JP4153223B2 - 畳解体用縫糸切断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は畳解体装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
和室に敷かれる畳は、わらを縦横に重ねて丈夫な合成樹脂製(例えばナイロン製)の縫糸で締めた床に、藺草(イグサ)で編んだ表をつけ、両縁に布でへりを付けている構造が一般的である。近年は藺草に代えて藺草に似せた合成樹脂製の表を使用した畳も利用されており、また、床の裏面側にビニール等の薄い合成樹脂シートが付けられているものや、内部に合成樹脂製の堅マットが中間層として挿入されている畳もある。
【0003】
現在のところ、古くなった畳は産業廃棄物としてその殆どが焼却処分されているが、畳の床をきれいに解体して、床の材料を仕分けして、わらを他方面、例えば家畜の飼料等にリサイクルすることが望ましい。
【0004】
リサイクルを前提に畳の床を解体する場合、特に中のわらを取り出して再度畳の材料として使用する場合や家畜の飼料等に再利用する場合は、出来るだけ中のわらをばらばらに切断しないようにして床一面に締められた縫糸を切断して除去しなければならない。縫糸は古くは麻糸であったが、現在ではナイロン製等の合成樹脂製のものが多く、残ってしまうとリサイクルに支障を来すのである。また、焼却する場合であっても、わらと合成樹脂との分別は必要である。
【0005】
従来の畳解体は、例えば図10に示される畳解体装置50を用いて縫糸を切断していた。即ち、平面台51の上に載置されて矢印Xの方向に押し出される畳の床20に対して、糸ノコ52が畳の床20を表面側20a、裏面側20bに2分して切断するように水平に配設され、該糸ノコ52を矢印Yのように往復直線動させるための電動モータ54と連接棒55とクランク56とピストン57とからなる直線往復駆動手段53を備える構造となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の上記畳解体装置50では、分断された畳の床20の表面側20aと裏面側20bの中に縫糸の細かく切断された切断糸が残ってしまって切断後に縫糸を除去するのが大変困難である。
【0007】
また、中のわらがひどく傷んで切断されるため、畳材料を分類して再利用することが不可能である。
【0008】
リサイクルを念頭に畳の解体を行う場合には、縫糸のみを簡単に除去できて、且つ中のわらを出来るだけ傷めずに取り出して分類して再利用可能なような縫糸切断手段を備える畳解体装置の実現が望まれるのであるが、未だその要請を満たす畳解体用縫糸切断装置は無い。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、従来は産業廃棄物として焼却されている畳の床をその縫糸をきれいに切断してその除去を容易にし、畳の床を分解して中のわらを再利用可能にする畳解体用縫糸切断装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成するために、
(1) 畳の床20を載置する平面台23と、載置された前記畳の床20をその縁と平行に直線移動させる押し出し機構と、前記畳の床20の進行方向に直角且つ略水平に軸着された同軸シャフトに対し外周に切り刃23’が形成された円盤状の回転刃が10mm〜40mm間隔で複数枚連設された回転カッターと、前記回転カッターを回転する回転駆動手段と、を備え、前記回転カッターが畳の床20の縫糸17の裏面側に露出する部分を畳の床20の直線移動に伴って切断する畳解体用縫糸切断装置において、
前記回転カッター3の各回転刃2の畳の床の裏面20bに近接する側が嵌挿するスリット11が連設されたスリットプレート5と、回転駆動手段の電動モータ14を備えるとともに前記回転カッター3を軸着してその周囲を覆うハウジング4と、前記ハウジング4を前記平面台23の上方で回動可能に略水平に軸支する支柱8と、軸支されたハウジング4の自重による畳の床20への荷重を調整するハウジング4から延設されたウェイトバランサー6と、を備えることを特徴とする畳解体用縫糸切断装置30を提供する。
(2) また、畳の床20を水平に載置する平面台23と、裏面を上にして前記平面台23の上に載置された畳の床20をその縁と平行に直線移動させる押し出し機構と、前記畳の床20の直上で畳の床20の進行方向に直角且つ略水平に軸着された同軸シャフトに対し外周に切り刃23’が形成された円盤状の回転刃が10mm〜40mmの等間隔で複数枚連設された回転カッターと、前記回転カッターを回転する回転駆動手段と、を備え、前記回転カッターの回転刃が畳の床20の縫糸17の裏面側に露出する部分を畳の床20の直線移動に伴って切断する畳解体用縫糸切断装置において、
前記回転カッター3の各回転刃2の畳の床の裏面20bに近接する側が嵌挿するスリット 11が連設されたスリットプレート5と、回転駆動手段の電動モータ14を備えるとともに前記回転カッター3を軸着してその周囲を覆うハウジング4と、前記ハウジング4を前記平面台23の上方で回動可能に略水平に軸支する支柱8と、軸支されたハウジング4の自重による畳の床20への荷重を調整するハウジング4から延設されたウェイトバランサー6と、を備えることを特徴とする畳解体用縫糸切断装置30を提供する。
) さらに、円盤状の回転刃の外周に複数個のV字形の切欠溝21が設けられるとともに前記切欠溝21の縁に切削刃22が設けられていることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の畳解体用縫糸切断装置30を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る畳解体用縫糸切断装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明に係る畳解体用縫糸切断装置の側面図である。図2は回転カッターが畳の床の下側に位置する畳解体用縫糸切断装置の側面図である。図3は本発明に係る畳解体用縫糸切断装置の構造を示す斜視図である。図4は本発明の畳の床の縫糸切断の箇所を説明する図であり、(a)は畳の床の裏面側の平面図、(b)は断面図、(c)は畳の床の表面側の平面図である。図5は本発明に係る回転カッターの斜視図である。図6は縫糸切断後に、畳の床の表面側から縫糸を除去する状態を説明するための図である。図7は本発明に係る回転刃の構造を説明するための正面図であり、図8はその側面図である。図9は本発明に係る回転刃による縫糸切断の状態を説明するための側面図である。
【0013】
先ず、本発明の要諦を述べると、図4の(b)の断面図に示されるような、わら19を縦横に重ねて中間層の堅マット27とともにナイロン糸等の丈夫な合成樹脂製の縫糸17で締めた畳の床20は、図4の(c)の表面20a側に通した親糸18を引っ掛けて図4の(b)の断面図に示されるように表面20a側と裏面20b側とを往復して縫製されており、図4の(a)の裏面20b側に示されるように裏面の縫糸17が繰り返し露出している部分の例えば中央のX点で示すような箇所で切断するように、図5に示すような複数枚(20〜40枚)の回転刃2を同軸シャフト1に連設した回転カッター3で最大深さd=5mm〜12mm程度で切断する。この畳の床の裏面20b側の縫糸17の切断によって、図4の(c)の表面20a側の親糸18を持って図6のように矢印Z方向に引き上げることにより、釣り上げの要領で畳の床内部に残る切断された縫糸片17′を簡単に引き抜くことができる縫糸除去方法を可能にする点にある。
【0014】
図1に示される本発明に係る畳解体用縫糸切断装置30は、畳の床20の裏面20b側を上にして水平に載置する平面台23と、載置された前記畳の床20をその縁と平行にガイド12に沿って直線移動させる油圧制御の押し込みシリンダ10からなる押し出し機構と、前記畳の床20の進行方向に直角且つ略水平に軸着された同軸シャフト1に対し外周に切り刃が形成された円盤状の回転刃2が10mm〜40mm間隔で複数枚連設された回転カッター3と、前記回転カッター3を回転する電動モータ14のベルト(又はチェーン)ドライブによる回転駆動手段Mと、を備え、前記回転カッター3が畳の床20の縫糸の裏面20b側に露出する部分を畳の床20の直線移動に伴って切断する基本構造を備えている。
【0015】
また、図3は本発明に係る畳解体用縫糸切断装置30の構造例を詳細に示す一部破断した斜視図であるが、特に、回転カッター3の各回転刃2の畳の床20の裏面20bに近接する側が嵌挿するスリット11が連設された金属板のスリットプレート5を備えるとともに前記回転カッター3を軸着してその周囲を覆う金属板のハウジング4と、前記ハウジング4を平面台23の上方で回動可能に略水平に軸支する支柱8と、軸支されたハウジング4の自重による畳の床20への荷重を調整するハウジングから延設されたウェイトバランサー6と、を備えている。また、回転カッター3の高さ調整のためのハウジング4の支柱8の軸回りの回動可動範囲を制限する高さ調整フリーチェーン7を備えている。
【0016】
上記スリットプレート5は図9から判るように、回転刃2による縫糸切断の際の周囲の浮き上がりを防止する押さえの作用と、切断されたわら屑の飛散を防止する作用及びスリットプレート5の取り付け位置の調整による切削深さdの調整を可能にする作用を有する。回転刃2の厚さが5mm、直径が120mmの場合は各スリット11の幅は約8mm、長さは100mm程度が好ましい。
【0017】
ウェイトバランサー6は畳の床20の裏面20b側に対する回転カッター3の接触圧力を調整する作用を有する。当該畳の床20の縫糸17による締め付け状態、回転カッター3の切削深さdと回転速度及び畳の床20の押し込みシリンダ10による移動速度との兼ね合いで、必要十分に切削深さdが取れ、確実に縫糸17が切断されるように接触圧力を調整するのが肝要である。
【0018】
ところで、畳の床20の裏面20bは凹凸があって、平らではないので、回転刃2の切削深さを浅くしてわらを傷めないように可及的に縫糸17の露出部分だけを切断しようとすると、一部の縫糸17の露出部分を切断し損なう恐れがある。したがって、畳の床20の厚さ変動に回転刃2が追従するように回転カッター3は上下可動にすることが望ましい。そこで、本実施の形態では、ウェイトバランサー6で自重による裏面20bへの荷重を調整している。また、進行方向(矢印X)に対する畳の床20の左右の厚さの変動に追従するように回転刃2を軸着した前記ハウジング4はそれを軸支する支柱8に対し上下可動なフリーピン9で上下方向が所定範囲で自由に軸支されており、左右の多少の傾きに対してもハウジング4が左右に傾いて追従可能になっている。
【0019】
2に示される畳解体用縫糸切断装置40転カッター3が畳の床20の下側に位置するように平面台23の下側に設置されてい。この場合は回転刃2の上端部分が平面台23に設けられた各回転刃を嵌挿する図示しないスリットを通して裏面20b側を下にして載置された畳の床20の裏面20bを切削することになる。切削の際には、上方の表面20a側に重しのローラー41が上下移動可能にフリーピン42で軸着された状態にしておき、その荷重(矢印F)で畳の床20を押さえて浮き上がりを防止し、確実に縫糸が切断されるようにするのが望ましい。なお、図中の符号12はガイド、14は回転駆動手段Mとしての電動モータ、10は押し出し機構としての押し込みシリンダである。
【0020】
上記の畳解体用縫糸切断装置30、40は何れも畳の床20の裏面20b側の図4の(a)のように露出する縫糸17を前記回転カッター3で効率的且つ確実に切断することを実現する縫糸切断装置であるが、回転カッター3の位置調整や浮き上がり防止の荷重の調整、追従性、その他のメンテナンスの容易性、切断状態が作業中に目視チェックできる点から鑑みて、本発明に係る畳解体用縫糸切断装置30が優れていると言える。
【0021】
次に、本発明の特徴的な構成要素である、回転カッター3について以下詳述する。
【0022】
回転カッター1は円盤状の回転刃20〜40枚を同軸シャフト1に連設してあるので、同時に畳の床20の裏面20b側表面に繰り返し露出する縫糸17を畳の床20の幅の端から端にわたって一度に切断することが可能である。この回転刃2の数は多すぎると負荷が大きくなって効率的に切断できなくなり、少なすぎると繰り返し露出する縫糸17を全て確実に一回で切断することができなくなるのであり、上記20〜40枚が現実の種々の畳に適合する範囲である。
【0023】
図9に示されるように、回転方向Rは回転刃2が確実に畳の床20に切り込むように畳の床20の進行方向Xに逆らう方向にする。
【0024】
また、回転刃2の間隔は等間隔にし、図4の(a)における縫糸17の繰り返し露出する間隔以下に設定して、必ず露出した縫糸17が少なくとも一箇所は切断されるように設定する。その間隔寸法は各回転刃の間に挿入する筒形のスペーサーの長さによって調整される。本発明者の試験によれば、回転刃2の間隔は10mm〜40mmが適正範囲であり、好ましくは概ね20mmが最適である。
【0025】
次に、使用する回転刃2について本発明者が最適の回転刃を探究したところ、円盤状の回転刃2が外周にのみナイフのように形成されたコンバイン刃では、刃の厚さの傾斜部分に掛かる反力が強くて、荷重を懸けても堅く締め固められたわらの中に刃が入っていかず切削が十分に深くならないとう難点があり、厚さを薄くすると回転刃2自体の強度が弱くなり使用に耐えないことが判った。また、ダイヤモンドカッターやサンダー刃の場合は、切削力は前記コンバイン刃よりも優れているが、畳の床20の裏面20b側に貼られた合成樹脂シートや合成樹脂製の縫糸が回転摩擦熱で溶けて刃に付着してしまい目詰まりしてしまうという難点があることが判った。さらに、円盤状の外周にノコギリのように連続するノコ刃が設けられている回転刃では、切削力は高いので何とか縫糸17は切断されるが、切るというよりも無理にむしり取るという状態であって、切断された縫糸片17′がむしり取られてのこ刃に巻き付いてしまい、直ぐに切削能力が低下するという難点があった。
【0026】
そこで、幾多の試験によって、本発明者は図7、図8に示すような本縫糸切断装置に最適の回転刃2を案出するに至った。
【0027】
この回転刃2の特徴は、ノコギリとナイフの両方の機能を備えている点に存する。即ち、図7、図8に示されるように、円盤状の回転刃2の外周(外周に沿ってナイフのような切り刃23が形成されている。)に複数個(図では4個)のV字形の切欠溝21が設けられるとともに、前記切欠溝21の縁に沿って端から端にわたって切削刃22が設けられている構造となっている。
【0028】
上記ノコギリの刃とナイフの刃が合体したような回転刃2の構造によって、V字形の切欠溝21の斜辺の切削刃22でノコのように回転刃2の厚さ分だけ堅く締められたわらを切削することができ、12mm程度の深切りも可能である。また、合成樹脂シートや合成樹脂製の縫糸、わら等の材料を同時に外周の切り刃23でナイフの如く簡単に切断することができ、合成樹脂が回転熱で刃に付着することも殆ど無い。
【0029】
単なる外周にのみ刃が設けられているコンバイン刃では、ナイフと同じであり、堅く締められた縫糸17を切断するには有る程度畳の床の裏面20b側のわらを数ミリ以上の深さで切削しなければならないが、いくら荷重を懸けてもナイフではわらを切削する能力に欠けるのである。一方、ノコ刃のみでは、きれいに縫糸17を切断することができずに、むしり取った縫糸片17′がのこ刃に絡み付くのである。本発明に係る回転刃2は両者の長所を兼ね備えて、短所を抹消した回転刃であり、畳の床20の縫糸17の切断に最適なものといえる。
【0030】
なお、本装置には電動モータ14の電源回路/制御回路、始動/停止スイッチ押し出しシリンダーの油圧装置、その他の機器が装備されていることは言うまでもない。また、本装置のハウジング4にはハウジング中の塵を集塵して外部へ排出する排気口を設けておき、別途用意された集塵機で切断作業時に発生する塵を集塵して外部へ排出する集塵処理手段を設けておくのが好ましい。
【0031】
【発明の効果】
本発明に係る畳解体用縫糸切断装置は、上記のように構成されているため、
(1)畳の床の縫糸を簡単に取り除くことができる。
(2)切断に伴う材料のわらの傷みが少ないので、畳の床を分解して材料の分類が可能になりリサイクルが促進される。
(3)回転刃の外周の切削刃とV字形の切欠溝に設けられた切り刃とによってスムーズ且つ確実に畳の床の裏面側に露出する縫糸の切断が行われる。
(4)種々の厚さ、堅さ、材料の畳の床に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る畳解体用縫糸切断装置の側面図である。
【図2】回転カッターが畳の床の下側に位置する畳解体用縫糸切断装置の側面図である。
【図3】本発明に係る畳解体用縫糸切断装置の構造を示す斜視図である。
【図4】本発明の畳の床の縫糸切断の箇所を説明する図であり、(a)は畳の床の裏面側の平面図、(b)は断面図、(c)は畳の床の表面側の平面図である。
【図5】本発明に係る回転カッターの斜視図である。
【図6】畳の床の表面側から縫糸を除去する状態を説明する図である。
【図7】本発明に係る回転刃の構造を説明するための正面図である。
【図8】本発明に係る回転刃の構造を説明するための側面図である。
【図9】本発明に係る回転刃による縫糸切断の状態を説明するための側面図である。
【図10】従来の畳解体で使用される畳解体装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 同軸シャフト
2 回転刃
3 回転カッター
4 ハウジング
5 スリットプレート
6 ウェイトバランサー
支柱
11 スリット
23 平面台
17 縫糸
20 畳の床
20b 畳の床の裏面
21 切欠溝
22 切削刃
23 り刃
畳解体用縫糸切断装置

Claims (3)

  1. 畳の床を載置する平面台と、載置された前記畳の床をその縁と平行に直線移動させる押し出し機構と、前記畳の床の進行方向に直角且つ略水平に軸着された同軸シャフトに対し外周に切り刃が形成された円盤状の回転刃が10mm〜40mm間隔で複数枚連設された回転カッターと、前記回転カッターを回転する回転駆動手段と、を備え、前記回転カッターが畳の床の縫糸の裏面側に露出する部分を畳の床の直線移動に伴って切断する畳解体用縫糸切断装置において、
    前記回転カッターの各回転刃の畳の床の裏面に近接する側が嵌挿するスリットが連設されたスリットプレートと、回転駆動手段の電動モータを備えるとともに前記回転カッターを軸着してその周囲を覆うハウジングと、前記ハウジングを前記平面台の上方で回動可能に略水平に軸支する支柱と、軸支されたハウジングの自重による畳の床への荷重を調整するハウジングから延設されたウェイトバランサーと、を備えることを特徴とする畳解体用縫糸切断装置。
  2. 畳の床を水平に載置する平面台と、裏面を上にして前記平面台の上に載置された畳の床をその縁と平行に直線移動させる押し出し機構と、前記畳の床の直上で畳の床の進行方向に直角且つ略水平に軸着された同軸シャフトに対し外周に切り刃が形成された円盤状の回転刃が10mm〜40mmの等間隔で複数枚連設された回転カッターと、前記回転カッターを回転する回転駆動手段と、を備え、前記回転カッターの回転刃が畳の床の縫糸の裏面側に露出する部分を畳の床の直線移動に伴って切断する畳解体用縫糸切断装置において、
    前記回転カッターの各回転刃の畳の床の裏面に近接する側が嵌挿するスリットが連設されたスリットプレートと、回転駆動手段の電動モータを備えるとともに前記回転カッターを軸着してその周囲を覆うハウジングと、前記ハウジングを前記平面台の上方で回動可能に略水平に軸支する支柱と、軸支されたハウジングの自重による畳の床への荷重を調整するハウジングから延設されたウェイトバランサーと、を備えることを特徴とする畳解体用縫糸切断装置。
  3. 円盤状の回転刃の外周に複数個のV字形の切欠溝が設けられるとともに前記切欠溝の縁に切削刃が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の畳解体用縫糸切断装置。
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