JP3531371B2 - 一般ごみからの燃料製造方法 - Google Patents
一般ごみからの燃料製造方法Info
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Description
出る、厨芥、紙、プラスチック、布、木屑、金属等を含
む廃棄物(以下、「一般ごみ」という)から燃料(「R
DF」と略称する)を得るための一般ごみからの燃料製
造方法に関するものである。
パが先行しており、例えば、一般ごみから可燃成分を抽
出する方法が既に提案されている。
ごみの燃料化の技術は、ごみ中の水分量の違いから、直
ちにそのまま転用して日本国内で利用することは困難で
あった。
提案された先行技術として、特開平7−150158号
公報に、図6に示すような工程を有するごみの固形燃料
化方法が提案されている(以下、「先行技術1」とい
う)。図6に示すように、先行技術1は、破袋、磁選、
一次破砕、乾燥、風力選別、二次破砕、固形化の工程か
らなるごみの中の可燃物選別成形方法およびその装置で
ある。
は、風力選別工程において、厨芥、紙類、プラスチッ
ク、布および木屑等のごみを可燃物として回収してこれ
らを主に金属類から分離し、次いで、二次破砕工程にお
いてこれらの回収したごみを所定の大きさに粉砕し、次
いで、粉砕したごみに石灰を添加し、成形し固形燃料化
する。
課題を有している。 プラスチック製品、例えば、玩具や電気製品等は、
基材のプラスチックと金属とからなる複合製品であり、
既存の金属選別手段、即ち、磁選や電磁誘導式アルミ選
別機等では、金属をプラスチックから分離(選別)する
ことは困難である。従って、これらの金属は、風力選別
工程によっても選別されずプラスチックと共に可燃物側
に回収されてしまうこととなり、以後の二次破砕工程で
二次破砕機の刃の損傷や、噛み込み等のトラブルを生じ
る原因となっている。
機でトラブルを起こすだけでなく、固形化(成形)工程
においては押し出し式成形機のダイスの損耗を著しく早
めるため、ダイス寿命と製造電力の双方においてランニ
ングコストが上昇する。
が二次破砕機の中に入り込み、該破砕機内の詰まりの主
原因となる。 また、固形燃料中に金属が混入することにより、固
形燃料の発熱量の低下にもつながる。
解決し、一般ごみから品質の優れた燃料を、高効率且つ
高コストで得ることができる、一般ごみからの燃料製造
方法を提供することにある。
一次破砕し、次いで、乾燥した一般ごみを揺動式の選別
機によって、固形物と、フィルム状物と、所定の小径物
とに選別し、前記固形物はそのまま除去し、前記フィル
ム状物は二次破砕し、前記小径物から風力選別によって
所定の重量物を除去し、このようにして、二次破砕を行
ったフィルム状物と重量物を除去した残りの小径物とを
混合することに特徴を有するものである。
で、乾燥した一般ごみを揺動式の選別機によって、固形
物と、フィルム状物と、所定の小径物とに選別し、前記
固形物はそのまま除去し、前記フィルム状物は二次破砕
し、前記小径物から風力選別によって所定の重量物を除
去し、このようにして、二次破砕を行ったフィルム状物
と重量物を除去した残りの小径物とを混合し、次いで、
固形化することに特徴を有するものである。
によって選別された前記固形物を破砕し、破砕した前記
固形物を不燃成分と可燃成分とに選別し、次いで、前記
不燃成分を除去した残りの可燃成分と、二次破砕した前
記フィルム状物および風力選別によって所定の重量物を
除去した前記小径物とを混合することに特徴を有するも
のである。
と、フィルム状物と、所定の小径物とに機械選別する。
フィルム状物とは、プラスチックフィルムでできた袋の
破片および紙類が殆どである。
(バリスチック選別機、バリスチックセパレータなどと
いう名称のものもある)を用いる。揺動式選別機は、固
形物とフィルム状物との形状選別が可能であり、且つ、
スクリーンを用いて所定の径未満の大きさの小径物を篩
い分けることが可能である。これにより、前記の固形
物、フィルム状物および小径物の3種が選別される。
5mm〜30mm程度が好ましい。従って、小径物の径
は、15mm〜30mm未満となる。揺動式選別機によ
り選別されたフィルム状物は、二次破砕工程を経て混合
工程へ送られる。
風力選別工程により所定の重量物を除去し、残りの小径
物は混合工程へ送られる。混合工程では、揺動式選別機
で選別され二次破砕されたフィルム状物と、重量物が除
去された残りの小径物と、必要に応じて石灰とを混合
し、充分に攪拌し、フラフ燃料が製造される。更に、成
形工程で成形を行い、固形燃料が製造される。
除去せずに、該固形物から可燃成分を選別し、該可燃成
分を燃料化することにより、可燃成分の回収率がより上
昇する。
面を参照しながら説明する。図1は、この発明の第一実
施態様のフローチャートを説明する工程図、図2は第二
実施態様のフローチャートを説明する工程図である。図
1、図2に示すように、この発明の第一実施態様は、一
次破砕工程(1)から混合工程(7)まで、第二実施態
様は、一次破砕工程(1)から成形工程(8)までの工
程からなっている。
等から取り出しバラバラにする。2軸剪断式破砕機(図
示せず)を用いて一般ごみ1を40〜60mm程度に破
砕する。
ンタイプの乾燥機を用いて一次破砕したごみ1の水分量
を20%程度まで低減する。乾燥工程(2)の次工程と
して、磁選工程(3)を実施する。磁選工程(3)は必
要に応じて適宜実施する。磁選工程(3)では、乾燥さ
せたごみ1から金属(主として鉄)2を除去する。この
磁選工程は乾燥工程の以前で行っても構わない。
別機を示す斜視図である。機械選別工程(4)では、乾
燥させたごみ1を、図4に示すような揺動式の選別機1
1を使用して、固形物3と、フィルム状物4と、所定の
小径物との3種に選別する。揺動式選別機11は、所定
の大きさに篩い分けするための1枚または数枚のスクリ
ーン12が、前後に揺動する機構になっており、このス
クリーン12はごみの投入側12aが低くなるように傾
斜している。この傾斜角度は、一般ごみの場合5〜15
度程度が適当である。また、スクリーン12は、スクリ
ーン上のものを上方12bの方向に移動させるようにな
っている。スクリーン12の篩い分けのためのサイズは
本実施態様ではφ20mmに設定されている。
側12aにごみ1を投入すると、固形物3は斜面を転が
って低い側12aから落下する。また、フィルム状物4
は反発力が小さいため、スクリーン12の動きにより上
方12bへ搬送され、そこから排出される。更に、搬送
される途上において、φ20mm未満の小径物5は、ス
クリーン12に設けられた孔(篩)より篩い分けられ下
方に落下する。このような原理でごみ1は固形物3、フ
ィルム状物4および小径物5の3種に分離される。
製品は、機械選別工程(4)において、揺動式選別機1
1によって固形物3として固形物側に排出されてライン
から除かれるので二次破砕工程(5)へ行かず、二次破
砕機(図示せず)の噛み込みが防止される。更に、機械
選別工程(4)においては、石ころおよび陶器の破片、
ガラス屑等のφ20mm以上のものもスクリーン12の
篩いにかけられず、固形物3として固形物側に排出され
る。
片、ガラス屑等、および、厨芥類は小径物5として篩い
分けられ、スクリーン12の下方に排出される。次い
で、排出された小径物5は、風力選別工程(6)に移送
され、図5に示すような風力選別設備13によって重量
物7と軽量物6とに分類される。図5は、風力選別設備
の構成を示す斜視図である。ここで、重量物7とは石こ
ろおよび陶器の破片、ガラス屑等の不燃物であり、軽量
物6とは可燃性の厨芥である。図5に示すように、風力
選別設備13は、小径物5を風力選別する縦型の風力選
別機15を備え、投入口14から投入された小径物5を
重量物7と軽量物6とに選別し、重量物7は風力選別機
の下方のコンテナ17に排出し、軽量物6は風力選別機
サイクロン16に移送するようになっている。
込みや破損の原因となる金属が除去され、機械選別工程
(4)によって二次破砕機の詰まりの原因となる厨芥が
取り除かれるので、機械選別工程(4)から排出された
フィルム状物4には、金属および厨芥が含まれておらず
二次破砕工程(5)でのトラブルの心配はほとんどな
い。この二次破砕機としては、1軸剪断式の破砕機が用
いられ、フィルム状物4は20mm未満に破砕され二次
破砕ごみ8となる。
よって選別された軽量物6と二次破砕工程(5)の二次
破砕機から排出された二次破砕ごみ8は、混合工程
(7)において混合機(図示せず)に入れられて混合お
よび攪拌され、フラフ燃料9が製造される。
図2に示すように、風力選別工程(6)の風力選別設備
13によって選別された軽量物6と二次破砕工程(5)
の二次破砕機から排出された二次破砕ごみ8は、混合工
程(7)において混合機(図示せず)に入れられ、更
に、腐敗防止および燃焼ガス中の塩素分と反応させるた
めに石灰19を総重量の1%程度添加されて混合および
攪拌され、フラフ燃料9が製造される。更に、フラフ燃
料9を成形工程(8)において押し出し成形機(図示せ
ず)によって圧縮成形をすることにより固形燃料10が
製造される。
(1)から成形工程(8)までの工程からなる第二実施
態様の工程に、更に、機械選別工程(4)で機械選別さ
れた固形物を破砕し選別する破砕・選別工程(9)を有
している。図3は、この発明の第三実施態様のフローチ
ャートを説明する工程図である。揺動式選別機11で選
別された固形物3中には、可燃性のごみ(多くはプラス
チック類、木材)が含まれている。第三実施態様は、こ
れら固形物3を除去せずに、該固形物3から可燃成分を
選別し、二次破砕ごみ8および軽量物6と共に混合する
ことにより、可燃成分の回収率をより上昇する方法であ
る。
は、ハンマー・ミル式の破砕機、アルミニウム選別機お
よび風力選別設備が使用される。機械選別工程(4)に
おいて揺動式選別機11によって排出された固形物3
は、φ20mmのスクリーンを備える前記のハンマー・
ミル式の破砕機(図示せず)によって衝撃力により破砕
される。更に、破砕された固形物は、回転磁石体を用い
た前記のアルミニウム選別機(図示せず)によって非鉄
金属および鉄類(不燃成分)を除去することにより、可
燃成分と不燃成分とが選別される。このようにして、金
属類(非鉄金属および鉄類からなる不燃成分)が除去さ
れた残りの非金属(可燃成分)18は、更に、風力選別
設備13(図5参照)によって所定の重量物が除去され
る。このようにして、破砕・選別工程(9)によって破
砕・選別された非金属(可燃成分)18と、風力選別工
程(6)によって選別された軽量物6と、そして、二次
破砕工程(5)により破砕された二次破砕ごみ8は、混
合工程(7)において混合機(図示せず)に入れられ、
以後は、第二実施態様と同工程により製造される。即
ち、混合工程(7)で腐敗防止および燃焼ガス中の塩素
分と反応させるために石灰19を総重量の1%程度添加
されて混合および攪拌され、フラフ燃料9が製造され
る。更に、フラフ燃料9を、成形工程(8)において押
し出し成形機(図示せず)によって圧縮成形をすること
により固形燃料10が製造される。
ば、下記に示す工業上有用な効果がもたらされる。
る金属を殆ど皆無にすることができる。 の結果、二次破砕機、押し出し成形機の破損、故
障が殆ど回避できる。
少し、操業効率が向上し、ランニングコストが低減す
る。 の結果、製造されるフラフ燃料および固形燃料の
燃料特性が改善され、一般ごみから品質の良い燃料が得
られる。
明する工程図である。
明する工程図である。
明する工程図である。
示す斜視図である。
す斜視図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 一次破砕し、次いで、乾燥した一般ごみ
を揺動式の選別機によって、固形物と、フィルム状物
と、所定の小径物とに選別し、前記固形物はそのまま除
去し、前記フィルム状物は二次破砕し、前記小径物から
風力選別によって所定の重量物を除去し、このようにし
て、二次破砕を行ったフィルム状物と重量物を除去した
残りの小径物とを混合することを特徴とする一般ごみか
らの燃料製造方法。 - 【請求項2】 一次破砕し、次いで、乾燥した一般ごみ
を揺動式の選別機によって、固形物と、フィルム状物
と、所定の小径物とに選別し、前記固形物はそのまま除
去し、前記フィルム状物は二次破砕し、前記小径物から
風力選別によって所定の重量物を除去し、このようにし
て、二次破砕を行ったフィルム状物と重量物を除去した
残りの小径物とを混合し、次いで、固形化することを特
徴とする一般ごみからの燃料製造方法。 - 【請求項3】 前記揺動式選別機によって選別された前
記固形物を破砕し、破砕した前記固形物を不燃成分と可
燃成分とに選別し、次いで、前記不燃成分を除去した残
りの可燃成分と、二次破砕した前記フィルム状物および
風力選別によって所定の重量物を除去した前記小径物と
を混合する請求項1または2記載の一般ごみからの燃料
製造方法。
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- 1996-07-31 JP JP20136696A patent/JP3531371B2/ja not_active Expired - Lifetime
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