益単価の10%(払出率)である10円が、景
品予算イに対して40%である4円が加算され、景品予
算ロに対して60%である6円が加算される。同様に、
利用者が、商品Cを1個購入したとき、商品Cの利益単
価の10%(払出率)である20円が、景品予算イに対
して40%である8円が加算され、景品予算ロに対して
60%である12円が加算される。
【0029】これらの繰り返しにより、景品予算イの金
額が景品イの仕入れ単価以上となった時、払出決定手段
は景品イの払出許可を行う。同様に、景品予算ロの金額
が景品ロの仕入れ単価以上となった時、払出決定手段は
景品ロの払出許可を行う。それぞれの景品予算が景品の
仕入れ単価未満の場合には、払出決定手段は景品の払出
不許可の判断が下され、外れとなる。利用者が商品を購
入する度毎にこれらの演算によって払出の許否が判断さ
れ、これに基づき、当たり外れの結果が出されるのであ
る。
【0030】景品の払い出しに際しては、上記のような
実施形態以外に、抽選、或いは何か遊戯(ゲーム)等を
行うようにして当たり外れを確定するようにすることも
できる。即ち、上記の景品払出装置に、ランダムに偶然
的に景品の払い出しの許可の指令を出すことのできる抽
選手段や、利用者の技術の巧拙により景品の払い出しの
許可の指令を出しうる遊戯手段等の技能手段を備えつけ
ればよく、これら抽選手段又は技能手段による景品の払
出許可の条件と、前記した払出決定手段の払出許可の条
件とが整ったときに、当たり決定手段が当たりを確定し
て、景品を払い出すようにすればよいのである。抽選手
段又は技能手段を用いるものにおいても、これらの手段
に基づき当たりと外れを表現できるものであれば、どの
ような形式のものでも構わない。
【0031】一例としては以下のようなものを挙げるこ
とができる。2個(1個は景品イ用、1個は景品ロ用)
の当たりランプと6個の外れランプが円周上にランダム
に配置されたルーレットを模した遊戯盤を販売機の中央
等に設置しておく。商品の購入後、これらが自動的にル
ーレット遊戯のように点滅して、流動的に回転を始め、
一定時間の経過後、自動的にどこかのランプで外見上ラ
ンダムに停止する。
【0032】この特定のランプを停止させるのが当たり
決定手段であるが、この当たり決定手段が当たりを確定
するのは、払出決定手段と抽選手段との両者からの景品
払出許可の指令が出された時に、つまりこれら2つの指
令が共に出されたときにのみ当たりが確定され、それ以
外の場合には、当たり決定手段は、外れを確定し、何れ
かの外れランプを点灯させる。ここでは、払出決定手段
と抽選手段との両者が許可の指令を出している時にの
み、当たり決定手段が当たりを出し、それ以外の場合、
つまり、払出決定手段が許可の指令を出しているが、抽
選手段が不許可の指令を出しているとき(ランダムで偶
然に結果の出る抽選が外れのとき)、払出決定手段が不
許可で、抽選手段が許可又は不許可のときには、外れを
出すのである。即ち、払出決定手段と抽選手段の両者の
払い出し許可の条件が揃った(必要十分条件の)ときに
のみ、当たり決定手段が当たりを出すように設定したも
のである。
【0033】このようにして、当たり決定手段が景品イ
について当たりを出しているときに、景品イ用の当たり
ランプに止まり、その当たりランプが点灯したままとな
ることが確定され、景品イが払い出される。当たり決定
手段が景品イについて当たりを出していない(不許可
の)場合には、景品イ用の当たりランプに点灯が止まる
ことはなく、外れとなり、景品イは払い出されない。他
方、景品ロについても全く同様である。この実施形態の
場合においては、払出決定手段とは別に当たり決定手段
が備えつけられ、当たり決定手段が、払出決定手段と抽
選手段とからの指令に基づき、両者の許可の指令を必要
十分条件として、当たりが出されるものである。
【0034】他の例としては、以下のようなものとして
もよい。2個(1個は景品イ用、1個は景品ロ用)の当
たりランプと6個の外れランプが円周上に配置されたル
ーレットを模した遊戯盤を装置の中央等に設置してお
く。商品の購入後、これらが自動的にルーレット遊戯の
ように点滅して、流動的に回転を始め、この回転は自動
的に停止せず、利用者が操作ボタン等を用いてランプを
停止させるようにして、ゲームの要素を加味したもので
ある。この利用者が操作ボタン等を用いてランプを停止
させる操作に基づき技能手段としての遊戯手段が作動し
て、景品の払い出しの許否の指令を出すものである。
【0035】即ち、払出決定手段が景品イの払出許可の
指令を出している場合であって、且つ、利用者が景品イ
用当たりランプで止まるようなタイミングでボタンを押
した時に、技能手段が払出許可の指令を出し、これら両
者の許可の指令を必要十分条件として、当たり決定手段
が当たりを確定することとなり、ランプは景品イ用当た
りランプで停止し、当たりとなり、景品イが払い出され
る。
【0036】払出決定手段が景品イの払出許可を出して
いない(不許可の)場合には、技能手段が払出許可又は
払出不許可の指令の何れを出したとしても、当たり決定
手段は、景品イ用の当たりランプに止まることを許可し
ない。つまり、利用者が景品イ用当たりランプで止まる
ようなタイミングでボタンを押して、技能手段が許可の
指令を出したとしても、当たり決定手段により1つ又は
2つずれた位置のランプが点灯し、その位置で停止し、
景品イ用の当たりランプでランプが停止することはな
く、外れとなり、景品は払い出されないのである。他
方、景品ロについても全く上記と同様である。
【0037】この実施形態の場合においても、払出決定
手段が即当たり決定手段とはなっておらず、払出決定手
段の払い出しの許否の指令に基づき、更に利用者の操作
ボタン等の操作の適否に応じて技能手段が作用して、こ
れら払出決定手段と技能手段との両者による許可の条件
が揃ったときに(必要十分条件となったときに)当たり
決定手段が当たりを確定するタイプのものとなる。即
ち、より詳しくは、払出決定手段が払い出しの許可の指
令を出しているときであっても、利用者の操作ボタン等
の操作が適切でなく、当たりランプを点灯させるタイミ
ングで操作が行われない(技能手段が払出不許可の)と
きには、当たり決定手段が当たりを出さないのであり、
また、利用者のボタン操作が適切で、当たりランプが点
灯されうるタイミングで操作が行われても(技能手段が
払出許可のとき)、払出決定手段が払出の不許可の指令
を出しているときには、当たり決定手段が当たりを出さ
ないのである。
【0038】従って、この実施形態の場合においては、
払出決定手段が払い出しの許可の指令を出していて、且
つ、利用者のボタン操作が適切な(技能手段が許可の指
令を出している)ときにのみ、当たり決定手段が当たり
を出すのである。その他の場合、つまり、払出決定手段
が払出許可の指令を出しているが、利用者のボタン操作
が不適切な(技能手段が不許可の指令を出す)場合、払
出決定手段が払出の不許可の指令を出し、且つ利用者の
ボタン操作が適切(技能手段が許可)又は不適切(技能
手段が不許可)の場合の、3つの場合においては、当た
り決定手段は、外れを出すのである。
【0039】また、別の例としては、以下のようなもの
とすることもできる。利用者の景品の選択により景品予
算の割り振りが変動するものであって、景品払出装置を
始動するための景品選択ボタン「イ」と「ロ」を(それ
ぞれが景品イと景品ロに対応している)設け、利用者が
商品購入後、これらのいずれかの景品選択ボタンを押す
(どちらか一方のみしか選択できない。)。景品選択ボ
タン「イ」を押すと、景品予算イの枠に対して景品払出
率から算出される景品予算の100%が加算される。従
って、この場合は、人気のある方の景品に対して景品予
算が早く溜まっていくことになる。但し100%でな
く、例えばイに80%、ロに20%というように、設置
者が任意に振り分けることができるように設定すること
も可能である。このタイプのものにおいても、上記の実
施形態と同様に、抽選手段又は遊戯手段等の技能手段を
備えたものとして実施することができる。
【0040】更に、最もシンプルなタイプのものとし
て、景品選択ボタンを押した後、すぐに当たりか外れか
の表示が出るようにしてもよい。景品予算イ又はロが、
景品イ又はロの仕入れ単価以上であれば、当たり、それ
未満であれば外れの結果が出るものである。以上、いず
れの実施形態であっても、当たりとなって景品が払い出
されれば、その景品の仕入れ単価が景品予算からマイナ
スされるのである。
【0041】以上、実施の形態について説明したが、以
下の通り設計変更可能である。この景品払出機能付き自
動販売機においては、商品展示部10の数は全く自由で
あり、景品展示部20の数も1個以上、自由に設けるこ
とができる。また、景品展示部20を特に設けずに、販
売されている商品を余分にもう1個当たるように設定す
ることも当然可能である。当たりランプ、外れランプの
設定も全く自由であって、1個のランプで当たりと外れ
を表示できるようにしてもよいし、各種ゲームの要素を
加味したものとすることもでき、要は、当たりと外れを
区別して表示できるものであれば、どの様な形式のもの
であってもよい。景品展示部と景品払出機構を有する景
品払出装置のみを自動販売機とは別体に形成し、商品の
自動販売機に接続できるように構成することも可能であ
る。
【0042】以上の通り、本願発明に係る自動販売機に
おいては、その景品払出装置に最低限払出決定手段が設
けられていればよく、上記実施形態にあるようなその最
もシンプルなタイプのものにおいては、その払出決定手
段が当たり決定手段となるものである。また、本願発明
においては、上記した通り、この景品払出装置に更にゲ
ーム的要素をプラスさせて、利用者に抽選の操作や、ゲ
ーム的な操作を行わせるような、抽選手段又は遊戯手段
等の技能手段などを備えつけることが可能であり、払出
決定手段とこれら抽選手段又は技能手段との両者の払出
許可の指令の条件が揃ったときに(これらの指令を必要
十分条件として)、当たり決定手段が当たりを出すよう
にすることもできる。当然のこととして、この装置にお
いては、当たりを出すに際して、最低限払出決定手段の
払出許可の指令のみを条件として当たりを出すことも可
能である。
【0043】
【発明の効果】上記の構成からなる本願発明において
は、利用者が商品を購入後、景品が払い出される景品払
出機能付き自動販売機において、予じめ所定の利益率又
は払出率を設定するだけで、景品予算額が算出され、こ
の景品予算額以下の単価の景品に対してのみ払出許可の
指令が出され、景品の払い出しが行われるため、装置の
設置者が事前に利益金額に対する景品払出率の計画を立
てることができ、所定の景品払出率に基づく利益金額を
容易に確保でき、販売促進的効果を十分に発揮させるこ
とができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態の全体斜視図である。
【図2】本願発明の一実施形態の内部構造を示す概念図
である。
【図3】本願発明の一実施形態に係る景品払出装置の制
御手段に関する系統図である。
【図4】本願発明に係る払出決定手段の作動を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10…商品展示部、11…商品選択ボタン、13…商
品、15…商品収納部、16…送出手段、18…連絡通
路、20…景品展示部、21…景品選択ボタン、23…
景品、25…景品収納部、26…当たりランプ、27…
外れランプ、30…払出口、40…コイン投入口、41
…紙幣挿入口、50…CPU

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貨幣を投入又は挿入することにより、商品
    を購入することができ、商品購入後に景品払出装置が作
    動し、当たりが出ると景品が払い出される景品払出機能
    付き自動販売機において、 景品払出装置が景品の払い出しの許否を決定する払出決
    定手段を備え、 この払出決定手段が、利益率又は払出率の設定に基づ
    き、演算手段を介して景品予算額を算出し、払い出され
    るべき景品の価格が景品予算額以下のときにのみ、景品
    の払い出しの許可の指令を出すものであり、 この許可の指令を必要条件として景品払出装置が当たり
    を出すことを特徴とする景品払出機能付き自動販売機。
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