JP3045163U - 表層材付きボード剪断・破砕装置 - Google Patents

表層材付きボード剪断・破砕装置

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JP3045163U JP1997006540U JP654097U JP3045163U JP 3045163 U JP3045163 U JP 3045163U JP 1997006540 U JP1997006540 U JP 1997006540U JP 654097 U JP654097 U JP 654097U JP 3045163 U JP3045163 U JP 3045163U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙の貼付された石膏ボードをそのままほぼ均
一の細かなチップ状に破砕することができ、しかも紙を
石膏の破砕片から効率的に分離することのできる破砕装
置を提供すること。 【解決手段】 表層材付きボード13の供給手段7と、
該表層材付きボードを破砕する剪断・破砕手段19と、
該破砕手段によって破砕された表層材付きボードの破砕
片63から表層材16を分離する手段61とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ボード、特に例えば表面に紙が貼り付けられている石膏ボード等の 表層材付きボードを剪断・破砕し、そこから表層材を分離してボード本体の破砕 片だけを回収することができる表層材付きボード剪断・破砕装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の建造物は、壁材として石膏ボードが多く使用されている。これらの石膏 ボードは、従来、建造物を解体する際に、再利用せずにそのまま廃棄されていた 。しかし、石膏の原料である石灰石の産出量には一定の限界があり、資源の有効 利用の立場から、最近では石膏ボードから石膏を回収して再利用しようとする試 みがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、石膏ボードは、石膏でできたボード本体の両面に紙が貼付されてい るため、これを単に破砕しただけでは破砕物に紙が残ってしまい、これをそのま まリサイクル利用することはできない。そのため石膏ボードから紙を除去した後 に破砕作業をしなければならず、その分作業効率が悪かった。また石膏ボードの リサイクルを促進するためには、石膏ボードを所定の均一な大きさのチップに破 砕することが好ましい。その為、従来から各種の破砕装置が提案されているが、 それら従来の破砕装置では、そのような破砕を行うことは困難であった。このよ うに、表層材ととボード本体との分離作業、本体を所定の大きさに破砕するとい う二つの点で、従来の破砕装置では所期の目的を達成することができなかった。
【0004】 本考案はこのような背景に鑑みなされたものでその目的とするところは、紙等 が貼付された石膏ボードをそのまま略所定の均一な大きさのチップ状に破砕する ことができ、しかも紙を石膏の破砕片から効率的に分離することのできる表層材 付きボード剪断・破砕装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するべく本願考案の請求項1による表層材付きボード剪断・破 砕装置は、装置本体と、上記装置本体に設けられボード本体の表面に表層材を備 える表層材付きボードを供給する表層材付きボード供給手段と、上記装置本体に 設けられ上記表層材付きボード供給手段により供給された表層材付きボードを剪 断・破砕する表層材付きボード剪断・破砕手段と、上記表層材付きボード剪断・ 破砕手段によって剪断・破砕された表層材付きボードの破砕片から上記表層材を 分離する表層材分離手段と、を具備したことを特徴とするものである。
【0006】 又、請求項2による表層材付きボード剪断・破砕装置は、請求項1記載の表層 材付きボード剪断・破砕装置において、上記表層材分離手段によって表層材を分 離された破砕片を収容する破砕片収容手段が設けられていることを特徴とするも のである。
【0007】 又、請求項3による表層材付きボード剪断・破砕装置は、請求項2記載の表層 材付きボード剪断・破砕装置において、上記破砕片収容手段は上記装置本体に対 して出入可能に設けられていることを特徴とするものである。
【0008】 又、請求項4による表層材付きボード剪断・破砕装置は、請求項1記載の表層 材付きボード剪断・破砕装置において、上記表層材付きボード剪断・破砕手段は 、互いに噛み合うことのできる歯並びに谷部をそれぞれ備える2つの剪断・破砕 ローラを備えていて、互いに回転する該2つの剪断・破砕ローラの間に前記表層 材付きボードを入れ込んで剪断・破砕することを特徴とするものである。
【0009】 又、請求項5による表層材付きボード剪断・破砕装置は、請求項4記載の表層 材付きボード剪断・破砕装置において、前記2つの剪断・破砕ローラの歯はエッ ジを有し、該エッジにより前記表層材付きボードを剪断的に切断すると共に破砕 することを特徴とするものである。
【0010】 又、請求項6による表層材付きボード剪断・破砕装置は、請求項4記載の表層 材付きボード剪断・破砕装置において、前記2つの剪断・破砕ローラは、各々複 数のローラ要素が軸方向に配列されて構成されており、各ローラ要素が前記歯及 び谷部を備え、一のローラ要素における前記歯と前記谷部とが該一のローラ要素 と隣り合う他のローラ要素における前記谷部と前記歯と各々隣り合うように位置 決めされており、各破砕ローラの前記歯および谷部が全体として破砕ローラの周 面上で千鳥状に配列されていることを特徴とするものである。
【0011】 又、請求項7による表層材付きボード剪断・破砕装置は、請求項6記載の表層 材付きボード剪断・破砕装置において、ローラ要素の歯の長さ、幅、歯相互間の ピッチを適宜設定することにより、破砕片の大きさを任意に調整することを特徴 とするものである。
【0012】 さらに、請求項8による表層材付きボード剪断・破砕装置は、請求項1〜7の 何れかに記載の表層材付きボード剪断・破砕装置において、上記表層材分離手段 は、上記ボード本体の破砕片の大きさよりも大きく、上記表層材の破砕片の大き さよりも小さいメッシュを有する篩であることを特徴とするものである。
【0013】 本考案では、表層材付きボード供給手段により表層材付きボード剪断・破砕手 段へ供給された表層材付きボードが表層材付きボード剪断・破砕手段によって剪 断・破砕される。その後、破砕された表層材付きボードの破砕片から表層材を表 層材分離手段によって分離することにより、ボード本体の破砕片だけを回収する ことができる。
【0014】 その際、破砕片収容手段を設けて分離された破砕片を受けてこれを収容するこ とが考えられ、又、そのような破砕片収容手段を装置本体に対して出入可能に構 成することにより、破砕片収容手段に溜まった破砕片を搬送することができる。
【0015】 破砕手段が、互いに噛み合うことのできる歯並びに谷部をそれぞれ備える2つ の剪断・破砕ローラであれば、互いに回転する該2つの剪断・破砕ローラの間に 表層材付きボードを供給して、2つの剪断・破砕ローラの圧搾作用により表層材 付きボードを剪断・破砕することができる。
【0016】 2つの剪断・破砕ローラの歯がエッジを有し、該エッジにより表層材付きボー ドを剪断的に切断する場合には、剪断・破砕ローラの歯および谷部の寸法に応じ てボードを確実に細かく剪断・破砕することができる。
【0017】 2つの剪断・破砕ローラが、各々複数のローラ要素が軸方向に配列されて構成 されており、各ローラ要素が歯および谷部を備え、一のローラ要素における歯と 谷部とが該一のローラ要素と隣り合う他のローラ要素における谷部と歯と各々隣 り合うように位置決めされており、各剪断・破砕ローラの歯および谷部が全体と して剪断・破砕ローラの周面上で千鳥状に配列されているようにすれば、周囲が 4つの歯によって囲まれた矩形領域が複数形成されるから、表層材付きボードを この区画された複数の矩形領域によって連続的に細かく均一な破砕片に破砕する ことができる。
【0018】 表層材分離手段が、ボード本体の破砕片よりも大きく、表層材の破砕片よりも 小さいメッシュを有する篩であれば、ボード本体の破砕片は篩を通過して落下し 、表層材の破砕片は篩上に残るので、ボード本体の破砕片だけを効率的に回収す ることができる。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下、図1乃至図6を参照して本考案の一実施の形態を説明する。図1は本実 施の形態による表層材付きボード剪断・破砕装置の全体構造を示す一部破断側面 図である。図1において、符号1は本実施の形態による表層材付きボード剪断・ 破砕装置を示す。この表層材付きボード剪断・破砕装置1は基台3を備え、この 基台3の下端には4つのキャスタ5を備え、また基台3の上部には石膏ボードを 破砕するための作動部7を備えている。図1に示すように、基台3は側断面がコ の字の形状を有しており、その内側には石膏ボードの破砕物を収容するための収 容ボックス9を受け入れるようにボックス載置部11が形成されている。収容ボ ックス9は、ボックス載置部11の前方(図1の右側)から引き出し可能な状態 でボックス載置部11に収容されている。
【0020】 作動部7は、本装置による破砕対象物である石膏ボード13を収容するための ホッパ15と、このホッパ15の下方から石膏ボード13を一枚づつ送り出すた めの駆動装置17と、ホッパ15から供給された石膏ボード13を剪断・破砕す るための剪断・破砕部19とから構成されている。ここで図6に示すように、本 装置の破砕対象物である石膏ボード13は、石膏でできたボード本体14の両面 に紙16が貼付されてなるものである。
【0021】 ホッパ15は、上方から後方(図1の左側)にかけて開放されており、そこか ら石膏ボード13をまとめて、或いは一枚づつホッパ15内に入れることができ るようになっている。ホッパ15の下面21は後方側から前方側に略45度傾斜 しており、その途中に水平方向に延びる切欠部23が形成されている。またホッ パ15の下方前端には、石膏ボード13を一枚づつ剪断・破砕部19へ送り出す ための送出部25が形成されている。
【0022】 図3に示すように、駆動装置17はモータ27と送りローラ29とから構成さ れており、モータ27の駆動軸28に設けられた駆動プーリ31と送りローラ2 9の回転軸32に設けられた従動プーリ30との間には駆動ベルト33が巻回さ れている。これにより、モータ27の駆動力が駆動ベルト33を介して送りロー ラ29に伝達されて送りローラ29を回転させることができる。送りローラ29 は、摩擦抵抗が大きくなるように表面がゴムで構成されており、その上端部分は ホッパ15の下面21における切欠部23から上方に僅か突出している。これに より、この送りローラ29の突出した部分が石膏ボード13の下面に回転しなが ら摩擦的に作用して石膏ボード13を前方側へ送り出すことができる。
【0023】 剪断・破砕部19は、2つの剪断・破砕ローラ35、37から構成されている 。図1、図4に示すように2つの剪断・破砕ローラ35、37は、それぞれの回 転軸39、41の中心を結ぶ線が水平線に対して45度の角度をなすように、各 剪断・破砕ローラ35、37の歯が互いに噛み合うような位置関係で配置されて いる。そして2つの剪断・破砕ローラ35、37の間には、ホッパ15の送り出 し部25が臨むようになっている。図3に示すように、2つの剪断・破砕ローラ 35、37の内下側に位置する剪断・破砕ローラ35の回転軸39には従動プー リ43が設けられ、この従動プーリ43と、送りローラ29の回転軸32に設け られた駆動プーリ45との間には駆動ベルト47が巻回されている。これにより 、モータ27が駆動するとき、送りローラ29が回転駆動されると同時に、駆動 ベルト47、従動プーリ43を介して剪断・破砕ローラ35も回転駆動されるよ うになっている。また他方の剪断・破砕ローラ37は、自由に回転できるように なっているが、剪断・破砕ローラ35と歯合しているために剪断・破砕ローラ3 5の回転に伴って回転する。
【0024】 次に剪断・破砕ローラ35、37の歯の配列について説明する。剪断・破砕ロ ーラ35、37は、寸法が異なるが同様な歯の配列構造を備えている。即ち、図 5に示すように、各剪断・破砕ローラ35、37は環状のローラ要素55が回転 軸線方向に6つ重なって構成されている。1つのローラ要素55の周囲には8つ の歯57が形成され、各歯57の間には谷部59が形成されている。互いに隣り 合うローラ 要素55同士の間では、歯57と谷部59とが隣り合うように配置 されており、従って図5に示すように破砕ローラ35、37の周面上において、 全体として歯57と谷部59とが千鳥状に配列された構造となっている。また各 歯57の先端部分はエッジ状に形成されている。従って、この歯57が向かい合 う破砕ローラの谷部59と歯合するとき、両者の間に送り込まれた表層材付きの 石膏ボード13は歯57による剪断作用を受けて切断される。また上記のように 歯57と谷部59とを千鳥状に配列することにより、石膏ボード13は1つのロ ーラ要素55の歯57と次の歯57との間隔(L)の長さに応じて縦方向にその 長さで切断されると共に、歯57の幅寸法(W)に応じて横方向にもその長さで 切断されるから、石膏ボード13全体は、ほぼ均一の大きさ(L×W)の破砕片 に連続的に切断されることになる。
【0025】 剪断・破砕ローラ35、37の直径および歯57の長さ(回転方向の長さ)、 幅、深さ並びに歯と歯との間隔は、石膏ボード13の破砕片の大きさに影響を及 ぼす要素である。本実施の形態における剪断・破砕ローラ35、37の最大直径 はいづれも80mmであり、剪断・破砕ローラ35の歯57の長さ、幅、深さは、 それぞれ15mm、20mm、11mmである。又、もう一方の剪断・破砕ローラ37 の歯57の長さ、幅、および歯と歯との間隔は、それぞれ10mm、20mm、11 mmである。これらの寸法は、破砕する石膏ボードの寸法や種類に応じて、或いは 破砕後のチップの大きさを調整する目的で適宜変更することができる。
【0026】 又、2つの剪断・破砕ローラ35、37とボックス載置部11との間、すなわ ち剪断・破砕ローラによって破砕された石膏ボード13の破砕片63が収容ボッ クス9内に落下する経路途中には、篩61が設けられている。この篩61は、ボ ード本体14の破砕片の大きさよりも大きく、紙16の破砕片の大きさよりも小 さいメッシュを有する。従って、剪断・破砕ローラ35、37によって破砕され た石膏ボード13の破砕片63の中から紙16だけを篩にかけて分離することが できる。尚、篩61の目詰まりを防止するために、横方向に長い篩61を用意し ておき、作動時に篩61を連続的に横方向にずらして篩面を新しくしていく構造 や、複数の交換可能な篩61を用意しておき、目詰まりを起こす前に途中で作業 を中止して篩61を取り替える方法を採用することができる。
【0027】 以上の構成を基に本考案の表層材付き石膏ボード剪断・破砕装置の作用を説明 する。まずモータ27を駆動して送りローラ29と剪断・破砕ローラ35とを駆 動状態にする。そして作業者が、ホッパ15の開放部分から石膏ボード13をホ ッパ15内に入れ込んで、ホッパの下面21上に置く。これにより石膏ボード1 3の下面が回転している送りローラ29の表面に接触して、摩擦力により石膏ボ ード13が自動的に前方へ送り込まれる。石膏ボード13の前端はホッパ15の 送出部25から2つの剪断・破砕ローラ35、37の間へ供給される。
【0028】 回転している2つの剪断・破砕ローラ35、37の間へ供給された石膏ボード 13は、両方の剪断・破砕ローラ35、37の歯57と谷部59との間に挟まれ るようにして、千鳥状に配列された歯57によって剪断的に連続して切断されな がら破砕され、略均一の大きさの破砕片63となって収納ボックス9内に落下す る。このとき、ボード本体14に貼付されている紙16は破砕時の衝撃によりボ ード本体14から剥離する傾向にある。剥離した紙16は可撓性を有するために 剪断・破砕ローラ35、37によって完全に切断されずに、石膏の破砕片より大 きな面積を有する片となる。そのため落下時に篩61を通過できずに篩61上に 残り、石膏の破砕片から分離される。破砕時に石膏から剥離されない紙16も存 在するが、これらは比較的大きな片となるため、篩61を通過できずに石膏だけ の破砕片から分離することができる。
【0029】 以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。まずボード 本体14の破砕片63の大きさよりも大きく、紙16の破砕片の大きさよりも小 さいメッシュを有する篩61により、破砕された石膏ボード13の破砕片の中か ら紙16だけを篩にかけて分離することができる。従って石膏の破砕片63だけ を効率的に回収することができるから、後の工程で石膏のリサイクルを効率的に 行うことができる。 また2つの剪断・破砕ローラ35、37の歯57がエッジを有するから、該エ ッジにより石膏ボードを剪断的に奇麗に切断しながら破砕することができる。従 って破砕後の石膏のチップは、形状と大きさが略揃っており、その後のリサイク ルを行い易い。 又、各剪断・破砕ローラ35、37の歯57及び谷部59が全体として剪断・ 破砕ローラの周面上で千鳥状に配列されているから、各ローラ要素55の歯57 と歯57との円周方向の間隔及び歯57の幅によって規定される複数の矩形領域 によって、石膏ボード13を連続的に切断して均一な破砕片に剪断・破砕するこ とができる。
【0030】 尚、本考案は上記で説明した実施の形態に限定されるものではない。例えば剪 断・破砕ローラ35、37における歯57の形状を矩形以外の形状にすることも できる。石膏ボードを細かく破砕できる限り、歯の形状や剪断・破砕ローラの周 面上での歯の配列は限定されない。このように歯57の形状を変えることにより 、破砕(剪断)された後の石膏ボードの破砕片の形状もそれに応じて変えること ができるから、石膏ボードのリサイクル装置に適合し易い形状となるように歯5 7の形状を適宜選択することができる。
【0031】 また表層材を分離する手段は、篩を使用する他に、表層材と石膏との比重の差 を利用して、石膏ボードの破砕片の落下経路途中に一定速度の空気流を流し、比 重の小さい表層材だけを吹き飛ばして分離する方法なども採用することができる 。
【0032】 また本願考案は石膏ボードに限らず、例えばアスベスト板、パーティクルボー ドまたは発泡スチロール板などの表面に紙などのシートを張り付けたボードの破 砕にも適用することができる。
【0033】 以上詳述したように、本考案では、表層材付きボード供給手段により表層材付 きボード剪断・破砕手段へ供給された表層材付きボードを剪断・破砕し、その後 、剪断・破砕された表層材付きボードの破砕片から表層材を分離することにより 、ボード本体の破砕片だけを回収することができる。 又、表層材付きボード剪断・破砕手段が、互いに噛み合うことのできる歯並び に谷部をそれぞれ備える2つの剪断・破砕ローラであれば、互いに回転する該2 つの剪断・破砕ローラの間に表層材付きボードを供給して、2つの剪断・破砕ロ ーラの圧搾作用により効率的に表層材付きボードを剪断・破砕することができる 。 更に、2つの剪断・破砕ローラの歯がエッジを有し、該エッジにより表層材付 きボードを剪断的に切断する場合には、剪断・破砕ローラの歯および谷部の寸法 に応じてボードを確実に細かく剪断・破砕することができる。 更に、2つの剪断・破砕ローラが、各々複数のローラ要素が軸方向に配列され て構成されており、各ローラ要素が歯および谷部を備え、一のローラ要素におけ る歯と谷部とが該一のローラ要素と隣り合う他のローラ要素における谷部と歯と 各々隣り合うように位置決めされており、各剪断・破砕ローラの歯及び谷部が全 体として破砕ローラの周面上で千鳥状に配列されているようにすれば、周囲が4 つの歯によって囲まれた矩形領域が複数形成されるから、表層材付きボードをこ の区画された複数の矩形領域によって連続的に均一な破砕片に破砕することがで きる。そして歯の形状や大きさを変えることにより、リサイクルに適した形状や 大きさの破砕片を得ることができる。 表層材を分離する手段が、ボード本体の破砕片よりも大きく、表層材の破砕片 よりも小さいメッシュを有する篩であれば、ボード本体の破砕片は篩を通過して 落下し、表層材の破砕片は篩上に残るので、ボード本体の破砕片だけを効率的に 回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態を示す図で、表層材付き
ボード剪断・破砕装置の一部破断側面図である。
【図2】本考案の一実施の形態を示す図で、表層材付き
ボード剪断・破砕装置の正面図である。
【図3】本考案の一実施の形態を示す図で、送りローラ
および剪断・破砕ローラの駆動系を示す正面図である。
【図4】本考案の一実施の形態を示す図で、2つの剪断
・破砕ローラの配置と、各剪断・破砕ローラの形状を示
す側面図である。
【図5】本考案の一実施の形態を示す図で、相互に歯合
している2つの剪断・破砕ローラの歯及び谷部の配置を
示す上面図である。
【図6】本考案の一実施の形態を示す図で、表層材付き
ボード剪断・破砕装置の剪断・破砕対象である石膏ボー
ドの構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 表層材付きボード剪断・破砕装置 3 基台 5 キャスタ 7 作動部 9 収容ボックス 11 ボックス載置部 13 石膏ボード 14 ボード本体 15 ホッパ 16 紙 17 駆動装置 19 破砕部 21 下面 23 切り欠き 25 送り出し部 27 モータ 28 駆動軸 29 送りローラ 30 従動プーリ 31 駆動プーリ 32 回転軸 33 駆動ベルト 35、37 破砕ローラ 39、41 回転軸 43 従動プーリ 45 駆動プーリ 47 駆動ベルト 55 ローラ要素 57 歯 59 谷部 61 篩 63 破砕片

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体と、 上記装置本体に設けられボード本体の表面に表層材を備
    える表層材付きボードを供給する表層材付きボード供給
    手段と、 上記装置本体に設けられ上記表層材付きボード供給手段
    により供給された表層材付きボードを剪断・破砕する表
    層材付きボード剪断・破砕手段と、 上記表層材付きボード剪断・破砕手段によって剪断・破
    砕された表層材付きボードの破砕片から上記表層材を分
    離する表層材分離手段と、 を具備したことを特徴とする表層材付きボード剪断・破
    砕装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表層材付きボード剪断・
    破砕装置において、上記表層材分離手段によって表層材
    を分離された破砕片を収容する破砕片収容手段が設けら
    れていることを特徴とする表層材付きボード剪断・破砕
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の表層材付きボード剪断・
    破砕装置において、上記破砕片収容手段は上記装置本体
    に対して出入可能に設けられていることを特徴とする表
    層材付きボード剪断・破砕装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の表層材付きボード剪断・
    破砕装置において、上記表層材付きボード剪断・破砕手
    段は、互いに噛み合うことのできる歯並びに谷部をそれ
    ぞれ備える2つの剪断・破砕ローラを備えていて、互い
    に回転する該2つの剪断・破砕ローラの間に前記表層材
    付きボードを入れ込んで剪断・破砕することを特徴とす
    る表層材付きボード剪断・破砕装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の表層材付きボード剪断・
    破砕装置において、前記2つの剪断・破砕ローラの歯は
    エッジを有し、該エッジにより前記表層材付きボードを
    剪断的に切断すると共に破砕することを特徴とする表層
    材付きボード剪断・破砕装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の表層材付きボード剪断・
    破砕装置において、前記2つの剪断・破砕ローラは、各
    々複数のローラ要素が軸方向に配列されて構成されてお
    り、各ローラ要素が前記歯および谷部を備え、一のロー
    ラ要素における前記歯と前記谷部とが該一のローラ要素
    と隣り合う他のローラ要素における前記谷部と前記歯と
    各々隣り合うように位置決めされており、各破砕ローラ
    の前記歯および谷部が全体として破砕ローラの周面上で
    千鳥状に配列されていることを特徴とする表層材付きボ
    ード剪断・破砕装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の表層材付きボード剪断・
    破砕装置において、ローラ要素の歯の長さ、幅、歯相互
    間のピッチを適宜設定することにより、破砕片の大きさ
    を任意に調整することを特徴とする表層材付きボード剪
    断・破砕装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかに記載の表層材付
    きボード剪断・破砕装置において、上記表層材分離手段
    は、上記ボード本体の破砕片の大きさよりも大きく、上
    記表層材の破砕片の大きさよりも小さいメッシュを有す
    る篩であることを特徴とする表層材付きボードの破砕装
    置。
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