JP2000076271A - 情報処理装置および方法、並びに提供媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データを効率よく管理することが可能と
なる。 【解決手段】 設定入力部１０１は、ユーザによって設
定されるパラメータを検知して演算部１０２に出力す
る。演算部１０２は、画像表示領域内に同時に表示させ
るサムネイル画像の横方向の数Nx'または縦方向の数Ny'
の一方を演算し、判定部１０３に出力する。判定部１０
３は、所定の判定基準に基づいて演算部１０２から入力
された値を整数に丸め、整数値Nx，Nyを得る。さらに、
判定部１０３は、整数値Nx，Nyを用いてサムネイル画像
の横幅Cwおよび縦幅Chを演算し、表示制御部１０４に出
力する。表示制御部１０４は、記憶部１０５に記憶され
ている画像データを読み出し、その画像を、判定部１０
３から入力された横幅Cwおよび縦幅Shからなるサムネイ
ル画像に収まるように縮小して、画像表示領域に表示さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置およ
び方法、並びに提供媒体に関し、特に、画像データを効
率よく管理する情報処理装置および方法、並びに提供媒
体に関する。

【０００２】

【従来の技術】画像データの画像を縮小した画像、いわ
ゆるサムネイル画像を表示して、複数の画像データを管
理するソフトウェアが存在する。そのようなソフトウェ
アにおいては、表示されているサムネイル画像を選択す
ることにより、所定の処理（画像データの表示、保存、
または消去等）を実行させる画像データを指定すること
ができるので、例えば、ファイルネームのようなテキス
ト情報だけを見て画像ファイルを指定する場合に比較し
て効率的な画像管理を行うことができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、既存のサム
ネイル画像を用いて画像データを管理するソフトウェア
においては、サムネイル画像のサイズが固定されていた
り、また、そのサイズが可変とされていても、予め設定
されているサイズを選択できるにすぎず、サムネイルの
サイズをユーザが任意に設定することができない課題が
あった。

【０００４】これにともない、画面上に同時に表示でき
るサムネイル画像の数が限定される課題があった。

【０００５】したがって、管理するサムネイル画像の数
（画像データの数）が少ない場合、表示領域に余りが生
じてしまい、反対に管理するサムネイル画像の数が多い
場合、全てのサムネイル画像を表示領域に表示すること
ができず、表示領域をスクロールさせる等の操作が必要
となる課題があった。

【０００６】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、ユーザが指定した任意のサイズでサムネイ
ル画像を表示することにより、画像データを効率よく管
理することができるようにするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の情報処
理装置は、１個のサムネイル画像を表示する第１の領域
の縦横比を設定する第１の設定手段と、第１の領域の数
を指定する指定手段と、指定手段が指定した数の第１の
領域からなる第２の領域のサイズを設定する第２の設定
手段と、第１の設定手段が設定した第１の領域の縦横
比、指定手段が指定した第１の領域の数、および第２の
設定手段が設定した第２の領域のサイズを用いて第１の
領域のサイズを演算する演算手段と、演算手段で演算さ
れた第１の領域のサイズに対応して、画像データの画像
を縮小してサムネイル画像を生成する生成手段とを備え
ることを特徴とする。

【０００８】請求項３に記載の情報処理方法は、１個の
サムネイル画像を表示する第１の領域の縦横比を設定す
る第１の設定ステップと、第１の領域の数を指定する指
定ステップと、指定ステップで指定した数の第１の領域
からなる第２の領域のサイズを設定する第２の設定ステ
ップと、第１の設定ステップで設定した第１の領域の縦
横比、指定ステップで指定した第１の領域の数、および
第２の設定ステップで設定した第２の領域のサイズを用
いて第１の領域のサイズを演算する演算ステップと、演
算ステップで演算された第１の領域のサイズに対応し
て、画像データの画像を縮小してサムネイル画像を生成
する生成ステップとを含むことを特徴とする。

【０００９】請求項４に記載の提供媒体は、１個のサム
ネイル画像を表示する第１の領域の縦横比を設定する第
１の設定ステップと、第１の領域の数を指定する指定ス
テップと、指定ステップで指定した数の第１の領域から
なる第２の領域のサイズを設定する第２の設定ステップ
と、第１の設定ステップで設定した第１の領域の縦横
比、指定ステップで指定した第１の領域の数、および第
２の設定ステップで設定した第２の領域のサイズを用い
て第１の領域のサイズを演算する演算ステップと、演算
ステップで演算された第１の領域のサイズに対応して、
画像データの画像を縮小してサムネイル画像を生成する
生成ステップとを含む処理を情報処理装置に実行させる
コンピュータが読み取り可能なプログラムを提供するこ
とを特徴とする。

【００１０】請求項１に記載の情報処理装置において
は、第１の設定手段が、１個のサムネイル画像を表示す
る第１の領域の縦横比を設定し、指定手段が、第１の領
域の数を指定し、第２の設定手段が、指定手段が指定し
た数の第１の領域からなる第２の領域のサイズを設定
し、演算手段が、第１の設定手段が設定した第１の領域
の縦横比、指定手段が指定した第１の領域の数、および
第２の設定手段が設定した第２の領域のサイズを用いて
第１の領域のサイズを演算し、生成手段が、演算手段で
演算された第１の領域のサイズに対応して、画像データ
の画像を縮小してサムネイル画像を生成する。

【００１１】請求項３に記載の情報処理方法、および請
求項４に記載の提供媒体においては、第１の設定ステッ
プで、１個のサムネイル画像を表示する第１の領域の縦
横比を設定し、指定ステップで、第１の領域の数を指定
し、第２の設定ステップで、指定ステップで指定した数
の第１の領域からなる第２の領域のサイズを設定し、演
算ステップで、第１の設定ステップで設定した第１の領
域の縦横比、指定ステップで指定した第１の領域の数、
および第２の設定ステップで設定した第２の領域のサイ
ズを用いて第１の領域のサイズを演算し、生成ステップ
で、演算ステップで演算された第１の領域のサイズに対
応して、画像データの画像を縮小してサムネイル画像を
生成する。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態（但し一例）を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。

【００１３】請求項１に記載の情報処理装置は、１個の
サムネイル画像を表示する第１の領域の縦横比を設定す
る第１の設定手段（例えば、図１０の縦横比ボタン１２
２）と、第１の領域の数を指定する指定手段（例えば、
図１１のステップＳ１）と、指定手段が指定した数の第
１の領域からなる第２の領域のサイズを設定する第２の
設定手段（例えば、図１０の画像管理ウィンドウコーナ
１２５）と、第１の設定手段が設定した第１の領域の縦
横比、指定手段が指定した第１の領域の数、および第２
の設定手段が設定した第２の領域のサイズを用いて第１
の領域のサイズを演算する演算手段（例えば、図８の演
算部１０２）と、演算手段で演算された第１の領域のサ
イズに対応して、画像データの画像を縮小してサムネイ
ル画像を生成する生成手段（例えば、図８の表示制御部
１０４）とを備えることを特徴とする。

【００１４】請求項２に記載の情報処理装置は、演算手
段で演算された第１の領域のサイズを変更する変更手段
（例えば、図１０のズームバー）をさらに備え、生成手
段は、変更手段で変更された第１の領域のサイズに対応
して、画像データの画像を縮小してサムネイル画像を生
成し直すことを特徴とする。

【００１５】以下、本発明の情報処理装置の一実施の形
態を図面を参照して説明する。

【００１６】図１乃至図６は、本発明を適用した携帯型
パーソナルコンピュータの構成例を表している。このパ
ーソナルコンピュータ１は、ミニノート型のパーソナル
コンピュータとされ、基本的に、本体２と、本体２に対
して開閉自在とされている表示部３により構成されてい
る。図１は、表示部３を本体２に対して開いた状態を示
す外観斜視図、図２は、図１の平面図、図３は、表示部
３を本体２に対して閉塞した状態を示す左側側面図、図
４は、表示部３を本体２に対して１８０度開いた状態を
示す右側側面図、図５は、図３の正面図、図６は、図４
の底面図である。

【００１７】本体２には、各種の文字や記号などを入力
するとき操作されるキーボード４、マウスカーソルを移
動させるときなどに操作されるトラックポイント（商
標）５が、その上面に設けられている。また、本体２の
上面には、音を出力するスピーカ８と、表示部３に設け
られているCCDビデオカメラ２３で撮像するとき操作さ
れるシャッタボタン１０がさらに設けられている。

【００１８】表示部３の上端部には、ツメ１３が設けら
れており、図３に示すように、表示部３を本体２に対し
て閉塞した状態において、ツメ１３に対向する位置にお
ける本体２には、ツメ１３が嵌合する孔部６が設けられ
ている。本体２の前面には、スライドレバー７が前面に
平行に移動可能に設けられており、スライドレバー７は
孔部６に嵌合したツメ１３と係合してロックし、またロ
ック解除することができるようになっている。ロックを
解除することにより、表示部３を本体２に対して回動す
ることができる。ツメ１３の隣りには、マイクロホン２
４が取り付けられている。このマイクロホン２４は、図
６にも示すように、背面からの音も収音できるようにな
されている。

【００１９】本体２の正面にはまた、プログラマブルパ
ワーキー（PPK）９が設けられている。本体２の右側面
には、図４に示すように、排気孔１１が設けられてお
り、本体２の前面下部には、図５に示すように、吸気孔
１４が設けられている。さらに、排気孔１１の右側に
は、PCMCIA（Personal Comuputer Memory Card Interna
tional Association）カード（ＰＣカード）を挿入する
ためのスロット１２が設けられている。

【００２０】表示部３の正面には、画像を表示するLCD
（Liquid Crystal Display）２１が設けられており、そ
の上端部には、撮像部２２が、表示部３に対して回動自
在に設けられている。すなわち、この撮像部２２は、LC
D２１と同一の方向と、その逆の方向（背面の方向）と
の間の１８０度の範囲の任意の位置に回動することがで
きるようになされている。撮像部２２には、CCDビデオ
カメラ２３が取り付けられている。

【００２１】表示部３の下側の本体側には、電源ランプ
PL、電池ランプBL、メッセージランプML、その他のLED
よりなるランプが設けられている。なお、図３に示す符
号４０は、本体２の左側面に設けられた電源スイッチで
あり、図５に示す符号２５は、CCDビデオカメラ２３の
フォーカスを調整する調整リングである。さらに、図６
に示す符号２６は、本体２内に増設メモリを取り付ける
ための開口部を被覆する蓋であり、符号４１は、蓋２６
のロックツメを外すためのピンを挿入する小孔である。

【００２２】図７は、パーソナルコンピュータ１の内部
の構成を表している。内部バス５１には、図７に示すよ
うに、CPU（Central Processing Unit）５２、必要に応
じて挿入されるＰＣカード５３、RAM（Random Access M
emory）５４、およびグラフィックチップ８１が接続さ
れている。この内部バス５１は、外部バス５５に接続さ
れており、外部バス５５には、ハードディスクドライブ
（HDD）５６、Ｉ／Ｏ（入出力）コントローラ５７、キ
ーボードコントローラ５８、トラックポイントコントロ
ーラ５９、サウンドチップ６０、LCDコントローラ８
３、モデム５０などが接続されている。

【００２３】CPU５２は、各機能を統括するコントロー
ラであり、ＰＣカード５３は、オプションの機能を付加
するとき適宜装着される。

【００２４】RAM５４の中には、起動が完了した時点に
おいて、電子メールプログラム（アプリケーションプロ
グラム）５４Ａ、オートパイロットプログラム（アプリ
ケーションプログラム）５４Ｂ、そしてＯＳ（基本プロ
グラム）５４Ｃが、HDD５６から転送され、記憶され
る。

【００２５】電子メールプログラム５４Ａは、電話回線
のような通信回線などからネットワーク経由で通信文を
授受するプログラムである。電子メールプログラム５４
Ａは、特定機能としての着信メール取得機能を有してい
る。この着信メール取得機能は、メールサーバ９３に対
して、そのメールボックス９３Ａ内に自分（利用者）宛
のメールが着信しているかどうかを確認して、自分宛の
メールがあれば取得する処理を実行する。

【００２６】オートパイロットプログラム５４Ｂは、予
め設定された複数の処理（またはプログラム）などを、
予め設定された順序で順次起動して、処理するプログラ
ムである。

【００２７】ＯＳ（基本プログラムソフトウェア）５４
Ｃは、Windows９５（商標）に代表される、コンピュー
タの基本的な動作を制御するものである。

【００２８】一方、外部バス５５側のハードディスクド
ライブ（HDD）５６には、電子メールプログラム５６
Ａ、オートパイロットプログラム５６Ｂ、ＯＳ（基本プ
ログラムソフトウェア）５６Ｃが記憶されている。ハー
ドディスクドライブ５６内のＯＳ５６Ｃ、オートパイロ
ットプログラム５６Ｂ、および電子メールプログラム５
６Ａは、起動（ブートアップ）処理の過程で、RAM５４
内に順次転送され、格納される。また、ハードディスク
ドライブ５６には、CCDビデオカメラ２３で取り込ま
れ、処理部８２で処理された画像データが記憶されてい
る。さらに、ハードディスクドライブ５６には、その画
像データを管理する画像管理プログラム（その詳細は後
述する）が記憶されている。

【００２９】Ｉ／Ｏコントローラ５７は、マイクロコン
トローラ６１を有し、このマイクロコントローラ６１に
は、Ｉ／Ｏインタフェース６２が設けられている。この
マイクロコントローラ６１は、Ｉ／Ｏインタフェース６
２、CPU６３、RAM６４、ROM６９が相互に接続されて構
成されている。このRAM６４は、キー入力ステイタスレ
ジスタ６５、LED（発光ダイオード）制御レジスタ６
６、設定時刻レジスタ６７、レジスタ６８を有してい
る。設定時刻レジスタ６７は、ユーザが予め設定した時
刻（起動条件）になると起動シーケンス制御部７６の動
作を開始させる際に利用される。レジスタ６８は、予め
設定された操作キーの組み合わせ（起動条件）と、起動
すべきアプリケーションプログラムの対応を記憶するも
ので、その記憶された操作キーの組み合わせがユーザに
より入力されると、その記憶されたアプリケーションプ
ログラム（例えば電子メール）が起動されることにな
る。

【００３０】キー入力ステイタスレジスタ６５は、ワン
タッチ操作用のプログラマブルパワーキー（PPK）９が
押されると、操作キーフラグが格納されるようになって
いる。LED制御レジスタ６６は、レジスタ６８に記憶さ
れたアプリケーションプログラム（電子メール）の立ち
上げ状態を表示するメッセージランプMLの点灯を制御す
るものである。設定時刻レジスタ６７は、所定の時刻を
任意に設定することができるものである。

【００３１】なお、このマイクロコントローラ６１に
は、バックアップ用のバッテリ７４が接続されており、
各レジスタ６５，６６，６７の値は、本体２の電源がオ
フとされている状態においても保持されるようになって
いる。

【００３２】マイクロコントローラ６１内のROM６９の
中には、ウェイクアッププログラム７０、キー入力監視
プログラム７１、LED制御プログラム７２が予め格納さ
れている。このROM６９は、例えばEEPROM（electricall
y erasable and programmable read only memory）で構
成されている。このEEPROMはフラッシュメモリとも呼ば
れている。さらにマイクロコントローラ６１には、常時
現在時刻をカウントするRTC（Real-Time Clock）７５が
接続されている。

【００３３】ROM６９の中のウェイクアッププログラム
７０は、RTC７５から供給される現在時刻データに基づ
いて、設定時刻レジスタ６７に予め設定された時刻にな
ったかどうかをチェックして、設定された時刻になる
と、所定の処理（またはプログラム）などの起動をする
プログラムである。キー入力監視プログラム７１は、PP
K９が利用者により押されたかどうかを常時監視するプ
ログラムである。LED制御プログラム７２は、メッセー
ジランプMLの点灯を制御するプログラムである。

【００３４】ROM６９には、さらにBIOS（Basic Input/O
utput System）７３が書き込まれている。このBIOSと
は、基本入出力システムのことをいい、ＯＳやアプリケ
ーションソフトウェアと周辺機器（ディスプレイ、キー
ボード、ハードディスクドライブなど）の間でのデータ
の受け渡し（入出力）を制御するソフトウェアプログラ
ムである。

【００３５】外部バス５５に接続されているキーボード
コントローラ５８は、キーボード４からの入力をコント
ロールする。トラックポイントコントローラ５９は、ト
ラックポイント５の入力を制御する。

【００３６】サウンドチップ６０は、マイクロホン２４
からの入力を取り込み、あるいは内蔵スピーカ８に対し
て音声信号を供給する。

【００３７】モデム５０は、公衆電話回線９０、インタ
ーネットサービスプロバイダ９１を介して、インターネ
ットなどの通信ネットワーク９２やメールサーバ９３な
どに接続することができる。

【００３８】内部バス５１に接続されているグラフィッ
クチップ８１には、CCDビデオカメラ２３で取り込んだ
画像データが、処理部８２で処理された後、入力される
ようになされている。グラフィックチップ８１は、処理
部８２を介してCCDビデオカメラ２３より入力されたビ
デオデータを、内蔵するVRAM８１に記憶し、適宜、これ
を読み出して、LCDコントローラ８３に出力する。LCDコ
ントローラ８３は、グラフィックチップ８１より供給さ
れた画像データをLCD２１に出力し、表示させる。バッ
クライト８４は、LCD２１を後方から照明するようにな
されている。

【００３９】電源スイッチ４０は、電源をオンまたはオ
フするとき操作される。半押しスイッチ８５は、シャッ
タボタン１０が半押し状態にされたときオンされ、全押
しスイッチ８６は、シャッタボタン１０が全押し状態に
されたときオンされる。反転スイッチ８７は、撮像部２
２が１８０度回転されたとき（CCDビデオカメラ２３がL
CD２１の反対側を撮像する方向に回転されたとき）、オ
ンされるようになされている。

【００４０】次に、ハードディスクドライブ５６に記憶
されている画像管理プログラムについて説明する。この
画像管理プログラムは、ユーザによる所定の起動操作に
より、ハードディスクドライブ５６からRAM５４に転送
されて格納され、CPU５２により実行されるようになさ
れている。

【００４１】図８は、画像管理プログラムの機能ブロッ
クの構成例を示している。この構成例の設定入力部１０
１は、ユーザによって設定されるパラメータを検知して
演算部１０２に出力するようになされている。

【００４２】設定入力部１０１から演算部１０２に出力
されるパラメータは、図９に示すように、表示部３に表
示される画像管理ウィンドウ１２１（図１０）内の画像
表示領域１１１（第２の領域）の大きさ（横幅Swおよび
縦幅Sh）、画像表示領域１１１内に含まれるサムネイル
領域１１２（第１の領域）の縦横比（Ch/Cw）、および
画像表示領域１１１内に同時に表示させるサムネイル数
Ｎ（＝Nx×Ny）である。

【００４３】演算部１０２は、画像表示領域１１１内に
同時に表示させるサムネイル領域１１２の横方向の数N
x'または縦方向の数Ny'の一方を、次式（１）または次
式（２）を用いて演算し、判定部１０３に出力するよう
になされている。

【数１】

【００４４】なお、ここで演算されたサムネイル領域１
１２の横方向の数Nx’、または縦方向の数Ny’は整数値
である可能性が少ない。

【００４５】判定部１０３は、所定の判定基準に基づい
て演算部１０２から入力されたサムネイル領域１１２の
横方向の数Nx’（または縦方向の数Ny’）を、切り上げ
または切り下げることにより、整数値Nx（または整数値
Ny）に変換し、同時に表示させるサムネイル画像数Ｎを
整数値Nx（または整数値Ny）で除算して、整数値Ny（ま
たは整数値Nx）を求めるようになされている。

【００４６】さらに、判定部１０３は、画像表示領域１
１１の横幅Swを整数値Nxで除算してサムネイル領域１１
２の横幅Cwを求め、縦幅Shを整数値Nyで除算してサムネ
イル領域１１２の縦幅Chを求めて、これらの値を表示制
御部１０４に出力するようになされている。

【００４７】なお、演算部１０２におけるサムネイル領
域１１２の横方向の数Nx'または縦方向の数Ny'のうちの
どちらを演算するかの判定と、判定部１０３の整数値へ
の変換における切り上げ、または切り下げの判定は、画
像表示領域１１１内においてサムネイル画像が表示され
ない領域（整数化することにより余る領域）が、どのよ
うに表示されることが望ましいかを考慮して行われる。
例えば、「画像表示領域１１１が横長であって、横方向
に余りが生じてもよいが、縦方向にはできるだけ詰めた
い」とした場合、横方向の数Nx'を計算し、その値Nx'を
切り下げる。

【００４８】表示制御部１０４は、記憶部１０５（図７
のハードディスクドライブ５６に相当する）に記憶され
ている画像データを読み出し、その画像を、判定部１０
３から入力された横幅Cwおよび縦幅Shからなるサムネイ
ル領域１１２に収まるように縮小してサムネイル画像を
生成し、画像管理ウィンドウ１２１（図１０を参照して
後述する）の画像表示領域１１１に表示させるようにな
されている。また、表示制御部１０４は、ユーザによっ
て操作されるズームバー１２３（図１０）の位置に対応
し、画像表示領域１１１のサムネイル領域１１２（サム
ネイル画像）を拡大または縮小させるようになされてい
る。なお、このときサムネイル領域１１２の縦横比Ch/C
wは変化しない。

【００４９】記憶部１０５は、階層構造をなすフォルダ
に画像データを格納して記憶するようになされている。

【００５０】図１０は、表示部３に表示される画像管理
ウィンドウ１２１を示している。縦横比ボタン１２２
は、クリックされることにより、サムネイル領域１１２
の縦横比の設定を入力する縦横比設定ウィンドウ（図示
せず）が表示されるようになされている。

【００５１】ズームバー１２３は、その位置が移動され
ることにより、画像表示領域１１１内のサムネイル領域
１１２（サムネイル画像）のサイズが拡大または縮小さ
れるようになされている。フォルダ一覧表示領域１２４
には、記憶部１０５に記憶されている、画像データが格
納されたフォルダが階層的に表示される。このフォルダ
一覧表示領域１２４に表示されているフォルダがクリッ
クされることにより、クリックされたフォルダに格納さ
れている画像データのサムネイル画像が画像表示領域１
１１に表示される。すなわち、クリックされたフォルダ
に格納されている画像データの数が、上述した画像表示
領域１１１内に同時に表示させるサムネイル画像数Ｎと
して、設定入力部１０１に検知される。

【００５２】画像管理ウィンドウコーナ１２５がドラッ
グされることにより、表示部３内における画像管理ウィ
ンドウ１２１のサイズが任意の比率で拡大または縮小さ
れるようになされている。この画像管理ウィンドウ１２
１の拡大または縮小に伴って画像表示領域１１１のサイ
ズも拡大または縮小される。また、画像表示領域１１１
の枠線１２６が画像管理ウィンドウ１２１の範囲におい
てドラッグされることにより、画像管理ウィンドウ１２
１のなかで、画像表示領域１１１のサイズが拡大または
縮小される。

【００５３】なお、図１０においては、画像表示領域１
１１に、ズームバー１２３の位置に対応して拡大された
サムネイル領域１１２（サムネイル画像）が表示されて
いる状態を示している。

【００５４】次に、画像管理プログラムのサムネイル画
像表示処理について、図１１のフローチャートを参照し
て説明する。ユーザからの所定の起動操作に対応して、
画像管理プログラムが実行されると、表示部３には、画
像管理ウィンドウ１２１が表示される。

【００５５】ステップＳ１において、ユーザが、表示さ
れた画像管理ウィンドウ１２１のフォルダ一覧表示領域
１２４に表示されたフォルダのうちの１つを選択する
と、その情報（格納されている画像データ数Ｎ）が設定
入力部１０１に検知される。

【００５６】また、ユーザが、縦横比ボタン１２２を操
作して縦横比設定ウィンドウを表示させ、サムネイル領
域１１２の任意の縦横比Ch/Cwを入力すると、その値が
設定入力部１０１に検知される。さらに、ユーザが、画
像管理ウィンドウコーナ１２５または枠線１２６を操作
することにより、画像表示領域１１１のサイズを変更す
ると、その情報（縦幅Sh、および横幅Sw）が設定入力部
１０１に検知される。

【００５７】設定入力部１０１は、検知した画像データ
数Ｎ、縦横比Ch/Cw、および画像表示領域１１１のサイ
ズ（縦幅Sh、並びに横幅Sw）を演算部１０２に出力す
る。なお、サムネイル領域１１２の縦横比、または画像
表示領域１１１が設定されない場合、所定の初期値が演
算部１０２に出力される。

【００５８】ステップＳ２において、演算部１０２は、
例えば、画像表示領域１１１が横長であれば、サムネイ
ル領域１１２の横方向の数Nx'を式（１）を用いて演算
し、判定部１０３に出力する。

【００５９】ステップＳ３において、判定部１０３は、
予め設定されている判断基準（例えば、「画像表示領域
１１１が横長であって、横方向に余りが生じてもよい
が、縦方向にはできるだけ詰めたい」とした場合、横方
向の数Nx'を計算し、その値Nx'を切り下げる）に基づい
て、横方向の数Nx'を切り下げ、整数値Nxに変換し、そ
の値でサムネイル画像数（フォルダに格納されている画
像数）Ｎを除算して整数値Nyを求める。

【００６０】さらに、判定部１０３は、画像表示領域１
１１の横幅Swを整数値Nxで除算してサムネイル領域１１
２の横幅Cwを求め、縦幅Shを整数値Nyで除算してサムネ
イル領域１１２の縦幅Chを求めて、これらの値を表示制
御部１０４に出力する。

【００６１】ステップＳ４において、表示制御部１０４
は、ステップＳ１で選択されたフォルダに格納されてい
る画像データを記憶部１０５から順次読み出し、その画
像を、判定部１０３から入力された横幅Cwおよび縦幅Sh
からなるサムネイル領域１１２に収まるように縮小して
サムネイル画像を生成し、画像表示領域１１１のサムネ
イル領域１１２に表示させる。

【００６２】ここで、画像表示領域１１１には、Ｎ個の
サムネイル画像が表示されているので、選択したファイ
ルにどのような画像データが格納されているのかを容易
に知ることができる。

【００６３】この状態において、ユーザがズームバー１
２３を操作した場合、ズームバー１２３の位置に対応
し、画像表示領域１１１に表示されているサムネイル領
域１１２（サムネイル画像）が拡大または縮小される。
したがって、サムネイル画像を拡大させることにより、
画像データの画像の詳細に確認することが可能である。

【００６４】なお、この拡大または縮小時、サムネイル
領域１１２の縦横比Ch/Cwは変化しない。また、拡大時
においては、同時に表示されるサムネイル画像数はＮ個
よりも減少する。

【００６５】本実施の形態において、記憶部１０５に記
憶されている画像データは、CCDビデオカメラ２３によ
り撮像されたものとしているが、当然ながら、記憶部１
０５には、例えば、インターネット９２を介して取得し
た画像データを格納することも可能である。

【００６６】さらに、本発明は、画像表示領域１１１の
サイズ（縦横比）を考慮しているので、標準的な縦横比
を持たないディスプレイの表示領域を有効に利用するこ
とができる。

【００６７】また、本発明を、例えば、多チャンネルテ
レビ放送を受信するテレビジョン受像器における複数番
組を同時に一覧表示する、いわゆるマルチビューモード
に適用すれば、同時に表示させる番組数に対応して効率
よく画面を利用することができる。

【００６８】なお、上記各処理を行うコンピュータプロ
グラムは、磁気ディスク、CD-ROM等の情報記録媒体より
なる提供媒体のほか、インターネット、デジタル衛星な
どのネットワーク提供媒体を介してユーザに提供するこ
とができる。

【００６９】

【発明の効果】以上のように、請求項１に記載の情報処
理装置、請求項３に記載の情報処理法法、および請求項
４に記載の提供媒体によれば、第１の領域の縦横比、第
１の領域の数、第２の領域のサイズを用いて第１の領域
のサイズを演算し、そのサイズに対応して、画像データ
の画像を縮小してサムネイル画像を生成するようにした
ので、画像データを効率よく管理することが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したパーソナルコンピュータ１の
斜視図である。

【図２】図１のパーソナルコンピュータ１の平面図であ
る。

【図３】図１のパーソナルコンピュータ１の側面図であ
る。

【図４】図１のパーソナルコンピュータ１の側面図であ
る。

【図５】図１のパーソナルコンピュータ１の正面図であ
る。

【図６】図１のパーソナルコンピュータ１の底面図であ
る。

【図７】図１のパーソナルコンピュータ１の電気的な構
成を示すブロック図である。

【図８】画像管理プログラムの構成的な構成を示すブロ
ック図である。

【図９】サムネイル画像の数を説明する図である。

【図１０】画像管理ウィンドウ１２１を示す図である。

【図１１】画像管理プログラムのサムネイル画像表示処
理を説明するフローチャートである。

【符号の説明】

１ パーソナルコンピュータ， ２ 本体， ３ 表示
部， １０ シャッタボタン， ２２ 撮像部， ２３
CCDビデオカメラ， ２４ マイクロフォン， ２５
フォーカス調整リング， ５６ ハードディスクドラ
イブ， ６３CPU， １０１ 設定入力部， １０２
演算部， １０３ 判定部， １０４表示制御部， １
０５ 記憶部， １１１ 画像表示領域， １１２ サ
ムネイル画像， １２１ 画像管理ウィンドウ， １２
２ 縦横比，１２３ ズームバー， １２４ フォルダ
一覧表示領域， １２５ 画像管理ウィンドウコーナ，
１２６ 枠線

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像データを管理する情報処理装置にお
   いて、 １個のサムネイル画像を表示する第１の領域の縦横比を
   設定する第１の設定手段と、 前記第１の領域の数を指定する指定手段と、 前記指定手段が指定した数の前記第１の領域からなる第
   ２の領域のサイズを設定する第２の設定手段と、 前記第１の設定手段が設定した前記第１の領域の縦横
   比、前記指定手段が指定した前記第１の領域の数、およ
   び前記第２の設定手段が設定した前記第２の領域のサイ
   ズを用いて前記第１の領域のサイズを演算する演算手段
   と、 前記演算手段で演算された前記第１の領域のサイズに対
   応して、前記画像データの画像を縮小してサムネイル画
   像を生成する生成手段とを備えることを特徴とする情報
   処理装置。
2. 【請求項２】 前記演算手段で演算された前記第１の領
   域のサイズを変更する変更手段を さらに備え、 前記生成手段は、前記変更手段で変更された第１の領域
   のサイズに対応して、前記画像データの画像を縮小して
   サムネイル画像を生成し直すことを特徴とする請求項１
   に記載の情報処理装置。
3. 【請求項３】 画像データを管理する情報処理方法にお
   いて、 １個のサムネイル画像を表示する第１の領域の縦横比を
   設定する第１の設定ステップと、 前記第１の領域の数を指定する指定ステップと、 前記指定ステップで指定した数の前記第１の領域からな
   る第２の領域のサイズを設定する第２の設定ステップ
   と、 前記第１の設定ステップで設定した前記第１の領域の縦
   横比、前記指定ステップで指定した前記第１の領域の
   数、および前記第２の設定ステップで設定した前記第２
   の領域のサイズを用いて前記第１の領域のサイズを演算
   する演算ステップと、 前記演算ステップで演算された前記第１の領域のサイズ
   に対応して、前記画像データの画像を縮小してサムネイ
   ル画像を生成する生成ステップとを含むことを特徴とす
   る情報処理方法。
4. 【請求項４】 画像データを管理する情報処理装置に、 １個のサムネイル画像を表示する第１の領域の縦横比を
   設定する第１の設定ステップと、 前記第１の領域の数を指定する指定ステップと、 前記指定ステップで指定した数の前記第１の領域からな
   る第２の領域のサイズを設定する第２の設定ステップ
   と、 前記第１の設定ステップで設定した前記第１の領域の縦
   横比、前記指定ステップで指定した前記第１の領域の
   数、および前記第２の設定ステップで設定した前記第２
   の領域のサイズを用いて前記第１の領域のサイズを演算
   する演算ステップと、 前記演算ステップで演算された前記第１の領域のサイズ
   に対応して、前記画像データの画像を縮小してサムネイ
   ル画像を生成する生成ステップとを含む処理を実行させ
   るコンピュータが読み取り可能なプログラムを提供する
   ことを特徴とする提供媒体。