JP2000070915A - 石膏ボードのリサイクル処理方法及び装置 - Google Patents

石膏ボードのリサイクル処理方法及び装置

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JP2000070915A
JP2000070915A JP10242275A JP24227598A JP2000070915A JP 2000070915 A JP2000070915 A JP 2000070915A JP 10242275 A JP10242275 A JP 10242275A JP 24227598 A JP24227598 A JP 24227598A JP 2000070915 A JP2000070915 A JP 2000070915A
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gypsum board
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gypsum
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JP10242275A
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Toshiyasu Harada
敏康 原田
Mitsuru Okabayashi
満 岡林
Masahiro Yoshikawa
正弘 吉川
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Harada Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Harada Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】建築廃材として発生した石膏ボードを、粒径に
よる選別(振動篩)だけでなく、比重による選別(慣性
選別)を行うことで、石膏原料、紙類及び金属類に効率
よく高精度かつ高純度で選別し、また、粒度によって分
別することで、需要者の要求に合わせた精度又は純度の
再生石膏製品を供給可能とする石膏ボードのリサイクル
処理方法及び処理装置を提供する。 【解決手段】建築廃材として発生した石膏ボードを所定
粒度以下に破砕して、石膏ボード選別原料とする破砕工
程136と、該石膏ボード選別原料を所定粒度範囲の1
又は複数の慣性選別原料に選別する振動篩工程142
と、該慣性選別原料から有機質物を除去するための1又
は複数の慣性選別工程144,146を行うこととし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築廃材として発
生する石膏ボード等を再生資源として再利用するために
破砕選別するリサイクル処理方法及び装置に関する。
【0002】
【関連技術】現在、石膏ボードは低コストで極めて高度
な耐火性能を有していることから、建築資材として広く
建築物の内装資材などに使用されている。
【0003】一方、建築物の新築、改装、解体工事にて
建築廃材として発生する石膏ボードは、焼却すると有毒
ガスが発生するなどの問題があるため、そのほとんどが
埋立地などに埋め立てられているが、近年、環境資源問
題がクローズアップされるにつれ、このような埋め立て
についても問題視されているのが現状であり、建築廃材
として発生した石膏ボードについても、石膏原料、紙、
金属などの異なる物質ごとに選別し、再生資源として再
利用可能とすることが望まれている。
【0004】従来の、建築廃材、特に石膏ボードの処理
装置としては、例えば、特開平10−5615号公報に
示される如くの装置が提案されている。これは、石膏ボ
ードを水平筒体内で回転スクリュウコンベヤによって石
膏粉とシート片とに粉砕分離し、石膏粉については、多
孔ケーシングの多孔から落下させ、シート片について
は、多孔ケーシングの螺旋体で搬送して一端部開口から
落下させることで、石膏粉とシート片とに分離選別する
というものである。
【0005】しかし、この従来装置においては、石膏原
料(石膏粉)と紙(シート片)とにしか選別していない
ので選別精度乃至純度が向上しない欠点、つまり、石膏
粉を多孔ケーシングの多孔から落下させているだけであ
り、多孔ケーシングの多孔の大きさでしか選別をしてい
ないので、細かい紙片などの同一粒径の異物質を選別す
ることは実質的に不可能である欠点、また、金属を選別
していないので、鉄・ステンレス製の釘や鋲などの磁性
金属物質はもちろん、非磁性金属物質、例えば非鉄金属
の銅・アルミニウム・鉛製等の物質が混入している場合
には選別不可能であり、前処理として何等かの手間がか
かる欠点、紙に石膏原料が僅かに付着残存して石膏原料
の回収歩留りが向上しない欠点、スクリュウコンベヤ及
び螺旋体によるシート片の搬送をしていることなどによ
って物理的に処理時間がかかってしまう欠点、等々の問
題点を有している。
【0006】また、石膏ボードの処理装置の例として
は、第1次破砕機、第1次振動篩、第2次破砕機、第2
次振動篩を順次設け、第2次振動篩で選別されたサイズ
の大きい主として紙を含有する選別品については焼却処
理するといった装置も知られている。
【0007】また、この従来装置においては、石膏原料
と紙とにしか選別していないので選別精度乃至純度が向
上しない欠点、つまり、破砕された石膏原料を振動篩に
よって選別しているだけであり、石膏原料の粒径でしか
選別をしていないので、細かい紙片などの同一粒径の異
物質を選別することは実質的に不可能である欠点、ま
た、金属を選別していないので、鉄・ステンレス製の釘
や鋲などの磁性金属物質はもちろん、非磁性金属物質、
例えば非鉄金属の銅・アルミニウム・鉛製等の物質が混
入している場合には選別不可能であり、前処理として何
等かの手間がかかる欠点、破砕機を第1、第2と設けて
いるために高コストで巨大な装置となる欠点、規格外の
粒径として選別された選別原料を焼却処理するために公
害等の環境資源問題を生じかねないという欠点、等々の
問題点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の装置の問題点に鑑みてなされたもので、建築廃材と
して発生した石膏ボードを、粒径による選別(振動篩)
だけでなく、比重による選別(慣性選別)を行うこと
で、石膏原料、紙類及び金属類に効率よく高精度かつ高
純度で選別し、また、破砕サイズによって分別すること
で、需要者の要求に合わせた精度又は純度の再生石膏製
品を供給可能とし、さらに、磁力選別及び金属検知によ
って、釘や鋲として混入している鉄・ステンレスなどの
磁性金属はもちろん、非磁性金属、例えば非鉄金属の銅
・アルミニウムなどが混入している場合でも各種金属を
高精度除去して異なる物質ごとの選別処理を可能とし、
一台の破砕機のみで細破砕処理可能とすることで、低コ
スト及び省スペースを実現し、焼却処理を不要とするこ
とで環境資源の保護に貢献し、且つ量的時間的処理能力
及び石膏原料の回収歩留りを大幅に向上させた石膏ボー
ドのリサイクル処理方法及び処理装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の石膏ボードのリサイクル処理方法は、建築
廃材として発生した石膏ボードを所定粒度以下に破砕し
て、石膏ボード選別原料とする破砕工程と、該石膏ボー
ド選別原料を所定粒度範囲の1又は複数の慣性選別原料
に選別する振動篩工程と、該慣性選別原料から有機質物
を除去するための1又は複数の慣性選別工程とからなる
ことを特徴とする。
【0010】上記破砕工程で破砕された石膏ボード選別
原料から磁力を利用して磁性金属を選別除去する磁力選
別工程を行うことで鉄やステンレス等の磁性金属を効率
良く除去でき、選別の精度及び純度を高めることができ
る。
【0011】上記慣性選別工程で有機質物を除去された
慣性選別原料から非磁性金属を除去するための非磁性金
属検知工程を行うことで、銅やアルミニウム等の非磁性
金を効率良く除去でき、選別の精度及び純度を高めるこ
とができる。
【0012】上記破砕工程の前に、石膏ボードを乾燥さ
せるための乾燥工程を行うことで、石膏ボードが雨など
によって多量の湿気を帯びている場合などに、破砕選別
処理を効率良く行うことができる。
【0013】上記各工程のそれぞれにおいて、発生する
塵を集めるための集塵工程を行うことで、微細な紙等が
収集されて、選別の精度(純度)は向上し、また、作業
環境を汚す事ことがなくなるので、より好ましいものと
なる。
【0014】上記破砕工程において、石膏ボードを粒度
10乃至6mm以下の石膏ボード選別原料に破砕するこ
ととすれば、選別の精度及び純度を高めることができ
る。この破砕工程は、公知の破砕機を用いて行うことが
できるが、カッター式とスクリュー式の2段階を組合わ
せた破砕機を用いると石膏ボード選別原料の粒度の細か
さが安定し好適である。
【0015】上記慣性選別原料が所定粒度以下の粉体選
別原料と所定粒度範囲の粒体選別原料とからなるよう
に、粒度によって分別し、適宜混合することで、需要者
の要求に合わせた精度又は純度の再生石膏製品を供給可
能となり、極めて柔軟に需要に対する対応が可能とな
る。
【0016】上記慣性選別原料が所定粒度以下の粉体粒
体混合選別原料であることとすることで、需要者の精度
又は純度の要求がない場合には、粉体と粒体の選別原料
に分別せず、よりシンプルな工程で再生石膏製品を供給
可能となる。
【0017】上記した粒体選別原料と粉体選別原料はそ
れぞれ慣性選別工程にかけられて、有機質物が除去され
る。この慣性選別工程は、公知の慣性選別装置を用いて
行うことができる。なお、需要者の精度(純度)の要求
がない場合は、粉体選別原料に分別しないので、粉体慣
性選別工程はなくすことができる。
【0018】上記粉体選別原料の粒度が4乃至2mm未
満であり、上記粒体選別原料の粒度範囲が2乃至4〜6
乃至10mmであることが、処理効率の点から最も望ま
しい。
【0019】上記粉体粒体混合選別原料の粒度が10乃
至6mm未満であることが、処理効率の点から最も望ま
しい。
【0020】上記振動篩工程において、さらに所定粒度
以上の未破砕選別原料を選別し、該未破砕選別原料を破
砕工程に再投入することで、一台の破砕機のみで、より
粒度精度の安定した石膏ボード選別原料を常時得ること
ができ、選別の精度及び純度をさらに高めることができ
る。
【0021】 該未破砕選別原料の所定粒度が6乃至1
0mm以上であること処理効率の点から最も望ましい。
【0022】本発明の石膏ボードのリサイクル処理装置
としては、建築廃材として発生した石膏ボードを所定粒
度以下に破砕して、石膏ボード選別原料とする破砕機
と、該石膏ボード選別原料を所定粒度範囲の1又は複数
の慣性選別原料に選別する振動篩と、該慣性選別原料か
ら有機質物を除去するための1又は複数の慣性選別機と
からなることを特徴とする。
【0023】上記破砕機で破砕された石膏ボード選別原
料から磁力を利用して磁性金属と磁性金属以外の石膏ボ
ード選別原料とに選別する磁力選別機をさらに備えこと
ができ、磁性金属を効率良く除去でき、選別の精度及び
純度を高めることができる。
【0024】上記慣性選別機で有機質物を除去された慣
性選別原料から非磁性金属を除去するための非磁性金属
検知機を備えることができ、これにより、非磁性金属を
効率良く除去でき、選別の精度及び純度を高めることが
できる。
【0025】上記石膏ボードを乾燥させるための乾燥機
をさらに備えることができる。石膏ボードが雨などによ
って多量の湿気を帯びている場合などには、この乾燥機
を用いて湿った石膏ボードを乾燥することにより、破砕
選別処理を効率良く行うことができる。
【0026】上記各機器のそれぞれにおいて、発生する
塵を集めるための集塵機をさらに備えることができ、こ
れによって、微細な紙等が収集されて、選別の精度(純
度)は向上し、また、作業環境を汚す事ことがなくな
り、より好ましいものとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基づいてさらに具体的に説明する。
【0028】図1において、134は本発明の石膏ボー
ドのリサイクル処理方法及び装置の選別原料である石膏
ボードである。
【0029】136は、該選別原料134を所定サイズ
以下、例えば6〜10mm以下の石膏ボード選別原料に
破砕するための破砕機である。この破砕機136は選別
原料134を所定サイズ以下に破砕できるものであれば
適用可能であるが、例えば、スクリューとカッタを具備
した構造の破砕機が好適に用いられる。この形式の破砕
機によれば、スクリューによって圧送されてきた選別原
料をカッタ(回転刃)によって破砕するので、選別原料
134を所定サイズ以下に確実に破砕できる有利さがあ
る。
【0030】138は、該破砕機136により破砕され
た該選別原料134から磁性金属140を選別するため
の磁力選別機であり、142は該磁性金属140が除か
れた該選別原料134を1又は複数の慣性選別原料、例
えば、粒度2mm未満の粉体選別原料と粒度2〜10m
mの粒体選別原料とに選別するための振動篩である。
【0031】また、この振動篩142においては、破砕
機136を通過したにもかかわらず、例えば硬い金属と
一緒に処理されたために所定サイズ以下に破砕されなか
った大きいサイズのままの未破砕選別原料も選別される
が、この未破砕選別原料は再度破砕する必要があるた
め、破砕機136に再び投入される。この未破砕選別原
料は所定サイズ以下に破砕されない限り、繰り返し破砕
機136に投入される。
【0032】そのため、破砕機136を一台設置してあ
れば、選別原料134を所定サイズ以下に確実に破砕す
ることができ、破砕機136を複数台設置する必要がな
いというメリットがある。
【0033】144は、該振動篩142により選別され
た粉体選別原料から有機質物156を選別するための粉
体慣性選別機であり、146は該振動篩142により選
別された粒体選別原料から有機質物156を選別するた
めの粒体慣性選別機である。
【0034】148は、該粉体慣性選別機144により
該有機質物156が除かれた該粉体選別原料から非磁性
金属150を検知除去するための金属検知機である。1
49は、該粒体慣性選別機146により該有機質物15
6が除かれた該粒体選別原料から非磁性金属150を検
知除去するための金属検知機である。なお、該金属検知
機148及び149は、非磁性金属150を検知除去す
る作用を有すればよいもので、公知の金属検知機を適用
することができる。
【0035】152は、該金属検知機148により非磁
性金属150を除いた再生石膏粉体製品で、154は、
同様に該金属検知機149により非磁性金属150を除
いた再生石膏粒体製品である。
【0036】また、158は、選別処理に際して発生す
る塵等を集めるための集塵機であり、それぞれの機器に
対して作用するように設けられている。なお、集塵機1
58は、集塵作用を有すればよいもので、公知の集塵機
が利用できる。
【0037】さらに、選別原料134が湿気を帯びてい
る場合には、乾燥機を設けて選別原料134を乾燥させ
るようにする。なお、乾燥機は、選別原料134を乾燥
する作用を有すればよいもので、公知の乾燥機が利用す
ることができる。
【0038】上述した構成により、建築廃材として発生
した石膏ボードをリサイクル処理する場合について図1
に基づき説明する。
【0039】まず、選別原料134である石膏ボードを
破砕機136に投入し、粒度10乃至6mm以下、例え
ば8mm以下にまで破砕して石膏ボード選別原料とす
る。このとき、石膏ボードが湿気を帯びている場合に
は、あらかじめ乾燥機によって石膏ボードを乾燥させて
おく。
【0040】次に、該石膏ボード選別原料を磁力選別機
138に通し、磁性金属140を選別除去する。該磁性
金属140を除去された該石膏ボード選別原料は振動篩
142によって、粒度4乃至2mm未満、例えば2mm
未満の粉体選別原料、粒度範囲2乃至4〜6乃至10m
m、例えば2〜8mmの粒体選別原料及び粒度10乃至
6、例えば8mm以上の未破砕選別原料に選別される。
上記石膏ボード選別原料が磁性金属を含まない場合に
は、磁力選別機138の設置を省略できることは勿論で
ある。
【0041】該未破砕選別原料は、再び、該選別原料1
34と共に破砕機136に再投入され、磁力選別機13
8を通り、再度、振動篩142によって選別される。こ
れを繰り返すことにより、一台の破砕機のみによって、
該石膏ボード選別原料は粒度10〜6mm以下、例えば
8mm以下になるまで破砕されることとなる。
【0042】続いて、該粉体選別原料は粉体慣性選別機
144で有機質物156が選別される。残りの該粉体選
別原料は該金属検知機148によって、非磁性金属15
0が選別され、再生石膏粉体製品152となる。
【0043】該粒体選別原料は粒体慣性選別機146で
有機質物156が選別される。残りの該粒体選別原料は
該金属検知機149によって、非磁性金属150が選別
され、再生石膏粒体製品154となる。上記粉体選別原
料及び粒体選別原料が非磁性金属を含まない場合には、
金属検知機148,149の設置が不要なことは言うま
でもない。
【0044】なお、選別処理に際して発生する塵等は、
それぞれ機器に作用するように設けられた集塵機158
により集められる。このようにして、再生石膏粉体製品
152及び再生石膏粒体製品154がそれぞれ選別さ
れ、再生石膏製品として再利用することが可能となる。
【0045】なお、上記の例では、石膏ボード選別原料
を粉体選別原料と粒体選別原料に選別し、さらにこれら
を再生石膏粉体製品152と再生石膏粒体製品154と
に分別して再生する場合について説明したが、所望に応
じて、石膏ボード選別原料を所定粒度以下の粉体粒体混
合選別原料に選別し、さらにこれを再生石膏粉体粒体混
合製品として再生することもできる。
【0046】次に、本発明の建築廃材の処理方法及び装
置に好適に用いられる慣性選別機の1例を図2に示す。
【0047】図2において、50は慣性選別機である。
該慣性選別機50は、架台52上に取りつけられた架枠
54に設けられている。56は該架枠54に設置された
送風手段、例えば、送風ファン装置で、該送風ファン装
置56の上方に設けられた選別移動床58の下面に空気
を送る作用を行う。55は該送風ファン装置56のため
の風胴である。該選別移動床58は、図示したごとく、
適宜傾斜して設けられる。この傾斜角度は必要に応じて
適宜設定される。60は該送風ファン装置56を駆動す
るためのモータである。
【0048】該選別移動床58の両側部及び上端部には
枠体62が設けられ、該選別移動床58と枠体62によ
って振動箱64が形成されている。前記架枠54の上面
の上端部及び下端部にはそれぞれ上端支持柱(図示せ
ず)及び下端支持柱(図示せず)が立設されている。該
枠体62の側面上端部は上部アーム(図示せず)によっ
て該上端支持柱に吊持されている。該枠体62の側面下
端部は下部アーム(図示せず)によって該下端支持柱に
吊持されている。
【0049】66は偏心クランクで、振動機68を介し
てモータ70によって駆動される。該偏心クランク66
の先端部は該振動箱64の上端下面部に連結されてい
る。したがって、該偏心クランク66の偏心運動によ
り、該振動箱64及び選別移動床58は、上端及び下端
方向に振動可能とされている。
【0050】72は該振動移動床の上面に選別原料を投
入するための原料投入口である。74は該選別移動床5
8の上端部に形成された比重の大きい重量物の排出口で
ある。76は該選別移動床58の下端部に形成された比
重の小さい軽量物の排出口である。
【0051】図2において、78は該選別移動床58の
下端部に設けられた集塵配管で、その下部には集塵風量
を調節する集塵風量調節板80が設置されている。82
は原料投入口72の下部に連設された投入原料の飛散を
防止するフードである。84はファン装置56に連通す
る小クズ出口である。
【0052】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれは、建
築廃材として発生した石膏ボードを、粒径による選別
(振動篩)だけでなく、比重による選別(慣性選別)を
行うことで、石膏原料、紙類及び金属類に効率よく高精
度かつ高純度で選別し、また、粒度によって、粉体(高
精度)と粒体(通常精度)とに分別することで、需要者
の要求に合わせた精度(純度)の再生石膏原料を供給可
能とし、磁力選別及び金属検知によって、釘や鋲として
混入している鉄・ステンレスなどの磁性金属はもちろ
ん、非磁性金属、例えば非鉄金属の銅・アルミニウムな
どが混入している場合でも各種金属を高精度除去して異
なる物質ごとの選別処理を可能とし、一台の破砕機のみ
で細破砕処理可能とすることで、低コスト及び省スペー
スを実現し、焼却処理を不要とすることで環境資源の保
護に貢献し、且つ量的時間的処理能力及び石膏原料の回
収歩留りを大幅に向上するという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の石膏ボードのリサイクル処理装置の
配置図及び処理工程の一例を示す説明図である。
【図2】 慣性選別機の一例を示す側面概略説明図であ
る。
【符号の説明】
50:慣性選別機、52:架台、54:架枠、56:送
風手段、58:選別移動床、60,70:モータ、6
2:枠体、64:振動箱、66:偏心クランク、68:
振動機、72:原料投入口、74:比重の大きい重量物
の排出口、76:比重の小さい軽量物、78:集塵配
管、80:集塵風量調節板、82:フード、84:小ク
ズ出口、134:選別原料、136:破砕機、138:
磁力選別機、140:磁性金属、142:振動篩、15
8:集塵機、144:粉体慣性選別機、146:粒体慣
性選別機、148,149:金属検知機、150、非磁
性金属、152:粉体製品、154:粒体製品、15
6:有機質物。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築廃材として発生した石膏ボードを所
    定粒度以下に破砕して、石膏ボード選別原料とする破砕
    工程と、該石膏ボード選別原料を所定粒度範囲の1又は
    複数の慣性選別原料に選別する振動篩工程と、該慣性選
    別原料から有機質物を除去するための1又は複数の慣性
    選別工程とからなることを特徴とする石膏ボードのリサ
    イクル処理方法。
  2. 【請求項2】 上記破砕工程で破砕された石膏ボード選
    別原料から磁力を利用して磁性金属を選別除去する磁力
    選別工程をさらに有することを特徴とする請求項1記載
    の石膏ボードのリサイクル処理方法。
  3. 【請求項3】 上記慣性選別工程で有機質物を除去され
    た慣性選別原料から非磁性金属を除去するための非磁性
    金属検知工程をさらに有することを特徴とする請求項1
    又は2記載の石膏ボードのリサイクル処理方法。
  4. 【請求項4】 上記破砕工程の前に、石膏ボードを乾燥
    させるための乾燥工程をさらに有することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項記載の石膏ボードのリサイ
    クル処理方法。
  5. 【請求項5】 上記各工程のそれぞれにおいて、発生す
    る塵を集めるための集塵工程をさらに有することを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項記載の石膏ボードの
    リサイクル処理方法。
  6. 【請求項6】 上記破砕工程において、石膏ボードを粒
    度10乃至6mm以下の石膏ボード選別原料に破砕する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の石
    膏ボードのリサイクル処理方法。
  7. 【請求項7】 上記慣性選別原料が所定粒度以下の粉体
    選別原料と所定粒度範囲の粒体選別原料とからなること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の石膏ボ
    ードのリサイクル処理方法。
  8. 【請求項8】 上記慣性選別原料が所定粒度以下の粉体
    粒体混合選別原料であることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれか1項記載の石膏ボードのリサイクル処理方
    法。
  9. 【請求項9】 上記粉体選別原料の粒度が4乃至2mm
    未満であり、上記粒体選別原料の粒度範囲が2乃至4〜
    6乃至10mmであることを特徴とする請求項7記載の
    石膏ボードの処理方法。
  10. 【請求項10】 上記粉体粒体混合選別原料の粒度が1
    0乃至6mm未満であることを特徴とする請求項8記載
    の石膏ボードの処理方法。
  11. 【請求項11】 上記振動篩工程において、さらに所定
    粒度以上の未破砕選別原料を選別し、該未破砕選別原料
    を破砕工程に再投入することを特徴とする請求項1〜1
    0のいずれか1項記載の石膏ボードのリサイクル処理方
    法。
  12. 【請求項12】 該未破砕選別原料の所定粒度が6乃至
    10mm以上であることを特徴とする請求項11記載の
    石膏ボードのリサイクル処理方法。
  13. 【請求項13】 建築廃材として発生した石膏ボードを
    所定粒度以下に破砕して、石膏ボード選別原料とする破
    砕機と、該石膏ボード選別原料を所定粒度範囲の1又は
    複数の慣性選別原料に選別する振動篩と、該慣性選別原
    料から有機質物を除去するための1又は複数の慣性選別
    機とからなることを特徴とする石膏ボードのリサイクル
    処理装置。
  14. 【請求項14】 上記破砕機で破砕された石膏ボード選
    別原料から磁力を利用して磁性金属を選別除去する磁力
    選別機をさらに備えることを特徴とする請求項13記載
    の石膏ボードのリサイクル処理装置。
  15. 【請求項15】 上記慣性選別機で有機質物を除去され
    た慣性選別原料から非磁性金属を除去するための非磁性
    金属検知機をさらに備えることを特徴とする請求項13
    又は14記載の石膏ボードのリサイクル処理装置。
  16. 【請求項16】 上記石膏ボードを乾燥させるための乾
    燥機をさらに備えることを特徴とする請求項13〜15
    のいずれか1項記載の石膏ボードのリサイクル処理装
    置。
  17. 【請求項17】 上記各機器のそれぞれにおいて、発生
    する塵を集めるための集塵機をさらに備えることを特徴
    とする請求項13〜16のいずれか1項記載の石膏ボー
    ドのリサイクル処理装置。
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